JP2019047111A - 搬送装置、基板処理装置及び搬送方法 - Google Patents

搬送装置、基板処理装置及び搬送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】搬送精度を向上させることが可能な搬送システムを提供すること。【解決手段】一実施形態の搬送装置は、温度センサが配置され、被搬送物の温度を測定する測定位置と、前記測定位置から隔離された待機位置との間で移動する移載機と、前記移載機の動作を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記測定位置と前記待機位置との間で前記移載機を移動させ、前記測定位置において前記温度センサにより測定される温度が第1の時間継続して閾値以下である場合、前記移載機により前記被搬送物を搬送させる。【選択図】図3

Description

本発明は、搬送装置、基板処理装置及び搬送方法に関する。
従来から、縦長の熱処理炉を有し、ウエハボートに複数枚のウエハを載置した状態で熱処理炉に収容し、ウエハを加熱する熱処理を行う縦型熱処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
縦型熱処理装置では、ウエハに熱処理を行った後、ウエハボートを熱処理炉から搬出し、所定の冷却時間が経過した後、搬送装置がウエハボートからFOUP(Front-Opening Unified Pod)内へウエハを搬送して回収する。冷却時間は、ウエハが所定温度(例えば、80℃)に冷却されるまでに要する時間と所定の待ち時間(マージン時間)との合計時間である。ウエハが所定温度に冷却されるまでに要する時間は、予備実験の結果等に基づいて予め設定される。
特開2016−178216号公報
しかしながら、上記の装置では、ウエハ搬送に要する時間に所定の待ち時間を含むため、待ち時間の分だけウエハ回収までの時間が長くなる。
そこで、上記課題に鑑み、回収時間を短縮し、生産性の向上を図ることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る搬送装置は、温度センサが配置され、被搬送物の温度を測定する測定位置と、前記測定位置から隔離された待機位置との間で移動する移載機と、前記移載機の動作を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記測定位置と前記待機位置との間で前記移載機を移動させ、前記測定位置において前記温度センサにより測定される温度が第1の時間継続して閾値以下である場合、前記移載機により前記被搬送物を搬送させる。
開示の搬送装置によれば、回収時間を短縮し、生産性の向上を図ることができる。
本発明の実施形態に係る搬送装置を備える基板処理装置の概略構成図 本発明の実施形態に係る搬送装置を備える基板処理装置の概略平面図 本発明の実施形態に係るウエハ搬送装置の動作の一例を示すフローチャート 本発明の実施形態に係るウエハ搬送装置の動作の一例を示す概略図 温度センサにより測定された温度の時間推移を示す図 本発明の実施形態に係るウエハ搬送装置の動作の別の例を示す概略図 温度センサにより測定された温度の時間推移を示す図 本発明の実施形態に係るウエハ搬送装置の動作の更に別の例を示す概略図 本発明の実施形態に係るウエハ搬送装置の動作の一例を示す概略図
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
本発明の実施形態に係るウエハ搬送装置は、種々の基板処理装置に適用できるが、理解の容易のために、基板処理装置の一例として縦型熱処理装置を用いた場合を例に挙げて説明する。
本発明の実施形態に係るウエハ搬送装置を備える基板処理装置の構成例について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係る搬送装置を備える基板処理装置の概略構成図である。図2は、本発明の実施形態に係る搬送装置を備える基板処理装置の概略平面図である。なお、図2においては、説明の便宜上、図1のロードポート14の一方とFIMSポート24とにキャリアCが載置されていない状態を示す。
基板処理装置1は、装置の外装体を構成する筐体2に収容されて構成される。筐体2内には、キャリア搬送領域S1と、ウエハ搬送領域S2とが形成されている。キャリア搬送領域S1とウエハ搬送領域S2とは、隔壁4により仕切られている。隔壁4には、キャリア搬送領域S1とウエハ搬送領域S2とを連通させ、ウエハWを搬送するための搬送口6が設けられている。搬送口6は、FIMS(Front-Opening Interface Mechanical Standard)規格に従ったドア機構8により開閉される。ドア機構8には、蓋体開閉装置7の駆動機構が接続されており、駆動機構によりドア機構8は前後方向及び上下方向に移動自在に構成され、搬送口6が開閉される。
以下、キャリア搬送領域S1及びウエハ搬送領域S2の配列方向を前後方向(後述する第2の水平方向に対応)とし、前後方向に垂直な水平方向を左右方向(後述する第1の水平方向に対応)とする。
キャリア搬送領域S1は、大気雰囲気下にある領域である。キャリア搬送領域S1は、被搬送物である半導体ウエハ(以下「ウエハW」という。)が収納されたキャリアCを、基板処理装置1内の後述する要素間で搬送する、外部から基板処理装置1内に搬入する、又は基板処理装置1から外部へと搬出する領域である。キャリアCは、例えばFOUP(Front-Opening Unified Pod)であってよい。FOUP内の清浄度が所定のレベルに保持されることで、ウエハWの表面への異物の付着や自然酸化膜の形成を防止できる。キャリア搬送領域S1は、第1の搬送領域10と、第1の搬送領域10の後方(ウエハ搬送領域S2側)に位置する第2の搬送領域12とから構成される。
