JP2019043644A - キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】容器本体内の流体を吐出口から吐出する際、流体が吐出口から広範囲に飛散するのを防止することができるキャップを提供する。【解決手段】容器本体2に取付けられるキャップ本体11と、容器本体2内の流体12を吐出する吐出口13と、容器本体2内と吐出口13とに連通する流通路14と、流通路14を開閉する弁装置15とを有し、キャップ本体11内の空間は、弁装置15を介して、容器本体2の内側空間25と吐出口側空間26とに隔てられ、弁装置15が開いた状態で、容器本体2の内側空間25と吐出口側空間26とに連通する連通孔41が弁装置15に形成され、キャップ本体11の吐出口側空間26に、弁装置15が開いた場合、容器本体2の内側空間25から連通孔41を通過して吐出口側空間26に流れ込む流体12の流れの抵抗となる堰体64が設けられている。【選択図】図5

Description

本発明は、容器本体に取り付けられるキャップに関する。
従来、この種のキャップとしては、例えば図17に示すように、容器本体101に取り付けられるキャップ本体102と、容器本体101内の液体103を吐出する吐出口104と、容器本体101内と吐出口104とに連通する流通路105と、流通路105を開閉する逆止弁106と、ベース部107と、ヒンジ114を介してキャップ本体102に取り付けられた開閉自在な蓋115とを有するものがある。
キャップ本体102は、逆止弁106とベース部107とを収納する弁収納部108を有している。キャップ本体102内の空間は、逆止弁106介して、容器本体101の内側空間109と吐出口側空間110とに隔てられている。図18に示すように、逆止弁106が開いた状態で、容器本体101の内側空間109と吐出口側空間110とに連通する流通孔111がベース部107に形成されている。逆止弁106は、流通孔111を開閉する弁部材112と、弁部材112の周囲に放射状に形成された複数の連通孔113(隙間)とを有している。
これによると、容器本体101内の液体103を吐出口104から吐出させる場合、蓋115を開き、容器本体101を圧搾して容器本体101に内圧を加えることにより、図18に示すように、逆止弁106が変形して弁部材112が流通孔111から上方へ離れ、流通孔111が開放される。
これにより、容器本体101内の液体103が、流通孔111を通った後、逆止弁106の連通孔113を通過して吐出口側空間110内に流れ、吐出口104から吐出する。また、容器本体101への内圧が解除されると、図17に示すように、逆止弁106が元の形状に復元するため、弁部材112が下降して流通孔111を閉塞し、これにより、流通路105が逆止弁106によって遮断される。
尚、上記のようなキャップは例えば下記特許文献1に記載されている。
特開2013−241197
しかしながら上記の従来形式では、図18に示すように、容器本体101内の液体103が、逆止弁106の連通孔113を通過して吐出口側空間110内に流れ、吐出口104から吐出する際に、吐出口側空間110内を流れる液体103の流速が速いため、流れが不安定となり、吐出口側空間110内で乱流が発生し易くなる。このように吐出口側空間110内で乱流が発生すると、液体103が吐出口104から吐出される際に飛び跳ねて、吐出口104から広範囲に飛散し易いといった問題がある。
本発明は、容器本体内の流体を吐出口から吐出する際、流体が吐出口から広範囲に飛散するのを防止することができるキャップを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、容器本体に取り付けられるキャップ本体と、容器本体内の流体を吐出する吐出口と、容器本体内と吐出口とに連通する流通路と、流通路を開閉する弁装置とを有するキャップであって、
吐出口はキャップ本体に設けられ、
流通路と弁装置とはキャップ本体内に設けられ、
キャップ本体内の空間は、弁装置を介して、容器本体の内側空間と吐出口側空間とに隔てられ、
