JP2019051971A - 板状物搬送容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】防湿袋の破損の虞及び梱包状態とされて搬送されたとしてもラベル印刷部の消失の虞を効果的に抑制することができる板状物搬送容器を得る。【解決手段】底面板4の上面内の所定位置より立ち上がって形成された立ち壁部と板状物収容空間とを備える容器本体2と、外周に角部9を有する天面板10と垂下側壁部11を備えて容器本体2に装着可能に形成された蓋体3とを備え、容器本体2に蓋体3を装着した状態で、蓋体3の平面視上、天面板10は板状物収容空間に向かい合う部分を含む所定の部分を第一被覆部15となし第一被覆部15の外側部分を第二被覆部16となすように構成されている板状物搬送容器1において、天面板10の第二被覆部16には、第一被覆部15と第二被覆部16の境界位置に形成される境界線から、天面板10の外周縁のうち角部9に対応する部分を含む所定の部分に向かって下り傾斜する傾斜面17が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、板状物搬送容器に関する。
ガラス基板や半導体ウエハなどの板状物が搬送される場合、板状物はコインスタック式(横置き)の搬送容器(板状物搬送容器と呼ぶ)に収納した状態で搬送されていた。
板状物搬送容器としては、例えば特許文献1、2などに示すように、容器本体に次のような積層体の状態で複数枚の板状物を収容した上で容器本体に蓋体を被せたものが知られている。ここに積層体は、その平面視上、半導体ウエハなどの板状物を上下の方向に複数枚重なりあうように配置し、上下に隣り合う板状物の相互間にスペーサーを介装してなる構造を有するものであり、必要に応じてその最下段と最上段にクッション材を配置されたものである。
特開2004−43001号公報 国際公開2016/084882号公報
特許文献1、2に記載されたような板状物搬送容器が搬送される場合には、通常、板状物搬送容器に収納された板状物が湿気によって悪影響を受けることを防止するため、板状物搬送容器を防湿袋に納めたうえで袋内部の空気を脱気し且つ防湿袋を封じた状態とされる。
このような場合において、板状物搬送容器の角部と防湿袋とが接触して破れを生じる虞があった。
また、板状物搬送容器を納められた防湿袋には、ロット番号や板状物の数量等の所定情報をラベル印刷部に標記したラベルが貼付される。そして、ラベルを貼付された防湿袋は段ボール製の箱体などに梱包されることにより、板状物搬送容器は梱包状態となる。このとき、通常、板状物搬送容器と箱体との間にスペースが存在しており、そのスペースを埋めるように板状物搬送容器を納められた防湿袋の外周囲に発泡材などの緩衝材が配置され、段ボール製の箱体内での板状物搬送容器の位置ずれが規制されている。
板状物搬送容器を納めた防湿袋には、板状物搬送容器の上面側の隅位置に対面する部分の表面側にラベルが貼付されることが多い。このようにラベルを貼付された防湿袋が段ボール製の箱体に梱包されて板状物搬送容器が梱包状態となって搬送された場合、搬送途中でラベルが緩衝材や箱体に対して擦れ、ラベル印刷部の印刷内容が消失してしまう虞があった。
本発明は、防湿袋の破損の虞を抑制すること及び梱包状態とされて搬送されたとしてもラベル印刷部の印刷内容消失の虞を効果的に抑制することができる板状物搬送容器の提供を目的とする。
本発明は、(1)底面板と該底面板の上面内の所定位置より立ち上がっている立ち壁部と該立ち壁部に囲まれた板状物収容空間とを備える容器本体と、
外周に角部を有する天面板と該天面板の下面側より垂下した垂下側壁部を備えて容器本体に装着可能に形成された蓋体とを備え、
