JP2019049218A - 蒸気タービンのシール装置及びこのシール装置を備える蒸気タービン - Google Patents

蒸気タービンのシール装置及びこのシール装置を備える蒸気タービン Download PDF

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雄久 ▲濱▼田
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Abstract

【課題】蒸気タービンの性能を向上できる蒸気タービンのシール装置及びこのシール装置を備える蒸気タービンを提供する。【解決手段】蒸気タービンのシール装置は、タービンロータの周囲に設けられた環形状のリング部材と、リング部材に保持されるとともにリング部材とタービンロータとの間に形成された環形状の間隙をシールするように構成された少なくとも1つのシール部材とを備え、リング部材は、蒸気タービンの蒸気入口部に面するように設けられる第1部分と、タービンロータの軸方向において第1部分に対して蒸気入口部とは反対側に位置する第2部分とに分割され、少なくとも1つのシール部材のうちの少なくとも1つは第2部分に保持される。【選択図】図1

Description

本開示は、蒸気タービンのシール装置及びこのシール装置を備える蒸気タービンに関する。
蒸気タービンには、タービンロータと、その周りに設けられた環形状のリング部材との間をシールするシール装置が設けられている。蒸気タービンの性能を向上するためには、タービンロータとリング部材との間をリークする蒸気を低減する必要があり、そのためには、定格運転時におけるタービンロータとリング部材との間のクリアランスを小さくする必要がある。定格運転時におけるタービンロータとリング部材との間のクリアランスを小さくするためには、定格運転時においてリング部材の温度上昇を抑え、リング部材とタービンロータとの温度差をできる限り小さくする必要がある。
特許文献1には、タービンロータとリング部材との間のクリアランスの拡大の抑制を目的とするものではないが、蒸気タービンの蒸気入口部の車室壁の温度上昇を抑制するために熱遮蔽板を設けることが記載されている。
特開平6−129207号公報
本発明者らの鋭意検討の結果、蒸気タービンの蒸気入口部にリング部材が面することにより、定格運転時に蒸気入口部の蒸気の熱によってタービンロータよりもリング部材の温度が上昇し、タービンロータよりもリング部材の変形量が大きくなるので、タービンロータとリング部材との間のクリアランスが拡大する傾向にあることが明らかになった。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも1つの実施形態は、蒸気タービンの性能を向上できる蒸気タービンのシール装置及びこのシール装置を備える蒸気タービンを提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも1つの実施形態に係る蒸気タービンのシール装置は、
タービンロータの周囲に設けられた環形状のリング部材と、
前記リング部材に保持されるとともに前記リング部材と前記タービンロータとの間に形成された環形状の間隙をシールするように構成された少なくとも1つのシール部材と
を備える、蒸気タービンのシール装置であって、
前記リング部材は、
前記蒸気タービンの蒸気入口部に面するように設けられる第1部分と、
前記タービンロータの軸方向において前記第1部分に対して前記蒸気入口部とは反対側に位置する第2部分と
に分割され、
前記少なくとも1つのシール部材のうちの少なくとも1つは前記第2部分に保持される。
上記(1)の構成によると、リング部材が、蒸気タービンの蒸気入口部に面するように設けられる第1部分と、リング部材とタービンロータとの間に形成された環形状の間隙をシールするシール部材が設けられた第2部分とに分割されていることにより、第1部分によって第2部分への入熱が抑制されることで第2部分の温度上昇が抑制される。このため、定格運転時における第2部分及びタービンロータの温度差の拡大が抑制されて、第2部分及びタービンロータの変形量の差が低減されるので、タービンロータと第2部分との間の間隙の幅(クリアランス)の拡大が抑制される。その結果、定格運転時においてリング部材とタービンロータとの間からリークする蒸気の量を低減できるので、蒸気タービンの性能を向上することができる。
