JP2019055362A - 膜ろ過装置及び膜ろ過方法 - Google Patents

膜ろ過装置及び膜ろ過方法 Download PDF

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Abstract

【課題】浸漬型ろ過膜に付与される吸引圧力の上昇を抑制することが可能な膜ろ過装置及び膜ろ過方法を提供する。【解決手段】本実施形態は、浸漬槽12と、被処理水と凝集剤とを含む凝集処理水を浸漬槽12内に供給する供給装置14と、浸漬槽12内に設置され、前記凝集処理水を膜ろ過処理する浸漬型ろ過膜42と、前記膜ろ過処理後に、浸漬型ろ過膜42の二次側に逆洗水を供給して、浸漬型ろ過膜42を洗浄する逆洗装置19と、浸漬槽12内の汚泥を浸漬槽12外へ排出する汚泥排出処理を間欠的に行う汚泥排出装置28と、浸漬槽12内のSS濃度に基づいて、前記膜ろ過処理の時間、及び前記汚泥排出処理の間隔のうち少なくともいずれか一方を制御する制御部32と、を有する膜ろ過装置1である。【選択図】図1

Description

本発明は、浸漬型ろ過膜を用いた膜ろ過装置及び膜ろ過方法に関する。
従来、上水処理、下水処理、工業用水処理、工業排水処理等の各種水処理分野において、被処理水をろ過して被処理水中の懸濁物質を除去し、清浄なろ過水を得る方法として、膜ろ過法が用いられる。
例えば、特許文献1には、被処理水に凝集剤を添加して、被処理水と凝集剤とを含む凝集処理水を、浸漬槽内に設置された浸漬型ろ過膜でろ過する膜ろ過方法が開示されている。
特許第5763400号公報
ところで、被処理水を浸漬型ろ過膜で連続的にろ過すると、浸漬槽内に被処理水中の懸濁物質が蓄積し、浸漬槽内のSS濃度が上昇する場合がある。特に、浸漬槽内に供給される被処理水中の懸濁物質濃度が上昇した場合には、浸漬槽内のSS濃度が上昇し易い。そして、浸漬槽内のSS濃度が上昇すると、浸漬型ろ過膜が懸濁物質により閉塞され、ろ過処理のために浸漬型ろ過膜に付与されている吸引圧力(負圧)が上昇して、安定な膜ろ過処理を行うことが困難となる。
そこで、本発明の目的は、浸漬型ろ過膜に付与される吸引圧力の上昇を抑制することが可能な膜ろ過装置及び膜ろ過方法を提供することにある。
本実施形態は、被処理水と凝集剤とを含む凝集処理水が供給される浸漬槽と、前記浸漬槽内に設置され、前記凝集処理水を膜ろ過処理する浸漬型ろ過膜と、前記膜ろ過処理後に、前記浸漬型ろ過膜の一次側に気体を供給して、前記浸漬型ろ過膜を洗浄する気体洗浄処理、及び前記浸漬型ろ過膜の二次側に逆洗水を供給して、前記浸漬型ろ過膜を洗浄する逆洗処理のうち少なくともいずれか一方を行う洗浄手段と、前記浸漬槽内の汚泥を前記浸漬槽外へ排出する汚泥排出処理を間欠的に行う汚泥排出手段と、前記浸漬槽内のSS濃度に基づいて、前記膜ろ過処理の時間、及び前記汚泥排出処理の間隔のうち少なくともいずれか一方を制御する制御部と、を有する膜ろ過装置である。
前記膜ろ過装置において、前記制御部は、前記浸漬槽内のSS濃度が上昇した場合には、上昇する前に設定された膜ろ過処理時間より短い膜ろ過処理時間に設定し、その後、前記浸漬槽内のSS濃度が低下した場合には、前記上昇する前に設定された膜ろ過処理時間に戻すことが好ましい。
前記膜ろ過装置において、前記制御部は、前記浸漬槽内のSS濃度が上昇した場合には、上昇する前に設定された汚泥排出処理の間隔より短い間隔に設定し、その後、前記浸漬槽内のSS濃度が低下した場合には、前記上昇する前に設定された汚泥排出処理の間隔に戻すことが好ましい。
前記膜ろ過装置において、前記凝集処理水を前記浸漬型ろ過膜より下方から前記浸漬槽内に供給する供給手段を有し、前記浸漬槽内に供給された前記凝集処理水は、前記浸漬型ろ過膜に向かって上向流で流れることが好ましい。
前記膜ろ過装置において、前記浸漬槽内を、第1室と第2室とに仕切る仕切り板を備え、前記供給手段は、前記凝集処理水を前記浸漬型ろ過膜より下方から前記第1室に供給し、前記第1室内に供給された凝集処理水は、前記浸漬型ろ過膜に向って上向流で流れ、前記汚泥排出手段は、前記第1室内に供給された前記凝集処理水中のフロックのうち、前記第1室から前記第2室に流れ込み、前記第2室内に貯留されたフロックを前記汚泥として前記浸漬槽外へ排出することが好ましい。
前記膜ろ過装置において、前記浸漬型ろ過膜は、セラミック製で、平膜状の精密ろ過膜であることが好ましい。
前記膜ろ過装置において、前記凝集剤は、塩基度60%以上70%以下のポリ塩化アルミニウム溶液であることが好ましい。
本実施形態は、浸漬槽内に設置された浸漬型ろ過膜により、被処理水と凝集剤とを含む凝集処理水を膜ろ過処理するろ過工程と、前記ろ過工程後に、前記浸漬型ろ過膜の一次側に気体を供給して、前記浸漬型ろ過膜を洗浄する気体洗浄処理、及び前記浸漬型ろ過膜の二次側に逆洗水を供給して、前記浸漬型ろ過膜を洗浄する逆洗処理のうち少なくもいずれか一方を行う洗浄工程と、前記浸漬槽内の汚泥を前記浸漬槽外へ排出する汚泥排出処理を間欠的に行う汚泥排出工程と、を有し、前記浸漬槽内のSS濃度に基づいて、前記膜ろ過処理の時間、前記汚泥排出処理の間隔のうち少なくともいずれか一方を制御する膜ろ過方法である。
前記膜ろ過方法において、前記膜ろ過処理の時間制御では、前記浸漬槽内のSS濃度が上昇した場合には、上昇する前に設定された膜ろ過処理時間より短い膜ろ過処理時間に設定し、その後、前記浸漬槽内のSS濃度が低下した場合には、前記上昇する前に設定された膜ろ過処理時間に戻すことが好ましい。
