JP2019044800A - 偏心揺動型減速装置 - Google Patents
偏心揺動型減速装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019044800A JP2019044800A JP2017165657A JP2017165657A JP2019044800A JP 2019044800 A JP2019044800 A JP 2019044800A JP 2017165657 A JP2017165657 A JP 2017165657A JP 2017165657 A JP2017165657 A JP 2017165657A JP 2019044800 A JP2019044800 A JP 2019044800A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotating body
- slider
- engagement groove
- eccentric
- planetary
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Retarders (AREA)
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
Abstract
Description
第1係合溝とスライダとの動力伝達中心点(P1)は、遊星回転体のスライダ側の一端面(65)より外歯車の歯幅中心(Ctw)側に位置している。
[第1実施形態]
第1実施形態の偏心揺動型減速装置は、図1に示すバルブタイミング調整装置に適用されている。バルブタイミング調整装置10は、内燃機関11のクランクシャフト12からカムシャフト13までの動力伝達経路に設けられており、カムシャフト13が開閉駆動する吸気弁または排気弁のバルブタイミングを調整する。
第1回転体21は、クランクシャフト12に同期して回転軸心AX1を中心に回転する。第1回転体21は、有底筒状であり、底部31のシャフト挿通孔32にカムシャフト13が挿入されている。回転軸心AX1はカムシャフト13の軸心と略一致している。筒部33の外壁にはスプロケット34が一体に設けられている。スプロケット34は、チェーン等の伝達部材35を介してクランクシャフト12に連結されている。筒部33の内壁の開口側には内歯車36が一体に設けられている。
また、入力回転体23は、回転軸心AX1に対して偏心している偏心部45を有している。偏心部45の偏心側には、径方向外側に向かって開口する凹部46が形成されている。凹部46には弾性部材47が収容されている。以降、偏心部45の軸心のことを偏心軸心AX2と記載する。
第2係合溝52は、第2回転体22のスライダ53側の一端面71からカムシャフト13側に凹むように形成されている。スライダ53と第2回転体22との動力伝達中心点、すなわち、第2突起部56と第2係合溝52との係合範囲の中心点は、一端面71よりもカムシャフト13側に位置している。
GDr1+GDr2>Ws・・・(1)
これにより、遊星回転体24の一端面65と第2回転体22の一端面71とが当接した状態において、スライダ53と第1収容凹部67の底面74との間、および、スライダ53と第2収容凹部73の底面75との間の少なくとも一方には隙間ができる。
Dr1o>Dso+2Xe+Xd・・・(2)
Dr2o>Dso+2Xe+Xd・・・(3)
これにより、スライダ53が遊星回転体24に対して第1摺動方向に往復スライドするとき、環状部54と外側内壁面76との間には隙間ができる。また、スライダ53が第2回転体22に対して第2摺動方向に往復スライドするとき、環状部54と外側内壁面77との間には隙間ができる。
Dr1i<Dsi−2Xe−Xd・・・(4)
Dr2i<Dsi−2Xe−Xd・・・(5)
これにより、スライダ53が遊星回転体24に対して第1摺動方向に往復スライドするとき、環状部54と内側内壁面78との間には隙間ができる。また、スライダ53が第2回転体22に対して第2摺動方向に往復スライドするとき、環状部54と内側内壁面79との間には隙間ができる。
Lg1>Ls1+2Xe・・・(6)
Lg2>Ls2+2Xe・・・(7)
これにより、スライダ53が遊星回転体24に対して第1摺動方向に往復スライドするとき、径方向において第1突起部55と第1係合溝51との間には隙間ができる。また、スライダ53が第2回転体22に対して第2摺動方向に往復スライドするとき、径方向において第2突起部56と第2係合溝52との間には隙間ができる。
以上説明したように、第1実施形態では、バルブタイミング調整装置10は、遊星回転体24と第2回転体22との間の偏心を吸収しながら動力を伝達する偏心吸収部25を備えている。偏心吸収部25は、遊星回転体24と一体に設けられている第1係合溝51と、第2回転体22と一体に設けられている第2係合溝52と、第1係合溝51および第2係合溝52に対して径方向へ揺動しながら動力を伝達するスライダ53と、を含むオルダム機構である。
