JP2019049210A - 送風装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ファン本体1と、ファン本体1を収納するケース体2とを備え、ファン本体1は遠心送風機であり、ケース体2は、ファン本体1の回転軸方向側の面に備えられた吸気部22と、ファン本体1の回転軸と略垂直な方向側の面に備えられた排気部24と、ファン本体1の回転軸と略垂直な方向側の面の吸気部22側の端部付近に備えられ、ケース体2をシート状部材200に取り付けるための取付部23と、を有する。
【選択図】図1
Description
すなわち、ファン本体と、ファン本体をシート状部材に取り付けるための環状の係止部材とを備え、ファン本体は、中空状の筒状部と、筒状部の上端から筒状部の側面と略垂直な方向に突出するフランジ部と、を有する。そして、筒状部をシート状部材に形成された取付孔に挿入した上で、筒状部の外周に、シート状部材の内面側から、環状の係止部材を差し込んで、フランジ部の裏面と環状の係止部材の端面とによってシート状部材を挟み込むと共に、筒状部に設けられた係止片と環状の係止部材に設けられた突起とを係合させることにより、ファンがシート状部材に取り付けられる(例えば、特許文献1参照)。
シート状部材に取り付けられる送風装置であって、
ファン本体と、前記ファン本体を収納するケース体とを備え、
前記ファン本体は遠心送風機であり、
前記ケース体は、
前記ファン本体の回転軸方向側の面に備えられた吸気部と、
前記ファン本体の回転軸と略垂直な方向側の面に備えられた排気部と、
前記ファン本体の回転軸と略垂直な方向側の面の前記吸気部側の端部付近に備えられ、前記ケース体を前記シート状部材に取り付けるための取付部と、
を有することを特徴とする。
前記取付部は、前記ケース体の前記ファン本体の回転軸と略垂直な方向側の面を周回するように形成され、当該取付部を周回するように形成された溝部を備えることを特徴とする。
前記取付部は、前記取付部の外面側へと延出する第1フランジと、前記第1フランジよりも前記吸気部側に形成され、前記取付部の外面側へと延出する第2フランジと、を備え、前記溝部は、前記第1フランジと前記第2フランジとの間に形成されていることを特徴とする。
弾性を有する環状の部材である弾性リングを備え、
当該弾性リングは、前記溝部内に、前記シート状部材を前記溝部の壁部との間に挟み込むように挿入されることを特徴とする。
前記ケース体を前記シート状部材に固定するための取付リングを備え、
前記取付部は、前記取付部の外面側へと延出するフランジを備え、
前記取付部の外面側と、前記取付リングの内面側とに、前記取付部と、前記取付リングとを固定する固定手段を備えることを特徴とする。
前記固定手段は、前記取付部の外面側に形成された雄ネジ及び前記取付リングの内面側に形成された雌ネジ、又は前記取付部の外面側に形成された雌ネジ及び前記取付リングの内面側に形成された雄ネジであることを特徴とする。
前記取付部は、前記取付部の外面側へと延出するフランジを備え、
前記フランジの前記吸気部側と反対側の面には、前記ケース体を前記シート状部材に固定するための面ファスナーが備えられていることを特徴とする。
前記ファン本体は、アウターローター型モータと、当該アウターローター型モータの側面に備えられたブレードと、を有するターボファンであることを特徴とする。
前記取付部は、前記ケース体の前記ファン本体の回転軸と略垂直な方向側の面の、前記ファン本体のブレードの外周部と対向する部分を避けて形成されていることを特徴とする。
前記吸気部及び/又は前記排気部には、開口部を覆う網状部材が備えられていることを特徴とする。
第1実施形態に係る送風装置100について、図1から図6に基づいて説明する。
送風装置100は、図1に示すように、空気の流れを形成するファン本体1と、ファン本体1を収納するケース体2と、ファン本体1に電源を供給するためのコネクタ(図示せず)と、を備える。
ファン本体1は、回転軸に対して略垂直方向へと送風するターボファンであり、図2に示すように、モータ11と、複数のブレード12…と、底板13と、を備える。
ファン本体1は、ケース体2に、モータ11の回転軸が上下方向と略平行となるように収納される。
モータ11は、例えば、アウターローター型ブラシレスモータが用いられ、回転部111と、非回転部112とを有し、非回転部112に対して回転部111が回転するように形成されている。なお、モータ11の回転軸は、上下方向、すなわち図2(a)における紙面と略垂直な方向となる。
ブレード12…は、モータ11の回転部111に取り付けられ、回転部111の回転に伴って回転し、モータ11の回転軸に対して略垂直方向に空気を送風する。
ブレード12は、図2に示すように、短辺がモータ11の回転軸に対して略平行となり、長辺が回転軸から略垂直方向に延出し、かつ、外側に向かうにつれて回転方向に対して後方に向けて湾曲する略矩形の板状に形成されている。
底板13は、図2(a)に示すように、ブレード12…の回転範囲と略同一の直径を有する円形の板状の部材であり、ブレード12…の下端と接続されている。
底板13は、モータ11の回転部111に固定されており、モータ11の回転部111の回転に伴って、ブレード12…と共に回転する。
