以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。本発明の一実施形態である商品販売処理装置(POSシステム)1は、買上商品の商品登録を行う商品登録処理と、登録された商品の精算(会計)を行う精算処理(決済処理又は会計処理とも称する)とを実行可能である。
図1は、商品販売処理装置1の外観の斜視図である。具体的には、本図は、顧客側斜め前上方から見た場合の斜視図である。本図には、直交座標系XYZの座標軸が表されている。X軸は、水平面に対して水平な、商品販売処理装置1の横方向の軸である。Y軸は、水平面に対して水平な、商品販売処理装置1の奥行き方向、換言すれば、顧客側に向かう方向の軸である。Z軸は、水平面に直交する、商品販売処理装置1の高さ方向の軸である。
図2は、商品販売処理装置1の別の視点による外観の斜視図である。具体的には、本図は、店員側斜め前上方から見た場合の斜視図である。本図には、カウンタ台80を挟んで対向する店員S(商品登録者)と、顧客C1と、顧客C1の次客である顧客C2とが表されている。なお、顧客C1と顧客C2とを区別しない場合には、顧客Cと称する。なお、カウンタ台80は、移動可能にキャスタを備えてもよい。なお、各図において、同一の構成には同一の符号を付してある。
商品販売処理装置1は、店員用表示部(店員側表示部)10と、操作受付部20と、筐体40と、支持部41と、顧客用表示部(顧客側表示部)50と、釣銭機60と、レシート発行部70と、カードリーダ90とを備える。
また、商品販売処理装置1は、後述するCPU100(制御部とも称する場合もある)を備える。CPU100は、店員用表示部10、操作受付部20、スキャナ部30、スキャナ部31、カードリーダ90、顧客用表示部50、釣銭機60、レシート発行部70等を制御することにより、商品登録処理および精算処理の実行を制御する。
以下、商品販売処理装置1の構成について詳しく説明する。カウンタ台80の台上には筐体40が設置されている。筐体40の設置位置よりも店員S側のカウンタ台80の台上には、買上商品を載置可能な載置面81が確保されている。
カウンタ台80の台上に設置された筐体40の設置面側と逆側の端部(上端)には、店員S側に表示面が向くように、載置面81に対して固定された支持部41を介して、店員用表示部10が取り付けられている。つまり、店員用表示部10は、支持部41によって載置面81より上方の位置に支持されている。
店員用表示部10は、支持部41の垂直方向の中心軸(Z軸と平行な軸)に対して回動可能である。図示した例では、店員用表示部10は、筐体40にぶつからない範囲内で回動可能(首振り可能)である。
なお、店員用表示部10の回動可能範囲は、図示した例に限定されない。例えば、支持部41を長くし、店員用表示部10の回動可能範囲は、店員Sに対して正面の向きから略180度(180度を含む。)の範囲であってもよい。
また、店員用表示部10の回動可能方向は、図示した例に限定されない。例えば、店員用表示部10の回動可能方向は、店員用表示部10は、支持部41の垂直方向の中心軸と直交する軸(X軸と平行な軸等)に対して回動可能であってもよい。なお、店員用表示部10を、支持部41の垂直方向の中心軸と直交する軸に対して例えば120度程度回動させた場合、店員用表示部10の表示の天地が逆になる。したがって、120度程度回動させた場合には、CPU100は、表示の天地を反転させるように制御し、120度程度回動させた場合に天地が逆にならないようにしてもよい。
店員用表示部10は、店員Sに種々の情報を表示する。例えば、店員用表示部10は、商品登録処理における商品登録表示情報や、精算処理における会計表示情報を表示する。
なお、商品登録表示情報は、例えば、買上商品の商品名、単価、値引額、数量等の情報である。また、会計表示情報は、例えば、合計金額、預かり金額、差額(おつり金額)、買上数量等の情報である。
本実施形態では、店員用表示部10として、操作受付機能を有したタッチパネル付液晶表示装置を用いている。店員用表示部10のタッチパネル上には、種々のGUI(Graphical User Interface)ボタン(所定のプリセットボタン)が表示される。GUIボタンの操作があった場合、即ち、GUIボタンがタッチ(押下)された場合、当該操作(押下されたGUIボタン)に応じた操作情報がCPU100に供給される。つまり、店員用表示部10(又は、タッチパネル、又は、GUIボタン)は、表示部でもあり入力部でもある。