弁装置が開いた状態で、容器本体の内側空間と吐出口側空間とに連通する連通孔が弁装置に形成され、
弁装置が開いた場合、容器本体の内側空間から連通孔を通過して吐出口側空間に流れ込む流体の流れの抵抗となる堰体がキャップ本体の吐出口側空間内に設けられているものである。
これによると、容器本体を圧搾して容器本体の内圧が上昇することにより、弁装置が開き、容器本体の内側空間と吐出口側空間とが連通孔を介して連通し、容器本体内の流体が、容器本体の内側空間内から連通孔を通過して吐出口側空間内に流れ込み、吐出口側空間内を経て吐出口から外部に吐出する。
上記のように流体が連通孔を通過して吐出口側空間内に流れ込む際、堰体が流体の流れの抵抗となるため、吐出口側空間内に流れ込む流体の流速が堰体によって低下し、吐出口側空間内で乱流が発生するのを防止することができる。これにより、流体が吐出口から吐出される際に飛び跳ね難くなり、流体が吐出口から広範囲に飛散するのを防止することができる。
本第2発明におけるキャップは、キャップ本体は、弁装置を収納する筒状の弁収納部と、弁収納部に設けられた吐出筒部とを有し、
吐出口は吐出筒部に形成され、
吐出口側空間内に、弁収納部と堰体とで囲まれた凹部空間が形成され、
連通孔が凹部空間に面しているものである。
これによると、容器本体の内側空間内から連通孔を通過した流体は、凹部空間内に流れ込み、凹部空間内から吐出口側空間内を経て、吐出口から外部に吐出する。この際、堰体が流体の流れの抵抗となるため、吐出口側空間内に流れ込む流体の流速が堰体によって低下し、吐出口側空間内で乱流が発生するのを防止することができる。
本第3発明におけるキャップは、複数の連通孔が周方向において所定角度おきに弁装置に形成され、
複数の堰体と凹部空間とがそれぞれ周方向において所定角度おきに吐出口側空間内に形成され、
各連通孔が個別に各凹部空間に面しているものである。
これによると、各連通孔に対応して各堰体と凹部空間とが設けられているため、連通孔を通過した流体は、対応する凹部空間内に確実に流れ込み、凹部空間内から吐出口側空間内を経て、吐出口から外部に吐出する。この際、各連通孔に対応した各堰体が流体の流れの抵抗となるため、吐出口側空間内に流れ込む流体の流速が各堰体によって確実に低下する。
本第4発明におけるキャップは、弁装置が開いた状態で、容器本体の内側空間から連通孔を通過した流体が、凹部空間内で反転し、堰体と弁装置との間の隙間を通って吐出口側空間に流れるものである。
これによると、容器本体の内側空間から連通孔を通過した流体が凹部空間内で反転することにより、流体の流速が低下し、その後、流体が凹部空間内から堰体と弁装置との間の隙間を通って吐出口側空間に流れることにより、流体の流速がさらに低下する。
本第5発明におけるキャップは、堰体は、連通孔よりも径方向内側に位置する内周側突起壁と、内周側突起壁の周方向における両端から弁収納部の内周面に設けられた端部突起壁とを有し、
凹部空間は弁収納部の内周面と堰体の内周側突起壁と端部突起壁とで囲まれているものである。
これによると、容器本体の内側空間内から連通孔を通過した流体は、凹部空間内に流れ込み、凹部空間内から、堰体の内周側突起壁と弁装置との間の隙間および堰体の端部突起壁と弁装置との間の隙間の少なくともいずれかの隙間を通って吐出口側空間に流れる。ことにより、流体の流速が低下する。
本第6発明におけるキャップは、弁装置が吐出口に近付く開位置へ移動することにより、容器本体の内側空間から弁装置の連通孔に至る流路が開通し、
弁装置が吐出口から遠ざかる閉位置へ移動することにより、容器本体の内側空間から弁装置の連通孔に至る流路が遮断されるものである。
これによると、容器本体を圧搾して容器本体の内圧が上昇することにより、弁装置が開位置へ移動し、容器本体の内側空間から弁装置の連通孔に至る流路が開通し、容器本体の内側空間と吐出口側空間とが連通孔を介して連通する。
