JP2019048286A - 打撃板、破砕機及び打撃板取付方法 - Google Patents

打撃板、破砕機及び打撃板取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ロータに容易に着脱でき、固定のための構成も簡単な打撃板を提供する。【解決手段】打撃板は、向かい合う2つの辺を有する板状に構成され、前記辺のそれぞれに形成される打撃部のうち選択された前記打撃部が破砕対象物に作用するように破砕機に装着可能である。この打撃板は、引掛け部と、止め部と、を有する。前記引掛け部は、厚み方向で凸となる部分を含んで形成される。前記止め部は、前記引掛け部とは異なる場所、又は、前記引掛け部の一部に配置され、厚み方向で凸となる部分を含んで形成される。前記引掛け部及び前記止め部は、2つの前記打撃部の中間の位置に配置されている。【選択図】図5

Description

本発明は、主として、破砕対象物に打撃力を与える打撃板に関する。
従来から、ケーシングの上部の供給口から投入された岩石などの破砕対象物に対し、ロータとともに高速回転する打撃板によって打撃を与えるとともに、破砕対象物を衝突板に衝突させて破砕する衝撃式破砕機が知られている。
このような破砕機は、使用に伴って打撃板の先端部(ロータから外周に突出した部分)が摩耗し、やがて破砕効率が低下してしまう。そこで、ロータに対して打撃板を着脱可能に構成し、打撃板の摩耗が進行した場合に、新たな打撃板に交換できる破砕機が知られている。また、打撃板を対称的な形状とし、摩耗後に打撃板を取り外して、当該打撃板の向きを反転させてロータに再び装着し、これによって打撃板の寿命を大幅に延ばすことも行われている。
この打撃板は、例えば90kg乃至130kgもある大重量なものであって、反転作業又は交換作業が重労働である。従って、当該打撃板の反転又は交換作業の作業性を改善するニーズが高まっている。
この点に関し、特許文献1には、ロータが一方向に回転する衝撃式破砕機において、打撃子(打撃板)を取り換える交換用治具が開示されている。特許文献1の構成では、開閉可能な一対の挟持部材を備える交換用治具によって、打撃子を長手方向(幅方向)両側から挟持し垂直に吊り上げて、反転又は交換作業を行っている。
特許文献2は、打撃板の第1側面が摩耗した後、ロータディスクの回転方向を反転させることで、殆ど摩耗されていない状態で残っている第2側面を利用する構成の破砕機を開示する。この破砕機は特許文献1とは異なり、回転方向が反転しても同等の作用が行われるように、破砕対象物の投入口がロータディスクの真上に位置する対称的なレイアウトとなっている。特許文献2において打撃板が摩耗すると、当該打撃板をロータディスクから外周側に段階的に繰り出すように移動させることによって、ロータから打撃板が突き出す長さを回復させることができる。
特開平8−257427号公報 特開2015−73964号公報
しかし、特許文献1の破砕機においては、打撃子を幅方向両側から挟持する交換用治具が必要であって、交換用治具が大型になるとともに、打撃子の交換のために比較的に大きいスペースを要していた。
また、特許文献2の破砕機においては、棒状の支持体等を打撃板のプロテクタに貫通させ、打撃板に設けられた孔に挿入することにより、打撃板の変位を防止している。更に、支持体が抜けるのを防止するために、割りピン等が設けられている。従って、打撃板を固定する構成が複雑で、作業の時間と手間を増大させるとともに、部材の管理に多くの手間を要していた。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、ロータに容易に着脱でき、固定のための構成も簡単な打撃板を提供することにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の第1の観点によれば、以下の構成の打撃板が提供される。即ち、この打撃板は、向かい合う2つの辺を有する板状に構成され、前記辺のそれぞれに形成される打撃部のうち選択された前記打撃部が破砕対象物に作用するように破砕機に装着可能である。この打撃板は、引掛け部と、止め部と、を有する。前記引掛け部は、厚み方向で凸となる部分を含んで形成される。前記止め部は、前記引掛け部とは異なる場所、又は、前記引掛け部の一部に配置され、厚み方向で凸となる部分を含んで形成される。前記引掛け部及び前記止め部は、2つの前記打撃部の中間の位置に配置されている。
これにより、一側の辺の打撃部が摩耗した場合に、破砕機に取り付ける向きを反転させることで、他側の辺の打撃部を用いることができ、打撃板の寿命を延ばすことができる。また、破砕機が備える固定部材を引掛け部に噛み合わせることで、打撃板を破砕機に固定することができる。更に、2つの打撃部の対称軸に沿って打撃板が移動しようとしても、止め部の部分で固定部材又は周辺の部材と干渉するので、打撃板の移動を止め部によって阻止することができる。この結果、破砕機から打撃板が外れるのを防止できる。
本発明の第2の観点によれば、以下の構成の破砕機が提供される。即ち、この破砕機は、打撃板と、回転板と、締付部材と、を備える。前記打撃板には、打撃部が形成される。前記回転板は、前記打撃板の一部を収容可能な収容凹部が形成され、回転軸を中心として回転可能に支持される。前記締付部材は、前記打撃板を挟んで互いに向かい合うように対をなして前記収容凹部に配置され、それぞれが前記回転軸と平行な方向及び垂直な方向に移動可能である。前記回転板には、前記締付部材が前記回転軸から離れるに従って対の前記締付部材の間の距離が小さくなるように当該締付部材を案内するテーパ案内面が形成される。前記締付部材には、前記テーパ案内面に対応するテーパ面が形成される。前記打撃板は、厚み方向で凸又は凹となる部分を含んで形成され、前記締付部材に噛み合うことが可能な引掛け部を有する。前記締付部材を前記回転軸と平行な方向に移動させることで、前記締付部材が前記引掛け部に対して噛み合う第1状態と、当該噛合いを解除する第2状態と、の間で切換可能に構成されている。前記第1状態の前記締付部材とともに前記打撃板を前記回転軸から離れる方向に移動させることで、前記テーパ案内面と前記テーパ面とがテーパ係合する。
これにより、締付部材を第1状態とした上で回転板を回転させることで、遠心力により打撃板と締付部材が回転軸から離れる方向に移動し、このときに生じるテーパ係合により締付部材が打撃板を締め付ける。この結果、打撃板を回転板に固定することができる。
本発明の第3の観点によれば、以下の打撃板取付方法が提供される。即ち、この打撃板取付方法は、打撃部が形成された打撃板を、両回転型の破砕機が備える回転板に取り付ける方法である。この打撃板取付方法は、位相調整工程と、差込工程と、装着工程と、を含む。前記位相調整工程では、前記打撃板の一部を収容するために前記回転板に形成されている収容凹部の開放側が垂直上向き、水平横向き又は斜め上向きとなるように、前記回転板の回転位相を調整する。前記差込工程では、前記打撃板を前記回転板の回転軸に近づく向きに移動させて前記収容凹部に差し込む。前記装着工程では、前記収容凹部に差し込まれた前記打撃板を前記回転板に装着する。
これにより、打撃板を取り付けるときの現場での作業性を大幅に改善することができる。
本発明によれば、ロータに容易に着脱でき、固定のための構成も簡単な打撃板を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る破砕機の全体的な構成を模式的に示す断面図。 ロータ及び打撃板の全体的な構成を示す斜視図。 ロータに取り付けられている状態の打撃板を詳細に示す斜視図。 プロテクタ、締付部材及び打撃板の構成を示す分解斜視図。 打撃板の構成を説明する斜視図。 打撃板をロータに取り付けるためにケーシングの一部が開放された状態を示す断面図。 吊り治具により吊り上げられた打撃板が回転ディスクの収容凹部に差し込まれる様子を示す拡大図。 打撃板が収容凹部に差し込まれた状態を示す拡大図。 図8の状態から、締付部材が打撃板とプロテクタの間に差し込まれる様子を示す斜視図。 打撃板が回転ディスクに装着された状態を示す拡大図。 プロテクタ及び締付部材に関する変形例を示す斜視図。 プロテクタ及び締付部材に関する変形例を更に示す斜視図。 打撃板の変形例を示す斜視図。 打撃板の別の変形例を示す斜視図。 第2実施形態の打撃板を示す斜視図。 第2実施形態の打撃板がロータに取り付けられている状態を示す斜視図。 (a)吊り治具により第2実施形態の打撃板が吊り上げられた様子を示す正面図。(b)吊り治具により第2実施形態の打撃板が吊り上げられた様子を示す側面断面図。 第2実施形態の打撃板の変形例を示す斜視図。 第2実施形態の打撃板の別の変形例を示す斜視図。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る破砕機100の全体的な構成を模式的に示す断面図である。なお、図1には、ロータ2の軸(後述の回転軸2c)に垂直な平面で破砕機100を切った断面が示されている。図2は、ロータ2及び打撃板1の全体的な構成を示す斜視図である。図3は、ロータ2に取り付けられている状態の打撃板1を詳細に示す斜視図である。図4は、プロテクタ3、締付部材4及び打撃板1の構成を示す分解斜視図である。