(2)いくつかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記第1部分と前記第2部分とは、少なくとも1つの締結部材によって固定され、
前記第1部分には、前記少なくとも1つの締結部材が挿入される少なくとも1つの貫通孔が形成され、
前記貫通孔は、前記第1部分の周方向における開口幅よりも前記第1部分の径方向における開口幅の方が長い。
上記(2)の構成によると、第1部分は蒸気入口部の蒸気と接触して温度が上昇することにより、第1部分と第2部分とに温度差が生じるので、第1部分と第2部分とに径方向の熱伸び差が生じる。この熱伸び差により、締結部材による固定個所に応力が発生し得るが、締結部材が挿入される貫通孔が第1部分の径方向に長孔の形状となっていることによりこの熱伸び差を許容することができるので、締結部材による固定個所に応力が発生するのを抑制することができる。
(3)いくつかの実施形態では、上記(2)の構成において、
前記貫通孔は、
前記締結部材の軸部が挿入されるように構成された第1孔部と、
前記第1孔部に対して前記蒸気入口部側に位置するとともに前記締結部材の頭部が挿入されるように構成された第2孔部と
を備え、
前記締結部材の前記頭部の端面が、前記蒸気入口部に面する前記第1部分の表面と面一又は前記表面よりも前記第2部分側に位置するように、前記締結部材が前記貫通孔に挿入されて前記第1部分と前記第2部分とを固定する。
上記(3)の構成によると、蒸気入口部側の第1部分の表面から締結部材の頭部が突出しないので、蒸気入口部側の第1部分の表面に沿った蒸気の流れの乱れを抑制することができる。
(4)いくつかの実施形態では、上記(2)または(3)の構成において、
前記締結部材は、前記タービンロータの軸方向に前記第1部分と前記第2部分とを固定する。
蒸気入口部に蒸気が流入すると、第1部分に対する蒸気入口部側と第2部分側との間で圧力差が生じ、この圧力差によって第1部分が第2部分に向かって押し付けられる力が第1部分に加えられる。上記(4)の構成によると、締結部材は、タービンロータの軸方向に第1部分と第2部分とを固定していることにより、この圧力差に起因する力が締結部材をタービンロータの軸方向に第2部分に向かって押し付けることになるので、締結部材による第1部分と第2部分との固定力を高めることができる。
(5)いくつかの実施形態では、上記(1)〜(4)のいずれかの構成において、
前記第1部分は、前記第2部分に面する第1対向面を含み、
前記第2部分は、前記第1部分に面する第2対向面を含み、
前記第1部分と前記第2部分とは、前記第1対向面と前記第2対向面との間に部分的に間隔をあけるようにして固定されている。
上記(5)の構成によると、第1部分と第2部分との間に間隔がない場合に比べて、第1部分と第2部分との接触面積が小さくなることにより、熱伝導による第1部分から第2部分への熱移動が抑制されるので、定格運転時における第2部分及びタービンロータの温度差の拡大が抑制され、タービンロータと第2部分との間のクリアランスの拡大が抑制される。その結果、定格運転時においてリング部材とタービンロータとの間からリークする蒸気の量を低減できるので、蒸気タービンの性能を向上することができる。
(6)いくつかの実施形態では、上記(5)の構成において、
前記第1対向面及び前記第2対向面の少なくとも一方には、前記締結部材を囲むように他方に向かって突出する突出部が設けられ、該突出部以外の部分で前記第1対向面と前記第2対向面との間に部分的な間隔が形成されている。
上記(6)の構成によると、第1対向面及び第2対向面の少なくとも一方から他方に向かって突出する突出部において締結部材が第1部分と第2部分とを固定することにより、締結部材による固定の障害となるものが締結部材の周囲に存在しなくなるので、締結部材による第1部分と第2部分との固定力を高めることができる。
(7)いくつかの実施形態では、上記(5)または(6)の構成において、
前記第1部分と前記第2部分とは、前記間隔があいた部分以外において、互いの間に断熱部材を挟むようにして固定されている。
