JP2019052033A - ボビン供給装置、及びボビン処理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】簡素な構成によって空ボビンの向きを揃える。【解決手段】ボビン供給装置52は、空ボビン12のいずれの端部が大径側端部であるかを検出する端部検出部230と、落下する空ボビン12が通過する落下領域Rにおいて、空ボビン12の一方の端部が通過する第1落下領域R1内に第1凸部242を配置する第1エアシリンダ241と、空ボビン12の他方の端部が通過する第2落下領域R2内に第2凸部244を配置する第2エアシリンダ243と、を備える。端部検出部230の検出結果に基づいて、第1落下領域R1に第1凸部242が配置されることと、第2落下領域R2に第2凸部244が配置されることとが切り替えられる。【選択図】図13
Description
本発明は、ボビン供給装置、及びボビン処理システムに関する。
例えば、精紡機等に空ボビンを供給する装置がある。このような装置では、搬送トレーに空ボビンをセットし、搬送トレーを移動させることによって空ボビンを精紡機等に供給している。ここで、両端部同士で互いに径が異なる空ボビンがある。このような空ボビンを搬送トレーにセットする場合、空ボビンの向きを揃える必要がある。
例えば特許文献1に記載された装置では、空ボビンの両端部のうちいずれの端部が大径側端部であるか又は小径側端部であるかを検出している。そして、この装置では、空ボビンを支持した状態から、検出結果に応じて所定の向きで空ボビンを落下させることによって、空ボビンの向きを揃えている。
例えば、特許文献1に記載された装置では、空ボビンの両端部を2つの支持板によってそれぞれ支持し、空ボビンの端部径の検出結果に基づいて2つの支持板のうちの一方の支持板を開くことで空ボビンの向きを揃えつつ空ボビンを落下させている。しかしながら、特許文献1に記載された装置では、2つの支持板によって空ボビンを支持することが必須であり、構成が複雑となる。
そこで、本発明は、簡素な構成によって空ボビンの向きを揃えることができるボビン供給装置、及びボビン処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、両端部同士で互いに径が異なる空ボビンを落下させることにより、搬送トレーに空ボビンを供給するボビン供給装置であって、空ボビンの両端部のうちいずれの端部が大径側端部であるか又は小径側端部であるかを検出する端部検出部と、落下する前記空ボビンが通過する落下領域に配置される凸部と、落下領域において、空ボビンの軸方向の中央位置から一方の端部までの部位が通過する第1落下領域及び空ボビンの軸方向の中央位置から他方の端部までの部位が通過する第2落下領域のいずれか一方の領域内に前記凸部を配置する配置部と、を備え、配置部は、端部検出部の検出結果に基づいて、第1落下領域及び第2落下領域のうち凸部を配置する領域を切り替える。
このボビン供給装置では、第1落下領域又は第2落下領域に凸部を配置することにより、落下する空ボビンが凸部に当接する。また、凸部に当接した空ボビンは、凸部に当接した側に対して反対側の端部を下側に向けて落下する。第1落下領域に凸部を配置したときと、第2落下領域に凸部を配置したときとでは、凸部に当接する空ボビンの部位が異なる。このため、ボビン供給装置は、空ボビンが落下する際に第1落下領域及び第2落下領域のうち凸部を配置する領域を切り替えるだけで、落下する空ボビンの向きを簡素な構成で制御できる。また、ボビン供給装置は、端部検出部の検出結果に基づいて第1落下領域又は第2落下領域に凸部を配置することで、空ボビンを所望の向きで落下させることができる。従って、ボビン供給装置は、簡素な構成によって空ボビンの向きを揃えることができる。
また、前回、空ボビンが落下する際に端部検出部によって検出された検出結果と、今回、空ボビンが落下する際に端部検出部によって検出された検出結果とが同じである場合、凸部の配置位置を切り替える必要がない。このため、検出結果が前回と今回とで同じである場合には、配置部の動作回数を削減することができる。
ボビン供給装置において、凸部は、第1凸部と、第2凸部と、を有し、第1凸部は、第1落下領域内の位置である第1配置位置と、第1落下領域及び第2落下領域以外の位置である第1退避位置と、に移動可能であり、第2凸部は、第2落下領域内の位置である第2配置位置と、第1落下領域及び第2落下領域以外の位置である第2退避位置と、に移動可能であり、配置部は、第1凸部を第1配置位置と第1退避位置との間で移動させる第1配置部と、第2凸部を第2配置位置と第2退避位置との間で移動させる第2配置部と、を有し、第1配置部及び第2配置部は、第1凸部を第1配置位置に位置させたときには第2凸部を第2退避位置に位置させ、第2凸部を第2配置位置に位置させたときには第1凸部を第1退避位置に位置させてもよい。この場合、ボビン供給装置は、第1配置部及び第2配置部によって第1凸部及び第2凸部をそれぞれ移動させる場合であっても、第1凸部及び第2凸部の一方を落下領域内に配置できる。
ボビン供給装置において、凸部は、第1凸部と、第2凸部と、を有し、第1凸部は、第1落下領域内の位置である第1配置位置と、第1落下領域及び第2落下領域以外の位置である第1退避位置と、に移動可能であり、第2凸部は、第2落下領域内の位置である第2配置位置と、第1落下領域及び第2落下領域以外の位置である第2退避位置と、に移動可能であり、配置部は、第1凸部を第1配置位置に位置させたときには第2凸部を第2退避位置に位置させ、第2凸部を第2配置位置に位置させたときには第1凸部を第1退避位置に位置させてもよい。この場合、ボビン供給装置は、第1凸部及び第2凸部を移動させる配置部を一つ備えるだけでよいため、構成を簡素化できる。また、ボビン供給装置は、配置部によって第1凸部及び第2凸部を移動させる場合であっても、第1凸部及び第2凸部の一方を落下領域内に配置できる。
ボビン供給装置は、空ボビンを収容する第1収容部と、第1収容部に収容された空ボビンを、第1収容部に設けられた空ボビンの排出口から落下領域に向けて押し出す押出部と、を更に備えていてもよい。この場合、ボビン供給装置は、押出部によって、空ボビンを落下領域に順次押し出すことができる。
ボビン供給装置において、押出部は、空ボビンの周面を付勢することにより空ボビンの軸方向に交差する方向に空ボビンを押し出してもよい。この場合、空ボビンの両端部がほぼ同時に落下領域に到達するため、空ボビンは、軸の向きをほぼ水平に保ったまま落下領域において落下を開始することができる。これにより、凸部によって空ボビンの向きが変えられるよりも前に、落下領域に押し出されたことに起因して空ボビンの落下の向きが定まってしまうことが抑制される。
ボビン供給装置において、端部検出部は、空ボビンの接触の有無を検出するタッチセンサを有し、押出部は、排出口と落下領域との間に設けられたスライド面上で空ボビンをスライドさせつつ、空ボビンを排出口から落下領域に向けて押し出し、端部検出部は、スライド面と対向して配置され、且つ、押出部による空ボビンの押し出し方向に沿って見たときに、スライド面上をスライドする空ボビンの一方の端部が通過する位置に設けられ、端部検出部とスライド面との隙間は、空ボビンの大径側端部の径よりも小さく且つ小径側端部の径よりも大きく、端部検出部は、スライド面上をスライドする空ボビンとの接触の有無に応じて、空ボビンの両端部のうちいずれの端部が大径側端部であるか又は小径側端部であるかを検出してもよい。この場合、ボビン供給装置は、端部検出部とスライド面との隙間に空ボビンを通過させるだけで、空ボビンの向きを簡素な構成によって把握できる。なお、端部検出部とスライド面との隙間を空ボビンが通過したときに、端部検出部が空ボビンに接触した場合には、端部検出部が設けられた側が空ボビンの大径側端部となる。端部検出部とスライド面との隙間を空ボビンが通過したときに、端部検出部が空ボビンに接触しない場合には、端部検出部が設けられた側が空ボビンの小径側端部となる。
