JP2006027167A - 複合合板及びその製造方法 - Google Patents

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Noriisa Tao
憲功 田尾
Kazunari Shimazu
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Abstract

【課題】点圧力や水分に強く、乾燥・吸湿に対する耐久性に優れ、且つ生産コストを低減させた複合合板の提供にある。
【解決手段】台板32と、前記台板32の一面に貼着された合成樹脂板40とで構成される複合合板30において、前記合成樹脂板40は、木粉1〜60重量%を含有し、かつ厚さ0.1〜1mmのオレフィン系樹脂で形成され、また、水分含有率はほぼ0%(0.1%〜1%)である。またさらに、前記オレフィン系樹脂にはポリプロピレンを使用している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複合合板及びその製造方法に関するもので、詳しくは木材を薄くした単板を繊維方向が直交するようにして複数枚を接着剤で貼り合わせて一枚の板にした台板と、その表面にオレフィン系樹脂を基材とする合成樹脂板を貼着させた複合合板及びその製造方法に関するものである。
従来より、住宅建築用や家具等でラワン材等の木材を薄くした単板を繊維方向が直交するようにして複数枚を接着剤で貼り合わせ一枚の板にした台板が用いられている。台板は単板に比べ、含水率変化による膨張・収縮の方向性が少ないので狂いや反りが少なく比較的大面積の平面材として活用されている。
周知のように台板の表面は粗いため、見える部分に設置すると見た目も悪く、また人が直に触れるところ、例えば床や壁にそのまま設置するには適していない。また、表面が粗いため吸水性が高く、雨があたるような環境のところに設置するのも適当ではない。
そこで、図3に示すように、ラワン材等の木材を用いた台板32の表面に、ナラ材やカバ材等をスライスして木目を生かした極めて薄い化粧単板(突き板)34を作りその突き板34を貼り付けた複合合板30が知られている。また、この場合に、表面強化のため突き板34の表面に樹脂塗装をしたものもある。この複合合板の用途には、様々なものがあり、フロア材、階段材、家具の天板材や表面材及び側面材などにも用いられている。
ところで、上記の複合合板30の場合、台板32の表面が粗いので接着性の問題があり、経年変化により台板32の特に端部において突き板34が剥がれてくることがある。
そこで、図4に示すように台板32の表面に、先ず中比重繊維板36、通常MDF(Medium Density Fiberboard)というものを貼り付けて、その上に突き板34を貼着したものがある(特許文献1参照)。
MDFは、木材あるいはその他の植物を繊維化して成形し板状にしたもので、繊維の配列に方向性がなく、かつ均質な板材料なので、用途に応じて厚さや形状を選ぶことができる。また、表面が平滑にできるので、上記のように突き板34を貼り付けた場合に、剥がれにくくなるという利点がある。
上記のように台板32の表面にMDF36を貼り付け、その上に突き板34を貼着した複合合板30の場合、MDF36の製造コストが高いため、複合合板30自体のコストも当然高くなる。また、MDF36は吸水性があるため、複合合板30の表面に水などの液体をこぼすとしみ込んでしまい、時間がたつと腐食劣化するおそれがある。
そこで、図5に示すように、台板32の表面にポリプロピレン樹脂、メタクリル樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂等の吸水性の少ない合成樹脂板38を接着し、その上に突き板34を貼着する形式の複合合板30も使用されている。
特開2001−152652号公報(明細書全文)
上述のとおり、特許文献1記載の突き板34を貼着する台板32の表面に設けられているMDF36は水分に弱いという欠点がある。従って、日常生活において表面に水などの液体をこぼすとしみ込んでしまい、MDF36の腐食劣化を原因とする突き板34の剥離や、MDF36の膨張係数と台板32の膨張係数の差違に起因するMDF36自体の台板32からの離脱が生じるおそれがあった。