第1の搬送領域10には、一例として上下に2段(図1参照)、且つ各段左右に2つ(図2参照)のロードポート14が設けられている。ロードポート14は、キャリアCが基板処理装置1に搬入されたときに、キャリアCを受け入れる搬入用の載置台である。ロードポート14は、筐体2の壁が開放された箇所に設けられ、外部から基板処理装置1へのアクセスが可能となっている。具体的には、基板処理装置1の外部に設けられた搬送装置(図示せず)によって、ロードポート14上へのキャリアCの搬入及び載置と、ロードポート14から外部へのキャリアCの搬出が可能となっている。また、ロードポート14は、例えば上下に2段存在するため、両方でのキャリアCの搬入及び搬出が可能となっている。ロードポート14の下段には、キャリアCを保管できるようにするために、ストッカ16が備えられていてもよい。ロードポート14のキャリアCを載置する面には、キャリアCを位置決めする位置決めピン18が、例えば3箇所に設けられている。また、ロードポート14上にキャリアCを載置した状態において、ロードポート14が前後方向に移動可能に構成されてもよい。
第2の搬送領域12の下部には、上下方向に並んで2つ(図1参照)のFIMSポート24が配置されている。FIMSポート24は、キャリアC内のウエハWを、ウエハ搬送領域S2内の後述する熱処理炉80に対して搬入及び搬出する際に、キャリアCを保持する保持台である。FIMSポート24は、前後方向に移動自在に構成されている。FIMSポート24のキャリアCを載置する面にも、ロードポート14と同様に、キャリアCを位置決めする位置決めピン18が、3箇所に設けられている。
第2の搬送領域12の上部には、キャリアCを保管するストッカ16が設けられている。ストッカ16は、例えば3段の棚により構成されており、各々の棚には、左右方向に2つ以上のキャリアCを載置できる。また、第2の搬送領域12の下部であって、キャリア載置台が配置されていない領域にも、ストッカ16を配置する構成であってもよい。
第1の搬送領域10と第2の搬送領域12との間には、ロードポート14、ストッカ16、及びFIMSポート24の間でキャリアCを搬送するキャリア搬送機構30が設けられている。
キャリア搬送機構30は、第1のガイド31と、第2のガイド32と、移動部33と、アーム部34と、ハンド部35と、を備えている。第1のガイド31は、上下方向に伸びるように構成されている。第2のガイド32は、第1のガイド31に接続され、左右方向(第1の水平方向)に伸びるように構成されている。移動部33は、第2のガイド32に導かれながら左右方向に移動するように構成されている。アーム部34は、1つの関節と2つのアーム部とを有し、移動部33に設けられる。ハンド部35は、アーム部34の先端に設けられている。ハンド部35には、キャリアCを位置決めするピン18が、3箇所に設けられている。
ウエハ搬送領域S2は、キャリアCからウエハWを取り出し、各種の処理を施す領域である。ウエハ搬送領域S2は、ウエハWに酸化膜が形成されることを防ぐために、不活性ガス雰囲気、例えば窒素(N)ガス雰囲気とされている。ウエハ搬送領域S2には、下端が炉口として開口された縦型の熱処理炉80が設けられている。
熱処理炉80は、ウエハWを収容可能であり、ウエハWの熱処理を行うための石英製の円筒状の処理容器82を有する。処理容器82の周囲には円筒状のヒータ81が配置され、ヒータ81の加熱により収容したウエハWの熱処理が行われる。処理容器82の下方には、シャッタ(図示せず)が設けられている。シャッタは、ウエハボート50が熱処理炉80から搬出され、次のウエハボート50が搬入されるまでの間、熱処理炉80の下端に蓋をするための扉である。熱処理炉80の下方には、基板保持具であるウエハボート50が保温筒52を介して蓋体54の上に載置されている。言い換えると、蓋体54は、ウエハボート50の下方に、ウエハボート50と一体として設けられている。
ウエハボート50は、例えば石英製であり、大口径(例えば直径が300mm又は450mm)のウエハWを、上下方向に所定間隔を有して略水平に保持するように構成されている。ウエハボート50に収容されるウエハWの枚数は、特に限定されないが、例えば50〜200枚であってよい。蓋体54は、昇降機構(図示せず)に支持されており、昇降機構によりウエハボート50が熱処理炉80に対して搬入又は搬出される。ウエハボート50と搬送口6との間には、ウエハ搬送装置60が設けられている。
ウエハ搬送装置60は、FIMSポート24上に保持されたキャリアCとウエハボート50との間でウエハWの移載を行う。ウエハ搬送装置60は、ガイド機構61と、移動体62と、フォーク63と、昇降機構64と、回転機構65とを有する。ガイド機構61は、直方体状である。ガイド機構61は、鉛直方向に延びる昇降機構64に取り付けられ、昇降機構64により鉛直方向への移動が可能であると共に、回転機構65により回動が可能に構成されている。移動体62は、ガイド機構61上に長手方向に沿って進退移動可能に設けられている。フォーク63は、移動体62を介して取り付けられる移載機であり、複数枚(例えば5枚)設けられている。複数枚のフォーク63を有することで、複数枚のウエハWを同時に移載できるので、ウエハWの搬送に要する時間を短縮できる。但し、フォーク63は1枚であってもよい。
フォーク63の先端の内側の側面には、位置検出センサ66が設けられている。位置検出センサ66は、例えば対向型の一対の光検出器である。位置検出センサ66は、ウエハWがウエハボート50に保持されているときに、ウエハWがウエハボート50から飛び出していないか、位置がずれていないか等、ウエハWの位置が正常であるか否かを検出する。位置検出センサ66は、発光素子と受光素子との組からなり、発光素子から光を発し、受光素子で光を受光する。発光素子と受光素子との間に、物(検出対象物)が存在しない場合には、受光素子で発光素子からの光を受光し、物が存在する場合には、発光素子からの光が遮蔽され、受光素子は光を受光することができなくなる。よって、ウエハWがウエハボート50に載置されている高さで、フォーク63をウエハWに接近させ、ウエハWが飛び出している場合には光が遮光され、飛び出していない場合には光が遮蔽されないので、ウエハWの飛び出しを検出できる。
