JP2019044475A - 鋼管杭 - Google Patents
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Abstract
Description
この端面板は、素材の円板に切り込みを入れ、所定範囲を扇形状に切除し、切除した部分の両側に互いに上下逆向きに傾斜した傾斜面部13、15を形成して製作することができる。この種の鋼管杭の端面板(鋼製翼)は一般に、この特許文献1のように鋼管の下端開口を閉塞している。また、この端面板3は下面に三角形の掘削刃21を溶接固定している。
特許文献2では、概ね「螺旋翼によって推進力を得る鋼管杭における施工後の杭の支持力は、鋼管の下端開口を底板5で閉塞する場合は、螺旋翼3の面積による支持力と鋼管下端の閉塞された面積による支持力との和の支持力であり、鋼管の下端開口が開放の場合は、螺旋翼3の面積による支持力と鋼管下端の土砂の埋りによる閉塞効果による杭本体自体の支持力との和による」という認識(特許文献2の[0018])のもとで、かつ、「螺旋翼3の配置位置は、杭の直進安定性と貫入性及び有効支持力との各面からみて設定する必要がある」という認識(特許文献2の[0019])のもとで、鋼管の下端開口が開放の場合は、支持力を低下させないために螺旋翼の外径は杭本体の外径の3倍前後がよく、また螺旋翼の設ける位置は杭本体の下端から杭本体の外径の3倍前後の長さLとするのが適切としている。
上記特許文献1の鋼管杭は、端面板(鋼製翼)を有し掘削刃を有する回転圧入工法に用いる鋼管杭として標準的なものであるが、特許文献1では鋼管下端を開放することについての考察はされていない。
特許文献2では、鋼管の下端を開放する場合の考察を含んでいるが、単に鋼管の下端開口を閉塞する場合と開放する場合とを考察しているのみである。
前記先端部材は、前記軸部の先端面に固定されるとともに軸部の外周面より外側部分である鍔部に互いに上下逆向きに傾斜した傾斜面部を有する、円板から製作される端面板と、前記端面板の下面中央に垂直に固定された先端の尖った板状の掘削刃とを備え、
前記端面板はその中心部に円形の中心穴を有し、前記掘削刃はその端面板側の縁部に前記中心穴に臨んで開口する切欠きを有することを特徴とする。
すなわち、端面板の中心部に設けた中心穴は、回転圧入時に端面板に対する掘削土からの圧力を低減させる圧抜きとして作用する。すなわち、掘削土の抵抗を低減させて推進力を向上させる効果(施工性の向上)を奏する。
この場合、掘削刃が端面板の中心穴に位置していても、前記中心穴に臨んで開口する切欠きを有するので、掘削土が中心穴内(鋼管内)に侵入することをそれほど妨げない。すなわち、掘削刃に設けた切欠きは、掘削土の中心穴内(鋼管内)への侵入に対する制御作用を奏する。
このように、端面板の中心部にあけた中心穴と掘削刃側に形成した切欠きとが、相互に影響し合い協働して作用し、圧抜きの作用を損なうことなく、掘削土が管内に侵入することによる一定の閉塞効果を奏して支持力を確保できる。
さらに、請求項4のように、切欠きの形状を掘削刃の五角形家形と相似の五角形家形にすると、五角形家形の掘削刃が土をほぐす作用と、切欠きの作用(掘削土の中心穴内(鋼管内)への侵入に対する制御作用)とが協働して作用し、支持力を損なうことなく推進力を向上させる効果を一層高めることができる。
この鋼管杭1は、鋼管からなる軸部2の先端に回転圧入時の回転により推進力を発揮する先端部材3を固定している。
前記先端部材3は、前記軸部2の先端面に溶接固定された端面板4と、前記端面板4の下面中央に垂直に溶接固定された先端の尖った板状の掘削刃11とを備えている。
前記端面板4は、軸部2の外周面より外側部分である鍔部6に、互いに上下逆向きに傾斜した傾斜面部、すなわち上向きに傾斜した傾斜面部7及び下向きに傾斜した傾斜面部8を有している。端面板4のこの上下逆向きに傾斜した傾斜面部7、8が回転圧入時の回転により推進力を発揮する。
本発明における端面板4はその中心部に円形の中心穴9を有している。
前記掘削刃11は、端面板側(端面板に溶接固定される側)に、互いに平行な両辺11bを有しその先端側部分11cが三角形状である五角形家形(五角形である模式的な家の形)をなしており、端面板4の前記中心穴9に臨んで開口する切欠き11aを有している。この実施例の切欠き11aの形状(内縁形状)は、幅が中心穴9の直径dと同寸法であり、掘削刃11の全体輪郭である五角形と概ね相似の五角形(厳格に五角形である必要はない)。
中心穴9の径は、例えば端面板径が500〜800mmの場合に例えば140mm±20%程度、好適には140mm±10%程度である。
次いで、前記円弧状の切込みmの片側部分(上向きの傾斜面部となる部分)7’では一点鎖線で示す谷折りにて前記上向き傾斜面部7を形成し、他側部分(下向きの傾斜面部となる部分)8’では二点鎖線で示す山折りにて前記下向き傾斜面部8を形成する。
次いで、プレスにて中心穴9をあける。この中心穴9を切り取った得られる円形板は、後述する掘削刃11の補強部材31として利用している。