図1に示す第1実施形態の破砕機100は、例えば岩石等の原料(破砕対象物)70に対し、打撃及び衝撃等を加えることにより破砕する機械である。破砕機100は、主として、ケーシング90と、伝達軸21と、ロータ2と、打撃板1と、衝突板80と、マールバーン81と、を備える。
ケーシング90は中空状に構成されており、その内部にロータ2、打撃板1、衝突板80及びマールバーン81が収容されている。また、ケーシング90の内部空間を貫通するように伝達軸21が水平に配置され、回転可能に支持されている。伝達軸21は、図略の電動機等から駆動力が伝達されることにより回転する。
ケーシング90の上面中央には、原料70を上から投入する開口である供給口91が形成されている。ケーシング90の底面には、破砕された原料である破砕物71を排出する開口である排出口92が形成されている。ケーシング90の内部には、供給口91から排出口92に至る原料70の経路が形成されている。ケーシング90にはヒンジ機構が設けられており、メンテナンス作業等のために一部を開放できるように構成されている。
衝突板80は、ロータ2と、その真上に配置された供給口91と、の間の空間を挟むように1対で設けられている。この衝突板80は、打撃板1の打撃により飛ばされた原料70がぶつかることで、原料70に衝撃力を与え、原料70をより効果的に破砕させる。
マールバーン81は、衝突板80の下方の位置でロータ2を挟むように1対で設けられている。高速回転する打撃板1の先端がマールバーン81の近くを通ることにより、原料70は、打撃板1と当該マールバーン81との間の隙間を通過できる大きさになるまで細かく砕かれる。なお、マールバーン81の代わりに、衝突板80とは別の衝突板が配置されても良い。
ロータ2は、ケーシング90の内部空間の中央略下側に配置され、伝達軸21に固定されている。従って、ロータ2は、伝達軸21とともに一体的に回転することができる。図2に示すように、ロータ2の回転軸2cは、伝達軸21の軸線と一致する。以下の説明では、ロータ2の回転中心となる軸を、単に回転軸2cと呼ぶことがある。
本実施形態の破砕機100は可逆回転式破砕機として構成されているので、図1に矢印で示す方向にロータ2を回転する正回転運転によっても、反対の方向に回転する逆回転運転によっても、原料70を破砕することができる。ロータ2をどちらに回転させても同等の破砕性能が得られるように、破砕機100は、上記の回転軸2cを含む垂直な平面に対して対称となるように構成されている。このため、供給口91は、回転軸2cの真上に配置されている。
図3に示すように、ロータ2は、4つの回転ディスク(回転板)22を備える。ただし、回転ディスク22の数は1〜3つであっても良く、5つ以上であっても良い。
4つの回転ディスク22は、間隔をあけて軸方向に並べて伝達軸21に取り付けられている。回転ディスク22は、伝達軸21と一体的に回転する。従って、回転ディスク22の回転中心となる軸は、回転軸2cと一致する。
各回転ディスク22の外周には、図2に示すように、打撃板1の一部を収容可能な収容凹部23が形成されている。当該収容凹部23は、回転ディスク22の周方向に等間隔で複数(本実施形態においては、4つ)形成されている。4つの収容凹部23の形状は、互いに同一となっている。
図2に示すように、4つの回転ディスク22は実質的に同一の形状とされ、互いに位相が一致する状態で伝達軸21に固定されている。従って、各回転ディスク22の収容凹部23は、回転軸2cと平行な方向に直線状に並んでいる。
回転ディスク22は、ディスク本体(回転板本体)24と、ロータライナ25と、プロテクタ3と、を備える。
ディスク本体24は、板状に形成されており、伝達軸21に固定されている。前述の収容凹部23は、このディスク本体24に凹部を形成することで構成されている。
ロータライナ25は、ディスク本体24に形成されたそれぞれの収容凹部23を挟むように1対ずつ配置されている。それぞれのロータライナ25は、ディスク本体24の外周面を覆うように配置され、例えばボルト等の固定部材によってディスク本体24に固定されている。これにより、ディスク本体24を摩耗から保護することができる。また、ロータライナ25は、プロテクタ3を引っ掛けるための爪部を有しており、これにより、プロテクタ3をディスク本体24に固定することができる。
プロテクタ3は、ディスク本体24に形成されたそれぞれの収容凹部23に1対ずつ、互いに対向するように配置される。
プロテクタ3には、傾斜して形成されたテーパ案内面31と、テーパ案内面31の両端に形成された第1突起33及び第2突起34と、が形成されている。なお、以下の説明においては、この1対のプロテクタ3のそれぞれを区別するために、符号3a,3bを用いる場合がある。また、それぞれのプロテクタ3a,3bに形成されたテーパ案内面31を区別するために、符号31a,31bを用いる場合がある。
それぞれのプロテクタ3a,3bにおいて、テーパ案内面31a,31bと反対側には、ディスク本体24に形成された突起を差し込むための穴と、ロータライナ25に形成された前記爪部を引っ掛けるための凹部と、が形成されている。これにより、プロテクタ3a,3bを、ロータライナ25によってディスク本体24に固定することができる。
プロテクタ3a,3bを互いに対向するように収容凹部23に配置したとき、プロテクタ3a,3bのそれぞれに形成されたテーパ案内面31a,31bは、図4に示すように互いに向かい合うように位置する。また、2つのテーパ案内面31a,31bは、回転軸2cに近づくにつれて互いに離れるように傾斜して形成されている。言い換えれば、この2つのテーパ案内面31a,31bは対称的に傾斜していて、回転軸2cと平行な向きで見たときにテーパ形状となっている。
プロテクタ3a,3bのテーパ案内面31a,31bに対して接触又は隙間をあけて対面するように、後述する締付部材4a,4bのテーパ面41a,41bが配置される。締付部材4a,4bのテーパ面41a,41bは、プロテクタ3a,3bのテーパ案内面31a,31bに対応した形状となっている。
テーパ案内面31a,31bが上記のように傾斜して配置されているので、当該テーパ案内面31a,31bは、締付部材4a,4bの位置が回転軸2cから離れるに従って、対の締付部材4a,4bの間の距離が小さくなるように案内する。
更に言えば、プロテクタ3a,3bのテーパ案内面31a,31bは、傾斜した平面ではなく、図4に示すように傾斜した円弧面(凹状の湾曲面)となるように形成されている(ただし、湾曲面状に形成されなくても良い)。これにより、テーパ案内面31a,31bは、締付部材4が有するテーパ面41a,41bの位置が当該テーパ案内面31a,31bから回転軸2cの方向でズレる距離が大きくなるに従って、1対の締付部材4a,4bの間の距離が小さくなるように、後述の締付部材4を案内する。
第1突起33は、ロータ2の軸から遠い側に位置するテーパ案内面31の端部において、反対側のプロテクタ3に近づく向きに、突出して設けられている。
第2突起34は、ロータ2の軸に近い側に位置するテーパ案内面31の端部において、反対側のプロテクタ3に近づく向きに、突出して設けられている。
図1に示すように、本実施形態の破砕機100は、打撃板1を挟んで互いに向かい合うように対をなして設けられた締付部材(固定部材)4を備える。なお、以下の説明においては、この1対の締付部材4のそれぞれを区別するために、符号4a,4bを用いる場合がある。また、それぞれの締付部材4a,4bに形成されたテーパ面41を区別するために、符号41a,41bを用いる場合がある。
この締付部材4はブロック状に形成されており、プロテクタ3と、収容凹部23に収容される打撃板1と、の間に配置されている。
締付部材4には、テーパ面41と、溝部42と、が形成されている。溝部42は、締付部材4においてテーパ面41が形成されている側と反対側に配置されている。
それぞれの締付部材4a,4bに形成されたテーパ面41a,41bは、図4に示すように、テーパ案内面31a,31bの形状に対応する傾斜した円弧面(凸状の湾曲面)となるように形成されている。このテーパ面41a,41bは、回転軸2cに近づくにつれて互いに離れるように傾斜して形成されている。
この締付部材4は、プロテクタ3のテーパ案内面31に沿って、回転軸2cに近づく又は離れる方向にスライド可能に設けられている。
このように、プロテクタ3a,3bと締付部材4a,4bとの接触面が、回転軸2cから離れるにつれて次第に窄まるテーパ状に形成されている。これにより、締付部材4a,4bが打撃板1を挟んだ状態で回転軸2cから離れる方向に移動したとき、テーパ係合により締付部材4a,4bが打撃板1を締め付け、固定することができる。
そして、テーパ案内面31は凹状の湾曲面として形成されているので、プロテクタ3と締付部材4とがテーパ係合している状態において、ロータ2の軸方向と平行な方向における締付部材4のズレを防止することができる。即ち、プロテクタ3と締付部材4との接触面のそれぞれを、凹状の湾曲面と凸状の湾曲面とに形成することで、円弧形状の凹凸が重なることによる調心作用を実現することができる。このように、テーパ案内面31及びテーパ面41の湾曲形状は、実質的に、締付部材4が回転軸2cの方向に移動することを規制する規制部として機能する。
溝部42は、回転軸2cと平行な方向に延びる溝として形成されている。この溝部42に打撃板1の一部が嵌まることにより、打撃板1に対して締付部材4が溝に垂直な方向で相対移動しないように構成されている。即ち、締付部材4が打撃板1を挟持した状態では、締付部材4は、回転軸2cに近づく又は離れる方向での打撃板1の移動に連動して移動する。
上述のように、プロテクタ3と締付部材4とは、単にテーパ状の面同士が接触可能なように配置されるだけであり、取付け又は取外しが容易に構成されている。従って、部品の交換等のメンテナンス作業も容易である。また、打撃板1の変位が止め部12によって防止されているため、特許文献2のような、打撃板の変位を防止する支持体を省略することができる。従って、支持体を差込可能な特別な形状のプロテクタを要しないため、プロテクタ3の形状をすべて同一とすることができる。この結果、製造コストを低減できるとともに、部品管理の手間を軽減することができる。
更に、本実施形態においてテーパ案内面31は、ディスク本体24に形成されるのではなく、ディスク本体24に着脱可能に取り付けられたプロテクタ3に形成されている。従って、例えば長期の使用によってテーパ案内面31が摩耗した場合でも、溶接等による補修作業を必要とせず、単にプロテクタ3を交換するだけで修理を完了させることができる。この結果、作業負荷を低減できるとともに、溶接を行った場合の熱によるディスク本体24の歪み等も防止することができる。
次に、図1から図5までを参照して、本実施形態の破砕機100に用いる打撃板1の構成を詳細に説明する。図5は、打撃板1の構成を説明する斜視図である。
図1に示すように、打撃板1は、ロータ2の外周において、周方向に等間隔で、回転軸2cを中心として径方向外側に放射状に取り付けられている。
図3等に示すように、打撃板1は、厚みを有し、互いに向かい合う2つの辺を有する板状(具体的には、矩形の板状)に形成されている。打撃板1の矩形は、互いに向かい合う2つの辺を2組有するが、そのうち1つの組に属する2つの辺に、打撃部10a,10bが形成されている。以下の説明では、打撃板1に関して、打撃部10a,10bが配置されている辺に沿う方向を幅方向と呼ぶことがある。また、厚み方向及び幅方向の何れにも垂直な方向(言い換えれば、打撃部10a,10bが向かい合う方向)を、高さ方向と呼ぶことがある。ただし、この方向の呼び方は、打撃板1の向きを限定するものではない。
打撃部10a,10bは、高さ方向で互いに向かい合うように配置されている。打撃板1は、その高さ方向とロータ2の径方向とが一致するように、かつ、厚み方向とロータ2の周方向とが一致するように向けられ、高さ方向の一端がロータ2の外周に突出した状態でロータ2に取り付けられている。この結果、幅方向は、ロータ2の回転軸2cと平行な方向に向けられる。打撃板1は、幅方向で、2つの回転ディスク22に跨ることが可能な寸法を有している。
新品の打撃板1をロータ2に取り付けるとき、2つの打撃部10a,10bのうち何れを用いて破砕を行うか、任意に選択される。そして、打撃板1は、選択された側の打撃部10aが回転ディスク22から外側に突出する一方、反対側の打撃部10bは回転ディスク22の収容凹部23に挿入されるようにして、ロータ2に装着される。
打撃板1は、図3に示すように、引掛け部11と、止め部12と、を有する。止め部12は、引掛け部11とは異なる場所に配置されている。
図4に示すように、引掛け部11及び止め部12は、打撃板1の厚み方向における両側の面のそれぞれに、互いに位置を対応させるように形成されている。引掛け部11及び止め部12は、何れも厚み方向で凸となるように形成されている。
引掛け部11は、図3に示すように、2つの打撃部10a,10bの間であって、打撃板1の高さ方向中央部に配置されている。引掛け部11は、打撃板1の厚み方向一側の面につき、2つ(即ち、当該打撃板1が固定される対象の回転ディスク22の数)だけ形成されている。それぞれの引掛け部11は、打撃板1の幅方向に延びる2つの凸部11a,11bを有する。
打撃板1の厚み方向で見ると、凸部11a,11bは図5に示すように、打撃板1の高さを2等分する直線を軸として対称に形成されている。以下の説明では、この軸を対称軸と呼ぶことがある。対称軸1aは、打撃板1の幅方向と平行に向けられている。また、凸部11a,11bの長手方向は、対称軸1aと平行である。
当該凸部11a,11bは、何れも締付部材4の溝部42に嵌め込むことができる。締付部材4を対称軸1a(回転軸2c)と平行な方向にスライドさせることで、締付部材4が当該引掛け部11に対して噛み合う第1状態と、当該噛合いを解除する第2状態と、の間で切り換えることができる。
凸部11aと凸部11bとの間は相対的に凹となっているが、この凹となる部分に(止め部12と反対側から)接続するように、対称軸1aと平行な方向に細長い直線状のガイド溝13が打撃板1に形成されている。このガイド溝13に、締付部材4の溝部42の周囲で相対的に凸となる部分を差し込むことにより、締付部材4のスライド方向を案内することができる。
打撃板1の両側に配置された締付部材4が引掛け部11(図3においては凸部11b)に嵌合している第1状態において、打撃板1及び締付部材4a,4bが遠心力によって回転軸2cから離れる方向に移動すると、プロテクタ3a,3bと締付部材4a,4bと間でテーパ係合が生じて、打撃板1がロータ2に固定される。
このように、シンプルな構成で打撃板1を回転ディスク22に容易に固定することができるので、作業の簡素化を図ることができる。
幅方向における打撃板1の寸法の大きさは任意であるが、本実施形態の打撃板1においては、2つの回転ディスク22に跨る長さとするとともに、引掛け部11が、厚み方向一側の面につき2つ設けられている。これにより、回転ディスク22の1つ毎に打撃板1を取り付ける場合と比較して、装着作業が容易になる。また、破砕機100に打撃板1を2箇所で確実に固定することができる。
止め部12も引掛け部11と同様に、2つの打撃部10a,10bの間であって、打撃板1の高さ方向中央部に配置されている。それぞれの止め部12は、矩形状に形成されている。
本実施形態では、引掛け部11が2つ並べて配置され、止め部12は、互いに隣接する引掛け部11と引掛け部11の間の隙間に配置されている。従って、止め部12に着目する場合、その両側に引掛け部11が配置されることになる。また、打撃板1をロータ2に装着したときに、止め部12は図3に示すように、隣り合う回転ディスク22の間の位置に配置される。
図5に示すように、対称軸1aと垂直な平面P1で引掛け部11を切った輪郭と、同様に対称軸1aと垂直な平面P2で止め部12を切った輪郭と、を比較すると、引掛け部11の断面輪郭11sにおいて凸でない部分に対し、止め部12の断面輪郭12sにおいて凸の部分が対応している。従って、対称軸1aの方向(言い換えれば、前述の第1状態と第2状態とを切り換えるために締付部材4がスライドする方向)で見たとき、引掛け部11において対をなして形成された凸部11a,11bの間から、止め部12の少なくとも一部が見えることになる。更に言えば、引掛け部11に締付部材4を噛み合わせた状態で、対称軸1aの方向で見たとき、この締付部材4と、止め部12と、が干渉する関係となる。
その結果、図3に示すようにロータ2に装着された状態の打撃板1が幅方向(回転軸2cの方向)に仮に移動しようとしても、その移動は、プロテクタ3にテーパ係合された締付部材4に止め部12が当たることで阻止される。また、当該締付部材4は、テーパ係合状態において、上記で説明したように、プロテクタ3との接触面の湾曲形状によってプロテクタ3に拘束されている。このようにして、打撃板1が幅方向にズレるのを防止することができる。
