JP2726975B2 - 木質複合基材 - Google Patents
木質複合基材Info
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- JP2726975B2 JP2726975B2 JP4975994A JP4975994A JP2726975B2 JP 2726975 B2 JP2726975 B2 JP 2726975B2 JP 4975994 A JP4975994 A JP 4975994A JP 4975994 A JP4975994 A JP 4975994A JP 2726975 B2 JP2726975 B2 JP 2726975B2
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- Veneer Processing And Manufacture Of Plywood (AREA)
- Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【0001】
【0001】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、MDFとよばれる中質
繊維板やそれよりやや比重の高い木質繊維板と木材単板
を複合一体化して、床板等建築板基材や家具等木質化粧
板基材に供する木質複合基材に関する。
繊維板やそれよりやや比重の高い木質繊維板と木材単板
を複合一体化して、床板等建築板基材や家具等木質化粧
板基材に供する木質複合基材に関する。
【0003】
【0002】
【0004】
【従来の技術】従来から、木質基材として合板やパーテ
ィクルボード、MDFと呼ばれる中質繊維板が用いられ
ているが、ラワン材等よりなる合板は比較的軽量で靭性
や釘保持力があり取り扱いやすいが、パーティクルボー
ドや中質繊維板は比重が大(気乾比重0.7〜0.8前
後)で靭性、釘保持力に劣ると言う欠点があった。昨
今、木材資源の事情から優良な合板を得る事が難しくな
ってきたため、木材単板と中質繊維板とを複合一体化し
た技術が公開されている。例えば、特開平3−4220
2には、全体厚さが9mm以上であり合板を中心にして
その表裏に中質繊維板を一体化し、合板の厚さ割合を5
5%以上としたものがある。
ィクルボード、MDFと呼ばれる中質繊維板が用いられ
ているが、ラワン材等よりなる合板は比較的軽量で靭性
や釘保持力があり取り扱いやすいが、パーティクルボー
ドや中質繊維板は比重が大(気乾比重0.7〜0.8前
後)で靭性、釘保持力に劣ると言う欠点があった。昨
今、木材資源の事情から優良な合板を得る事が難しくな
ってきたため、木材単板と中質繊維板とを複合一体化し
た技術が公開されている。例えば、特開平3−4220
2には、全体厚さが9mm以上であり合板を中心にして
その表裏に中質繊維板を一体化し、合板の厚さ割合を5
5%以上としたものがある。
【0005】
【0003】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この先行技術
では、単に木材単板からなる合板と密度0.75g/c
m3の中質繊維板を積層しただけであり、密度が0.5
g/cm3前後のラワン単板と中質繊維板では接着剤の
吸収差や使用中の湿気などにより反りを生じやすいとい
う欠点があった。さりとて、木材単板の気乾比重を中質
繊維板に近づけた高比重の木材単板を用いると従来の合
板に比べ重量が大となり運搬しにくい。また、切削や釘
を打ち込む際に硬くて、挽き曲がりや刃物の磨耗、釘の
曲がり等を生じやすいと言う欠点があった。
では、単に木材単板からなる合板と密度0.75g/c
m3の中質繊維板を積層しただけであり、密度が0.5
g/cm3前後のラワン単板と中質繊維板では接着剤の
吸収差や使用中の湿気などにより反りを生じやすいとい
う欠点があった。さりとて、木材単板の気乾比重を中質
繊維板に近づけた高比重の木材単板を用いると従来の合
板に比べ重量が大となり運搬しにくい。また、切削や釘
を打ち込む際に硬くて、挽き曲がりや刃物の磨耗、釘の
曲がり等を生じやすいと言う欠点があった。
【0007】
【0004】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、積層一体化時や使用時に生じる反りを防止
し、取り扱い性、加工性を向上した木質複合基材を提供
するものである。
たもので、積層一体化時や使用時に生じる反りを防止
し、取り扱い性、加工性を向上した木質複合基材を提供
するものである。
【0008】
【0005】
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の木質
複合基材は、請求項1では、表裏層部が長尺な気乾比重
0.65〜0.9の木質繊維板よりなり、それぞれの木
質繊維板の内側に気乾比重0.65〜0.9の木材単板
をその繊維方向を前記木質繊維板の長辺と略平行に積層
し、その内側にそれぞれ気乾比重0.65未満の木材単
板を繊維方向を前記長辺と略直交して積層し、さらにそ
の内側に気乾比重0.65〜0.9の木材単板をその繊
維方向を前記長辺と略平行に積層一体化してなる構成と
し、請求項2では、請求項1の気乾比重0.65〜0.