また、フォーク63の先端の内側には、温度センサ67が設けられている。温度センサ67は、フォーク63近傍の温度を測定する。例えば、フォーク63をウエハボート50に保持された複数枚のウエハWの隣接する2枚のウエハW間に挿入することで、ウエハWの温度を非接触で測定することもできる。また、例えば、フォーク63の位置を移動させることで、ウエハ搬送領域S2内の複数の地点における温度を測定する。また、例えば、フォーク63がウエハWを保持することで、保持したウエハWの温度を非接触で測定する。温度センサ67としては、種々の熱電対を用いることができるが、応答性が速く、且つ高精度に温度を測定できるという観点から、極細線熱電対(例えば、先端線径が25μm)を用いることが好ましい。また、温度センサ67としては、測温抵抗体を用いることもできる。なお、温度センサ67は、フォーク63の先端の内側以外の位置に設けられていてもよい。
ウエハ搬送領域S2の一方の側壁部には、ファンフィルタユニット(FFU)91が設けられており、FFU91が設けられた側壁部と対向する他方の側壁部には、気体吸入部92が設けられている。FFU91は、HEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)、ULPAフィルタ(Ultra-Low Penetration Air Filter)等のフィルタと気体送風用のファンとを有する。FFU91は、フィルタを介して清浄化した気体(例えばNガス等の不活性ガス)をウエハ搬送領域S2に供給する。気体吸入部92は、FFU91からウエハ搬送領域S2に供給される清浄化した気体を吸入する。気体吸入部92は、例えばダクト(図示せず)に接続されている。基板処理装置1の稼働中、FFU91及び気体吸入部92により、清浄化した気体の供給及び吸入が常時行われ、ウエハ搬送領域S2には水平方向のガス流(図2の矢印参照)が形成される。このガス流により、ウエハ搬送領域S2が清浄に保たれると共に、ウエハ搬送領域S2の温度上昇が抑制される。また、このガス流により、熱処理炉80から搬出されるウエハボート50に保持された熱処理後のウエハWが冷却(クーリング)される。なお、FFU91及び気体吸入部92と共に、又はFFU91及び気体吸入部92に代えて、熱処理後のウエハWを冷却する水冷ユニット等の冷却機構を有していてもよい。
図1及び図2に示されるように、基板処理装置1の全体の制御を行う制御部100が設けられる。制御部100は、レシピに従い、レシピに示された種々の処理条件下で熱処理が行われるように、基板処理装置1内の種々の機器の動作を制御する。また、制御部100は、基板処理装置1内に設けられた種々のセンサからの信号を受信することにより、ウエハWの位置等を把握して、プロセスを進めるシーケンス制御を行う。更に、制御部100は、基板処理装置1内に設けられた種々の検出器で検出される物理的測定値等を受信することにより基板処理の状態を把握し、基板処理を適切に行うために必要なフィードバック制御等を行うようにしてもよい。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の演算手段及び記憶手段を備える。制御部100は、プログラムが記憶された記憶媒体からレシピの処理を行うプログラムをインストールし、レシピの処理を実行するようなマイクロコンピュータとして構成されてもよい。また、制御部100は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)のような電子回路として構成されてもよい。
次に、本発明の実施形態に係るウエハ搬送装置60によって、熱処理が行われたウエハWをFOUPに回収する動作(搬送方法)の一例について、図3及び図4を参照して説明する。図3は、本発明の実施形態に係るウエハ搬送装置60の動作の一例を示すフローチャートである。図4は、本発明の実施形態に係るウエハ搬送装置60の動作の一例を示す概略図である。なお、図4において、「Wsd」はダミーウエハ、「Wm」はモニタウエハ、「Wp」は製品ウエハを示し、以下では、モニタウエハWm及び製品ウエハWpが搬出対象のウエハWとする。
熱処理が行われたウエハWを保持するウエハボート50が熱処理炉80から搬出されると、FFU91及び気体吸入部92により形成されるガス流によりウエハWが冷却(クーリング)される。そして、制御部100は、ウエハWの冷却が開始されてから所定の時間(以下「クーリング時間」という。)が経過したか否かを判定する(ステップST1)。クーリング時間は、熱処理の条件等に応じて定めることができ、例えば1〜60分とすることができる。具体的には、例えば熱処理の温度が高いほどクーリング時間を長くし、熱処理の温度が低いほどクーリング時間を短くする。本発明の実施形態では、クーリング時間は10分である。
