JP2019043586A - 容器の整列装置 - Google Patents
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Abstract
Description
包装容器が、例えば、複数の内容物(卵)を収める複数の凹部が形成されている本体部と、この本体部に対応し、複数の凹部が形成された形状を有する蓋部と、この本体部および蓋部を屈曲自在に連結するヒンジ部と、この本体部および蓋部の各々の周縁にフランジ部(厚みが薄い)とを有する。この包装容器は、内容物を収納した状態でヒンジ部を屈曲させ本体部に蓋部を重ね、所定のフランジ部を接着させる構造である。このような包装容器を搬送装置で搬送し、停止部で停止させると、肉薄であるフランジ部同士あるいはフランジ部と屈曲されたヒンジ部(肉薄である)とが接触して停止するが、それらが上下で重なりあっている時と、そうでない時が存在する。
搬送方向に沿って配置される、少なくとも2以上の押上バーと、
少なくとも容器の一部が搬送体に載置され搬送可能な状態を維持するように、前記少なくとも2以上の押上バーのそれぞれを、所定角度に傾斜し、かつ原位置に戻す押上バー可動部と、を備える。
前記押上バーは、搬送方向(X軸)に対し平行、所定角度に傾斜して配置されてもよい。
「少なくとも容器の一部が搬送体に載置される」とは、搬送方向の遠位側の一部、近位側の一部でもよく、容器の中心位置を境にして奥を遠位、手前を近位とする。
「2以上の押上バーのそれぞれを傾斜する」は、例えば、同時、遠位あるいは近位から順番に、またはランダムに傾斜してもよい。戻す動作は、同時が好ましい。
所定幅の無端ベルトを有し、容器を移送する搬送体と、
前記無端ベルトが架け渡される一対のロールと、
一対のロールのいずれか一方または両方を回転駆動する駆動部と、
搬送方向に沿って平行に、矩形の容器の一辺の長さに対応する間隔で配置される一対の案内部と、
前記一対のロールに架け渡された無端ベルト上に少なくとも2以上の容器を停止または滞留させるべく、容器の移動を止める停止部と、
前記停止部で停止または滞留している少なくとも2以上の容器を押し上げるために、搬送方向に沿って配置される、少なくとも2以上の押上バーと、
少なくとも容器の一部が前記搬送体に載置され搬送可能な状態を維持するように、前記少なくとも2以上の押上バーのそれぞれを、所定角度に傾斜し、次いで原位置に戻す押上バー可動部と、を備える。
「所定幅」は、容器の長辺または短辺、または正方形の一辺の長さに対応し、それよりも広幅でも、狭幅でもよく、容器が搬送されればよい。
「前記一対のロールに架け渡された無端ベルト上に少なくとも2以上の容器を停止または滞留させる」は、任意の位置、搬送方向の途中、遠位端でもよい。
前記少なくとも2以上の押上バーおよび前記押上バー可動部は少なくとも一対の構成であり、搬送体の幅方向に対向するように配置される。
前記一対のロールに架け渡された無端ベルトの搬送方向途中で、少なくとも2以上の容器を停止または滞留させるべく、容器の移動を止める(一対の)中間停止バーと、
容器移動と干渉しない原位置(または前記一対の案内部の位置)から容器の移動を止めるように、前記中間停止バーを移動し、次いで原位置に戻す中間停止バー可動部と、
前記中間停止バーで停止または滞留している少なくとも2以上の容器を押上げるために、搬送方向に沿って配置される、少なくとも2以上の中間押上バーと、
少なくとも容器の一部が前記無端ベルトに載置され搬送可能な状態を維持するように、前記少なくとも2以上の中間押上バーのそれぞれを、所定角度に傾斜し、次いで原位置に戻す中間押上バー可動部と、を備えてもよい。