店員用表示部10の下部には、操作受付部20が取り付けられている。操作受付部20は、入力部として種々のキー(メカキー)を有する。操作受付部20が有するキーは、例えば、商品登録処理を終了させる小計キー(商品登録完了キー)、精算処理を開始させる会計キー(現計キー)などである。キーの操作があった場合、即ち、キーが押下された場合、当該操作(押下されたキー)に応じた操作情報がCPU100に供給される。なお、店員S側に操作部が向くように、操作受付部20を支持部41に直接取り付けてもよい。
操作受付部20の入力部と、店員用表示部10に表示されるGUIボタンとは、店員側操作受付部(登録部)である。
筐体40の設置位置よりも顧客C側のカウンタ台80の台上には、顧客C側に表示面が向くように、顧客用表示部50が配設されている。なお、顧客用表示部50の表示面の角度は変更可能であってもよい。
顧客用表示部50は、顧客Cに種々の情報を表示する。例えば、顧客用表示部50は、商品登録処理における商品登録表示情報や、精算処理における会計表示情報を表示する。
本実施形態では、顧客用表示部50として、操作受付機能を有したタッチパネル付液晶表示装置を用いている。顧客用表示部50のタッチパネル上には、種々のGUIボタンが表示される。GUIボタンの操作があった場合、即ち、GUIボタンがタッチ(押下)された場合、当該操作(押下されたGUIボタン)に応じた操作情報がCPU100に供給される。つまり、顧客用表示部50(又は、タッチパネル、又は、GUIボタン)は、表示部でもあり入力部でもある。
顧客用表示部50が設けられる位置よりも下方、且つ顧客用表示部50の近傍の位置には、釣銭機60が配設されている。
釣銭機60は、紙幣および硬貨の顧客Cによる投入を受け付けて入金処理を行い、釣り銭、返金、又はリジェクトされる場合の紙幣および硬貨を排出する自動釣銭機(第1の決済部)である。釣銭機60は、紙幣管理部61と、硬貨投入口64と、硬貨排出口65と、リジェクト口66とを備える。紙幣管理部61は、紙幣投入口62と、紙幣排出口63とを有する。紙幣投入口62は、顧客Cにより投入される紙幣を取り込む口である。紙幣排出口63は、紙幣およびリジェクト紙幣を排出する口である。紙幣投入口62および紙幣排出口63は、二段に構成される。例えば、紙幣管理部61において、上段が紙幣投入口62、下段が紙幣排出口63である。
硬貨投入口64は、顧客Cにより投入される硬貨を取り込む口である。硬貨排出口65は、おつりとしての硬貨、釣銭機60が備える貨幣識別部(不図示)が識別に失敗した場合の硬貨、貨幣識別部が偽造硬貨として識別した場合の硬貨を排出する口である。リジェクト口66は、入金後、キャンセルの操作をした場合に、硬貨を排出する口である。なお、硬貨投入口64と、硬貨排出口65と、リジェクト口66とは、硬貨管理部とも総称される。なお、釣銭機60は、硬貨管理部のみを備えてもよい。
顧客用表示部50および釣銭機60の近傍には、レシート発行部70が配設されている。レシート発行部70は、会計情報を紙媒体であるレシート用紙に印刷し、印刷後のレシート(会計レシート)をレシートの排出口から出力する。
釣銭機60およびレシート発行部70は、紙幣投入口62と、紙幣排出口63と、硬貨投入口64と、硬貨排出口65と、リジェクト口66と、レシートの排出口とを顧客C側に向けて、カウンタ台80の顧客C側側面(XZ平面と平行な面)に突設される。この配置により、顧客Cが釣銭機60に近接して立った場合に、顧客Cのつま先がカウンタ台80にあたるおそれが低減される。例えば、釣銭機60およびレシート発行部70が一体の筐体に収納され、この筐体がカウンタ台80の顧客C側側面に突設される。
筐体40の側面には、台座に掛止されるスキャナ部30が設けられている。本実施形態では、スキャナ部30として、ハンディスキャナを用いている。
筐体40の店員S側の面には、スキャナ部31が設けられている。スキャナ部31の店員S側の面には、スキャナ窓31aが設けられている。スキャナ部31は、その側面から見た場合に、くさび形状を有する。つまり、スキャナ部31は、載置面81から上方に向かうにしたがって厚みが増す形状を有する。よって、スキャナ窓31aは、その窓面を貫く中心軸が水平面に対して下方に傾いた状態となる。この構成により、載置面81の面積を広く確保できるとともに、店員Sによる商品に付されたバーコードのスキャン操作をし易くすることができる。
商品等に付されたバーコードがスキャナ部30やスキャナ部31によりスキャンされた場合(読み取られた場合)、当該バーコードの情報に応じた商品コードがCPU100に供給される。