ステップST1において、クーリング時間が経過した場合、制御部100は、ウエハボート50に保持された複数枚のウエハWのうち温度測定対象のウエハW1に対してセーフマッピングを行うようにウエハ搬送装置60の動作を制御する(ステップST2)。具体的には、図4(a)に示されるように、制御部100は、温度測定対象のウエハW1と同等の高さの位置にフォーク63を移動させ、セーフマッピングを行うようにウエハ搬送装置60の動作を制御する。セーフマッピングでは、ウエハ搬送装置60に設けられた位置検出センサ66により、温度測定対象のウエハW1がウエハボート50から飛び出していないか、位置がずれていないか等、ウエハW1の位置が正常であるか否かを判定する。なお、ウエハW1の位置が正常でない場合、制御部100は、ウエハ搬送装置60の動作を停止させる、異常を報知する等を行う。温度測定対象のウエハW1は、ウエハボート50から搬出してFOUPに回収するウエハWであれば特に限定されないが、ウエハボート50の上方に位置するウエハWであることが好ましい。ウエハボート50が熱処理炉80から搬出される際、ウエハボート50の下方、中央部、上方の順番で熱処理炉80内から外部へ取り出されることから、ウエハボート50の上方の温度が最も高くなりやすい。そのため、ウエハボート50の上方の温度を測定すれば、ウエハボート50の中央部及び下方の温度は、上方よりも低い温度であると推定できる。また、温度測定対象のウエハW1の1段下のウエハW2についても同様にセーフマッピングを行うことが好ましい。一方、ステップST1において、クーリング時間が経過していない場合、クーリング時間が経過するまで、ステップST1を繰り返す。
続いて、制御部100は、フォーク63が待機位置P1から測定位置P2へ移動するようにウエハ搬送装置60の動作を制御する(ステップST3)。測定位置P2は、温度測定対象のウエハW1の温度を測定する位置であり、例えば図4(b)に示されるように、ウエハボート50に保持された複数枚のウエハWのうち温度測定対象のウエハW1と、ウエハW1の1段下のウエハW2との間の位置であってよい。待機位置P1は、測定位置P2から隔離された位置であり、例えば図4(b)に示されるように、ウエハボート50の側方の位置であって、測定位置P2と同じ高さの位置であってよい。
続いて、制御部100は、温度測定対象のウエハW1の温度が、第1の時間継続して閾値(所定温度)以下であるか否かを判定する(ステップST4)。第1の時間は、温度センサ67の特性に応じて定められ、例えば10秒とすることができる。閾値は、ウエハ搬送装置60、FOUP等を構成する材料の耐熱性等に応じて定めることができ、例えば80℃とすることができる。
ステップST4において、ウエハW1の温度が第1の時間継続して閾値以下である場合、制御部100は、図4(c)に示されるように、全体マッピングを行うようにウエハ搬送装置60の動作を制御する(ステップST5)。全体マッピングは、フォーク63を上下方向に移動させて、ウエハボート50に保持された全てのウエハWに対してマッピングを行うものである。全体マッピングでは、フォーク63に設けられた位置検出センサ66により、ウエハボート50に保持された全てのウエハWに対し、ウエハボート50から飛び出していないか、位置がずれていないか等、ウエハWの位置が正常であるか否かを判定する。なお、いずれかのウエハWの位置が正常でない場合、制御部100は、ウエハ搬送装置60の動作を停止させる、異常を報知する等を行う。
続いて、ウエハボート50に保持された複数枚のウエハWのうち搬出対象のウエハWである製品ウエハWp、モニタウエハWmを搬出するようにウエハ搬送装置60の動作を制御する(ステップST6)。本発明の実施形態では、複数枚のフォーク63を用いて、ウエハボート50からウエハWを複数枚ずつ搬出し、FOUP内に移載する。搬出対象のウエハWの全ての搬出が完了すると、処理を終了する。なお、ウエハWを搬出する順番については特に限定されるものではない。
ステップST4において、ウエハWの温度が第1の時間内に閾値を超えた場合、制御部100は、フォーク63が測定位置P2から待機位置P1へ移動するようにウエハ搬送装置60の動作を制御する(ステップST7)。
続いて、制御部100は、フォーク63が待機位置P1へ移動した後、第2の時間(待機時間)が経過したか否かを判定する(ステップST8)。待機時間は、温度センサ67の特性に応じて定められ、例えば30秒とすることができる。
ステップST8において、待機時間が経過した場合、ステップST3へ戻る。即ち、制御部100は、再びフォーク63が待機位置P1から測定位置P2へ移動するようにウエハ搬送装置60の動作を制御する。一方、ステップST8において、待機時間が経過していない場合、待機時間が経過するまで、ステップST8を繰り返す。
次に、本発明の実施形態に係るウエハ搬送装置60によって、熱処理が行われたウエハWの温度測定を開始してからウエハWの搬出が可能となるまでの温度センサ67により測定された温度の時間推移について、図5を参照して説明する。図5は、温度センサ67により測定された温度の時間推移を示す図である。図5において、横軸は熱処理炉80からウエハボート50の搬出を開始した時からの経過時間(min)を示し、縦軸は温度(℃)を示す。実線は温度センサ67により測定された温度を示し、破線はウエハ搬送装置60のガイド機構61の温度を示し、一点鎖線は閾値を示す。なお、図5の例では、クーリング時間を10分、第1の時間を10秒、第2の時間を30秒に設定した。
図5に示されるように、測定位置P2における1回目から3回目までのウエハWの温度測定では、いずれもウエハWの温度が10秒以内に80℃を超えているので、フォーク63は測定位置P2から待機位置P1に移動する。一方、4回目のウエハWの温度測定では、10秒以内に80℃を超えていないので、フォーク63によってウエハWの搬出が行われる。
このように、本発明の実施形態では、リアルタイムでウエハWの温度を非接触で測定し、測定した温度が閾値以下となった時点で、速やかにウエハボート50からウエハWをキャリアCに移載できるので、待ち時間を短縮できる。その結果、短縮した待ち時間の分だけウエハWの回収に要する時間を短縮でき、生産性の向上を図ることができる。