前記少なくとも2以上の中間押上バーと前記中間押上バー可動部は少なくとも一対の構成であり、搬送体の幅方向に対向するように配置される方が好ましい。容器を両サイドから持ち上げた方が好ましいからである。
容器の搬送経路の所定位置で搬送される容器を検知する、または停止若しくは滞留位置で容器を検知する検知部(例えば、赤外線投受光センサ)と、
前記検知部で検知された容器数を演算し、容器数が閾値と同じになった場合に、所定時間経過後(0秒を含んでもよい)に、前記駆動部を制御し押上バー(および中間押上バー)を傾斜させ、所定時間経過後(搬送速度に基づいて設定、テスト搬送で実験して設定)に前記駆動部を制御し押上バー(および中間押上バー)を原位置に復帰させる制御部と、を備えてもよい。
押上バー(および中間押上バー)を傾斜させた後で、隣り合う容器の間隔が狭くなったか否かを検知し判定する検知判定部を有し、
前記制御部が、前記検知判定部で、隣り合う容器の間隔が狭くなったと判定した場合に、前記駆動部を制御し押上バー(および中間押上バー)を原位置復帰させる構成でもよい。
前記第一矩形ロッドは、
搬送方向に沿って配置される第一ロッドと、
前記搬送体の搬送方向と、前記搬送体に対する垂直方向とで構成されるxy面において上下方向で配置され、かつ前記第一ロッドと平行である第二ロッドと、
前記第一ロッドおよび前記第二ロッドと前記xy面に垂直なz軸回りに回転可能に連結される少なくとも2以上のロッドとを有し、
前記少なくとも2以上のロッドのそれぞれに、前記押上バーが固定角度で固定連結される。
前記第一矩形ロッドは、
各ロッドに各押上バーが固定連結された位置が前記xy面において不動で固定された状態であり、かつ前記xy面において前記第一ロッドおよび前記第二ロッドが搬送方向に平行を維持したまま、前記少なくとも2以上のロッドの傾きが等しく変動する平行四辺形の挙動をし、前記少なくとも2以上のロッドのそれぞれに固定された各押上バーの傾きが変わる構成である。
第三ロッド、第四ロッド、第五ロッド、第nロッドのそれぞれに、押上バーが固定角度で固定連結される。
第一矩形ロッドが、xy平面において、第一ロッドおよび第二ロッドが搬送方向(x軸)に平行のまま、第三ロッド、第四ロッド、第五ロッド、第nロッドの傾きが等しく変動する平行四辺形の挙動をする。これに対応して、第三ロッド、第四ロッド、第五ロッド、第nロッドのそれぞれに固定された各押上バーの傾きが変わる。
各押上バーが固定連結された位置がxy平面に不動で固定された状態で、前記平行四辺形を挙動させる構成である。
前記押上バー可動部は、ピストンロッドを直動させる駆動部(第一駆動部)を有してもよい。
前記ピストンロッドが、各押上バーが固定連結された位置がxy面に不動で固定された状態で、前記平行四辺形を挙動させるように、第一ロッドおよび/または第二ロッドを動かしてもよい。
前記ピストンロッドが、各押上バーが固定連結された位置がxy面に不動で固定された状態で、前記平行四辺形を挙動させるように、第三ロッド、第四ロッド、第五ロッド、第nロッドのいずれか一方または1つ以上を動かしてもよい。
前記第二矩形ロッドは、
搬送方向に沿って配置される第一サブロッドと、
前記搬送体の搬送方向と、前記搬送体に対する垂直方向とで構成されるxy面において上下方向で配置され、かつ前記第一サブロッドと平行である第二サブロッドと、
前記第一サブロッドおよび前記第二サブロッドと前記xy面に垂直なz軸回りに回転可能に連結される少なくとも2以上のサブロッドとを有し、
前記少なくとも2以上のサブロッドのそれぞれに、前記中間押上バーが固定角度で固定連結される。
前記第二矩形ロッドは、
各サブロットに各中間押上バーが固定連結された位置が前記xy面において不動で固定された状態であり、かつ前記xy面において前記第一サブロッドおよび前記第二サブロッドが搬送方向に平行を維持したまま、前記少なくとも2以上のサブロッドの傾きが等しく変動する平行四辺形の挙動をし、前記少なくとも2以上のサブロッドのそれぞれに固定された各中間押上バーの傾きが変わる構成である。