容器本体に蓋体を装着した状態で、垂下側壁部は立ち壁部の外側面を覆い、蓋体の平面視上、天面板は底面板の上面側を覆うとともに板状物収容空間に向かい合う部分を含む所定の部分を第一被覆部となし第一被覆部の外側部分を第二被覆部となすように構成されている板状物搬送容器であって、
天面板の第二被覆部には、第一被覆部と第二被覆部の境界位置に形成される境界線から、天面板の外周縁のうち角部に対応する部分を含む所定の部分に向かって下り傾斜する傾斜面が形成されていることを特徴とする、板状物搬送容器、
(2)天面板は、第一被覆部を第二被覆部よりも上側に隆起した形状に形成されている、上記(1)に記載の板状物搬送容器、
(3)第一被覆部の所定領域及び/又は垂下側壁部の所定領域が平滑面状に形成されている、上記(1)または(2)に記載の板状物搬送容器、を要旨とする。
本発明によれば、防湿袋の破損の虞を抑制すること及び梱包状態とされて搬送されたとしてもラベル印刷部の印刷内容消失の虞を効果的に抑制することができる板状物搬送容器を得ることが可能となる。
図1は、本発明の板状物搬送容器の一実施例を模式的に示す概略斜視図である。 図2Aは、本発明の板状物搬送容器の一実施例における蓋体を模式的に示す概略平面図である。図2Bは、本発明の板状物搬送容器の一実施例における蓋体の第一被覆部と第二被覆部を模式的に説明するためのす概略平面図である。 図3は、本発明の板状物搬送容器の一実施例における蓋体を模式的に示す概略側面図である。 図4は、本発明の板状物搬送容器の一実施例を模式的に示す概略分解斜視図である。 図5は、本発明の板状物搬送容器内に板状物を収納した構造を模式的に示す概略分解斜視図である。 図6は、本発明の板状物搬送容器を防湿袋に収納した状態を模式的に示す概略斜視図である。 図7は、防湿袋に収納された本発明の板状物搬送容器に緩衝材を装着して箱体に納める工程を模式的に示す概略斜視図である。 図8は、本発明の板状物搬送容器に係止構造が形成されている場合の一実施例を模式的に示す概略斜視図である。 図9は、本発明の板状物搬送容器の一実施例において底面板の裏面側に内壁構造が形成されている場合の一実施例を模式的に示す概略斜視図である。
[板状物搬送容器]
板状物搬送容器1は、図1、図4等に示すように、容器本体2及び蓋体3を備える。
(容器本体2及び蓋体3の材質)
容器本体2及び蓋体3のいずれについても、導電性プラスチックから形成されたものであることが好ましい。導電性プラスチックとしては導電性フィラーを添加したプラスチックやポリマーアロイ処理したプラスチック等が挙げられる。導電性フィラーとしては、カーボンブラック、グラファイトカーボン、グラファイト、炭素繊維、金属粉末、金属繊維、金属酸化物の粉末、金属コートした無機質微粉末、有機質微粉末や繊維等が挙げられる。
(容器本体2)
容器本体2は、底面板4と、底面板4の上面内より立ち上がっている立ち壁部6と、立ち壁部6で囲まれた内部空間で形成され板状物を収容可能に構成される板状物収容空間5とを備えてなる。なお、上下方向は、図1、図3、図4、図5等において矢印Gで表示された方向となっており、具体的に底面板4の厚み方向となっている。また、内外方向については、上下方向に平行な方向に法線ベクトルを有する平面に沿った方向且つ底面板4の中心から外側に向かう方向を外方向とし、上下方向に平行な方向に法線ベクトルを有する平面に沿った方向且つ外側から底面板4の中心に向かう方向を内方向とする。
(底面板4)
底面板4は、立ち壁部6を立設可能であれば、その形状を特に限定されるものではなく、底面板4の平面視上、矩形状、八角形状などの多角形状や、円形状などに形成されてよい。図1から図4等に示す例では、底面板4は、四隅を面取りされた矩形状に形成されている。
図9に例示するように、底面板4には裏面側に底面板4の周縁に沿って側面壁7が形成されてもよい。また、底面板4の底面視において側面壁7で囲まれた部分に底面板4から垂下する内壁構造8が形成されてもよい。このように底面板4の裏面側に側辺壁7や内壁構造8が形成されていることで、底面板4の強度を補強することができる。また、このように側辺壁7や内壁構造8が形成されている場合、側辺壁7や内壁構造8の先端は、面取りされた状態で凸曲面形状に形成されていることが好ましい。側辺壁7や内壁構造8の先端が凸曲面形状に形成されていることで、板状物搬送容器1を防湿袋に納めて脱気する際に、防湿袋が側辺壁7や内壁構造8の先端から受ける押圧力で防湿袋に孔が開く虞を低減することができるようになる。なお、側辺壁7や内壁構造8の先端が凸曲面形状に形成されている場合、その凸曲面形状は、曲率半径が2mm以上であるような形状であることが好ましい。側辺壁7や内壁構造8の先端が、曲率半径が2mm以上であるような凸曲面形状であると、防湿袋が側辺壁7や内壁構造8の先端から受ける押圧力で防湿袋に孔が開く虞をより効果的に抑制することができる。
(立ち壁部6)
立ち壁部6は板状物の形状に応じた形に形成されている。板状物の形状は、通常、円盤状であることから、図4に示すように、立ち壁部6の全体形状は、通常は円筒状に形成され、立ち壁部6の内部に形成される空間が、板状物収容空間5をなす。立ち壁部6の内径は、板状物の寸法よりもやや大きめの寸法に定められる。立ち壁部6の高さは、板状物の収容枚数などの条件に応じて適宜設定される。また、立ち壁部6には、切り欠き部6aが形成されており、立ち壁部6の内側に形成された板状物収容空間5が切り欠き部6aの位置で内外方向に連通している。切り欠き部6aは板状物収容空間5に収納された板状物は、産業ロボット等の機械等のアーム等の把持手段を用いて取り出されるが、このように板状物を取り出すにあたり把持手段で板状物を把持する際に、切り欠き部6aが、板状物収容空間5に向かって把持手段を挿入するための挿入口として用いられる。そこで、切り欠き部6aの大きさや形状は、把持手段の大きさ等の諸条件に応じて適宜決定される。
なお、図4の例では、立ち壁部6は、底面板4から垂直に立ち上がって形成されている。
(蓋体3)
蓋体3は、図1、図2A、図2B、図3、図4等に例示されるように、その外周に角部9を有する天面板10と、天面板10の下面側より垂下した垂下側壁部11を備えて容器本体2に装着可能に形成されている。
(垂下側壁部11)
垂下側壁部11は、容器本体2に蓋体3を装着した状態で立ち壁部6の外側面を覆うように構成されていれば特に形状を限定されるものではない。具体的に図1、図4等に示す例では、垂下側壁部11は、天面板10の下面側から下方向に連接されて立ち壁部6の外側面を覆うように構成されている。
ところで、図6に示すように、板状物搬送容器1を搬送するにあたりそれを防湿袋に納めた後において、板状物搬送容器1を納められた防湿袋12には、ロット番号や板状物の数量等の所定情報をラベル印刷部14に記載されたラベル13が貼付される。ラベル13は、通常、防湿袋12のうち天面板の角部9に対面する部分やその近傍部の表面側に貼付されることが多いが、垂下側壁部11に対応する位置に貼付されてもよい。ラベル13が垂下側壁部11に貼付される場合についてみると、垂下側壁部11は、その外周面の所定領域を平滑面状に形成されていることが好ましい。この場合、防湿袋12のうち垂下側壁部11の所定部分として平滑面状に形成されている部分に向かい合う部分の表面側が、ラベルの貼付部分となる。このため、ラベルの貼付部分における凹凸の発生を規制できることとなり、ラベルを貼付した防湿袋を段ボール製の箱体などに収容し梱包して搬送させる際に、ラベル印刷部の印刷内容が擦れて消失する虞を低減することができるようになる。
(天面板10)
天面板10は、容器本体2に蓋体3を装着した状態で、図1等に示すように、天面板10の平面視上(すなわち板状物搬送容器1の平面視上)、底面板4の上面側を覆うように構成される。