9の木材単板の代わりに熱帯産硬質木材単板を用い、
0.65未満の木材単板の代わりに針葉樹木材単板を用
いたことを特徴としている。
複合基材は、請求項1では、表裏層部が長尺な気乾比重
0.65〜0.9の木質繊維板よりなり、それぞれの木
質繊維板の内側に気乾比重0.65〜0.9の木材単板
をその繊維方向を前記木質繊維板の長辺と略平行に積層
し、その内側にそれぞれ気乾比重0.65未満の木材単
板を繊維方向を前記長辺と略直交して積層し、さらにそ
の内側に気乾比重0.65〜0.9の木材単板をその繊
維方向を前記長辺と略平行に積層一体化してなる構成と
し、請求項2では、請求項1の気乾比重0.65〜0.
9の木材単板の代わりに熱帯産硬質木材単板を用い、
0.65未満の木材単板の代わりに針葉樹木材単板を用
いたことを特徴としている。
【0010】
【0006】
【0011】
【作用】上記構成により、本発明の木質複合基材は、請
求項1では表裏層部の木質繊維板とその内側に配した長
辺方向の強度や反りを左右する木材単板とが0.65〜
0.9の比重範囲にあって両者の材内部の空隙の存在を
近似させ、積層時の接着剤の吸収差や使用中の湿気の移
行差を小さくしている。一方、0.65〜0.9の木材
単板の内側に配した気乾比重0.65未満の木材単板
は、全体の軽量化と切削加工性、釘打ち性の向上に寄与
する一方、繊維方向が長辺と略直交しているので、強度
や反りへの影響は小さい。さらに、中央部には前記0.
65〜0.9の木材単板と同様の木材単板が同方向に位
置するため、中立軸として曲げや木口の強度とバランス
に寄与する。
求項1では表裏層部の木質繊維板とその内側に配した長
辺方向の強度や反りを左右する木材単板とが0.65〜
0.9の比重範囲にあって両者の材内部の空隙の存在を
近似させ、積層時の接着剤の吸収差や使用中の湿気の移
行差を小さくしている。一方、0.65〜0.9の木材
単板の内側に配した気乾比重0.65未満の木材単板
は、全体の軽量化と切削加工性、釘打ち性の向上に寄与
する一方、繊維方向が長辺と略直交しているので、強度
や反りへの影響は小さい。さらに、中央部には前記0.
65〜0.9の木材単板と同様の木材単板が同方向に位
置するため、中立軸として曲げや木口の強度とバランス
に寄与する。
【0012】
【0007】従って、本発明の木質複合基材は、製造時
や使用時に反りを生じにくく、従来の合板に比べ重量増
も少なく、挽き曲がりや刃物の磨耗、釘の曲がり等の生
じにくい取り扱い性良好なものとなる。
や使用時に反りを生じにくく、従来の合板に比べ重量増
も少なく、挽き曲がりや刃物の磨耗、釘の曲がり等の生
じにくい取り扱い性良好なものとなる。
【0013】
【0008】請求項2では、請求項1の木材単板の気乾
比重の特定に代えて木材単板の分類にて特定したもので
あり作用効果は請求項1と同じである。
比重の特定に代えて木材単板の分類にて特定したもので
あり作用効果は請求項1と同じである。
【0014】
【0009】
【0015】
【実施例】次に、本発明の図1により実施例を述べる。
図1は木質複合材基材Aの側面図で、表裏面部の長尺な
木質繊維板1,1はMDFとよばれるJIS A590
6に規定される中質繊維板、またはJIS A5906
よりも少し高比重の木質繊維板で気乾比重が0.65〜
0,9もので、木質繊維をユリア、メラミン、ユリアメ
ラミンなどの熱硬化性樹脂バインダーによって厚さ1〜
4mmの平板状に成形したものである。気乾比重を0.