ボビン供給装置は、第1収容部の底板に設けられた開口部から第1収容部内に突出可能に設けられた突出部材を更に備え、突出部材は、押出部に連結され、押出部におけるボビンの押出動作に連動して第1収容部内に突出してもよい。この場合、第1収容部の底板に設けられた開口部から突出した突出部材によって、第1収容部内の空ボビンが持ち上げられる。従って、第1収容部内において排出口に向かう空ボビンに詰まりが生じていた場合であっても、空ボビンが持ち上げられることによって詰まりが解消される。また、突出部材は押出部に連動して移動するため、ボビン供給装置は、突出部を移動させるため専用の駆動部を備える必要がない。このように、ボビン供給装置は、簡素な構成で、空ボビンの詰まりを解消できる。
本発明は、上記のボビン供給装置と、ボビン供給装置に送られる搬送トレーにセットされたボビンを搬送トレーから取り除くボビン除去装置と、を備えるボビン処理システムであって、ボビン除去装置は、搬送トレーにセットされたボビンを取り除くボビン除去部と、ボビン除去部によって取り除かれたボビンを収容する第2収容部と、ボビン除去部によって取り除かれたボビンを第2収容部へ投入するボビン投入部と、ボビン投入部と第2収容部との間に設定された検出位置でのボビンの有無を検出するボビン検出部と、ボビン検出部によってボビンが有りと検出された時間が所定時間以下である場合に、ボビンが第2収容部内に投入されたと判定し、ボビン検出部によってボビンが有りと検出された時間が所定時間を超える場合に、第2収容部が満杯であると判定する判定部と、を備える。
このボビン処理システムにおいてボビン除去装置は、ボビン投入部と第2収容部との間に設定された検出位置でのボビンの有無を検出するだけで、除去されたボビンが第2収容部に投入されたか否か、及び第2収容部が満杯であるか否かを判定できる。
本発明によれば、簡素な構成によって空ボビンの向きを揃えることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に示されるように、糸巻取システム1は、粗紡機2と、精紡機3と、自動ワインダ4と、ボビン移送装置5と、を備えている。粗紡機2は、スライバから粗糸を生成し、その粗糸を巻き取って粗糸ボビンを形成する。精紡機3は、粗糸から糸を生成し、その糸を巻き取って給糸ボビン11を形成する。自動ワインダ4は、給糸ボビン11から糸を巻き取ってパッケージを形成する。ボビン移送装置5は、精紡機3から自動ワインダ4に給糸ボビン11を移送し、自動ワインダ4から精紡機3に空ボビン12(糸が巻かれていないボビン)を移送する。ボビン移送装置5には、ボビン処理システム50等が設けられている。
給糸ボビン11及び空ボビン12は、それぞれ、トレー(搬送トレー)6にセットされた状態で移送される。図2に示されるように、トレー6は、円板状のベース部61と、ベース部61から上側に突出するピン62と、を有している。給糸ボビン11及び空ボビン12は、それぞれ、空ボビン12のボトム部12aにピン62が差し込まれることで、空ボビン12のトップ部12bが上側に向いた状態でトレー6にセットされる。
なお、給糸ボビン11は、空ボビン12に糸が巻かれることによって形成されたボビンである。また、空ボビン12は、両端部同士で互いに径が異なっている。図2に示されるように、空ボビン12のボトム部12aの径は、トップ部12bの径よりも大きい。すなわち、空ボビン12におけるボトム部12a側の端部が大径側端部となり、空ボビン12におけるトップ部12b側の端部が小径側端部となる。
ベース部61上には、円板上の載置部64が設けられている。載置部64の外径は、ベース部61の外径よりも小さく、ピン62の幅よりも大きい。載置部64には、ピン62に差し込まれた空ボビン12が載置される。空ボビン12のボトム部12aは、載置部64に当接する。載置部64の外径は、ボトム部12aの下端の外径よりも僅かに大きいか、またはボトム部12aの下端の外径に略等しい。空ボビン12がトレー6に載置された状態のみならず、給糸ボビン11がトレー6に載置された状態でも、ボトム部12aは露出している。
図1に示されるように、粗紡機2は、粗紡機2の動作を制御する制御装置21と、粗糸ボビンを形成する複数の粗紡ユニット22と、を備えている。制御装置21は、ディスプレイ等の表示部21aと、入力キー等の操作部21bと、を有している。表示部21aは、各粗紡ユニット22の運転状況等を表示する。操作部21bは、オペレータが各粗紡ユニット22の運転条件の設定等を行うために用いられる。
精紡機3は、精紡機3の動作を制御する制御装置31と、給糸ボビン11を形成する複数の精紡ユニット32と、を備えている。制御装置31は、ディスプレイ等の表示部31aと、入力キー等の操作部31bと、を有している。表示部31aは、各精紡ユニット32の運転状況等を表示する。操作部31bは、オペレータが各精紡ユニット32の運転条件の設定等を行うために用いられる。
以上のように構成された精紡ユニット32を複数有する精紡機3は、いわゆる一斉ドッフィングタイプとして構成されている。すなわち、精紡機3は、ボビン移送装置5によって自動ワインダ4から移送された空ボビン12を複数ストックしておき、各精紡ユニット32に空ボビン12を一斉にセットして、糸の巻き取りを一斉に開始させる。各精紡ユニット32において糸の巻き取りが完了して給糸ボビン11が形成されると、精紡機3は、全ての給糸ボビン11を一斉に玉揚げ(ドッフィング)する。そして、精紡機3は、その間にストックされていた空ボビン12をトレー6から抜き取って各精紡ユニット32に再び一斉にセットし、代わりに、玉揚げした給糸ボビン11をトレー6に一斉にセットする。
図1に示されるように、自動ワインダ4は、自動ワインダ4の動作を制御する制御装置41と、パッケージを形成する複数のワインダユニット42と、を備えている。制御装置41は、ディスプレイ等の表示部41aと、入力キー等の操作部41bと、を有している。表示部41aは、各ワインダユニット42の運転状況等を表示する。操作部41bは、オペレータが各ワインダユニット42の運転条件の設定等を行うために用いられる。なお、制御装置41は、ボビン移送装置5の動作も制御している。ワインダユニット42は、給糸ボビン11から糸を巻き取ってパッケージを形成する。
糸巻取システム1においては、ボビン移送装置5を介して、精紡機3及び自動ワインダ4が互いに連結されている。糸巻取システム1には、トレー6を循環させて利用するためのトレー搬送路7(図3参照)が設けられている。
トレー搬送路7は、第1トレー搬送路7a、第2トレー搬送路7b、第1バイパス路7c、及び第2バイパス路7dを有している。第1トレー搬送路7aは、精紡機3から自動ワインダ4へ向けて、給糸ボビン11等がセットされたトレー6を搬送する。第2トレー搬送路7bは、自動ワインダ4から精紡機3へ向けて、空ボビン12等がセットされたトレー6を搬送する。第1バイパス路7cは、第1トレー搬送路7aと第2トレー搬送路7bとを接続し、第1トレー搬送路7aから第2トレー搬送路7bへ空ボビン12等がセットされたトレー6を搬送する。第2バイパス路7dは、第2トレー搬送路7bと第1トレー搬送路7aとを接続し、第2トレー搬送路7bから第1トレー搬送路7aへ残糸付きボビン12A等がセットされたトレー6を搬送する。トレー搬送路7に沿ってトレー6が循環することで、トレー6に載置された給糸ボビン11又は空ボビン12が、精紡機3とボビン移送装置5と自動ワインダ4との間で搬送される。これにより、精紡機3と自動ワインダ4との間で、トレー6の共用化が図られている。
ボビン移送装置5は、ボビン処理システム50、残糸量確認センサ53、糸端準備装置54、及び糸有無確認センサ55を備えている。糸有無確認センサ55は、第2トレー搬送路7bの途中の位置であって、第1バイパス路7cが第2トレー搬送路7bに接続される接続位置と、第2バイパス路7dが第2トレー搬送路7bに接続される接続位置との間の位置に設けられている。糸有無確認センサ55は、第2トレー搬送路7bによって搬送されたボビンの糸の有無を検出する。搬送されたボビンが糸が残っていない空ボビン12である場合、第2トレー搬送路7bは、空ボビン12を精紡機3へ搬送する。搬送されたボビンが糸が残ってる残糸付きボビン(ボビン)12Aである場合、第2バイパス路7dは、残糸付きボビン12Aをボビン処理システム50へ搬送する。
