JP2010154787A - 配管の接続構造及び配管の接続法 - Google Patents
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Abstract
【課題】地盤の凍上による上下動や農作業車等の乗り上げによる沈下、車両の通過による振動などによっても止水性が損われたり、配管が外れたりすることがなく、配管の接続作業も容易であるので作業者の負担の軽減と、給水作業の円滑化を実現できる配管の接続構造及び配管の接続法を提供する。
【解決手段】分水桝1の桝本体2は底部2Aと壁部2Bからなり、底部2Aに管挿入穴3、壁部2Bに分水穴4が夫々形成してある。管挿入穴3に設けられて管状ソケット9に挿嵌するゴム製の止水材5は管挿入穴3に嵌着する環状基部6と、挿嵌時に略U字状に屈曲する環状屈曲部7と、挿嵌時に管状ソケット9の反転用段部に当接して反転することにより密接嵌合する環状圧接部8とを一体に成形したものからなる。
【選択図】図6
【解決手段】分水桝1の桝本体2は底部2Aと壁部2Bからなり、底部2Aに管挿入穴3、壁部2Bに分水穴4が夫々形成してある。管挿入穴3に設けられて管状ソケット9に挿嵌するゴム製の止水材5は管挿入穴3に嵌着する環状基部6と、挿嵌時に略U字状に屈曲する環状屈曲部7と、挿嵌時に管状ソケット9の反転用段部に当接して反転することにより密接嵌合する環状圧接部8とを一体に成形したものからなる。
【選択図】図6
Description
本発明は、複数枚の水田に水を分配供給する分水桝と給水管、集水桝と給水管、或いは排水溝と排水管等、各種の配管接続体に配管を接続する場合の配管の接続構造及び配管の接続法に関する。
従来の分水桝51と給水管55の接続構造を図10及び図11に示す。図において、52は該分水桝51を構成するコンクリート製の桝本体で、該桝本体52は底部52Aと、該底部52Aの外縁から起立する4面の壁部52Bとから上方が開放した水槽状に形成してある。そして、分水桝51は、桝本体52の底部52Aに管挿入穴53、3面の壁部52Bの各々に分水穴54を形成した構成からなっている。
他方、55は上記分水桝1に用水路の水を供給するために畦に埋設してある塩化ビニル製の給水管で、該給水管55の先端側は地盤Aから鉛直状に起立する突出管部55Aになっている。分水桝51は管挿入穴53から突出管部55Aを桝本体52内に挿入し、地盤Aに設置する。そして、用水路から給水管55を介して分水桝51に流入する水は、各分水穴54から水田に分配供給するようになっている。
上述した従来技術において、分水桝51に給水管55を挿嵌して接続する作業は現場で行うことから、作業性を考慮して給水管55に対して管挿入穴53の穴径はゆとりを持たせて大きく設定し、これにより給水管55との間に形成される隙間はモルタル56を充填して液密性を確保するようにしている。従来、このモルタルによる液密性の確保は簡便で安価であることから、これに代わる液密性の確保に関する技術的提案は殆どなされていないのが実情である(特許文献1)。
特開2002−354948号公報
上述の如く、従来の分水桝51における管挿入穴53と給水管55との隙間のモルタル56による止水方法については、これまで特に技術的改善は図られていないことから、以下の欠点が残されている。
第一に、分水桝51を設置する地盤Aは他の地盤に比べると含水率が高いため、寒冷地の冬期には地盤Aの凍上によって分水桝51及び/又は給水管55が押し上げられ、或いは左右にズレル現象が頻繁に起きている。このように冬期中に分水桝51や給水管55は上下動や左右の揺動が繰返されることによって、両者間にズレが生じ、モルタル56に亀裂が次第に形成されて漏水する事態になることである。