止め部12を上記のように配置したことに伴い、打撃板1に設けられている複数の引掛け部11の何れに着目しても、当該引掛け部11に対して止め部12は片側にだけ配置されている。従って、止め部12が設けられていない側から、締付部材4を対称軸1aの方向にスライドして引掛け部11に噛み合わせることができる。
図3等に示すように、止め部12の中央部には、棒状の部材を差し込むことができる固定穴(固定部)12hが形成されている。固定穴12hは、打撃板1の厚み方向における両側の面のそれぞれに、互いに位置を対応させるように形成されている。この固定穴12hを利用することで、後述の吊り治具60に止め部12を固定することができる。
上述のように、固定穴12hは、ロータ2に打撃板1を装着した場合に回転ディスク22の間に位置する止め部12に形成されている。従って、ロータ2に取り付けられている打撃板1に対しても、吊り治具60を容易に固定することができる。
破砕機100の性質上、打撃板1の打撃部10は、使用につれて摩耗することが避けられない。この点、本実施形態の破砕機100においては、正回転での運転と、逆回転での運転を切り換えることにより、打撃板1の連続耐用期間を延ばしている。更に、打撃板1が図1の点線で示すように摩耗した場合に、当該打撃板1を高さ方向で反転させて取り付けることにより、打撃板1の寿命を更に延ばすことができる。
次に、打撃板1をロータ2に取り付ける方法(打撃板取付方法)について、図6から図10までを参照して説明する。図6は、打撃板1をロータ2に取り付けるためにケーシング90の一部が開放された状態を示す断面図である。図7は、吊り治具60により吊り上げられた打撃板1が回転ディスク22の収容凹部23に差し込まれる様子を示す拡大図である。図8は、打撃板1が収容凹部23に差し込まれた状態を示す拡大図である。図9は、図8の状態から、締付部材4bが打撃板1とプロテクタ3bの間に差し込まれる様子を示す斜視図である。図10は、打撃板1が回転ディスク22に装着された状態を示す拡大図である。
打撃板1を取り付ける作業について順に説明すると、先ず、図6に示すように、ケーシング90の一部、具体的には、供給口91のすぐ脇の部分を開放する。これと前後して、ロータ2のうち打撃板1を取り付ける位置がケーシング90の開放部分90eで露出するように、ロータ2を回転させる。即ち、打撃板1を取り付ける対象となる収容凹部23の開放側が、ケーシング90の開放部分90eを向く斜め上向きとなるように、回転ディスク22の回転位相を調整する(位相調整工程)。これにより、両回転型である本実施形態の破砕機100において、回転軸2cの真上に配置された供給口91の周辺の構成が邪魔にならず、打撃板1を取り付ける作業空間を大きく確保することができる。
続いて、図7に示すように、打撃板1を、門型の枠状に形成された吊り治具60により吊り上げる。この吊り治具60は、アーム61と、吊り部62と、止めボルト63と、を備える。
アーム61は、互いに平行に延びるように1対で配置され、その間に打撃板1を差し込むことができるように構成されている。このアーム61は細長く構成されており、その先端を、複数並べて配置された回転ディスク22の間の隙間に差し込むことができる。
吊り部62は、吊り治具60の適宜の箇所に固定されている。吊り部62には、適宜の吊上げ装置(例えば、チェーンブロックやホイストクレーン等)に装着されたワイヤを通すことが可能な貫通孔が形成されている。
止めボルト63は、それぞれのアーム61に対し取り付けられている。それぞれの止めボルト63の先端は、1対のアーム61の内側の空間を向くように配置されている。また、それぞれのアーム61の止めボルト63の先端は、互いに対向するように配置される。止めボルト63の先端部は、打撃板1の止め部12に形成された固定穴12hに差し込むことができる。
それぞれの止めボルト63はアーム61に対しネジ結合されており、止めボルト63を回転させることで、その突出長さを変更することができる。この構成で、2つの止めボルト63を回転させて、その先端が固定穴12hにそれぞれ差し込まれた状態で締め付けることで、打撃板1に吊り治具60を装着することができる。
なお、吊り治具60に固定される吊り部62の位置は、吊り上げたときに打撃板1が図7のように適宜の傾斜姿勢となるように定められている。これにより、収容凹部23に対して打撃板1を斜めに差し込み易くなっている。
図7に示すように、回転ディスク22の収容凹部23においては、1対の締付部材4a,4bのうち、相対的に下方に位置する締付部材4aだけが配置されている。締付部材4aは、プロテクタ3aのテーパ案内面31aと接触した状態で、かつ、第2突起34によって下端が受け止められた状態で位置している。この状態で、斜め姿勢の打撃板1を回転軸2cに近づく向きに移動させ、その引掛け部11の凸部11bが締付部材4aの溝部42に嵌合できるように、収容凹部23に差し込む(差込工程)。なお、1対のうち一方の締付部材4bが一時的に取り去られているので、凸部11bを締付部材4aの溝部42に噛み合わせるために打撃板1を動かすための隙間が、1対のプロテクタ3a,3bの間に確保されている。
差込工程が完了した後、止めボルト63を緩めることで、打撃板1から吊り治具60が取り外される。この状態が図8に示されている。
その後、一時的に取り去られていた締付部材4bを、図9に示すように回転軸2cと平行な方向にスライドさせることによりプロテクタ3bと打撃板1との間に差し込み、図10に示すように締付部材4bの溝部42に凸部11bを嵌合させる(装着工程)。それぞれの締付部材4bをスライドさせる方向は、止め部12に近づく向きとなっている。
このとき、元からある締付部材4aは回転軸2cに近い位置にあり、他方の締付部材4bも回転軸2cに近い位置に差し込まれるので、締付部材4bの差込みに必要な隙間が1対のプロテクタ3a,3bの間に確保されている。このスライド移動により、締付部材4bと引掛け部11とが噛み合っていない第2状態から、締付部材4bと引掛け部11とが噛み合う第1状態へ切り換えられて、図10に示すように打撃板1を回転ディスク22に装着することができる。
1枚の打撃板1を2つの回転ディスク22に装着した後、残りの2つの回転ディスク22に対し、もう1枚の打撃板1を同様に装着する。回転軸2cの方向に2枚並べて打撃板1を回転ディスク22に装着した後、ロータ2を回転して、回転ディスク22の回転位相を調整し、回転ディスク22の他の収容凹部23に打撃板1を2枚ずつ装着する。
その後、破砕機100の運転のためにロータ2を回転させると、打撃板1及び締付部材4a,4bが遠心力により回転軸2cから離れるように移動する。この結果、プロテクタ3a,3bと締付部材4a,4bとのテーパ係合により打撃板1が厚み方向で締め付けられ、この結果、打撃板1がロータ2に強固に固定される。このように、簡単な作業で、打撃板1を回転ディスク22に取り付けることができる。
打撃板1を回転ディスク22から取り外す作業については、ロータ2の回転を停止させた状態で打撃板1に対して径方向外側から衝撃を与える等してプロテクタ3a,3bと締付部材4a,4bとのテーパ係合を解除した後、上記の作業の実質的に逆を行えば良い。
これにより、使用に伴って打撃板1の一側の打撃部10aが摩耗した場合は、当該打撃板1をロータ2から取り外し、他側の打撃部10bが径方向外側となるように向きを反転させてロータ2に取り付ける作業を、簡単に行うことができる。
次に、図11及び図12を参照して、プロテクタ3及び締付部材4に関する種々の変形例を説明する。
図11(a)の例では、プロテクタ3のテーパ案内面31が凸状の湾曲面として構成され、締付部材4のテーパ面41が凹状の湾曲面として構成されている。このように、互いに接触する面の凹と凸が図4とは逆であっても、回転軸2cの方向での締付部材4のズレを規制することができる。
図11(b)の例では、プロテクタ3のテーパ案内面31及び締付部材4のテーパ面41が、何れも断面V字状に形成されている。なお、図4と図11(a)との関係と同様に、V字の凹凸が図11(b)の構成とは逆であっても良い。
図11(c)の例では、プロテクタ3のテーパ案内面31は平面状のテーパとなっており、締付部材4のテーパ面41も同様である。ただし、プロテクタ3のテーパ案内面31には細長い溝31mが形成され、締付部材4のテーパ面41には、当該溝31mに差込可能な細長い突起41mが形成されている。溝31mと突起41mは、プロテクタ3に対して回転軸2cの方向で締付部材4がズレるのを規制する規制部として機能する。また、プロテクタ3のテーパ案内面31に、締付部材4の幅よりも大きい幅の溝31mを形成することもできる。この場合、締付部材4に突起41mを設けなくても良い。
