JP2019053884A - 回転コネクタ - Google Patents

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Hiroyasu Ito
浩靖 伊藤
哲平 持田
Teppei Mochida
哲平 持田
成男 中村
Shigeo Nakamura
成男 中村
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Abstract

【課題】ロテータが中立位置をとっていない状態での誤組み付けの抑制を可能にした回転コネクタを提供する。【解決手段】ロテータ3が左右複数周回転の中立位置をとる場合、インターロックプレート18の係止部53と、回転角検出部20の第1従動ギヤ41に設けられたスリット55との位置が合うので、インターロックプレート18のロック方向への作動が許容される。よって、インターロックプレート18のロック方向への作動時、インターロックプレート18の突起30がステータ2の規制溝38に係止され、ロテータ3がステータ2に固定される。一方、ロテータ3が左右複数周回転の中立位置をとらない場合、係止部53及びスリット55の位置が合わないので、インターロックプレート18がロック方向へ作動しようとしても被係止部54が干渉し、インターロックプレート18がロック位置まで到達しない。【選択図】図4

Description

本発明は、ステータ及びロテータの間の通電を確保する回転コネクタに関する。
従来、この種の回転コネクタとして、ステアリングホイールの回動操作を許容しつつステアリングホイールの電装品と車体とを電気接続するステアリングロールコネクタが周知である(特許文献1等参照)。回転コネクタの内部には、ロテータの回転に応じて巻き締まり及び巻き緩みが可能な帯状のスパイラルケーブルが収納されている。回転コネクタは、このスパイラルケーブルを通じてステアリングホイールと車体との通電を確保する。
ところで、ロテータが中立位置以外の回動位置をとる状態でステアリングロールコネクタが車体に組み付けられてしまうと、スパイラルケーブルの一方側の回転数が不足することになる。この場合、ロテータの回動時にスパイラルケーブルの断線に繋がる可能性があるので、何らかの対策が必要である。
そこで、特許文献1は、ロテータを中立位置で固定するインターロック機構を備えたステアリングロールコネクタが開示されている。このインターロック機構は、例えばロテータが中立位置に位置すると、ばねにより押し上げられたインターロックプレートがステータの溝に係止することにより、ロテータが中立位置から回動しなくなる。このように、ロテータを中立位置で固定することにより、ステアリングロールコネクタの正しい取り付けを確保する。
特開2010−129187号公報
しかし、特許文献1のインターロック機構は、ロテータを中立位置で固定できるものではあるが、例えばロテータを中立位置から1周又は2周させた場合でも、それら位置で同様に作動してしまう問題があった。よって、ステアリングロールコネクタを正しく取り付けられない状況がいまだ生じ得る可能性があった。
本発明の目的は、ロテータが中立位置をとっていない状態での誤組み付けの抑制を可能にした回転コネクタを提供することにある。
前記問題点を解決する回転コネクタは、ステータに対して中立位置を起点に左右に複数周回転するロテータが左右回転の前記中立位置に位置したとき、インターロックプレートによって前記ステータ及び前記ロテータを固定することにより、前記ロテータを前記ステータに対して前記中立位置で保持するインターロック機構を備えた構成において、前記ロテータが前記ステータに対して中立位置ではない位置をとる場合に、前記インターロックプレートのロック方向への作動を、前記ロテータの回転角を検出する回転角検出部の構成部品によって制限することにより、前記ロテータが前記ステータに対して中立位置ではない位置でロックされてしまうことを抑制する誤ロック防止機構を備えた。
本構成によれば、ロテータがステータに対して左右複数周回転の中立位置をとらない場合、誤ロック防止機構によってインターロックプレートのロック方向への作動が制限され、インターロックプレートがロック状態に移行しない。よって、ロテータが中立位置をとっていない状態での誤組み付けを抑制することが可能となる。
