JP2019052546A - ターボチャージャ - Google Patents

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和真 原田
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Abstract

【課題】潤滑油の泡を抑制可能なターボチャージャを提供することを課題とする。【解決手段】ターボチャージャ1は、潤滑油Oの泡O1を抑制可能な消泡部D1〜D8を備えることを特徴とする。このターボチャージャ1によると、泡O1を抑制することができる。このため、コンプレッサインペラ51側に負圧が発生しても、潤滑油Oが、コンプレッサインペラ51側にリークするのを、抑制することができる。【選択図】図3

Description

本発明は、ターボチャージャに関する。
特許文献1に示すように、ターボチャージャの回転軸は、コンプレッサインペラとタービンインペラとを連結している。ターボチャージャのベアリングハウジングには、スラスト軸受およびジャーナル軸受が配置されている。スラスト軸受およびジャーナル軸受は、油膜を介して、回転軸を回転可能に支持している。油膜形成後の潤滑油は、ベアリングハウジングのドレイン部から外部に流出する。
特開2017−082806号公報
しかしながら、ドレイン部に泡混じりの潤滑油が溜まる場合がある。当該潤滑油は、ベアリングハウジング内部をせり上がる。このため、コンプレッサインペラ側に負圧が発生した場合、潤滑油がコンプレッサインペラ側にリークしやすくなる。そこで、本発明は、潤滑油の泡を抑制可能なターボチャージャを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のターボチャージャは、潤滑油の泡を抑制可能な消泡部を備えることを特徴とする。ここで、「泡を抑制可能」には、泡の発生を抑制できること、既に発生した泡を破泡できること、のうち少なくとも一方が含まれる。
本発明のターボチャージャによると、潤滑油の泡を抑制することができる。
本発明のターボチャージャの一実施形態のターボチャージャの軸方向断面図である。 図1の枠II内の拡大図である。 図2の枠III内の拡大図である。 その他の実施形態のターボチャージャの軸方向拡大断面図である。
以下、本発明のターボチャージャの実施の形態について説明する。
<ターボチャージャの構成>
まず、本実施形態のターボチャージャの構成について説明する。図1に、本実施形態のターボチャージャの軸方向断面図を示す。図2に、図1の枠II内の拡大図を示す。図1、図2に示すように、本実施形態のターボチャージャ1は、ジャーナル軸受3と、スラスト軸受4と、回転部5と、リテーナ60と、デフレクタ61と、ベアリングハウジング90と、コンプレッサハウジング91と、タービンハウジング92と、消泡部D1〜D8と、を備えている。
図1に示すように、ベアリングハウジング90の内部には、油路901aと、回収部901bと、軸受収容部902a、902bと、リテーナ収容部903と、が形成されている。ベアリングハウジング90は鋳物である。
図2に示すように、油路901aおよび回収部901bには、潤滑油Oが流れている。ベアリングハウジング90の内部空間のうち、油路901aは、ジャーナル軸受3、スラスト軸受4よりも上流側に配置されている。一方、回収部901bは、ジャーナル軸受3、スラスト軸受4よりも下流側に配置されている。回収部901bは、ジャーナル軸受3、スラスト軸受4から流出した潤滑油Oを回収している。回収部901bは、ドレイン部901cを備えている。ドレイン部901cは、ベアリングハウジング90の下壁に開口している。ドレイン部901cは、回収した潤滑油Oを、ベアリングハウジング90の外部(下側空間)に排出している。
前側(軸方向一方)または後側(軸方向他方)から見て、軸受収容部902aは、ベアリングハウジング90の径方向中心部に配置されている。軸受収容部902bは、軸受収容部902aの前側に配置されている。リテーナ収容部903は、軸受収容部902bの前側に配置されている。
ジャーナル軸受3は、円筒状を呈している。ジャーナル軸受3は、軸受収容部902aに収容されている。スラスト軸受4は、下側部分が除去された円板状を呈している。スラスト軸受4は、軸受収容部902bに収容されている。スラスト軸受4は、軸受本体40と、摺動部41と、油路42と、を備えている。スラスト軸受4は、後述するデフレクタ61の後側(タービンインペラ52側)に並置されている。摺動部41の前後方向両面には、摺動面43が配置されている。前後一対の摺動面43は、油膜を介して、後述するスラストカラー53に摺接している。軸受本体40は、摺動部41の径方向外側に配置されている。油路42は、油路901aと、前後一対の摺動面43と、の間に配置されている。コンプレッサハウジング91は、ベアリングハウジング90の前側に配置されている。タービンハウジング92は、ベアリングハウジング90の後側に配置されている。
回転部5は、ベアリングハウジング90に対して、回転可能である。回転部5は、回転軸50と、コンプレッサインペラ51と、タービンインペラ52と、スラストカラー53と、カラーターボシールリング54と、を備えている。
回転軸50は、ベアリングハウジング90を前後方向(軸方向)に貫通している。回転軸50は、ジャーナル軸受3により、径方向外側から、回転可能に支持されている。コンプレッサインペラ51は、回転軸50の前端に取り付けられている。タービンインペラ52は、回転軸50の後端に連なっている。すなわち、回転軸50は、コンプレッサインペラ51とタービンインペラ52とを連結している。スラストカラー53は、回転軸50の外周面に取り付けられている。スラストカラー53は、スラスト軸受4により、軸方向から、回転可能に支持されている。カラーターボシールリング54は、スラストカラー53の前側に配置されている。カラーターボシールリング54は、回転軸50の外周面に環装されている。カラーターボシールリング54は、コンプレッサインペラ51とスラストカラー53とにより、前後方向から挟持されている。
リテーナ60は、ベアリングハウジング90のリテーナ収容部903に配置されている。リテーナ60は、後側に開口する有底円筒状を呈している。リテーナ60は、底壁部600と、周壁部601と、を備えている。周壁部601は、前後方向に延在する円筒状を呈している。周壁部601と、リテーナ収容部903との間には、Oリング601aが配置されている。底壁部600は、周壁部601の前側開口を封止している。底壁部600の径方向中心には、ボス部600aが配置されている。ボス部600aの径方向内側には、カラーターボシールリング54が回転可能に配置されている。ボス部600aとカラーターボシールリング54との間には、隙間Hが区画されている。隙間Hには、リングシール600bが配置されている。リングシール600bは、ボス部600aの内周面に圧接している。リテーナ60と後述するデフレクタ61との間には、シール室Aが区画されている。
デフレクタ61は、デフレクタ本体610と、舌部611と、を備えている。デフレクタ本体610は、シール室Aを後側から覆っている。デフレクタ本体610の外周縁は、周壁部601の後縁に、径方向内側から嵌合している。後述するカラーターボシールリング54は、デフレクタ本体610の径方向中心を、前後方向に貫通している。
舌部611は、デフレクタ本体610の下縁から、後下側(ドレイン部901c側)に延出している。すなわち、舌部611は、前上側から後下側に延在している。舌部611と周壁部601の後縁下部との間には、排出口Bが区画されている。排出口Bを介して、シール室Aとドレイン部901cとは連通している。
消泡部D1〜D8は、フッ素樹脂製であって、膜状を呈している。消泡部D1〜D8は、撥油性を有する撥油膜である。このため、潤滑油Oは、消泡部D1〜D8に付着しにくい。潤滑油Oは、油滴となり、消泡部D1〜D8を転動、流下しやすい。消泡部D1は、軸受本体40の前面(前側の摺動面43の径方向外側部分)に配置されている。消泡部D2は、デフレクタ61の後面(スラスト軸受4側の表面)に配置されている。消泡部D3は、舌部611の前面(シール室A側の表面)に配置されている。消泡部D4は、デフレクタ本体610の前面(シール室A側の表面)に配置されている。消泡部D5は、底壁部600の底面600c(回転軸50よりも下側の部分)に配置されている。消泡部D6は、周壁部601の内周面601b(回転軸50よりも下側の部分)に配置されている。消泡部D7は、周壁部601の開口面(後端面)601c(回転軸50よりも下側の部分)に配置されている。消泡部D8は、回収部901bに配置されている。
<潤滑油の流れ>
次に、本実施形態のターボチャージャにおける潤滑油の流れについて簡単に説明する。図2に示すように、ターボチャージャ1の駆動時つまり回転部5の回転時において、潤滑油Oは、油路901aを経由して、ジャーナル軸受3、スラスト軸受4に供給される。ジャーナル軸受3、スラスト軸受4において使用された潤滑油Oは、回収部901bで回収され、ドレイン部901cからベアリングハウジング90の外部に排出される。
<作用効果>
次に、本実施形態のターボチャージャの作用効果について説明する。潤滑油Oがベアリングハウジング90の内部を流動する際、潤滑油Oに泡(流体(気体(例えば空気)、液体(例えば水)など)が内在する泡)が発生してしまう場合がある。泡の発生場所としては、例えば、潤滑油Oが飛散する起点である摺動面43の径方向外縁や、摺動面43から飛散した潤滑油Oが勢いよく衝突するデフレクタ本体610の後面などが挙げられる。泡混じりの潤滑油Oは、ドレイン部901cに滞留し、徐々にせり上がり、シール室Aに進入する。このため、シール室Aにおける潤滑油Oの液面は、高くなりやすい。
この際、図1に示すコンプレッサインペラ51側に負圧が発生すると、シール室Aからコンプレッサインペラ51側に、隙間Hを介して、泡混じりの潤滑油Oが吸い込まれやすくなる。すなわち、潤滑油Oが、隙間Hを経由して、コンプレッサインペラ51側にリークしやすくなる。
この点、図2に示すように、本実施形態のターボチャージャ1には、消泡部D1〜D8が配置されている。図3に、図2の枠III内の拡大図を示す。図3に示すように、潤滑油Oは、スラスト軸受4の摺動面43から、径方向外側に飛散する。飛散した潤滑油Oの一部は、軸受本体40の前面に付着しようとする。しかしながら、当該部分には消泡部D1が配置されている。消泡部D1は、撥油性を有している。このため、潤滑油Oは、油滴となり、重力により、消泡部D1を流れ落ちる。よって、当該部分に泡O1が発生するのを、抑制することができる。あるいは、発生した泡O1を破壊することができる。
また、摺動面43から飛散した潤滑油Oの一部は、デフレクタ61の後面に付着しようとする。しかしながら、当該部分には消泡部D2が配置されている。消泡部D2は、撥油性を有している。このため、潤滑油Oは、油滴となり、重力により、消泡部D2を流れ落ちる。よって、当該部分に泡O1が発生するのを、抑制することができる。あるいは、発生した泡O1を破壊することができる。
また、仮に、ドレイン部901cに合流した潤滑油Oに泡O1(図3に、模式的に円で示す。実際の泡O1の形状、大きさ、配置、分布等を限定するものではない)が含まれている場合、泡O1混じりの潤滑油Oがドレイン部901cから流れ落ちずに、ドレイン部901cに付着しようとする。しかしながら、当該部分には消泡部D8が配置されている。消泡部D8は、撥油性を有している。このため、潤滑油Oは、油滴となり、重力により、消泡部D8を流れ落ちる。よって、ドレイン部901cに泡O1混じりの潤滑油Oが残留するのを、抑制することができる。
また、仮に、ドレイン部901cから泡O1混じりの潤滑油Oがせり上がる場合、泡O1混じりの潤滑油Oが回収部901b(ドレイン部901cより上側の部分)に、付着しようとする。しかしながら、当該部分にも消泡部D8が配置されている。このため、回収部901bに泡O1混じりの潤滑油Oが残留するのを、抑制することができる。
また、仮に、回収部901bから泡O1混じりの潤滑油Oがせり上がる場合、泡O1混じりの潤滑油Oがリテーナ60の周壁部601の開口面601c(詳しくは、開口面601cのうち、ドレイン部901cに最も近い部分(下側部分))に付着しようとする。しかしながら、当該部分には消泡部D7が配置されている。消泡部D7は、撥油性を有している。このため、せり上がってきた潤滑油O中の泡O1は破泡し、重力により、消泡部D7を流れ落ちる。よって、開口面601cに泡O1混じりの潤滑油Oが残留するのを、抑制することができる。
また、仮に、開口面601cから泡O1混じりの潤滑油Oがせり上がり、排出口Bを通過する際、泡O1混じりの潤滑油Oが周壁部601の内周面601b(詳しくは、内周面601bのうち、ドレイン部901cに最も近い部分(下側部分))、舌部611の前面に付着しようとする。しかしながら、内周面601bには消泡部D6が、舌部611の前面には消泡部D3が、各々配置されている。消泡部D6、D3は、各々撥油性を有している。このため、せり上がってきた潤滑油O中の泡O1は破泡し、重力により、消泡部D6、D3を流れ落ちる。よって、排出口B付近(内周面601b、舌部611の後面)に泡O1混じりの潤滑油Oが残留するのを、抑制することができる。