また、カウンタ台80には、カードリーダ90が設置されている。カードリーダ90は、筐体40に接続されている。カードリーダ90は、顧客C1と顧客C2とのいずれもが操作し易い位置(例えば、顧客C1と顧客C2の間)に設置されている。カードリーダ90は、クレジットカード等のICカードや電子マネーの非接触型ICカードと通信するICカードリーダライタである。カードリーダ90は、ICカードから読み取った情報をCPU100に出力する。また、カードリーダ90は、CPU100から入力された指示に応じて、ICカードに情報を書き込む。カードリーダ90は、クレジットや電子マネーによる決済処理を実行する第2の決済部である。カードリーダ90は、ICカードを読み書きするリーダライタ91と、暗証番号などを入力する操作部92とを備える。
図3は、商品販売処理装置1の平面図である。具体的には、本図は、顧客C側から見た場合の平面図である。本図には、直交座標系XZの座標軸が表されている。X軸は、水平面に対して水平な、商品販売処理装置1の横方向の軸である。商品販売処理装置1の幅(横幅)は、X軸方向のサイズである。Z軸は、水平面に直交する、商品販売処理装置1の高さ方向の軸である。
釣銭機60は、上述したように、顧客用表示部50が設けられる位置よりも下方、且つ顧客用表示部50の近傍の位置に配設されている。また、本図に示すように、顧客用表示部50は載置面81に設置されているため、釣銭機60は、設置面81より下方、且つ顧客用表示部50の近傍の位置に配設されている。
釣銭機60において、硬貨投入口64は、紙幣管理部61の横、且つ紙幣管理部61に対して下方の位置に配設されている。具体的に、本図に示すように、XZ平面に直交し、且つZ軸に平行な線Aを含む平面を境に、左側に紙幣管理部61、右下側に硬貨投入口64が配設されている。また、紙幣管理部61の下方の位置には、硬貨排出口65が配設されている。この配置により、商品販売処理装置1を上面側から見た場合、つまり、顧客Cの視野において、紙幣投入口62に投入される紙幣および紙幣排出口63から排出される紙幣によって、硬貨投入口64が遮られない。よって、紙幣および硬貨の投入がし易い。
また、硬貨投入口64の下方の位置には、リジェクト口66が配設されている。また、紙幣管理部61の下方の位置には、硬貨排出口65が配設されている。例えば、硬貨排出口65とリジェクト口66とは、横方向(X軸方向)において隣接して配設されている。
レシート発行部70は、本図に示すように、XZ平面に直交し且つZ軸に平行な線Aを含む平面を境に右側であり、且つ硬貨投入口64の上方の位置に配設されている。
説明したように、顧客Cと対向する側における、操作受付部20と店員用表示部10と顧客用表示部50とは、釣銭機60の略幅内に収まるように配設されている。紙幣管理部61と硬貨排出口65とを縦二段に配置したことにより、釣銭機60の幅を飛躍的に狭めることができ、よって、商品販売処理装置1を、格別にコンパクトなサイズで実現することができる。
図4は、商品販売処理装置1の電気的な構成の例を表すブロック図である。本図において、図1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。本図に示すように、商品販売処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)100と、ROM(Read Only Memory)110と、RAM(Random Access Memory)120と、通信部130と、店員用表示部10と、操作受付部20と、スキャナ部30と、スキャナ部31と、顧客用表示部50と、釣銭機60と、レシート発行部70と、カードリーダ90とを含む。CPU100と、ROM110と、RAM120と、通信部130と、店員用表示部10と、操作受付部20と、スキャナ部30と、スキャナ部31と、顧客用表示部50と、釣銭機60と、レシート発行部70と、カードリーダ90とは、信号線およびバスを介して接続されている。
CPU100(制御部)は、ROM110に記憶されたプログラムを読み込んで実行することにより、商品登録処理および精算処理を実現する。RAM120は、例えば、店舗に設置されたストアコンピュータから読み込んだ商品情報(商品コード、商品名、単価、値引額等の情報)を記憶する。また、RAM120は、商品登録表示情報および会計表示情報を記憶する。通信部130は、ストアコンピュータや他の商品販売処理装置と通信するインターフェースである。なお、CPU100とROM110とRAM120とを合せて制御部と称してもよい。
次に、本商品販売処理装置1の動作について説明する。商品販売処理装置1は、顧客用表示部50に表示する言語(以下、表示言語とする)を、店員又は顧客の操作により切り替えることができる。