なお、残糸付きボビン12Aとは、品質不良等によって自動ワインダ4において巻き取りが行われなかった給糸ボビン11、及び自動ワインダ4において途中まで糸の解舒が行われて一部糸が残った状態で排出されたボビンを含む。
ボビン処理システム50は、第2バイパス路7dの途中に設けられている。ボビン処理システム50は、第2トレー搬送路7bから第1トレー搬送路7aへ向かう第2バイパス路7dに沿って、第2トレー搬送路7b側から順に、ボビン除去装置51と、ボビン供給装置52と、を有している。ボビン除去装置51は、自動ワインダ4から搬送された残糸付きボビン12Aの残糸量を抜取判別センサ170によって検出し、残糸量が所定の残糸量よりも少ない残糸付きボビン12Aをトレー6から抜き取る。ボビン供給装置52は、ボビン除去装置51によって残糸付きボビン12Aが抜き取られた後のトレー6に対し、空ボビン12をセットする。ボビン除去装置51及びボビン供給装置52の詳細について、詳しくは後述する。
残糸量確認センサ53は、第1トレー搬送路7aの途中の位置であって、第2バイパス路7dが第1トレー搬送路7aに接続される接続位置と、第1バイパス路7cが第1トレー搬送路7aに接続される接続位置との間の位置に設けられている。残糸量確認センサ53は、第1トレー搬送路7aによって搬送されたボビン(給糸ボビン11、空ボビン12、残糸付きボビン12A)が、糸がある(残っている)ボビン(給糸ボビン11、残糸付きボビン12A)であるか否かを検出する。第1トレー搬送路7aによって搬送されたボビンが給糸ボビン11又は残糸付きボビン12Aである場合、糸端準備装置54は、ワインダユニット42において糸端が捕捉できるように、給糸ボビン11又は残糸付きボビン12Aに対して糸端の処理を行う。なお、糸端準備装置54は、第1トレー搬送路7aによって搬送されたボビンがボビン供給装置52から供給された空ボビン12である場合、糸端の処理を行わない。第1バイパス路7cは、糸端準備装置54において糸端の処理が行われなかったボビン(空ボビン12)、及び糸端準備装置54において糸端の処理に失敗したボビン(給糸ボビン11、残糸付きボビン12A)を、第2トレー搬送路7bに搬送する。
まず、トレー6に空ボビン12をセットするボビン供給装置52の詳細について説明する。図4に示されるように、ボビン供給装置52は、空ボビン収容部(第1収容部)210、押出機構220(図6参照)、端部検出部230、向き調整機構240、落下ガイド250、及び、位置決めガイド260を備えている。
空ボビン収容部210は、図4〜図6に示されるように、空ボビン12を収容する箱状の部材である。空ボビン収容部210の上部は開口している。空ボビン収容部210内には、例えばオペレータによって空ボビン12が供給される。なお、空ボビン収容部210内には、向きが揃えられていない状態で空ボビン12が収容されている。
空ボビン収容部210は、ボビン供給装置52のフレーム201に固定された載置板202に載置されている。空ボビン収容部210は、上下方向に延びる略四角筒状の側壁211、及び底板212を有している。ここで、側壁211のうち、落下ガイド250側の壁部を排出側壁部211aという。
図5等に示されるように、排出側壁部211aの一部分は、載置板202との間に隙間が設けられている。これにより、排出側壁部211aと載置板202とにより、空ボビン収容部210内の空ボビン12を外部に排出する排出口211bが形成される。排出口211bの幅は、空ボビン12の軸方向の長さよりも長い(図12参照)。
図6に示されるように、底板212は、排出側壁部211a側に向けて傾斜している。底板212の排出側壁部211a側の端部と、排出側壁部211aとの間には、空ボビン12が通過可能な隙間が設けられている。これにより、空ボビン収容部210内の空ボビン12は、底板212上を転がって排出側壁部211a側に向かい、底板212と排出側壁部211aとの隙間を通って載置板202上に到達する。
底板212には、開口部212aが設けられている。開口部212aは、開口部212aから空ボビン12が落下しないように、底板212上に載せられた空ボビン12の軸方向中央部分に設けられている。
押出機構220は、底板212と排出側壁部211aとの隙間を通って載置板202上に到達した空ボビン12を、排出口211bを介して空ボビン収容部210外に押し出す。具体的には、押出機構220は、エアシリンダ221、本体部222、及び押出部223を備えている。エアシリンダ221は、載置板202の下側に配置されている。エアシリンダ221は、本体部221a、及びロッド部221bを備えている。本体部221aは、載置板202の下面に固定されている。エアシリンダ221は、本体部221aに供給された空気の圧力によって、本体部221aに対してロッド部221bを進退させる。
本体部222及び押出部223は、載置板202の上側、且つ底板212の下側に配置されている。本体部222の排出側壁部211a側の端部は、押出部223が接続されている。本体部222の他方の端部は、載置板202の下側に入り込んでロッド部221bに連結されている。これにより、押出部223は、エアシリンダ221によってスライドさせられる。図7に示されるように、ロッド部221bが本体部221a内に引き込まれたときに、押出部223の端部は空ボビン12を空ボビン収容部210外に押し出す。また、押出部223は、空ボビン12の周面を付勢することにより空ボビン12の軸方向に交差する方向に、空ボビン12を押し出す。
ここで、図6に示されるように、載置板202における排出側壁部211a側の端部は、排出側壁部211aよりも外側に所定長さ張り出している。図6及び図7に示されるように、押出部223は、載置板202の上面(スライド面)で空ボビン12をスライドさせつつ、空ボビン収容部210内から載置板202の張り出した側の端部まで空ボビン12を押し出す。これにより、空ボビン12は、載置板202の端部から落下する。載置板202の端部から落下する際に空ボビン12が通過する領域を落下領域Rとする。このように、押出機構220は、空ボビン12を落下領域Rまで押し出して落下させる。
押出機構220の本体部222の上面には、突出部材225が取り付けられている。すなわち、突出部材225は、本体部222を介して押出部223に連結されている。突出部材225の上部は、凹凸形状となっている。図7に示されるように、突出部材225は、押出部223によって空ボビン12が押し出されたときに、底板212の開口部212aを介して空ボビン収容部210内に突出する。すなわち、突出部材225は、底板212に乗っていた空ボビン12を上側に持ち上げる。突出部材225は、本体部222に取り付けられているため、押出部223による空ボビン12の押出動作に連動して空ボビン収容部210内に突出する。
端部検出部230は、空ボビン12の両端部のうちいずれの端部が大径側端部であるか又は小径側端部であるかを検出する。また、端部検出部230は、空ボビン12との接触の有無によって、端部の径を検出する。具体的には、図5及び図8に示されるように端部検出部230は、空ボビン収容部210の外側の位置で載置板202と対向するように配置されている。端部検出部230は、排出側壁部211aの排出口211bの近傍に取り付けられている。また、端部検出部230は、図5に示されるように、押出部223による空ボビン12の押し出し方向に沿って見たときに、載置板202上をスライドする空ボビン12の一方の端部が通過する位置に設けられている。
