JP2019044454A - 下水道本管取付具 - Google Patents

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明輝 西川
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Abstract

【課題】接着剤が下水道本管内部に滴下するのを抑制することができる下水道本管取付具を提供すること。【解決手段】下水道本管取付具は、下水道本管30の外周面に形成された孔31を塞ぐために取り付けられる閉塞キャップ10、又は孔31に取付管を接続するために取り付けられる支管からなる。下水道本管取付具は、下水道本管30の外周面に沿って湾曲し、孔31の周りに配置されるサドルと、孔31に向けて突出し、孔31にはめ込まれる環状突出部と、サドルを下水道本管30の外周面に接着するためにサドルのうち環状突出部を含まない範囲に塗布される接着剤が、環状突出部の突出端側へ浸入するのを抑制する抑制部と、を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、下水道本管取付具に関し、詳しくは、下水道本管の外周面に取り付けられる閉塞具又は支管からなる下水道本管取付具に関する。
従来、下水道本管に形成された孔に支管を取り付けて、各戸の排水を下水道本管に集約するための管路を形成したり、あるいは、家屋等の取り壊しに伴い不要になった管路を下水道本管から撤去した際に、下水道本管に形成された孔を塞ぐために閉塞キャップを下水道本管に取り付けたりすることが行われている(例えば、特許文献1参照)。
特許第5052276号公報
支管や閉塞キャップといった下水道本管取付具を下水道本管に取り付ける作業は、作業者各自によってやり方や技量が異なり、作業ムラが発生しやすい。例えば、下水道本管取付具を配置する位置がずれたり、サドルに塗布する接着剤の塗布量が多すぎたりすることがある。また、こうした作業ムラに起因して、下水道本管取付具を下水道本管に取り付けた時に、サドルに塗布した接着剤の一部が孔側へ飛び出し、接着剤が孔から下水道本管の内部に滴下するおそれがある。孔から滴下した接着剤が硬化して下水道本管内部に残ったままとなった場合、円滑な排水が妨げられることが懸念される。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、接着剤が下水道本管内部に滴下するのを抑制することができる下水道本管取付具を提供することを一つの目的とする。
上記課題を解決するべく、第1の構成の下水道本管取付具は、下水道本管の外周面に形成された孔を塞ぐために取り付けられる閉塞具、又は前記孔に取付管を接続するために取り付けられる支管からなる、下水道本管取付具であって、前記下水道本管の外周面に沿って湾曲し、前記孔の周りに配置されるサドルと、前記孔に向けて突出し、前記孔にはめ込まれる環状突出部と、前記サドルを前記下水道本管の外周面に接着するために前記サドルのうち前記環状突出部を含まない範囲に塗布される接着剤が、前記環状突出部の突出端側へ浸入するのを抑制する抑制部と、を備えている。
上記構成では、下水道本管の孔にはめ込まれる環状突出部を設けるとともに、サドルに塗布される接着剤が環状突出部の突出端側へ浸入するのを抑制する抑制部を設けた。下水道本管取付具を下水道本管に取り付ける作業においては作業ムラの発生が想定されるが、上記構成によれば、下水道本管取付具を下水道本管に取り付ける際には、環状突出部により閉塞キャップの位置決め(ひいては、抑制部の位置決め)を容易にかつ正確に行うことができるとともに、抑制部により、サドルに塗布した接着剤の孔側への移動を抑制することができる。これにより、接着剤が下水道本管内部に滴下することを抑制することができる。
第2の構成の下水道本管取付具は、第1の構成において、前記抑制部は、前記環状突出部の外周を囲んで配置された弾性リングである。