第三サブロッド、第四サブロッド、第五サブロッド、第nサブロッドのそれぞれに、中間押上バーが固定角度で固定連結される。
第一矩形ロッドが、xy面において、第一サブロッドおよび第二サブロッドがx軸に平行のまま、第三サブロッド、第四サブロッド、第五サブロッド、第nサブロッドの傾きが等しく変動する平行四辺形の挙動をする。これに対応して、第三サブロッド、第四サブロッド、第五サブロッド、第nサブロッドのそれぞれに固定された各中間押上バーの傾きが変わる。
各中間押上バーが固定連結された位置がxy面に不動で固定された状態で、前記平行四辺形を挙動させる構成である。
前記中間押上バー可動部は、ピストンロッドを直動させる駆動部(第二駆動部)を有してもよい。
前記ピストンロッドが、各中間押上バーが固定連結された位置がxy面に不動で固定された状態で、前記平行四辺形を挙動させるように、第一サブロッドおよび/または第二サブロッドを動かしてもよい。
前記ピストンロッドが、各中間押上バーが固定連結された位置がxy面に不動で固定された状態で、前記平行四辺形を挙動させるように、第三サブロッド、第四サブロッド、第五サブロッド、第nサブロッドのいずれか一方または1つ以上を動かしてもよい。
搬送方向(x軸)に平行にピストンロッドを直動させる第一駆動部と、
搬送方向(x軸)に平行に配置される第一ロッドと、
搬送方向(x軸)に平行に配置され、前記第一ロッドの下方に配置される第二ロッドと、
前記ピストンロッドの先端と回転可能(xy平面のx軸に平行にピストンロッドが直動すると仮定した場合に、xy平面に垂直なz軸周りに回転可能)に(他方先端が下方または上方を向くように)連結され、かつ前記第一ロッドおよび前記第二ロッドのそれぞれと回転可能に連結される第三ロッドと、
前記第一ロッドと前記第二ロッドのそれぞれと回転可能(z軸周りに回転可能)に連結される1または1以上のロッド(第四、第五、・・第nロッド)と、を有する。
前記少なくとも2以上の押上バーの内の一つである第一押上バーが、第三ロッドの第一ロッドと第二ロッドの間の所定位置(搬送体に載置された容器の肉薄部より下方)で(xy平面と平行に)固定角度で固定連結される。
前記少なくとも2以上の押上バーの内の一つである第二、第三・・第n押上バーが、第四、第五・・第nロッドに(xy面と平行に)固定角度で固定連結される。
前記案内部を間に介在させて、押上げバーが、ロッドに固定連結されてもよい。前記案内部の所定位置に設けた貫通孔に連結シャフトを挿通配置し、連結シャフトの一方を押上バーと固定し、他方をロッドと固定してもよい。
ピストンロッド、第一ロッド、第二ロッド、第三ロッド、第四・第五・・第nロッドは、いずれもxy面に沿って配置され、各押上バーを除き、z軸周りに回転可能に構成されることが好ましい。
搬送方向(x軸)に平行にピストンロッドを直動させる第二駆動部(エアシリンダ、電動シリンダ)と、
搬送方向(x軸)に平行に配置される第一サブロッドと、
搬送方向(x軸)に平行に配置され、前記第一サブロッドの下方に配置される第二サブロッドと、
前記ピストンロッドの先端と回転可能(xy平面のx軸に平行にピストンロッドが直動すると仮定した場合に、xy平面に垂直なz軸周りに回転可能)に(他方先端が下方または上方を向くように)連結され、かつ前記第一サブロッドおよび前記第二サブロッドのそれぞれと回転可能に連結される第三サブロッドと、
前記第一サブロッドと前記第二サブロッドのそれぞれと回転可能(z軸周りに回転可能)に連結される1または1以上のロッド(第四、第五、・・第nサブロッド)と、を有する。