65〜0.9にしたのは、0.65未満では曲げ強度が
約250kgf/cm2以下となり、従来、少なくても
500kgf/cm2以上の木材単板を用いた合板の代
替として求められる木質基材の強度的性能を満たさず、
0.9を越えると空隙が少なく硬質で脆弱になり切削や
釘打ち性など木質材に求められる加工特性が劣るからで
ある。
図1は木質複合材基材Aの側面図で、表裏面部の長尺な
木質繊維板1,1はMDFとよばれるJIS A590
6に規定される中質繊維板、またはJIS A5906
よりも少し高比重の木質繊維板で気乾比重が0.65〜
0,9もので、木質繊維をユリア、メラミン、ユリアメ
ラミンなどの熱硬化性樹脂バインダーによって厚さ1〜
4mmの平板状に成形したものである。気乾比重を0.
65〜0.9にしたのは、0.65未満では曲げ強度が
約250kgf/cm2以下となり、従来、少なくても
500kgf/cm2以上の木材単板を用いた合板の代
替として求められる木質基材の強度的性能を満たさず、
0.9を越えると空隙が少なく硬質で脆弱になり切削や
釘打ち性など木質材に求められる加工特性が劣るからで
ある。
【0016】
【0010】2,2は、それぞれの木質繊維板1,1の
内側にその繊維方向を長辺と略平行に配した気乾比重
0.65〜0.9の木材単板である。厚さは1〜4mm
で、樹種名としては、カプール、クルイン、ニャトー、
アピトン、セプター、ケンパス、ラミン、メランチ類な
どの熱帯産広葉樹材のうち上記比重範囲に入るもの。お
よびブナ、カバその他の国内産広葉樹材のうち上記比重
範囲に入る木材単板も含まれる。気乾比重を0.65〜
0.9としたのは前記木質繊維板1の気乾比重に合わせ
て空隙に起因する諸性能を近づけるとともに、大きな曲
げ強度により木質単板よりも強度が劣る前記木質繊維板
1による強度低下を補うためである。
内側にその繊維方向を長辺と略平行に配した気乾比重
0.65〜0.9の木材単板である。厚さは1〜4mm
で、樹種名としては、カプール、クルイン、ニャトー、
アピトン、セプター、ケンパス、ラミン、メランチ類な
どの熱帯産広葉樹材のうち上記比重範囲に入るもの。お
よびブナ、カバその他の国内産広葉樹材のうち上記比重
範囲に入る木材単板も含まれる。気乾比重を0.65〜
0.9としたのは前記木質繊維板1の気乾比重に合わせ
て空隙に起因する諸性能を近づけるとともに、大きな曲
げ強度により木質単板よりも強度が劣る前記木質繊維板
1による強度低下を補うためである。
【0017】
【0011】3,3は、気乾比重0.65〜0.9の木
材単板2,2の内側に繊維方向を長辺と略直交して積層
した気乾比重0.65未満の木材単板であり、厚さ1〜
4mmで、アガチスに代表される熱帯産、エゾマツ、カ
ラマツ、スギなど国産やソ連産、ラジアータパインなど
オセアニア産、ベイツガ、スプルス、ベイマツ、ポンデ
ローサパインなど北米産の各針葉樹材、ラワン、セラ
ヤ、メランチ類などの熱帯産さらには、コットンウッ
ド、ポプラ、アスペン、ホワイトバーチ、メイプル、ア
ルダーなど北米産、ドロノキ、ホオノキ、シナなど国内
産の各広葉樹材が用いられる。気乾比重を0.65未満
としたのは木質繊維板1,1とその内側の木材単板2,
2による重量増や切削性、釘打ち性の劣化を補うためで
ある。
材単板2,2の内側に繊維方向を長辺と略直交して積層