ケース体2は、図3に示すように、底部21と、吸気部22と、取付部23と、排気部24と、を備え、全体が略円筒形に形成される。
ケース体2の内部には、ファン本体1が収納され、ファン本体1を作動させると、吸気部22から外気が取り込まれ、排気部24からこれが排出される。
底部21は、底部本体211と、固定部212と、を備える。
底部本体211は、円盤状に形成された板状の部材であり、モータ11の回転軸の方向から見た場合に、ブレード12…の回転範囲よりも大きい直径を有する円形となるように形成される。
固定部212は、モータ11の非回転部112を、モータ11の回転軸が底部本体211に対して略垂直となるように固定する部分であり、底部本体211の中央部に備えられる。
なお、底部21は、モータ11の非回転部112を、モータ11の回転軸が上下方向と略水平となるように固定可能であれば、任意の構成を採用可能である。
吸気部22は、送風装置100内部に外気を取り込む部分であり、モータ11の回転軸方向から見た場合に、底部本体211と略合同な円形となるように形成される。
吸気部22は、図3(a)に示すように、円形状の中央基部221と、中央基部221から放射状に伸びる複数の棒状部222…と、中央基部221を中心とするリング状の輪状部223…と、を備え、これらの間にケース体2内部へと通じる間隙が形成される。
また、吸気部22は、外部からケース体2内部に指等が入り、回転中のブレード12…に巻き込まれることがないようにするため、中央基部221と、棒状部222…と、輪状部223…との間に形成される間隙は、指が入らない程度の大きさしか有しないことが望ましい。
取付部23は、図3(b)に示すように、リング状部材231と、外面側フランジ232と、内面側フランジ233と、を備える。
リング状部材231の上端部には外面側フランジ232が備えられ、下端部には内面側フランジ233が備えられている。これによって、外面側フランジ232と、内面側フランジ233との間に溝部234が形成される。なお、溝部234は、後述のように溝部234に挿入されたシート状部材200が外れ難いように、上下方向にシート状部材200の開口孔の周囲の厚みと略同一の幅しか有しないことが望ましい。
内面側フランジ233は、リング状部材231の下端部から、モータ11の回転軸と略垂直となる方向へと環状に延出するように形成される。
なお、後述のように送風装置100をシート状部材200に取り付ける際に、送風装置100をシート状部材200の取付孔に挿入し易くするため、外面側フランジ232及び内面側フランジ233は、モータ11の回転軸と垂直となる方向から、上方又は下方へと傾斜して延出するように形成されていてもよい。
また、外面側フランジ232及び内面側フランジ233は、間に溝部234が形成されるように形成されていればよく、必ずしもリング状部材231の上端部又は下端部から延出していなくてもよい。
排気部24は、送風装置100から空気を排出する部分であり、図3(b)に示すように、複数の柱状部材241…から形成されている。
柱状部材241…は、底部本体211の縁部と、取付部23とを繋ぐように円周状に配置され、ケース体2全体が、底部本体211を下面、吸気部22を上面、取付部23及び排気部24を側面とする略円柱状となる。
送風装置100を空調衣服等に取り付ける際には、図4に示すように、シート状部材200に形成された、リング状部材231の外径と略同一の直径を有する円形の孔部である取付孔(図示せず)に、送風装置100を、吸気部22が外面側を向くように挿入の上、外面側フランジ232と、内面側フランジ233との間に形成された溝部234に、シート状部材200の取付孔の周囲の縁部を落とし込む。
本実施形態によれば、送風装置100にケース体2の吸気部22から導入された外気は、内部のファン本体1によって、モータ11の回転軸と略垂直な方向に形成された排気部24から排出される。
このため、ファン本体1によって形成される空気の流れは、特に方向の変換を行わずとも、身体に平行な方向への流れとなるから、従来の送風装置のように空気の流れの方向を90度変える必要がなくなる。
したがって、空気の流れの方向を変える際のロスがなくなり、冷却効率を改善することができる。
これに対し、本実施形態によれば、外面側フランジ232と内面側フランジ233との間の溝部234によって、送風装置100がシート状部材200に取り付けられることから、取付部23の部分を除いて、ケース体2の側面側のほとんどの面を排気部24とすることができ、送風装置100からの空気の排出を妨げることがない。
これに対し、本実施形態に係る送風装置100によれば、ファン本体1によって、シート状部材200と略平行な方向の空気の流れが形成されるため、上記のような空間を設ける必要がなくなり、空調衣服等の送風装置の近傍を薄く形成することが可能となる。
図5に示すように、外面側フランジ232及び内面側フランジ233を備えることなく、外周に溝が掘り込まれ、溝部234Aが形成されたリング状部材231Aによって、取付部23Aを形成してもよい。
これによって、送風装置100を、シート状部材200の取付孔から、より外れ難くすることができる。
なお、楕円状の弾性リング3を取り付ける際には、長径側を指でつまみ、リング状部材231より直径の大きい真円状とした上で取り付ければよい。