前記回転コネクタにおいて、前記インターロック機構は、ロテータ側に設けられた前記インターロックプレートをロック方向に移動させ、当該インターロックプレートに設けられた突起を前記ステータに係止することにより、前記ロテータを前記ステータに対して中立位置で固定することが好ましい。この構成によれば、インターロック機構の構造を、ロテータ側のインターロックプレートの突起をステータに係止することでロテータをステータに固定するという簡素なものとすることが可能となる。
前記回転コネクタにおいて、前記回転角検出部は、前記ステータに組み付けられることにより、当該ステータとユニット化されていることが好ましい。この構成によれば、回転コネクタを回転角検出部が取り付けられた部品として取り扱うことが可能となる。また、ステータを回転角検出部のケースの一部としても利用することが可能となるので、部品点数を削減するのにも有利となる。
前記回転コネクタにおいて、前記回転角検出部は、ロテータ側の主動ギヤと連動する従動ギヤが回転し、当該従動ギヤの回転をセンサで検出することにより、前記ロテータの回転角を検出するものであり、前記誤ロック防止機構は、前記インターロックプレートに形成された係止部と、前記構成部品としての前記従動ギヤに一体回転可能に形成され、前記係止部が係止可能な被係止部とを備え、当該誤ロック防止機構は、前記ロテータが中立位置の場合、前記インターロックプレートがロック方向に移動する際に前記係止部が前記被係止部のスリットと位置が合うことにより、前記インターロックプレートのロック方向の移動を許容し、前記ロテータが中立位置ではない場合、前記係止部が前記被係止部に接触可能となることにより、前記インターロックプレートのロック方向への移動を制限することが好ましい。この構成によれば、誤ロック防止機構の構造を、インターロックプレートの係止部と回転角検出部の被係止部のスリットとを位置合わせすることでインターロックプレートのロック方向の作動を許可又は不許可にするという簡素なものとすることが可能となる。
本発明によれば、ロテータが中立位置をとっていない状態での誤組み付けを抑制することができる。
一実施形態の回転コネクタの斜視図。 回転コネクタを裏面側から見た斜視図。 回転コネクタの分解斜視図。 インターロック機構が利いていないときの図1のII−II線断面図。 インターロック機構が利いているときの図1のII−II線断面図。 誤ロック防止機構がインターロック機構の作動を許可するときの作動図。 誤ロック防止機構がインターロック機構の作動を許可しないときの作動図。
以下、回転コネクタの一実施形態を図1〜図7に従って説明する。
図1に示すように、回転コネクタ1は、回転コネクタ1において固定側となるステータ2と、ステータ2に回動可能に組み付けられたロテータ3とを備える。ステータ2は、ステータ2の底部を形成するメインステータ4と、ステータ2の壁部を形成する環状のサブステータ5とを組み付けて形成されている。ステータ2及びロテータ3は、環状をなすロテータ3がステータ2に対して軸心L1回りに回動するように同一軸心上に配置されている。
回転コネクタ1の内部には、ロテータ3に組み付けられるステアリングホイール(図示略)と車体側とを電気接続するスパイラルケーブル(図示略)が巻き締め及び巻き緩め可能に収納されている。回転コネクタ1のスパイラルケーブルは、一端がステータ2のコネクタ部6に繋がり、他端がロテータ3のコネクタ7に繋がっている。
ステータ2及びロテータ3の各々には、同軸上に貫通孔10,11が形成され、この貫通孔10,11にステアリングシャフト12が挿通されている。ロテータ3の内周壁には、固定されるステアリングホイールが係止される位置決め突13が複数(図1は1つのみ図示)設けられている。ステアリングホイールが回動操作された場合、その操作力がロテータ3に伝達され、ロテータ3及びステアリングホイールが軸心L1回りに同期回動する。ロテータ3は、ステアリングホイールの操作に応じて中立位置を起点に左右に複数周回転(左右それぞれ2.5周)する。ロテータ3の上面には、回転コネクタ1内のスパイラルケーブルの状態を目視可能な確認窓14が設けられている。
図2及び図3に示すように、回転コネクタ1は、ロテータ3をステータ2に対して中立位置で固定するインターロック機構17を備える。インターロック機構17は、ロテータ3が左右回転の中立位置に位置したとき、インターロックプレート18によってステータ2及びロテータ3を固定することにより、ロテータ3をステータ2に対して中立位置で保持する。