前記少なくとも2以上の中間押上バーの内の一つである第一中間押上バーが、第三サブロッドの第一サブロッドと第二サブロッドの間の所定位置(搬送体に載置された容器の肉薄部より下方)で(xy平面と平行に)固定角度で固定連結される。
前記少なくとも2以上の中間押上バーの内の一つである第二、第三・・第n中間押上バーが、第四、第五・・第nロッドに(xy平面と平行に)固定角度で固定連結される。
前記案内部を間に介在させて、中間押上げバーが、サブロッドに固定連結されてもよい。前記案内部の所定位置に設けた貫通孔に連結シャフトを挿通配置し、連結シャフトの一方を中間押上バーと固定し、他方をロッドと固定してもよい。
ピストンロッド、第一サブロッド、第二サブロッド、第三サブロッド、第四・第五・・第nサブロッドは、xy面に沿って配置され、各中間押上バーを除き、z軸周りに回転可能に構成されることが好ましい。
また、容器は、蓋と収載部を有し、蓋が平坦でもよく、例えば卵の形状に沿った凸状の凸蓋であってもよい。
例えば、卵容器の場合に、一般的に、4個入り(容器長手方向を横としてみた時に縦2×横2)、6個入り(縦2×横3)、10個入り(縦2×横5)のサイズがある。さらに、一般的に卵容器は、卵のサイズに応じてその容器サイズが異なる。
図1は、整列機構付き搬送装置1の各押上バーおよび各中間押上バーが原位置の状態の図である。図2は各押上バーおよび各中間押上バーが傾斜押上している状態の図である。図3は左押上バーと左中間押上バーの原位置と駆動時の傾斜状態を説明する図である。図4は右押上バーを卵容器を傾斜押上する前後の状態を示す図である。図面を参照しながら説明する。
整列機構付き搬送装置1は、卵容器を移送する。本実施形態では卵容器であるが卵容器に限定されない。
整列機構付き搬送装置1は、所定幅(卵容器の長辺の長さに対応した長さ)の無端ベルトを有して構成される搬送体11と、無端ベルトが架け渡される一対のロール(不図示)と、一対のロールのいずれか一方または両方を回転駆動する駆動部(不図示)と、搬送方向(X軸)に沿って平行に、卵容器の長辺の長さに対応する間隔で配置される一対の案内部12a,12bと、一対のロールに架け渡された無端ベルトの搬送方向遠位の終端で3個の卵容器を停止または滞留させるべく、卵容器の移動を止める壁面構造の停止部13とを備える。
整列機構付き搬送装置1は、卵容器の一部が無端ベルトに載置され搬送可能な状態を維持するように、各左押上バー、各右押上バーのそれぞれを、搬送方向に向かって斜め下方を向くように傾斜させ、次いで原位置に戻す、左押上バー可動部、右押上バー可動部とを備える。
本実施形態では、第一、第二中間停止バー可動部は、直動ロッド81、181の駆動部80、180を有し、直動ロッド81、181の直動動作に応じて搬送方向に平行に配置された第一、第二中間停止バー14、114を回動させ、案内部12a、12b側から搬送方向に対し直交するように突設させる。第一、第二中間停止バー可動部は、回動させる動作でなく、容器搬送に干渉しない原位置にあって、搬送方向に対し直交配置された第一、第二中間停止バー14、114を搬送体(無端ベルト)上に移動させる構成であってもよい。なお、第一、第二中間停止バー可動部は、直動ロッドによる直動動作に限定されず、他の回転動作の手段であってもよい。
整列機構付き搬送装置1は、卵容器の一部が無端ベルトに載置され搬送可能な状態を維持するように、各左中間押上バー、各右中間押上バーのそれぞれを、搬送方向に向かって斜め下方を向くように傾斜させ、次いで原位置に戻す、左中間押上バー可動部、右中間押上バー可動部とを備える。
検知部は、第一、第二中間停止バーから卵容器3個分の長さを超えた上流側、第一、第二中間停止バーより下流側であって停止部13から卵容器3個分の長さを超えた上流側、または各停止または滞留位置にある各卵容器に対応した位置、等に配置されていてもよい。
整列機構付き搬送装置1は、検知部で検知された容器数を演算し、容器数が閾値(本実施形態では3個)と同じになった場合に、所定時間経過後(0秒を含んでもよい)に、エアシリンダーである駆動部70、170を制御して各左押上バー、各右押上バーおよび各左中間押上バー、各右中間押上バーを傾斜させ、所定時間経過後(例えば、搬送速度に基づいて設定、テスト搬送で実験して設定してもよい)に駆動部70、170を制御し各左押上バー、各右押上バーおよび各左中間押上バー、各右中間押上バーを原位置に復帰させる制御部(不図示)を備える。具体的には以下の手順である。
制御部は、第一、第二中間停止バーで停止または滞留している卵容器数が閾値(本実施形態では3個)と同じになった場合に、所定時間経過後(0秒を含んでもよい)に、駆動部70、170を制御して各左、右押上バーおよび各左、右中間押上バーを傾斜させ、所定時間経過後に駆動部70、170を制御し各左、右押上バーおよび各左、右中間押上バーを原位置に復帰させる。この時、隣り合う卵容器の肉薄部同士が搬送方向下流側のそれを上になるように重なることになる。
なお、制御部は、専用回路あるいはファームウエアなどで構成されていてもよく、CPU(MPU)とメモリなどのハードウエアからなる情報処理装置で構成されていてもよい。制御手順はプログラムとしてメモリに保存させていてもよい。
左押上バー側の矩形ロッドは、4つの角の角度を変えることができる平行四辺形を構成する。
また、矩形ロッドは、ピストンロッド71の先端部とロッドの一方端部とがz軸周りに回転可能に連結(軸支FR)され、その他方端部が下方に向いており、かつ第一左ロッド21および第二左連結ロッド22のそれぞれとz軸回りに回転可能に連結(軸支FR)される第三左ロッド23と、第一左ロッド21と第二左連結ロッド22のそれぞれとz軸周りに回転可能に連結(軸支FR)され、かつ第三左ロッド23と平行に配置される第四左ロッド24、第五左ロッド25とを有する。
第一左ロッド21と第二左連結ロッド22と第三左ロッド23と(第四左ロッド24)第五左ロッド25とで、平行四辺形を形成する。
本実施形態では、案内部12aを間に介在させて、各押上げバーの一方端部が、各ロッドに固定連結される。案内部12aの所定位置に設けた貫通孔(不図示)に連結シャフト31a、32a、33aを挿通配置し、連結シャフトの一方を押上バーと固定し、他方をロッドと固定する。この場合、矩形ロッドである平行四辺形の角度が変わる時に、案内部12aの貫通孔位置で固定されているため、各押上げバーの固定連結位置が変更しない。なお、貫通孔において連結シャフトは回転する。
図3に示すように、駆動部70が搬送装置1に固定設定され、シリンダから直動ロッド71を距離L突出させることで、矩形ロッドである平行四辺形が左斜めから右斜めに変わる。この時、各押上げバーの固定連結位置(連結シャフト31a、32a、33a)は変動しない。また、第一左ロッド21および第二左連結ロッド22が搬送方向と平行関係を維持するように搬送装置1に設置されていることで、各押上バーが、搬送方向(x軸)に向かって上方に傾斜していたものが下方に傾斜され、よって卵容器を持ち上げることができるようになる。
矩形ロッドは、搬送方向に平行に配置される第一左サブロッド41と、搬送方向に平行に第一左サブロッド41のy軸下方に配置され、かつ第二左連結ロッド22とを有する。第一左サブロッド41および第二左連結ロッド22は、平行四辺形の角度が変わる時に、搬送方向との平行関係を維持するように、案内部12aおよび/または搬送体11の本体に設置される。
