JP2019050165A - X線管装置 - Google Patents

X線管装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019050165A
JP2019050165A JP2017174632A JP2017174632A JP2019050165A JP 2019050165 A JP2019050165 A JP 2019050165A JP 2017174632 A JP2017174632 A JP 2017174632A JP 2017174632 A JP2017174632 A JP 2017174632A JP 2019050165 A JP2019050165 A JP 2019050165A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray tube
bearing
vibration
device characterized
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017174632A
Other languages
English (en)
Inventor
良規 森戸
Yoshinori Morito
良規 森戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2017174632A priority Critical patent/JP2019050165A/ja
Publication of JP2019050165A publication Critical patent/JP2019050165A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • X-Ray Techniques (AREA)

Abstract

【課題】コイルばねの異常振動を防止し、X線管から発せられる騒音を低減する。【解決手段】回転陽極X線管装置において、軸受ユニット20の軸受外輪22と軸受箱13の間に配置されたコイルばね24により軸を固定し、コイルばねと軸受箱との間に複数の金属粒子29からなる制振材層26を配置する。押さえ板25と軸受箱13との間に設けた制振材層の複数の金属粒子29により、軸受ユニット20の軸受内輪21の回転により発生した振動27の振動エネルギーを金属粒子間の摩擦28で損失させることでコイルばね24の振動を抑制し、陽極回転騒音を低減する。【選択図】図2