第二に、畦に乗り入れた農作業車等が分水桝51に乗り上げる場合があり、これによって給水管55に対して分水桝51が沈下したり、傾いたりするためにモルタル56に亀裂が入って漏水する事態を生じている。
第三に、漏水を防止するためにはモルタル56の亀裂の有無を点検する必要があるが、目視だけでは確認が困難な場合が多く、水田に分水する時に漏洩の有無が確認できることからその時点で漏水対策を採ることになるため、分水作業に支障を生じることである。
第一に、分水桝51を設置する地盤Aは他の地盤に比べると含水率が高いため、寒冷地の冬期には地盤Aの凍上によって分水桝51及び/又は給水管55が押し上げられ、或いは左右にズレル現象が頻繁に起きている。このように冬期中に分水桝51や給水管55は上下動や左右の揺動が繰返されることによって、両者間にズレが生じ、モルタル56に亀裂が次第に形成されて漏水する事態になることである。
第二に、畦に乗り入れた農作業車等が分水桝51に乗り上げる場合があり、これによって給水管55に対して分水桝51が沈下したり、傾いたりするためにモルタル56に亀裂が入って漏水する事態を生じている。
第三に、漏水を防止するためにはモルタル56の亀裂の有無を点検する必要があるが、目視だけでは確認が困難な場合が多く、水田に分水する時に漏洩の有無が確認できることからその時点で漏水対策を採ることになるため、分水作業に支障を生じることである。
本発明は、従来技術の諸欠点に鑑みなされたもので、地盤の凍上や農作業車の乗り上げによる分水桝や給水管の上下動、揺動、沈下といった挙動或いは車両の通過による経年振動、更には地震による揺れがあっても、配管が脱落したり液密性が損われることがなく、従って分水、給水等の本来の作業に支障を来すことがなく、保守点検作業の負担も軽減できるし、現場での管接続作業も簡単で作業性に優れている配管の接続構造及び配管の接続法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために構成した請求項1に係る本発明の手段は、配管接続体に形成する管挿入穴と、該管挿入穴に液密に嵌装する止水材と、該止水材に液密に挿装され、接続すべき配管に挿嵌する管状ソケットとからなり、前記止水材は前記管挿入穴に嵌合する環状基部と、該環状基部から一方に突出する逆円錐台状の環状可撓部と、該環状可撓部の先端側に形成され、前記管状ソケットの外周面に液密に嵌合する肉厚の環状圧接部とを一体に成形し、前記管状ソケットは前記止水材の環状圧接部を当接させて前記環状可撓部を略U字状に屈曲させる反転用段部を設けたものからなる。
そして、前記管状ソケットは、前記配管に挿嵌するソケット本体と、該ソケット本体の先端に一体に形成され、先端が吐出口になった上部側は前記止水材の環状圧接部を摺動させつつ拡径する截頭円錐状の筒状ガイド部になり、下端側に前記反転用段部が形成された筒状ガイド体とから構成するとよい。
また、前記管状ソケットは、前記配管に挿嵌するソケット本体と、該ソケット本体の先端側に着脱自在に設けられ、先端側は前記止水材の環状圧接部を摺動させつつ拡径する截頭円錐状のガイド部になり、下端側に前記反転用段部が形成された筒状ガイド体とから構成するとよい。
更に、前記止水材の環状圧接部は、前記管状ソケットとの圧接面に複数の環状溝を形成するとよい。
また、請求項5に係る発明を構成する手段は、配管接続体に設けた管挿入穴に、該管挿入穴に液密に嵌合する環状基部と、該環状基部から下方に突出する逆円錐台状の環状可撓部と、該環状可撓部の先端側に形成された環状圧接部とからなる止水材を嵌装し、該止水材に挿装する管状ソケットに設けた反転用段部に前記環状圧接部を当接させて前記環状可撓部を略U字状に屈曲させることにより、前記環状圧接部を管状ソケットに液密に嵌合させした状態にして該管状ソケットを配管に挿嵌するようにしたことにある。