前記膜ろ過方法において、前記汚泥排出処理の間隔制御では、前記浸漬槽内のSS濃度が上昇した場合には、上昇する前に設定された汚泥排出処理の間隔より短い間隔に設定し、その後、前記浸漬槽内のSS濃度が低下した場合には、前記上昇する前に設定された汚泥排出処理の間隔に戻すことが好ましい。
前記膜ろ過方法において、前記凝集処理水を前記浸漬型ろ過膜より下方から前記浸漬槽内に供給する供給工程を有し、前記浸漬槽内に供給された前記凝集処理水を、前記浸漬型ろ過膜に向かって上向流で流すことが好ましい。
前記膜ろ過方法において、前記浸漬型ろ過膜は、セラミック製で、平膜状の精密ろ過膜であることが好ましい。
前記膜ろ過方法において、前記凝集剤は、塩基度60%以上70%以下のポリ塩化アルミニウム溶液であることが好ましい。
本発明によれば、浸漬型ろ過膜に付与される吸引圧力の上昇を抑制することが可能となる。
本実施形態に係る膜ろ過装置の一例を示す模式断面図である。 本実施形態に係る膜ろ過装置の他の一例を示す模式断面図である。 本実施形態に係る膜ろ過装置の他の一例を示す模式断面図である。 本実施形態に係る膜ろ過装置の他の一例を示す模式断面図である。 (A),(B)は、供給装置を構成する分配管の径方向断面の形状の一例を示す模式図である。 本実施形態に係る膜ろ過装置の他の一例を示す模式断面図である。 本実施形態に係る膜ろ過装置の他の一例を示す模式断面図である。 浸漬槽内のSS濃度が5000mg/L超えた状態での実施例及び比較例における浸漬型ろ過膜に付与された吸引圧力(負圧)の経時変化を示す図である。
本発明の実施形態について以下説明する。本実施形態は本発明を実施する一例であって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
図1は、本実施形態に係る膜ろ過装置の一例を示す模式断面図である。図1に示す膜ろ過装置1は、凝集槽10と、浸漬槽12と、供給手段の一例としての供給装置14と、浸漬型膜モジュール16と、処理水槽18、洗浄手段の一例としての逆洗装置19と、ポンプ20aと、原水配管22と、凝集剤添加配管24と、ろ過処理水配管26と、汚泥排出手段の一例としての汚泥排出装置28と、SS計30と、制御部32とを備えている。凝集槽10には、撹拌装置31が設置されることが好ましい。図1に示す逆洗装置19は、ポンプ20bと、逆洗配管36とを備えている。図1に示す汚泥排出装置28は、汚泥排出配管38と、汚泥排出配管38に設置される電磁バルブ40とを備えている。汚泥排出装置28は、汚泥排出配管38に設置されるポンプ(不図示)を備えていてもよい。
図1に示す浸漬型膜モジュール16は、浸漬型ろ過膜42及び集水配管44を備えている。浸漬型ろ過膜42は、浸漬槽12内に設置されている。浸漬型ろ過膜42は単一でも複数でもよい。集水配管44は、浸漬型ろ過膜42の上端に設置されている。図1に示す浸漬型ろ過膜42は、例えば、その内部に膜を透過した処理水が流入する集水空間が形成されており、浸漬型ろ過膜42の上端に設置された集水配管44と連通している。
図1に示す供給装置14は、凝集処理水配管46と、分配管48とを備えている。供給装置14は、凝集処理水配管46に設置されるポンプ(不図示)を備えることが好ましい。分配管48は、浸漬槽12内に設置され、浸漬型ろ過膜42より下方に配置されている。分配管48には、複数の吐出口50が設けられており、複数の吐出口50は所定の間隔を空けて配置されている。吐出口50は、分配管48のどの位置に設けられていてもよいが、図1においては、分配管48の下側に設けられ、後述する凝集処理水が水平方向より下方に吐出されるように構成されている。なお、図1に示す供給装置14の構成は一例であって、変形例については後述する。
SS計30は、例えば、発光部と受光部を搭載したプローブ型のSS検出部を備え、透過光散乱光比較方式で浸漬槽12内のSS濃度を検出するもの等が挙げられる。図1に示す膜ろ過装置1では、浸漬型ろ過膜42の下端近傍にSS計30(実質的にはSS検出部)を設置し、浸漬型ろ過膜42の下端近傍のSS濃度を検出する。
制御部32は、ポンプ20a,20b、電磁バルブ40と電気的に接続され、ポンプ20a,20bの稼働、電磁バルブ40の開閉等を制御する。また、制御部32は、SS計30と電気的に接続され、SS計30により測定されたSS濃度に基づいて、後述する膜ろ過処理の時間、汚泥排出処理の間隔のうち少なくともいずれか一方を制御する。
凝集槽10の原水入口には原水配管22が接続され、凝集槽10の薬品入口には凝集剤添加配管24が接続されている。また、凝集槽10の出口と分配管48とは凝集処理水配管46により接続されている。また、集水配管44と処理水槽18の処理水入口とはろ過処理水配管26により接続されている。浸漬槽12の下部出口には汚泥排出配管38が接続されている。ろ過処理水配管26と処理水槽18の処理水出口とは逆洗配管36により接続されている。ろ過処理水配管26にはポンプ20aが設置され、逆洗配管36にはポンプ20bが設置されている。
本実施形態に係る膜ろ過装置1の動作の一例について説明する。
懸濁物質等を含む原水(被処理水)が、原水配管22から凝集槽10内に供給される。また、凝集剤が、凝集剤添加配管24から凝集槽10内に供給される。凝集槽10内では、撹拌装置31により被処理水と凝集剤とが撹拌され、凝集剤の凝集作用により、被処理水中の懸濁物質がフロック化される。ここで、凝集剤は、塩基度が60%%以上70%以下のポリ塩化アルミニウム溶液を使用することが好ましい。塩基度が60%以上70%以下のポリ塩化アルミニウム溶液を使用することで、例えば、被処理水のpHが6〜8.5程度であれば、被処理水のpHを調整しなくても懸濁物質を十分に凝集させることができ、pH調整に必要な薬品使用量を削減することが可能である。また、被処理水中の懸濁物質と共に有機物もフロック中に取り込まれるので、後述する膜ろ過処理により、有機物濃度の低い清浄なろ過水を得ることができる。