天面板10は、その形状を特に限定されるものではなく、蓋体3の平面視上、矩形状、八角形状などの多角形状や、円形状などに形成されてよい。図2A、図2B等に示す例では、蓋体3の天面板10は、四隅を面取りされた矩形状に形成されている。
(第一被覆部15と第二被覆部16)
天面板10は、蓋体3の平面視上、板状物収容空間5に向かい合う部分を含む所定の部分を第一被覆部15となし第一被覆部15の外側部分を第二被覆部16となす。図2Bに示す例では、第一被覆部15は、天面板10のうち、蓋体3の平面視上、板状物収容空間5の全体部分に対して向かい合う部分(図2B中、天面板の中心C1を含む斜線領域で特定される部分)として特定され、第二被覆部16は、第一被覆部15の外側の部分(図2B中、天面板の中心C1を含む斜線領域とは異なるパターンの斜線領域で特定される部分)として特定される。
(角部9)
天面板10は第一被覆部15の外側(第二被覆部16)に角部9を有しており、図1、図2A、図2B等の例のように天面板10の形状が矩形状である場合には、天面板10における四つ角位置のそれぞれに対して角位置を含む所定の部分がそれぞれ角部9に該当する。なお、図2A、図2B等の例に示すように、天面板10の角部9は、その先端が面取りされた形状に形成されて、天面板10の平面視上、角部9で滑らかに外側にカーブした外観輪郭形状を呈していることが好ましい。
(傾斜面17)
天面板10の第二被覆部16においては、図2A、図2B等に示すように第一被覆部15と第二被覆部16の境界位置に形成された境界線(図2A、図2Bの例では、稜線M1)から、天面板10の外周縁となる天面板10の外周端に沿った外輪郭線(図2A、図2Bの例では、稜線M2)のうち角部9に対応する部分を含む所定の部分に向かって下り傾斜する傾斜面17が形成されている。ここに、第二被覆部16において傾斜面17が下り傾斜しているとは、天面板10の中心C1から放射状に外側方向に向かって第二被覆部16の表面が斜め下方向に傾いていることを示す。このように第二被覆部16の角部9を含む所定部分に下り傾斜する傾斜面17が形成されていることで、図6に示すような板状物搬送容器1を納められた防湿袋12において天面板10の角部9に対応した位置やその近傍にラベル印刷部14を有するラベル13が貼付された状態にて、その防湿袋12を図7に示すように緩衝体18を配置して段ボール製の箱体19などに収容し梱包して搬送させる際に、ラベル印刷部14の印刷内容が擦れて消失する虞を低減することができるようになる。
なお、このようなラベル印刷部14の印刷内容が擦れて消失する虞を低減する効果を得るために、下り傾斜する傾斜面17の形成パターンとしては、図2A、図2B、図3等の例に示すように、傾斜面17は、放射状に天面板10の中心C1から外側方向(例えば図2A中、矢印P1方向)に向かって下り傾斜しているだけでなく、さらに、角部9の突端C2と天面板の中心C1とを結ぶ直線L上の位置を基準として、天面板10の平面視上、直線Lに直交しつつ直線Lから離れる方向(図2A中、矢印P2、P3)にも下り傾斜していることが好ましい。すなわち、図2Aの例では、傾斜面17は、凸曲面状に形成されている部分を有することがより好ましい。この図2Aの場合においては、傾斜面17には、稜線M1と稜線M2の間に変曲線M3が形成されており、稜線M1から変曲線M3の間の曲面部分と変曲線M3から稜線M2の間の曲面部分が滑らかにつながっている。稜線M1から変曲線M3の間の曲面部分は、天面板の中心C1から外側方向(放射方向)に向かって、やや斜め上側に突出しながら下り傾斜する傾斜面となっており、変曲線M3から稜線M2の間の曲面部分は、変曲線M3の位置から放射方向に稜線M2に向かって徐々になだらかになる傾斜面となっている。そして、傾斜面17が、直線L上の位置を中心に矢印P2方向、矢印P3方向に下り傾斜するような凸曲面状に形成されている。