また、容器本体の圧搾を解除して容器本体の内圧が下降することにより、弁装置が閉位置へ移動し、容器本体の内側空間から弁装置の連通孔に至る流路が遮断されるため、容器本体の内側空間と吐出口側空間とが弁装置を介して遮断される。従って、吐出口から吐出口側空間に流入した空気が容器本体内に侵入するのを防止することができる。
本第7発明におけるキャップは、吐出口を開閉する蓋を有するものである。
これによると、蓋を閉じることにより、吐出口が閉栓され、蓋を開くことにより、吐出口が開栓される。
以上のように本発明によると、容器本体内の流体が弁装置の連通孔を通過して吐出口側空間内に流れ込む際、堰体が流体の流れの抵抗となるため、吐出口側空間内に流れ込む流体の流速が堰体によって低下し、吐出口側空間内で乱流が発生するのを防止することができる。これにより、流体が吐出口から吐出される際に飛び跳ね難くなり、流体が吐出口から広範囲に飛散するのを防止することができる。
本発明の実施の形態におけるキャップの斜視図である。 同、キャップの断面図であり、蓋が開かれ、弁装置の第1弁体が閉じた様子を示す。 図2におけるキャップの一部拡大断面図である。 同、キャップの断面図であり、蓋が開かれ、弁装置の第1弁体が開いた様子を示す。 図4におけるキャップの一部拡大断面図である。 図5におけるキャップの一部拡大断面図である。 図6におけるX−X矢視図である。 同、キャップの中栓の斜視図である。 同、キャップの弁装置の斜視図である。 同、キャップの一部拡大断面図であり、弁装置の第2弁体の周辺部を示す。 図1におけるX−X矢視図である。 同、キャップの断面図であり、蓋が閉じた様子を示す。 図1におけるY−Y矢視図である。 同、キャップの弁収納部の内側を示す断面斜視図である。 同、キャップの一部切欠き平面図であり、蓋が閉じた様子を示す。 同、キャップを装着する容器本体の断面図である。 従来のキャップの断面図であり、逆止弁が流通孔を閉じた様子を示す。 同、キャップの一部拡大断面図であり、逆止弁が流通孔を開いた様子を示す。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図6に示すように、1は、内外二重構造の容器本体2(例えばボトル等)と、容器本体2の口部3に設けられたキャップ4とを有する容器である。容器本体2は、可撓性を有する柔軟で変形可能な内容器体5と、可撓性を有する弾性変形可能な外容器体6とを有している。
キャップ4は、容器本体2の口部3に外嵌されるキャップ本体11と、容器本体2内の液体12(流体の一例)を吐出する吐出口13と、容器本体2内と吐出口13とに連通する流通路14と、流通路14を開閉する弁装置15と、キャップ本体11内に設けられて容器本体2の口部3に嵌め込まれる中栓16と、外気を内容器体5と外容器体6との間隙17に吸入する吸気口18と、吐出口13を開閉する蓋19とを有している。
キャップ本体11は、円筒状の胴部21と、弁装置15を収納する円筒状の弁収納部22と、弁収納部22の上部に設けられた吐出筒部23と、吐出筒部23の隣に設けられた吸気筒部24とを有している。
胴部21はねじ部27を介して外容器体6に螺合されている。尚、胴部21の内周と外容器体6の外周との間はシール部(図示せず)等によって全周にわたりシールされている。また、弁収納部22は、胴部21の上端に設けられた天板部29と、天板部29から上方へ円弧状に膨れ上がったドーム部42とを有している。また、吐出口13は吐出筒部23内に形成され、吸気口18は吸気筒部24内に形成され、吸気筒部24は天板部29に設けられている。
キャップ本体11内には、吸気口18と内外両容器体5,6の間隙17とに連通する吸気流路28が形成されている。また、キャップ本体11内の空間は、弁装置15を介して、容器本体2の内側空間25とドーム部42内の吐出口側空間26とに隔てられている。尚、内側空間25は内容器体5の内部に連通する空間であり、吐出口側空間26は吐出口13に連通する空間である。
図2,図8に示すように、中栓16は、内容器体5の先端開口部に嵌め込まれる円筒状の嵌込部30と、嵌込部30の先端から径方向外側へ張り出した鍔部31と、嵌込部30の内周部に形成された円形の内板部32と、内板部32に立設された内筒部33と、内筒部33の先端部に設けられた天板部34とを有している。