端部検出部230は、タッチ部231、タッチセンサ232、及び支持部233を備えている。支持部233は、排出側壁部211aの外側面に固定されている。タッチ部231は、支点231aを中心として揺動可能に支持部233に支持されている。タッチ部231は、タッチ部231の下端部が空ボビン12の押し出し方向に沿って揺動するように支持部233に支持されている。タッチ部231の下端部は、載置板202と対向している。タッチ部231の下端部と載置板202の上面との隙間は、空ボビン12の大径側端部の径よりも小さく且つ小径側端部の径よりも大きい。
これにより、図9(a)に示されるように、押出部223によって押し出された空ボビン12の大径側端部(ボトム部12a側の端部)がタッチ部231と載置板202の上面との隙間を通過したときに、空ボビン12がタッチ部231に接触する。一方、図9(b)に示されるように、押出部223によって押し出された空ボビン12の小径側端部(トップ部12b側の端部)がタッチ部231と載置板202の上面との隙間を通過したときに、空ボビン12はタッチ部231に接触しない。
すなわち、空ボビン12が押し出されたときに、空ボビン12がタッチ部231に接触した場合には、端部検出部230が設けられた側が空ボビン12の大径側端部となる。一方、空ボビン12が押し出されたときに、空ボビン12がタッチ部231に接触しない場合には、端部検出部230が設けられた側が空ボビン12の小径側端部となる。
タッチセンサ232は、タッチ部231の揺動の有無、すなわち、タッチ部231と空ボビン12との接触の有無を検出する。これにより、端部検出部230は、タッチ部231と空ボビン12との接触の有無に応じて、空ボビン12の両端部のうちいずれの端部が大径側端部であるか又は小径側端部であるかを検出することができる。
図5及び図10等に示されるように、落下ガイド250は、上下方向に延びる筒状の部材である。落下ガイド250は、押出部223による空ボビン12の押し出し方向の厚さが薄くなっている。落下ガイド250の下端の開口部は、上端の開口部よりも大きさが絞られている。すなわち、落下ガイド250は、空ボビン12の落下領域Rを規定している。落下ガイド250は、押出部223によって押し出されて落下する空ボビン12の落下位置をガイドする。また、落下ガイド250の厚さが薄くなっているため、落下ガイド250内を落下する空ボビン12が上下方向を軸として回転することが抑制される。落下ガイド250は、落下する空ボビン12を位置決めガイド260へガイドする。
図4に示されるように、位置決めガイド260は、略筒状の部材である。位置決めガイド260は、落下ガイド250から送られた空ボビン12がトレー6のピン62に刺さるように空ボビン12の落下位置を位置決めし、空ボビン12をトレー6に案内する。
向き調整機構240は、落下領域Rに押し出された落下する空ボビン12の向きを調整する。本実施形態において向き調整機構240は、落下領域R内に凸部を配置し、落下する空ボビン12を凸部に当接させることによって空ボビン12の向きを調整する。具体的には、図10及び図11に示されるように、向き調整機構240は、第1エアシリンダ(配置部、第1配置部)241、第1凸部(凸部)242、第2エアシリンダ(配置部、第2配置部)243、第2凸部(凸部)244、供給部245、及び供給制御部246を備えている。
第1エアシリンダ241は、載置板202の下側に配置されている。第1エアシリンダ241は、本体部241a、及びロッド部241bを備えている。本体部241aは、載置板202の下面に固定されている。第1エアシリンダ241は、本体部241aに供給された空気の圧力によって、本体部241aに対してロッド部241bを進退させる。第1凸部242は、ロッド部241bの先端部に固定されている。
第2エアシリンダ243は、載置板202の下側に配置されている。第2エアシリンダ243は、本体部243a、及びロッド部243bを備えている。本体部243aは、載置板202の下面に固定されている。第2エアシリンダ243は、本体部243aに供給された空気の圧力によって、本体部243aに対してロッド部243bを進退させる。第2凸部244は、ロッド部243bの先端部に固定されている。
ここで、図5及び図6に示されるように、載置板202における落下ガイド250側の端部には、載置板202の端部から下方に向かって延びる連結板203が連結されている。すなわち、連結板203の一部は、落下領域Rに対向している。連結板203には、落下ガイド250の上端部が連結される。
また、図12に示されるように、空ボビン12のうち、空ボビン12の軸方向の中央位置から一方の端部(図12の例では左側端部)までの部位を第1部位X1とする。空ボビン12のうち、空ボビン12の軸方向の中央位置から他方の端部(図12の例では右側端部)までの部位を第2部位X2とする。ここでの空ボビン12の一方の端部及び他方の端部とは、ボトム部12a側であるかトップ部12b側であるかは関係がない。落下領域Rにおいて、空ボビン12が落下したときに空ボビン12の第1部位X1が通過する領域を、第1落下領域R1とする。落下領域Rにおいて、空ボビン12が落下したときに空ボビン12の第2部位X2が通過する領域を、第2落下領域R2とする。
ここでの第1落下領域R1及び第2落下領域R2とは、落下領域R内に第1凸部242及び第2凸部244が配置されていない状態で空ボビン12を落下させたときに、第1部位X1及び第2部位X2がそれぞれ通過する領域とする。また、第1落下領域R1及び第2落下領域R2とは、落下ガイド250によって空ボビン12の落下位置がガイドされる前の領域において、第1部位X1及び第2部位X2がそれぞれ通過する領域とする。
また、図10及び図12に示されるように、連結板203における第1落下領域R1と対向する部位には、第1凸部242が通過可能な開口部203aが設けられている。連結板203における第2落下領域R2と対向する部位には、第2凸部244が通過可能な開口部203bが設けられている。
図10に示されるように、第1凸部242は、第1エアシリンダ241によって、第1落下領域R1内の位置である第1配置位置と、載置板202の下方側の位置である第1退避位置との間で移動させられる。なお、図10では、第1凸部242が第1配置位置に位置している状態を破線で示し、第1凸部242が第1退避位置に位置している状態を実線で示している。また、第1退避位置とは、第1落下領域R1及び第2落下領域R2以外の位置である。第1凸部242は、第1配置位置と第1退避位置との間を、連結板203に設けられた開口部203aを介して移動する。
第2凸部244は、第2エアシリンダ243によって、第2落下領域R2内の位置である第2配置位置と、載置板202の下方側の位置である第2退避位置との間で移動させられる。なお、図10では、第2凸部244が第2配置位置に位置している状態を実線で示し、第2凸部244が第2退避位置に位置している状態を破線で示している。また、第2退避位置とは、第1落下領域R1及び第2落下領域R2以外の位置である。第2凸部244は、第2配置位置と第2退避位置との間を、連結板203に設けられた開口部203bを介して移動する。
供給部245は、図示しない圧縮空気の供給源から供給された空気(圧縮空気)を、第1エアシリンダ241及び第2エアシリンダ243に供給する。供給部245は、供給制御部246からの指示に基づいて第1エアシリンダ241に供給する空気を制御することにより、第1エアシリンダ241を伸縮させる。これにより、第1凸部242は、第1配置位置と第1退避位置との間で移動する。また、供給部245は、供給制御部246からの指示に基づいて第2エアシリンダ243に供給する空気を制御することにより、第2エアシリンダ243を伸縮させる。これにより、第2凸部244は、第2配置位置と第2退避位置との間で移動する。
供給制御部246は、供給部245が行う第1エアシリンダ241及び第2エアシリンダ243への空気の供給を制御する。本実施形態において、供給制御部246は、第1凸部242を第1配置位置に位置させたときには第2凸部244を第2退避位置に位置させるための指示を、供給部245に対して出力する。また、供給制御部246は、第2凸部244を第2配置位置に位置させたときには第1凸部242を第1退避位置に位置させための指示を、供給部245に対して出力する。供給部245は、この指示に基づいて、第1エアシリンダ241及び第2エアシリンダ243への空気の供給を制御する。
なお、供給部245は、押出機構220のエアシリンダ221に対しても空気を供給する構成であってもよい。この場合、供給制御部246は、供給部245が行うエアシリンダ221への空気の供給を制御してもよい。
図12に示されるように、空ボビン12における端部検出部230による接触の有無が検出された側の端部(第2部位X2側の端部)は、第2落下領域R2を通る。供給制御部246は、タッチセンサ232の検出結果に基づいて、第1落下領域R1及び第2落下領域R2のうち、凸部(第1凸部242,第2凸部244)を配置する領域を切り替える。
図13及び図14に示されるように、押出部223によって空ボビン収容部210から落下領域Rに押し出された空ボビン12は、落下領域R内に配置された第1凸部242又は第2凸部244に当接する。空ボビン12において、第1凸部242又は第2凸部244に当接しなかった側の端部は、そのまま落下する。このため、第1凸部242又は第2凸部244に当接しなかった側の端部を下側に向けて空ボビン12が落下する。このように、第1凸部242及び第2凸部244は、空ボビン12の落下の向きを変えることができる。
空ボビン12が押し出されたときにタッチセンサ232によって空ボビン12の接触が検出されなかった場合、供給制御部246は、図13に示されるように、第2凸部244を第2配置位置に位置させ、第1凸部242を第1退避位置に位置させる。これにより、空ボビン12のトップ部12b側(小径側)の端部が第2凸部244に当接する。この当接によって空ボビン12は向きを変え、ボトム部12a側を下側に向けて落下する。空ボビン12は、ボトム部12a側を下方に向けたまま落下ガイド250から位置決めガイド260へ案内され、トレー6にセットされる。
空ボビン12が押し出されたときにタッチセンサ232によって空ボビン12の接触が検出された場合、供給制御部246は、図14に示されるように、第1凸部242を第1配置位置に位置させ、第2凸部244を第2退避位置に位置させる。これにより、空ボビン12のトップ部12b側(小径側)の端部が第1凸部242に当接する。この当接によって空ボビン12は向きを変え、ボトム部12a側を下側に向けて落下する。空ボビン12は、ボトム部12a側を下方に向けたまま落下ガイド250から位置決めガイド260へ案内され、トレー6にセットされる。
前回、空ボビン12が押し出されたときのタッチセンサ232の検出結果と、今回、空ボビン12が押し出されたときのタッチセンサ232の検出結果とが同じである場合、供給制御部246は、第1凸部242及び第2凸部244の位置の切り替えを行う必要がない。空ボビン12が押し出されたときに、前回検出された検出結果と異なる検出結果である場合にのみ、供給制御部246は、第1凸部242及び第2凸部244の位置の切り替えを行えばよい。
以上のように、大径側端部と小径側端部との向きがバラバラの状態で空ボビン収容部210内に空ボビン12が収容されていても、ボビン供給装置52は、空ボビン12の向きを揃えてトレー6に供給することができる。
次に、残糸付きボビン12Aをトレー6から抜き取るボビン除去装置51の詳細について説明する。図4及び図15に示されるように、ボビン除去装置51は、ボビン除去部110、ボビン投入部120、残糸付きボビン収容部(第2収容部)130、光検出センサ(ボビン検出部)140、及び抜取判別センサ170(図3参照)を備えている。抜取判別センサ170は、第2バイパス路7dによって搬送されたボビンが抜き取るべき残糸付きボビン12Aであるか否かを検出する。具体的には、抜取判別センサ170は、残糸付きボビン12Aの残糸量を検出し、残糸量が所定の残糸量よりも少ない残糸付きボビン12Aを抜き取るべきボビンであると検出する。
ボビン除去部110は、上下方向に延びる部材である。ボビン除去部110は、搬送されたボビンが抜き取り対象の残糸付きボビン12Aであると抜取判別センサ170で検出された場合、トレー6から抜き取り対象の残糸付きボビン12Aを抜き取る。ボビン除去部110は、図示しない複数のローラ等を備えており、ローラを回転させることによってトレー6から残糸付きボビン12Aを抜き取ることができる。なお、残糸量が多いために抜き取り対象とならなかった残糸付きボビン12Aは、ボビン除去装置51で抜き取られることなく、第1トレー搬送路7aに搬送される。
ボビン投入部120の上部は、ボビン除去部110の上部に取り付けられている。ボビン投入部120の下端部は、残糸付きボビン収容部130の上部近傍まで伸びている。ボビン除去部110は、トレー6から抜き取った残糸付きボビン12Aを上方まで引き上げてボビン投入部120に送る。ボビン投入部120は、滑り台状に形成され、ボビン除去部110から送られた残糸付きボビン12Aを滑らせて残糸付きボビン収容部130に投入する。
残糸付きボビン収容部130は、上部が開口する箱状に形成されている。残糸付きボビン収容部130は、ボビン投入部120から投入された残糸付きボビン12Aを収容する。
光検出センサ140は、残糸付きボビン収容部130の上側縁部130a近傍に取り付けられている。光検出センサ140は、ボビン投入部120と残糸付きボビン収容部130との間に設定された検出位置での残糸付きボビン12Aの有無を検出する。光検出センサ140は、光Lを照射し、その反射光を検出することによって物体の有無を検出する。
検出位置として、残糸付きボビン収容部130の上側縁部130aから所定高さ上方の位置、且つ、残糸付きボビン収容部130の開口部とボビン投入部120の下端部との間の位置が設定されている。更に、検出位置として、ボビン投入部120から残糸付きボビン収容部130へ投入された残糸付きボビン12Aが通過する位置が設定されている。
光検出センサ140は、検出位置を通るように光Lを照射する。残糸付きボビン収容部130の上側縁部130aには、光検出センサ140から照射された光Lを光検出センサ140へ向けて反射させる反射板141が取り付けられている。
図16に示されるように、ボビン投入部120から残糸付きボビン収容部130へ投入された残糸付きボビン12Aは、光検出センサ140から照射された光Lを短時間だけ遮る。図17に示されるように、残糸付きボビン収容部130内が残糸付きボビン12Aで満杯になると、残糸付きボビン収容部130内に収容された残糸付きボビン12Aによって光検出センサ140から照射された光Lが遮られる。このとき、光Lは、長時間遮られたままとなる。
図18に示されるように、ボビン除去装置51は、更に、判定部150、及び報知部160を備えている。判定部150は、光検出センサ140によって検出位置に残糸付きボビン12Aが有りと検出された時間(継続時間)が所定時間以下である場合、ボビン投入部120から残糸付きボビン収容部130に残糸付きボビン12Aが適正に投入されたと判定する。なお、ボビン除去装置51は、ボビン除去部110の制御装置等から、残糸付きボビン12Aの抜き取りが行われたか否かの情報を取得してもよい。判定部150は、残糸付きボビン12Aの抜き取りが行われたにもかかわらず光検出センサ140によって残糸付きボビン12Aが検出されない場合、ボビン除去部110等において残糸付きボビン12Aの詰まり等の不具合が生じていると判定してもよい。
判定部150は、光検出センサ140によって検出位置に残糸付きボビン12Aが有りと検出された時間が所定時間を超える場合、残糸付きボビン収容部130が満杯であると判定する。