また、本発明の実施形態では、図5に示されるように、フォーク63を測定位置P2に移動させた場合であっても、ウエハ搬送装置60のガイド機構61の温度はほとんど変化することなく、30〜40℃である。そのため、フォーク63を測定位置P2に移動させることによる移動体62に対する温度の影響はほとんどない。
なお、上記の例では、ウエハボート50に保持された複数枚のウエハWのうち1枚のウエハWの温度の測定結果に基づいて、ウエハボート50からウエハWを搬出するタイミングを決定する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、ウエハボート50に保持された複数枚のウエハWのうち2枚以上のウエハWの温度の測定結果に基づいて、ウエハボート50からウエハWを搬出するタイミングを決定してもよい。
図6は、本発明の実施形態に係るウエハ搬送装置60の動作の別の例を示す概略図である。図6は、ウエハボート50に保持された複数枚のウエハWのうち3枚のウエハWの温度の測定結果に基づいて、ウエハボート50からウエハWを搬出するタイミングを決定する場合の一例を示す。
まず、図6(a)に示されるように、ウエハボート50に保持された複数枚のウエハWのうち下方(以下「BTM」という。)に位置するモニタウエハWbに対して前述の方法で温度測定を行う。具体的には、セーフマッピングの後、測定位置P12において温度センサ67により測定される温度が10秒継続して80℃以下となるまで、測定位置P12と待機位置P11との間でフォーク63を移動させる。
測定位置P12において温度センサ67により測定される温度が10秒継続して80℃以下となった場合、図6(b)に示されるように、ウエハボート50に保持された複数枚のウエハWのうち上方(以下「TOP」という。)に位置するモニタウエハWtに対して前述の方法で温度測定を行う。具体的には、セーフマッピングの後、測定位置P22において温度センサ67により測定される温度が10秒継続して80℃以下となるまで、測定位置P22と待機位置P21との間でフォーク63を移動させる。
測定位置P22において温度センサ67により測定される温度が10秒継続して80℃以下となった場合、図6(c)に示されるように、ウエハボート50に保持された複数枚のウエハWのうち中央部(以下「CTR」という。)に位置するモニタウエハWcに対して前述した方法で温度測定を行う。具体的には、セーフマッピングの後、測定位置P32において温度センサ67により測定される温度が10秒継続して閾値(80℃以下となるまで、測定位置P32と待機位置P31との間でフォーク63を移動させる。
測定位置P32において温度センサ67により測定される温度が10秒継続して80℃以下となった場合、ウエハボート50に保持された複数枚のウエハWのうち、搬出対象のウエハWである製品ウエハWp、モニタウエハWmをフォーク63により搬出する。
なお、図6の例では、BTMに位置するモニタウエハWb、TOPに位置するモニタウエハWt、及びCTRに位置するモニタウエハWcの順番で温度の測定を行う場合について説明したが、別の順番で温度の測定を行ってもよい。
次に、本発明の実施形態に係るウエハ搬送装置60を用いて、熱処理が行われたウエハWの温度測定を開始してからウエハWの搬出が可能となるまでの温度センサ67により測定された温度の時間推移について、図7を参照して説明する。図7は、温度センサ67により測定された温度の時間推移を示す図である。図7において、横軸は熱処理炉80からウエハボート50の搬出を開始した時からの経過時間(min)を示し、縦軸は温度(℃)を示す。実線は温度センサ67により測定された温度を示し、破線はウエハ搬送装置60のガイド機構61の温度を示し、一点鎖線は閾値を示す。なお、図7の例では、図5の例と同様に、クーリング時間を10分、第1の時間を10秒、第2の時間を30秒に設定した。
図7に示されるように、BTMに位置するモニタウエハWbについては、測定位置における1回目の温度測定において、モニタウエハWbの温度が10秒以内に80℃を超えていない。よって、1回目の温度測定の後、TOPに位置するモニタウエハWtの温度測定を行う。TOPに位置するモニタウエハWtについては、1回目の温度測定において、モニタウエハWtの温度が10秒以内に80℃を超えていない。よって、1回目の温度測定の後、CTRに位置するモニタウエハWcの温度測定を行う。CTRに位置するモニタウエハWcについては、1回目及び2回目の温度測定では、いずれもウエハWの温度が10秒以内に80℃を超えているので、フォーク63によるウエハWの搬出は行われない。一方、3回目の温度測定において、モニタウエハWcの温度が第1の時間(10秒)以内に80℃を超えていない。よって、3回目の温度測定の後、ウエハボート50に保持された全てのウエハWに対しマッピングが行われた後、ウエハWが搬出される。
このように、本発明の実施形態では、リアルタイムでウエハWの温度を測定し、測定した温度が閾値以下となった場合、速やかにウエハボート50からウエハWをキャリアCに移載できるので、待ち時間を短縮できる。その結果、短縮した待ち時間の分だけウエハWの回収に要する時間を短縮でき、生産性の向上を図ることができる。
また、制御部100は、熱処理炉80からウエハボート50を搬出してから複数のウエハWの搬出を開始するまでの時間に基づいて、ウエハWを冷却する能力が正常であるか否かを診断してもよい。具体的には、制御部100は、熱処理炉80からウエハボート50を搬出してから複数のウエハWの搬出を開始するまでの時間が、過去の熱処理炉80からウエハボート50を搬出してから複数のウエハWの搬出を開始するまでの時間と比較して所定時間よりも長くなった場合、ウエハWを冷却する能力に異常があると診断できる。