第2の構成によれば、弾性リングにより、接着剤が孔を介して下水道本管の内部に滴下するのを抑制することができる。また、下水道本管取付具として閉塞具を下水道本管に取り付ける場合、孔は、過去に取付管を接続するために下水道本管に形成されたものであり、数十年前のものである場合や、下水道本管がヒューム管や陶管からなる場合も多く、孔の径にばらつきが生じていることが多い。このような場合でも、弾性リングによって、環状突出部の外周面と孔の内周面との隙間を埋めることができ、接着剤の滴下を抑制する効果を一層高くすることができる。また、弾性リングによって、下水道本管取付具の位置決め効果も期待でき、下水道本管取付具を下水道本管に対して適切な位置に取り付けることができる。
第3の構成は、第1及び第2の構成において、前記抑制部は、前記サドルのうち前記環状突出部よりも外周側、かつ前記下水道本管の外周面と向き合う側に形成された空間部である。
第3の構成によれば、空間部が接着剤溜まりとして機能することにより、接着剤が環状突出部まで移動しないようにしたり、環状突出部まで移動する接着剤の量を少なくしたりすることができる。また、空間部を目印にすることにより、作業者が接着剤を塗布する位置を視覚的に把握でき、適切な塗布位置への接着剤の塗布を作業者に自ずと促すことができる。
第4の構成の下水道本管取付具は、第3の構成において、前記空間部は、前記環状突出部を囲む環状に形成されている。第4の構成のように、空間部を、環状突出部を囲む環状に形成することにより、あらゆる方向からの接着剤の滴下を抑制することができる。
第5の構成の下水道本管取付具は、第3及び第4の構成において、前記空間部は、前記サドルの一部を前記下水道本管の外周面から離れる側へ、滑らかな曲面形状となるように突出させて形成されている。
空間部は、サドルの一部が突出するように形成されているため、製作が容易である。また、空間部を形成する突出部分が滑らかな曲面形状になっていることから、閉塞具によって孔を閉塞した後、又は支管を孔に取り付けた後に下水道本管を埋め戻した場合に、下水道本管を覆う土砂からの圧力が突出部分に集中しにくくすることができる。
閉塞キャップが下水道本管に取り付けられた状態を示す斜視図。 閉塞キャップを下水道本管に取り付ける前の閉塞キャップ及び下水道本管を示す斜視図。 閉塞キャップが取り付けられた状態の下水道本管を径方向に切断した場合の断面図。 閉塞キャップが取り付けられた状態の下水道本管を軸線方向に切断した場合の断面図。 既存の取付管を撤去して閉塞キャップを取り付ける際の手順を示す図。 閉塞キャップが取り付けられた状態の下水道本管を径方向に切断した場合の取付け部分の拡大断面図。 下水道本管取付具の別例である支管の断面図。
以下、本実施形態の下水道本管取付具について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、下水道本管に接続された取付管を撤去した後に形成される孔を塞ぐために下水道本管に取り付けられる閉塞キャップに下水道本管取付具を具体化している。
閉塞キャップが取り付けられる下水道本管は、例えばヒューム管や陶管からなる断面円形状の筒状体(詳しくは円筒体)であり、地中に埋設されている。取付管は、各家庭から排出される汚水等を下水道本管に導くための配管であり、例えば塩化ビニル等からなる樹脂製の断面円形状の筒状体である。下水道本管には取付管が複数接続され、各家庭から排出される汚水等は、取付管を介して下水道本管に集約される。
図1〜図4に示すように、閉塞キャップ10は、塩化ビニル等からなる樹脂製の板状部材である。閉塞キャップ10は、サドル11と、サドル11に設けられた環状突出部12と、を備えている。
サドル11は、薄板状に形成され、その板面が湾曲した形状を有している。図1及び図2に示すように、サドル11は、四角形状(本実施形態では矩形状)をなし、閉塞キャップ10を取り付ける対象の下水道本管30が有する孔31よりも大きく形成されている。なお、サドル11の形状は四角形状に限らず、例えば円形状としてもよい。サドル11の板面のうち湾曲内側は、下水道本管30側に配置される裏面18であり、湾曲外側は、下水道本管30側とは反対側に配置される表面19である。裏面18及び表面19は、下水道本管30の外周面に対応する形状を有し、具体的には弧状に形成されている。サドル11は、裏面18及び表面19を貫通する開口部11aを有している(図3及び図4参照)。開口部11aは、取付対象の下水道本管30が有する孔31に対応する形状をなし、本実施形態では円形状となっている。開口部11aが孔31に重なるように閉塞キャップ10が下水道本管30の外周面に配置された状態では、サドル11の少なくとも外周部が孔31の周りを囲むように配置される。サドル11の厚みは2mm〜3mm程度である。