Description

本発明はX線管装置に係り、特に回転陽極X線管の騒音を低減する技術に関する。
従来よりX線を使用して被検体を診断する医療用X線装置などには、X線を発生させるためのX線管装置が使用されている。X線管装置とは絶縁油が封入されたハウジング内に電子線を発生する陰極と、対向配置され電子線を衝突させることでX線を放出する陽極が存在し、陰極と陽極を真空雰囲気内に保持する真空外囲器に封止されたものである。
このようなX線発生装置において、陰極と陽極間に高電圧を印加すると陰極で発生した熱電子が陽極に向かい加速され電極間に管電流が流れる。陽極に達した熱電子は陽極に設置されたターゲット上に焦点を形成する。焦点に高いエネルギーを持った熱電子が衝突すると、熱電子はX線放射層により急速に減速されるためX線が放出される。しかし、衝突により、X線に変換される割合は僅か1%程度であり、残りの電子の運動エネルギーは熱に変換され陽極のターゲットやその周囲を加熱する。そのため、高強度若しくは長時間の照射が必要となるX線管撮像装置の場合、主にターゲットの損失を防ぐ目的で回転陽極型X線管が用いられる。
回転陽極X線管では回転軸を支持する軸受により回転体を支持している。回転陽極の軸受は真空環境中ゆえに固体潤滑剤である軟質金属で潤滑されることが主流であるが、ターゲットからの熱流入により高温になるため、長期化間にわたり軸受の潤滑状態を良好に保ち、軸受から発生する振動や騒音を常に低く保つことは難しい。軸受の劣化による振動騒音の悪化は使用者に対して不快感をもたらすだけでなく、装置操作者及び被験者の意思疎通を阻害することから、軸受の劣化状態に依らず、音や振動を伝えない構造が必要である。
上述の通り回転陽極は高温真空にさらされ、さらに毎分9000回転もの速度で回転する。そのため振動によるがたつきを防止するためその軸受は固定部に対し、しっかりと固定することが必要である。しかしX線放出時に発生する高熱により、軸受ユニットとそれを固定する軸箱には温度差が発生し、熱伸び量に差が生じるため、ネジ止めなどの物理的固定ではがたつきが発生する恐れがある。
そこで従来技術では、軸受ユニットを固定部に押し付けるためにばねを用いることで、熱伸びに関係なく適切な固定力を発揮できるばねによる固定構造で、特に加工寸法のばらつきに対しバネ力のばらつきが少なく、接触面で摩擦が生じない圧縮コイルばねを利用する手法を用いてきた。このような技術に関する先行技術文献としては、特許文献1、特許文献2がある。
特開2014−86163号公報 特開2017−91881号公報
一般的にコイルばねを使用する場合、振動源の振動周波数がばねの固有値とかさなると、サージングと呼ばれる異常振動を起こすことが知られており、X線管の軸受では、潤滑材として凹凸を形成しやすい軟質金属を用いていることもあり、軸受に形成される潤滑膜の形状次第では発生する振動成分がばねの固有振動数と一致し、予期せぬ異常振動を起こすことがあり、X線管から聞こえる音が大きくなることが問題だった。
それを回避する方法として、さらばねを使用する手段がある。しかし、さらばねはつぶし量の違いに対しバネ力が大きく変化するため、部品の寸法ばらつきや軸受の熱膨張量次第で固定力が大きく変わる。そのためバネ力が大きく振れた場合は、軸受支持剛性が上がり振動を伝達しやすくなるため、X線管から発せられる音が大きくなることが懸念される。また、回転音品質にばらつきが出るポテンシャルを持った構造であることが必要である。
また、材質内の内部摩擦が高くエネルギーを吸収する振動減衰の高い制振合金を振動源近辺に配し減衰させることが最も効果が高いと考えられた。しかし、これら制振合金のなかでも、振動減衰能の高いものは蒸気圧が低いマンガン、アルミや、発火の危険性があるマグネシウムが主成分であることが多く、高温高真空であるX線管内に使用するためには、配置場所が限られ十分な効果が得られない可能性があった。
本発明の目的は、上記の課題を解決し、コイルばねの異常振動を防止し、X線管から発せられる騒音を低減することができるX線管装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明においては、電子線が衝突してX線を発生する陽極と、陽極を支持する回転部材と、回転部材を軸受により回転自在に支持する軸受箱と、陰極、陽極、回転部材、及び軸受箱を真空気密に内包する真空外囲器とを備え、軸受と軸受箱の間に配置されたばねにより軸受を固定し、軸受箱内に、ばねの振動を吸収する制振材層を有する構成のX線管装置を提供する。
本発明により回転陽極X線管の騒音を低減することができる。
図1は各実施例に係るX線管装置の構成の一例を示す図である。 図2は実施例1に係る、X線管装置の真空外囲器の軸受箱の内部構成例を示す図である。 図3は実施例2に係る、X線管装置の真空外囲器の軸受箱の内部構成例を示す図である。 図4は実施例3に係る、X線管装置の真空外囲器の軸受箱の内部構成例を示す図である。 図5は実施例4に係る、X線管装置の真空外囲器の軸受箱の内部構成例を示す図である。 図6は実施例5に係る、X線管装置の真空外囲器の軸受箱の内部構成例を示す図である。
以下、本発明の軸受ユニットを支持する構造体に部材同士の摩擦により振動をダンピングする構造により振動の減衰を図る種々の実施例を図面に従い順次説明する。すなわち、電子線が衝突してX線を発生する陽極と、陽極を支持する回転部材と、回転部材を軸受により回転自在に支持する軸受箱と、陰極、陽極、回転部材、及び軸受箱を真空気密に内包する真空外囲器とを備え、軸受と軸受箱の間に配置されたばねにより軸受を固定し、軸受箱内に、ばねの振動を吸収する制振材層を有する構成のX線管装置の構成を説明する。