次に、本発明の実施形態に係るウエハ搬送装置60の動作の更に別の例について説明する。図8は、本発明の実施形態に係るウエハ搬送装置60の動作の更に別の例を示す概略図である。図9は、本発明の実施形態に係るウエハ搬送装置の動作の一例を示す概略図である。図8及び図9の例では、複数のエリア(例えば、BTM、CTR、TOP)ごとに前述の温度測定及びウエハWの搬出を行う。以下、具体的に説明する。
ステップST21において、クーリング時間が経過した場合、制御部100は、BTMに位置する温度測定対象のウエハWbに対してセーフマッピングを行うようにウエハ搬送装置60の動作を制御する(ステップST22)。具体的には、図9(a)に示されるように、制御部100は、温度測定対象のウエハWbと同等の高さの位置にフォーク63を移動させ、セーフマッピングを行うようにウエハ搬送装置60の動作を制御する。セーフマッピングでは、ウエハ搬送装置60に設けられた位置検出センサ66により、温度測定対象のウエハWbがウエハボート50から飛び出していないか、位置がずれていないか等、温度測定対象のウエハWbの位置が正常であるか否かを判定する。なお、温度測定対象のウエハWbの位置が正常でない場合、制御部100は、ウエハ搬送装置60の動作を停止させる、異常を報知する等を行う。一方、ステップST21において、クーリング時間が経過していない場合、クーリング時間が経過するまで、ステップST21を繰り返す。
続いて、制御部100は、フォーク63が待機位置P11から測定位置P12へ移動するようにウエハ搬送装置60の動作を制御する(ステップST23)。測定位置P12は、温度測定対象のウエハWbの温度を測定する位置である。待機位置P11は、測定位置P12から隔離された位置であり、例えばウエハボート50の側方の位置であって、測定位置P12と同じ高さの位置であってよい。
続いて、制御部100は、温度測定対象のウエハWbの温度が、所定時間継続して閾値(所定温度)以下であるか否かを判定する(ステップST24)。所定時間は、温度センサ67の特性に応じて定められ、例えば10秒とすることができる。閾値は、ウエハ搬送装置60、FOUP等を構成する材料の耐熱性等に応じて定めることができ、例えば80℃とすることができる。
ステップST24において、温度測定対象のウエハWbの温度が所定時間継続して閾値以下である場合、制御部100は、BTMエリアマッピングを行うようにウエハ搬送装置60の動作を制御する(ステップST25)。BTMエリアマッピングは、フォーク63を上下方向に移動させて、BTMに位置する全てのウエハWに対してマッピングを行うものである。BTMエリアマッピングでは、フォーク63に設けられた位置検出センサ66により、BTMに位置する全てのウエハWに対し、ウエハボート50から飛び出していないか、位置がずれていないか等、ウエハWの位置が正常であるか否かを判定する。なお、いずれかのウエハWの位置が正常でない場合、制御部100は、ウエハ搬送装置60の動作を停止させる、異常を報知する等を行う。
続いて、ウエハボート50に保持された複数枚のウエハWのうちBTMに位置する搬出対象のウエハWである製品ウエハWp、温度測定対象のウエハWbを搬出するようにウエハ搬送装置60の動作を制御する(ステップST26)。一実施形態では、複数枚のフォーク63を用いて、ウエハボート50からウエハWを複数枚ずつ搬出し、FOUP内に移載する。BTMに位置する搬出対象のウエハWの全ての搬出が完了すると、ステップST29へ進む。
ステップST24において、ウエハWの温度が所定時間内に閾値を超えた場合、制御部100は、フォーク63が測定位置P12から待機位置P11へ移動するようにウエハ搬送装置60の動作を制御する(ステップST27)。
続いて、制御部100は、フォーク63が待機位置P11へ移動した後、所定時間(待機時間)が経過したか否かを判定する(ステップST28)。待機時間は、温度センサ67の特性に応じて定められ、例えば30秒とすることができる。
ステップST28において、待機時間が経過した場合、ステップST23へ戻る。即ち、制御部100は、再びフォーク63が待機位置P11から測定位置P12へ移動するようにウエハ搬送装置60の動作を制御する。一方、ステップST28において、待機時間が経過していない場合、待機時間が経過するまで、ステップST28を繰り返す。
ステップST26において、BTMに位置する搬出対象のウエハWの全ての搬出が完了すると、制御部100は、CTRに位置する温度測定対象のウエハWcに対してセーフマッピングを行うようにウエハ搬送装置60の動作を制御する(ステップST29)。具体的には、図9(b)に示されるように、制御部100は、温度測定対象のウエハWcと同等の高さの位置にフォーク63を移動させ、セーフマッピングを行うようにウエハ搬送装置60の動作を制御する。セーフマッピングでは、ウエハ搬送装置60に設けられた位置検出センサ66により、温度測定対象のウエハWcがウエハボート50から飛び出していないか、位置がずれていないか等、温度測定対象のウエハWcの位置が正常であるか否かを判定する。なお、温度測定対象のウエハWcの位置が正常でない場合、制御部100は、ウエハ搬送装置60の動作を停止させる、異常を報知する等を行う。
続いて、制御部100は、フォーク63が待機位置P31から測定位置P32へ移動するようにウエハ搬送装置60の動作を制御する(ステップST30)。測定位置P32は、温度測定対象のウエハWcの温度を測定する位置である。待機位置P31は、測定位置P32から隔離された位置であり、例えばウエハボート50の側方の位置であって、測定位置P32と同じ高さの位置であってよい。
続いて、制御部100は、温度測定対象のウエハWcの温度が、所定時間継続して閾値(所定温度)以下であるか否かを判定する(ステップST31)。所定時間は、温度センサ67の特性に応じて定められ、例えば10秒とすることができる。閾値は、ウエハ搬送装置60、FOUP等を構成する材料の耐熱性等に応じて定めることができ、例えば80℃とすることができる。