環状突出部12は、サドル11の内周側に配置されており、サドル11と一体成形されている。環状突出部12は、サドル11の内周側からサドル11の裏側へ延びる環状部13と、環状部13の先端部(すなわち突出端部)によって囲まれた空間を塞ぐ閉塞部14と、を有している。環状突出部12は、その全体がサドル11の表面19から裏側へ凹むように形成されている。
環状部13は、円環状であり、サドル11の内周部からサドル11の裏面18側へ延びている。この実施形態では、環状部13は、その基端側がサドル11の内周縁から延びており、先端側がサドル11の裏面18側に位置している。環状部13の外径D1は、閉塞キャップ10の取付対象となる下水道本管30が有する孔31の内径D2よりも小さくなっている(図3,4参照)。具体的には、環状部13は、その外径D1が孔31の内径D2よりも数mm程度(例えば2〜5mm程度)小さくなっている。環状部13のサドル11からの突出長さLは、下水道本管30の厚みTよりも短くなっている。
閉塞部14は、円形板状をなし、その外周端部が環状部13の先端部と繋がっている。閉塞部14は、その板面が湾曲状となるように形成されている。具体的には、図3に示すように、閉塞部14は、サドル11の湾曲形状と同程度の曲率で表面19側に凸となるように湾曲する湾曲状に形成されている。
環状部13には、その外周面に弾性リング15(O−リング)が取り付けられている。弾性リング15は、例えばゴム等の弾性材料により形成されており、環状部13の外周面を取り囲むように配置されている。より詳細には、サドル11と環状部13との隅部に弾性リング15が配置されている。弾性リング15は、その弾性力によって所定の取付位置(ここでは、サドル11と環状部13との隅部)から移動しないように位置決めされている。弾性リング15には滑剤が塗布されており、閉塞キャップ10を孔31に取り付ける際に孔31の内周面との摩擦が低減されるようになっている。これにより、閉塞キャップ10の取り付け時の施工性が高められている。なお、環状部13の外周面に設けられた図示しない溝部に弾性リング15がはめ込まれることにより、環状部13の外周面に弾性リング15が位置決めされるようにしてもよい。あるいは、環状部13の外周面に対して接着剤により固定されることにより位置決めされていてもよい。
サドル11には、環状突出部12の外周側に、表面19から外側へ突出する突出部16が設けられている。突出部16は、外側へ凸となる湾曲状をなし、環状突出部12の外周側を囲む環状(具体的には円環状)に形成されている。閉塞キャップ10においては、突出部16がサドル11に形成されていることにより、裏面18のうち突出部16の部分に、裏面18から表面19に向かう方向に凹んだ凹み部が形成されている。このため、閉塞キャップ10が下水道本管30に取付けられた状態では、サドル11が下水道本管30の外周面と向き合う側に空間部17が形成される(図3及び図4参照)。
突出部16は、サドル11の内周縁と外周縁との間の中間位置において、サドル11の一部を裏面18から表面19に向かう方向へ突出させて形成されている。一方、サドル11のうち突出部16よりも内周側及び外周側は、閉塞キャップ10が下水道本管30に取付けられた状態において、サドル11の内周面と下水道本管30の外周面とが接触可能になっている(図3及び図4参照)。突出部16は、下水道本管30の外周面から離れる側へ滑らかな曲面形状となるように形成されており、ここでは断面半円形状に形成されている。また、突出部16は、空間部17の高さ(すなわち、下水道本管30の外周面から突出部16の内周面までの最大長さ)が、サドル11の厚みEと同じか、又はその厚みEよりも若干大きく若しくは小さくなる程度に小さく形成されている。