(供給工程)
凝集処理後、フロック化した懸濁物質(以下、フロック)を含む被処理水と凝集剤とを含む凝集処理水は、凝集処理水配管46を経由して分配管48に供給される。分配管48を通る凝集処理水は吐出口50から吐出される(図1では、水平方向より下方に吐出される)。すなわち、凝集処理水は浸漬型ろ過膜42より下方から浸漬槽12内に供給される。そして、吐出口50から吐出された凝集処理水は、分配管48より上方に位置する浸漬型ろ過膜42に向って上向流で流れる。
(ろ過工程)
制御部32により、ポンプ20aが稼働されることで、浸漬型ろ過膜42に吸引圧力(負圧)が付与される。これにより、浸漬型ろ過膜42に向って上向流で流れる凝集処理水が、浸漬型ろ過膜42により膜ろ過処理される。浸漬型ろ過膜42を透過したろ過水(処理水)は、膜内の内部空間(二次側(処理水側))、集水配管44、ろ過処理水配管26を通り、処理水槽18に供給される。
このように、供給装置14により浸漬型ろ過膜42より下方から浸漬槽12内に凝集処理水を供給し、凝集処理水を浸漬型ろ過膜42に向って上向流で流した場合、凝集処理水中のフロックの一部(例えば、粒径の大きいフロック)は、浸漬型ろ過膜42に達する前に沈降する、或いは分配管48と浸漬型ろ過膜42との間に浮遊するため、浸漬型ろ過膜42より上方から浸漬槽12内に凝集処理水を供給し、凝集処理水を浸漬型ろ過膜42に向って下向流で流した場合と比較して、浸漬型ろ過膜42に接触するフロックの量を低減することができる。その結果、浸漬型ろ過膜42より上方から浸漬槽12内に凝集処理水を供給し、凝集処理水を浸漬型ろ過膜42に向って下向流で流した場合と比較して、フロックによる浸漬型ろ過膜42の閉塞が抑えられる。
また、本実施形態では、浸漬型ろ過膜42に向って流れる上向流の流速を調整することで、沈降するフロックと上向流とのバランスから、分配管48(凝集処理水の供給点)と浸漬型ろ過膜42下端との間に、ブランケットゾーンと呼ばれるフロック群を形成することが可能である。そして、図1に示すように、ブランケットゾーン52を形成することで、上向流で流れる凝集処理水中のフロックの一部は、ブランケットゾーン52に捕捉されるため、浸漬型ろ過膜42に接触するフロック量をより低減し、ろ過フラックスの低下をより抑制することが可能となる。浸漬型ろ過膜42に向って流れる上向流の流速の調整は、例えば、供給装置14により供給する凝集処理水の流量を調整することにより行われる。
(洗浄工程:逆洗処理)
本実施形態では、ろ過処理後に、逆洗処理を実施する。具体的には、制御部32によりポンプ20aの稼働が停止され後、ポンプ20bが稼働されることで、処理水槽18内の処理水が、逆洗配管36、ろ過処理水配管26、集水配管44を通り、浸漬型ろ過膜42の内部空間(二次側)に供給される。浸漬型ろ過膜42の二次側に供給された処理水は、浸漬型ろ過膜42の一次側に透過し、浸漬型ろ過膜42の表面に付着したフロック(懸濁物質)が剥離され、浸漬型ろ過膜42が洗浄される。本実施形態では、処理水を逆洗水として使用しているが、これに限定されるものではなく、酸剤、アルカリ剤等の薬品等を使用してもよい。
(汚泥排出工程)
本実施形態では、浸漬槽12内の汚泥を浸漬槽12外へ排出する汚泥排出処理を間欠的に実施する。例えば、制御部32により、電磁バルブ40が一定の間隔で開放されることで、浸漬槽12の底部に堆積したフロック及び浮遊しているフロックの一部が、汚泥として汚泥排出配管38から一定の間隔で排出される。汚泥排出処理は、ろ過工程中(ポンプ20aの稼働中)やろ過工程停止中(ポンプ20aの停止中)に関わらず実施されることが望ましい。
ここで、前述したように、被処理水中の懸濁物質濃度が上昇すると、浸漬槽12内のSS濃度が上昇する場合がある。そして、浸漬槽12内のSS濃度が上昇すると、浸漬型ろ過膜42の周辺には、多くのフロックが浮遊するため、浸漬型ろ過膜42が閉塞して、浸漬型ろ過膜42に付与される吸引圧力が上昇する場合がある。特に、浸漬槽12内のSS濃度の上昇によりブランケットゾーン52の界面位が上昇し、浸漬型ろ過膜42の下端より上方に位置すると、浸漬型ろ過膜42の閉塞が早く、浸漬型ろ過膜42に付与される吸引圧力が急激に上昇する場合がある。そこで、本実施形態では、浸漬型ろ過膜42に付与される吸引圧力の上昇を抑制するために、以下に説明する膜ろ過処理の時間制御及び汚泥排出処理の間隔制御のうち少なくともいずれか一方を実施する。
(膜ろ過処理の時間制御)
本実施形態では、浸漬槽内のSS濃度に基づいて、ろ過工程における膜ろ過処理の時間を制御する。例えば、浸漬槽内のSS濃度が上昇した場合には、上昇する前に設定された膜ろ過処理時間より短い膜ろ過処理時間に設定する。これにより、短い時間の膜ろ過処理→逆洗処理を繰り返し行うことになるので、浸漬槽内のSS濃度が高くても、浸漬型ろ過膜が閉塞し難く、吸引圧力の上昇を抑制することが可能となる。また、被処理水中の懸濁物質濃度が低下する等により、浸漬槽内のSS濃度が低下した場合には、SS濃度上昇前の膜ろ過処理時間に戻す。これにより、SS濃度上昇前の時間の膜ろ過処理→逆洗処理を繰り返し行うことになるので、処理水量の回復を図ることができる。なお、SS濃度によっては、SS濃度上昇前の膜ろ過処理時間より長い時間に設定してもよい。これにより、処理水量の増加を図ることができる。