報知部160は、残糸付きボビン収容部130が満杯であると判定部150によって判定された場合、音又は光等を用いて、残糸付きボビン収容部130が満杯である旨をオペレータに報知する。また、ボビン除去部110等において残糸付きボビン12Aの詰まり等の不具合が生じていると判定部150によって判定された場合、音又は光等を用いて、不具合が発生している旨をオペレータに報知してもよい。
以上のようにボビン供給装置52の向き調整機構240は、空ボビン12が落下する際に、第1落下領域R1に第1凸部242を配置することと、第2落下領域R2に第2凸部244を配置することとを切り替える。これにより向き調整機構240は、落下する空ボビン12の向きを簡素な構成で制御できる。また、向き調整機構240は、端部検出部230の検出結果に基づいて第1凸部242及び第2凸部244の配置を切り替えることで、空ボビン12を所望の向きで落下させることができる。従って、ボビン供給装置52は、簡素な構成によって空ボビン12の向きを揃えることができる。
また、前回、空ボビン12が押し出されたときのタッチセンサ232の検出結果と、今回、空ボビン12が押し出されたときのタッチセンサ232の検出結果とが同じである場合、供給制御部246は、第1凸部242及び第2凸部244の位置の切り替えを行う必要がない。このため、検出結果が前回と今回とで同じである場合には、向き調整機構240の動作回数を削減することができる。
向き調整機構240は、第1凸部242を第1設置位置に位置させたときには第2凸部244を第2退避位置に位置させる。また、向き調整機構240は、第2凸部244を第2設置位置に位置させたときには第1凸部242を第1退避位置に位置させる。これにより、向き調整機構240は、第1凸部242及び第2凸部244を備える場合であっても、第1凸部242及び第2凸部244の一方を落下領域R内に配置できる。
ボビン供給装置52は、空ボビン収容部210内から落下領域Rへ空ボビン12を押し出す押出部223を備えている。このため、ボビン供給装置52は、押出部223によって、空ボビン12を落下領域Rに順次押し出すことができる。
押出部223は、空ボビン12の周面を付勢することにより空ボビン12の軸方向に交差する方向に空ボビン12を押し出す。この場合、空ボビン12の両端部がほぼ同時に落下領域Rに到達するため、空ボビン12は、軸の向きをほぼ水平に保ったまま落下領域Rにおいて落下を開始することができる。これにより、第1凸部242又は第2凸部244によって向きが変えられるよりも前に、落下領域Rに押し出されたことに起因して空ボビン12の落下の向きが定まってしまうことが抑制される。
端部検出部230は、タッチ部231の揺動を検出するタッチセンサ232を備えている。このため、ボビン供給装置52は、端部検出部230のタッチ部231と載置板202の上面との隙間に空ボビン12を通過させるだけで、空ボビン12の向きを簡素な構成によって把握できる。
押出機構220の本体部222には、突出部材225が取り付けられている。この場合、空ボビン収容部210の底板212に設けられた開口部212aから突出した突出部材225によって、空ボビン収容部210内の空ボビン12が持ち上げられる。従って、空ボビン収容部210内において排出口211bに向かう空ボビン12に詰まりが生じていた場合であっても、空ボビン12が持ち上げられることによって詰まりが解消される。また、突出部材225は押出部223に連動して移動するため、ボビン供給装置52は、突出部材225を移動させるため専用の駆動部を備える必要がない。このように、ボビン供給装置52は、簡素な構成で、空ボビン12の詰まりを解消できる。
ボビン除去装置51は、ボビン投入部120と残糸付きボビン収容部130との間に設定された検出位置での残糸付きボビン12Aの有無を光検出センサ140によって検出する。このように、ボビン除去装置51は、設定された検出位置での残糸付きボビン12Aの有無を検出するだけで、ボビン除去部110によって除去された残糸付きボビン12Aが残糸付きボビン収容部130に投入されたか否か、及び残糸付きボビン収容部130が満杯であるか否かを判定できる。
(第1変形例)
向き調整機構の第1変形例について説明する。図19に示されるように、第1変形例における向き調整機構300Aは、エアシリンダ(配置部)301、及び凸部302を含んでいる。なお、図19は、図10と同じ位置での断面図である。エアシリンダ301は、載置板202の下側に配置されている。エアシリンダ301は、本体部301a、及びロッド部301bを備えている。本体部301aは、載置板202の下面に固定されている。エアシリンダ301は、本体部301aに供給された空気の圧力によって、本体部301aに対してロッド部301bを進退させる。凸部302は、ロッド部301bの先端部に固定されている。
向き調整機構の第1変形例について説明する。図19に示されるように、第1変形例における向き調整機構300Aは、エアシリンダ(配置部)301、及び凸部302を含んでいる。なお、図19は、図10と同じ位置での断面図である。エアシリンダ301は、載置板202の下側に配置されている。エアシリンダ301は、本体部301a、及びロッド部301bを備えている。本体部301aは、載置板202の下面に固定されている。エアシリンダ301は、本体部301aに供給された空気の圧力によって、本体部301aに対してロッド部301bを進退させる。凸部302は、ロッド部301bの先端部に固定されている。
連結板203には、開口部203cが設けられている。開口部203cは、落下領域Rまで押し出された空ボビン12の軸線方向に沿って延在している。凸部302の先端部は、開口部203cを介して落下領域R内に突出している。エアシリンダ301は、押出部223によって押し出された空ボビン12の軸方向に沿って凸部302を移動させることができる。なお、エアシリンダ301は、実施形態における第1エアシリンダ241等と同様に、図示しない供給部、及び供給制御部によって動作が制御される。
エアシリンダ301は、端部検出部230の検出結果に基づいて、凸部302の先端部を第1落下領域R1又は第2落下領域R2に配置する。具体的には、空ボビン12が押し出されたときにタッチセンサ232によって空ボビン12の接触が検出されなかった場合、エアシリンダ301は、凸部302の先端部を第2落下領域R2に位置させる。空ボビン12が押し出されたときにタッチセンサ232によって空ボビン12の接触が検出された場合、エアシリンダ301は、凸部302の先端部を第1落下領域R1に位置させる。
本変形例においても実施形態と同様に、向き調整機構300Aは、凸部302を移動させることによって、空ボビン12の向きを調整できる。また、向き調整機構300Aは、一つの凸部302と、一つのエアシリンダ301とを用いた簡素な構成により、空ボビン12の向きを調整できる。
(第2変形例)
向き調整機構の第2変形例について説明する。図20に示されるように、第2変形例における向き調整機構300Aは、エアシリンダ(配置部)310、リンク部311、第1凸部312、及び第2凸部313を含んでいる。なお、図19は、図10と同じ位置での断面図である。エアシリンダ310は、載置板202の下側に配置されている。エアシリンダ301は、本体部310a、及びロッド部310bを備えている。本体部310aは、載置板202の下面に固定されている。エアシリンダ310は、本体部310aに供給された空気の圧力によって、本体部310aに対してロッド部310bを進退させる。
向き調整機構の第2変形例について説明する。図20に示されるように、第2変形例における向き調整機構300Aは、エアシリンダ(配置部)310、リンク部311、第1凸部312、及び第2凸部313を含んでいる。なお、図19は、図10と同じ位置での断面図である。エアシリンダ310は、載置板202の下側に配置されている。エアシリンダ301は、本体部310a、及びロッド部310bを備えている。本体部310aは、載置板202の下面に固定されている。エアシリンダ310は、本体部310aに供給された空気の圧力によって、本体部310aに対してロッド部310bを進退させる。