突出部16は、サドル11の外周縁よりも環状突出部12の内周縁に近い位置に設けられている。より詳細には、突出部16は、環状突出部12に近接して設けられている。サドル11において突出部16よりも外周側は、サドル11を下水道本管30の外周面に接着するための接着剤を塗布する塗布領域Aとなっている(図4参照)。つまり、突出部16は、塗布領域Aよりも内周側に位置している。このように、突出部16が環状突出部12に近接した位置に配置されていることにより、サドル11の裏面18に、接着剤の塗布領域Aが広く確保されている。
次に、閉塞キャップ10の取付け方法及び作用について、図5及び図6を参照しながら説明する。閉塞キャップ10は、例えば家屋の取り壊しに伴い不要になった取付管43を下水道本管30から撤去した際に下水道本管30に形成された孔31を塞ぐために孔31に取り付けられる。
図5(a)は、下水道本管30に取り付けられている支管41、継手42及び取付管43を撤去するために下水道本管30を土中から掘り返した状態を示している。図5(a)に示す下水道本管30には、外周面に開けられた孔31(図5(b)参照)に対し、支管41、継手42及び取付管43が取り付けられている。取付管43の上流側は公共ますに接続され、公共ますは、各家庭の汚水管及び汚水ますに接続されている(図示略)。
なお、下水道本管30に支管41を取り付けるには、まず、ホールソー等の工具を用いて、支管41の開口部の大きさに対応する孔31を下水道本管30の外周面に形成する。続いて、支管41の接合面(具体的にはサドルの裏面)に接着剤を塗布し、その接合面を、下水道本管30に形成した孔31の周りを覆う位置に圧着固定する。そして、内外面にはみ出した接着剤を除去して仕上げる。
図5(b)は、図5(a)に示す下水道本管30から、支管41、継手42及び取付管43を撤去した状態を示している。閉塞キャップ10を下水道本管30に取り付けて孔31を塞ぐには、図5(c)に示すように、まず、サドル11の裏面18のうち突出部16よりも外周側に配置された塗布領域Aに、接着剤(例えば、エポキシ系接着剤等の樹脂系接着剤)を必要量塗布する。続いて、サドル11が孔31の周りに配置されるように、かつ環状突出部12が孔31にはめ込まれるように、下水道本管30の外周面に閉塞キャップ10を配置する。図6(a)には、塗布領域Aに接着剤Bを塗布した閉塞キャップ10を、下水道本管30の外周面に配置した直後の状態を示している。この状態では、閉塞キャップ10は、環状突出部12が孔31に向かって突出するように、かつ、突出部16が孔31の周り全体を囲むように下水道本管30の外周面上に配置される。
その後、閉塞キャップ10を下水道本管30に圧着固定し、接着剤Bが硬化するまで静置する。塗布領域Aに塗布された接着剤Bは、圧着固定の際の加圧により、下水道本管30の外周面上において四方に広がる。このとき、接着剤Bの塗布量が多すぎると、比較的多量の接着剤Bが環状突出部12側へ移動することが考えられる。その場合でも、環状突出部12側へ移動した接着剤Bは、突出部16の裏面18側と下水道本管30の外周面との間に形成された空間部17に溜まり、環状突出部12まで移動しないようにすることができる。また仮に、空間部17に溜まった接着剤Bが許容量を超え、環状突出部12まで接着剤Bが移動した場合でも、環状突出部12まで移動する接着剤Bの量をできるだけ少なくすることができる。
また、環状部13には、その外周を囲むように弾性リング15が配置されており、環状部13の外周面と孔31の内周面との隙間が弾性リング15によって埋められている。これにより、環状突出部12まで移動した接着剤Bにつき、弾性リング15により、環状突出部12側へのそれ以上の浸入が抑制される。このため、接着剤Bが孔31を介して下水道本管30の内部に滴下することを効果的に抑制することができる。なお、サドル11の外周側へ移動し、サドル11の外縁端からはみ出した接着剤Bについては、接着剤Bが硬化する前に作業者によって取り除かれるとよい。弾性リング15及び空間部17が「抑制部」に相当する。