第1係合溝51とスライダ53との動力伝達中心点P1は、遊星回転体24のスライダ53側の一端面65より外歯車48の歯幅中心Ctw側に位置している。
これにより、動力伝達中心点P1を外歯車48の歯幅中心Ctwにより近くして、遊星回転体24に作用する回転モーメントM1を一層低減することができる。
このように構成することで、図12に示すように凸部104を軸方向に突き出すように構成する形態と比べて、第1突起部55および第2突起部56がより径方向外側に配置される。そのため、トルクが作用したときに第1突起部55の第1突起係合面61および第2突起部56の第2突起係合面63にかかる力が低減されるので、第1突起係合面61および第2突起係合面63の摩耗が低減される。
そのため、遊星回転体24の一端面65と第2回転体22の一端面71とが当接した状態において、スライダ53と第1収容凹部67の底面74との間、および、スライダ53と第2収容凹部73の底面75との間の少なくとも一方には隙間ができる。したがって、遊星回転体24と第2回転体22との間でスライダ53がロックすること(すなわち、相対移動不能となること)を抑制することができる。
そのため、スライダ53が遊星回転体24に対して第1摺動方向に往復スライドするとき、環状部54と外側内壁面76との間には隙間ができる。また、スライダ53が第2回転体22に対して第2摺動方向に往復スライドするとき、環状部54と外側内壁面77との間には隙間ができる。したがって、スライダ53が遊星回転体24および第2回転体22に対してロックすること(すなわち、相対移動不能となること)を抑制することができる。
そのため、スライダ53が遊星回転体24に対して第1摺動方向に往復スライドするとき、環状部54と内側内壁面78との間には隙間ができる。また、スライダ53が第2回転体22に対して第2摺動方向に往復スライドするとき、環状部54と内側内壁面79との間には隙間ができる。したがって、スライダ53が遊星回転体24および第2回転体22に対してロックすること(すなわち、相対移動不能となること)を抑制することができる。
第2実施形態では、図10、図11に示すように、遊星回転体81の第1収容凹部82および第1係合溝83は、一端面65から歯幅中心Ctwよりも他端面66側まで凹むように形成されている。スライダ84の環状部85の一側部86は、歯幅中心Ctwを越えて他端面66側まで延びるように形成されている。第1突起部87は、環状部85のうち軸方向において歯幅中心Ctwを中心とする所定範囲の部分から径方向外側に突き出している。第1係合溝83とスライダ84との動力伝達中心点P2は、外歯車48と内歯車36との噛み合い幅Wmの略中心に位置している。
他の実施形態では、第1係合溝とスライダとの動力伝達中心点は、遊星回転体の外歯車の歯内になくてもよい。要するに、動力伝達中心点は、遊星回転体のスライダ側の一端面より外歯車の歯幅中心側に位置していればよい。例えば、外歯車のスライダ側の一端面と遊星回転体のスライダ側の一端面との間に位置していてもよい。
他の実施形態では、第1係合溝は、外歯車の歯面まで貫通していてもよい。
他の実施形態では、偏心揺動型減速装置は、バルブタイミング調整装置以外の装置に適用されてもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
21・・・第1回転体
22・・・第2回転体
24・・・遊星回転体
25・・・偏心吸収部
36・・・内歯車
48・・・外歯車
51・・・第1係合溝
52・・・第2係合溝
53・・・スライダ
65・・・一端面
Ctw・・・歯幅中心
P1・・・動力伝達中心点
Claims (8)
- 内歯車(36)を有する第1回転体(21)と、
前記第1回転体と同軸上に設けられている第2回転体(22)と、
前記内歯車と噛み合う外歯車(48)を有しており、前記第1回転体の回転軸心(AX1)まわりに公転しながら、前記回転軸心に対して偏心している偏心軸心(AX2)を中心に回転することで、前記第1回転体と前記第2回転体との相対回転位相を変化させる遊星回転体(24、81)と、
前記遊星回転体と前記第2回転体との間の偏心を吸収しながら動力を伝達する偏心吸収部(25)と、
を備えており、
前記偏心吸収部は、
前記遊星回転体と一体に設けられている第1係合溝(51、83)と、
前記第2回転体と一体に設けられている第2係合溝(52)と、
前記第1係合溝および前記第2係合溝に対して径方向へ揺動しながら動力を伝達するスライダ(53、84)と、
を含むオルダム機構であり、
前記第1係合溝と前記スライダとの動力伝達中心点(P1)は、前記遊星回転体の前記スライダ側の一端面(65)より前記外歯車の歯幅中心(Ctw)側に位置している偏心揺動型減速装置。 - 前記動力伝達中心点は前記外歯車の歯幅(Wt)内に位置している請求項1に記載の偏心揺動型減速装置。
