JP3268643B2 - 打撃刃の保持構造 - Google Patents

打撃刃の保持構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、採石場での岩石の
破砕等に用いる衝撃式破砕機の打撃刃の保持構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図8に示すように、衝撃式破砕機10で
は、上部に原料の投入口I、下部に破砕物の排出口Oを
有するケーシング30の中に、打撃刃51を着脱可能な
ロータ20が、水平軸を回転中心として回転自在に設け
られている。ロータ20とケーシング30との間には、
反発板31が配置されている。
【0003】ロータ20は、図9に示すように、両端を
軸受21で支持さたロータシャフト4と、ロータシャフ
ト4に等間隔に固設された円盤状の複数のディスクプレ
ート3からなり、モータ(図示せず)の回転がプーリ2
2を介して伝えられて高速回転が可能である。ディスク
プレート3の外周上には、保持溝5が等間隔に、かつロ
ータシャフト4上の各ディスクプレート3の保持溝5の
位相が互いに一致するように設けられており、これらの
保持溝5にホルダ52を介して耐摩耗鋳鋼製の打撃刃5
1が保持されている。
【0004】従来の打撃刃保持構造の詳細は図10に示
すようになっている。すなわち、ディスクプレート3の
外周上の保持溝5の外端部左右両側に凸部5a、ホルダ
52の背面には凸部5aと嵌合する凹部52aが設けら
れていて、一対のホルダ52が互いに対向するように左
右の凸部5aに被着されている。ホルダ52の保持溝中
心側の対向している面には凹状部52bが形成され、打
撃刃51にはホルダ52の凹状部52bと噛合う凸状部
51aが形成されており、この凹状部52bに凸状部5
1aを噛合せることにより、打撃刃51はロータ20の
回転に伴う半径方向への飛出しおよびロータ20の回転
停止時の打撃刃51の保持溝5底側への落込みが生じな
いように保持されている。破砕によって生ずる接線方向
の力は打撃刃51とホルダ52それぞれの凹凸のない平
坦面51b、52cどうしが当接することにより保持さ
れている。
【0005】また、ホルダ52の側面にはロックピン装
着部52dが設けられており、このロックピン装着部5
2dにロックピン53が挿入され割ピン54によって固
定されている。このロックピン53は打撃刃51の凸状
部51aの側面と当接して、打撃刃51の軸方向の移動
を制限している。この衝撃式破砕機10を用いて破砕作
業を行う場合には、上部の投入口Iから投入された原料
Mは、高速で回転するロータ20の打撃刃51とその周
囲に配置された反発板31との間で衝撃により破砕さ
れ、製品Pとして下部の排出口Oから排出される。
【0006】破砕作業を続けていくうちに打撃刃51は
次第に摩耗が進行し、破砕効率が低下してしまうので、
操業を安定させるためには、摩耗部品である打撃刃51
を定期的にを交換する必要がある。そこで、衝撃式破砕
機10には、図11に示すように、油圧シリンダ32等
による開閉機構が設けられていて、ケーシング30が開
閉可能になっている。
【0007】打撃刃51を交換する際には、油圧シリン
ダ32を伸長させてケーシング30を開口させ、交換が
必要な打撃刃51を保持する保持溝5が水平となる位置
(時計の3時の位置)でロータ20を固定する。そし
て、この状態で磨耗した打撃刃51をホルダ52の間か
ら抜き出し、新しい打撃刃51をホルダ52の間に挿入
する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の衝撃式
破砕機の打撃刃保持構造では、打撃刃51をホルダ52
に装着する際に、先ず、打撃刃51を、図11に示すよ
うに、衝撃式破砕機10に備えつけられた架台33の上
で水平に保持し、次に、打撃刃51の凸状部51aとホ
ルダ52の凹状部52bとを位置合わせした後、その状
態を保持しながら打撃刃51を平行移動させてホルダ5
2の間に挿入しなければならないが、移動の途中で打撃
刃51が傾いてしまい凸状部51aと凹状部52bが引
っかかって円滑に装着できないことが多く、交換作業は