以上の操作により、閉塞キャップ10によって孔31が塞がれ、取付け作業が終了する(図5(d)参照)。閉塞キャップ10を下水道本管30に取り付けた後は、下水道本管30が土中に埋め戻される。下水道本管30に閉塞キャップ10が取り付けられた状態では、突出部16は、サドル11の一部が下水道本管30の外周面から離れる側へ、滑らかな曲面形状となるように突出した状態となっている。これにより、下水道本管30を地中に埋め戻した場合に、下水道本管30を覆う土砂からの圧力が突出部16に集中しにくくすることができる。
閉塞キャップ10においては、突出部16が環状突出部12に近接した位置に設けられている。このため、閉塞キャップ10の下水道本管30との接合面(すなわち塗布領域A)が広く確保されており、十分な量の接着剤を接合面に塗布できる。これにより、下水道本管30との接着強度を十分に確保することができる。その反面、塗布領域Aを広く確保した場合、例えば未熟な作業者が取り付け作業を行う場合に、塗布領域Aへの接着剤の塗布量が多すぎるといったことが生じやすく、接着剤が環状突出部12の突出端側へ浸入しやすくなる。その場合でも、塗布領域Aよりも内周側(すなわち孔31に近い側)には突出部16が設けられているため、突出部16が接着剤溜まりとして機能することにより、接着剤が孔31まで移動することを抑制することができる。
また、環状突出部12に近接した位置に突出部16を設けた場合、孔31の外周全体を囲むように突出部16を配置しようとすると、作業者に熟練した技術が求められることが考えられる。この点、閉塞キャップ10には環状突出部12が設けられており、閉塞キャップ10を下水道本管30に取り付ける際には、環状突出部12を孔31にはめ合わせることにより、閉塞キャップ10を位置決めすることができる。また、閉塞キャップ10が位置決めされることにより、環状突出部12に近接した位置に突出部16を設けた場合にも、突出部16が孔31の外周周りに配置されるように突出部16の位置決めを容易に行うことができる。このため、塗布領域Aを広く確保しつつ、突出部16を、作業者の技量に関わらず接着剤溜まりとして機能させるための適切な位置に配置することができる。
以上詳述した本実施形態によれば、次の優れた効果が得られる。
上述したように、閉塞キャップ10に環状突出部12と、抑制部としての突出部16及び弾性リング15を設けた。閉塞キャップ10を下水道本管30に取り付ける作業においては、作業者の技量等の影響を受けて作業ムラが発生することが想定されるが、閉塞キャップ10によれば、閉塞キャップ10を下水道本管30に取り付ける際には、環状突出部12により、閉塞キャップ10の位置決めを容易にかつ正確に行うことができる。また、閉塞キャップ10の位置決めにより適切な位置に配置された突出部16及び弾性リング15により、サドル11に塗布した接着剤の孔31側への移動を抑制することができる。これにより、接着剤が下水道本管30の内部に滴下することを抑制することができる。
特に、閉塞キャップ10の場合、下水道本管30に取り付けて孔31を塞いだ後は、下水道本管30の内部に浸入した接着剤を取り除くために作業者が自らの手を挿入可能な開口部が下水道本管30に通常存在せず、下水道本管30の内部に浸入した接着剤についてはそのまま放置せざるを得ない。この点、上記構成によれば、閉塞キャップ10を下水道本管30に取り付ける作業において、接着剤が孔31を介して下水道本管30の内部に浸入すること自体を抑制することができる。つまり、下水道本管30の内部に浸入した接着剤を孔31を塞いだ後に取り除く必要が生じないようにすることができる。
抑制部として、環状部13の外周面に弾性リング15を取り付けた。孔31は、過去に取付管43を接続するために下水道本管30に形成されたものであり、数十年前のものである場合や、下水道本管30がヒューム管や陶管からなる場合も多く、孔31の径にばらつきが生じていることが多い。上記構成によれば、このような場合でも、弾性リング15によって環状突出部12の外周面と孔31の内周面との隙間を埋めることができ、接着剤の滴下を抑制する効果を一層高くすることができる。また、弾性リング15によって、閉塞キャップ10の位置決め効果も期待でき、閉塞キャップ10を下水道本管30に対して適切な位置に取り付けることができる。