以下、図1に示す膜ろ過装置1による膜ろ過処理の時間制御の一例を説明する。
例えば、制御部32は、膜ろ過処理の時間A、及び時間Aよりも短い膜ろ過処理の時間Bの2つの時間を記憶している。そして、制御部32は、SS計30により測定されたSS濃度データを受信し、SS濃度データが予め定められた閾値以下の場合には、時間Aの間ポンプ20aを稼働させ、時間Aに達した時点で、ポンプ20aの稼働を停止して膜ろ過処理を終了させると共に、ポンプ20bを稼働させ逆洗処理を実施する。所定時間経過後、ポンプ20bの稼働を停止して逆洗処理を終了させた後、再度、時間Aの間ポンプ20aを稼働させ、膜ろ過処理を行う。すなわち、SS濃度データが閾値以下の間は、時間Aの膜ろ過処理→逆洗処理を繰り返し行う。その後、SS計30から受信するSS濃度データが閾値を超えた場合には、制御部32は、時間Aより短い時間Bの間ポンプ20bを稼働させ、時間Bに達した時点で、ポンプ20aの稼働を停止して、膜ろ過処理を終了させると共に、ポンプ20bを稼働させ逆洗処理を実施する。すなわち、SS濃度データが閾値超の間は、時間Bの膜ろ過処理→逆洗処理を繰り返し行う。なお、時間Aの膜ろ過処理において、処理開始からSS濃度が閾値を超えるまでの時間が、既に時間Bを越えている場合には、SS濃度が閾値を超えた時点で、その回の膜ろ過処理を停止し、次回以降の膜ろ過処理を時間Bで行うことが望ましいが、その回の膜ろ過処理を時間Aで行い、次回以降の膜ろ過処理を時間Bで行ってもよい。
その他の膜ろ過処理の時間制御としては、例えば、制御部32が、浸漬槽12内のSS濃度に対する膜ろ過処理時間を規定した制御マップを記憶し、SS計30により測定されたSS濃度データを当該制御マップに当てはめて、膜ろ過処理時間を設定する等でもよい。
(汚泥排出処理の間隔制御)
本実施形態では、浸漬槽内のSS濃度に基づいて、汚泥排出処理工程における汚泥排出処理の間隔を制御する。ここで、汚泥排出処理の間隔とは、汚泥排出処理が終了した時点から次の汚泥排出処理が開始するまでの時間で定義してもよいし、汚泥排出処理が開始した時点から次の汚泥排出処理が開始するまでの時間で定義してもよい。
例えば、浸漬槽12内のSS濃度が上昇した場合には、上昇する前に設定された汚泥排出処理の間隔より短い間隔に設定する。これにより、短い間隔で汚泥排出処理を繰り返し行うことになるので、浸漬槽から排出される汚泥量が増加する。すなわち、浸漬槽内のSS濃度が低下するため、浸漬型ろ過膜が閉塞し難く、吸引圧力の上昇を抑制することが可能となる。そして、浸漬槽内のSS濃度が低下した場合には、SS濃度が上昇する前の汚泥排出処理の間隔に戻す。これにより、浸漬槽から排出される汚泥量の低減を図ることができる。なお、SS濃度によっては、SS濃度上昇前の汚泥排出処理の間隔より長い間隔に設定してもよい。
以下、図1に示す膜ろ過装置1による汚泥排出処理の間隔制御の一例を説明する。
例えば、制御部32は、汚泥排出処理が終了した時点から次の汚泥排出処理が開始するまでの時間A、及び時間Aよりも短い時間Bの2つの時間を記憶している。そして、制御部32は、SS計30により測定されたSS濃度データを受信し、SS濃度データが予め定められた閾値以下の間は、汚泥排出処理(電磁バルブ40開)→時間Aの間汚泥排出処理の停止(電磁バルブ40閉)を繰り返し行う。また、SS計30から受信するSS濃度データが閾値を超えた場合には、制御部32は、SS濃度データが閾値超の間は、汚泥排出処理(電磁バルブ40開)→時間Bの間汚泥排出処理の停止(電磁バルブ40閉)を繰り返し行う。なお、時間Aの間汚泥排出処理を停止している際に、SS濃度が閾値を越え、そして、その時点までの時間が時間Bを越えている場合、SS濃度が閾値を超えた時点で汚泥排出処理を開始することが望ましいが、その回の汚泥排出処理の停止を時間Aの間行い、次回以降の汚泥排出処理の停止を時間Bの間で行ってもよい。
その他の汚泥排出処理の間隔制御としては、例えば、制御部32が、SS濃度に対する汚泥排出処理の間隔を規定した制御マップを記憶し、SS計30により測定されたSS濃度データを当該制御マップに当てはめて、汚泥排出処理の間隔を設定する等でもよい。
図2は、本実施形態に係る膜ろ過装置の他の一例を示す模式断面図である。図2に示す膜ろ過装置2において、図1に示す膜ろ過装置1と同様の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する(その他の図も同様である)。図2に示す膜ろ過装置2は、洗浄手段の一例としての気体洗浄装置54を備えている。気体洗浄装置54は、コンプレッサ56、気体供給配管58、散気装置60を備えている。気体供給配管58の一端はコンプレッサ56に接続され、他端は散気装置60に接続されている。なお、図2に示す散気装置60は、浸漬槽12内において、分配管48より上方に配置されているがこれに限定されるものではなく、分配管48より下方に配置されていてもよい。制御部32はコンプレッサ56と電気的に接続され、コンプレッサ56の稼働を制御する。
(洗浄工程:気体洗浄処理)
本実施形態では、ろ過処理後に、気体洗浄処理を実施する。具体的には、制御部32によりポンプ20aの稼働が停止された後、コンプレッサ56が稼働され、空気等の気体が気体供給配管58、散気装置60を通して浸漬型ろ過膜42の一次側に供給され、気体により浸漬型ろ過膜42が振動されて、浸漬型ろ過膜42に付着したフロック(懸濁物質)が剥離され、浸漬型ろ過膜42が洗浄される。