また、矩形ロッドは、第一左サブロッド41および第二左連結ロッド22のそれぞれとz軸回りに回転可能に連結(軸支FR)される第三左サブロッド43と、第一左サブロッド41と第二左連結ロッド22のそれぞれとz軸回りに回転可能に連結(軸支FR)され、かつ第三左ロッド23と平行に配置される第四左サブロッド44、第五左サブロッド45とを有する。
第一左サブロッド41と第二左連結ロッド22と第三左サブロッド43と(第四左サブロット44)第五左サブロッド45とで、平行四辺形を形成する。
本実施形態では、案内部12aを間に介在させて、各中間押上げバーの一方端部が、各サブロッドに固定連結される。案内部12aの所定位置に設けた貫通孔(不図示)に連結シャフト51a、52a、53aを挿通配置し、連結シャフトの一方を中間押上バーと固定し、他方をサブロッドと固定する。この場合、矩形ロッドである平行四辺形の角度が変わる時に、案内部12aの貫通孔位置に固定されているため、各中間押上げバーの固定連結位置が変更しない。
図3に示すように、駆動部70が搬送装置1に固定設定され、シリンダから直動ロッド71を距離L突出させることで、矩形ロッドである平行四辺形が左斜めから右斜めに変わる。この時、各中間押上げバーの固定連結位置(連結シャフト51a、52a、53a)は変動しない。また、第一左サブロッド41および第二左連結ロッド22が搬送方向と平行関係を維持するように搬送装置1に設置されていることで、各中間押上バーが、搬送方向(x軸)に向かって上方に傾斜していたものが下方に傾斜され、よって卵容器を持ち上げることができるようになる。
右押上バー側の矩形ロッドは、左押上バーと同様に4つの角の角度を変えることができる平行四辺形を構成する。本実施形態では、右側バー可動部と左側バー可動部とは、搬送体を境にしてミラー対称の関係に構成してあるため、具体的な説明または図示を省略する場合があるが、当業者であれば当然に理解できるものである。
また、矩形ロッドは、ピストンロッド171の先端部とロッドの一方端部とがz軸周りに回転可能に連結(軸支FR)され、その他方端部が下方に向いており、かつ第一右ロッド121および第二右連結ロッド122のそれぞれとz軸回りに回転可能に連結(軸支FR)される第三右ロッド123と、第一右ロッド121と第二右連結ロッド122のそれぞれとz軸周りに回転可能に連結(軸支FR)され、かつ第三右ロッド123と平行に配置される第四右ロッド124、第五右ロッド125とを有する。
第一右ロッド121と第二右連結ロッド122と第三右ロッド123と(第4右ロッド124)第五右ロッド125とで、平行四辺形を形成する。
また、矩形ロッドは、第一右サブロッド141および第二右連結ロッド122のそれぞれとz軸回りに回転可能に連結(軸支FR)される第三右サブロッド143と、第一右サブロッド141と第二右連結ロッド122のそれぞれとz軸回りに回転可能に連結(軸支FR)され、かつ第三右ロッド143と平行に配置される第四右サブロッド144、第五右サブロッド145とを有する。
第一右サブロッド141と第二右連結ロッド122と第三右サブロッド143と(第四右サブロッド144)第五右サブロッド145とで、平行四辺形を形成する。
本実施形態では、案内部12bを間に介在させて、各中間押上げバーの一方端部が、各サブロッドに固定連結される。案内部12bの所定位置に設けた貫通孔(不図示)に連結シャフトを挿通配置し、連結シャフトの一方を中間押上バーと固定し、他方をサブロッドと固定する。この場合、矩形ロッドである平行四辺形の角度が変わる時に、案内部12bの貫通孔位置に固定されているため、各中間押上げバーの固定連結位置が変更しない。
図5に卵容器を整列させる動作フローを示す。
搬送装置1は、卵容器を下流側(x軸)の停止部13に向けて搬送する。