リンク部311は載置板202の下面に支点311aを支点として揺動可能に支持されている。第1凸部312は、リンク部311の一方の端部に取り付けられている。第2凸部313は、リンク部311の他方に端部に取り付けられている。リンク部311において第1凸部312が取り付けられた側の端部近傍には、ロッド部310bの先端部が連結されている。これにより、エアシリンダ310は、リンク部311を揺動させることができる。なお、エアシリンダ310は、実施形態における第1エアシリンダ241等と同様に、図示しない供給部、及び供給制御部によって動作が制御される。
エアシリンダ310がロッド部310bを本体部310aから突出させたときに、リンク部311が揺動し、第1凸部312の先端部が第1落下領域R1内の第1配置位置に位置する。なお、第1凸部312は、連結板203に設けられた開口部203aを介して第1落下領域R1内に配置される。このとき、第2凸部313は、第1落下領域R1及び第2落下領域R2以外の位置である第2退避位置に位置している。
エアシリンダ310がロッド部310bを本体部310a側に引き込んだときに、リンク部311が揺動し、第2凸部313の先端部が第2落下領域R2内の第2配置位置に位置する。なお、第2凸部313は、連結板203に設けられた開口部203bを介して第2落下領域R2内に配置される。このとき、第1凸部312は、第1落下領域R1及び第2落下領域R2以外の位置である第1退避位置に位置している。
このように、エアシリンダ310は、第1凸部312を第1配置位置に位置させ且つ第2凸部313を第2退避位置に位置させた状態と、第1凸部312を第1退避位置に位置させ且つ第2凸部313を第2配置位置に位置させた状態とを切り替えることができる。
エアシリンダ310は、端部検出部230の検出結果に基づいて、第1凸部312及び第2凸部313の配置位置を切り替える。エアシリンダ310における第1凸部312及び第2凸部313の配置位置の切り替えは、実施形態における第1凸部242及び第2凸部244の配置位置の切り替えと同様であり説明を省略する。
本変形例においても実施形態と同様に、向き調整機構300Bは、第1凸部312及び第2凸部313を移動させることによって、空ボビン12の向きを調整できる。また、向き調整機構300Bは、二つの凸部(第1凸部312、第2凸部313)と、一つのエアシリンダ310とを用いた簡素な構成により、空ボビン12の向きを調整できる。
(第3変形例)
向き調整機構の第3変形例について説明する。第3変形例における向き調整機構300Cは、駆動部(配置部)320、及び切替棒321を含んでいる。なお、図21は、図5と同じ位置での断面図である。駆動部320は、駆動軸320aを有するモータである。駆動部320は、落下ガイド250の外側に設けられている。モータ以外にも、切替棒321を揺動させることができれば駆動部320として種々の機構を採用できる。駆動軸320aの先端部は、落下ガイド250に設けられた孔を介して落下ガイド250内に入り込んでいる。落下ガイド250内において駆動軸320aの先端部には、切替棒321の基端部が固定されている。切替棒321の先端部(凸部)321aは、上方に向けられている。
向き調整機構の第3変形例について説明する。第3変形例における向き調整機構300Cは、駆動部(配置部)320、及び切替棒321を含んでいる。なお、図21は、図5と同じ位置での断面図である。駆動部320は、駆動軸320aを有するモータである。駆動部320は、落下ガイド250の外側に設けられている。モータ以外にも、切替棒321を揺動させることができれば駆動部320として種々の機構を採用できる。駆動軸320aの先端部は、落下ガイド250に設けられた孔を介して落下ガイド250内に入り込んでいる。落下ガイド250内において駆動軸320aの先端部には、切替棒321の基端部が固定されている。切替棒321の先端部(凸部)321aは、上方に向けられている。
駆動部320は、切替棒321を揺動させることにより、切替棒321の先端部321aが第1落下領域R1内に位置する状態と、第2落下領域R2内に位置する状態とを切り替える。駆動部320の動作は、図示しない駆動制御部によって制御されている。本変形例における向き調整機構300Cは、実施形態における第1凸部242等を用いた場合と同様に、切替棒321の先端部321aに空ボビン12を当接させることによって、空ボビン12の姿勢を調整する。
駆動部320は、端部検出部230の検出結果に基づいて、切替棒321の先端部321aを第1落下領域R1又は第2落下領域R2に位置させる。具体的には、空ボビン12が押し出されたときにタッチセンサ232によって空ボビン12の接触が検出されなかった場合、駆動部320は、切替棒321の先端部321aを第2落下領域R2に位置させる。空ボビン12が押し出されたときにタッチセンサ232によって空ボビン12の接触が検出された場合、駆動部320は、切替棒321の先端部321aを第1落下領域R1に位置させる。
本変形例においても実施形態と同様に、向き調整機構300Cは、駆動部320を揺動させて先端部321aを移動させることによって、空ボビン12の向きを調整できる。また、向き調整機構300Cは、一つの切替棒321と、一つの駆動部320とを用いた簡素な構成により、空ボビン12の向きを調整できる。
(参考例)
次に、向き調整機構の参考例について説明する。上記の実施形態及び第1〜第3変形例では、第1凸部242等の物体を空ボビン12に当接させて空ボビン12の向きを調整した。本参考例では、物体ではなく、空気を噴射することによって空ボビン12の向きを調整する。図22に示されるように、本参考例における向き調整機構300Dは、第1噴射部331、及び第2噴射部332を備えている。
次に、向き調整機構の参考例について説明する。上記の実施形態及び第1〜第3変形例では、第1凸部242等の物体を空ボビン12に当接させて空ボビン12の向きを調整した。本参考例では、物体ではなく、空気を噴射することによって空ボビン12の向きを調整する。図22に示されるように、本参考例における向き調整機構300Dは、第1噴射部331、及び第2噴射部332を備えている。
第1噴射部331は、図示しない圧縮空気の供給源から供給された空気(圧縮空気)を、噴射口331aから第1落下領域R1に向けて噴射させることができる。第2噴射部332も同様に、噴射口332aから第2落下領域R2に向けて空気を噴射させることができる。例えば、図22に示されるように、第2噴射部332の噴射口332aから空気が噴射された場合、空気が噴射された側の端部は上方に持ち上げられ、他方の端部はそのまま落下する。このため、空ボビン12は、空気が噴射されていない側の端部を下側に向けて落下する。このように、向き調整機構300Dは、空ボビン12に空気を噴射することで、空ボビン12の落下の向きを変えることができる。
向き調整機構300Dは、第1噴射部331及び第2噴射部332のどちらから空気を噴射させるかを、第1噴射部331及び第2噴射部332への空気の供給を制御する供給制御部(図示せず)によって制御する。
向き調整機構300Dは、端部検出部230の検出結果に基づいて、第1噴射部331及び第2噴射部332の一方から空気を噴射させる。具体的には、空ボビン12が押し出されたときにタッチセンサ232によって空ボビン12の接触が検出されなかった場合、向き調整機構300Dは、図22に示されるように、第2噴射部332から空気を噴射させる。空ボビン12が押し出されたときにタッチセンサ232によって空ボビン12の接触が検出された場合、向き調整機構300Dは、第1噴射部331から空気を噴射させる。
なお、第1噴射部331及び第2噴射部332は、落下する空ボビン12と干渉しないように設けられている。例えば、第1噴射部331及び第2噴射部332は、落下ガイド250の外側に設けられ、落下ガイド250に設けられた孔から第1落下領域R1及び第2落下領域R2に向けてそれぞれ空気を噴射してもよい。