また、仮に、排出口B付近から泡O1混じりの潤滑油Oがせり上がり、シール室Aに流れ込む際、泡O1混じりの潤滑油Oが底壁部600の底面(後面)600c(詳しくは、底面600cのうち、ドレイン部901cに最も近い部分(下側部分))、デフレクタ本体610の前面(詳しくは、前面のうち、ドレイン部901cに最も近い部分(下側部分))に付着しようとする。しかしながら、底面600cには消泡部D5が、デフレクタ本体610の前面には消泡部D4が、各々配置されている。消泡部D5、D4は、各々撥油性を有している。このため、せり上がってきた潤滑油O中の泡O1は破泡し、重力により、消泡部D5、D4を流れ落ちる。よって、シール室A(底面600c、デフレクタ本体610の前面)に泡O1混じりの潤滑油Oが残留するのを、抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態のターボチャージャ1には、消泡部D1〜D8が配置されている。このため、図3に示すように、泡O1の発生を抑制することができる。また、発生した泡O1を破壊することができる。したがって、回収部901b、排出口B、シール室Aにおける、泡O1つまり潤滑油Oの液面を下げることができる。よって、コンプレッサインペラ51側に負圧が発生しても、潤滑油Oが、隙間Hを経由して、コンプレッサインペラ51側にリークするのを、抑制することができる。
また、他の回転機械と比較して、ターボチャージャ1の回転軸50の回転数(回転速度)は高い。このため、摺動面43から飛散する潤滑油Oに泡O1が発生しやすい。この点、本実施形態のターボチャージャ1には、消泡部D1〜D8が配置されている。このため、確実に泡O1の発生を抑制することができる。また、発生した泡O1を破壊することができる。
また、泡O1(気体)は、潤滑油O(液体)と比較して、密度が小さい。このため、泡O1を含む潤滑油Oは、泡O1を含まない潤滑油Oと比較して、コンプレッサインペラ51側の負圧により、隙間Hに吸い込まれやすい。この点、本実施形態のターボチャージャ1には、消泡部D1〜D8が配置されている。このため、潤滑油Oが、隙間Hを経由して、コンプレッサインペラ51側にリークするのを、抑制することができる。
また、ベアリングハウジング90は鋳物である。このため、回収部901bの表面の鋳肌は粗い。したがって、回収部901bには、泡O1混じりの潤滑油Oが付着しやすい。この点、図2に示すように、回収部901bには、消泡部D8が配置されている。このため、泡O1の発生を抑制することができる。また、発生した泡O1を破壊することができる。
<その他>
以上、本発明のターボチャージャの実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
消泡部D1〜D8の配置場所、配置数、配置面積、形状、膜厚、材質などは特に限定しない。図4に、その他の実施形態のターボチャージャの軸方向拡大断面図を示す。なお、図2と対応する部位については、同じ符号で示す。図4に示すように、消泡部D1〜D7(図2参照)は配置しなくてもよい。すなわち、ベアリングハウジング90の回収部901bだけに、消泡部D8を配置してもよい。また、図3に示す消泡部D1を、軸受本体40の後面に配置してもよい。また、図2に示す消泡部D8を、回収部901b中、ドレイン部901cだけに配置してもよい。また、図2に示す消泡部D4〜D7を、回転軸50よりも上側の部分に配置してもよい。
消泡部D1〜D8の材質は特に限定しない。消泡部D1〜D8が撥油性を有する撥油膜の場合、消泡部D1〜D8の材料としては、例えば、フッ素樹脂、シリコン樹脂などが挙げられる。フッ素樹脂としては、例えば、PTFE(四フッ化エチレン樹脂)、PFA(四フッ化エチレンペルフルオロアルコキシビニルエーテル共重合体)、ETFE(四フッ化エチレン・エチレン共重合体)、FEP(四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体)、PVDF(ポリビニリデンフルオライド)、ECTFE(クロロトリフルオロエチレン・エチレン共重合体)などが挙げられる。
消泡部D1〜D8が親油性を有する親油膜の場合、消泡部D1〜D8の材料としては、酸化チタン、樹脂(ただし、撥油性を有する樹脂(フッ素樹脂、シリコン樹脂など)を除く)などが挙げられる。なお、消泡部D1〜D8が親油性を有する場合、消泡部D1〜D8に潤滑油Oがなじむことにより、泡O1の発生を抑制することができる。また、発生した泡O1を破壊することができる。複数の消泡部D1〜D8の一部が撥油膜、残部が親油膜であってもよい。単一の消泡部D1〜D8の一部が撥油膜、残部が親油膜であってもよい。