ステップST31において、温度測定対象のウエハWcの温度が所定時間継続して閾値以下である場合、制御部100は、CTRエリアマッピングを行うようにウエハ搬送装置60の動作を制御する(ステップST32)。CTRエリアマッピングは、フォーク63を上下方向に移動させて、CTRに位置する全てのウエハWに対してマッピングを行うものである。CTRエリアマッピングでは、フォーク63に設けられた位置検出センサ66により、CTRに位置する全てのウエハWに対し、ウエハボート50から飛び出していないか、位置がずれていないか等、ウエハWの位置が正常であるか否かを判定する。なお、いずれかのウエハWの位置が正常でない場合、制御部100は、ウエハ搬送装置60の動作を停止させる、異常を報知する等を行う。
続いて、ウエハボート50に保持された複数枚のウエハWのうちCTRに位置する搬出対象のウエハWである製品ウエハWp、モニタウエハWmを搬出するようにウエハ搬送装置60の動作を制御する(ステップST33)。一実施形態では、複数枚のフォーク63を用いて、ウエハボート50からウエハWを複数枚ずつ搬出し、FOUP内に移載する。CTRに位置する搬出対象のウエハWの全ての搬出が完了すると、ステップST36へ進む。
ステップST31において、ウエハWの温度が所定時間内に閾値を超えた場合、制御部100は、フォーク63が測定位置P32から待機位置P31へ移動するようにウエハ搬送装置60の動作を制御する(ステップST34)。
続いて、制御部100は、フォーク63が待機位置P31へ移動した後、所定時間(待機時間)が経過したか否かを判定する(ステップST35)。待機時間は、温度センサ67の特性に応じて定められ、例えば30秒とすることができる。
ステップST35において、待機時間が経過した場合、ステップST30へ戻る。即ち、制御部100は、再びフォーク63が待機位置P31から測定位置P32へ移動するようにウエハ搬送装置60の動作を制御する。一方、ステップST35において、待機時間が経過していない場合、待機時間が経過するまで、ステップST35を繰り返す。
ステップST33において、CTRに位置する搬出対象のウエハWの全ての搬出が完了すると、制御部100は、TOPに位置する温度測定対象のウエハWtに対してセーフマッピングを行うようにウエハ搬送装置60の動作を制御する(ステップST36)。具体的には、図9(c)に示されるように、制御部100は、温度測定対象のウエハWtと同等の高さの位置にフォーク63を移動させ、セーフマッピングを行うようにウエハ搬送装置60の動作を制御する。セーフマッピングでは、ウエハ搬送装置60に設けられた位置検出センサ66により、温度測定対象のウエハWtがウエハボート50から飛び出していないか、位置がずれていないか等、温度測定対象のウエハWtの位置が正常であるか否かを判定する。なお、温度測定対象のウエハWtの位置が正常でない場合、制御部100は、ウエハ搬送装置60の動作を停止させる、異常を報知する等を行う。
続いて、制御部100は、フォーク63が待機位置P21から測定位置P22へ移動するようにウエハ搬送装置60の動作を制御する(ステップST37)。測定位置P22は、温度測定対象のウエハWtの温度を測定する位置である。待機位置P21は、測定位置P22から隔離された位置であり、例えばウエハボート50の側方の位置であって、測定位置P22と同じ高さの位置であってよい。
続いて、制御部100は、温度測定対象のウエハWtの温度が、所定時間継続して閾値(所定温度)以下であるか否かを判定する(ステップST38)。所定時間は、温度センサ67の特性に応じて定められ、例えば10秒とすることができる。閾値は、ウエハ搬送装置60、FOUP等を構成する材料の耐熱性等に応じて定めることができ、例えば80℃とすることができる。
ステップST38において、温度測定対象のウエハWtの温度が所定時間継続して閾値以下である場合、制御部100は、TOPエリアマッピングを行うようにウエハ搬送装置60の動作を制御する(ステップST39)。TOPエリアマッピングは、フォーク63を上下方向に移動させて、TOPに位置する全てのウエハWに対してマッピングを行うものである。TOPエリアマッピングでは、フォーク63に設けられた位置検出センサ66により、TOPに位置する全てのウエハWに対し、ウエハボート50から飛び出していないか、位置がずれていないか等、ウエハWの位置が正常であるか否かを判定する。なお、いずれかのウエハWの位置が正常でない場合、制御部100は、ウエハ搬送装置60の動作を停止させる、異常を報知する等を行う。
続いて、ウエハボート50に保持された複数枚のウエハWのうちTOPに位置する搬出対象のウエハWである製品ウエハWp、モニタウエハWmを搬出するようにウエハ搬送装置60の動作を制御する(ステップST40)。一実施形態では、複数枚のフォーク63を用いて、ウエハボート50からウエハWを複数枚ずつ搬出し、FOUP内に移載する。TOPに位置する搬出対象のウエハWの全ての搬出が完了すると、処理を終了する。
ステップST38において、ウエハWの温度が所定時間内に閾値を超えた場合、制御部100は、フォーク63が測定位置P22から待機位置P21へ移動するようにウエハ搬送装置60の動作を制御する(ステップST41)。
続いて、制御部100は、フォーク63が待機位置P21へ移動した後、所定時間(待機時間)が経過したか否かを判定する(ステップST42)。待機時間は、温度センサ67の特性に応じて定められ、例えば30秒とすることができる。
ステップST42において、待機時間が経過した場合、ステップST37へ戻る。即ち、制御部100は、再びフォーク63が待機位置P21から測定位置P22へ移動するようにウエハ搬送装置60の動作を制御する。一方、ステップST42において、待機時間が経過していない場合、待機時間が経過するまで、ステップST42を繰り返す。