抑制部として、サドル11の裏面18と下水道本管30の外周面との間に空間部17を有し、かつ環状突出部12を囲む環状に形成された突出部16を設けた。この構成によれば、空間部17が接着剤溜まりとして機能することにより、接着剤が環状突出部12まで移動しないようにしたり、環状突出部12まで移動する接着剤の量を少なくしたりすることができる。また、突出部16を、環状突出部12を囲む環状に形成したため、あらゆる方向からの接着剤の滴下を抑制することができる。
サドル11に突出部16を設けたため、作業者は、突出部16を目印にして接着剤を塗布する位置を視覚的に把握できる。これにより、適切な塗布位置への接着剤の塗布を作業者に自ずと促すことができる。特に本実施形態では、環状突出部12に近接する位置に突出部16を設け、突出部16よりも外周側を接着剤の塗布領域Aとしたため、接着剤の塗布領域Aを広く確保でき、下水道本管30に対し閉塞キャップ10を十分な接着強度で取り付けることができる。また、接着状態にばらつきが生じないようにすることができる。
空間部17については、サドル11の一部を下水道本管30の外周面から離れる側へ、滑らかな曲面形状となるように突出させて形成されているため、製作が容易である。また、突出部16の表面19側が滑らかな曲面形状になっていることから、閉塞キャップ10によって孔31を閉塞した後に下水道本管30を埋め戻した場合に、下水道本管30を覆う土砂からの圧力が突出部16に集中しにくく、突出部16の破損を抑制することができる。
環状部13のサドル11からの突出長さLを下水道本管30の厚みTよりも短くした。このため、閉塞部14の下水道本管30内部への入り込みが少なく、下水道本管30内の水の流れを阻害しないようにすることができる。その一方で、閉塞部14の突出量が小さい分、孔31の内周面と環状部13の外周面との接触面積が小さく、接着剤が孔31と環状部13との間に入り込んでしまうと、接着剤が下水道本管30の内部に滴下してしまう可能性が高くなる。この点、サドル11に突出部16を設けるとともに、環状部13の外周に弾性リング15を取り付ける構成としたため、環状突出部12を備える閉塞キャップ10において、閉塞部14が下水の流れを阻害しないようにしつつ、下水道本管30の内部への接着剤の浸入を抑制することができる。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態に限定されず、例えば次のように実施されてもよい。
・上記実施形態では、閉塞キャップ10に下水道本管取付具を具体化した場合について説明したが、下水道本管30に形成された孔31に取付管43を接続するために下水道本管30に取り付けられる支管41に本発明を適用してもよい。本発明の支管41は、図7に示すように、サドル45と、孔31に向けて突出し孔31にはめ込まれる環状突出部46とを備えている。サドル45は、閉塞キャップ10が有するサドル11と同じく、下水道本管30の外周面に沿って湾曲した形状を有し、孔31の周りに配置される。環状突出部46は、サドル11の内周側に配置されており、円環状に形成されている。支管41には、環状突出部46の先端部(自由端)によって囲まれた空間によって、支管41の軸方向に貫通する開口が形成されている。サドル45には、上述した閉塞キャップ10と同じく、環状突出部46よりも外周側に、下水道本管30の外周面と向き合う側に空間部48を有する突出部47が設けられている。また、支管41において、環状突出部46の外周には弾性リング49が取り付けられている。なお、突出部47及び弾性リング49については、閉塞キャップ10のサドル11に設けられた突出部16、閉塞キャップ10の環状部13に取り付けられた弾性リング15と基本的には同じ構成であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