まず、図1を用いて各実施例に共通するX線管装置の一構成例を説明する。各実施例に係るX線管装置は、同図に示すように、ハウジング1と、ハウジング1の内部に配置されたX線管2と、X線管の陽極を回転させるための磁界を発生する誘導コイル3を備えている。ハウジング1には、X線管から放射されたX線を透過させるための放射窓4が備えられている。ハウジング1とX線管2との間の空間には、電気的絶縁性を保つために絶縁油9が満たされている。
X線管2は、陰極5と、陰極5と対向して配置された陽極6と、陰極5と陽極6を真空気密に収容する真空外囲器2からなる。真空外囲器2内の空間は真空に維持されている。陰極5は、陽極6に向けて電子線を発生する部分であり、熱電子を放出するフィラメント7を含む。陰極5と陽極6には、図示を省略した高電圧発生回路から所定の管電圧および管電流が供給される。
陽極6は、陰極5からの電子線が衝突してX線を発生する円盤状のターゲット8と、陽極6を回転させるためにターゲット8に固定された円筒状の駆動ロータ10と、駆動ロータ10の内部に配置された軸受11と、軸受11と駆動ロータ10との間の空間に挿入された円筒状の回転体支持部である軸受箱13とを含む。軸受箱13には、軸受11を回転自在に支持する軸受ボール12が備えられている。軸受箱13の端部は真空外囲器2に固定されるとともに、高電圧発生回路に電気的に接続され、陽極電位が給電される。
ターゲット8は、円盤の上面が傾斜しており、この傾斜した部分は、タングステンやタングステン合金などの高融点金属で構成されている。ターゲット8の傾斜した部分に陰極5からの電子線が照射されることにより、X線が放射される。
駆動ロータ10は、例えば、Cuなどの非磁性の金属により構成されている。軸受箱13は、CuやMoなどの非磁性金属の外周表面を、磁性体部材で覆った構成である。誘導コイル3は、駆動ロータ10の周方向に配置された複数のコイルを含む。駆動ロータ10の回転に伴い、駆動ロータ10に固定されているターゲット8と軸受11が、軸受箱13に対して回転する。ターゲット8が回転することにより、ターゲット8上の陰極5からの電子線の照射位置が移動する。よって、陽極6を構成する主な回転部材は、ターゲット8と、駆動ロータ10と、軸受11である。
実施例1は、電子線を発生する陰極と、電子線が衝突してX線を発生する陽極と、陽極を支持する回転部材と、回転部材を軸受を介して回転自在に支持する軸受箱と、陰極、陽極、回転部材、及び軸受箱を真空気密に内包する真空外囲器を備え、軸受の外輪と軸受箱の間に配置されたばねにより軸受が固定され、ばねと軸受箱との間に制振材層を配置した構成のX線管装置の実施例であり、特に制振材層として複数の金属粒子を用いる。
図2を用いて、実施例1として、以上図1を用いて説明したX線管装置の要部である点線に囲まれた領域14の詳細化した構成の一例を説明する。図2に示す様に、本実施例において、軸受ユニット20は軸受内輪21、軸受外輪22、軸受ボール23で構成され、この軸受ユニット20が、コイルばね24、押さえ板25、複数の金属粒子29から構成される制振材層26を挟んで、軸受箱13内に収容されている。制振材層26を構成する金属粒子29の径は1〜0.2mmで、径が揃ったものを用いることが摩擦による振動エネルギーの消費に好適である。なお、コイルばね24と制振材層26の間には押さえ板25を配置してコイルばね24の力で、制振材層26を軸受箱13に押さえつける構成とする。
このように、軸受箱13内に複数の金属粒子29から構成される制振材層26をコイルばね24と軸受箱13の固定部間に設置する構造とすることにより、軸受内輪21の回転が軸受ボール23を介して軸受外輪22に発生した振動27は、コイルばね24を加振し、更に制振材層26の金属粒子29が加振される。これにより制振材層26の複数の金属粒子29はそれぞれ振動するが、金属粒子各々受ける力の方向大きさが異なるため、矢印に示すような互いの摩擦28が起こる。その結果、軸受ユニット20で発生した振動27の振動エネルギーが制振材層26で摩擦熱として消費されるため、振動が減衰する。なお、制振材層26の金属粒子29の接触点の微細摩耗が懸念されるため、金属粒子29として、軟質で接触部分の面積を増やすことができる銅やニッケルなどの低硬度の材質が望ましい。その他、ステンレスなどの鉄系が主成分の金属材料を利用することもできる。すなわち、金属粒子29の材料として、銅、ニッケル、ステンレスの少なくとも一つを用いると好適である。
また、同様に振動を効率よく減衰するためには接触点を増やす必要があるため、制振材層26の金属粒子29の粒径が小さいことが望まれる。すなわち、効率的な振動エネルギーから摩擦熱への変換には、金属粒子同士の接触摩擦部位を多くすることが必要である。そのため、接触する金属粒子の数を増やし、そのすべてを接触できるような配置が好適である。
金属粒子の数を増やすために、軸受箱内の金属粒子が収まる空間の高さLを高く、金属粒子の直径rを小さくする必要があるが、X線管の大きさの問題から高さLには制限がある。なお、この高さLとは、図2の軸受箱13と押さえ板25の間の長さである。一例として、最低でも高さL方向に金属粒子29が10個以上入り(L≧10r)、軸受け箱13の直径Rに対し金属粒子直径rはr≦R/20とすることで、金属粒子同士の接触点数を約1万カ所以上にすることができ、効率的なエネルギー変換が可能である。