気体洗浄処理は、浸漬型ろ過膜42の洗浄効果を向上させる等の点で、前述の逆洗処理と組み合わせて実施することが好ましい。例えば、膜ろ過処理→気体洗浄及び逆洗処理の洗浄処理を繰り返しおこなう場合や、膜ろ過処理→気体洗浄処理を複数回繰り返した後、膜ろ過処理→逆洗処理を少なくとも1回行うというサイクルを繰り返し行う場合や、膜ろ過処理→気体洗浄処理を複数回繰り返した後、膜ろ過処理→気体洗浄及び逆洗処理の洗浄処理を少なくとも1回行うというサイクルを繰り返し行う場合等が挙げられる。
図2の膜ろ過装置2における供給工程、ろ過工程、膜ろ過処理の時間制御、汚泥排出処理の間隔制御等については、前述した通りであり、その説明を省略する。
図3は、本実施形態に係る膜ろ過装置の他の一例を示す模式断面図である。図3に示す膜ろ過装置3は、浸漬槽12内を、第1室62と第2室64とに仕切る仕切り板66を備えている。仕切り板66は、例えば、図3に示すように、浸漬槽12の底部から略鉛直方向に延びて、その上端が、分配管48(凝集処理水の供給点)より上方で浸漬型ろ過膜42の下端より下方に位置している。
図3に示す膜ろ過装置3では、第1室62側に分配管48が配置され、第2室64側に汚泥排出配管38が接続されている。
分配管48を通る凝集処理水は、吐出口50から吐出され、第1室62内に供給される。すなわち、凝集処理水は浸漬型ろ過膜42より下方から浸漬槽12内に供給される。そして、吐出口50から吐出された凝集処理水は、分配管48より上方に位置する浸漬型ろ過膜42に向って、第1室62内を上向流で流れ、浸漬型ろ過膜42によりろ過される。また、凝集処理水中のフロックの一部は、第1室62内から仕切り板66を越えて第2室64に流れ込み、第2室64内に貯留される。第2室64内のフロックは汚泥として汚泥排出配管38から間欠的に排出される。第2室64内に流れ込んだフロックは、仕切り板66により、第1室62内の上向流の影響を受け難いため、第1室62内のフロックより沈降し易く、濃縮され易い。したがって、第2室64内で濃縮されたフロックを汚泥として汚泥排出配管38から浸漬槽12外へ排出することが可能となるため、フロックの処分費を削減することが可能となる。また、第1室62内に浮遊するフロックの少なくとも一部が仕切り板66を越えて第2室64に流れ込み、第2室64内に貯留されるため、第1室62内に浮遊するフロック濃度(或いはブランケットゾーン52におけるフロック濃度)を比較的一定に保持することができ、安定した膜ろ過を行うことが可能となる。
仕切り板66の上端位置は、浸漬槽12の液面より下方であれば特に制限されるものではなく、例えば、浸漬型ろ過膜42の下端近傍等でも良いが、図3に示すように、分配管48(凝集処理水の供給点)より上方で浸漬型ろ過膜42の下端より下方に位置することが好ましい。第1室62内のフロックの多くは、分配管48と浸漬型ろ過膜42との間に浮遊しているため、仕切り板66の上端位置を分配管48(凝集処理水の供給点)より上方で浸漬型ろ過膜42の下端より下方にすることで、第1室62内のフロックを第2室64内に効率的に流れ込ませることが可能となる。
図4は、本実施形態に係る膜ろ過装置の他の一例を示す模式断面図である。図4に示す膜ろ過装置4では、仕切り板66にスリット68が形成されている。スリット68は、第1室62と第2室64との間の連通路である。したがって、第1室62内の凝集処理水中のフロックの一部が、スリット68を通って第2室64に流れ込み、第2室64内に貯留される。仕切り板66に形成されるスリット68の幅、長さ、形状等は、第1室62から第2室64へのフロックの流れ込みを阻害しない範囲で適宜設定されればよい。仕切り板66に形成されるスリット68の位置は、第1室62内のフロックを第2室64内に効率的に流れ込ませる点等から、例えば、分配管48(凝集処理水の供給点)より上方で浸漬型ろ過膜42の下端より下方に位置することが好ましい。なお、スリット68が形成された仕切り板66の上端位置は、特に制限されるものではなく、浸漬槽12の液面より下方であってもよいし、浸漬槽12の液面より上方であってもよい。
図3及び図4の膜ろ過装置における洗浄工程、膜ろ過処理の時間制御、汚泥排出工程の間隔制御については前述した通りであり、その説明を省略する。
以下、本実施形態に係る膜ろ過装置の各構成について詳述する。
凝集槽10は、被処理水と凝集剤とを急速撹拌条件下で混合する急速撹拌槽と、急速撹拌槽で混合した被処理水と凝集剤とを含む凝集処理水を緩速撹拌条件下で混合する緩速撹拌槽とから構成されることが好ましい。
急速撹拌槽では、被処理水と凝集剤とが、例えばG値=100〜300/sの急速撹拌条件下で混合され、被処理水中の懸濁物質が凝集して微細なフロックを形成する。緩速撹拌槽では、急速撹拌槽から流入した微細なフロックを有する被処理水と凝集剤とを含む凝集処理水が、例えばGT値=23000〜210000の緩速撹拌条件下で混合され、微細なフロックを粗大化させる。このように、急速撹拌槽及び緩速撹拌槽からなる凝集槽10により、粗大なフロックを含有する被処理水と凝集剤とを含む凝集処理水を浸漬槽12に導入して、膜ろ過処理を行うことができるため、より良好な水質を有するろ過水が得られる。なお、本実施形態では、急速撹拌槽及び緩速撹拌槽のいずれか一方または両方をインライン型ミキサー等に代えても良い。また、薬品の注入点を被処理水が越流し、槽に流れ込む部分に注入しても良い。
本実施形態では、浸漬槽12の前段に凝集槽10を設置することが望ましいが、必ずしも凝集槽10を設置しなくてもよい。凝集槽10を設置しない場合には、原水配管22を凝集処理水配管46に接続し、凝集剤添加配管24を原水配管22或いは凝集処理水配管46に接続すればよい。