本発明は叙上の如く構成したから、下記の諸効果を奏する。
(1)配管接続体に環状可撓部を有する止水材を嵌装し、止水材に管状ソケットを挿嵌して配管を接続するようにしたから、凍上等の挙動により配管接続体や配管が上下動や横揺れしたり、沈下した場合、地震により揺れた場合でも、環状可撓部が撓むことで配管接続体と配管とのずれを吸収し、配管接続体からの配管の離脱や漏水を確実に防止することができる。
(2)管状ソケットは、配管に挿嵌するソケット本体と、ソケット本体の先端に一体に形成され、先端が吐出口になった上部側は止水材の環状圧接部を摺動させつつ拡径する截頭円錐状の筒状ガイド部になり、下端側に前記反転用段部が形成された筒状ガイド体とから構成したから、止水材に管状ソケットを挿嵌する作業が容易であるし、安いコストで成形できる。
(3)管状ソケットは、配管に挿嵌するソケット本体と、該ソケット本体の先端側に着脱自在に設けられ、先端側は止水材の環状圧接部を摺動させつつ拡径する截頭円錐状のガイド部になり、下端側に反転用段部が形成された筒状ガイド体とから構成したから、先端に他の器具を接続するソケット本体にも止水材を円滑に挿嵌することができる。
(4)止水材の環状圧接部は管状ソケットの外周面に当接する圧接面に複数の環状溝を形成したから、管状ソケットとの間からの漏水を可及的に防止することができる。
(5)配管接続体の管挿入穴に止水材を嵌装し、止水材の環状圧接部を管状ソケットの上端に押し当てて環状可撓部を略U字状に屈曲させ、環状圧接部を反転させることより止水材を管状ソケットに嵌着した状態に組付け、現場では管状ソケットを配管に挿嵌することで、配管接続体に配管を連結することができるから、配管接続体と配管との接続作業が容易にかつ円滑に行なうことができるし、配管接続体と配管とのずれを吸収して高い液密性を維持することができる。
(1)配管接続体に環状可撓部を有する止水材を嵌装し、止水材に管状ソケットを挿嵌して配管を接続するようにしたから、凍上等の挙動により配管接続体や配管が上下動や横揺れしたり、沈下した場合、地震により揺れた場合でも、環状可撓部が撓むことで配管接続体と配管とのずれを吸収し、配管接続体からの配管の離脱や漏水を確実に防止することができる。
(2)管状ソケットは、配管に挿嵌するソケット本体と、ソケット本体の先端に一体に形成され、先端が吐出口になった上部側は止水材の環状圧接部を摺動させつつ拡径する截頭円錐状の筒状ガイド部になり、下端側に前記反転用段部が形成された筒状ガイド体とから構成したから、止水材に管状ソケットを挿嵌する作業が容易であるし、安いコストで成形できる。
(3)管状ソケットは、配管に挿嵌するソケット本体と、該ソケット本体の先端側に着脱自在に設けられ、先端側は止水材の環状圧接部を摺動させつつ拡径する截頭円錐状のガイド部になり、下端側に反転用段部が形成された筒状ガイド体とから構成したから、先端に他の器具を接続するソケット本体にも止水材を円滑に挿嵌することができる。
(4)止水材の環状圧接部は管状ソケットの外周面に当接する圧接面に複数の環状溝を形成したから、管状ソケットとの間からの漏水を可及的に防止することができる。
(5)配管接続体の管挿入穴に止水材を嵌装し、止水材の環状圧接部を管状ソケットの上端に押し当てて環状可撓部を略U字状に屈曲させ、環状圧接部を反転させることより止水材を管状ソケットに嵌着した状態に組付け、現場では管状ソケットを配管に挿嵌することで、配管接続体に配管を連結することができるから、配管接続体と配管との接続作業が容易にかつ円滑に行なうことができるし、配管接続体と配管とのずれを吸収して高い液密性を維持することができる。