図12(a)の例では、プロテクタ3のテーパ案内面31は、回転軸2cに近い側の一部だけ平面31pとして形成され、残りが凹状の湾曲面31qとして形成されている。これに対応して、締付部材4のテーパ面41は、回転軸2cに近い側の一部だけ平面41pとして形成され、残りが凸状の湾曲面41qとして形成されている。この構成では、凸状の湾曲面41qを凹状の湾曲面31qに引っ掛けることにより、打撃板1の取付け及び取外し時に締付部材4がプロテクタ3から落下することを防止することができる。これに伴い、図12(a)の構成では、プロテクタ3において第2突起34が省略されている。
図12(b)の例では、プロテクタ3が有する第2突起34において、回転軸2cの方向での両端部にストッパ部(規制部)34sが形成されている。このストッパ部34sは、図7に示すようにプロテクタ3が第2突起34で締付部材4を下から受け止めているときに、当該締付部材4の下端部を挟んで両側に位置する。これにより、差し込まれる打撃板1が締付部材4に当たっても、締付部材4が回転軸2cの方向に位置ズレしないようにすることができる。なお、ストッパ部は、プロテクタ3の代わりに締付部材4に設けても良い。
図12(c)の例では、プロテクタ3のテーパ案内面31のうち、回転軸2cから遠い側の一部にのみ、回転軸2cの方向の両端部にストッパ部(規制部)31sが形成されている。このストッパ部31sは、締付部材4が回転軸2cから遠い位置にあるときだけ、当該締付部材4を挟んで両側に位置する。この構成によっても、回転軸2cの方向での締付部材4のズレを規制することができる。テーパ案内面31及びテーパ面41は、何れも平面状のテーパとして形成されている。なお、ストッパ部31sは回転軸2cから遠い側の一部にだけ設けられているので、回転軸2cと平行な方向に締付部材4をスライドさせるときは、ストッパ部31sが締付部材4と干渉することはない。
次に、図13及び図14を参照して、上記打撃板1の変形例に係る打撃板1x,1yを説明する。
図13に示す変形例の打撃板1xは、引掛け部11の周囲に、引掛け部11に噛み合った状態の締付部材4が対称軸1aに沿って移動するのを規制する小さな段差14が形成されている。これにより、打撃板1xの位置ズレを確実に防止することができる。更に、図13と図5とを比較するとわかるように、上述のガイド溝13は、打撃板1xの幅方向での端部において、当該端部に近づくに従って溝幅が広がるようなテーパ状に形成されている。これにより、締付部材4bをスライドさせて打撃板1とプロテクタ3bとの間に差し込む作業を円滑に行うことができる。
打撃板1xにおいて、固定穴12hは高さ方向に複数(2つ)形成されており、それぞれの固定穴12hは、対称軸1aを挟んで対称となるように配置されている。これにより、新品の打撃板1xにおいて2つの打撃部10a,10bのうち何れを上側にして吊り下げる場合でも、打撃板1xの重心より上方に位置する固定穴12hに吊り治具60の止めボルトを差し込んで吊り下げることで、吊った状態の打撃板1xを安定させることができる。2つの打撃部10a,10bのうち一方が摩耗した場合は打撃板1xの重心の位置が変化するので、高さ方向で異なる位置に2つの固定穴12hを形成しておくと、打撃板1xを高さ方向で反転した後にロータ2に取り付ける作業において吊荷を安定させることができる。一側が大きく摩耗した場合に備えて、2つの固定穴12hの間の距離をある程度大きくすることが好ましい。図5の打撃板1及び図14の打撃板1yにおいても、複数の固定穴12hを有する構成に変更することができる。
図14に示す変形例の打撃板1yは、2つではなく4つの回転ディスク22に跨って取り付けられる。従って、打撃板1yにおいては、厚み方向一側の面につき4つの引掛け部11が配置されている。このように、1枚の打撃板1yが幾つの回転ディスク22に固定されるかは任意であり、引掛け部11の数は、それに応じて定めることができる。引掛け部11の数を、例えば3つ又は5つ以上に変更することもできる。
本変形例では引掛け部11が4つ並べて配置されているので、互いに隣接する引掛け部11と引掛け部11の間の隙間は3つになる。この3つ並んだ隙間に対して、止め部12は中央以外の隙間に(2つ)配置されている。従って、2つの止め部12の何れに着目しても、その両側に引掛け部11が配置されることになる。また、打撃板1yをロータに装着したときに、それぞれの止め部12は、隣り合う回転ディスク22の間の位置に配置される。
この打撃板1yを吊り上げる場合、同一の構成の吊り治具60が2つ用意されて、それぞれが、図14に示す2つの止め部12の固定穴12hに装着される。このように2つの吊り治具60を用いることで、打撃板1yを安定した姿勢で吊り上げることができる。
以上に説明したように、本実施形態の打撃板1は、図5に示すように、高さ方向で向かい合う2つの辺を有する板状に構成され、辺のそれぞれに形成される打撃部10a,10bのうち選択された何れかが原料70に作用するように破砕機100に装着可能である。打撃板1は、引掛け部11と、止め部12と、を有する。引掛け部11は、厚み方向で凸となる部分を含んで形成される。止め部12は、引掛け部11とは異なる場所に配置され、厚み方向で凸となる部分を含んで形成される。引掛け部11及び止め部12は、2つの打撃部10a,10bの中間の位置に配置されている。
これにより、一側の辺の打撃部(例えば、打撃部10a)が摩耗した場合に、破砕機100に取り付ける向きを反転させることで、他側の辺の打撃部(打撃部10b)を用いることができ、打撃板1の寿命を延ばすことができる。また、破砕機100が備える締付部材4を引掛け部11に噛み合わせることで、打撃板1を破砕機100に固定することができる。更に、2つの打撃部10a,10bの対称軸1aに沿って打撃板1が移動しようとしても、止め部12が締付部材4と干渉するので、打撃板1の移動を止め部12によって阻止することができる。この結果、破砕機100から打撃板1が外れるのを防止できる。
また、本実施形態の打撃板1において、引掛け部11は、2つの打撃部10a,10bの対称軸1aの向きに複数並べて配置される。複数の引掛け部11の何れにおいても、対称軸1aの方向で片側にだけ止め部12が配置されている。
これにより、止め部12が配置されていない側から、締付部材4を対称軸1aの方向に移動させることで、締付部材4を打撃板1の引掛け部11に噛み合わせることができる。
また、図5に示す構成の打撃板1において、厚み方向一側の面につき、引掛け部11は2つ配置されている。
これにより、破砕機100に打撃板1を2箇所で確実に固定することができる。
また、本実施形態の打撃板1において、止め部12は、2つの打撃部10a,10bの対称軸1aと平行な向きで引掛け部11と隣り合うように配置される。対称軸1aと垂直な平面P1で引掛け部11を切った断面輪郭11sにおいて凸でない部分に対し、対称軸1aと垂直な平面P2で止め部12を切った断面輪郭12sにおいて凸の部分が対応している。
これにより、回転軸2cの方向における打撃板1の移動を、止め部12が締付部材4と干渉することによって阻止することができ、打撃板1を好適に固定することができる。
また、本実施形態の打撃板1において、引掛け部11は、2つの打撃部10a,10bの対称軸の向きに2つ並べて配置される。止め部12は、対称軸1aの方向で引掛け部11に両側を挟まれるように配置される。
これにより、打撃板1の簡素な構成を実現することができる。
また、本実施形態の打撃板1においては、凹部である固定穴12hが、当該打撃板1において厚み方向を向く面に形成されている。
これにより、例えば吊り治具60を固定穴12hに固定することで、破砕機100に対して打撃板1を取り付ける際に、打撃板1を適切な姿勢とすることが容易になる。また、図3のように複数の打撃板1が互いに近接しながらロータ2に取り付けられている状態において、反転等を目的として打撃板1を1枚ずつ取り外すときに、仮に打撃板1の幅方向両端の面に固定穴が形成されていると、吊り治具を固定穴に固定するために、打撃板1を幅方向に少し移動させて隣の打撃板1との間に隙間を形成しなければならない。この点、本実施形態の打撃板1では、そのような作業を省略して、吊り治具60で打撃板1を厚み方向で挟むように固定穴12hに固定することができる。従って、作業効率を向上させることができる。
また、本実施形態の打撃板1においては、固定穴12hが止め部12に形成されている。
これにより、打撃板1の簡素な構成を実現することができる。
ただし、例えば、固定穴12hを省略して、止め部12が、吊り治具を固定するための固定部を兼ねるように構成しても良い。例えば、止め部12の凸形状を吊り治具で掴むことで、当該吊り治具が止め部12に固定される構成が考えられる。
この場合も、打撃板1の簡素な構成を実現することができる。