した気乾比重0.65未満の木材単板であり、厚さ1〜
4mmで、アガチスに代表される熱帯産、エゾマツ、カ
ラマツ、スギなど国産やソ連産、ラジアータパインなど
オセアニア産、ベイツガ、スプルス、ベイマツ、ポンデ
ローサパインなど北米産の各針葉樹材、ラワン、セラ
ヤ、メランチ類などの熱帯産さらには、コットンウッ
ド、ポプラ、アスペン、ホワイトバーチ、メイプル、ア
ルダーなど北米産、ドロノキ、ホオノキ、シナなど国内
産の各広葉樹材が用いられる。気乾比重を0.65未満
としたのは木質繊維板1,1とその内側の木材単板2,
2による重量増や切削性、釘打ち性の劣化を補うためで
ある。
【0018】
【0012】4は気乾比重0,65未満の木材単板3,
3の内側にその繊維方向を長辺と略平行に配した気乾比
重0.65〜0.9の木材単板で、厚さは1〜4mm、
樹種は前記木材単板2,2と同様のものが用いられ、中
央部分に位置して中立軸として基材強度向上やバランス
を保つと共に、側面の実加工やダボ、ホゾ接合加工など
をした際に強度を発現するためである。
3の内側にその繊維方向を長辺と略平行に配した気乾比
重0.65〜0.9の木材単板で、厚さは1〜4mm、
樹種は前記木材単板2,2と同様のものが用いられ、中
央部分に位置して中立軸として基材強度向上やバランス
を保つと共に、側面の実加工やダボ、ホゾ接合加工など
をした際に強度を発現するためである。
【0019】
【0013】請求項2では、請求項1の気乾比重0.6
5〜0.9の木材単板の代わりに熱帯産硬質木材単板に
特定し、0.65未満の木材単板の代わりに針葉樹木材
単板に特定して、使用する木材単板の分類を特定してい
る。これにより天然物である木材単板にあっては採取位
置や生長環境の相違、あるいは含水率のバラツキによ
り、部分的に請求項1の限定範囲を越えるものも包含さ
れる。
5〜0.9の木材単板の代わりに熱帯産硬質木材単板に
特定し、0.65未満の木材単板の代わりに針葉樹木材
単板に特定して、使用する木材単板の分類を特定してい
る。これにより天然物である木材単板にあっては採取位
置や生長環境の相違、あるいは含水率のバラツキによ
り、部分的に請求項1の限定範囲を越えるものも包含さ
れる。
【0020】
【0014】製造方法は、公知の合板の積層接着と同様
で、要求される耐水性、強度に応じてユリア、メラミ
ン、ユリアメラミン、フェノール、レゾルシノール等の
熱硬化性接着剤にて木質繊維板1,1と木材単板2,
2、3,3、4の各層間に接着剤を介して熱圧するか、
一旦、木材単板2,2、3,3、4を上記接着剤にて積
層一体化後、その表裏に木質繊維板1,1を水性ビニル
ウレタン、エチレン酢酸ビニル接着剤などを用いて2工
程に分けて積層一体化し木質複合基材Aを得る。
で、要求される耐水性、強度に応じてユリア、メラミ
ン、ユリアメラミン、フェノール、レゾルシノール等の
熱硬化性接着剤にて木質繊維板1,1と木材単板2,
2、3,3、4の各層間に接着剤を介して熱圧するか、
一旦、木材単板2,2、3,3、4を上記接着剤にて積
層一体化後、その表裏に木質繊維板1,1を水性ビニル
ウレタン、エチレン酢酸ビニル接着剤などを用いて2工
程に分けて積層一体化し木質複合基材Aを得る。
【0021】
【0015】(実施例1)実験例として、幅100m
m、長さ1800mm、厚さ2.7mm、気乾比重0.