まず、顧客用表示部50において顧客が表示言語を切り替えるときの動作を説明する。商品販売処理装置1には、顧客用表示部50において表示言語を選択する方法が直接切替であるか選択切替であるか切替不可であるか予め設定されている。直接切替は、表示言語を選択するための言語ボタンを顧客用表示部50に表示する方法である。また、選択切替は、言語選択ボタンを顧客用表示部50に表示し、言語選択ボタンが押下されたときに言語ボタンを顧客用表示部50に表示する方法である。また、切替不可は、顧客用表示部50における表示言語の切り替えが不可であることを示す。商品販売処理装置1のCPU100は、表示言語を選択する方法として切替不可が設定されている場合には、後述する言語ボタンや言語切替ボタンを非表示にして、顧客用表示部50において表示言語の切り替えを行えないようにする。
図5は、商品販売処理装置1の顧客用表示部50に表示される画面の一例である。本図には、表示言語を直接切替により切り替える場合の画面例を示している。商品販売処理装置1のCPU100は、表示言語を選択する方法として直接切替が設定されている場合に、本図に示すような第1の言語ボタンB1〜B3を顧客用表示部50に表示する。
第1の言語ボタンB1〜B3は、操作説明等のメッセージが表示されるスペースSPの下部に、メッセージが隠れないように比較的小さなアイコンで設置される。すなわち、CPU100は、言語ボタンB1〜B3を、登録された商品に関する情報が表示される領域とは異なる領域に表示する。言語ボタンB1〜B3には各言語が対応付けられており、対応する言語を識別可能なマーク(国旗及び国名の略称)が表示されている。すなわち、CPU100は、各言語ボタンB1〜B3に、言語を識別可能なマークを該当する言語とともに表示する。また、CPU100は、現在の表示言語(本例では、日本語)以外の選択可能な(顧客用表示部50で表示可能な)言語それぞれに対応する言語ボタンを顧客用表示部50に表示する。図示する例では、言語ボタンB1には英語が対応付けられており、イギリスの国旗と「ENG」が表示されている。また、言語ボタンB2には中国語が対応付けられており、中国の国旗と「CHN」が表示されている。また、言語ボタンB3には韓国語が対応付けられており、韓国の国旗と「KOR」が表示されている。
顧客は言語ボタンB1〜B3のうちいずれか1つを押下することにより表示言語を切り替えることができる。このとき、顧客が言語ボタンB1〜B3を押下し易いように、各言語ボタンB1〜B3の反応エリアは、各言語ボタンB1〜B3よりも大きく設定されている。例えば、言語ボタンB1の反応エリアA1は、言語ボタンB1より大きく、スペースSPに重なっている。
商品販売処理装置1のCPU100は、言語ボタンB1〜B3のうちいずれか1つが押下され入力を受け付けた場合には、入力を受け付けた言語ボタンに対応する言語に、顧客用表示部50の表示言語を切り替える。
図6は、商品販売処理装置1の顧客用表示部50に表示される画面の一例である。本図には、表示言語を選択切替により切り替える場合の画面例を示している。商品販売処理装置1のCPU100は、表示言語を選択する方法として選択切替が設定されている場合に、図6(A)に示すような言語切替ボタンB10を顧客用表示部50に表示する。
言語切替ボタンB10は、操作説明等のメッセージが表示されるスペースSPの左部に、メッセージが隠れないように設置される。言語選択ボタンB10には、現在の表示言語(図示する例では日本語)に対応する国旗が大きく表示され、表示言語以外の選択可能な言語に対応する国旗が表示言語の国旗より小さく表示される。言語選択ボタンB10は、図6(B)に示すような第2の言語ボタンB11〜B13を表示させるためのボタンである。顧客は、表示言語を切り替えたい場合に、言語選択ボタンB10を押下する。
商品販売処理装置1のCPU100は、言語選択ボタンB10が押下され入力を受け付けると、現在の表示言語(本例では、日本語)以外の選択可能な(顧客用表示部50で表示可能な)言語それぞれに対応する第2の言語ボタンB11〜B13を顧客用表示部50に表示する。
第2の言語ボタンB11〜B13は、スペースSPに重なる位置に、第1の言語ボタンB1〜B3よりも大きなアイコンで設置される。すなわち、CPU100は、言語ボタンB11〜B13を、登録された商品に関する情報が表示される領域とは異なる領域に表示する。言語ボタンB11〜B13には各言語が対応付けられており、対応する言語を識別可能なマーク(国旗及び言語)が表示されている。すなわち、CPU100は、各言語ボタンB11〜B13に、言語を識別可能なマークを該当する言語とともに表示する。図示する例では、言語ボタンB11には英語が対応付けられており、イギリスの国旗と英語を示す文字列が表示されている。また、言語ボタンB12には中国語が対応付けられており、中国の国旗と中国語を示す文字列が表示されている。また、言語ボタンB13には韓国語が対応付けられており、韓国の国旗と韓国語を示す文字列が表示されている。
顧客は言語ボタンB11〜B13のうちいずれか1つを押下することにより表示言語を切り替えることができる。商品販売処理装置1のCPU100は、言語ボタンB11〜B13のうちいずれか1つが押下され入力を受け付けた場合には、入力を受け付けた言語ボタンに対応する言語に、顧客用表示部50の表示言語を切り替える。
また、顧客は、表示言語の切り替えを中止する際には、言語切替ボタンB10を再度押下することにより、言語ボタンB11〜B13を非表示にすることができる。なお、押下してから所定時間経過後に非表示になってもよい。また、何も押下せずに所定時間経過後に非表示になってもよい。商品販売処理装置1のCPU100は、言語ボタンB11〜B13を表示中に言語切替ボタンB10が押下され入力を受け付けると、表示言語を切り替えることなく、言語ボタンB11〜B13を非表示にする。
続いて、店員用表示部10において店員が顧客用表示部50の表示言語を切り替えるときの動作を説明する。図7は、商品販売処理装置1の店員用表示部10に表示される画面の一例である。具体的には、本図は、商品登録処理中に店員用表示部10に表示される商品登録画面の例を示した図である。商品登録画面には、各商品の登録するためのGUIボタンである商品登録ボタンが配置されている。図示する例では、ハンバーグ弁当、牛ハラミ、及びポタージュに対応する商品登録ボタンが配置されている。つまり、店員によって商品に対応する商品登録ボタンが押下されることにより、当該商品が登録される。
また、商品登録画面の下部には、顧客用表示部50の表示言語を切り替えるための言語切替画面を表示するための言語切替キーKが設けられている。商品販売処理装置1のCPU100は、言語切替キーKが押下され入力を受け付けると、言語切替画面を店員用表示部10に表示する。
図8は、商品販売処理装置1の店員用表示部10に表示される画面の一例である。具体的には、本図は、店員用表示部10に表示される言語切替画面の例を示した図である。言語切替画面には、顧客用表示部50に表示可能な各言語に対応する言語ボタンB21〜B24と、顧客用表示部50に言語ボタンを表示させるための言語切替表示ボタンB25と、言語切替画面を終了するための終了ボタンB26とが配置される。
商品販売処理装置1のCPU100は、終了ボタンB26が押下され入力を受け付けると、言語切替画面を終了して店員用表示部10の表示を商品登録画面に戻す。また、CPU100は、店員用表示部10で言語切替画面を表示中は、顧客用表示部50の言語ボタン又は言語切替ボタンを非表示にして、顧客用表示部50における表示言語の切り替えを不可にする。
言語ボタンB21〜B24には各言語が対応付けられており、対応する言語を識別可能なマーク(国旗及び言語)が表示されている。図示する例では、言語ボタンB21には日本語が対応付けられており、日本の国旗と「日本語」が表示されている。また、言語ボタンB22には英語が対応付けられており、英国の国旗と「英語」が表示されている。また、言語ボタンB23には中国語が対応付けられており、中国の国旗と「中国語」が表示されている。また、言語ボタンB24には韓国語が対応付けられており、韓国の国旗と「韓国語」が表示されている。
店員は、言語ボタンB21〜B24のうちいずれか1つを押下することにより顧客用表示部50の表示言語を切り替えることができる。商品販売処理装置1のCPU100は、言語ボタンB21〜B24のうちいずれか1つが押下され入力を受け付けると、入力を受け付けた言語ボタンに対応する言語に、顧客用表示部50の表示言語を切り替える。
図9は、商品販売処理装置1の顧客用表示部50に表示される画面の一例である。本図には、店員用表示部10に表示された言語切替画面において、英語に対応する言語ボタンB22が入力を受け付けた場合の画面例を示している。図示するように、顧客用表示部50に表示される画面の表示言語は英語に切り替わっている。また、操作説明等のメッセージが表示されるスペースSPの左部には、現在の表示言語を識別可能なマーク(国旗)Mが表示される。
また、スペースSPの下部には、選択された表示言語(本例では英語)以外の各言語に対応する第1の言語ボタンB31〜B33が表示される。すなわち、選択された表示言語に対応する第1の言語ボタンは顧客用表示部50に表示されない。つまり、CPU100は、店員用表示部10に表示された言語切替画面において言語ボタンが入力を受け付け表示言語が選択されると、選択された表示言語以外の言語に対応する第1の言語ボタンを顧客用表示部50に表示する。このように、表示言語以外の第1の言語ボタンB31〜B33を顧客用表示部50に設けることにより、顧客による言語選択がさらに可能になる。また、店員用表示部10において表示言語が選択された後は、再度言語を切り替える頻度が少ないと考えられるため、サイズの小さい第1の言語ボタンB31〜B33を表示することにより、説明文等が隠れることを防ぐことができる。よって、第1の言語ボタンは、店員が言語を選択した後の言語選択手段であり、かつ顧客による言語選択がさらに可能である。
また、店員は、言語切替画面において言語切替表示ボタンB25を押下することにより、顧客用表示部50に第2の言語ボタンを表示させることができる。商品販売処理装置1のCPU100は、言語切替表示ボタンB25が押下され入力を受け付けた場合には、表示可能な各言語に対応する第2の言語ボタンを顧客用表示部50に表示させるとともに、店員用表示部10の表示を商品登録画面に戻す。
図10は、商品販売処理装置1の顧客用表示部50に表示される画面の一例である。本図には、店員用表示部10に表示された言語切替画面において、言語切替表示ボタンB25が入力を受け付けた場合の画面例を示している。図示するように、顧客用表示部50には、表示可能な各言語に対応する第2の言語ボタンB41〜B44が表示される。
言語ボタンB41〜B44は、操作説明等のメッセージが表示されるスペースSPに設置される。また、スペースSPには、各言語で「言語切替」が表示される。言語ボタンB41〜B44には各言語が対応付けられており、対応する言語を識別可能なマーク(国旗及び言語を示す文字列)が表示されている。図示する例では、言語ボタンB41には英語が対応付けられており、イギリスの国旗と英語を示す文字列が表示されている。また、言語ボタンB42には中国語が対応付けられており、中国の国旗と中国語を示す文字列が表示されている。また、言語ボタンB43には韓国語が対応付けられており、韓国の国旗と韓国語を示す文字列が表示されている。また、言語ボタンB44には日本語が対応付けられており、日本の国旗と日本語を示す文字列が表示されている。
顧客は言語ボタンB41〜B44のうちいずれか1つを押下することにより表示言語を切り替えることができる。商品販売処理装置1のCPU100は、言語ボタンB41〜B44のうちいずれか1つが押下され入力を受け付けた場合には、入力を受け付けた言語ボタンに対応する言語に、顧客用表示部50の表示言語を切り替える。
図11は、商品販売処理装置1の店員用表示部10に表示される画面の一例である。具体的には、本図には、言語切替画面において言語切替表示ボタンB25が入力を受け付けた後であって、顧客用表示部50において表示言語が選択されていない(言語ボタンB41〜B44が入力を受け付けていない)ときの画面例を示している。
図示するように、商品販売処理装置1のCPU100は、言語切替表示ボタンB25が入力を受け付けると、店員用表示部10の表示を商品登録画面に戻す。また、CPU100は、言語切替キーKの上部に、顧客用表示部50において表示言語が「選択中」S1であることを表示する。
図12は、商品販売処理装置1の顧客用表示部50に表示される画面の一例である。本図には、顧客用表示部50において、英語に対応する言語ボタンB41が入力を受け付けた場合の画面例を示している。図示するように、顧客用表示部50に表示される画面の表示言語は英語に切り替わっている。また、CPU100は、操作説明等のメッセージが表示されるスペースSPの左部に、第2の言語ボタンを表示させるための言語切替ボタンB50を表示する。言語切替ボタンB50には、選択された表示言語(本例では、英語)以外の国旗が表示されている。CPU100は、言語切替ボタンB50が押下され入力を受け付けると、選択された表示言語以外の表示可能な言語それぞれに対応する第2の言語ボタンを顧客用表示部50に表示する。すなわち、選択された表示言語に対応する第2の言語ボタンは顧客用表示部50に表示されない。第2の言語ボタンは、顧客に選択させるための言語選択手段である。
図13は、商品販売処理装置1の店員用表示部10に表示される画面の一例である。具体的には、本図には、顧客用表示部50において表示言語が選択された(言語ボタンB41〜B44が入力を受け付けた)ときの画面例を示している。図示するように、CPU100は、商品登録画面における言語切替キーKの上部に、選択された表示言語「英語」S2を表示する。
なお、CPU100は、顧客用表示部50の表示言語がデフォルト言語(例えば、日本語)である場合には、商品登録画面における言語切替キーKの上部には何も表示しない。
図14は、商品販売処理装置1が実行する言語切替処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。商品販売処理装置1は、顧客が購入する商品の登録を開始し、店員用表示部10に商品登録画面が表示されたときに本図に示す処理を実行する。
(ステップS101)CPU100は、顧客用表示部50において表示言語を選択する方法が直接切替であるか選択切替であるかを判定する。直接切替であるとCPU100が判定した場合には、ステップS102の処理に進む。また、選択切替であるとCPU100が判定した場合には、ステップS105の処理に進む。
(ステップS102)CPU100は、表示可能な各言語それぞれに対応する第1の言語ボタンを顧客用表示部50に表示する。このとき、CPU100は、既に表示言語が選択されている場合には、選択された表示言語以外の言語ボタンを顧客用表示部50に表示する。その後、ステップS103の処理に進む。
(ステップS103)CPU100は、顧客用表示部50において言語ボタンのうちの1つが押下され入力を受け付けたか否かを判定する。入力を受け付けたとCPU100が判定した場合には、ステップS104の処理に進む。また、入力を受け付けていないとCPU100が判定した場合には、ステップS110の処理に進む。
(ステップS104)CPU100は、入力を受け付けた言語ボタンに対応する言語に、顧客用表示部50の表示言語を切り替える。その後、ステップS110の処理に進む。
(ステップS105)CPU100は、顧客用表示部50に言語切替ボタンを表示する。その後、ステップS106の処理に進む。
(ステップS106)CPU100は、顧客用表示部50において言語切替ボタンが押下され入力を受け付けたか否かを判定する。入力を受け付けたとCPU100が判定した場合には、ステップS107の処理に進む。また、入力を受け付けていないとCPU100が判定した場合には、ステップS110の処理に進む。
(ステップS107)CPU100は、表示可能な各言語それぞれに対応する第2の言語ボタンを顧客用表示部50に表示する。このとき、CPU100は、既に表示言語が選択されている場合には、選択された表示言語以外の言語ボタンを顧客用表示部50に表示する。その後、ステップS108の処理に進む。
(ステップS108)CPU100は、顧客用表示部50において言語ボタンのうちの1つが押下され入力を受け付けたか否かを判定する。入力を受け付けたとCPU100が判定した場合には、ステップS109の処理に進む。また、入力を受け付けていないとCPU100が判定した場合には、ステップS108の処理を再度実行する。
(ステップS109)CPU100は、入力を受け付けた言語ボタンに対応する言語に、顧客用表示部50の表示言語を切り替える。その後、ステップS110の処理に進む。
(ステップS110)CPU100は、店員用表示部10に表示された商品登録画面において言語切替キーが押下され入力を受け付けたか否かを判定する。入力を受け付けたとCPU100が判定した場合には、ステップS111の処理に進む。また、入力を受け付けていないとCPU100が判定した場合には、ステップS101の処理に戻る。
(ステップS111)CPU100は、店員用表示部10に言語切替画面を表示する。その後、ステップS112の処理に進む。
(ステップS112)CPU100は、店員用表示部10に表示された言語切替画面において言語切替表示ボタンが押下され入力を受け付けたか否かを判定する。入力を受け付けたとCPU100が判定した場合には、ステップS113の処理に進む。また、入力を受け付けていないとCPU100が判定した場合には、ステップS116の処理に進む。
(ステップS113)CPU100は、表示可能な各言語それぞれに対応する第2の言語ボタンを顧客用表示部50に表示する。また、CPU100は、店員用表示部10の表示を商品登録画面に戻し、言語切替キーの上部に「選択中」を表示する。その後、ステップS114の処理に進む。
(ステップS114)CPU100は、顧客用表示部50において言語ボタンのうち1つが押下され入力を受け付けたか否かを判定する。入力を受け付けたとCPU100が判定した場合には、ステップS115の処理に進む。また、入力を受け付けていないとCPU100が判定した場合には、ステップS114の処理を再度実行する。
(ステップS115)CPU100は、顧客用表示部50において選択された言語ボタンに対応する言語に、顧客用表示部50の表示言語を切り替える。また、CPU100は、店員用表示部10に表示している商品登録画面において言語切替キーの上部に選択された表示言語を表示する。その後、ステップS105の処理に戻る。
(ステップS116)CPU100は、店員用表示部10に表示している言語切替画面で言語ボタンのうちの1つが押下され入力を受け付けたか否かを判定する。入力を受け付けたとCPU100が判定した場合には、ステップS117の処理に進む。また、入力を受け付けていないとCPU100が判定した場合には、ステップS118の処理に進む。
(ステップS117)CPU100は、店員用表示部10に表示している言語切替画面において選択された言語ボタンに対応する言語に、顧客用表示部50の表示言語を切り替える。そして、CPU100は、店員用表示部10の表示を商品登録画面に戻す。その後、ステップS102の処理に戻る。
(ステップS118)CPU100は、店員用表示部10に表示している言語切替画面で終了ボタンが押下され入力を受け付けたか否かを判定する。入力を受け付けたとCPU100が判定した場合には、店員用表示部10の表示を商品登録画面に戻して、ステップS101の処理に戻る。また、入力を受け付けていないとCPU100が判定した場合には、ステップS112の処理に戻る。
以上説明したように、商品販売処理装置1は、店員が商品登録を行い、顧客が自ら精算を行うPOSシステムであって、顧客が操作可能な顧客用表示部50と、顧客用表示部50に表示する言語を選択可能に表示する言語選択手段(CPU100)とを備え、言語選択手段は、第1の言語選択手段(第1の言語ボタン)、または第1の言語選択手段とは異なる大きさの第2の言語選択手段(第2の言語ボタン)を顧客用表示部50に表示させる。この構成により、必要に応じて言語選択が可能で、かつ有効に表示エリアを活用することができる。
また、本実施形態における商品販売処理装置1において、第1の言語選択手段は、店員が言語を選択した後の言語選択手段であり、かつ顧客による言語選択がさらに可能であって、第2の言語選択手段は、顧客に選択させるための言語選択手段である。この構成により、店員により言語が選択されたか否かに応じて、言語選択手段を切り替えることができる。
また、本実施形態における商品販売処理装置1において、顧客用表示部50は、言語選択手段にて選択された言語以外の言語をさらに選択可能に表示する。この構成により、例えば、誤って言語を選択した場合等に、言語を再度選択することができる。
また、本実施形態における商品販売処理装置1において、言語選択手段は、登録された商品に関する情報が表示される領域とは異なる領域に表示する。この構成により、登録された商品に関する情報が言語選択手段により見えなくなることを防ぐことができる。
また、本実施形態における商品販売処理装置1において、店員側に向けられた店員用表示部10をさらに有し、店員用表示部10は言語の選択中または選択された言語を表示する領域を備える。この構成により、店員は、顧客が言語を選択中であることや、選択した言語を知ることができる。
また、本実施形態における商品販売処理装置1において、言語選択手段は、言語を識別可能なマークを該当する言語とともに表示する。この構成により、顧客又は店員は、言語選択手段がどの言語に対応するかを容易に判別することができる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
例えば、上述した実施形態では、1つの商品販売処理装置1に店員用表示部10と顧客用表示部50とが設置されている対面式のPOSシステムについて説明したが、これに限らず、POSシステムは登録装置と精算装置とが分離したものであってもよい。例えば、登録装置で店員が商品登録を行い、登録装置とは離れた位置に設置された精算装置で顧客が精算を行うPOSシステムであってもよい。なお、商品登録処理において生成された登録情報(買上商品の商品コード等を含む情報)が登録装置から精算装置に供給(店舗内のLANを介して供給(送信)、又は、登録情報をコード化して印刷した媒体を介して供給(登録装置で発行、精算装置で読み取る)等)され、精算装置は、登録装置から供給された登録情報を用いて精算処理を実行すればよい。
なお、上述の商品販売処理装置1などとしての機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述の商品販売処理装置1などとしての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。
また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。