図3に示すように、回転コネクタ1(インターロック機構17)は、ロテータ3が左右複数周回転の中立位置以外のときにインターロック機構17によってステータ2に固定されてしまうことを抑制する誤ロック防止機構19を備える。本例の誤ロック防止機構19は、ロテータ3がステータ2に対して左右複数周回転の中立位置以外の位置をとる場合に、インターロックプレート18のロック方向(図3の矢印R1方向)への作動を、ロテータ3の回転角を検出する回転角検出部20(例えばステアリングアングルセンサ等)の構成部品21(本例は第1従動ギヤ41)によって制限することにより、ロテータ3がステータ2に対して中立位置以外でロックされてしまうことを抑制する。
インターロック機構17は、ステータ2に係止可能な前述のインターロックプレート18と、インターロックプレート18をロック方向(図3の矢印R1方向)に付勢するプレート付勢部24と、プレート付勢部24を支持する略筒状のスリーブ25とを備える。
インターロックプレート18は、プレート本体26が略リング状に形成され、中央の孔部27にステアリングシャフト12が挿通されている。プレート本体26の径方向端縁には、互いに対向する位置においてインターロックプレート18の厚さ方向(図3のZ軸方向)に延びる一対の腕部28,29が形成されている。本例の場合、腕部29は、腕部28よりも長く形成されている。腕部28の先端寄りの位置には、ステータ2に係止可能な突起30が形成されている。突起30は、インターロックプレート18の径方向外側に突出する形状に形成されている。
プレート付勢部24は、インターロックプレート18及びスリーブ25の間に配置されたコイルばねからなる。プレート付勢部24は、コイル内部にステアリングシャフト12が挿通されている。
スリーブ25は、スリーブ本体33の中央の孔部34にステアリングシャフト12が挿通され、スリーブ本体33の周縁に、例えばスナップフィット構造によってロテータ3に組み付く複数(本例は4つ)の組付片35が立設されている。スリーブ25は、インターロックプレート18及びプレート付勢部24とともにロテータ3と一体回動する。また、スリーブ本体33には、インターロックプレート18の腕部28,29が収納される複数の溝部36,37が形成されている。本例の場合、溝部36に腕部28が収納され、溝部37に腕部29が配置される。
ステータ2には、インターロックプレート18がプレート付勢部24によってロック方向に移動した際に突起30が係止する規制溝38が形成されている。本例の規制溝38は、貫通孔10の周縁の一部分を切り欠くことによって形成されている。このように、インターロックプレート18がロック方向(図3の矢印R1方向)に移動して突起30が規制溝38に係止すれば、ロテータ3がステータ2に対して中立位置でロックされた状態となる。
回転コネクタ1は、ステアリングシャフト12(ステアリングホイール)の回転角を検出する前述の回転角検出部20を備える。本例の回転角検出部20は、スリーブ25の外周面に一帯に形成された主動ギヤ40と、主動ギヤ40に噛み合う一対の第1従動ギヤ41及び第2従動ギヤ42とを備える。回転角検出部20のケース43は、片側開口形状をなし、ステータ2(メインステータ4)の裏面に取り付け固定されている。ケース43には、スリーブ25を遊嵌する孔部44が形成されている。主動ギヤ40、第1従動ギヤ41及び第2従動ギヤ42は、それぞれ異なる歯数に形成されている。
図4及び図5に示すように、第1従動ギヤ41は、メインステータ4の裏面に形成された軸部45に軸支されることにより、軸部45の軸心L2回りに回動する。なお、第1従動ギヤ41は、図示しない抜け止め部によって軸部45から脱落が防止されている。また、図示はしないが、第2従動ギヤ42も第1従動ギヤ41と同様に、メインステータ4に回動可能に軸支されている。ステータ2及びロテータ3の間には、ステータ2、メインステータ4及びサブステータ5に囲まれる領域により、スパイラルケーブルの収納室46が形成されている。
図3〜図5に示すように、回転角検出部20は、第1従動ギヤ41の回転を検出する第1センサ47と、第2従動ギヤ42の回転を検出する第2センサ48と、第1センサ47及び第2センサ48の出力からステアリングシャフト12(ステアリングホイール)の回転角を求める回転角演算部49とを備える。これらは、例えば回転角検出部20のケース43の内部に収納された基板50に実装されている。第1センサ47及び第2センサ48は、例えば光学センサや磁気センサなど、どのようなセンサを使用してもよい。回転角演算部49は、第1センサ47の出力と第2センサ48の出力との値の組み合わせから、ステアリングシャフト12(ステアリングホイール)が左右複数周回転の中立位置を起点にして、左右それぞれ2.5回転の間の操舵角(絶対角)を求める。