なお、天面板10は、稜線M2の位置で角張った状態となることが避けられていることがより好ましい。この場合、変曲線M3から稜線M2の間の曲面部分は、変曲線M3の位置から放射方向に稜線M2に向かって徐々に傾斜がなだらかになり、稜線M2の位置及びその近傍の領域で傾斜が徐々に急になる傾斜面となる。
ここで、稜線M2は天面板10の側周端面と第二被覆部の境界を形成する。そして、稜線M2の位置で角張った状態となることが避けられていることで、稜線M2の位置で滑らかにカーブして第二被覆部から側周端面に滑らかにつながる状態が形成され、より効果的に防湿袋12の破損の虞やラベル印刷部の印刷内容が擦れて消失する虞を抑制することができる。
天面板10は、第一被覆部15を第二被覆部16よりも上側に隆起した形状に形成していてもよい。この場合、隆起した形状となる部分の基端が第一被覆部15と第二被覆部16の境界位置となりその位置に境界線が形成されうる。
ところで、板状物搬送容器1を納められた防湿袋12には、既述したようにロット番号や板状物の数量等の所定情報をラベル印刷部に標記したラベルが貼付される。ラベルは、通常、防湿袋のうち天面板10の角部9の位置に対面する部分の表面側に貼付されることが多いが、垂下側壁部について上述したのと同様に包装袋における天面板10の第一被覆部15に対面する部分の表面側に貼付されてもよい。ラベルが包装袋における天面板10の第一被覆部15の位置に対面する部分の表面側に貼付される場合について、天面板10は、第一被覆部15の所定領域を平滑面状に形成されていることが好ましい。この場合、防湿袋10の表面のうち第一被覆部15の所定部分として平滑面状に形成されている部分に対面する部分が、ラベルの貼付部分となる。このため、ラベルの貼付部分における凹凸の発生を規制できることとなり、ラベルを貼付した防湿袋を段ボール製の箱体などに収容し梱包して搬送させる際に、ラベル印刷部の印刷内容が擦れて消失する虞を低減することができるようになる。
(係止構造)
なお、本発明の板状物搬送容器1は、容器本体2に蓋体3を装着した際に係止構造を形成することができるように構成されてもよい。
図8の例では、容器本体2に、底面板4の隅部には、係止爪20を備えた係止片21が設けられている。そして、蓋体3には、容器本体2に蓋体3を装着した際に係止爪20の位置に対応することになる位置に、係爪孔22が形成される。これにより、容器本体2と蓋体3の係止構造の形成が次のように実現できる。すなわち、容器本体2の係止片21を蓋体3の係止穴22に挿入し、係止爪20を係止穴22周囲の蓋体3の天面板10の上面側まで差し入れて係止爪20を係止穴22に係止させることによって容器本体2と蓋体3との係止構造が形成される。なお、蓋体3は係止爪20による係止穴22での係止を解除することにより容易に取り外すことができる。
[板状物搬送容器1の使用]
板状物搬送容器1には、たとえば次のように板状物23を収納することができる。
図5の例に示すように、容器本体2の立ち壁部6の内側に形成される板状物収容空間1に下から順にクッション材24、リングスペーサー25を配置し、その上に板状物23を配置する。その後、順にリングスペーサー25と板状物23が上下方向に交互に積み重ねられ、さらにリングスペーサー25を配置したのち、その上側にクッション材24を配置する。そして、容器本体2に蓋体3をクッション材24の上側から装着する。これにより板状物23を板状物搬送容器1に収納することができる。
(板状物)
板状物23とは、ガラス基板や半導体ウエハなどを示し、その形状は通常円盤状である。また、板状物23は、傷や割れなどのないことを、その利用目的に応じて高度に要請されるものである。