天板部34の中央部には、上下方向に貫通する流通孔35が形成されている。尚、鍔部31の内周面と内筒部33の外周面との間には、凹部36が全周にわたり形成されている。また、鍔部31には、吸気流路28の一部を構成する切欠部37が形成されている。
図2〜図9に示すように、弁装置15は、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)やエラストマー等の弾性材で製作されており、円盤状の第1弁体38と、第1弁体38の外周縁に設けられた円筒状の支持筒39と、支持筒39の周方向における一箇所から径方向外側へ張り出した四角薄板状の第2弁体40とを有している。尚、弁装置15は、JIS K6253に準拠してデュロメータA硬さの測定方法による硬度が、20〜60の範囲内、好ましくは30〜50の範囲内、最適値として約40に設定されている。
図4〜図6に示すように、第1弁体38が開いた状態で、容器本体2の内側空間25と吐出口側空間26とに連通する連通孔41が第1弁体38の外周部に形成されている。これら連通孔41は、周方向Aにおいて所定角度(例えば図9では60°)おきに複数個(例えば図9では6個)、同一円周上に並んで形成されている。
また、図2〜図6に示すように、第1弁体38の下面には、下向きに突出するシール部43が全周にわたり形成され、第1弁体38の上面には、下向きに窪んだ溝部44が全周にわたり形成されている。これらシール部43と溝部44とは、連通孔41よりも径方向内側に位置している。
弁装置15は、支持筒39が中栓16の凹部36に嵌め込まれることにより、キャップ本体11内に保持される。第1弁体38は、中栓16の天板部34と吐出筒部23との間にあり、図4〜図6に示すように、上向き(開方向O)に膨らんで、吐出口13に近付く開位置Poへ移動することにより、シール部43が中栓16の天板部34から離間し、容器本体2の内側空間25から弁装置15の連通孔41に至る流路46が開通する。尚、上記流路46は流通路14の一部である。
また、図2,図3に示すように、第1弁体38は、開位置Po(図4,図5参照)から下向き(閉方向S)に縮んで、吐出口13から遠ざかる閉位置Psへ移動することにより、シール部43が天板部34に圧接し、上記流路46が遮断される。
図10に示すように、第2弁体40は、吸気口18を開閉するものであり、内容器体5と外容器体6との間隙17内の圧力が大気圧よりも高くなると、図10の実線で示すように吸気口18を閉じ、上記間隙17内の圧力が大気圧未満になると、図10の仮想線で示すように吸気口18を開く。また、上記間隙17内の圧力が大気圧と同じであるときは、第2弁体40は吸気口18を僅かに開き、第2弁体40とキャップ本体11の天板部29との間に微小隙間47が形成されており、この微小隙間47を通じて吸気口18と吸気流路28とが連通している。
図1,図2,図4,図11に示すように、キャップ本体11のドーム部42の外面には、径方向外側へ突出する第1係止部49が形成されている。また、キャップ本体11の胴部21の外周面には、径方向内側に窪んだ複数の凹部50が形成されている。
蓋19は、ヒンジ53を介して、開閉自在にキャップ本体11に取り付けられている。尚、図11に示すように、吐出口13を中心として、吸気口18とヒンジ49とが備えられている箇所を0°とし、その反対側の箇所を180°とすると、第1係止部49は180°の箇所に位置し、凹部50は90°の箇所と270°の箇所とに位置する。
図1,図2,図4,図11に示すように、蓋19は、円形状の頂板部55と、頂板部55の外周縁に設けられた円筒状のスカート部56とを有している。さらに、蓋19の内側には、図12に示すように、蓋19を閉じた際に、吐出筒部23内に挿入されて吐出口13を閉止する閉止突部57と、半円筒状の内部壁体58とが設けられている。
内部壁体58の先端部には、径方向内側へ突出する第2係止部60が形成されている。また、スカート部56と内部壁体58との間には、スカート部56の変形を防止するための複数の補強板61が設けられている。尚、図11に示すように、閉止突部57を中心として、ヒンジ49が備えられている箇所を0°とし、その反対側の箇所を180°とすると、第2係止部60は180°の箇所に位置し、補強板61は90°の箇所と270°の箇所とに位置する。また、図12に示すように、蓋19が閉じた状態で、第2係止部60が蓋19の開方向Bにおいて第1係止部49に係合する。また、蓋19が閉じた状態では、蓋19の内側とキャップ4の外側とがキャップ本体11の凹部50(図1,図11参照)を通じて連通している。
キャップ本体11の吐出口側空間26すなわちドーム部42内には、堰体64と凹部空間65とが設けられている。堰体64は、図4〜図6に示すように、弁装置15の第1弁体38が開いた場合、容器本体2の内側空間25から連通孔41を通過して吐出口側空間26に流れ込む液体12の流れの抵抗となるものである。また、図13,図14に示すように、凹部空間65は、弁収納部22のドーム部42の内周面と堰体64とで囲まれた空間である。
堰体64と凹部空間65とはそれぞれ、周方向Aにおいて所定角度(例えば図13,図14では60°)おきに複数個(例えば図13,図14では6個)、同一円周上に間欠的に並んで配置されている。尚、各連通孔41は個別に各凹部空間65に面している。
図3,図6,図13,図14に示すように、各堰体64はそれぞれ、連通孔41よりも径方向内側に位置する円弧状の内周側突起壁66と、内周側突起壁66の周方向における両端から弁収納部22のドーム部42の内周面に連設された端部突起壁67とを有している。これら各突起壁66,67はドーム部42内の天井面から下向きに突出しており、凹部空間65はドーム部42の内周面と堰体64の内周側突起壁66と端部突起壁67とで囲まれている。
図4〜図6に示すように、弁装置15の第1弁体38が開位置Poに移動した際、堰体64と第1弁体38との間に間隙69が形成され、凹部空間65と吐出口側空間26とは間隙69を介して連通する。尚、図7に示すように、上記堰体64と第1弁体38との間隙69は、堰体64の内周側突起壁66と第1弁体38との間に形成される第1の間隙69a、および、端部突起壁67と第1弁体38との間に形成される第2の間隙69bを有している。
尚、図16に示すように、外容器体6は、円筒状の外口部71と、外口部71に接する肩部72と、肩部72に連接する胴部73と、胴部73に連接する底部74とを有する。底部74には、容器本体2内に膨出する凹部75が形成されている。
また、内容器体5は、円筒状の内口部79と、内口部79に連接して外容器体6の内面形状に沿った形状の内容器体本体部80とを有している。また、間隙17は、外口部71と内口部79との間に形成されて内容器体5と外容器体6との間に外気を導入する通気路である。尚、外口部71と内口部79とによって容器本体2の口部3が構成されている。また、上記のような構成を有する二重構造の容器本体2にはポリエステル樹脂が用いられ、好適には、ポリエチレンテレフタレート樹脂をブロー成形することによって製作される。
以下、上記構成における作用を説明する。
図1,図2に示すように、蓋19を開くことにより、閉止突部57が吐出筒部23内から離脱し、吐出口13が開栓される。この状態で、容器本体2を手で圧搾(スクイズ)して外容器体6を変形させ、内容器体5と外容器体6との間隙17内の圧力が大気圧よりも高くなると、第2弁体40が吸気口18を閉じるため、容器本体2の内圧が上昇し、弁装置15の第1弁体38が閉位置Ps(図2参照)から開方向Oへ膨らんで開位置Po(図4,図5参照)に移動する。
これにより、図5,図6に示すように、シール部43が中栓16の天板部34から離間し、容器本体2の内側空間25から流通孔35を経て弁装置15の連通孔41に至る流路46が開通するため、内側空間25と吐出口側空間26とが連通孔41を介して連通する。内容器体5内の液体12は、内側空間25から流通孔35を通って流路46を流れ、連通孔41を通過して凹部空間65に流れ込み、凹部空間65内で反転した後、凹部空間65から堰体64と第1弁体38との間隙69を通って吐出口側空間26内に流れ込み、吐出口側空間26を経て吐出口13から外部に吐出する。