搬送体11の上流側に配置した検知部で通過した卵容器を検知し、通過した卵容器の数(N)をカウントする(ステップS1)。搬送された卵容器は、停止部13で順次停止する。
通過した卵容器の数(N)が第一閾値(3)と一致するか否かを判断する(ステップS2)。通過した数(N)が第一閾値と一致した時に、第一、第二中間停止バー可動部80、180を駆動し、第一、第二中間停止バー14、114を搬送体11に突設する。3個の卵容器は、停止部13で停止または滞留した状態となる。また、カウントを初期化する。
搬送体11の上流側に配置した検知部で通過した卵容器を検知し、通過した卵容器の数(N)をカウントする(ステップS4)。この第一、第二中間停止バー14、114で、4個目以降の卵容器を停止または停留させる。
今、停止部13で3個の卵容器が停止または滞留し、第一、第二中間停止バー14、114で3個の卵容器が停止または滞留した状態である。この時に、隣り合う卵容器のフランジ部(肉薄部)がy軸方向で重なる場合もあるが、そうでない場合もある。本実施形態では、フランジ部の重なりの有無を検知するフランジ部検知部を設けていてもよく、設けていなくてもよい。本実施形態では、必ず以下の傾斜動作を行うものとするが、フランジ部検知部の結果で、少なくとも1つでも所定の重なりが無い時に以下の傾斜動作を行うように構成してもよい。
本実施形態では、左右中間押上バーも設置されていたが、これに限定されず省略されていてもよい。
本実施形態では、3個の卵容器を一単位としたがこれに限定されず、2個、4個以上でもよい。
本実施形態では、左右押上バーで前方底部を搬送体に接触した状態を維持するように傾斜して持ち上げていたが、これに限定されず、左右押上バーで後方底部を搬送体に接触した状態を維持するように傾斜して持ち上げてもよい。
11 搬送体
12a、12b 案内部
13 停止部
14 第一中間停止部
114 第二中間停止部
21 第一左ロッド
22 第二左連結ロッド
23 第三左ロッド
34 第四左ロッド
35 第五左ロッド
31 第一左押上バー
32 第二左押上バー
33 第三左押上バー
70 駆動部
71 直動ロッド
131 第一右押上バー
132 第二右押上バー
133 第三右押上バー
P1、P2、P3 卵容器
P1a、P2a、P3a 前方フランジ
P1b、P2b、P3b 後方フランジ
P1c、P2c、P3c 右側フランジ
Claims (8)
- 搬送方向に沿って配置される、少なくとも2以上の押上バーと、
少なくとも容器の一部が搬送体に載置され搬送可能な状態を維持するように、前記少なくとも2以上の押上バーのそれぞれを、所定角度に傾斜し、かつ原位置に戻す押上バー可動部と、を備える、容器整列装置。 - 前記少なくとも2以上の押上バーおよび前記押上バー可動部は少なくとも一対の構成であり、搬送体の幅方向に対向するように配置される、請求項1に記載の容器整列装置。
- 所定幅の無端ベルトを有し、容器を移送する搬送体と、
前記無端ベルトが架け渡される一対のロールと、
一対のロールのいずれか一方または両方を回転駆動する駆動部と、
搬送方向に沿って平行に、矩形の容器の一辺の長さに対応する間隔で配置される一対の案内部と、
前記一対のロールに架け渡された無端ベルト上に少なくとも2以上の容器を停止または滞留させるべく、容器の移動を止める停止部と、
前記停止部で停止または滞留している少なくとも2以上の容器を押し上げるために、搬送方向に沿って配置される、少なくとも2以上の押上バーと、
少なくとも容器の一部が前記搬送体に載置され搬送可能な状態を維持するように、前記少なくとも2以上の押上バーのそれぞれを、所定角度に傾斜し、次いで原位置に戻す押上バー可動部と、を備える、整列機構付き搬送装置。 - 前記少なくとも2以上の押上バーおよび前記押上バー可動部は少なくとも一対の構成であり、搬送体の幅方向に対向するように配置される、請求項3に記載の整列機構付き搬送装置。
- 前記一対のロールに架け渡された無端ベルトの搬送方向途中で、少なくとも2以上の容器を停止または滞留させるべく、容器の移動を止める中間停止バーと、
容器移動と干渉しない原位置(または前記一対の案内部の位置)から容器の移動を止めるように、前記中間停止バーを移動し、次いで原位置に戻す中間停止バー可動部と、
前記中間停止バーで停止または滞留している少なくとも2以上の容器を押上げるために、搬送方向に沿って配置される、少なくとも2以上の中間押上バーと、
少なくとも容器の一部が前記無端ベルトに載置され搬送可能な状態を維持するように、前記少なくとも2以上の中間押上バーのそれぞれを、所定角度に傾斜し、次いで原位置に戻す中間押上バー可動部と、を備える、請求項3または4に記載の整列機構付き搬送装置。 - 前記少なくとも2以上の中間押上バーと前記中間押上バー可動部は少なくとも一対の構成であり、搬送体の幅方向に対向するように配置される、請求項5に記載の整列機構付き搬送装置。
- 前記押上バー可動部は、少なくとも4辺を有する第一矩形ロッドを備え、
前記第一矩形ロッドは、
搬送方向に沿って配置される第一ロッドと、
前記搬送体の搬送方向と、前記搬送体に対する垂直方向とで構成されるxy面において上下方向で配置され、かつ前記第一ロッドと平行である第二ロッドと、
前記第一ロッドおよび前記第二ロッドと前記xy面に垂直なz軸回りに回転可能に連結される少なくとも2以上のロッドとを有し、
前記少なくとも2以上のロッドのそれぞれに、前記押上バーが固定角度で固定連結され、
前記第一矩形ロッドは、
各ロッドに各押上バーが固定連結された位置が前記xy面において不動で固定された状態であり、かつ前記xy面において前記第一ロッドおよび前記第二ロッドが搬送方向に平行を維持したまま、前記少なくとも2以上のロッドの傾きが等しく変動する平行四辺形の挙動をし、前記少なくとも2以上のロッドのそれぞれに固定された各押上バーの傾きが変わる構成である、請求項3〜6のいずれか1項に記載の整列機構付き搬送装置。 - 前記中間押上バー可動部は、少なくとも4辺を有する第二矩形ロッドを有し、
前記第二矩形ロッドは、
搬送方向に沿って配置される第一サブロッドと、
前記搬送体の搬送方向と、前記搬送体に対する垂直方向とで構成されるxy面において上下方向で配置され、かつ前記第一サブロッドと平行である第二サブロッドと、
前記第一サブロッドおよび前記第二サブロッドと前記xy面に垂直なz軸回りに回転可能に連結される少なくとも2以上のサブロッドとを有し、
前記少なくとも2以上のサブロッドのそれぞれに、前記中間押上バーが固定角度で固定連結され、
前記第二矩形ロッドは、
各サブロットに各中間押上バーが固定連結された位置が前記xy面において不動で固定された状態であり、かつ前記xy面において前記第一サブロッドおよび前記第二サブロッドが搬送方向に平行を維持したまま、前記少なくとも2以上のサブロッドの傾きが等しく変動する平行四辺形の挙動をし、前記少なくとも2以上のサブロッドのそれぞれに固定された各中間押上バーの傾きが変わる構成である、請求項5に記載の整列機構付き搬送装置。
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JPS5993617A (ja) * | 1982-11-10 | 1984-05-30 | 株式会社 阪神自動機製作所 | 物品収納袋整列装置 |
JPH061426A (ja) * | 1992-06-22 | 1994-01-11 | Rohm Co Ltd | コンベア用製品分離装置 |
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