- 前記動力伝達中心点は、前記外歯車と前記内歯車との噛み合い幅(Wm)の略中心に位置している請求項2に記載の偏心揺動型減速装置。
- 前記スライダは、環状部(54)と、前記環状部から径方向外側に突き出して前記第1係合溝に嵌合している第1突起部(55)と、前記環状部から径方向外側に突き出して前記第2係合溝に嵌合している第2突起部(56)と、を有している請求項1〜3のいずれか一項に記載の偏心揺動型減速装置。
- 前記遊星回転体は、前記スライダ側の一端面から他端面(58)側に凹む環状の第1収容凹部(67)を有しており、
前記第1係合溝は、前記第1収容凹部から径方向外側に延びるように形成されており、
前記スライダの前記遊星回転体側の一側部(57)は、前記第1収容凹部に収容されており、
前記第2回転体は、前記スライダ側の一端面(71)から他端面(72)側に凹む環状の第2収容凹部(73)を有しており、
前記第2係合溝は、前記第2収容凹部から径方向外側に延びるように形成されており、
前記スライダの前記第2回転体側の他側部(58)は、前記第2収容凹部に収容されている請求項4に記載の偏心揺動型減速装置。 - 前記遊星回転体の一端面から前記第1収容凹部の底面(74)までの深さをGDr1とし、前記第2回転体の一端面から前記第2収容凹部の底面(75)までの長さをGDr2とし、前記スライダの軸方向の幅をWsとすると、
GDr1+GDr2>Ws
の関係が成り立つ請求項5に記載の偏心揺動型減速装置。 - 前記環状部の外径をDsoとし、
前記第1収容凹部の外側内壁面(76)の直径をDr1oとし、
前記第2収容凹部の外側内壁面(77)の直径をDr2oとし、
前記回転軸心と前記偏心軸心との偏心量をXeとし、
前記スライダに最大負荷がかかるときの前記環状部の径方向の変形量をXdとすると、
Dr1o>Dso+2Xe+Xd
Dr2o>Dso+2Xe+Xd
の関係が成り立つ請求項5または6に記載の偏心揺動型減速装置。 - 前記環状部の内径をDsiとし、
前記第1収容凹部の内側内壁面(78)の直径をDr1iとし、
前記第2収容凹部の内側内壁面(79)の直径をDr2iとし、
前記回転軸心と前記偏心軸心との偏心量をXeとし、
前記スライダに最大負荷がかかるときの前記環状部の径方向の変形量をXdとすると、
Dr1i<Dsi−2Xe−Xd
Dr2i<Dsi−2Xe−Xd
の関係が成り立つ請求項5または6に記載の偏心揺動型減速装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017165657A JP6939267B2 (ja) | 2017-08-30 | 2017-08-30 | 偏心揺動型減速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017165657A JP6939267B2 (ja) | 2017-08-30 | 2017-08-30 | 偏心揺動型減速装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019044800A true JP2019044800A (ja) | 2019-03-22 |
JP6939267B2 JP6939267B2 (ja) | 2021-09-22 |
Family
ID=65812654
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017165657A Active JP6939267B2 (ja) | 2017-08-30 | 2017-08-30 | 偏心揺動型減速装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6939267B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10697334B2 (en) | 2018-07-31 | 2020-06-30 | Denso Corporation | Valve timing adjusting device |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04160257A (ja) * | 1990-10-25 | 1992-06-03 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 内接噛合遊星歯車構造 |
JPH04249644A (ja) * | 1991-01-08 | 1992-09-04 | Nitta Ind Corp | 減速機 |
JP2012087881A (ja) * | 2010-10-20 | 2012-05-10 | Jtekt Corp | 動力伝達継手および電動パワーステアリング装置 |