以下、本発明の実施の形態を配管接続体として分水桝を例に挙げて図面に基づき詳述する。なお、本実施の形態において従来技術と同一の構成要素には同一の符号を付して援用し、その説明を省略する。図1は給水管55を接続して地盤Aに設置した分水桝1を示す。図において、1は分水桝、2は該分水桝1を構成するコンクリート製の桝本体で、該桝本体2は略四角形の底部2Aと、該底部2Aの外縁から起立する4面の壁部2Bとから上方が開放した水槽状に成形してある。3は底部2Aに形成した管挿入穴で、該管挿入穴3は内面3Aに係合凹部3Bが一体に形成してある。4は3面の壁部2Bの各々に形成した分水穴である。
5は前記桝本体2の管挿入穴3に嵌着したゴム製或いは軟質合成樹脂製の止水材を示す。6は該止水材5を構成する円筒状の環状基部で、該環状基部6は外周面6Aの一部から略半球状の係合凸部6Bを一体に突出させた形成になっている。このように構成して係合凸部6Bを桝本体2の係合凹部3Bに嵌入させることにより、桝本体2と止水材5を強固に嵌着させてあるから、止水材5に上下左右方向から外力が働いた場合でも桝本体2から脱落することや、漏水する事態を確実に防止している。
ここで、コンクリート製の桝本体2に対してゴム製或いは軟質合成樹脂製の止水材5は経年劣化することから耐用年数が短く、約10年後には止水材5の交換が必要になる。そこで、止水材5は環状基部6の係合凸部6Bを気球状にではなく、図2に示すように略半球状に形成することにより、強度性と液密性を維持しつつ、交換時には桝本体2の係合凹部3Bから引き抜くことが出来るようにして交換容易性を持たせてあり、止水材5の劣化に伴って桝本体2も廃棄するような事態を解決している。
7は該環状基部6の上縁6Cからに下方に突出した逆台形状の環状可撓部で、該環状可撓部7は環状基部6及び後述する環状圧接部8より薄肉に成形することで屈曲容易にしてある。8は該環状可撓部7の下端側に肉厚に形成され、給水管55の外周面55Aに密接に嵌合する環状圧接部である。
ここで、該環状圧接部8の外周の圧接面8Aには複数の環状溝8Bが周設してあり、後述する管状ソケット9との液密性を高めてある。また、環状圧接部8の内周面8Cは凸湾曲面に形成して肉厚にしてあり、環状圧接部8が管状ソケット9に対してより強く押圧するようにして水密性を高めてある。なお、ゴム製の止水材5は、他のゴム製品と同様に経年劣化を避けられないから、劣化が現れた場合には桝本体2から取外して新しい止水材5に交換することができる。
9は給水管55に挿嵌する合成樹脂製の管状ソケットを示す。10は該管状ソケット9を構成する接続管部で、該接続管部10は下端開口に向けて外周面10Aをテーパー状に拡径した円筒に成形して止水材5が強固に嵌合するようにしてあり、給水管55に連動して管状ソケット9が上下動や揺動した場合、或いは分水桝1が沈下した場合でも止水材5が抜けないようにしてある。また、接続管部10の内周面10Bも下端開口に向けてテーパー状に拡径して成形してあり、給水管55の突出管部55Aが密に挿嵌することで強い嵌合力を有するようにしてある。該接続管部10の上部には雄ねじ部11が設けてあり、該雄ねじ部11と接続管部10との間には8角形のトルク掛部12が一体に成形してある。ここで、雄ねじ部11は、図1に示すように給水栓バルブ13を螺着するためのものであり、トルク掛部12は螺合する際に接続管部10が供回りするのを防止するためのものである。
14は管状ソケット9に止水材5を挿嵌する作業を円滑に行うための合成樹脂製のガイドキャップを示す。該ガイドキャップ14は、中央に着脱用の指挿し穴14A1が形成してある天面部14Aと、中空の略截頭円錐状のガイド部14Bと、該ガイド部14Bの周縁に形成した反転用段部14Cと、該反転用段部14Cから下方に突出し、管状ソケット9に嵌脱可能に嵌合する取着筒部14Dとからなっている。