また、本実施形態の破砕機100は、打撃板1と、回転ディスク22と、締付部材4と、を備える。打撃板1には、打撃部10a,10bが形成される。回転ディスク22には、打撃板1の一部を収容可能な収容凹部23が形成され、回転軸2cを中心として回転可能に支持される。締付部材4は、打撃板1を挟んで互いに向かい合うように対をなして収容凹部23に配置され、それぞれが回転軸2cと平行な方向及び垂直な方向に移動可能である。回転ディスク22には、締付部材4が回転軸2cから離れるに従って対の締付部材4の間の距離が小さくなるように締付部材4を案内するテーパ案内面31が形成される。締付部材4には、テーパ案内面31aに対応するテーパ面41が形成される。打撃板1は、厚み方向で凸となる部分を含んで形成され、締付部材4に噛み合うことが可能な引掛け部11を有する。締付部材4を回転軸2cと平行な方向に移動させることで、締付部材4が引掛け部11に対して噛み合う第1状態と、当該噛合いを解除する第2状態と、の間で切換可能に構成されている。第1状態の締付部材4とともに打撃板1を回転軸2cから離れる方向に移動させることで、テーパ案内面31aとテーパ面41とがテーパ係合する。
これにより、締付部材4を第1状態とした上で回転ディスク22を回転させることで、遠心力により打撃板1と締付部材4が回転軸2cから離れる方向に移動し、このときに生じるテーパ係合により締付部材4が打撃板1を締め付ける。これにより、打撃板1を回転ディスク22に固定することができる。
また、図4、図11(a)、図11(b)、図12(a)、及び図12(b)に示す構成では、プロテクタ3が備えるテーパ案内面31は、締付部材4のテーパ面41の位置が当該テーパ案内面31に対して回転軸2cの方向でズレる距離が大きくなるに従って、対の締付部材4の間の距離が小さくなるように当該締付部材4を案内する。
これにより、回転動作中に締付部材4が回転ディスク22から外れるのを防止することができる。
一方、図11(c)、図12(b)、及び図12(c)に示す構成では、締付部材4及び回転ディスク22(プロテクタ3)のうち少なくとも何れかに、締付部材4が回転ディスク22に対して回転軸2cの方向に移動することを規制する規制部が形成されている。
これにより、締付部材4が不意に回転ディスク22から外れるのを防止することができる。
また、本実施形態の破砕機100において、回転ディスク22は、ディスク本体24と、プロテクタ3と、を備える。プロテクタ3は、ディスク本体24に着脱可能に固定される。テーパ案内面31はプロテクタ3に形成されている。
これにより、テーパ案内面31が摩耗した場合でも、修理はプロテクタ3を交換するだけで足りるので、メンテナンスが容易になる。
また、本実施形態の破砕機100においては、打撃部10a,10bが形成された打撃板1を、両回転型の破砕機100が備える回転ディスク22に以下の方法で取り付けている。この打撃板取付方法は、位相調整工程と、差込工程と、装着工程と、を含む。位相調整工程では、打撃板1の一部を収容するために回転ディスク22に形成されている収容凹部23の開放側が斜め上向きとなるように、回転ディスク22の回転位相を調整する。差込工程では、打撃板1を回転ディスク22の回転軸2cに近づく向きに移動させて収容凹部23に差し込む。装着工程では、収容凹部23に差し込まれた打撃板1を回転ディスク22に装着する。
これにより、打撃板1を回転ディスク22に取り付けるときの作業性を大幅に改善することができる。
また、本実施形態において、前記位相調整工程では、収容凹部23の開放側が斜め上向きとなるように回転ディスク22の回転位相が調整される。前記差込工程では、吊り治具を介して打撃板1を吊り上げた状態で、打撃板1が収容凹部23に開放側から差し込まれる。
これにより、両回転型の破砕機100において回転軸2cの真上に配置される供給口91の周辺の構成が邪魔にならず、周囲に作業空間を大きく確保しながら打撃板1を取り付けることができる。
また、本実施形態の破砕機100は、打撃板1を挟んで互いに向かい合うように対をなして収容凹部23に配置可能な締付部材4を備える。締付部材4のそれぞれは、回転軸2cと平行な方向及び垂直な方向に移動可能である。前記差込工程では、対のうち下側に位置する締付部材4aが収容凹部23に配置された状態で、当該収容凹部23に打撃板1が差し込まれる。前記装着工程では、対のうち上側に位置する締付部材4bを回転軸2cと平行な方向に移動させることで収容凹部23に配置する。前記装着工程の後、2つの締付部材4a,4bとともに打撃板1が回転軸2cから離れる方向に移動することで締付部材4a,4bが回転ディスク22にテーパ係合可能になっている。
これにより、テーパ係合が解除された状態で締付部材4a、打撃板1、締付部材4bの順に組み付け、その後にテーパ係合によって打撃板1を締め付けて固定するので、簡単な作業で打撃板1を回転ディスク22に取り付けることができる。
次に、打撃板1の第2実施形態を説明する。図15は、第2実施形態の打撃板1pを示す斜視図である。図16は、第2実施形態の打撃板1pがロータ2に取り付けられている状態を示す斜視図である。図17は、吊り治具60xにより第2実施形態の打撃板1pが吊り上げられた様子を示す正面図及び側面断面図である。なお、本実施形態の説明においては、前述の実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
図15に示す本実施形態の打撃板1pは、第1止め部52と、第2止め部15と、を備えている。
第1止め部52は、打撃板1pの厚み方向一側の面につき、4つ配置されている。第1止め部52は、打撃板1pの幅方向における引掛け部11の一端部に配置され、打撃板1pの厚み方向において、当該引掛け部11よりも更に外側に凸となるように形成されている。
第1止め部52は、並べて配置された1対の引掛け部11において、対をなす相手側の引掛け部11に近い側の端部に形成されている。即ち、第1止め部52は、打撃板1pの幅方向における端部から遠い側に位置する引掛け部11の端部に形成されている。
これにより、打撃板1pの幅方向両側から締付部材4を回転軸2cと平行な方向にスライドさせるときに、第1止め部52が干渉せず、引掛け部11と容易に噛み合わせることができる。
第1止め部52は、引掛け部11が備えた2つの凸部11a,11bのそれぞれの一端部に配置され、凸部11a,11bと一体に形成されている。即ち、第1止め部52は、凸部11a,11bの一端部の一部が更に打撃板1pの厚み方向外側に突出するように構成されている。
言い換えれば、打撃板1pの高さ方向(2つの打撃部10a,10bを結ぶ方向)で見たとき、一体に形成された凸部11a,11b及び第1止め部52は、全体としてL字状になっている。
打撃板1pがロータ2に取り付けられている状態(図16に示す状態)において、1対の引掛け部11が備える4つの第1止め部52は、当該打撃板1pを固定するための1対のプロテクタ3の間に位置する。それぞれの第1止め部52は、引掛け部11に噛み合う締付部材4がテーパ係合するプロテクタ3に対し、打撃板1pの幅方向で僅かな隙間をあけて対向するように形成されている。
これにより、図16に示すように打撃板1pがロータ2に固定された状態で、当該打撃板1pが回転軸2cの方向に移動することを、第1止め部52と、周辺の部材であるプロテクタ3と、が接触することによって阻止できる。従って、打撃板1pが幅方向にズレた状態でロータ2が回転してケーシング90等に当たるのを防止できるので、破砕機100の円滑な動作を実現することができる。
第2止め部15は、互いに隣接する引掛け部11と引掛け部11の間の隙間に配置されている。第2止め部15は、締付部材4と干渉することで、打撃板1pの変位を防止する。
第2止め部15は、打撃板1pの厚み方向それぞれの面において、1対の引掛け部11同士を連結するように、当該2つの引掛け部11と一体に形成されている。第2止め部15は、引掛け部11が並べられる方向と平行に細長く形成されている。第2止め部15の長手方向両端部は、引掛け部11の2つの凸部11a,11bの間に位置している。
それぞれの引掛け部11において、第2止め部15の端部15aは、当該引掛け部11に形成された第1止め部52よりも打撃板1pの幅方向端部に近い位置に配置されている。言い換えれば、第2止め部15は、第1止め部52よりも打撃板1pの幅方向両端に近づくように延びて形成されている。
この構成により、図16に示すように打撃板1pがロータ2に固定された状態では、締付部材4の溝部42の周囲で相対的に凸となる部分が、第2止め部15の端部15aに当たる。この干渉によって、打撃板1pの変位を防止することができる。
本実施形態においては、第1止め部52及び第2止め部15の両方が、本発明の止め部に相当する。