上記(7)の構成によると、断熱部材により熱伝導による第1部分から第2部分への熱移動がさらに抑制されるので、定格運転時における第2部分及びタービンロータの温度差の拡大がさらに抑制され、タービンロータと第2部分との間のクリアランスの拡大がさらに抑制される。その結果、定格運転時においてリング部材とタービンロータとの間からリークする蒸気の量をさらに低減できるので、蒸気タービンの性能をさらに向上することができる。
(8)いくつかの実施形態では、上記(1)〜(7)のいずれかの構成において、
前記少なくとも1つのシール部材は全て前記第2部分に保持される。
上記(8)の構成によると、定格運転時における第2部分とタービンロータとの間のクリアランスが適正化されるので、シール部材による蒸気のシール機能が向上し、その結果、蒸気タービンの性能を向上することができる。
(9)いくつかの実施形態では、上記(1)〜(8)のいずれかの構成において、
前記第1部分は2つの第1半体部を含み、該2つの第1半体部は互いの間に前記タービンロータを挟むようにして組み合わされた状態で固定されている。
上記(9)の構成によると、蒸気タービンへの第1部分の組付けが容易になる。
(10)いくつかの実施形態では、上記(1)〜(9)のいずれかの構成において、
前記第2部分は2つの第2半体部を含み、該2つの第2半体部は互いの間に前記タービンロータを挟むようにして組み合わされた状態で固定されている。
上記(10)の構成によると、蒸気タービンへの第2部分の組付けが容易になる。
(11)いくつかの実施形態では、上記(1)〜(10)のいずれかの構成において、
前記第1部分は、
前記蒸気入口部の環状流路の一部を構成する湾曲部と、
前記湾曲部よりも前記タービンロータの径方向内側に設けられ、前記蒸気入口部の蒸気を整流する整流部と
を備え、
前記径方向において前記湾曲部と前記整流部との間で前記第1部分と前記第2部分とが固定されている。
上記(11)の構成によると、湾曲部と整流部との間で第1部分と第2部分とが固定されているので、蒸気の整流効果を妨げずに第1部分と第2部分とを固定することができる。
(12)本発明の少なくとも1つの実施形態に係る蒸気タービンは、
タービンロータと、
上記(1)〜(11)のいずれかのシール装置と
を備える。
上記(12)の構成によると、リング部材が、蒸気タービンの蒸気入口部に面するように設けられる第1部分と、リング部材とタービンロータとの間に形成された環形状の間隙をシールするシール部材が設けられた第2部分とに分割されていることにより、第1部分によって第2部分への入熱が抑制されることで第2部分の温度上昇が抑制される。このため、定格運転時における第2部分及びタービンロータの温度差の拡大が抑制されて、第2部分及びタービンロータの変形量の差が低減されるので、タービンロータと第2部分との間の間隙の幅(クリアランス)の拡大が抑制される。その結果、定格運転時においてリング部材とタービンロータとの間からリークする蒸気の量を低減できるので、蒸気タービンの性能を向上することができる。
この発明によれば、リング部材が、蒸気タービンの蒸気入口部に面するように設けられる第1部分と、リング部材とタービンロータとの間に形成された環形状の間隙をシールするシール部材が設けられた第2部分とに分割されていることにより、第1部分によって第2部分への入熱が抑制されることで第2部分の温度上昇が抑制される。このため、定格運転時における第2部分及びタービンロータの温度差の拡大が抑制されて、第2部分及びタービンロータの変形量の差が低減されるので、タービンロータと第2部分との間の間隙の幅(クリアランス)の拡大が抑制される。その結果、定格運転時においてリング部材とタービンロータとの間からリークする蒸気の量を低減できるので、蒸気タービンの性能を向上することができる。
本発明の一実施形態に係る蒸気タービンの断面図である。 図1のII−II断面図である。 図2のIII−III断面図である。 図1のIV−IV断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明のいくつかの実施形態について説明する。ただし、本発明の範囲は以下の実施形態に限定されるものではない。以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、本発明の範囲をそれにのみ限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1に示されるように、蒸気タービン1は、車室2と、車室2内に回転可能に設けられたタービンロータ3とを備えている。車室2内には、タービンロータ3の周りに、環形状の翼環4が設けられている。翼環4には、タービンロータ3に向かって延びるように複数の静翼5(図1には1つの静翼のみが描かれている)が設けられ、タービンロータ3には、隣り合う静翼5間で翼環4に向かって延びるように複数の動翼6(図1には1つの動翼のみが描かれている)が設けられている。
また、車室2内には、タービンロータ3の周りに、環形状のリング部材であるダミーリング10が設けられている。ダミーリング10は、蒸気タービン1の蒸気入口部7に面するように設けられる第1部分11と、タービンロータ3の軸方向において第1部分11に対して蒸気入口部7とは反対側に位置する第2部分12とに分割されている。
タービンロータ3とダミーリング10との間には、環形状の間隙8が形成されている。蒸気タービン1は、間隙8をシールするためのシール装置20を備えている。シール装置20は、間隙8に面する第2部分12の内周面12cに設けられた複数のシール部材21を含んでいる。複数のシール部材21は、タービンロータ3の軸方向に沿って設けられ、各シール部材21は、タービンロータ3の周方向に沿って配置された複数のシールセグメント21aを含んでいる。
第1部分11は、円環板形状の取付部13と、取付部13よりもタービンロータ3の径方向外側に設けられた湾曲部14と、取付部13よりもタービンロータ3の径方向内側に設けられた整流部15とを備えている。湾曲部14は、円弧形状に湾曲した断面を有し、蒸気入口部7の環状流路9を車室2と共に構成している。整流部15は、蒸気入口部7に面する表面15aが円弧状の湾曲した断面を含むとともに静翼5まで延びるように構成されている。第1部分11の取付部13、湾曲部14及び整流部15のそれぞれは、比較的厚く剛性があるため、後述する動作で蒸気入口部7に流入した蒸気の圧力による曲げ変形やたわみが生じにくい。
取付部13には、タービンロータ3の周方向に沿って複数の貫通孔31(図1には1つの貫通孔のみが描かれている)が形成されている。第2部分12に対向する第1部分11の表面である第1対向面11aから第2部分12に向かって突出する円筒形状の複数の突出部32が、各貫通孔31を囲むように形成されている。第1部分11に対向する第2部分12の表面である第2対向面12aは、取付部13に対向するとともにタービンロータ3の軸方向に直交する円環形状の取付面12bを含んでいる。取付面12bには、タービンロータ3の周方向に沿って複数の凹部33(図1には1つの凹部のみが描かれている)が形成されている。貫通孔31に挿入された締結部材であるボルト34が凹部33に挿入されることによって、第1部分11が第2部分12に固定される。突出部32はボルト34を囲むように取付面12bに向かって突出しているので、第1対向面11aと第2対向面12aとの間には、突出部32以外の部分で間隔36があいている。
各突出部32と取付面12bとの間には、セラミックス製の断熱部材35を設けてもよい。ただし、断熱部材35は必須の構成要件ではなく、突出部32と取付面12bとが直接接するようにして第1部分11と第2部分12とが固定されてもよい。また、締結部材はボルト34に限定するものではなく、ねじ、ピン、釘、リベット等であってもよい。
図2に示されるように、第1部分11は、鉛直方向に2分割された2つの第1半体部41,42をボルト43によって固定することによって構成されている。蒸気タービン1(図1参照)へ第1部分11を組み付けるためには、第1半体部41,42の間にタービンロータ3(図1参照)を挟むようにして第1半体部41,42を組み合わせればよいので、蒸気タービン1への第1部分11の組付けを容易に行うことができる。