困難で長時間を要した。
【0009】打撃刃51は重量が大であり、交換作業は
作業者にとって非常に苦痛、かつ危険なものであるこ
と、摩耗部品の交換は衝撃式破砕機10および関連する
装置を止めて行わなければならず、交換時間が長くなる
とそれだけ生産性が低下してしまうことから、打撃刃保
持構造は、打撃刃51の交換が容易であることが望まし
い。
【0010】また、この衝撃式破砕機の打撃刃保持構造
では、衝撃力はホルダ52と打撃刃51の平坦面52
c、51bどうしの接触で保持しており、クリアランス
の状態によっては、大きな衝撃力が作用した際にガタつ
きが発生する。さらに、打撃刃51の軸方向の移動はホ
ルダ52側面のロックピン53で規制しているので、打
撃刃51がロックピン53側に向かって移動する際は有
効であるが、ロックピン53側から離れる動きは軸方向
に併設された打撃刃51の奥側に位置するホルダ52の
ロックピン53で規制するため、軸方向のガタつきが発
生しやすい。
【0011】破砕作業中の打撃刃51にはロータ20の
高速回転により半径方向へ飛出そうとする力(遠心
力)、および衝撃破砕によって生ずる接線方向の力(衝
撃力)が絶えず作用しており、このように、打撃刃51
にガタつきが発生しやすい打撃刃保持構造では、破砕効
率が低下してしまう場合がある。この発明は、衝撃式破
砕機における上記の問題を解決するものであって、打撃
刃の交換が容易で、打撃刃の保持を強固かつ確実に行う
ことが可能な衝撃式破砕機の打撃刃の保持構造を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明では、ロータシャ
フトに所定間隔で設けられた複数のディスクプレートの
外周上に、複数の保持溝をそれぞれ等間隔にかつ各ディ
スクプレートの位相が互いに一致するように設け、保持
溝の両側に取付けたホルダを介して打撃刃を保持する衝
撃式破砕機の打撃刃の保持構造において、ホルダには、
ディスクプレートの保持溝の凸部と嵌合する凹部と、保
持溝の中心側に互いに対向するホルダの間隔が径方向外
側へ行くに従って減少するテーパー面とを設け、打撃刃
には、対向するホルダのテーパー面とそれぞれ当接する
ようテーパー面を設けるとともに、打撃刃の下部に切欠
きを設け、ホルダの側部に打撃刃の切欠きと対応するピ
ン孔を設け、対向するホルダのピン孔に打撃刃の軸方向
の移動とロータの回転停止時の打撃刃の落込みとを制限
するピンを挿着することにより、上記課題を解決してい
る。
【0013】打撃刃を装着する際には、予めホルダの本
体部の凹部をディスクプレートの保持溝の凸部に嵌合さ
せて固定しておき、ロータを回転させてこのホルダを取
付けた保持溝が水平になるように位置決めする。次に、
打撃刃を水平かつ保持溝のホルダとホルダの間の空隙に
対向させて保持し、さらに、打撃刃の底部が打撃刃装着
箇所の保持溝の溝底付近となるよう位置決めし、この状
態を維持しながら挿入する。打撃刃が所定の位置まで移
動したら、今度は、打撃刃を径方向外側に引き出す。す
ると、ホルダのピン孔と打撃刃に設けられた切欠きが一
致するので、ここにピンを挿着して打撃刃の装着が完了
する。
【0014】ディスクプレートのすべての保持溝に打撃
刃の装着が完了したら破砕作業を開始するが、ロータが
高速で回転すると打撃刃には遠心力が作用し径方向外側
へと移動し、ホルダに設けられたテーパー面と打撃刃に
設けられたテーパー面どうしが密着して打撃刃は強固に
保持される。そして、上部の原料投入口から投入された
原料は、高速で回転するロータの打撃刃とその周囲に配
置された反発板との間で破砕され、製品として下部の排
出口から排出される。破砕作業中は、打撃刃にはロータ
の回転に伴う径方向外側へ飛出そうとする遠心力と、衝
撃破砕によって生ずる接線方向の衝撃力をホルダに設け
られたテーパー面と打撃刃に設けられたテーパー面どう
しの密着により強固に保持しているので、打撃刃がぐら
ついて破砕効率が低下することはない。
【0015】破砕作業が終了しロータの回転を停止させ
ると、それまで作用していた遠心力が打撃刃に作用しな
くなり、打撃刃のテーパー面とホルダ本体部のテーパー