本実施形態において、第2止め部15は、図17に示す吊り治具60xに本実施形態の打撃板1pを固定するための固定部を兼ねている。以下、吊り治具60xについて説明する。
吊り治具60xは、図17に示すように、1対のハサミ状のアーム部64と、支軸68と、を備える。
1対のアーム部64は、その上部に配置された支軸68の部分で互いに交差するように構成されている。アーム部64の下部同士の間には、打撃板1pを差し込むことが可能な空間が形成されている。
1対のアーム部64の下部は、複数並べて配置された回転ディスク22の間の隙間に差し込むことができる。アーム部64の上端同士は、スチールワイヤ69によって互いに連結されている。
1対のアーム部64同士は、支軸68を介して、互いに相対回転可能に連結されている。これにより、支軸68を中心としてアーム部64を開閉させることができる。アーム部64を閉じることにより、打撃板1pの厚み方向両側から当該打撃板1pを挟むことができる。
1対のアーム部64のそれぞれの下部には、第1固定板65と、第2固定板66と、が設けられている。第1固定板65及び第2固定板66は、アーム部64から反対側のアーム部64へ近づく向きにリブ状に突出するように配置されている。第1固定板65及び第2固定板66は、上下方向に互いに間隔をあけて配置されており、その間に、打撃板1pの第2止め部15を差し込むことが可能な隙間が形成されている。
以上の構成で、図17に示すように、それぞれのアーム部64が第1固定板65と第2固定板66とにより第2止め部15を掴んだ状態で、クレーンのハンガー72にスチールワイヤ69を掛けて引き上げる。これにより、吊り治具60xを用いて打撃板1pを吊り上げることができる。
図17(b)に示すように、第2止め部15の上側と下側には、第1固定板65及び第2固定板66の先端部を差込可能な浅い凹部16が形成されている。凹部16は、第2止め部15と平行な方向に細長く形成されている。これにより、第2止め部15の実質的な突出量を増大させ、第2止め部15をアーム部64の下部と良好に噛み合わせることができる。ただし、この凹部16は省略しても良い。
本実施形態では、打撃板1pが斜めではなく垂直な姿勢で吊り上げられる。従って、打撃板1pを取り付ける作業は、打撃板1pを取り付ける対象となる収容凹部23の開放側が真上を向いた状態となるように、回転ディスク22の回転位相を調整した状態で行われる。打撃板1pを収容凹部23に差し込むとき、1対の締付部材4a,4bのうち、片方でなく両方が一時的に取り去られる。打撃板1pが収容凹部23に差し込まれた後、両方の締付部材4a,4bが、回転軸2cと平行な方向にスライドさせることにより、打撃板1pとプロテクタ3a,3bとの間に差し込まれる。上記以外については、第1実施形態と同様に作業を行えば良い。以上により、打撃板1pを回転ディスク22に装着することができる。
以上に説明したように、本実施形態の打撃板1pにおいては、図15に示すように、第1止め部52は、対称軸1aの方向における引掛け部11の一端部に配置され、厚み方向で引掛け部11よりも更に凸となるように形成されている。
これにより、回転軸2cの方向における打撃板1pの移動を、第1止め部52が例えばプロテクタ3と干渉することによって阻止することができるので、打撃板1pをより一層好適にロータ2に固定することができる。
また、本実施形態の打撃板1pにおいて、引掛け部11は、対称軸1aと平行な方向に延びる、対称軸1aに関して対称となるように配置された2つの凸部11a,11bを有する。第1止め部52は、それぞれの凸部11a,11bに形成されている。
これにより、簡素な構成で、引掛け部11と第1止め部52とを形成することができる。
また、本実施形態の打撃板1pにおいて、引掛け部11は、対称軸1aの向きで並ぶ1対をなすように配置される。それぞれの引掛け部11において、第1止め部52は、対をなす相手側の引掛け部11に近い側の端部に形成されている。
これにより、締付部材4の取付け/取外しの邪魔にならないようにしながら、回転軸2cに沿う方向での打撃板1pの移動を好適に阻止することができる。
次に、第2実施形態の変形例を説明する。図18は、第2実施形態の変形例に係る打撃板1qを示す斜視図である。なお、本実施形態の説明においては、前述の実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
図18に示す打撃板1qにおいて、第1止め部52xは、引掛け部11が備えた凸部11a,11bの一端部同士を接続するように形成されている。即ち、引掛け部11が備える1対の凸部11a,11bにおいて図15の第1止め部52と同様に形成された凸部を、打撃板1qの高さ方向で連結するように、第1止め部52xが形成されている。
本変形例の第1止め部52xは、上述の第2実施形態における第1止め部52と同じように、対をなす引掛け部11同士の互いに近い側のそれぞれに形成されている。本実施形態においては、第1止め部52xは、打撃板1qの幅方向両端から遠い側に位置する引掛け部11の端部に形成されている。
この構成においても、第1止め部52xとプロテクタ3とが干渉することによって、回転軸2cの方向における打撃板1qのズレを効果的に阻止することができる。また、本変形例においても、第2止め部15を吊り治具60xによって掴むことにより、打撃板1qを垂直に吊り下げることができる。
以上に本発明の好適な実施の形態及び変形例を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
図5の打撃板1において、止め部12は、打撃板1の幅方向に複数並べて設けられた引掛け部11のうち、幅方向両端に位置する引掛け部11より外側に配置されても良い。図13の打撃板1x及び図14の打撃板1yにおいても同様である。
図15の打撃板1pにおいて、第1止め部52は、打撃板1pの幅方向両端に近い側に位置する引掛け部11の端部に形成されても良い。また、第1止め部52は、打撃板1pの幅方向に複数並べて設けられた引掛け部11のうち、幅方向両端に位置する引掛け部11に形成されても良い。図18の打撃板1qにおいても同様である。
打撃板1に止め部12を設ける代わりに、締付部材4の例えば溝部42に、締付部材4のスライド移動を規制する凸状の止め部を設けても良い。
図19の打撃板1r,1sは、図15の打撃板1p及び図18の打撃板1qを変形させたものである。即ち、打撃板1r,1sのように、第2止め部15を省略することもできる。この打撃板1r,1sを吊り治具に固定するための構成としては、例えば、第1止め部52,52xを引っ掛けるための凹部を吊り治具に設けることや、第1止め部52,52xを掴んで保持する構成を吊り治具に設けること等が考えられる。
打撃板1,1x,1y,1p,1q,1r,1sに形成されるガイド溝13は、省略されても良い。
プロテクタ3を省略して、テーパ案内面31がディスク本体24に直接形成されても良い。
打撃板1を吊り治具60に固定するための構成として、凹状に形成された固定穴12hの代わりに、例えば凸状の突起が止め部12に設けられても良い。
打撃板1,1x,1y,1p,1q,1r,1sの引掛け部11は、厚み方向で凸となる部分(凸部11a,11b)に締付部材4が噛み合うように構成されることに代えて、厚み方向で凹となる部分(溝)に締付部材4が噛み合うように構成されても良い。
収容凹部23に挿入された打撃板1,1x,1y,1p,1q,1r,1sを位置決めする機構が設けられても良い。例えば、打撃板1の両側の打撃部10a,10bの部分に浅い溝を形成し、この溝にディスク本体24が差し込まれることにより、打撃板1をディスク本体24に対して位置決めすることが考えられる。
ロータ2の真上又は真横の部分に作業スペースを確保できる場合、収容凹部23の開放側が垂直上向き又は水平横向きとなるようにロータ2の回転位相を調整した上で、ロータ2に対して打撃板1,1x,1y,1p,1q,1r,1sを真上又は真横から、回転軸2cに近づく向きに収容凹部23を差し込んで装着することもできる。
止め部12の形状は任意であり、円形等の様々な形状に変更することができる。また、引掛け部11の断面輪郭11sにおいて凸でない部分の全部ではなく一部に対して、止め部12の断面輪郭12sにおいて凸である部分が対応していても良い。第1止め部52,52x及び第2止め部15の形状も任意である。
図7に示す吊り治具60において、当該吊り治具60に固定される吊り部62の位置を変更することにより、打撃板1が垂直姿勢となるように吊り下げることもできる。
打撃板1,1x,1y,1p,1q,1r,1sを回転ディスク22から取り外す作業において、打撃板1の打撃部10a,10bに衝撃を加えても良いが、打撃部10a,10b以外の部分、例えば引掛け部11、止め部12、第1止め部52、又は第2止め部15等に衝撃を加えても良い。