また、各貫通孔31は、第1部分11の周方向における開口幅Wよりも第1部分11の径方向における開口幅Wの方が長い形状、すなわち、第1部分11の径方向に長孔の形状を有している。貫通孔31がこのような長孔の形状を有することにより、ボルト34は貫通孔31内で、第1部分11の径方向にスライド可能となる。また、図3に示されるように、貫通孔31は、ボルト34の軸部34aが挿入されるように構成された第1孔部31aと、第1孔部31aに対して蒸気入口部7(図1参照)側に位置するとともにボルト34の頭部34bが挿入されるように構成された第2孔部31bとを備えている。ボルト34が貫通孔31に挿入されて第1部分11と第2部分12(図1参照)とを固定する際、ボルト34の頭部34bの端面34b1が、蒸気入口部7に面する取付部13の表面13aと面一となっている。尚、端面34b1は、表面13aよりも第2部分12側、すなわち第2孔部31bの内部に位置してもよい。
図4に示されるように、第2部分12は、鉛直方向に2分割された2つの第2半体部45,46を、図示しないボルトによって固定することによって構成されている。蒸気タービン1(図1参照)へ第2部分12を組み付けるためには、第2半体部45,46の間にタービンロータ3(図1参照)を挟むようにして第2半体部45,46を組み合わせればよいので、蒸気タービン1への第2部分12の組付けを容易に行うことができる。
次に、本発明の一実施形態に係るシール装置の動作について説明する。
図1に示されるように、蒸気タービン1の起動後、蒸気が蒸気入口部7に流入する。蒸気入口部7に流入した蒸気は翼環4内に流入し、動翼6に対して仕事をすることでタービンロータ3が回転する。
蒸気入口部7に流入した蒸気が翼環4内に流入する際、蒸気は、取付部13及び整流部15に沿って流れる。整流部15は、蒸気入口部7に面する表面15aが円弧状の湾曲した断面を含むとともに静翼5まで延びるように構成されているので、蒸気は、整流部15に沿って流れることによって整流されて翼環4内に流入する。蒸気は、整流部15に沿って流れる前に取付部13に沿って流れるが、ボルト34の頭部34b(図3参照)が取付部13の表面13a(図3参照)に対して突出していると、頭部34bによって蒸気の流れが乱されてしまい、翼環4内に流入する蒸気の整流効果が悪化してしまう。しかしながら、蒸気タービン1では、頭部34bの端面34b1(図3参照)が、蒸気入口部7に面する取付部13の表面13aと面一となっており、蒸気が取付部13に沿って流れる際に乱されることがないので、翼環4内に流入する蒸気の整流効果の悪化を抑制することができる。
蒸気入口部7に蒸気が流入すると、第1部分11に対する蒸気入口部7側と第2部分12側との間で圧力差が生じ、この圧力差によって第1部分11が第2部分12に向かって押し付けられる力が第1部分11に加えられる。蒸気タービン1では、ボルト34がタービンロータ3の軸方向に第1部分11と第2部分12とを固定していることにより、この圧力差に起因する力がボルト34をタービンロータ3の軸方向に第2部分12に向かって押し付けることになるので、ボルト34による第1部分11と第2部分12との固定力を高める効果が得られる。
また、蒸気入口部7に蒸気が流入すると、蒸気が第1部分11に接することにより、第1部分11の温度が上昇する。これに対して、第2部分12は、第1部分11に遮蔽されることにより蒸気と直接には接しないものの、第1部分11からの熱移動により温度が上昇し得る。しかしながら、蒸気タービン1では、第1対向面11aと第2対向面12aとの間に、突出部32以外の部分で間隔36があいており、第1部分11から第2部分12への熱移動は主に、突出部32を介した熱伝導となる。このため、第1部分11と第2部分12との間に間隔36がない場合、すなわち、第1対向面11aの全体と第2対向面12aの全体とが接している場合に比べて、第1部分11と第2部分12との接触面積が小さくなることにより、熱伝導による第1部分11から第2部分12への熱移動が抑制される。そうすると、定格運転時における第2部分12の温度上昇が第1部分11の温度上昇に比べて抑制され、第2部分12とタービンロータ3との温度差が小さくなるので、タービンロータ3と第2部分12との間の間隙8の幅(クリアランス)の拡大が抑制される。その結果、定格運転時においてダミーリング10とタービンロータ3との間からリークする蒸気の量を低減できるので、蒸気タービン1の性能が向上する。