また、MDF36は高価なものであるため、複合合板30の生産コストが高くなり、汎用性がないという欠点も指摘されている。
さらに、MDF36はその厚さを薄くして使用すると、点圧力に対する耐久性がなくなり、突き板34に点圧力がかかった場合は割れるおそれがあり、その使用には不都合な点が多くある。
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、水や点圧力に強く、乾燥・吸湿等に対する耐久性に優れ、且つ生産コストを低減させた複合合板の提供にある。
上記課題を解決するために請求項1記載の発明は、広葉樹合板(ラワン合板等)又は針葉樹合板(ラジアータパイン、から松、杉等)で作られた台板と、前記台板の一面に貼着された合成樹脂板とで構成される複合合板において、前記合成樹脂板は、木粉1〜60重量%を含有し、かつ厚さ0.1mm〜1mmのオレフィン系樹脂で形成されていることを特徴としている。
さらに、請求項2記載の発明は、請求項1記載の複合合板において、前記合成樹脂板に含まれる木粉の含水率は1%以下であることを特徴としている。
さらに、請求項3記載の発明は、請求項1記載の複合合板において、前記オレフィン系樹脂は、ポリプロピレンであることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、台板に、木粉1〜60重量%を含有し、かつ厚さ0.1mm〜1mmのオレフィン系樹脂で形成され合成樹脂板を特殊変性エチレン酢酸ビニル共重合体からなる接着剤にて貼着したことを特徴とする複合合板の製造方法である。
本発明によれば、前記オレフィン系樹脂内に1〜60重量%の範囲で木粉を含有させて乾燥させ、その膨張係数を前記台板の膨張係数に近づけることにより、経時変化に基づく吸湿・乾燥等に起因する前記オレフィン系樹脂板と前記台板との剥離を防ぐことができる。また、接着剤として特殊変性エチレン酢酸ビニル共重合体を用いたので台板とオレフィン系樹脂板とを強固に接着することができる。
また、従来にも木粉を含有させた合成樹脂板等は利用されてはいたが、前記木粉の含水率を1%以下にすることが難しいため、前記合成樹脂板等の厚さを概ね1mm以下に加工すると前記木粉に含まれる水分によって前記合成樹脂板等のパンクが生じていた。そのため、厚さ1mm以下の木粉入り合成樹脂板は製造することが極めて困難であった。しかし、前記オレフィン系樹脂に予め乾燥させた木粉を含有させる工程でさらに水分を除去させることにより、前記オレフィン系樹脂板のパンクを防止することが可能となり、その結果、常態において前記オレフィン系樹脂板の厚さを0.1〜1mmにまですることができる。このため、複合合板の生産コストを削減することができる。
以下、本発明に係る複合合板の実施形態について図面を参照しながら説明する。背景技術の項で説明した部材と同一又は相当する部分には同一符号を付して説明する。
図1は、本発明に係る複合合板30を示す図である。図1においてポリプロピレンからなるオレフィン系樹脂板40は台板32の表面に酢酸ビニール系の接着剤によって接着形成されている。このオレフィン系樹脂板を使用すると台板32には表面性の悪い針葉樹板の使用も可能になる。酢酸ビニール系の接着剤には特殊変性エチレン酢酸ビニル共重合体(高圧ガス工業(株)製 ペガール1932)を使用している。この接着剤を用いることで、オレフィン系樹脂板40と台板32とを強固に接着することができる。
一般にポリプロピレンの表面は化学的安定性に優れているが、酸化する有機化合物が混在していないため、接着には適していないことは周知の事実である。しかし、前記酢酸ビニール系の接着剤を使用し、且つ、前記ポリプロピレンからなるオレフィン系樹脂の前記台板に接着形成させる面にコロナ処理によって無数の微細な凹部を形成させることで、接着を容易にし、且つ、接着強度を高めることができる。
ここで、コロナ処理により無数の微細な凹部を形成させるのは、前記ポリプロピレンからなるオレフィン系樹脂を前記台板へ接着形成させる際に、無数の凹部に前記酢酸ビニール系接着剤が入り込むことで、容易に、且つ、強固に接着することが可能となるためである。