上記のように内容器体5内の液体12が連通孔41を通過して吐出口側空間26内に流れ込む際、堰体64が液体12の流れの抵抗となるため、吐出口側空間26内に流れ込む液体12の流速が堰体64によって低下し、吐出口側空間26内で乱流が発生するのを防止することができる。これにより、液体12が吐出口13から吐出される際に飛び跳ね難くなり、液体12が吐出口13から広範囲に飛散するのを防止することができる。
また、図6の点線矢印で示すように液体12が吐出口側空間26内で反転することにより、液体12の流速がさらに低下するため、堰体64と第1弁体38との間隙69を通って吐出口側空間26内に流れ込む液体12の流速がより低下する。
また、図14に示すように、各堰体64と凹部空間65とが各連通孔41に対応して設けられているため、連通孔41を通過した液体12は、対応する凹部空間65内に確実に流れ込み、凹部空間65内から吐出口側空間26内を経て、吐出口13から外部に吐出する。この際、各連通孔41に対応した各堰体64が液体12の流れの抵抗となるため、吐出口側空間26内に流れ込む液体12の流速が各堰体64によって確実に低下する。
その後、容器本体2への圧搾を解除することにより、外容器体6が圧搾操作前の元の形状に復元し、内容器体5と外容器体6との間隙17内の圧力が大気圧よりも低くなると、図10の仮想線で示すように、第2弁体40が吸気口18を開くため、大気が吸気口18から吸気流路28を通って内容器体5と外容器体6との間隙17に導入され、容器本体2の内圧が下降し、図2,図3に示すように、第1弁体38が開位置Po(図4,図5参照)から閉方向Sへ縮んで閉位置Psに戻る。
これにより、図3に示すように、シール部43が中栓16の天板部34に圧接し、容器本体2の内側空間25から流通孔35を経て弁装置15の連通孔41に至る流路46が遮断されるため、容器本体2の内側空間25と吐出口側空間26とがシール部43を介して遮断される。従って、吐出口13からドーム部42内の吐出口側空間26に流入した空気が容器本体2の内容器体5内に侵入するのを防止することができる。
その後、図12に示すように、蓋19を閉じることにより、閉止突部57が吐出筒部23内に挿入されて、吐出口13が閉栓される。
また、容器本体2を圧搾せず、外容器体6が変形していない通常時の状態(容器本体2への圧搾操作を解除して、外容器体6が圧搾操作前の元の形状に復元した状態も含む)では、図10の実線で示すように、第2弁体40は吸気口18を僅かに開き、吸気口18と吸気流路28とが微小隙間47を通じて連通しているため、例えば容器本体2内が外部よりも高温になって、内容器体5と外容器体6との間隙17の空気が熱膨張しても、熱膨張した空気は、吸気流路28から微小隙間47を通って吸気口18へ流出し、吸気口18から外部へ放出される。これにより、上記通常時においては、微小隙間47を介して容器本体2内の圧力と外部の圧力とがバランスする。従って、上記間隙17の空気が熱膨張して容器本体2内の圧力が上昇し、容器本体2を圧搾操作していないのに、容器本体2内の液体12の液面が上昇するのを防止することができる。
また、図12に示すように、蓋19を閉じた状態では、第2係止部60が蓋19の開方向Bにおいて第1係止部49に係合しているため、蓋19が不用意に開くのを防止することができる。このように第2係止部60が第1係止部49に係合した状態では、蓋19は、図15に示すように、円形状から、0°と180°との方向において膨張するとともに90°と270°との方向において縮小する楕円形状に変形しようとするが、図1,図11,図15に示すように、蓋19の内側における90°の箇所と270°の箇所とに補強板61が設けられているため、上記のような蓋19の楕円形状の変形を防止することができる。