打撃板1,1x,1y,1p,1q,1r,1sは、ロータ2の周方向に等間隔で3つ以下又は5つ以上取り付けることも可能である。
1 打撃板
1a 対称軸
3 プロテクタ
4 締付部材(固定部材)
10a,10b 打撃部
11 引掛け部
12 止め部
22 回転ディスク(回転板)
31 テーパ案内面
41 テーパ面
70 原料(破砕対象物)
100 破砕機

Claims (22)

  1. 向かい合う2つの辺を有する板状に構成され、前記辺のそれぞれに形成される打撃部のうち選択された前記打撃部が破砕対象物に作用するように破砕機に装着可能な打撃板であって、
    厚み方向で凸となる部分を含んで形成された引掛け部と、
    前記引掛け部とは異なる場所、又は、前記引掛け部の一部に配置され、厚み方向で凸となる部分を含んで形成された止め部と、
    を有し、
    前記引掛け部及び前記止め部は、2つの前記打撃部の中間の位置に配置されていることを特徴とする打撃板。
  2. 請求項1に記載の打撃板であって、
    前記引掛け部は、2つの前記打撃部の対称軸の向きに複数並べて配置され、
    複数の前記引掛け部の何れにおいても、前記対称軸の方向で片側にだけ前記止め部が配置されていることを特徴とする打撃板。
  3. 請求項1又は2に記載の打撃板であって、
    厚み方向一側の面につき、前記引掛け部は2つ以上配置されていることを特徴とする打撃板。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載の打撃板であって、
    前記止め部は、2つの前記打撃部の対称軸の方向における前記引掛け部の一端部に配置され、前記厚み方向で前記引掛け部よりも更に凸となるように形成されていることを特徴とする打撃板。
  5. 請求項4に記載の打撃板であって、
    前記引掛け部は、2つの前記打撃部の対称軸と平行な方向に延びる、前記対称軸に関して対称となるように配置された2つの凸部を有し、
    前記止め部は、それぞれの前記凸部に形成されていることを特徴とする打撃板。
  6. 請求項4に記載の打撃板であって、
    前記引掛け部は、2つの前記打撃部の対称軸と平行な方向に延びる、前記対称軸に関して対称となるように配置された2つの凸部を有し、
    前記止め部は、前記対称軸の方向における前記凸部の一端部同士を接続するように形成されていることを特徴とする打撃板。
  7. 請求項4から6までの何れか一項に記載の打撃板であって、
    前記引掛け部は、2つの前記打撃部の対称軸の向きで並ぶ1対又は複数の対をなすように配置され、
    それぞれの前記引掛け部において、前記止め部は、対をなす相手側の前記引掛け部に近い側の端部に形成されていることを特徴とする打撃板。
  8. 請求項1から3までの何れか一項に記載の打撃板であって、
    前記止め部は、2つの前記打撃部の対称軸と平行な向きで前記引掛け部と隣り合うように配置され、
    前記対称軸と垂直な平面で前記引掛け部を切った輪郭において凸でない部分の少なくとも一部に対し、前記対称軸と垂直な平面で前記止め部を切った輪郭において凸の部分が対応していることを特徴とする打撃板。
  9. 請求項8に記載の打撃板であって、
    前記引掛け部は、2つの前記打撃部の対称軸の向きに複数並べて配置され、
    前記止め部は、前記対称軸の方向で前記引掛け部に両側を挟まれるように配置されることを特徴とする打撃板。
  10. 請求項1から9までの何れか一項に記載の打撃板であって、
    凸部及び凹部のうち少なくとも一方からなる固定部が、前記厚み方向を向く面に形成されていることを特徴とする打撃板。
  11. 請求項10に記載の打撃板であって、
    前記固定部は前記止め部に形成されていることを特徴とする打撃板。
  12. 請求項1から9までの何れか一項に記載の打撃板であって、
    前記止め部が、吊り治具を固定するための固定部を兼ねていることを特徴とする打撃板。
  13. 打撃部が形成された打撃板と、
    前記打撃板の一部を収容可能な収容凹部が形成され、回転軸を中心として回転可能に支持された回転板と、
    前記打撃板を挟んで互いに向かい合うように対をなして前記収容凹部に配置され、それぞれが前記回転軸と平行な方向及び垂直な方向に移動可能である締付部材と、
    を備え、
    前記回転板には、前記締付部材が前記回転軸から離れるに従って対の前記締付部材の間の距離が小さくなるように当該締付部材を案内するテーパ案内面が形成され、
    前記締付部材には、前記テーパ案内面に対応するテーパ面が形成され、
    前記打撃板は、厚み方向で凸又は凹となる部分を含んで形成され、前記締付部材に噛み合うことが可能な引掛け部を有し、
    前記締付部材を前記回転軸と平行な方向に移動させることで、前記締付部材が前記引掛け部に対して噛み合う第1状態と、当該噛合いを解除する第2状態と、の間で切換可能に構成されており、
    前記第1状態の前記締付部材とともに前記打撃板を前記回転軸から離れる方向に移動させることで、前記テーパ案内面と前記テーパ面とがテーパ係合することを特徴とする破砕機。
  14. 請求項13に記載の破砕機であって、
    前記テーパ案内面は、前記締付部材の前記テーパ面の位置が当該テーパ案内面に対して前記回転軸の方向でズレる距離が大きくなるに従って、対の前記締付部材の間の距離が小さくなるように当該締付部材を案内することを特徴とする破砕機。
  15. 請求項13又は14に記載の破砕機であって、
    前記締付部材及び前記回転板のうち少なくとも何れかに、前記締付部材が前記回転板に対して前記回転軸の方向に移動することを規制する規制部が形成されていることを特徴とする破砕機。
  16. 請求項13から15までの何れか一項に記載の破砕機であって、
    前記回転板は、
    回転板本体と、
    前記回転板本体に着脱可能に固定されるプロテクタと、
    を備え、
    前記テーパ案内面は前記プロテクタに形成されていることを特徴とする破砕機。
  17. 請求項16に記載の破砕機であって、
    前記打撃板が前記プロテクタに対して前記回転軸の方向に移動することを阻止する止め部が当該打撃板に形成されていることを特徴とする破砕機。
  18. 請求項13から16までの何れか一項に記載の破砕機であって、
    前記打撃板が前記締付部材に対して前記回転軸の方向に移動することを阻止する止め部が当該打撃板に形成されていることを特徴とする破砕機。
  19. 請求項13から18までの何れか一項に記載の破砕機であって、
    前記打撃板は、向かい合う2つの辺を有する板状に構成され、
    前記打撃部は前記辺のそれぞれに形成されていることを特徴とする破砕機。
  20. 打撃部が形成された打撃板を、両回転型の破砕機が備える回転板に取り付ける打撃板取付方法であって、
    前記打撃板の一部を収容するために前記回転板に形成されている収容凹部の開放側が垂直上向き、水平横向き又は斜め上向きとなるように、前記回転板の回転位相を調整する位相調整工程と、
    前記打撃板を前記回転板の回転軸に近づく向きに移動させて前記収容凹部に差し込む差込工程と、
    前記収容凹部に差し込まれた前記打撃板を前記回転板に装着する装着工程と、
    を含むことを特徴とする打撃板取付方法。
  21. 請求項20に記載の打撃板取付方法であって、
    前記位相調整工程では、前記収容凹部の開放側が垂直上向き又は斜め上向きとなるように前記回転板の回転位相が調整され、
    前記差込工程では、治具を介して前記打撃板を吊り上げた状態で、前記打撃板が前記収容凹部に開放側から差し込まれることを特徴とする打撃板取付方法。
  22. 請求項20又は21に記載の打撃板取付方法であって、
    前記破砕機は、前記打撃板を挟んで互いに向かい合うように対をなして前記収容凹部に配置可能であり、それぞれが前記回転軸と平行な方向及び垂直な方向に移動可能である締付部材を備え、
    前記差込工程では、対のうち一側に位置する前記締付部材が前記収容凹部に配置された状態で、当該収容凹部に前記打撃板が差し込まれ、
    前記装着工程では、対のうち他側に位置する前記締付部材を前記回転軸と平行な方向に移動させることで前記収容凹部に配置し、
    前記装着工程の後、2つの前記締付部材とともに前記打撃板が前記回転軸から離れる方向に移動することで前記締付部材が前記回転板にテーパ係合可能になっていることを特徴とする打撃板取付方法。
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