次に、前記ポリプロピレンからなるオレフィン系樹脂板40には事前に乾燥させた木粉を1〜60重量%((より好ましくは20〜30重量%、20重量%の場合線膨張係数3.5×10−5(−30℃〜80℃))の範囲で含有させている。木粉の含有量を1〜60重量%の範囲とすることにより、膨張係数を前記台板32の膨張係数に近づけることができるため、湿気や、冷暖に起因する前記台板32と前記ポリプロピレンからなるオレフィン系樹脂板40との剥離を防止することができる。
また、木粉は熱に対しての耐久性に優れていることから、前記ポリプロピレンからなるオレフィン系樹脂板のみでは熱に対する耐久性が劣るという問題を解決している。
以下、前記木粉について説明する。
前記木粉は、檜、杉、栂等の針葉樹の木粉であり、製材所から出る鉋屑や大鋸屑をさらに粉砕したもので、これらを先ず、ポリプロピレンからなるオレフィン系樹脂の原材料を製造する過程で混入させてペレットを製造する。この製造過程の木粉混入時に加熱をすることで前記木粉の脱水作業を行いオレフィン系樹脂板40の水分含有量をほぼ0%(0.1%〜1%)にすることができる。このため、前記オレフィン系樹脂板を1mm以下にまで薄くしても、パンクを生じなくなる。
前記木粉を含んだオレフィン系樹脂板40の水分含有量をほぼ0%にしない場合には、前述したように、前記ポリプロピレンからなるオレフィン系樹脂を厚さ0.1〜1mmの板に加工すると、前記木粉内に含有されている水分が膨張することにより、往々にして板がパンクする結果となる。
また、ペレットの製造過程において前記木粉を乾燥させるようにしたのは、木粉のみの乾燥では乾燥直後に再び水分を吸湿してしまうので、今までは水分含有量をほぼ0%にするのは極めて困難であったからである。
前記台板32には針葉樹を使用することによって、従来の台板32に使用しているラワン材に比べてコストを安くすることができ、複合合板全体としての生産コストを下げることができるとともに、ラワンに比べて針葉樹は植林による再生産が容易なので資源の有効活用が図れる。
上記のようにして製造した図2に示す台板32にオレフィン系樹脂板40を貼り付け、それに突板34を貼り付けて複合フロア合板50を作ることができる。
オレフィン系樹脂板40の表面は平坦に形成することができるので、突き板34の密着性がよく剥がれにくいものとなる。
本発明は、冷暖の繰り返しや、湿気、水分等に起因するオレフィン系樹脂と合板の剥離を防ぐことがでるため、建築材料として安定した利用が可能である。
本発明に係る複合合板の実施の形態を示したものである。 本実施の形態に係る複合合板に突き板を貼着した状態を示したものである。 従来から使用されている複合合板を示したものである。 MDFを使用した従来から使用されている複合合板を示したものである。 合成樹脂板を使用した従来から使用されている複合合板を示したものである。
符号の説明
30 複合合板
32 台板
34 突き板
36 中比重繊維板(MDF)
38 合成樹脂板
40 オレフィン系樹脂板
50 複合フロア合板

Claims (4)

  1. 台板と、前記台板の一面に貼着された合成樹脂板とで構成される複合合板において、前記合成樹脂板は、木粉1〜60重量%を含有し、かつ厚さ0.1mm〜1mmのオレフィン系樹脂で形成されていることを特徴とする複合合板。
  2. 前記合成樹脂板に含まれる木粉の含水率は、1%以下であることを特徴とする請求項1記載の複合合板。
  3. 前記オレフィン系樹脂は、ポリプロピレンであることを特徴とする請求項1記載の複合合板。
  4. 台板に、木粉1〜60重量%を含有し、かつ厚さ0.1mm〜1mmのオレフィン系樹脂で形成され合成樹脂板を特殊変性エチレン酢酸ビニル共重合体からなる接着剤にて貼着したことを特徴とする複合合板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111168804A (zh) * 2020-01-10 2020-05-19 木德(上海)新材料科技有限公司 五合一功能饰面刨花板及其制备方法
CN112549217A (zh) * 2020-12-07 2021-03-26 广西贵港市泰翔木业有限公司 高抗菌防霉无甲醛多层实木板的制造工艺

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