WO2014016242A1 (de) * | 2012-07-25 | 2014-01-30 | Hilite Germany Gmbh | Nockenwellenverstellergetriebe |
-
2017
- 2017-08-30 JP JP2017165657A patent/JP6939267B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04160257A (ja) * | 1990-10-25 | 1992-06-03 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 内接噛合遊星歯車構造 |
JPH04249644A (ja) * | 1991-01-08 | 1992-09-04 | Nitta Ind Corp | 減速機 |
JP2012087881A (ja) * | 2010-10-20 | 2012-05-10 | Jtekt Corp | 動力伝達継手および電動パワーステアリング装置 |
WO2014016242A1 (de) * | 2012-07-25 | 2014-01-30 | Hilite Germany Gmbh | Nockenwellenverstellergetriebe |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10697334B2 (en) | 2018-07-31 | 2020-06-30 | Denso Corporation | Valve timing adjusting device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6939267B2 (ja) | 2021-09-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2016031557A1 (ja) | 弁開閉時期制御装置 | |
JP7275635B2 (ja) | 偏心揺動型減速装置 | |
JP2009013964A (ja) | バルブタイミング調整装置 | |
CN109072726B (zh) | 气门正时调整装置 | |
JP2010265875A (ja) | バルブタイミング調整装置 | |
US10557386B2 (en) | Valve timing controller | |
JP2019044800A (ja) | 偏心揺動型減速装置 | |
JP6645238B2 (ja) | 偏心揺動型減速装置 | |
JP6228065B2 (ja) | バルブタイミング調整装置 | |
CN112585338B (zh) | 相位变更单元及气门正时变更装置 | |
JP7006023B2 (ja) | 偏心揺動型減速装置 | |
JP2016061234A (ja) | 弁開閉時期制御装置 | |
JP2010159706A (ja) | バルブタイミング調整装置 | |
KR100886207B1 (ko) | 방진유성기어가 구비된 유성기어 감속기 | |
JP7294745B2 (ja) | バルブタイミング調整装置 | |
CN113167140B (zh) | 阀正时调整装置 | |
JP2021046807A (ja) | バルブタイミング調整装置 | |
JP6706496B2 (ja) | 位相変更ユニット及びバルブタイミング変更装置 | |
WO2020189482A1 (ja) | バルブタイミング調整装置 | |
KR101074750B1 (ko) | 방진구를 구성한 유성기어 감속기 | |
CN113557350B (zh) | 气门正时调整装置 | |
WO2019187057A1 (ja) | バルブタイミング調整装置 | |
JP7415870B2 (ja) | バルブタイミング調整装置 | |
JP6330698B2 (ja) | 内接噛合遊星歯車機構 | |
JP5920096B2 (ja) | バルブタイミング調整装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200720 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210730 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210803 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210816 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6939267 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |