JP2019043633A - スパウト装置 - Google Patents

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高柳 昌弘
Masahiro Takayanagi
昌弘 高柳
小野 松太郎
Matsutaro Ono
松太郎 小野
淳一 愛上
Junichi Aijo
淳一 愛上
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Abstract

【課題】スパウトと一体の中栓部により口部が封止されたスパウト装置において、薄肉連結部を確実かつ容易に破断可能とする。【解決手段】スパウト10にキャップ20を被せる。スパウト10の筒状のスパウト本体11の先端の口部11aを塞ぐ中栓部12を、薄肉連結部13を介してスパウト本体11と連ねる。中栓部12の先端側面には、凹状の第1嵌合部15を形成する。キャップ20には、中栓部12を軸線方向に相対移動不能に収容する栓収容室20bと、凸状の第2嵌合部25を設ける。第1嵌合部15と第2嵌合部25とは周方向の回転力を伝達可能に嵌合される。【選択図】図8

Description

本発明は、例えば飲料などの流動体を収容する容器に設けられるスパウト装置に関し、特に、スパウトと一体の中栓部により口部が封止されたスパウト装置に関する。
飲料や薬液などの或る種の流動体を収容する容器においては、内容液の品質保持などのために、開封使用時まで、密封性を確保することが求められている。
そこで、スパウトに中栓部が一体に設けられた容器が知られている(特許文献1〜3等参照)。中栓部はスパウトの口部を完全に塞いでいる。かつ、スパウトの口部と中栓部との連結部は、薄肉になっている。
特許文献1、2のスパウト装置においては、最初の使用時(開封時)には、キャップを締める方向へ回して押し下げる。これによって、中栓部がキャップと嵌合されるとともに、薄肉連結部が破断され、中栓部がスパウトから分離される。これによって、口部が開口され、内容液を注出できる。
特許文献3のスパウト装置においては、キャップと中栓部を凹凸嵌合させておき、最初の使用時(開封時)にキャップを回すと、中栓部がキャップと一体に回ることで、薄肉連結部が破断されて、口部が開口されるようになっている。
特許6084113号公報 特許6144056号公報 特開2016−141408号公報
前掲特許文献のスパウト装置においては、薄肉連結部を軸方向への変形力だけ(特許文献1、2)、又は周方向への捩り力だけ(特許文献3)で破断している。このため、薄肉連結部を破断させるのに比較的長い操作ストロークを要する。
本発明は、かかる事情に鑑み、スパウトと一体の中栓部により口部が封止されたスパウト装置において、薄肉連結部を短い操作ストロークで破断可能とすることを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、スパウトと、前記スパウトに被さるキャップを備え、
前記スパウトが、筒状のスパウト本体と、前記スパウト本体の軸線方向の先端の口部を塞ぐ中栓部とを含み、前記スパウト本体と前記中栓部とが、破断可能な薄肉連結部によって分離可能に連ねられ、前記中栓部の先端側面には、凹又は凸からなる第1嵌合部が形成されており、
前記キャップの内部には、前記中栓部を軸線方向へ相対移動不能に収容する栓収容室が設けられ、かつ前記栓収容室における前記先端側面との対向面には、前記第1嵌合部と周方向の力を伝達可能に嵌合される凸又は凹からなる第2嵌合部が形成されていることを特徴とする。
当該スパウト装置によれば、キャップをスパウトに嵌め込んでセットすることによって、中栓部がキャップに対して軸線方向及び周方向へ実質的に相対変位不能に拘束される。このセット状態からキャップを締める方向又は緩める方向へ回すと、中栓部がキャップと一体に変位されることで、薄肉連結部が軸線方向に変形されながら周方向に捩られる。これによって、キャップの操作ストロークすなわち回転角度及び軸線方向移動量がそれぞれ小さくても、薄肉連結部が破断され得る。薄肉連結部の破断によって、中栓部がスパウト本体から分離され、抜栓される。
前記薄肉連結部が環状になっており、前記薄肉連結部の外周部が、前記スパウト本体と連なり、前記薄肉連結部の内周部が、前記中栓部と連なっていることが好ましい。
これによって、薄肉連結部を軸線方向に剪断変形させながら周方向に捩るように剪断変形させることによって確実に破断できる。
前記中栓部の外周には、環状のリム部が形成され、
前記栓収容室には、前記リム部を前記軸線方向へ相対移動不能に収容する環状のリム収容部が設けられていることが好ましい。
これによって、キャップと中栓部を軸線方向に力伝達可能に嵌合でき、更に、第1、第2嵌合部どうしの嵌合と相俟って、薄肉連結部に対して軸線方向及び周方向の変形力を確実に加えることができる。
前記リム部の外周面が、前記リム収容部の内周面の全周にわたって弾性的に密着されることが好ましい。
これによって、リム収容部の内周面とリム部との間をシールでき、内容液がキャップの蓋板と中栓部の上面部との間に入り込むのを阻止できる。
前記中栓部が、前記スパウト本体の口部に抜き差し可能な栓本体部を有し、
前記栓本体部の外径が、前記口部の内径より大きいことが好ましい。
これによって、栓本体部によって、スパウト本体の口部を密封、封止できる。
前記キャップが前記スパウトに対して相対的に軸線に沿って押し込まれることによって、前記第1、第2嵌合部どうしが嵌合されるようになっており、
かつ、前記スパウトの外周面には、雄ネジ山状の第1螺旋凸条が形成され、前記キャップの内周面には、前記第1螺旋凸条と噛み合い可能な雌ネジ山状の第2螺旋凸条が形成され、
前記第1螺旋凸条及び第2螺旋凸条は、前記第1、第2嵌合部どうしが前記押し込みにより嵌合されるのを許容することが好ましい。
これによって、キャップを軸線に沿って真っ直ぐにスパウトへ押し込むことによって、第1、第2嵌合部どうしを嵌合させることができ、更には中栓部をキャップに拘束させることができる。第1螺旋凸条及び第2螺旋凸条のリード角や配置間隔ないしは本数を調整することによって、前記押し込み時に、第1螺旋凸条と第2螺旋凸条が互いに干渉しないようにできる。抜栓時には、キャップを回すと、第1、第2螺旋凸条どうしの案内作用によって、キャップ及び中栓部が、スパウト本体に対して回転しながら軸線方向に変位される。この結果、薄肉連結部を、軸線方向に変形させながら周方向に捩るようにして破断できる。
薄肉連結部は、軸線方向の力だけでは破断しにくく、該軸線方向の力と周方向の捩り力とが加わると破断しやすいことが好ましい。
前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部の少なくとも一方には、他方を前記周方向に案内する案内斜面が形成されていることが好ましい。
これによって、キャップのスパウトへのセット時、第1嵌合部と第2嵌合部の位置が多少ずれていても、案内斜面の案内によって、第1、第2嵌合部どうしを確実に嵌め合わせることができる。
本発明のスパウト装置によれば、薄肉連結部を短い操作ストロークで破断して、抜栓できる。
図1は、本発明の一実施形態に係るスパウト装置を、スパウトとキャップが分離された未セット状態で示す正面図である。 図2は、図1のII−II線に沿う、スパウトの側面図である。 図3(a)は、図1のIIIa−IIIa線に沿う、キャップの底面図である。 図3(b)は、図1のIIIb−IIIb線に沿う、スパウトの平面図である。 図4は、図3(b)のIV−IV線に沿う、スパウトの縦断面図である。 図5(a)は、図3(a)のVa−Va線に沿う、キャップの第2嵌合部の拡大断面図である。 図5(b)は、図3(b)のVb−Vb線に沿う、スパウトの第1嵌合部の拡大断面図である。 図6は、図3(a)のVI−VI線に沿う、キャップの縦断面図である。 図7は、未セット状態のスパウトの先端部分とキャップの一部分を拡大して示す断面図である。 図8(a)は、キャップをスパウトに被せた未セット状態におけるスパウト装置を、一部を断面にして示す正面図である。図8(b)は、セット状態におけるスパウト装置を、一部を断面にして示す正面図である。 図9(a)は、図8のIXa−IXa線に沿う、セット途中における第1嵌合部及び第2嵌合部の拡大断面図である。 図9(b)は、図8のIXb−IXb線に沿う、嵌合された第1嵌合部及び第2嵌合部の拡大断面図である。 図10は、セット状態のスパウトの先端部分とキャップの一部分を拡大して示す断面図である。 図11(a)は、抜栓された状態のスパウト装置を、一部を断面にして示す正面図である。図11(b)は、キャップを外した状態のスパウト装置を、一部を断面にして示す正面図である。 図12は、抜栓された状態のスパウトの先端部分とキャップの一部分を拡大して示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。
図1は、スパウト装置1を示したものである。スパウト装置1は、スパウト10と、スパウト10に被さるキャップ20を備えている。
スパウト10及びキャップ20は、例えばポリプロピレンなどの樹脂によって構成されている。なお、スパウト10及びキャップ20の材質は、必ずしもポリプロピレンに限られず、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、環状ポリオレフィン、ポリエステルなどの他の樹脂であってもよい。当該樹脂は石油由来、植物由来またはそれらの混合であってもよい。スパウト10とキャップ20の材質が互いに異なっていてもよい。
以下、特に断らない限り、スパウト10及びキャップ20は、互いに分離された未セット状態(図1)であるものとする。
図2及び図3(b)に示すように、スパウト10は、スパウト本体11と、中栓部12を一体に含む。
スパウト本体11は、筒状に形成されている。スパウト本体11の下端部(軸線方向の基端部)には、袋接合部11bが形成されている。袋接合部11bには、図2において二点鎖線にて示す袋体2がヒートシールなどによって接合される。
スパウト本体11の上端(軸線方向の先端)に、口部11aが設けられている。
図1及び図2に示すように、スパウト本体11の外周面には、雄ネジ山状の複数の第1螺旋凸条16が螺旋状に形成されている。複数の第1螺旋凸条16は、スパウト本体11の周方向に互いに等間隔置きに配置されている。図3(b)に示すように、ここでは、6つの第1螺旋凸条16が、60°間隔で配置されている。そのうち、互いに180°離れた2つの第1螺旋凸条16Bは、残り4つの第1螺旋凸条16Aよりも短い。
図1に示すように、第1螺旋凸条16(16A,16B)のリード角α16は、例えばα16=30°〜40°程度であり、好ましくはα16=35°程度である。
図4に示すように、中栓部12によって口部11aが塞がれている。図3(b)及び図4に示すように、中栓部12は、栓本体部12aと、該栓本体部12aの外周のリム部12eを含む。栓本体部12aは、円板形状の栓底部12bと、環状の栓周壁部12dを有している。栓周壁部12dが、栓底部12bの周縁部の全周から上方(先端側)へ突出されている。
栓周壁部12dひいては栓本体部12aの外径は、口部11aの内径より僅かに大きい。
図11に示すように、スパウト装置1の開封後の状態では、栓本体部12aは、スパウト本体11の口部11aに抜き差し可能である。図12に示すように、差し込み時には、栓本体部12aの栓周壁部12dの外周面が、口部11aの内周面に弾性的に密着(圧接)される。栓周壁部12dと口部11aとの弾性的密着部分の軸線方向長さL12は、例えばL12=0.数mm〜数mmであり、好ましくはL12=1mm程度である。
図3(b)及び図5(b)に示すように、栓底部12bの上面12c(先端側を向く先端側面)には、複数の第1嵌合部15が凹むように形成されている。複数の第1嵌合部15は、中栓部12の周方向に互いに間隔をおいて配置されている。ここでは、3つの凹状の第1嵌合部15が、120°間隔で設けられている。
各第1嵌合部15は、凹底面15aと、直立面15bと、第1案内斜面15cを含む。第1嵌合部15の底部が、平坦な凹底面15aとなっている。凹底面15aを挟んで、中栓部12の周方向の一側(平面視で時計まわり側)に直立面15bが設けられ、周方向の反対側(平面視で反時計まわり側)に案内斜面15cが設けられている。
直立面15bは、凹底面15aに対してほぼ直交している。
図5(b)に示すように、案内斜面15cは、凹底面15aから上面12cへ向かうにしたがって、周方向の前記反対側(図5(b)において右側)へ傾斜されている。水平面(スパウト10の軸線Lと直交する面)に対する案内斜面15cの傾斜角度θ15cは、好ましくは第1螺旋凸条16のリード角α16と等しく、例えばθ15c=30°〜40°程度であり、より好ましくはθ15c=35°程度である。
図4に示すように、栓周壁部12dの上端の縁部には、環状のリム部12eが形成されている。リム部12eは、栓周壁部12dよりも大径をなして径方向外側へ突出されている。リム部12eの下面が、段差12gになっている。
図7に示すように、リム部12eの外周面12sは、断面S字状の凹凸面になっている。
図7に示すように、スパウト本体11と中栓部12とが、薄肉連結部13によって分離可能に連ねられている。薄肉連結部13は環状になっている。薄肉連結部13の外周部が、スパウト本体11と連なっている。薄肉連結部13の内周部が、中栓部12と連なっている。
薄肉連結部13の厚みt13は、例えばt13=0.10mm〜0.15mm程度である。
薄肉連結部13は、所定の破断性を有している。すなわち、薄肉連結部13は、軸方向(上下)の変形力だけでは破断不能ないしは破断困難であり、かつ軸方向の変形力と周方向の捩り力によって容易に破断可能である(図11(a))。薄肉連結部13の破断によって、スパウト本体11と中栓部12とが分離される。
なお、薄肉連結部13の厚みt13は、必ずしも前記数値範囲に限定されるものではなく、前記破断性を考慮して適宜設定してもよく、t13<0.10mmでもよく、t13>0.15mmでもよい。スパウト10の材質に応じて、前記破断性が発現するように、薄肉連結部13の厚みt13を調整してもよい。
図6に示すように、キャップ20は、筒状の周壁21と、該周壁21の上端部(先端部)を塞ぐ蓋部22を含む。キャップ20の内部には、主室20aと、栓収容室20bとが形成されている。
図8(b)に示すように、キャップ20とスパウト10を組んだセット状態では、主室20aにスパウト本体11が収容される。
図6に示すように、主室20aの上側に栓収容室20bが一体に連なっている。
図8(b)に示すように、キャップ20とスパウト10を組んだセット状態では、栓収容室20bに中栓部12が移動不能に収容される。
図6に示すように、キャップ20の周壁21の内周面には、雌ネジ山状の複数の第2螺旋凸条26が螺旋状に形成されている。複数の第2螺旋凸条26は、キャップ20の周方向に互いに等間隔を置いて配置されている。ここでは、第1螺旋凸条16(図1)と同様に、6つの第2螺旋凸条26が60°間隔で配置されている。第2螺旋凸条26のリード角α26は、第1螺旋凸条16のリード角α16と等しく、例えばα26=30°〜40°程度であり、好ましくはα26=35°程度である。
第2螺旋凸条26は、第1螺旋凸条16A(図1)よりも長く延びている。第2螺旋凸条26の下端部は、周壁21のリング切離予定部24の近くに位置している。第2螺旋凸条26の上端部は、蓋部22の近くに位置している。
図3(a)に示すように、蓋部22の中央部には、円形の凹陥部22bが形成されている。図6に示すように、凹陥部22bは、キャップ20の内部すなわち下方へ向けて凹んでいる。凹陥部22bの下面22c(先端側面12cとの対向面)には、複数の第2嵌合部25が下方へ突出するように形成されている。複数の第2嵌合部25は、キャップ20の周方向に互いに間隔をおいて配置されている。ここでは、第1嵌合部15(図3(b))と同様に、3つの第2嵌合部25が120°間隔で設けられている。
図5(a)に示すように、各第2嵌合部25は、凸底面25aと、直立面25bと、第2案内斜面25cを含む。第2嵌合部25の突出端部が、平坦な凸底面25aとなっている。図3(a)及び図5(a)に示すように、凸底面25aを挟んで、キャップ20の周方向の一側(図5(a)において左側)に直立面25bが設けられ、反対側(図5(a)において右側)に案内斜面25cが設けられている。
直立面25bは、凸底面25aに対してほぼ直交している。
図5(a)に示すように、案内斜面25cは、凸底面25aから下面22cへ向かうにしたがって、周方向の前記反対側(図5(a)において右側)へ傾斜されている。水平面(キャップ20の軸線と直交する面)に対する案内斜面25cの傾斜角度θ25cは、好ましくは案内斜面15cの傾斜角度θ15cと同程度か少し大きく、例えばθ25c=30°〜40°程度であり、より好ましくはθ25c=37°程度である。
図8(b)及び図9(b)に示すように、セット状態においては、互いに対応する第1嵌合部15及び第2嵌合部25どうしが、スパウト10の周方向に沿う回転力を伝達可能に嵌合される。凹底面15aと凸底面25aどうしが対面され、直立面15b,25bどうしが対面され、案内斜面15c,25cどうしが対面される。キャップ20を締め付ける方向(平面視で時計回り、図9(b)において左向き)へ回すとき、直立面15b,25bどうしが突き当たる。
図6に示すように、キャップ20の内部の上端かつ外周側の隅部には、栓収容室20bにおけるリム収容部20eが形成されている。リム収容部20eは、凹陥部22bの外周を廻る環状になっている。
図7に示すように、周壁21の上端部で作る、リム収容部20eの外まわり側の内周面20sは、断面S字状の凹凸面になっている。
図8(b)及び図10に示すように、セット状態においては、リム収容部20eにリム部12eが収容される。
スパウト装置1は、次のようにして組み立てられ、かつ使用される。
<セット工程>
図8(a)に示すように、キャップ20をスパウト10に被せる。
キャップ20を軽くスパウト10に被せるだけで、押し込み力を加えていない状態では、リム収容部20eの断面S字状の内周面20sの凸部分20pが、先端側(上側)からリム部12eの断面S字状の外周面12sの凸部分12pに当たって係止される。このため、中栓部12は、栓収容室20bに未だ収容されていない。各第1螺旋凸条16は、隣接する2つの第2螺旋凸条26,26どうしの間に位置される。
続いて、スパウト10に対するキャップ20の角度を調節したうえで、キャップ20をスパウト10の基端側(下側)へ向けて強く押し込む。キャップ20に衝撃力を加えて打ち込んでもよい。本明細書における「押し込む」は、衝撃力によって打ち込むことを含む。これによって、キャップ20がスパウト10に分離不能に組み付けられることで、セット状態(図8(b))になる。
詳しくは、図8(b)及び図10に示すように、前記押し込みによって、リム部12eがリム収容部20eに嵌合されるとともに、第2嵌合部25が第1嵌合部15に嵌合される。ひいては、キャップ20の栓収容室20bに中栓部12が相対移動不能に収容される。このとき、第1螺旋凸条16及び第2螺旋凸条26は、嵌合部15,25どうしが前記押し込み操作によって嵌合されるのを許容する。すなわち、螺旋凸条16,26は、前記押し込み操作の障害とならない。
図9(a)の二点鎖線に示すように、嵌合途中の第2嵌合部25は、案内斜面15cに沿って斜めに案内される。また、第2螺旋凸条26が第1螺旋凸条16に沿って斜めに案内される。したがって、キャップ20は、スパウト10に対して軸線方向の基端側(下方)へ変位しながら、僅かに回転される。押し込み前の嵌合部15,25の位置が多少ずれていても、案内斜面15c,25bどうしの案内作用によって、嵌合部15,25どうしを確実に嵌め合わせることができる。
図10に示すように、嵌合部15,25どうしの嵌合と同時に、キャップ20の内周の凸部分20pが、リム部12eの外周の凸部分12pを乗り越えて、凸部分20pが凸部分12pよりも下側に位置される。乗り越え時にキャップ20がリム部12eに対して相対回転することによって、乗り越えやすくすることができる。
前記乗り越えによって、リム部12eの外周面12sの断面S字状の凹凸が、リム収容部20eの内周面20sの断面S字状の凹凸と互いに嵌合される。しかも、リム部12eの断面S字状の外周面12sは、リム収容部20eの断面S字状の内周面20sの全周にわたって弾性的に密着される。
更に、リム部12eの上端面が蓋部22に突き当たる。これによって、リム部12eが、キャップ20に対して軸線方向及び周方向に相対移動不能に拘束される。
薄肉連結部13は、前記の押し込み力だけでは破断されることがない。したがって、セット工程後も中栓部12がスパウト本体11に一体に連なり、口部11aが封止されている。
なお、押し込み時には、スパウト10内に支持冶具を入れて、該支持冶具によって中栓部12を基端側(図8において下側)から支持することにしてもよい。そうすることで、薄肉連結部13の破断を確実に防止できる。
<袋接合工程>
袋接合部11bには袋体2(図1)を接合する。接合時、袋体2の底部(下端部)は、開放させておく。
<充填工程>
前記開放された底部を上へ向けて、開放部から飲料や薬液などの内容液を袋体2の内部に充填する。
<封止工程>
その後、前記開放部をヒートシールなどによって封止する。
これによって、袋体2を完全に密封することができる。したがって、内容液の品質を長期にわたって保持することができる。
なお、前記セット工程は、袋接合工程の前に行なうのに限られず、袋接合工程の後に行ってもよく、更には封止工程の後に行ってもよい。
<抜栓工程>
前記内容液を最初に注出する際は、それに先立って抜栓を行なう。
詳しくは、図11(a)に示すように、セット状態からキャップ20を例えば締める方向へ回す。すると、該キャップ20と一体化された中栓部12が、スパウト本体11に対して回転されるとともに、下方(軸線方向の基端側)へ変位される。
これによって、薄肉連結部13が、軸線方向(上下)に剪断変形されながら周方向に捩られる。この結果、薄肉連結部13が破断される。キャップ20の操作ストロークすなわち回転角度及び軸線方向移動量がそれぞれ小さくても、薄肉連結部13を確実かつ容易に破断できる。
薄肉連結部13の破断によって、中栓部12がスパウト本体11から分離され、抜栓される。
図12に示すように、前記抜栓操作によって、中栓部12の段差12gが、スパウト本体11の上端面(先端面)に突き当たって係止される。
また、中栓部12の栓本体部12aは、口部11aに嵌り込む。かつ、栓本体部12aの栓周壁部12dの外周面が、口部11aの内周面に弾性的に密着する。これによって、抜栓後も口部11aを閉塞して、袋体2を封止できる。
<注出工程>
図11(b)に示すように、前記抜栓後、キャップ20を緩める方向へ回すと、該キャップ20と一体の中栓部12が口部11aから外れ、口部11aが開口される。また、切離予定部24が破断して、リング23がキャップ20から切り離される。螺旋凸条16,26のリード角α16,α26が比較的大きいために、キャップ20を少し回すだけで、キャップ20をスパウト本体11から外すことができる。これによって、内容液を口部11aから注出できる。
その後、キャップ20をスパウト本体11に嵌めると、中栓部12が再び口部11aに圧入されることで、口部11aを封止できる(図11(a))。
口部11aの内周面や栓底部12bの下面等には、内容液の一部などの液体が付着していることがある。この液体が、毛細管現象などによってスパウト本体11と中栓部12との間を伝って上昇することもあり得る。一方、リム部12eの外周面12sとリム収容部20eの内周面20sとが全周にわたって弾性的に密着されているために、前記液体が、これら外周面12s及び内周面20sどうしの間を通過するのが阻止される。これによって、キャップ20の蓋部22と中栓部12との間に、液体が入り込んで溜まるのを防止できる。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、第1嵌合部15が凸状であり、かつ第2嵌合部25が凹状であってもよい。
第1嵌合部15が、凹部と凸部を有し、第2嵌合部25が、これら凹部と凸部にそれぞれ対応する凸部と凹部を有していてもよい。
第1嵌合部15の数は、1つ又は2つでもよく、4つ以上でもよい。
第2嵌合部25の数は、1つ又は2つでもよく、4つ以上でもよい。
第1嵌合部15及び第2嵌合部25のうち、第1嵌合部15だけに案内斜面15cが設けられ、第2嵌合部25の周方向の両側面は共に直立面であってもよい。又は、第2嵌合部25だけに案内斜面25cが設けられ、第1嵌合部15の周方向の両側面は共に直立面であってもよい。
セット状態からキャップ20を締める方向へ回すことで、薄肉連結部13を破断して開封するようにしてもよい。
第1螺旋凸条16の数、配置間隔、リード角α16は適宜、変更可能である。
第2螺旋凸条26の数、配置間隔、リード角α26は適宜、変更可能である。
キャップ20の外周面に一対の板状のツマミを180°離して設けてもよい。
本発明は、例えば調味料、一般食品や医療用流動食品を収容する容器のスパウトなどに適用できる。
L 軸線
1 スパウト装置
10 スパウト
11 スパウト本体
11a 口部
12 中栓部
12a 栓本体部
12c 栓底部上面(栓本体部の先端側面)
12e リム部
13 薄肉連結部
15 第1嵌合部
15c 案内斜面
16 第1螺旋凸条
20 キャップ
20b 栓収容室
20e リム収容部
22c 蓋部下面(先端側面との対向面)
25 第2嵌合部
25c 案内斜面
26 第2螺旋凸条

Claims (7)

  1. スパウトと、前記スパウトに被さるキャップを備え、
    前記スパウトが、筒状のスパウト本体と、前記スパウト本体の軸線方向の先端の口部を塞ぐ中栓部とを含み、前記スパウト本体と前記中栓部とが、破断可能な薄肉連結部によって分離可能に連ねられ、前記中栓部の先端側面には、凹又は凸からなる第1嵌合部が形成されており、
    前記キャップの内部には、前記中栓部を軸線方向へ相対移動不能に収容する栓収容室が設けられ、かつ前記栓収容室における前記先端側面との対向面には、前記第1嵌合部と周方向の力を伝達可能に嵌合される凸又は凹からなる第2嵌合部が形成されていることを特徴とするスパウト装置。
  2. 前記薄肉連結部が環状になっており、前記薄肉連結部の外周部が、前記スパウト本体と連なり、前記薄肉連結部の内周部が、前記中栓部と連なっていることを特徴とする請求項1に記載のスパウト装置。
  3. 前記中栓部の外周には、環状のリム部が形成され、
    前記栓収容室には、前記リム部を前記軸線方向へ相対移動不能に収容する環状のリム収容部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスパウト装置。
  4. 前記リム部の外周面が、前記リム収容部の内周面の全周にわたって弾性的に密着されることを特徴とする請求項3に記載のスパウト装置。
  5. 前記中栓部が、前記スパウト本体の口部に抜き差し可能な栓本体部を有し、
    前記栓本体部の外径が、前記口部の内径より大きいことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のスパウト装置。
  6. 前記キャップが前記スパウトに対して相対的に軸線に沿って押し込まれることによって、前記第1、第2嵌合部どうしが嵌合されるようになっており、
    かつ、前記スパウトの外周面には、雄ネジ山状の第1螺旋凸条が形成され、前記キャップの内周面には、前記第1螺旋凸条と噛み合い可能な雌ネジ山状の第2螺旋凸条が形成され、
    前記第1螺旋凸条及び第2螺旋凸条は、前記第1、第2嵌合部どうしが前記押し込みにより嵌合されるのを許容することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のスパウト装置。
  7. 前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部の少なくとも一方には、他方を前記周方向に案内する案内斜面が形成されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のスパウト装置。
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