さらに、蓋19を閉じた状態では、蓋19の内側とキャップ4の外側とがキャップ本体11の凹部50(図1,図11参照)を通じて連通しているため、蓋19の内側の圧力とキャップ4の外側の圧力とがバランスする。これにより、蓋19の内側の圧力が大気圧に保たれ、蓋19の内側の圧力が異常に上昇するのを防止することができる。
尚、上記実施の形態では、図4〜図7に示すように、弁装置15の第1弁体38が開位置Poに移動した状態で、堰体64と第1弁体38との間に形成される間隙69は、堰体64の内周側突起壁66と第1弁体38との間に形成される第1の間隙69a、および、端部突起壁67と第1弁体38との間に形成される第2の間隙69bを有しているが、内周側突起壁66と第1弁体38との間に第1の間隙69aが形成されず、第2の間隙69bのみを有しているものでもよい。或いは、端部突起壁67と第1弁体38との間に第2の間隙69bが形成されず、第1の間隙69aのみを有しているものでもよい。
2 容器本体
4 キャップ
11 キャップ本体
12 液体(流体)
13 吐出口
14 流通路
15 弁装置
19 蓋
22 弁収納部
23 吐出筒部
25 容器本体の内側空間
26 吐出口側空間
41 連通孔
46 流路
64 堰体
65 凹部空間
66 内周側突起壁
67 端部突起壁
69 隙間
A 周方向
Po 開位置
Ps 閉位置

Claims (7)

  1. 容器本体に取り付けられるキャップ本体と、容器本体内の流体を吐出する吐出口と、容器本体内と吐出口とに連通する流通路と、流通路を開閉する弁装置とを有するキャップであって、
    吐出口はキャップ本体に設けられ、
    流通路と弁装置とはキャップ本体内に設けられ、
    キャップ本体内の空間は、弁装置を介して、容器本体の内側空間と吐出口側空間とに隔てられ、
    弁装置が開いた状態で、容器本体の内側空間と吐出口側空間とに連通する連通孔が弁装置に形成され、
    弁装置が開いた場合、容器本体の内側空間から連通孔を通過して吐出口側空間に流れ込む流体の流れの抵抗となる堰体がキャップ本体の吐出口側空間内に設けられていることを特徴とするキャップ。
  2. キャップ本体は、弁装置を収納する筒状の弁収納部と、弁収納部に設けられた吐出筒部とを有し、
    吐出口は吐出筒部に形成され、
    吐出口側空間内に、弁収納部と堰体とで囲まれた凹部空間が形成され、
    連通孔が凹部空間に面していることを特徴とする請求項1記載のキャップ。
  3. 複数の連通孔が周方向において所定角度おきに弁装置に形成され、
    複数の堰体と凹部空間とがそれぞれ周方向において所定角度おきに吐出口側空間内に形成され、
    各連通孔が個別に各凹部空間に面していることを特徴とする請求項2記載のキャップ。
  4. 弁装置が開いた状態で、容器本体の内側空間から連通孔を通過した流体が、凹部空間内で反転し、堰体と弁装置との間の隙間を通って吐出口側空間に流れることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のキャップ。
  5. 堰体は、連通孔よりも径方向内側に位置する内周側突起壁と、内周側突起壁の周方向における両端から弁収納部の内周面に設けられた端部突起壁とを有し、
    凹部空間は弁収納部の内周面と堰体の内周側突起壁と端部突起壁とで囲まれていることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のキャップ。
  6. 弁装置が吐出口に近付く開位置へ移動することにより、容器本体の内側空間から弁装置の連通孔に至る流路が開通し、
    弁装置が吐出口から遠ざかる閉位置へ移動することにより、容器本体の内側空間から弁装置の連通孔に至る流路が遮断されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のキャップ。
  7. 吐出口を開閉する蓋を有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のキャップ。
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