各突出部32と取付面12bとの間に断熱部材35を設ける場合、断熱部材35により熱伝導による第1部分11から第2部分12への熱移動がさらに抑制されるので、定格運転時における第2部分12の温度上昇が第1部分11の温度上昇に比べてさらに抑制され、第2部分12とタービンロータ3との温度差がさらに小さくなるので、タービンロータ3と第2部分12との間の間隙8も幅(クリアランス)の拡大がさらに抑制される。その結果、定格運転時においてダミーリング10とタービンロータ3との間からリークする蒸気の量をさらに低減できるので、蒸気タービン1の性能がさらに向上する。
一方、熱伝導による第1部分11から第2部分12への熱移動が抑制されると、第1部分11と第2部分12との温度差は大きくなる。その結果、タービンロータ3の径方向における第2部分12の熱伸び量に比べて第1部分11の熱伸び量が大きくなる。上述したように第1部分11は比較的厚く剛性があるため、第1部分11と第2部分12とに熱伸び差が生じると、この熱伸び差により、ボルト34による固定個所に応力が発生し得る。しかし、蒸気タービン1では、ボルト34が挿入される貫通孔31が第1部分11の径方向に長孔の形状となっていることにより、第1部分11は、貫通孔31内でボルト34がスライドするように熱伸びして、この熱伸び差を許容することができるので、ボルト34による固定個所に応力が発生するのを抑制することができる。
このように、ダミーリング10が、蒸気タービン1の蒸気入口部7に面するように設けられる第1部分11と、ダミーリング10とタービンロータ3との間に形成された環形状の間隙8をシールするシール部材21が設けられた第2部分12とに分割されていることにより、第1部分11によって第2部分12への入熱が抑制されることで第2部分12の温度上昇が抑制される。このため、定格運転時における第2部分12及びタービンロータ3の温度差の拡大が抑制されて、第2部分12及びタービンロータ3の熱伸び差が低減されるので、タービンロータ3と第2部分12との間の間隙8の幅(クリアランス)の拡大が抑制される。その結果、定格運転時においてダミーリング10とタービンロータ3との間からリークする蒸気の量を低減できるので、蒸気タービン1の性能を向上することができる。
また、この実施形態では、タービンロータ3の径方向において湾曲部14と整流部15との間で第1部分11と第2部分12とが固定されているので、蒸気の整流効果を妨げずに第1部分11と第2部分12とを固定することができる。
この実施形態では、第2部分12に設けられるシール部材21の個数は任意であり、少なくとも1つのシール部材21が設けられていればよい。また、シール部材21の全てが第2部分12に設けられることに限定するものではなく、シール部材21の少なくとも1つを第1部分11に設けてもよいが、シール部材21の少なくとも1つは第2部分12に設けられる必要がある。ただし、上述した動作によって、定格運転時における第2部分12とタービンロータ3との間のクリアランスが適正化されるので、シール部材21の全てを第2部分12に設けることによりシール部材21による蒸気のシール機能が向上し、その結果、蒸気タービン1の性能を向上することができる。
この実施形態では、突出部32は第1対向面11aから第2部分12に向かって突出しているが、この形態に限定するものではない。突出部は、各凹部33を囲むように第2対向面12aから第1部分11に向かって突出してもよい。または、第1対向面11aから第2部分12に向かって突出する突出部と、第2対向面12aから第1部分11に向かって突出する突出部とが両方設けられ、互いが接するように、又は、互いの間に断熱部材35を挟むようにして第1部分11と第2部分12とが固定されてもよい。
1 蒸気タービン
2 車室
3 タービンロータ
4 翼環
5 静翼
6 動翼
7 蒸気入口部
8 間隙
9 環状流路
10 ダミーリング(リング部材)
11 第1部分
11a 第1対向面
12 第2部分
12a 第2対向面
12b 取付面
12c (第2部分の)内周面
13 取付部
13a (取付部の)表面
14 湾曲部
15 整流部
20 シール装置
21 シール部材
21a シールセグメント
31 貫通孔
31a 第1孔部
31b 第2孔部
32 突出部
33 凹部
34 ボルト(締結部材)
34a (ボルトの)軸部
34b (ボルトの)頭部
34b1 (頭部の)端面
35 断熱部材
36 間隔
41 第1半体部
42 第1半体部