この実施形態の支管41を下水道本管30に取り付ける際に、サドル45の裏面51に塗布する接着剤の量が多すぎたりすると、接着剤が環状突出部46側へ移動し、孔31を介して下水道本管30の内部に浸入することが考えられる。この場合でも、本実施形態の支管41によれば、突出部47及び弾性リング49により、サドル45の裏面51に塗布した接着剤が孔31側へ移動して下水道本管30の内部に滴下することを抑制することができる。なお、ここでは90度支管に適用する場合について説明したが、90度支管に限らず、例えば60度支管等に本発明を適用してもよい。
・上記実施形態では、円環状の突出部16が環状突出部12の周りに1個設けられている閉塞キャップ10について説明したが、突出部16の数は1個に限らず、複数個であってもよい。例えば、大きさが異なる複数個の円環状の突出部16のそれぞれが環状突出部12の周りを囲むように配置されていてもよい。また、環状突出部12の周りを囲む突出部16の形状についても円環状に限らず、例えば、環状突出部12の周りを囲むようにサドル11の一部に形成された渦巻き状であってもよい。
・上記実施形態では、接着剤が環状突出部12の突出端側へ浸入するのを抑制する抑制部として、閉塞キャップ10が突出部16及び弾性リング15を備えている場合について説明したが、閉塞キャップ10が突出部16及び弾性リング15のうち一方のみを備える構成としてもよい。
・上記実施形態では、環状突出部12を囲む環状となるように突出部16を形成したが、突出部16が、環状突出部12を囲む一部の領域のみに形成されていてもよい。例えば、環状突出部12を囲む円弧状の突出部16を複数個配置してもよい。
・上記実施形態では、サドル11の一部を下水道本管30の外周面から離れる側へ突出させることにより空間部17を形成したが、サドル11の一部の厚みを薄くすることによって空間部17を形成してもよい。
・突出部16及び空間部17の形状は、断面半円形状に限らず、例えば矩形状、三角形状等としてもよい。
・上記実施形態の閉塞キャップ10では、サドル11と環状突出部12とが一体成形されている構成としたが、サドル11と環状突出部12とが別部材により構成されていてもよい。
・上記実施形態では、円形状に開口した孔31を有する下水道本管30に閉塞キャップ10を取り付ける場合について説明したが、孔31の形状は円形状に限らず、四角形状(例えば矩形状)等であってもよい。下水道本管30に矩形状の孔31が開いており、その矩形状の孔31を閉塞キャップ10で塞ぐ場合、環状突出部12の環状部13及び閉塞部14を、孔31に対応する矩形状に形成すればよい。
10…閉塞キャップ(下水道本管取付具、閉塞具)、11,45…サドル、12,46…環状突出部、15,49…弾性リング、16,47…突出部、17,48…空間部、30…下水道本管、31…孔、41…支管(下水道本管取付具)、43…取付管、B…接着剤。

Claims (5)

  1. 下水道本管の外周面に形成された孔を塞ぐために取り付けられる閉塞具、又は前記孔に取付管を接続するために取り付けられる支管からなる、下水道本管取付具であって、
    前記下水道本管の外周面に沿って湾曲し、前記孔の周りに配置されるサドルと、
    前記孔に向けて突出し、前記孔にはめ込まれる環状突出部と、
    前記サドルを前記下水道本管の外周面に接着するために前記サドルのうち前記環状突出部を含まない範囲に塗布される接着剤が、前記環状突出部の突出端側へ浸入するのを抑制する抑制部と、
    を備えている、下水道本管取付具。
  2. 前記抑制部は、前記環状突出部の外周を囲んで配置された弾性リングである、請求項1に記載の下水道本管取付具。
  3. 前記抑制部は、前記サドルのうち前記環状突出部よりも外周側、かつ前記下水道本管の外周面と向き合う側に形成された空間部である、請求項1又は2に記載の下水道本管取付具。
  4. 前記空間部は、前記環状突出部を囲む環状に形成されている、請求項3に記載の下水道本管取付具。
  5. 前記空間部は、前記サドルの一部を前記下水道本管の外周面から離れる側へ、滑らかな曲面形状となるように突出させて形成されている、請求項3又は4に記載の下水道本管取付具。
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