また、軸受振動に起因して金属粒子から発生するビビリ音を抑制する必要がある。そのためには、隣り合う金属粒子が互いに接触し、空間中隙間なく綿密に充填する、同径金属粒子の使用が望ましいが、金属粒子材質がCuやNiでは荷重に対する変形が大きく隙間を埋められるため、鋼球JIS規格等級200で構わない。なお、金属粒子の粒径が小さすぎると押さえ板25と軸受箱13の間の隙間から金属粒子が流出する恐れがあるため、上述のように、その径は1〜0.2mmが好適である。
本実施例の構成により、軸受箱内に設けた制振材層の複数の金属粒子により、軸受ユニットで発生した振動の振動エネルギーを金属粒子間の摩擦で損失させることでコイルばねの振動を抑制し、陽極回転騒音を低減することが可能となる。
実施例1で説明したように、制振材層26を構成する複数の金属粒子29の粒径が小さすぎると、軸受箱13と押さえ板25の間の隙間から金属粒子29が流出する恐れがある。そこで、実施例2の構成として、図3にその一例を示したように、実施例1の構成に追加して薄い金属板からなるワッシャ30を設ける。ワッシャ30は軸受箱13の内径とほぼ同等の直径で、厚さ0.1mm程度の容易に変形できる厚さの弾性のある円盤であることが望ましい。そして、本実施例の構成の組立工程で、軸受箱13内挿入時には円盤自身が接触して変形することで隙間をまんべんなく埋めることができるので、金属粒子29の流出を防ぐことが可能となる。
実施例3は、ばねと軸受箱との間に配置する複数の金属材からなる制振材層として、X線管使用環境でも安定した特性を持つ鉄や銅やステンレスなどの鉄系が主成分の金属材料のような素材の金属線を複雑に束ねた、例えばスチールウールのような金属繊維束を用いる実施例である。
すなわち、このような金属繊維束からなる制振材層を、実施例1と同位置に用いて、実施例1と同様の効果を達成できる。図4に示すように、軸受ユニット20の回転により振動27を発生し、この振動27により加振されたコイルばね24が金属繊維束からなる制振材層26を振動させる。細かい金属繊維31が折り重なるように構築された金属繊維束は、それ自身が持つバネ性により力を支えるとともに、無数にある繊維同士の接触点での摩擦28によりエネルギーが消費され、振動27を減衰することが可能である。ただし、コイルばね24による荷重を受け続けることで、金属繊維束がへたってしまい機能を果たさなくなることを防止するため、金属繊維束には実働時の数倍以上の荷重であらかじめ圧縮することで、実働時のヘタリを抑制するとより好適である。
実施例4は、軸受箱内に設置され、ばねの振動を吸収する制振材層である金属繊維束の位置を、図5に示すように、軸受ユニット20とコイルばね24との間に設けることで、コイルばね24に伝わる振動27そのものを吸収することにより、コイルばね24に伝わる振動27を減衰できるため、更に高い振動減衰効果を得ることができる。本実施例の軸受とばねとの間に制振材層を配置した構成においては、押さえ板25は制振材層26の両側に設置され、コイルばね24は、押さえ板25と軸受箱13との間に設置される。
実施例5は、上述した各実施例の制振材層26として、金属粒子、或いは金属繊維の材料に複数種類の金属を混合させる実施例である。図6に示すように、制振材層26は、金属A粒子32、金属B粒子33、金属C粒子34からなる複合材、或いは金属A繊維35、金属B繊維36、金属C繊維37からなる複合材で構成される。この異種金属として、先に例示した銅、ニッケル、ステンレスなどを用いれば良い。このように異種金属を混合し、それぞれの共振周波数をずらすことで、異種金属複合材自身の自励振動を抑制することができるので更なる振動抑制効果を得ることができる。言い換えるなら、複数の金属材は、別種の金属材を混在することで部材同士の共振を阻害させ、制振材層自身の振動を低減する。なお、本実施例では3種の異種金属を混合する場合を説明したが、3種に限らず、2種、4種等であっても良いことは言うまでもない。
以上説明した本発明によれば、軸受を固定する支持部品に摩擦による振動減衰性能を付与することで、圧縮コイルばねの異常振動を防ぎ、X線管から発せられる騒音を低減することができるX線管装置を提供することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明のより良い理解のために詳細に説明したのであり、必ずしも説明の全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることが可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である
1 ハウジング
2 X線管(真空外囲器)
3 誘導コイル
4 放射窓
5 陽極
6 陰極
7 フィラメント
8 ターゲット
9 絶縁油
10 駆動ロータ
11 軸受
12 軸受ボール
13 軸受箱
14 領域
20 軸受ユニット
21 軸受内輪
22 軸受外輪
23 軸受ボール
24 コイルばね
25 押さえ板
26 制振材層
27 振動
28 摩擦
29 金属粒子
30 ワッシャ
31 金属繊維
32、33、34 金属A粒子、金属B粒子、金属C粒子
35、36、37 金属A繊維、金属B繊維、金属C繊維