次に、上述の構成からなる分水桝1を給水管55に接続する手順について説明する。先ず、工場でコンクリート製の桝本体2を成形する際に、止水材5を型枠内に配置してコンクリートを共打ちすることで桝本体2に一体に設けておく。次に、管状ソケット9の雄ねじ部11にガイドキャップ14を螺着し、その表面に滑剤を塗布した後、止水材5の環状圧接部8の先端をガイドキャップ14に嵌合して押し当てた状態にする(図5参照)。この状態から管状ソケット9を押動すると、ガイドキャップ14に嵌合した環状圧接部8は摺動しながら次第に拡径し、反転用段部14Cに当接して摺動が阻止されると、薄肉の環状可撓部7が略U字状に屈曲することで環状圧接部8は反転し(図6参照)、圧接面8Aがガイドキャップ14の取着筒部14Dに嵌合した状態になる。この状態から更に管状ソケット9を押動することにより、環状圧接部8は摺動してガイドキャップ14から外れて管状ソケット9に嵌合し、止水材5に管状ソケット9を嵌装した状態になる。この後、管状ソケット9からガイドキャップ14を取り外す。
このようにして、止水材5に管状ソケット9を嵌装した状態の分水桝1は現場に搬送し、管状ソケット9を給水管55の突出管部55Aに上から嵌合した分水桝1は下降させて管状ソケット9を給水管55に緊密に挿嵌して地盤Aに着底させる。最後に、環状圧接部8の挿嵌状態を確認し、必要であれば微調整することにより、分水桝1を給水管55に接続して地盤Aに設置する作業が完了する。
本実施の形態によれば、分水桝1の管挿入穴3と給水管55との間は止水材5によって液密に閉塞することにより、分水桝1からの漏水を確実に防止することができる。しかも、止水材5には環状可撓部7が成形してあり、地盤Aの凍上により分水桝1が上下動しても、或いは車両等の乗り上げによって沈下しても、止水材5の環状可撓部7が撓むことで給水管55とのズレを吸収することができるから、分水桝1は止水性が損われることなく長期間にわたって止水機能を維持することができる。
本実施の形態によれば、止水材5に嵌装した管状ソケット9を給水管55に挿嵌するだけで、分水桝1と給水管55を接続することができるから、現場での接続作業を容易に、かつ短時間で行うことができる。
なお、本実施の形態では管状ソケット9は給水栓バルブ13を取着するための雄ねじ部10とトルク掛け部12を設けた構成にしたが、給水栓バルブ13を取着しない場合には雄ねじ部10及びトルク掛け部12は設けない管状ソケットにすればよい。
図9はガイドキャップを一体に設けた管状ソケットの変形例を示す。図において、21は合成樹脂製の管状ソケット、22は該管状ソケット21を構成するソケット本体で、該ソケット本体22は下端開口に向けて内周面22Aがテーパー状に拡径し、外周面22Bがストレートの円筒からなり、内周面22Aが給水管55の突出管部55Aに密に挿嵌することで強い嵌合力を有するようにしてある。
23はソケット本体22の上端に一体に成形したガイドキャップを示す。該ガイドキャップ23は上端開口が給水管55に連通する給水口23A1になった略截頭円錐状のガイド部23Aと、該ガイド部23Aの下端側に形成した反転用段部23Bとからなり、該反転用段部23Bの外径はソケット本体22と同径になっている。
管状ソケット21は上述の構成からなり、ガイドキャップ23を介して止水材5にソケット本体22を挿嵌する作用は実施の形態と異なるところはないが、反転用段部23Bの外径とソケット本体22が同径であるから、環状可撓部7が略U字状に屈曲することで反転した環状圧接部8は円滑にソケット本体22に挿嵌できる。また、ソケット本体22とガイドキャップ23を一体化したので構成部材が少なくなるし、コストも低減できる。