43 ボルト
45 第2半体部
46 第2半体部

Claims (12)

  1. タービンロータの周囲に設けられた環形状のリング部材と、
    前記リング部材に保持されるとともに前記リング部材と前記タービンロータとの間に形成された環形状の間隙をシールするように構成された少なくとも1つのシール部材と
    を備える、蒸気タービンのシール装置であって、
    前記リング部材は、
    前記蒸気タービンの蒸気入口部に面するように設けられる第1部分と、
    前記タービンロータの軸方向において前記第1部分に対して前記蒸気入口部とは反対側に位置する第2部分と
    に分割され、
    前記少なくとも1つのシール部材のうちの少なくとも1つは前記第2部分に保持される、蒸気タービンのシール装置。
  2. 前記第1部分と前記第2部分とは、少なくとも1つの締結部材によって固定され、
    前記第1部分には、前記少なくとも1つの締結部材が挿入される少なくとも1つの貫通孔が形成され、
    前記貫通孔は、前記第1部分の周方向における開口幅よりも前記第1部分の径方向における開口幅の方が長い、請求項1に記載の蒸気タービンのシール装置。
  3. 前記貫通孔は、
    前記締結部材の軸部が挿入されるように構成された第1孔部と、
    前記第1孔部に対して前記蒸気入口部側に位置するとともに前記締結部材の頭部が挿入されるように構成された第2孔部と
    を備え、
    前記締結部材の前記頭部の端面が、前記蒸気入口部に面する前記第1部分の表面と面一又は前記表面よりも前記第2部分側に位置するように、前記締結部材が前記貫通孔に挿入されて前記第1部分と前記第2部分とを固定する、請求項2に記載の蒸気タービンのシール装置。
  4. 前記締結部材は、前記タービンロータの軸方向に前記第1部分と前記第2部分とを固定する、請求項2または3に記載の蒸気タービンのシール装置。
  5. 前記第1部分は、前記第2部分に面する第1対向面を含み、
    前記第2部分は、前記第1部分に面する第2対向面を含み、
    前記第1部分と前記第2部分とは、前記第1対向面と前記第2対向面との間に部分的に間隔をあけるようにして固定されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の蒸気タービンのシール装置。
  6. 前記第1対向面及び前記第2対向面の少なくとも一方には、前記締結部材を囲むように他方に向かって突出する突出部が設けられ、該突出部以外の部分で前記第1対向面と前記第2対向面との間に部分的な間隔が形成されている、請求項5に記載の蒸気タービンのシール装置。
  7. 前記第1部分と前記第2部分とは、前記間隔があいた部分以外において、互いの間に断熱部材を挟むようにして固定されている、請求項5または6に記載の蒸気タービンのシール装置。
  8. 前記少なくとも1つのシール部材は全て前記第2部分に保持される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の蒸気タービンのシール装置。
  9. 前記第1部分は2つの第1半体部を含み、該2つの第1半体部は互いの間に前記タービンロータを挟むようにして組み合わされた状態で固定されている、請求項1〜8のいずれか一項に記載の蒸気タービンのシール装置。
  10. 前記第2部分は2つの第2半体部を含み、該2つの第2半体部は互いの間に前記タービンロータを挟むようにして組み合わされた状態で固定されている、請求項1〜9のいずれか一項に記載の蒸気タービンのシール装置。
  11. 前記第1部分は、
    前記蒸気入口部の環状流路の一部を構成する湾曲部と、
    前記湾曲部よりも前記タービンロータの径方向内側に設けられ、前記蒸気入口部の蒸気を整流する整流部と
    を備え、
    前記径方向において前記湾曲部と前記整流部との間で前記第1部分と前記第2部分とが固定されている、請求項1〜10のいずれか一項に記載の蒸気タービンのシール装置。
  12. タービンロータと、
    請求項1〜11のいずれか一項に記載のシール装置と
    を備える蒸気タービン。
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