本参考例においても実施形態と同様に、向き調整機構300Dは、第1噴射部331又は第2噴射部332から空気を噴射することによって、空ボビン12の向きを調整できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されない。本発明は、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形してもよい。また、上記実施形態及び上記変形例を適宜組み合わせてもよい。
例えば、空ボビン12に当接させられる凸部は、回転可能なプーリに取り付けられていてもよい。この場合、プーリが回転させられることで、凸部の位置が切り替えられてもよい。
例えば、実施形態,第1変形例及び第2変形例では、第1凸部242等を駆動する駆動源として第1エアシリンダ241等のエアシリンダを用いが、エアシリンダ以外の駆動源を用いてもよい。例えば、駆動源として、ステッピングモータ等のモータ、又はソレノイドを用いた駆動源等が用いられてもよい。
端部検出部230は、タッチセンサ232を用いて空ボビン12の端部のいずれが大径側であるか又は小径側であるかを検出したが、タッチセンサ232以外のセンサを用いてもよい。例えば、端部検出部230は、レーザ光を用い、レーザ光が遮られたか否かに基づいて空ボビン12の端部のいずれが大径側であるか又は小径側であるかを検出してもよい。
排出口211bには、押出部223によって空ボビン12が押し出されていないときに排出口211bから空ボビン12が排出されてしまうことを防止するシャッタが設けられていてもよい。
また、空ボビン12が落下することとは、重力によって自由落下することに限定されず、傾斜する底板の上面等を滑りながら下方に向かって進むことも含む。底板の上面等を空ボビン12が滑りながら下方に向かって進む場合であっても、実施形態等と同様に、向き調整機構は空ボビン12の向きを変えることができる。
12…空ボビン、12A…残糸付きボビン(ボビン)、R…落下領域、R1…第1落下領域、R2…第2落下領域、50…ボビン処理システム、51…ボビン除去装置、52…ボビン供給装置、110…ボビン除去部、120…ボビン投入部、130…残糸付きボビン収容部(第2収容部)、140…光検出センサ(ボビン検出部)、150…判定部、210…空ボビン収容部(第1収容部)、211b…排出口、212…底板、212a…開口部、223…押出部、225…突出部材、230…端部検出部、241…第1エアシリンダ(配置部、第1配置部)、242,312…第1凸部(凸部)、243…第2エアシリンダ(配置部、第2配置部)、244,313…第2凸部(凸部)、301,310…エアシリンダ(配置部)、302…凸部、320…駆動部(配置部)、321a…先端部(凸部)。
Claims (8)
- 両端部同士で互いに径が異なる空ボビンを落下させることにより、搬送トレーに前記空ボビンを供給するボビン供給装置であって、
前記空ボビンの両端部のうちいずれの端部が大径側端部であるか又は小径側端部であるかを検出する端部検出部と、
落下する前記空ボビンが通過する落下領域に配置される凸部と、
前記落下領域において、前記空ボビンの軸方向の中央位置から一方の端部までの部位が通過する第1落下領域及び前記空ボビンの軸方向の中央位置から他方の端部までの部位が通過する第2落下領域のいずれか一方の領域内に前記凸部を配置する配置部と、
を備え、
前記配置部は、前記端部検出部の検出結果に基づいて、前記第1落下領域及び前記第2落下領域のうち前記凸部を配置する領域を切り替える、ボビン供給装置。 - 前記凸部は、第1凸部と、第2凸部と、を有し、
前記第1凸部は、
前記第1落下領域内の位置である第1配置位置と、
前記第1落下領域及び前記第2落下領域以外の位置である第1退避位置と、に移動可能であり、
前記第2凸部は、
前記第2落下領域内の位置である第2配置位置と、
前記第1落下領域及び前記第2落下領域以外の位置である第2退避位置と、に移動可能であり、
前記配置部は、
前記第1凸部を前記第1配置位置と前記第1退避位置との間で移動させる第1配置部と、
前記第2凸部を前記第2配置位置と前記第2退避位置との間で移動させる第2配置部と、を有し、
前記第1配置部及び前記第2配置部は、前記第1凸部を前記第1配置位置に位置させたときには前記第2凸部を前記第2退避位置に位置させ、前記第2凸部を前記第2配置位置に位置させたときには前記第1凸部を前記第1退避位置に位置させる、請求項1に記載のボビン供給装置。 - 前記凸部は、第1凸部と、第2凸部と、を有し、
前記第1凸部は、
前記第1落下領域内の位置である第1配置位置と、
前記第1落下領域及び前記第2落下領域以外の位置である第1退避位置と、に移動可能であり、
前記第2凸部は、
前記第2落下領域内の位置である第2配置位置と、
前記第1落下領域及び前記第2落下領域以外の位置である第2退避位置と、に移動可能であり、
前記配置部は、前記第1凸部を前記第1配置位置に位置させたときには前記第2凸部を前記第2退避位置に位置させ、前記第2凸部を前記第2配置位置に位置させたときには前記第1凸部を前記第1退避位置に位置させる、請求項1に記載のボビン供給装置。 - 前記空ボビンを収容する第1収容部と、
前記第1収容部に収容された前記空ボビンを、前記第1収容部に設けられた前記空ボビンの排出口から前記落下領域に向けて押し出す押出部と、を更に備える請求項1〜3のいずれか一項に記載のボビン供給装置。 - 前記押出部は、前記空ボビンの周面を付勢することにより前記空ボビンの軸方向に交差する方向に前記空ボビンを押し出す、請求項4に記載のボビン供給装置。
- 前記端部検出部は、前記空ボビンの接触の有無を検出するタッチセンサを有し、
前記押出部は、前記排出口と前記落下領域との間に設けられたスライド面上で前記空ボビンをスライドさせつつ、前記空ボビンを前記排出口から前記落下領域に向けて押し出し、
前記端部検出部は、前記スライド面と対向して配置され、且つ、前記押出部による前記空ボビンの押し出し方向に沿って見たときに、前記スライド面上をスライドする前記空ボビンの一方の端部が通過する位置に設けられ、
前記端部検出部と前記スライド面との隙間は、前記空ボビンの大径側端部の径よりも小さく且つ小径側端部の径よりも大きく、
前記端部検出部は、前記スライド面上をスライドする前記空ボビンとの接触の有無に応じて、前記空ボビンの両端部のうちいずれの端部が前記大径側端部であるか又は前記小径側端部であるかを検出する、請求項5に記載のボビン供給装置。
- 前記第1収容部の底板に設けられた開口部から前記第1収容部内に突出可能に設けられた突出部材を更に備え、
前記突出部材は、前記押出部に連結され、前記押出部における前記空ボビンの押出動作に連動して前記第1収容部内に突出する、請求項4〜6のいずれか一項に記載のボビン供給装置。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載のボビン供給装置と、
前記ボビン供給装置に送られる前記搬送トレーにセットされたボビンを前記搬送トレーから取り除くボビン除去装置と、を備えるボビン処理システムであって、
前記ボビン除去装置は、
前記搬送トレーにセットされた前記ボビンを取り除くボビン除去部と、
前記ボビン除去部によって取り除かれた前記ボビンを収容する第2収容部と、
前記ボビン除去部によって取り除かれた前記ボビンを前記第2収容部へ投入するボビン投入部と、
前記ボビン投入部と前記第2収容部との間に設定された検出位置での前記ボビンの有無を検出するボビン検出部と、
前記ボビン検出部によって前記ボビンが有りと検出された時間が所定時間以下である場合に、前記ボビンが前記第2収容部内に投入されたと判定し、前記ボビン検出部によって前記ボビンが有りと検出された時間が所定時間を超える場合に、前記第2収容部が満杯であると判定する判定部と、
を備える、ボビン処理システム。
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