70(含水率8.6%)、曲げ強度420kgf/cm
2の2枚の木質繊維板の内側に、それぞれ厚さ1.6m
m、気乾比重0.80(含水率12%)、曲げ強度13
00kgf/cm2のアピトン単板をその繊維方向を長
辺と略平行に配し、その内側にそれぞれ厚さ3.2m
m、気乾比重0.40(含水率12%)、曲げ強度70
0kgf/cm2のラジアータパイン単板をその繊維方
向を長辺と略直交して配し、その内側に厚さ1.6m
m、気乾比重0.80(含水率12%)、曲げ強度13
00kgf/cm2のアピトン単板をその繊維方向を長
辺と略平行に配し、各層間をメラミン樹脂接着剤を介し
て熱圧一体化し、厚さ15.8mm(熱圧による厚さ減
りを生じる)、比重0.64,長辺方向の曲げ強度68
0kgf/cm2の実施例1の木質複合基材を得た。
m、長さ1800mm、厚さ2.7mm、気乾比重0.
70(含水率8.6%)、曲げ強度420kgf/cm
2の2枚の木質繊維板の内側に、それぞれ厚さ1.6m
m、気乾比重0.80(含水率12%)、曲げ強度13
00kgf/cm2のアピトン単板をその繊維方向を長
辺と略平行に配し、その内側にそれぞれ厚さ3.2m
m、気乾比重0.40(含水率12%)、曲げ強度70
0kgf/cm2のラジアータパイン単板をその繊維方
向を長辺と略直交して配し、その内側に厚さ1.6m
m、気乾比重0.80(含水率12%)、曲げ強度13
00kgf/cm2のアピトン単板をその繊維方向を長
辺と略平行に配し、各層間をメラミン樹脂接着剤を介し
て熱圧一体化し、厚さ15.8mm(熱圧による厚さ減
りを生じる)、比重0.64,長辺方向の曲げ強度68
0kgf/cm2の実施例1の木質複合基材を得た。
【0022】
【0016】(実施例2)実施例1の木質繊維板の代わ
りに厚さ2.5mm、気乾比重0.89(含水率10
%)、曲げ強度500kgf/cm2の木質繊維板を用
い、アピトン単板の代わりに厚さ1.6mm、気乾比重
0.72(含水率12%)、曲げ強度1000kgf/
cm2のカプール単板を用い、ラジアータパイン単板の
代わりに厚さ3.4mm、気乾比重0.40(含水率1
2%)、曲げ強度450kgf/cm2のコットンウッ
ド単板を用いた他は実施例1に準じて積層一体化し、厚
さ15.8mm、比重0.67、長辺方向の曲げ強度6
40kgf/cm2の実施例2の木質複合基材を得た。
りに厚さ2.5mm、気乾比重0.89(含水率10
%)、曲げ強度500kgf/cm2の木質繊維板を用
い、アピトン単板の代わりに厚さ1.6mm、気乾比重
0.72(含水率12%)、曲げ強度1000kgf/
cm2のカプール単板を用い、ラジアータパイン単板の
代わりに厚さ3.4mm、気乾比重0.40(含水率1
2%)、曲げ強度450kgf/cm2のコットンウッ
ド単板を用いた他は実施例1に準じて積層一体化し、厚
さ15.8mm、比重0.67、長辺方向の曲げ強度6
40kgf/cm2の実施例2の木質複合基材を得た。
【0023】
【0017】(実施例3)実施例1の木質繊維板の代わ
りに厚さ3mm、気乾比重0.76(含水率8.3
%)、曲げ強度385kgf/cm2の木質繊維板を用
い、アピトン単板の代わりに厚さ1.6mm、気乾比重
0.72(含水率12%)、曲げ強度1000kgf/
cm2のカプール単板を用い、ラジアータパイン単板の
代わりに厚さ3.0mm、気乾比重0.50(含水率1
2%)、曲げ強度760kgf/cm2のラワン単板を
用いた他は実施例1に準じて積層一体化し、厚さ16.