(リングスペーサー25)
リングスペーサー25は、リング板状に形成されたリング体からなるスペーサーを例示することができ、上下方向に隣り合う板状物23が互いに非接触で積層された状態となるように該隣り合う板状物23の間に介装されて用いられることができるものである。
(クッション材24)
クッション材24は、板状物23の上下方向の動きを緩衝するものである。クッション材24の素材としては適宜選択可能であるが、合成樹脂の発泡材を用いることができ、具体的に、軟質ポリウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリプロピレンフォーム、ポリスチレンフォームなどを例示することができる。
板状物23を収納した板状物搬送容器1は、搬送時には、通常、図6に例示するように防湿袋12に収納される。防湿袋12としては、アルミ防湿袋が好適に使用される。通常、アルミ防湿袋は、静電気遮蔽性防湿フィルムから構成され、静電気遮蔽性防湿フィルムとしてフィルム材とアルミニウムのシートを積層した積層シートが好適に用いられる。
また、板状物搬送容器1を収容した防湿袋12の表面には、図6に示すように、一般にラベル印刷部14を有するラベル13を貼付される。それから図7に示すように、板状物搬送容器1を収納した防湿袋12は、段ボール製の箱体19に収容される。このとき、緩衝材18を防湿袋12の外表面側に取り付けて組み合わせ体を形成し、この組み合わせ体が段ボール製の箱体19内に差し入れられ搬送容器梱包物が形成され、板状物搬送容器1の梱包状態が形成される。そしてこの梱包状態で板状物搬送容器1の搬送が実施されることとなるのである。なお、緩衝材18は、箱体19と板状物搬送容器1との隙間の形状に合わせた形状に形成された発泡成形体からなるものを好適に使用される。
そして、本発明の板状物搬送容器1によれば、防湿袋の破損の虞を効果的に抑制することができるのである。さらに、板状物搬送容器1によれば、梱包状態とされて搬送されたとしてもラベル印刷部の消失の虞を効果的に抑制することができるのである。
次に、実施例、比較例を用いて、以下により詳細に説明する。ただし、本発明は、これらの実施例に限定されなくてもよい。
実施例1
まず、図1から図4に示すような板状物搬送容器を構成する容器本体及び蓋体が、次のような原料樹脂組成物をそれぞれの形状に対応する金型内に射出成形されることで成形された。原料樹脂組成物としては、ポリプロピレン樹脂(株式会社プライムポリマー製のプライムポリプロ(商標)、J705ZA)に対し導電性フィラー(カーボンブラック)を添加した導電性樹脂組成物が準備された。原料樹脂組成物における導電性フィラーの添加量については、板状物搬送容器の表面抵抗値が10Ω以上10Ω以下の範囲内になるように調整された。表面抵抗値については、IEC 61340−5−1を参照し、成形体表面の表面抵抗値(Ω)を抵抗測定システム(PROSTAT株式会社製、型番:PRS−801、使用プローブ:PRF−922B)を用いて測定した。なお、実施例1の板状物搬送容器の表面抵抗値は、おおよそ10Ω以上10Ω以下の範囲であった。
得られた板状物搬送容器を防湿袋(アルミ防湿袋(アキレス株式会社製、Moisture Barrier Bag、厚み:93μm))に収納し、次のように破袋性確認試験と印字消失確認試験を実施した。
(破袋性確認試験)
破袋性確認試験は、次のような落下試験により実施された。落下試験は、ISO2248に準拠して実施された。すなわち、防湿袋に包装した板状物搬送容器を、落下試験機(神栄テクノロジー株式会社製、DTS−100型落下試験機)にセットし、120cmの落下高さより自由落下(落下方向:1角、3稜、6面)させた。そして、落下後の防湿袋に包装した板状物搬送容器、防湿袋の破れ(破袋性)の有無を目視にて確認した。結果、防湿袋の破れは認められなかった。