面どうしの密着が解かれる。したがって、停止位置が回
転軸の上半分の打撃刃は自重によって落下しようとする
が、その際にはホルダに挿着したピンによって保持溝の
溝底まで落ち込まないように保持される。ホルダに挿着
したピンは打撃刃の下部の切欠きの端面と当接して打撃
刃の軸方向への移動を規制し、打撃刃の径方向への移動
の際に平行移動するよう案内する働きを有している。
【0016】打撃刃のテーパー面の側面にガイド部を形
成し、ホルダ本体部のテーパー面にロータの回転に伴う
打撃刃の径方向の移動の際にガイド部に当接して打撃刃
を平行移動するよう案内するガイドピンを設けると、ロ
ータ回転開始時における打撃刃の移動、特に打撃刃のテ
ーパー面とホルダのテーパー面どうしが密着する直前の
挙動が安定するので、打撃刃のテーパー面とホルダのテ
ーパー面どうしの密着ををより確実にすることができ、
さらに、打撃刃の軸方向の移動が生じないよう強固に保
持することができる。
【0017】
【発明の実施の態様】図1は本発明の実施の一態様であ
る衝撃式破砕機のロータの側面図、図2はロータのディ
スクプレートの配置の説明図、図3は打撃刃保持構造の
説明図、図4は図3のB−B線断面図、図5は図4のC
−C線断面図、図6はロータが停止しているときの打撃
刃の状態の説明図、図7は図4のD−D線矢視図であ
る。
【0018】衝撃式破砕機の基本的な構成は、従来のも
のと同様である。すなわち、図8に示すものと同様に、
衝撃式破砕機10は、上部に原料Mの投入口I、下部に
破砕された製品Pの排出口Oを有するケーシング30の
中に、打撃刃1を着脱可能なロータ20が水平軸を回転
中心として回転自在に設けられている。ケーシング30
とロータ20との間には、反発板31が配置されてい
る。ケーシング30には図12のように開閉用の油圧シ
リンダ32が設けられている。
【0019】ロータ20は、図1及び図2に示すよう
に、両端を軸受21で支持さたロータシャフト4と、ロ
ータシャフト4に等間隔に固設された複数の円盤状のデ
ィスクプレート3から成り、モータ(図示せず)の回転
がプーリ22を介して伝えられて高速回転が可能であ
る。ディスクプレート3には、外周上に保持溝5がそれ
ぞれ等間隔にかつ各ディスクプレート3の保持溝5の位
相が一致するように設けられており、これらの保持溝5
にホルダ2を介して耐摩耗鋳鋼製の打撃刃1が保持され
ている。
【0020】図3に示すように、保持溝5の外端部左右
両側には凸部5aが設けられている。ホルダ2の背面に
は凹部2aが形成され、この凹部2aが保持溝5の凸部
5aに嵌合することで、ホルダ2がディスクプレート3
に取付けられている。ホルダ2には、図4に示すように
埋込ナット7aとボルト7が備えられており、ボルト7
を埋込ナット7aに螺着することによりホルダ2をディ
スクプレート3に固定する。
【0021】ホルダ2には保持溝5の中心側に互いに対
向するホルダ2の間隔がディスクプレート3の径方向外
側へ行くに従って減少するテーパー面2tが設けられ、
打撃刃1には対向するホルダ2のテーパー面2tとそれ
ぞれ当接するようテーパー面1tが設けられている。1
つの打撃刃1は隣合う2つのディスクプレート3上のホ
ルダ2で保持されるようになっており、打撃刃1の下部
の軸方向両端部(図4上左右端部)には切欠き11が設
けられている。なお、切欠き11は隣合う2つのホルダ
2の間に設けることも可能である。
【0022】この隣合うホルダ2には、打撃刃1の切欠
き11と対応する位置、即ち図4上、左のホルダ2の左
側と右のホルダの右側に、それぞれピン孔2cが穿設さ
れたピン装着部2bが設けられており、対向するホルダ
2のピン孔2cにピン6が挿通され、割ピン6aによっ
て固定されている。ピン6は、切欠き11の垂直端面1
1aと当接して打撃刃1の軸方向への移動を規制し、ロ
ータ20の回転停止時に水平端面11bと当接して打撃
刃1の径方向の落込みを防止する。
【0023】ロータ20が高速回転すると遠心力が作用
するので、打撃刃1は、左右の切欠き11の垂直端面1
1aが左右両側に位置するピン6に案内されて径方向外
側に平行移動し、図3のように打撃刃1のテーパー面1
tと、ホルダ2のテーパー面2tとが密着して打撃刃1