凝集剤は、従来公知の凝集剤等が挙げられるが、特に、塩基度が60%以上70%以下のポリ塩化アルミニウム溶液を含むことが好ましい。塩基度が60%以上70%以下のポリ塩化アルミニウム溶液は、塩基度が40%以上50%以下の通常のポリ塩化アルミニウム溶液より、浸漬型ろ過膜42に対して剥離性の良好なフロックが形成され易い。
塩基度が60%以上70%以下のポリ塩化アルミニウム溶液を用いることで、浸漬型ろ過膜42に対して剥離性が良好なフロックが形成される理由は、明らかではないが、以下のことが考えられる。塩基度が60%%以上70%%以下のポリ塩化アルミニウム溶液は高い荷電中和力を有し、塩基度が60%%以上70%%以下のポリ塩化アルミニウム溶液により形成されたフロックは荷電の中和が進んでいるため、荷電中和が進んだフロックと浸漬型ろ過膜42との親和性が低下したことによるものであると推察される。
塩基度が60%以上70%以下のポリ塩化アルミニウム溶液は、例えば特開2009−203125号公報に記載の方法で製造することができる。具体的には、Al濃度が5〜17質量%、Cl/Al(モル比)が1.80〜3.60、SO/Al(モル比)が0〜0.35で且つ塩基度が40〜63%の塩基性塩化アルミニウム溶液に、85℃以下の温度下でアルカリ金属及び/またはアルカリ土類金属の化合物を添加した後、65〜85℃の温度で0.5〜2時間熟成を行うことによって製造することができる。ポリ塩化アルミニウム溶液の塩基度は、滴定により測定することができる(JIS K−154:2016)。
ポリ塩化アルミニウム溶液は、塩基度が60%以上70%以下で、且つ、Al濃度が10.2質量%のときのSO濃度が1〜4質量%、更に好ましくは1.5〜3.5質量%のポリ塩化アルミニウム溶液を用いることが好ましい。ポリ塩化アルミニウム溶液の塩基度が60%未満になると、残留アルミニウムが多くなる傾向があるので好ましくない。また、SO濃度が1質量%未満になると、ポリ塩化アルミニウム溶液の安定性がより増加するものの凝集性が悪くなる傾向があり、4質量%超になると、ポリ塩化アルミニウム溶液の安定性が低下する傾向がある。なお、ポリ塩化アルミニウム溶液の塩基度については、65%以上70%以下が特に好ましく、68%以上70%以下が更に好ましい。塩基度が68%以上70%以下であれば、本発明の効果が最もよく得られ、且つ、残留アルミニウムを少なくすることができる。また、PAC溶液中のAl濃度は、9〜11質量%の範囲であることが好ましく、10質量%前後の範囲であることが更に好ましい。
本実施形態におけるろ過工程は、ポンプ20aによる吸引式の膜ろ過処理に制限されるものではなく、浸漬槽12の水位と処理水槽18の水位との水位差によるサイホン作用を利用したサイホン式の膜ろ過処理等でもよい。
浸漬型ろ過膜42の材質は、例えば、アルミナ、シリカ、チタニア、ジルコニア、ムライト、スピネル、またはこれらの混合物等のセラミック製材料、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエーテルサルフォン(PES)、セルロースアセテート(CA)等の有機物製材料等が挙げられる。浸漬型ろ過膜42の形状は、例えば、管状、平膜状、中空糸膜状、スパイラル状等が挙げられる。浸漬型ろ過膜42の種類は、例えば、限外ろ過膜(UF膜)、精密ろ過膜(MF膜)、逆浸透膜(RO膜)等が挙げられる。そして、浸漬型ろ過膜42の材質、形状、種類の組み合わせについては、浸漬型ろ過膜42のろ過フラックスの低下を抑制する点で、セラミック製で、平膜状の精密ろ過膜であることが好ましい。なお、浸漬型ろ過膜42の通水方式は、内圧型、外圧型等のあらゆる通水方式が適用可能であり、クロスフローろ過やデッドエンドろ過等のあらゆるろ過方法が適用可能である。
浸漬槽12内のSS濃度を測定できる計器としては、SS計の他に、例えば、MLSS計等が挙げられる。また、あらかじめ測定値との相関をとっておけば、濁度計も使用可能である。当該計器によるSS濃度の測定は、浸漬槽12内のいずれの場所において行われてもよいが、当該計器を浸漬型ろ過膜42の下端近傍に配置し、浸漬型ろ過膜42の下端近傍において行うことが好ましい。サンプリングポイントを設け、槽外で測定しても良いが、サンプリングによってフロックが破壊されてしまうため、槽内で測定することが望ましい。これにより、浸漬槽12内のSS濃度の変動を速やかに検知することができるため、膜ろ過処理の時間や汚泥排出処理の間隔をより適切に制御することが可能となる。
本実施形態では、浸漬槽12内のSS濃度に基づく膜ろ過処理の時間制御や汚泥排出処理の間隔制御は、浸漬槽12内のSS濃度を測定できる計器(例えば、SS計等)により測定された値に基づいて実施される場合に限られず、浸漬槽12内のSS濃度を推定できる計器により測定された値に基づいて実施される場合も含まれる。
浸漬槽12内のSS濃度を推定できる計器としては、例えば、汚泥界面計等が挙げられる。例えば、浸漬槽12内のSS濃度が上昇した場合には、浸漬槽12内に形成されたブランケットゾーン52の界面も上昇するため、汚泥界面計により測定されたブランケットゾーン52の界面位置に基づいて浸漬槽12内のSS濃度を推定することができる。したがって、制御部32は、例えば、汚泥界面計により測定されたブランケットゾーン52の界面位置データを受信し、界面位置データと予め定められた閾値とを比較する。そして、界面位置データが閾値を超える場合には、閾値を超える前の膜ろ過処理時間より短い時間に設定し、短い時間の膜ろ過処理→逆洗処理を繰り返し行ったり、閾値を超える前の汚泥排出処理の間隔より短い間隔に設定し、短い間隔で汚泥排出処理を繰り返し行ったりする。また、界面位置データが閾値以下となった場合には、閾値を超える前の膜ろ過処理時間に戻したり、閾値を超える前の汚泥排出処理の間隔に戻したりする。
