JP2019055527A - 2層複合型パネル材および床下点検口用蓋材 - Google Patents
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Abstract
Description
床材として使用される部材の多様化に伴い、床下点検口の蓋材として用いられるパネル材には、各々の床材に合わせた仕様を設定する必要性が生じている。床の意匠性の統一のため、これらの蓋材は床材として用いられる部材を加工して作製することが好ましいが、床下点検口は洗面所や浴前室等に設置されることが多いため、耐水性を付与する目的で樹脂材料との複合材を用いることが増えて来ている。
樹脂基材層は、熱可塑性樹脂を30〜90質量%含んでおり、且つJIS K 7171に準拠して測定した樹脂基材層の曲げ弾性率αと、JAS 合板規格 別記3の(11)のアに準拠して測定した木質基材層の曲げ弾性率βが、α/β=0.5〜1.5であることを特徴とする2層複合型パネル材である。
本発明の2層複合型パネル材は、樹脂基材層と木質基材層からなる2層複合型パネル材である。
本発明の2層複合型パネル材は、例えば図1に例示した様に、木質基材層4と樹脂基材層2とを接着層3を介して積層したものである。樹脂基材層2の表面には化粧層1を備えている。
樹脂基材層2は、熱可塑性樹脂を30〜90質量%含んでおり、且つJIS K 7171に準拠して測定した樹脂基材層の曲げ弾性率αと、JAS 合板規格 別記3の(11)のアに準拠して測定した木質基材層4の曲げ弾性率βが、α/β=0.5〜1.5を満たす事が特徴である。
本実施形態に係る樹脂基材層2は、熱可塑性樹脂と、充填材と、添加剤とを含む。熱可塑性樹脂は30〜90質量%の熱可塑性樹脂を含有している。
本実施形態に係る熱可塑性樹脂は、燃焼時にダイオキシン等の有毒ガスの発生を防ぐ観点から、ポリエチレン、エチレン−αオレフィン共重合体、ポリプロピレン、プロピレン−αオレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)のうち少なくとも一種を含む熱可塑性樹脂であることが好ましい。これらは1種を単独で、又は2種以上を併用して用いることができる。
また、成形基材について測定した線膨張係数のうち最も大きな値が1.0〜10.0×10−5/Kであることがさらに好ましい。
本実施形態における充填剤としては、無機充填剤及び有機充填剤が挙げられる。無機充填剤としては、例えば、炭酸カルシウム、タルク等が挙げられ、これらは1種を単独で、又は2種以上を併用して用いることができる。有機充填剤としては、例えば、メラミンシアヌレート、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、木粉、セルロース及びその誘導体が挙げられ、これらは1種を単独で、又は2種以上を併用して用いることができる。
また、樹脂組成物には、必要に応じて、難燃剤、安定剤、滑剤、改質剤、発泡剤等の周知の添加剤を用いることができる。
ゾ系発泡剤や炭酸水素ナトリウム(重曹)/クエン酸系等の炭酸塩系発泡剤などが挙げられる。また、物理発泡剤としてはカプセル内に揮発性の炭化水素を封入したマイクロカプセル型発泡剤や超臨界状態にした窒素や二酸化炭素を混連中の樹脂内に送り込む方法等があげられる。これらの中でも、材料単価が安く取り扱いの容易で適用範囲の広い炭酸水素ナトリウム/クエン酸系発泡剤が好ましい。これらは1種を単独で、又は2種以上を併用して用いることができる。
樹脂基材層2の形成方法は特に限定されるものではない。たとえば射出成形、押出成形、圧縮成形等の方法が挙げられるが、生産性等を鑑みるに押出成形による連続生産が特に好ましい。
度であるとすれば、d3−d4の値は0.3〜0.5mmであることが好ましい。
本実施形態に係る樹脂基材層2は、化粧層1を設けてもよい。化粧層1は、公知の材料を使用して適宜設けることができる。本発明の目的が達成できるのであれば、化粧層1は設けなくともよい。化粧層1は、インクジェット、グラビアコーティング等の印刷技術を用いて設けても良いし、市販の化粧フィルム等を、接着剤を用いて貼り付けることで設けても良い。
本実施形態に係る木質基材層4は、JIS K 7171に準拠して測定した樹脂基材層2の曲げ弾性率αと、JAS 合板規格 別記3の(11)のアに準拠して測定した木質基材層4の曲げ弾性率βが、α/β=0.5〜1.5を満たすものであれば特に限定されるものではない。合板(コンパネ)・パーティクルボード・中密度繊維板(MDF)等の公知の材料を使用して適宜設けることができるが、実使用条件下における耐水性や耐湿性、剛性等の要素を鑑みると日本農林規格(JAS)規定の普通合板もしくは構造用合板を用いることが望ましい。
本実施形態に係る接着層3は、木質に材層4と樹脂基材層2を適宜接着できるものであれば特に限定されるものではない。ウレタン系樹脂・変性シリコン系樹脂・エポキシ樹脂等の接着剤やポリエステル系樹脂等に代表される粘着剤等公知の材料を使用して適宜設けることができる。
[樹脂基材層の作製]
樹脂基材層として、表1と表2の実施例1に示す材料を200℃にて加熱溶融混合し、厚み5.0mm、幅150mmの短手方向の両端に、本実施形状を持つ金型を、押出機の先端に取り付けて発泡倍率1.6倍で押し出した。その後、冷却水を循環させた、前記金
型と同型の冷却金型に引き込み、冷却固化した後、長さ900mmに切断した。作製した板状基材を堆積し、80℃のオーブンで12時間加熱した後に外気冷却を行い、樹脂基材層を作製した。