誤ロック防止機構19は、インターロックプレート18に形成された係止部53と、係止部53が係止可能な被係止部54とを備える。係止部53は、インターロックプレート18の腕部29の先端に設けられ、インターロック用の突起30とは反対方向に突出するように形成されている。係止部53は、インターロックプレート18の厚さ方向(図3〜図5のZ軸方向)において、腕部28の突起30よりも下方に配置されている。
被係止部54は、第1従動ギヤ41に一体回転可能に形成された円板状をなすとともに、第1従動ギヤ41の同一軸心上に配置されている。よって、被係止部54は、第1従動ギヤ41の回転時、第1従動ギヤ41と一体回転する。被係止部54の端縁には、インターロックプレート18の係止部53が係止可能なスリット55が形成されている。本例のスリット55は、ロテータ3が左右複数周回転の中立位置をとる場合に係止部53と位置が合うように形成されることにより、インターロックプレート18のロック方向への作動を許容する。
次に、図4〜図7を用いて、本実施例の回転コネクタ1(誤ロック防止機構19)の作用及び効果を説明する。
図6に示すように、ロテータ3が左右複数周回転の中立位置に位置した場合、インターロックプレート18の係止部53が、第1従動ギヤ41の被係止部54のスリット55と位置が合う状態となる。これにより、インターロックプレート18がロック方向に作動する場合に、係止部53がスリット55に係止可能(ロック可能)な状態となる。また、図示はしないが、ロテータ3が左右複数周回転の中立位置に位置した場合、インターロックプレート18の突起30が、ステータ2の規制溝38と位置が合う状態となる。これにより、インターロックプレート18がロック方向に作動する場合に、突起30が規制溝38に係止可能な状態となる。
図4→図5の流れで示すように、ロテータ3が左右複数周回転の中立位置に位置した場合、インターロックプレート18がプレート付勢部24の付勢力により、ロック方向(図4の矢印R1方向)にスライド移動し、ロック位置に位置する。すなわち、係止部53が被係止部54のスリット55に係止可能(ロック可能)となることで、インターロックプレート18のロック方向の作動が許可され、インターロックプレート18の突起30が規制溝38に至る。よって、インターロック機構17が利く状態となり、ロテータ3がステータ2に固定される。
ここで、図7に、例えばロテータ3が中立位置から右方向に1周回った状態を図示する。この場合、例えば主動ギヤ40の歯数が「55」であり、第1従動ギヤ41の歯数が「26」であるとすると、主動ギヤ40と第1従動ギヤ41とでは回転比が異なるため、ロテータ3が右方向に1周回った状態では、ロテータ3が中立位置のときと比べて、第1従動ギヤ41が歯車「3つ分」回った状態となる。このため、係止部53と被係止部54のスリット55との位置が合わず、インターロックプレート18がロック方向に移動しようとしても、係止部53が被係止部54に接触するので、ロック位置に到達しない。よって、ロテータ3が中立位置にないにも拘わらず、インターロック機構17が利いてしまうことがない。
また、図示はしないが、ロテータ3が中立位置から左方向に1周回ったときや、ロテータ3が中立位置から左方向(又は右方向)に2周回ったときも、右方向に1周回ったときと同様に、係止部53がスリット55と位置が合わない状態をとる。よって、これら状況のときも、インターロックプレート18のロック方向の作動が制限され、インターロック機構17が中立位置以外で利いてしまうことがない。
なお、ロテータ3が中立位置から1周回った位置や2周回った位置を除く回転位置をとった場合でも、係止部53とスリット55との位置が合わないので、インターロックプレート18がロック方向に作動することができない。もちろん、インターロックプレート18の突起30と規制溝38との位置も合っていない。よって、ロテータ3が中立位置から1周回った位置や2周回った位置を除く所定角に回された場合でも、インターロックプレート18がロック方向に移動することができないので、ロテータ3が中立位置以外でステータ2にロックされてしまうことがない。
図5→図4の流れで示すように、インターロック機構17によってロテータ3がステータ2にロックされた回転コネクタ1が車体にセットされた状態で、ステアリングホイールがステアリングコラム(ともに図示略)に組み付けられると、ステアリングホイールの芯金(図示略)がインターロックプレート18をプレート付勢部24の付勢力に抗して押し組む。これにより、インターロックプレート18の突起30がステータ2の規制溝38から離脱するとともに、インターロックプレート18の係止部53も第1従動ギヤ41の被係止部54のスリット55から離脱する。よって、インターロック機構17がアンロックとなって、ロテータ3がステータ2に対して回動可能となる。
さて、本例の場合、インターロックプレート18の突起30は、ロテータ回転の1周ごとにステータ2の規制溝38と位置が合うものの、誤ロック防止機構19の要素である係止部53は、ロテータ3の左右複数周回転の中立位置のときのみ、第1従動ギヤ41の被係止部54のスリット55と位置が合う。このため、ロテータ3がステータ2に対して左右複数周回転の中立位置をとらない場合、誤ロック防止機構19によってインターロックプレート18のロック方向への作動が制限され、インターロックプレート18がロック状態に移行しない。よって、ロテータ3が中立位置をとっていない状態での誤組み付けを抑制することができる。
インターロック機構17は、ロテータ3側に設けられたインターロックプレート18をロック方向に移動させ、インターロックプレートに設けられた突起30をステータ2に係止することにより、ロテータ3をステータ2に対して中立位置で固定する。よって、インターロック機構17の構造を、ロテータ3側のインターロックプレート18の突起30をステータ2に係止することでロテータ3をステータ2に固定するという簡素なものとすることができる。
回転角検出部20は、ステータ2に組み付けられることにより、ステータ2とユニット化されている。よって、回転コネクタ1を回転角検出部20が取り付けられた部品として取り扱うことができる。また、ステータ2を回転角検出部20のケース43の一部として利用することが可能となるので、部品点数を削減するのにも有利となる。
回転角検出部20は、ロテータ3側の主動ギヤ40と連動する従動ギヤ(第1従動ギヤ41、第2従動ギヤ42)が回転し、従動ギヤ(第1従動ギヤ41、第2従動ギヤ42)の回転をセンサ(第1センサ47、第2センサ48)で検出することにより、ロテータ3の回転角を検出する。係止部53及び被係止部54を備える誤ロック防止機構19は、ロテータ3が中立位置の場合、インターロックプレート18がロック方向に移動する際に係止部53が被係止部54のスリット55と位置が合うことにより、インターロックプレート18のロック方向の移動を許容し、ロテータ3が中立位置以外の場合、係止部53が被係止部54に接触可能となることにより、インターロックプレート18のロック方向への移動を制限する。よって、誤ロック防止機構19の構造を、インターロックプレート18の係止部53と回転角検出部20(第1従動ギヤ41)の被係止部54のスリット55とを位置合わせすることでインターロックプレート18のロック方向の作動を許可又は不許可にするという簡素なものとすることができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・インターロックプレート18は、回転コネクタ1の車体への組み付け時、例えばステアリングホイールの芯金(図示略)に押されて下方に変位させられることに限らず、ステアリングホイールのいずれの箇所で押されてもよい。
・インターロック機構17の腕部28(突起30)の個数、すなわちロテータ3をステータ2に係止するインターロック箇所は、1箇所に限定されず、適宜変更することができる。
・ロテータ3の周回数は、中立位置を基準に右に「2.5周」、左に「2.5周」の計5周に限らず、他の値に変更することが可能である。
・インターロック機構17は、ステータ2側のロック部材(インターロックプレート18)がロテータ3に係止されることで、ステータ2及びロテータ3を固定する構造でもよい。
・被係止部54及びスリット55は、第1従動ギヤ41ではなく、第2従動ギヤ42に形成されてもよい。
・回転角検出部20は、ステータ2に一体に組み付けられることに限定されず、ステータ2とは別部品としてもよい。
・回転角検出部20は、従動ギヤを2つ有する構造に限定されず、例えば1つや3つ以上備える構造としてもよい。
・腕部28,29は、互いに異なる長さに形成されることに限定されず、同じ長さとしてもよい。
・突起30は、インターロックプレート18の腕部28に形成されることに限らず、他の箇所に形成されてもよい。
・突起30及び係止部53は、インターロックプレート18の径方向外側に突出する形状に限定されない。本例の場合、突起30であればステータ2に係止できる形状であればよく、係止部53であれば被係止部54に係止できる形状をとっていればよい。