このように、図8及び図9の例では、リアルタイムでウエハWの温度を測定し、測定した温度が閾値以下となった場合、速やかにウエハボート50からウエハWをキャリアCに移載できるので、待ち時間を短縮できる。その結果、短縮した待ち時間の分だけウエハWの回収に要する時間を短縮でき、生産性の向上を図ることができる。
また、図8及び図9の例では、複数のエリア(例えば、BTM、CTR、TOP)ごとに温度測定及びウエハWの搬出を行う。これにより、複数のエリアのうち所定の温度以下となったエリアから順にウエハWの搬出を行うことができるので、ウエハWの回収に要する時間を更に短縮できる。
ウエハボート50が熱処理炉80から搬出される際、ウエハボート50の下方、中央部、上方の順番で熱処理炉80内から外部へ取り出されるため、ウエハボート50の上方の温度が中央部の温度よりも高く、中央部の温度が下方の温度よりも高くなりやすい。そのため、ウエハボート50の上方及び中央部の温度が所定の温度よりも高くても、ウエハボート50の下方の温度が所定の温度以下となっている場合がある。この場合、図8及び図9の例では、ウエハボート50の上方及び中央部の温度が所定の温度以下となる前に、ウエハボート50の下方に位置するウエハWをキャリアCに移載できる。言い換えると、ウエハボート50の上方及び中央部に位置するウエハWの降温待ちの間にウエハボート50の下方に位置するウエハWをキャリアCに移載できる。また、ウエハボート50の上方の温度が所定の温度以下となる前に、ウエハボート50の中央部に位置するウエハWをキャリアCに移載できる。言い換えると、ウエハボート50の上方に位置するウエハWの降温待ちの間にウエハボート50の中央部に位置するウエハWをキャリアCに移載できる。その結果、複数のエリア(例えば、BTM、CTR、TOP)ごとに温度測定及びウエハWの搬出を行わない場合と比較して、ウエハWの回収に要する時間を約3分の1に短縮できる。
なお、図8及び図9の例では、複数のエリアがBTM、CTR、及びTOPの3つである場合を説明したが、例えば2つのエリアであってもよく、4つ以上のエリアであってもよい。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、上記内容は、発明の内容を限定するものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。
1 基板処理装置
50 ウエハボート
60 ウエハ搬送装置
63 フォーク
66 位置検出センサ
67 温度センサ
80 熱処理炉
100 制御部
P1 待機位置
P2 測定位置
W ウエハ

Claims (8)

  1. 温度センサが配置され、被搬送物の温度を測定する測定位置と、前記測定位置から隔離された待機位置との間で移動する移載機と、
    前記移載機の動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記測定位置と前記待機位置との間で前記移載機を移動させ、前記測定位置において前記温度センサにより測定される温度が第1の時間継続して閾値以下である場合、前記移載機により前記被搬送物を搬送させる、
    搬送装置。
  2. 前記制御部は、前記測定位置において前記温度が前記第1の時間内に前記閾値を超えた場合、前記移載機を前記待機位置に移動させ、前記待機位置において第2の時間が経過した後、前記移載機を再び前記測定位置に移動させる、
    請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記第1の時間及び前記第2の時間は、前記温度センサの特性に基づいて定められる、
    請求項2に記載の搬送装置。
  4. 前記移載機には、前記被搬送物の位置を検出する位置検出センサが配置され、
    前記制御部は、前記位置検出センサにより検出される前記被搬送物の位置が正常であるか否かを判定し、前記被搬送物の位置が正常である場合、前記移載機を前記測定位置に移動させる、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の搬送装置。
  5. 前記被搬送物は、複数の基板を上下方向に所定間隔を有して略水平に保持することができる基板保持具に保持される基板である、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の搬送装置。
  6. 熱処理炉と、
    複数の基板を保持した状態で前記熱処理炉に収容可能な基板保持具と、
    温度センサが配置され、前記複数の基板の温度を測定する測定位置と、前記測定位置から隔離された待機位置との間で移動する移載機と、
    前記移載機の動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記測定位置と前記待機位置との間で前記移載機を移動させ、前記測定位置において前記温度センサにより測定される温度が第1の時間継続して閾値以下である場合、前記移載機により前記基板保持具から前記複数の基板を搬出させる、
    基板処理装置。
  7. 前記制御部は、前記熱処理炉から前記基板保持具を搬出してから前記複数の基板の搬出を開始するまでの時間に基づいて、前記複数の基板を冷却する能力が正常であるか否かを診断する、
    請求項6に記載の基板処理装置。
  8. 温度センサが配置された移載機を、被搬送物の温度を測定する測定位置と、前記測定位置から隔離された待機位置との間で移動させ、前記測定位置において前記温度センサにより測定される温度が第1の時間継続して閾値以下である場合、前記被搬送物を搬送する、
    搬送方法。
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