図5(A),(B)は、供給装置を構成する分配管の径方向断面の形状の一例を示す模式図である。分配管48に設けられる吐出口50は、分配管48のどの位置にもうけられていてもよいが、図5(A)に示すように、吐出口50から吐出される凝集処理水の吐出方向Xが水平方向Lより下方となるように配置されることが好ましく、凝集処理水の吐出方向Xが水平方向Lより30°以上下方となるように配置されることがより好ましい。これにより、浸漬槽12内のフロックにより吐出口50が閉塞されることが抑制される。また、図5(B)に示すように、分配管48の上部にフロック堆積防止板70を設置し、分配管48上に浸漬槽12内のフロックが堆積することを抑制してもよい。図5(B)に示すフロック堆積防止板70は、分配管48の上部を覆うようにテーパー状に広がった形状をなしているが、分配管48上にフロックが堆積し難い形状であれば図5(B)に示す形状に制限されるものではない。なお、分配管48の径方向断面の形状は、図5に示す円形に限定されるものではなく、多角形等でもよい。
分配管48に設けられる吐出口50は、ブランケットゾーン52の形成が容易となる点等で、分配管48の周方向或いは長手方向に所定の間隔を空けて複数配置されることが好ましい。これにより、凝集処理水の上向流に乱流が発生して、フロックがより撹拌されるため、ブランケットゾーン52が形成され易くなる。
図6及び図7は、本実施形態に係る膜ろ過装置の他の一例を示す模式断面図である。供給装置14は、凝集処理水を浸漬型ろ過膜42より下方から浸漬槽12内に供給するように構成されていればよく、例えば、図6に示す膜ろ過装置5のように、分配管48を設置せず、浸漬型ろ過膜42より下方の浸漬槽12に接続された凝集処理水配管46から直接凝集処理水を第1室62内に供給してもよい。また、図7に示す膜ろ過装置6のように、凝集処理水配管46より上方であって、浸漬型ろ過膜42の下端より下方の第1室62内に、複数の孔72が形成された板状部材74を設置してもよい。凝集処理水が板状部材74の孔72を通過することで、板状部材74より上方で、凝集処理水の上向流に乱流が発生し、ブランケットゾーン52が形成され易くなる。
浸漬槽12内における凝集処理水の上向流の流速は、特に制限されるものではないが、ブランケットゾーン52を形成する等の点で、例えば、0.5〜8m/hの範囲であることが好ましく、2〜4m/hの範囲であることがより好ましい。凝集処理水の上向流の流速は、例えば、供給装置14により供給される凝集処理水の流量によって調整することが可能である。
以下、実施例及び比較例を挙げ、本発明をより具体的に詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
<実施例>
図1に示す膜ろ過装置を用いて、以下の条件で試験を行った。
<処理条件>
被処理水:河川水(水質を表1に示す。)
凝集剤:塩基度70%のポリ塩化アルミニウム溶液
凝集剤の添加量:100mg/L
凝集槽:単槽
浸漬型ろ過膜:孔径0.1μm、膜面積12.5m(0.5m×25枚)、セラミック製、平膜状の精密ろ過膜(明電舎製)
通水条件:1m/d
浸漬槽の断面積:1m
浸漬槽内における凝集処理水の上向流の流速(LV):0.5m/h
SS計を浸漬型ろ過膜の下端近傍に設置した。そして、浸漬槽内のSS濃度の閾値を5000mg/Lに設定し、SS計で計測された浸漬槽内のSS濃度が5000mg/L以下の場合には、60分間の膜ろ過処理→1分間の逆洗処理を繰り返し行い、SS計で計測されたSS濃度が5000mg/Lを超えた場合には、30分間の膜ろ過処理→1分間の逆洗処理を繰り返し行った。また、実施例では、汚泥排出処理の間隔(汚泥排出処理終了後から次の汚泥排出処理までの時間)を180に設定し、浸漬槽内のSS濃度に関わらず、180分の間隔で、30秒間の汚泥排出処理を繰り返し行った。
<比較例>
比較例では、浸漬槽内のSS濃度に関わらず、60分間の膜ろ過処理→1分間の逆洗処理を繰り返し行ったこと以外は、実施例と同様の条件とした。
図8は、浸漬槽内のSS濃度が5000mg/L超えた状態での実施例及び比較例における浸漬型ろ過膜に付与される吸引圧力(負圧)の経時変化を示す図である。まず、浸漬槽内のSS濃度が5000mg/L以下の状態では、実施例及び比較例共に、60分間の膜ろ過処理→1分間の逆洗処理を繰り返し行う運転条件で、浸漬型ろ過膜に付与される吸引圧力の急激な上昇は起こらず、安定した運転が行われていた。しかし、運転時間の経過と共に、浸漬槽内のSS濃度が上昇し、5000mg/Lを超えると、図8に示すように、60分間の膜ろ過処理→1分間の逆洗処理を繰り返し行う運転条件を継続した比較例は、浸漬型ろ過膜に付与される吸引圧力(負圧)は−40kPaまで急激に上昇したが、30分間の膜ろ過処理→1分間の逆洗処理を繰り返し行う運転条件に変更した実施例は、浸漬型ろ過膜に付与される吸引圧力(負圧)の急激な上昇が抑制され、安定した運転を維持することができた。なお、比較例では、逆洗処理を行うことで、浸漬型ろ過膜に付与される吸引圧力は一時的に回復するものの、その後、−40kPaまで急激に上昇した。