第2実施形態に係る送風装置100Bについて、図7及び8に基づいて説明する。なお、第1実施形態と同一の部分については説明を省略する。
取付リング4の内面側には、雄ネジ部235と螺合する雌ネジ部(図示せず)が備えられている。
なお、楕円状の取付リング4を取り付ける際には、長径側を指でつまみ、リング状部材231より直径の大きい真円状とした上で取り付ければよい。
第3実施形態に係る送風装置100Cについて、図9に基づいて説明する。なお、第1実施形態と同一の部分については説明を省略する。
いずれの実施形態においても、送風装置に収納されるファンの本体としては、ターボファンに限らず、回転軸に対して略垂直方向に空気を排出することができる遠心送風機であれば、その他の構成を採用することも可能である。
これによって、中央基部221、棒状部222…及び輪状部223…の間の間隙を大きくしても指が入らなくなるため、開口率をより高めることが可能となる。
同様に、排気部24についても、柱状部材241…に加えて、柱状部材241…の間の開口部を覆う、開口率の大きい網状の部材を併用してもよい。
例えば、図10に示すファン本体1Aのように、外周部に向けて上辺が傾斜した形状のブレード12A…を備えたものを用いてもよい。
なお、ブレードがどのような形状であっても、ファン本体による送風を妨げないよう、取付部23は、ケース体2の側面のうち、ブレードの外周部と対向する部分には設けられず、ブレードの上方に設けられていることが望ましい。
1、1A ファン本体
11 モータ(アウターローター型モータ)
12、12A ブレード
2、2A、2B、2C ケース体
22 吸気部
23、23A、23B、23C 取付部
232 外面側フランジ(第2フランジ、フランジ)
233 内面側フランジ(第1フランジ、フランジ)
234、234A 溝部
235 雄ネジ部(固定手段)
236 面ファスナー
24 排気部
3 弾性リング
4 取付リング
200 シート状部材
Claims (10)
- シート状部材に取り付けられる送風装置であって、
ファン本体と、前記ファン本体を収納するケース体とを備え、
前記ファン本体は遠心送風機であり、
前記ケース体は、
前記ファン本体の回転軸方向側の面に備えられた吸気部と、
前記ファン本体の回転軸と略垂直な方向側の面に備えられた排気部と、
前記ファン本体の回転軸と略垂直な方向側の面の前記吸気部側の端部付近に備えられ、前記ケース体を前記シート状部材に取り付けるための取付部と、
を有することを特徴とする送風装置。 - 前記取付部は、前記ケース体の前記ファン本体の回転軸と略垂直な方向側の面を周回するように形成され、当該取付部を周回するように形成された溝部を備えることを特徴とする請求項1に記載の送風装置。
- 前記取付部は、前記取付部の外面側へと延出する第1フランジと、前記第1フランジよりも前記吸気部側に形成され、前記取付部の外面側へと延出する第2フランジと、を備え、前記溝部は、前記第1フランジと前記第2フランジとの間に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の送風装置。
- 弾性を有する環状の部材である弾性リングを備え、
当該弾性リングは、前記溝部内に、前記シート状部材を前記溝部の壁部との間に挟み込むように挿入されることを特徴とする請求項2又は3に記載の送風装置。 - 前記ケース体を前記シート状部材に固定するための取付リングを備え、
前記取付部は、前記取付部の外面側へと延出するフランジを備え、
前記取付部の外面側と、前記取付リングの内面側とに、前記取付部と、前記取付リングとを固定する固定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の送風装置。 - 前記固定手段は、前記取付部の外面側に形成された雄ネジ及び前記取付リングの内面側に形成された雌ネジ、又は前記取付部の外面側に形成された雌ネジ及び前記取付リングの内面側に形成された雄ネジであることを特徴とする請求項5に記載の送風装置。
- 前記取付部は、前記取付部の外面側へと延出するフランジを備え、
前記フランジの前記吸気部側と反対側の面には、前記ケース体を前記シート状部材に固定するための面ファスナーが備えられていることを特徴とする請求項1に記載の送風装置。 - 前記ファン本体は、アウターローター型モータと、当該アウターローター型モータの側面に備えられたブレードと、を有するターボファンであることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の送風装置。
- 前記取付部は、前記ケース体の前記ファン本体の回転軸と略垂直な方向側の面の、前記ファン本体のブレードの外周部と対向する部分を避けて形成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の送風装置。
- 前記吸気部及び/又は前記排気部には、開口部を覆う網状部材が備えられていることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の送風装置。
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