が強固に保持される。ロータ20の回転が停止すると、
ロータシャフト4の回転中心より上方に位置する打撃刃
1は自重により保持溝5に向かって落下するが、図6の
ように切欠き11の水平端面11bがピン6と当接した
位置で保持される。
【0024】また、ホルダ2にはガイドピン8が凸設さ
れており、打撃刃1のテーパ面1tの側面1sに当接し
ている。ロータ20の回転によって打撃刃1が径方向外
側に移動する際、前述のピン6と切欠き11の垂直端面
11aとの関係およびこのガイドピン8とテーパー面1
tの側面1sとの当接が協同して、打撃刃1は平行に移
動するので、テーパー面1t、2tどうしの密着がより
安定し打撃刃1の保持がさらに強固に行える。
【0025】ここで、ピン6と切欠き11の垂直端面1
1aの関係は、打撃刃1の径方向の移動時の全般(即ち
飛出し時および落込み時)において発揮され、ガイドピ
ン8とテーパー面1の側面1sとの関係は、打撃刃1の
テーパー面1tとホルダ2のテーパー面2tどうしが密
着する直前において顕著に発揮されるというように役割
上の分担がなされる。
【0026】なお、図3においてガイドピン8を左右の
ホルダ2の手前側、及び奥側のそれぞれに合計4箇所設
けているが、左側のホルダ2には手前側、右側のホルダ
2には奥側にそれぞれ設けたり、(実際には同一部品を
向きを変えて配置する)、左側または右側の一方のホル
ダ2の手前側、及び奥側のみに設けて打撃刃1のテーパ
ー面1tの側面1sを両側から挟み込むように当接させ
れば、上記の案内作用を発揮させることが可能である。
【0027】打撃刃1を装着する際には、予めホルダ2
の凹部2aをディスクプレート3の保持溝5の凸部5a
に嵌合させボルト7を締め込んで固定しておき、ロータ
20を手動で回転させてこのホルダ2のみが装着された
保持溝5を水平に位置決めする。次に、打撃刃1を水平
かつ保持溝5の一対のホルダ2の間の空隙に対向させて
保持し、さらに、打撃刃1の底部が保持溝5の溝底付近
になるよう位置決めし挿入する。
【0028】このとき、打撃刃1のテーパー面1tとホ
ルダ2のガイドピン8の間には十分な距離が確保されて
いるので、両者が干渉して打撃刃1の挿入が妨げられる
ことはない。そして、打撃刃1とホルダ2にはお互いが
噛合う凹凸形状が形成されていないので、挿入の途中で
引っかかり止まってしまうことはなく、容易に挿入する
ことができる。
【0029】打撃刃1が所定の位置まで移動したら、次
に、打撃刃1を径方向外側に引き出す。打撃刃1を径方
向外側に引き出すにつれて、しだいにガイドピン8とテ
ーパー面1tの側面1sが当接するようになり打撃刃1
は案内されて正確に位置決めされる。打撃刃1を径方向
外側に引き出すと、ホルダ2に設けられたピン孔2bと
打撃刃1に設けられた切欠き11の垂直端面11aとが
接するようになるので、ピン孔2cにピン6を挿通し割
ピン6aを装着して打撃刃1のホルダ2への装着が完了
する。
【0030】ディスクプレート3のすべての保持溝5に
打撃刃1の装着が完了したら破砕作業を開始するが、ロ
ータ20が高速で回転すると打撃刃1には遠心力が作用
するので、打撃刃1は径方向外側へと平行移動し、ホル
ダ2に設けられたテーパー面2tと打撃刃1に設けられ
たテーパー面1tどうしが密着して打撃刃1は強固に保
持される。
【0031】そして、上部の原料投入口Iから投入され
た原料Mは、高速で回転するロータ20の打撃刃1と打
撃刃1の周囲に配置された反発板31との間で破砕さ
れ、製品Pとして下部の排出口Oから排出される。破砕
作業中は、打撃刃1にはロータ20の回転に伴う径方向
の飛出そうとする遠心力と、衝撃破砕によって生ずる接
線方向の衝撃力をホルダ2のテーパー面2tと打撃刃1
に設けられたテーパー面1tどうしの密着により強固に
保持しているので、打撃刃1がぐらついて破砕効率が低
下することはない。
【0032】破砕作業が終了しロータ20の回転を停止
させると、それまで作用していた遠心力が打撃刃1に作
用しなくなり、テーパー面1t、2tどうしの密着が解
かれる。したがって、停止位置がロータシャフト4の回
転軸より上方の打撃刃1は自重によって落下しようとす