1〜6 膜ろ過装置、10 凝集槽、12 浸漬槽、14 供給装置、16 浸漬型膜モジュール、18 処理水槽、19 逆洗装置、20a,20b ポンプ、22 原水配管、24 凝集剤添加配管、26 ろ過処理水配管、28 汚泥排出装置、30 SS計、31 撹拌装置、32 制御部、36 逆洗配管、38 汚泥排出配管、40 電磁バルブ、42 浸漬型ろ過膜、44 集水配管、46 凝集処理水配管、48 分配管、50 吐出口、52 ブランケットゾーン、54 気体洗浄装置、56 コンプレッサ、58 気体供給配管、60 散気装置、62 第1室、64 第2室、66 仕切り板、68 スリット、70 フロック堆積防止板、72 孔、74 板状部材。

Claims (13)

  1. 被処理水と凝集剤とを含む凝集処理水が供給される浸漬槽と、
    前記浸漬槽内に設置され、前記凝集処理水を膜ろ過処理する浸漬型ろ過膜と、
    前記膜ろ過処理後に、前記浸漬型ろ過膜の一次側に気体を供給して、前記浸漬型ろ過膜を洗浄する気体洗浄処理、及び前記浸漬型ろ過膜の二次側に逆洗水を供給して、前記浸漬型ろ過膜を洗浄する逆洗処理のうち少なくともいずれか一方を行う洗浄手段と、
    前記浸漬槽内の汚泥を前記浸漬槽外へ排出する汚泥排出処理を間欠的に行う汚泥排出手段と、
    前記浸漬槽内のSS濃度に基づいて、前記膜ろ過処理の時間、及び前記汚泥排出処理の間隔のうち少なくともいずれか一方を制御する制御部と、を有することを特徴とする膜ろ過装置。
  2. 前記制御部は、前記浸漬槽内のSS濃度が上昇した場合には、上昇する前に設定された膜ろ過処理時間より短い膜ろ過処理時間に設定し、その後、前記浸漬槽内のSS濃度が低下した場合には、前記上昇する前に設定された膜ろ過処理時間に戻すことを特徴とする請求項1に記載の膜ろ過装置。
  3. 前記制御部は、前記浸漬槽内のSS濃度が上昇した場合には、上昇する前に設定された汚泥排出処理の間隔より短い間隔に設定し、その後、前記浸漬槽内のSS濃度が低下した場合には、前記上昇する前に設定された汚泥排出処理の間隔に戻すことを特徴とする請求項1又は2に記載の膜ろ過装置。
  4. 前記凝集処理水を前記浸漬型ろ過膜より下方から前記浸漬槽内に供給する供給手段を有し、前記浸漬槽内に供給された前記凝集処理水は、前記浸漬型ろ過膜に向かって上向流で流れることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の膜ろ過装置。
  5. 前記浸漬槽内を、第1室と第2室とに仕切る仕切り板を備え、
    前記供給手段は、前記凝集処理水を前記浸漬型ろ過膜より下方から前記第1室に供給し、前記第1室内に供給された凝集処理水は、前記浸漬型ろ過膜に向って上向流で流れ、
    前記汚泥排出手段は、前記第1室内に供給された前記凝集処理水中のフロックのうち、前記第1室から前記第2室に流れ込み、前記第2室内に貯留されたフロックを前記汚泥として前記浸漬槽外へ排出することを特徴とする請求項4に記載の膜ろ過装置。
  6. 前記浸漬型ろ過膜は、セラミック製で、平膜状の精密ろ過膜であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の膜ろ過装置。
  7. 前記凝集剤は、塩基度60%以上70%以下のポリ塩化アルミニウム溶液であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の膜ろ過装置。
  8. 浸漬槽内に設置された浸漬型ろ過膜により、被処理水と凝集剤とを含む凝集処理水を膜ろ過処理するろ過工程と、
    前記ろ過工程後に、前記浸漬型ろ過膜の一次側に気体を供給して、前記浸漬型ろ過膜を洗浄する気体洗浄処理、及び前記浸漬型ろ過膜の二次側に逆洗水を供給して、前記浸漬型ろ過膜を洗浄する逆洗処理のうち少なくもいずれか一方を行う洗浄工程と、
    前記浸漬槽内の汚泥を前記浸漬槽外へ排出する汚泥排出処理を間欠的に行う汚泥排出工程と、を有し、
    前記浸漬槽内のSS濃度に基づいて、前記膜ろ過処理の時間、前記汚泥排出処理の間隔のうち少なくともいずれか一方を制御することを特徴とする膜ろ過方法。
  9. 前記膜ろ過処理の時間制御では、前記浸漬槽内のSS濃度が上昇した場合には、上昇する前に設定された膜ろ過処理時間より短い膜ろ過処理時間に設定し、その後、前記浸漬槽内のSS濃度が低下した場合には、前記上昇する前に設定された膜ろ過処理時間に戻すことを特徴とする請求項8に記載の膜ろ過方法。
  10. 前記汚泥排出処理の間隔制御では、前記浸漬槽内のSS濃度が上昇した場合には、上昇する前に設定された汚泥排出処理の間隔より短い間隔に設定し、その後、前記浸漬槽内のSS濃度が低下した場合には、前記上昇する前に設定された汚泥排出処理の間隔に戻すことを特徴とする請求項8又は9に記載の膜ろ過方法。
  11. 前記凝集処理水を前記浸漬型ろ過膜より下方から前記浸漬槽内に供給する供給工程を有し、前記浸漬槽内に供給された前記凝集処理水を、前記浸漬型ろ過膜に向かって上向流で流すことを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の膜ろ過方法。
  12. 前記浸漬型ろ過膜は、セラミック製で、平膜状の精密ろ過膜であることを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の膜ろ過方法。
  13. 前記凝集剤は、塩基度60%以上70%以下のポリ塩化アルミニウム溶液であることを特徴とする請求項8〜12のいずれか1項に記載の膜ろ過方法。
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