消泡部D1〜D8は膜状でなくてもよい。例えば、消泡部D1〜D8を形成する材料により、軸受本体40、リテーナ60、デフレクタ61などが形成されていてもよい。泡O1の発生場所は特に限定しない。例えば、潤滑油Oが流動する油路901aや回収部901bにおいて、流路断面積が急激に拡張する部分(負圧が発生する部分)であってもよい。
消泡部D1〜D8のうち、消泡部D1、D2は、主に、泡の発生自体を抑制している。消泡部D3〜D8は、主に、発生した泡を破泡している。このように、ターボチャージャ1に配置する消泡部D1〜D8のタイプ(発生抑制タイプ、破泡タイプ)は特に限定しない。どちらか片方のタイプの消泡部D1〜D8だけを用いてもよい。また、双方のタイプの消泡部D1〜D8を併用してもよい。また、単一の消泡部D1〜D8が、発生抑制機能、破泡機能を併有していてもよい。
例えば、破泡タイプの消泡部D3〜D8は、少なくともドレイン部901cの真上部分に配置すればよい。また、消泡部D3〜D8は、回転軸50よりも下側部分に配置すればよい。また、発生抑制タイプの消泡部D1、D2は、前側または後側から見て、摺動面43の径方向外側部分に配置すればよい。
図2に示すデフレクタ61は配置しなくてもよい。この場合、摺動面43から飛散した潤滑油Oは、リテーナ60の内周面601b、底面600cに衝突しやすい。このため、内周面601b、底面600cに全面的に消泡部D5、D6を配置すればよい。
スラスト軸受4の構成は特に限定しない。図2に示すスラスト軸受の内周面44は、有端環状であってもよい。すなわち、スラスト軸受4は、円環状でも、馬蹄状(C字状)であってもよい。また、軸受本体40と摺動部41とが別体であってもよい。また、ベアリングハウジング90は鋳物でなくてもよい。消泡部D1〜D8を、他の回転機械(スーパーチャージャ、コンプレッサ、ポンプなど)に配置してもよい。すなわち、ターボチャージャ1から独立して、消泡部D1〜D8を用いてもよい。
1:ターボチャージャ、3:ジャーナル軸受、4:スラスト軸受、5:回転部、40:軸受本体、41:摺動部、42:油路、43:摺動面、44:内周面、50:回転軸、51:コンプレッサインペラ、52:タービンインペラ、53:スラストカラー、54:カラーターボシールリング、60:リテーナ、61:デフレクタ、90:ベアリングハウジング、91:コンプレッサハウジング、92:タービンハウジング、600:底壁部、600a:ボス部、600b:リングシール、600c:底面、601:周壁部、601a:Oリング、601b:内周面、601c:開口面、610:デフレクタ本体、611:舌部、901a:油路、901b:回収部、901c:ドレイン部、902a:軸受収容部、902b:軸受収容部、903:リテーナ収容部、A:シール室、B:排出口、D1〜D8:消泡部、H:隙間、O:潤滑油、O1:泡

Claims (6)

  1. 潤滑油の泡を抑制可能な消泡部を備えるターボチャージャ。
  2. 回転軸と、
    前記回転軸に作用する軸方向のスラスト荷重を支持する摺動面を有するスラスト軸受と、
    前記摺動面から流出した前記潤滑油を回収する回収部を有するベアリングハウジングと、
    を備え、
    前記消泡部は、前記回収部に配置される請求項1に記載のターボチャージャ。
  3. 前記回収部は、前記潤滑油を外部に排出するドレイン部を有し、
    前記消泡部は、前記ドレイン部に配置される請求項2に記載のターボチャージャ。
  4. 前記消泡部は、撥油性を有する撥油膜である請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のターボチャージャ。
  5. 前記消泡部は、親油性を有する親油膜である請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のターボチャージャ。
  6. 前記ベアリングハウジングは、鋳物である請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のターボチャージャ。
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