なお、本実施の形態では分水桝1の底部2Aに止水材5を嵌装する例を挙げたが、例えばコンクリート板に止水材を管挿入穴と一体に共打ちして設け、このコンクリート板を既存の分水桝の底板や側板に嵌合穴を形成して嵌め込むようにしてもよい。また、設置する位置は底部2Aに限定されるものではなく、壁部2Bに横向きに給水管55を接続する場合にも用いることができるものである。
更に、本発明による配管の接続構造は分水桝1に限定されるものではなく、例えば集水桝、側溝、高速道路の高架や鉄橋の排水溝等、配管接続体に配管を接続する種々の場合に用いることができるものである。
1 分水桝
2 桝本体
2A 底部
2B 壁部
3 管挿入穴
4 分水穴
5 止水材
6 環状基部
7 環状可撓部
8 環状圧接部
8A 圧接面
8B 環状溝
9 管状ソケット
10B 外周面
14 ガイドキャップ
55 給水管
2 桝本体
2A 底部
2B 壁部
3 管挿入穴
4 分水穴
5 止水材
6 環状基部
7 環状可撓部
8 環状圧接部
8A 圧接面
8B 環状溝
9 管状ソケット
10B 外周面
14 ガイドキャップ
55 給水管
Claims (5)
- 配管接続体に形成する管挿入穴と、該管挿入穴に液密に嵌装する止水材と、該止水材に液密に挿装され、接続すべき配管に挿嵌する管状ソケットとからなり、前記止水材は前記管挿入穴に嵌合する環状基部と、該環状基部から一方に突出する逆円錐台状の環状可撓部と、該環状可撓部の先端側に形成され、前記管状ソケットの外周面に液密に嵌合する肉厚の環状圧接部とを一体に成形し、前記管状ソケットは前記止水材の環状圧接部を当接させて前記環状可撓部を略U字状に屈曲させる反転用段部を設けたものからなることを特徴とする配管の接続構造。
- 前記管状ソケットは、前記配管に挿嵌するソケット本体と、該ソケット本体の先端に一体に形成され、先端が吐出口になった上部側は前記止水材の環状圧接部を摺動させつつ拡径する截頭円錐状の筒状ガイド部になり、下端側に前記反転用段部が形成された筒状ガイド体とからなることを特徴とする請求項1記載の配管の接続構造。
- 前記管状ソケットは、前記配管に挿嵌するソケット本体と、該ソケット本体の先端側に着脱自在に設けられ、先端側は前記止水材の環状圧接部を摺動させつつ拡径する截頭円錐状のガイド部になり、下端側に前記反転用段部が形成された筒状ガイド体とから構成したことを特徴とする請求項1記載の配管の接続構造。
- 前記止水材の環状圧接部は、前記管状ソケットとの圧接面に複数の環状溝を形成してあることを特徴とする請求項1記載の配管の接続構造。
- 配管接続体に設けた管挿入穴に、該管挿入穴に液密に嵌合する環状基部と、該環状基部から下方に突出する逆円錐台状の環状可撓部と、該環状可撓部の先端側に形成された環状圧接部とからなる止水材を嵌装し、該止水材に挿装する管状ソケットに設けた反転用段部に前記環状圧接部を当接させて前記環状可撓部を略U字状に屈曲させることにより、前記環状圧接部を管状ソケットに液密に嵌合させした状態にして該管状ソケットを配管に挿嵌するようにした配管の接続法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110137648A (zh) * | 2019-06-10 | 2019-08-16 | 北京无线电测量研究所 | 一种微波负载 |
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CN110137648A (zh) * | 2019-06-10 | 2019-08-16 | 北京无线电测量研究所 | 一种微波负载 |
CN110137648B (zh) * | 2019-06-10 | 2021-07-27 | 北京无线电测量研究所 | 一种微波负载 |
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