るが、その際にはホルダ2に挿着したピン6によって保
持溝5の底部まで落下しないように保持される。ピン6
は打撃刃1の軸方向への移動を規制し、かつ径方向への
移動の際に常に平行移動するよう案内する。
【0033】ホルダ2に打撃刃1のテーパー面1tの側
面1sに当接するガイドピン8を設け、ロータ20の回
転に伴う打撃刃1の径方向外側への移動(飛出し)の際
に打撃刃1を平行移動させると、ロータ20の回転開始
時における打撃刃1の移動がより安定するので、打撃刃
1のテーパー面1tとホルダ2のテーパー面2tどうし
の密着がさらに確実になり、打撃刃1が軸方向へ移動し
ないよう強固に保持することができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の打撃刃の
保持機構では、打撃刃がホルダのテーパ面で保持される
ので、打撃刃の交換が容易になり、交換作業の負担を軽
減すると共に作業時間の短縮が可能となり作業効率が高
まる。また、打撃刃の保持も安定するため、破砕能率が
向上する。さらに、ガイドピンを設けると打撃刃の保持
が安定性を増すので、破砕能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一態様である衝撃式破砕機のロ
ータの側面図である。
【図2】ロータのディスクプレートの配置の説明図であ
る。
【図3】打撃刃の保持構造の説明図である。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【図5】図4のC−C線断面図である。
【図6】ロータが停止しているときの打撃刃の状態の説
明図である。
【図7】図4のD−D線矢視図である。
【図8】従来の衝撃式破砕機の全体構成の説明図であ
る。
【図9】従来の衝撃式破砕機のロータのディスクプレー
トの配置の説明図である。
【図10】従来の衝撃式破砕機の打撃刃保持構造の説明
図である。
【図11】従来の衝撃式破砕機のケーシングの開閉機構
の説明図である。
【符号の説明】 1 打撃刃 1s 側面 1t テーパー面 2 ホルダ 2a 凹部 2b ピン挿着部 2c ピン孔 2t テーパー面 3 ディスクプレート 4 ロータシャフト 5 保持溝 5a 凸部 6 ピン 6a 割ピン 7 ボルト 7a 埋込ナット 8 ガイドピン 10 衝撃式破砕機 11 切欠き 11a 垂直端面 11b 水平端面 20 ロータ 21 軸受 22 プーリ 30 ケーシング 31 反発板 32 油圧シリンダ I 投入口 M 原料 O 排出口 P 製品

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータシャフトに所定間隔で設けられた
    複数のディスクプレートの外周上に、複数の保持溝をそ
    れぞれ等間隔にかつ各ディスクプレートの位相が互いに
    一致するように設け、保持溝の両側に取付けたホルダを
    介して打撃刃を保持する衝撃式破砕機の打撃刃の保持構
    造であって、 ホルダには、ディスクプレートの保持溝の凸部と嵌合す
    る凹部と、保持溝の中心側に互いに対向するホルダの間
    隔が径方向外側へ行くに従って減少するテーパー面とを
    設け、打撃刃には、対向するホルダのテーパー面とそれ
    ぞれ当接するようテーパー面を設けるとともに、 打撃刃の下部に切欠きを設け、ホルダの側部に打撃刃の
    切欠きと対応するピン孔を設け、対向するホルダのピン
    孔に打撃刃の軸方向の移動とロータの回転停止時の打撃
    刃の落込みとを制限するピンを挿着したことを特徴とす
    撃刃の保持構造。
  2. 【請求項2】 打撃刃のテーパ面の側面にガイド部を形
    成し、ホルダのテーパ面にロータの回転に伴い打撃刃が
    径方向に移動して保持される際にガイド部に当接して打
    撃刃を平行移動するよう案内するガイドピンを設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の打撃刃の保持構造。
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