・係止部53は、被係止部54のスリット55に係止(ロック)されることに限らず、ロック作動時にスリット55を通過して、スリット55よりも上方に位置する構造でもよい。すなわち、係止部53及び被係止部54の組は、ロテータ3が中立位置以外に位置するときのインターロックプレート18をロック方向に移動させないようにするものであればよい。
・誤ロック防止機構19の構造は、実施例以外の他の構造に変更可能である。
・構成部品21は、回転角検出部20の従動ギヤ(第1従動ギヤ41)に限定されず、回転角検出部20の部品であって、かつロテータ3と連動するものであれば、種々の部品に変更可能である。
・回転角検出部20は、ステアリングアングルセンサに限定されず、ステアリングシャフト12(ロテータ3、ステアリングホイール)の回転角を検出できるものであればよい。
・回転コネクタ1は、ステアリングロールコネクタに限らず、種々のコネクタ部品として適用可能である。
・回転コネクタ1は、車両に適用されることに限らず、他の装置や機器に使用してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(イ)前記回転コネクタにおいて、前記突起が前記ステータに係止して前記インターロック機構がロック状態となるとき、前記係止部が前記被係止部のスリットに係止されて、前記係止部が前記被係止部にロックされる。この構成によれば、ロテータをステータにしっかりと固定するのに有利となる。
(ロ)前記回転コネクタにおいて、前記主動ギヤは、前記インターロック機構のスリーブに形成されている。この構成によれば、スリーブを有効利用して主動ギヤを形成するので、部品点数を増加させることなく、主動ギヤを設けることが可能となる。
1…回転コネクタ、2…ステータ、3…ロテータ、17…インターロック機構、18…インターロックプレート、19…誤ロック防止機構、20…回転角検出部、21…構成部品、30…突起、40…主動ギヤ、41…従動ギヤ(第1従動ギヤ)、42…従動ギヤ(第2従動ギヤ)、47…センサ(第1センサ)、48…センサ(第2センサ)、53…係止部、54…被係止部、55…スリット、R…ロック方向。

Claims (4)

  1. ステータに対して中立位置を起点に左右に複数周回転するロテータが左右回転の前記中立位置に位置したとき、インターロックプレートによって前記ステータ及び前記ロテータを固定することにより、前記ロテータを前記ステータに対して前記中立位置で保持するインターロック機構を備えた回転コネクタにおいて、
    前記ロテータが前記ステータに対して中立位置ではない位置をとる場合に、前記インターロックプレートのロック方向への作動を、前記ロテータの回転角を検出する回転角検出部の構成部品によって制限することにより、前記ロテータが前記ステータに対して中立位置ではない位置でロックされてしまうことを抑制する誤ロック防止機構を備えた回転コネクタ。
  2. 前記インターロック機構は、ロテータ側に設けられた前記インターロックプレートをロック方向に移動させ、当該インターロックプレートに設けられた突起を前記ステータに係止することにより、前記ロテータを前記ステータに対して中立位置で固定する
    請求項1に記載の回転コネクタ。
  3. 前記回転角検出部は、前記ステータに組み付けられることにより、当該ステータとユニット化されている
    請求項1又は2に記載の回転コネクタ。
  4. 前記回転角検出部は、ロテータ側の主動ギヤと連動する従動ギヤが回転し、当該従動ギヤの回転をセンサで検出することにより、前記ロテータの回転角を検出するものであり、
    前記誤ロック防止機構は、前記インターロックプレートに形成された係止部と、前記構成部品としての前記従動ギヤに一体回転可能に形成され、前記係止部が係止可能な被係止部とを備え、
    当該誤ロック防止機構は、前記ロテータが中立位置の場合、前記インターロックプレートがロック方向に移動する際に前記係止部が前記被係止部のスリットと位置が合うことにより、前記インターロックプレートのロック方向の移動を許容し、前記ロテータが中立位置ではない場合、前記係止部が前記被係止部に接触可能となることにより、前記インターロックプレートのロック方向への移動を制限する
    請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の回転コネクタ。
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