(印字消失確認試験)
印字消失確認試験は、次のような振動試験により実施された。まず、防湿袋において板状物搬送容器の表面上の領域のうちの角部に対面する部分の表面側にラベル印刷部を有するラベルを貼付した。また、予め防湿袋に包装した板状物搬送容器を収容しようとする段ボール製の箱体を準備するとともに、箱体と板状物搬送容器との隙間の形状に合わせた形状に形成された発泡成形体からなる緩衝材を準備した。防湿袋に包装した板状物搬送容器に対して、緩衝材を防湿袋の外表面側に取り付けて組み合わせ体を形成し、この組み合わせ体を段ボール製の箱体内に差し入れた。こうして防湿袋に包装した板状物搬送容器が段ボール製の箱体内に梱包されて搬送容器梱包物が得られた。
搬送容器梱包物を用い、ISTA 2Aに準拠して振動試験が実施された。振動試験では、振動試験機(株式会社振研製、G−9230L型)を用いて搬送容器梱包物に対してランダム振動(振動周波数:1Hzから200Hz)を与えた(実施時間60分)。ランダム振動を付与したのち、搬送容器梱包物を開封し、板状物搬送容器を収容した防湿袋に貼付されたラベルのラベル印刷部に印刷された内容が消失しているか否かを確認した。結果、ラベル印刷部における印刷内容の消失は認められなかった。
比較例1
傾斜面が存在しない他は実施例1で準備された板状物搬送容器と同様の構造を有する搬送容器(比較用搬送容器)を成形した。比較用搬送容器は、実施例1と同様の原料樹脂組成物および成形方法を用いて成形された。
比較用搬送容器は、実施例1と同様にして、表面抵抗値を測定され、また、板状物搬送容器をアルミニウム製の防湿袋に収納した後、破袋性確認試験と印字消失確認試験を実施された。結果、実施例1の板状物搬送容器の表面抵抗値は、おおよそ10Ω以上10Ω以下の範囲であった。また、破袋性確認試験については、アルミ防湿袋の破れは認められ、印字消失確認試験については、ラベル印刷部における印刷内容の消失が認められた。
1 板状物搬送容器
2 容器本体
3 蓋体
4 底面板
5 板状物収容空間
6 立ち壁部
6a 切り欠き部
7 側辺壁
8 内壁構造
9 角部
10 天面板
11 垂下側壁部
12 防湿袋
13 ラベル
14 ラベル印刷部
15 第一被覆部
16 第二被覆部
17 傾斜面
18 緩衝体
19 箱体
20 係止爪
21 係止片
22 係止孔
23 板状物
24 クッション材
25 リングスペーサー

Claims (3)

  1. 底面板と該底面板の上面内の所定位置より立ち上がっている立ち壁部と該立ち壁部に囲まれた板状物収容空間とを備える容器本体と、
    外周に角部を有する天面板と該天面板の下面側より垂下した垂下側壁部を備えて容器本体に装着可能に形成された蓋体とを備え、
    容器本体に蓋体を装着した状態で、垂下側壁部は立ち壁部の外側面を覆い、蓋体の平面視上、天面板は底面板の上面側を覆うとともに板状物収容空間に向かい合う部分を含む所定の部分を第一被覆部となし第一被覆部の外側部分を第二被覆部となすように構成されている板状物搬送容器であって、
    天面板の第二被覆部には、第一被覆部と第二被覆部の境界位置に形成される境界線から、天面板の外周縁のうち角部に対応する部分を含む所定の部分に向かって下り傾斜する傾斜面が形成されていることを特徴とする、板状物搬送容器。
  2. 天面板は、第一被覆部を第二被覆部よりも上側に隆起した形状に形成されている、請求項1に記載の板状物搬送容器。
  3. 第一被覆部の所定領域及び/又は垂下側壁部の所定領域が平滑面状に形成されている、請求項1または2に記載の板状物搬送容器。
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