1mm、比重0.69、長辺方向の曲げ強度620kg
f/cm2の実施例3の木質複合基材を得た。
りに厚さ3mm、気乾比重0.76(含水率8.3
%)、曲げ強度385kgf/cm2の木質繊維板を用
い、アピトン単板の代わりに厚さ1.6mm、気乾比重
0.72(含水率12%)、曲げ強度1000kgf/
cm2のカプール単板を用い、ラジアータパイン単板の
代わりに厚さ3.0mm、気乾比重0.50(含水率1
2%)、曲げ強度760kgf/cm2のラワン単板を
用いた他は実施例1に準じて積層一体化し、厚さ16.
1mm、比重0.69、長辺方向の曲げ強度620kg
f/cm2の実施例3の木質複合基材を得た。
【0024】
【0018】(比較例1)実施例1のアピトン単板の代
わりに厚さ1.6mm、気乾比重0.5(含水率12
%)、曲げ強度760kgf/cm2のラワン単板を用
い、ラジアータパイン単板の代わりに厚さ3.0mm、
気乾比重0.50(含水率12%)、曲げ強度760k
gf/cm2のラワン単板を用いた他は実施例1に準じ
て積層一体化し、厚さ15.4mm、比重0.60、長
辺方向の曲げ強度590kgf/cm2の比較例1を得
た。
わりに厚さ1.6mm、気乾比重0.5(含水率12
%)、曲げ強度760kgf/cm2のラワン単板を用
い、ラジアータパイン単板の代わりに厚さ3.0mm、
気乾比重0.50(含水率12%)、曲げ強度760k
gf/cm2のラワン単板を用いた他は実施例1に準じ
て積層一体化し、厚さ15.4mm、比重0.60、長
辺方向の曲げ強度590kgf/cm2の比較例1を得
た。
【0025】
【0019】(比較例2)実施例1のラジアータパイン
単板の代わりに厚さ3.2mm、気乾比重0.80(含
水率12%)、曲げ強度1300kgf/cm2のアピ
トン単板を用いた他は実施例1に準じて積層一体化し、
厚さ15.8mm、比重0.81、長辺方向の曲げ強度
720kgf/cm2の比較例2を得た。
単板の代わりに厚さ3.2mm、気乾比重0.80(含
水率12%)、曲げ強度1300kgf/cm2のアピ
トン単板を用いた他は実施例1に準じて積層一体化し、
厚さ15.8mm、比重0.81、長辺方向の曲げ強度
720kgf/cm2の比較例2を得た。
【0026】
【0020】実施例1.2.3およびは比較例1.2に
ついて乾湿繰り返し試験を40度C90%RH(7日
間)−15度C45%(2日間)を1サイクルとして3
サイクル繰り返して反りを見たところ、製造時にもわず
かに反りを生じていた比較例1に反りが目立った他は使
用に支障を来たすような反りはなかった。
ついて乾湿繰り返し試験を40度C90%RH(7日
間)−15度C45%(2日間)を1サイクルとして3
サイクル繰り返して反りを見たところ、製造時にもわず
かに反りを生じていた比較例1に反りが目立った他は使
用に支障を来たすような反りはなかった。
【0027】
【0021】各サンプルの切削性、釘打ち性は、比較例
2において他より硬さが顕著で加工性、取扱い性におい
て劣る事がわかった。
2において他より硬さが顕著で加工性、取扱い性におい
て劣る事がわかった。
【0028】
【0022】
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明の木質複合基材は、
請求項1では表裏層部の木質繊維板とその内側に配した
長辺方向の強度や反りを左右する木材単板とが0.65
〜0.9の比重範囲にあって両者の材内部の空隙の存在
を近似させ、積層時の接着剤の吸収差や使用中の湿気の
移行差を小さくしており、0.65〜0.9の木材単板
の内側に配した気乾比重0.65未満の木材単板は、全
体の軽量化と切削加工性、釘打ち性の向上に寄与する。
しかも、中央部には前記0.65〜0.9の木材単板と
同様の木材単板が同方向に位置するため、中立軸として
曲げや木口強度やバランスに寄与する。
請求項1では表裏層部の木質繊維板とその内側に配した
長辺方向の強度や反りを左右する木材単板とが0.65
〜0.9の比重範囲にあって両者の材内部の空隙の存在
を近似させ、積層時の接着剤の吸収差や使用中の湿気の
移行差を小さくしており、0.65〜0.9の木材単板
の内側に配した気乾比重0.65未満の木材単板は、全
体の軽量化と切削加工性、釘打ち性の向上に寄与する。
しかも、中央部には前記0.65〜0.9の木材単板と
同様の木材単板が同方向に位置するため、中立軸として
曲げや木口強度やバランスに寄与する。
【0030】
【0023】従って、本発明の木質複合基材は、製造時
や使用時に反りを生じにくく、重量増も少なく、挽き曲
がりや刃物の磨耗、釘の曲がり等の生じにくい取り扱い
性の良好なものとなる。
や使用時に反りを生じにくく、重量増も少なく、挽き曲
がりや刃物の磨耗、釘の曲がり等の生じにくい取り扱い