以上により製作された先端部材3を軸部(鋼管)2の下端に溶接固定して鋼管杭1を得る。
すなわち、端面板4の中心部に設けた中心穴9は、回転圧入時に端面板4に対する掘削土からの圧力を低減させる圧抜きとして作用する。すなわち、掘削土の抵抗を低減させて推進力を向上させる効果(したがって、施工性の向上)を奏する。
この場合、掘削刃11が端面板4の中心穴9に位置していても、前記中心穴に臨んで開口する切欠き11aを有するので、掘削土が中心穴内(鋼管内)に侵入することをそれほぼ妨げない。すなわち、掘削刃11に設けた切欠き11aは、掘削土の中心穴内(鋼管内)への侵入に対する制御作用を奏する。
このように、端面板の中心部にあけた中心穴と掘削刃側に形成した切欠きとが、相互に影響し合い協働して作用し、圧抜きの作用を損なうことなく、掘削土が管内に侵入することによる一定の閉塞効果を奏して支持力を確保できる。
また、掘削刃11の切欠き11aの形状が掘削刃11の五角形家形と相似の五角形家形なので、五角形家形の掘削刃11が土をほぐす作用と、切欠き11aの作用(掘削土の中心穴内(鋼管内)への侵入に対する制御作用)とが協働して作用し、支持力を損なうことなく推進力を向上させる効果を一層高めることができる。
なお、実施例の切欠き11aの形状(内縁形状)は、掘削刃11の形状と概ね相似形であるが、三角形部分は例えば半円弧状等であってもよい。また、切欠き11aの幅は実施例のように、中心穴9の直径dに合わせるのが適切であるが、必ずしも合わせなくてもよい(幅が若干広くても狭くてもよい)。
なお、この実施例では上下逆向きに傾斜した傾斜面部7、8を端面板4の片側(1箇所)にのみ設けているが、直径方向に対向する両側(2カ所)に設けてもよい。
この鋼管杭1Aの先端部材3Aの端面板4Aは、掘削刃11を補強部材31で補強し、上下の傾斜面部7、8を補強部材32で補強している。
前記掘削刃11の補強部材31として、端面板の素材である円板に中心穴9を形成する際に切り取られた円形切断片を4分割した分割片31(図7(イ)参照)を用いている。4つの分割片31(=補強部材31)のうちの2つをそれぞれ、掘削刃11の左右側辺部において端面板4に溶接固定するとともに掘削刃11に溶接固定している、
この2つの分割片32(=補強部材32)を、上下逆向きに傾斜した傾斜面部7、8のそれぞれの端面板中心側の側端面位置において、端面板4に溶接固定するとともにと傾斜面部7、8に溶接固定している。
また、上記補強部材31、32は、端面板4を製作する際に本来はスクラップとなるものであるが、スクラップが発生させることがなく、掘削刃11あるいは傾斜面部7、8を補強する部材として有効利用でき、同時に別途補強用の部材を製作する労力が省かれ、一石二鳥である。
2 軸部(鋼管)
3、3A 先端部材
4、4A 端面板
4’ 端面板を製作する素材の円板
6 鍔部
7 上向きの傾斜面部
8 下向きの傾斜面部
7’ 上向きの傾斜面部となる部分
8’ 下向きの傾斜面部となる部分
9 中心穴
11 掘削刃
11a 切欠き
31 (掘削刃の)補強部材
32 (傾斜面部の)補強部材
Claims (6)
- 鋼管からなる軸部の先端に回転により推進力を発揮する先端部材が固定された回転圧入工法により地盤に設置される鋼管杭であって、
前記先端部材は、前記軸部の先端面に固定されるとともに軸部の外周面より外側部分である鍔部に互いに上下逆向きに傾斜した傾斜面部を有する、円板から製作される端面板と、前記端面板の下面中央に垂直に固定された先端の尖った板状の掘削刃とを備え、
前記端面板はその中心部に円形の中心穴を有し、前記掘削刃はその端面板側の縁部に前記中心穴に臨んで開口する切欠きを有することを特徴とする鋼管杭。 - 前記掘削刃は、端面板側に互いに平行な両辺を有しその先端側が三角形である五角形家形をなす外形であることを特徴とする請求項1記載の鋼管杭。、
- 前記切欠きは、前記端面板の前記中心穴の直径と同じ幅で端面板から直角に立上る互いに平行な内縁を有する形状であることを特徴とする請求項1又は2記載の鋼管杭。
- 前記切欠きの形状が前記掘削刃の外形と相似の五角形家形をなしていることを特徴とする請求項2記載の鋼管杭。
- 前記掘削刃の補強として、前記端面板の素材である円板に前記中心穴を形成する際に切り取られた円形切断片を4分割した分割片のうちの2つをそれぞれ、掘削刃の左右の側辺部において側辺部と端面板との両方に溶接固定したことを特徴とする請求項1〜4記載の鋼管杭。
- 前記上下逆向きに傾斜した傾斜面部の補強として、前記端面板の素材である円板に前記上下逆向きに傾斜した傾斜面部を形成する際に切り取られた扇形切断片を2分割した分割片をそれぞれ、前記上下逆向きに傾斜した傾斜面部のそれぞれの端面板中心側の側端面位置において端面板に溶接固定するとともにと傾斜面部に溶接固定したことを特徴とする請求項1〜5記載の鋼管杭。
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