厚さ0.070mmのポリプロピレン系着色シート表面にコロナ放電処理を施した後、グラビア印刷機により2液型ウレタンインキを用いて絵柄模様層を印刷し、設けた印刷層上に90μmの透明ポリプロピレン樹脂層を押出ラミネートして表面保護層を設けた。さらに、表面保護層上に2μmのツヤ調整用コート層を設けて、化粧シートを得た。得られた化粧シートを湿気硬化型ウレタン樹脂系ホットメルトを用いて前記樹脂基材層と貼り合せ、化粧層を樹脂基材層の上に設けた。
化粧層を設けた樹脂基材層の化粧面の反対側にコロナ処理を施し、エポキシ系2液硬化型接着剤を100g/m2で塗布し、接着層を形成した。接着層を表2に示す木質基材層に対して図1に示すように貼り付けた後、積み重ねて12時間圧締し接着層を硬化させることで、2層複合型のパネル材を得た。
表2の熱可塑性樹脂欄に記載したE111GとUE320は、下記のプライムポリプロ
E111GおよびノバテックLL UE320である。
プライムポリプロ E111G(株式会社プライムポリマー製、MFR=0.5)
ノバテックLL UE320(日本ポリエチレン株式会社製、MFR=0.6)
MS−K(日本タルク株式会社製)
湿気硬化型ホットメルト :タイフォース FH−315(DIC株式会社製)
エポキシ系接着剤 :SA−7446 A/B(サンユレック株式会社製、主剤/硬化剤)
樹脂基材層として表1と表2の実施例2に示す材料を使用し、樹脂基材層を木質基材層に貼り付ける際の向きを図3に例示した様に、木質基材層の曲げ弾性率の最大値βmaxが得られる方向Dβと、樹脂基材層の曲げ弾性率の最大値αmaxが得られる方向Dαと、を同じ方向に揃えたこと以外は、実施例1と同様にして実施例2の2層複合型のパネル材を得た。
樹脂基材層として表1と表2の実施例3に示す材料を使用したこと以外は実施例1と同様にして実施例3の2層複合型のパネル材を得た。
樹脂基材層として表1と表2の実施例4に示す材料を使用したことおよび木質基材層として実施例4に示す材料を使用したこと以外は実施例1と同様にして実施例4の2層複合型のパネル材を得た。
樹脂基材層として表1と表2の比較例1に示す材料を使用したことおよび木質基材層として比較例1に示す材料を使用したこと以外は実施例1と同様にして比較例1の2層複合型のパネル材を得た。
樹脂基材層として表1と表2の比較例2に示す材料を使用したこと以外は実施例1と同様にして比較例2の2層複合型のパネル材を得た。
作製したパネル材について、下記の方法に従い環境変化による形状安定性を評価した。結果を表3に示す。
900mm×600mmのサイズにカットしたパネル材を23.0±2.0℃の環境下において18時間養生した後、反り(量)を測定した。
反りの測定は、図4に例示した様に、床面5の上にパネル材10を載置し、床面5の表面から最も高い距離を反りとして測定した。
その後パネル材を0.0±2.0℃の環境下に置き、18時間養生した後、再度、同様にして反りを測定した。23℃から0℃へ温度変化をさせた際の反りの変化量の最大値を算出し、記録した。
反りについては、変化量3.0mm以下を◎、5.0mm以下を○、それを超える場合を×、として評価した。
900mm×600mmのサイズにカットしたパネル材を40℃相対湿度90%の環境下において18時間養生した後、反りを測定した。その後相対湿度を30%にした後18時間養生し、再度反りを測定した。相対湿度90%から30%へ湿度変化をさせた際の木質基材層の含水率と反りの変化量の最大値を算出し記録した。
反りについては変化量2.0mm以下を○、それ以上を×、として評価した。
含水率変化については、実施例1〜4および比較例1、2において差は認められなかった。
2・・・樹脂基材層
3・・・接着層
4・・・木質基材層
5・・・床面
10・・・2層複合型パネル
Dα・・・樹脂基材層において測定した曲げ弾性率αの最大値αmaxが得られる方向
Dβ・・・木質基材層において測定した曲げ弾性率βの最大値βmaxが得られる方向
Claims (6)
- 樹脂基材層と木質基材層とを備えてなる2層複合型パネル材であって、
樹脂基材層は、熱可塑性樹脂を30〜90質量%含んでおり、且つJIS K 7171に準拠して測定した樹脂基材層の曲げ弾性率αと、JAS 合板規格 別記3の(11)のアに準拠して測定した木質基材層の曲げ弾性率βが、α/β=0.5〜1.5であることを特徴とする2層複合型パネル材。 - 前記樹脂基材層が異方性材料からなり、且つJIS K 7171に準拠して測定した前記樹脂基材層の曲げ弾性率αの最大値αmaxが0.8〜3.0GPaであることを特徴とする請求項1に記載の2層複合型パネル材。
- 前記木質基材層が異方性材料からなり、且つ、前記木質基材層において測定した曲げ弾性率βの最大値βmaxが得られる方向Dβと、前記樹脂基材層の曲げ弾性率の最大値αmaxが得られる方向Dαと、が一致することを特徴とする請求項2に記載の2層複合型パネル材。
- 前記木質基材層の前記Dβに沿って測定した前記樹脂基材層の線膨張係数Ehが1.0〜10.0×10−5/Kであることを特徴とする請求項3に記載の2層複合型パネル材。
- 前記木質基材層の厚みTwと前記樹脂基材層の厚みTpの比Tw/Tpが1.0〜2.0であり、且つ厚みの合計値(Tp+Tw)が10.0〜18.0mmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の2層複合型パネル材。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の2層複合型パネル材を使用したことを特徴とする床下点検口用蓋材。
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