Claims (12)

  1. X線管装置であって、
    電子線を発生する陰極と、電子線が衝突してX線を発生する陽極と、前記陽極を支持する回転部材と、前記回転部材を軸受により回転自在に支持する軸受箱と、前記陰極、前記陽極、前記回転部材、及び前記軸受箱を真空気密に内包する真空外囲器と、を備え、
    前記軸受と前記軸受箱の間に配置されたばねにより前記軸受を固定し、前記軸受箱内に、前記ばねの振動を吸収する制振材層を有する、
    ことを特徴とするX線管装置。
  2. 請求項1に記載のX線管装置であって、
    前記制振材層は複数の金属材で構成され、
    前記複数の金属材間に微小に動くことができる空間を設けることにより、前記ばねの振動により前記複数の金属材は互いに摩擦を生じる、
    ことを特徴とするX線管装置。
  3. 請求項2に記載のX線管装置であって、
    前記複数の金属材は、銅、ニッケル、ステンレスの少なくとも一つからなる、
    ことを特徴とするX線管装置。
  4. 請求項2に記載のX線管装置であって、
    前記ばねと前記軸受箱との間に前記制振材層を配置し、前記制振材層と前記ばねの間に押さえ板を配置した、
    ことを特徴とするX線管装置。
  5. 請求項4に記載のX線管装置であって、
    前記複数の金属材は、複数の金属粒子である、
    ことを特徴とするX線管装置。
  6. 請求項5に記載のX線管装置であって、
    前記ばねと前記押さえ板との間にワッシャを挿入した、
    ことを特徴とするX線管装置。
  7. 請求項5に記載のX線管装置であって、
    前記複数の金属粒子は、径がほほ同じ大きさである、
    ことを特徴とするX線管装置。
  8. 請求項5に記載のX線管装置であって、
    前記複数の金属粒子は、径が1〜0.2mmである、
    ことを特徴とするX線管装置。
  9. 請求項4に記載のX線管装置であって、
    前記複数の金属材は、金属繊維束である、
    ことを特徴とするX線管装置。
  10. 請求項2に記載のX線管装置であって、
    前記軸受と前記ばねとの間に前記制振材層を配置した、
    ことを特徴とするX線管装置。
  11. 請求項10に記載のX線管装置であって、
    前記複数の金属材は、金属繊維束である、
    ことを特徴とするX線管装置。
  12. 請求項2に記載のX線管装置であって、
    前記複数の金属材は、別種の金属材が混在することで部材同士の共振を阻害させ、前記制振材層の振動を低減する、
    ことを特徴とするX線管装置。
JP2017174632A 2017-09-12 2017-09-12 X線管装置 Pending JP2019050165A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017174632A JP2019050165A (ja) 2017-09-12 2017-09-12 X線管装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017174632A JP2019050165A (ja) 2017-09-12 2017-09-12 X線管装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019050165A true JP2019050165A (ja) 2019-03-28

Family

ID=65905099

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017174632A Pending JP2019050165A (ja) 2017-09-12 2017-09-12 X線管装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019050165A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210006036A (ko) * 2019-07-08 2021-01-18 주식회사 쎄크 피검사체 지지 플레이트의 진동저감부재를 구비한 x선 검사장치

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210006036A (ko) * 2019-07-08 2021-01-18 주식회사 쎄크 피검사체 지지 플레이트의 진동저감부재를 구비한 x선 검사장치
KR102243487B1 (ko) * 2019-07-08 2021-04-28 주식회사 쎄크 피검사체 지지 플레이트의 진동저감부재를 구비한 x선 검사장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9449783B2 (en) Enhanced barrier for liquid metal bearings
US10573484B2 (en) Magnetic support for journal bearing operation at low and zero speeds
JP2019050165A (ja) X線管装置
JP7214336B2 (ja) X線管内の相対的なベアリングシャフトの撓みを減少させるためのシステムおよび方法
JP5988823B2 (ja) 回転陽極x線管装置およびx線撮像装置
US9607801B2 (en) Friction welding of X-ray tube components using intermediate filler materials
EP0677865A1 (en) X-ray tube noise and vibration reduction
JP2009021161A (ja) 回転陽極型x線管装置およびx線装置
JP2001216928A (ja) X線管
US5588035A (en) X-ray tube noise and vibration reduction
JP2015230844A (ja) 回転陽極型x線管
JP2005518071A (ja) X線生成装置
JP6416593B2 (ja) 回転陽極x線管装置およびx線撮像装置
WO2017073109A1 (ja) 回転陽極型x線管
US6778635B1 (en) X-ray tube cooling system
JP5267150B2 (ja) X線管装置
JP2009043651A (ja) 回転陽極型x線管装置
JP2001273860A (ja) マイクロフォーカスx線管装置
JP5138782B2 (ja) 可動高フラックスx線ターゲット及び組立体
JP2009272057A (ja) 回転陽極型x線管装置
JP4388816B2 (ja) キャリア及び軸受部材の一体構成部を有するx線生成装置
US10535490B2 (en) System and method for reciprocating an anode in an X-ray device
JP6620348B2 (ja) 回転陽極型x線管
WO2023228430A1 (ja) 回転陽極型x線管
WO2024122614A1 (ja) 回転陽極型x線管