性の良好なものとなる。
【図1】本発明に係る木質複合基材Aの側面図である。
A…木質複合基材 1…木質繊維板 2,3,4…木質単板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−111525(JP,U) 実開 平2−46623(JP,U) 実開 昭64−7503(JP,U) 実公 昭60−36409(JP,Y2)
Claims (2)
- 【請求項1】 表裏層部が長尺な気乾比重0.65〜
0.9の木質繊維板よりなり、それぞれの木質繊維板の
内側に気乾比重0.65〜0.9の木材単板をその繊維
方向を前記木質繊維板の長辺と略平行に積層し、その内
側にそれぞれ気乾比重0.65未満の木材単板を繊維方
向を前記長辺と略直交して積層し、さらにその内側に気
乾比重0.65〜0.9の木材単板をその繊維方向を前
記長辺と略平行に積層一体化してなる木質複合基材。 - 【請求項2】 表裏層部が長尺な気乾比重0.65〜
0.9の木質繊維板よりなり、それぞれの木質繊維板の
内側に熱帯産硬質木材単板をその繊維方向を前記木質繊
維板の長辺と略平行に積層し、その内側にそれぞれ針葉
樹木材単板を繊維方向を前記長辺と略直交して積層し、
さらにその内側に熱帯産硬質木材単板をその繊維方向を
前記長辺と略平行に積層一体化してなる木質複合基材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4975994A JP2726975B2 (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | 木質複合基材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4975994A JP2726975B2 (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | 木質複合基材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07227806A JPH07227806A (ja) | 1995-08-29 |
JP2726975B2 true JP2726975B2 (ja) | 1998-03-11 |
Family
ID=12840120
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4975994A Expired - Lifetime JP2726975B2 (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | 木質複合基材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2726975B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11182001A (ja) * | 1997-12-17 | 1999-07-06 | Toli Corp | バリアフリー床材 |
KR20010000926A (ko) * | 2000-10-28 | 2001-01-05 | 서정석 | 장식판의 제조방법 |
WO2003035341A1 (fr) * | 2001-10-26 | 2003-05-01 | Uniwood Corporation | Materiau a base de bois composite lamelle et procede de fabrication de ce materiau |
KR101243489B1 (ko) * | 2007-02-15 | 2013-03-13 | (주)엘지하우시스 | 마루바닥재용 복합기재 구조 |
JP5311849B2 (ja) * | 2008-03-10 | 2013-10-09 | 株式会社ウッドワン | 椰子を原材料とした木質材及びその製造方法 |
JP6407134B2 (ja) * | 2015-12-22 | 2018-10-17 | 株式会社ユニウッドコーポレーション | 積層複合木質材及びその製造方法 |
JP6841606B2 (ja) * | 2016-06-29 | 2021-03-10 | 朝日ウッドテック株式会社 | 木質複合基材および床材 |
-
1994
- 1994-02-22 JP JP4975994A patent/JP2726975B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07227806A (ja) | 1995-08-29 |
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