JP2019041699A5 - - Google Patents

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両軸受リールのスプール
本発明は、スプール軸に取り付けられる両軸受リールのスプールに関する。
従来の両軸受リールのスプールでは、釣り糸の巻き始めにおいて釣り糸の端部をスプールに係止するために、釣り糸を糸巻き胴部そのものに結び付けたり、釣り糸を糸巻き胴部に粘着テープによって貼り付けたりしていた。
この場合、糸巻き胴部に巻き付けられた釣り糸の糸巻き形状が、結び目や粘着テープの部分において、凸状に形成されるおそれがある。ここで、釣り糸の糸巻き形状が凸状に形成されると、釣り糸がスプールに巻き付けられた状態において、スプールの重心が偏心する。このため、スプールが高速回転するキャスティング時において、スプールが振動してしまうおそれがある。
この問題を解決するために、糸巻き胴部の外周面に設けられた凹部に釣り糸の結び目を収容するスプール(特許文献1を参照)や、糸巻き胴部の内部に設けた係止部に釣り糸を係止するスプール(特許文献2を参照)が、開示されている。
特開平11−75635号公報 特開2000−262191号公報
特許文献1のスプールでは、凹部や結び目そのものによって、スプールに偏心が生じるおそれがある。一方で、特許文献2のスプールでは、係止部を左右対称に配置し、結び目を作ることなく係止部に係止することによって、スプールに偏心が生じにくくなる。しかしながら、特許文献2のスプールでは、係止部が糸巻き胴部の内部に設けられているので、糸巻き胴部内の狭い空間において、釣り糸を係止部に係止することが難しい。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、釣り糸を糸巻き胴部に巻き付け始める際に釣り糸の端部を係止部に容易に係止可能であり、釣り糸を糸巻き胴部に均等に巻き付け可能であり、且つバランスを好適に保持可能なスプールを、提供することにある。
本発明の一側面に係る両軸受リールのスプールは、スプール軸に取り付けられる。スプールは、スプール本体と、糸止め部材とを、備える。スプール本体は、スプール装着部と、糸巻き胴部とを、有する。スプール装着部は、スプール軸に装着される。糸巻き胴部は、径方向において、スプール装着部と間隔を隔てて配置される。糸巻き胴部は、周方向に間隔を隔てて配置される複数の貫通孔を、有する。
糸止め部材は、線状部材によって形成される。糸止め部材は、取付部と、複数の係止部とを、有する。取付部は、スプール軸側に取り付けられる。複数の係止部は、周方向に等間隔に配置され、取付部から糸巻き胴部に向けて延び、少なくとも1つの貫通孔から露出している。また、係止部は、貫通孔を介して、釣り糸を係止可能に構成される。
本スプールでは、係止部が、貫通孔から露出しているので、釣り糸を糸巻き胴部に巻き付け始める際に、釣り糸の端部を係止部に容易に係止することができる。また、係止部は、貫通孔を介して釣り糸を係止するので、釣り糸を糸巻き胴部に均等に巻き付けることができる。
さらに、係止部は、周方向に等間隔に配置されているので、スプールのバランスを好適に保持することができる。また、この係止部に釣り糸を係止した状態で、釣り糸を糸巻き胴部に巻き付けることによって、スプールのバランスを崩すことなく、釣り糸を糸巻き胴部に均等に巻き付けることができる。
本発明の別の側面に係る両軸受リールのスプールでは、係止部が、糸巻き胴部の外周面より径方向内側に配置されることが好ましい。
この構成によって、釣り糸が係止部に係止される部分を、貫通孔の内部又は糸巻き胴部の内側に確実に配置することができる。すなわち、釣り糸の端部を係止部に容易に係止することができ、釣り糸を糸巻き胴部に均等に巻き付けることができる。
本発明の別の側面に係る両軸受リールのスプールでは、スプール装着部が、環状に形成された環状溝部を、有することが好ましい。この場合、取付部は、環状に形成され、環状溝部に配置される。この構成によって、糸止め部材をスプール装着部に好適に取り付けることができる。例えば、固定部材を用いることなく、糸止め部材をスプール装着部に容易に装着することができる。
本発明の別の側面に係る両軸受リールのスプールでは、係止部が、釣り糸を保持する保持部を、有することが好ましい。この場合、保持部の少なくとも一部は、貫通孔の内部に配置される。この構成によって、スプール本体に対する糸止め部材の回転を、貫通孔の内部に配置された保持部によって規制することができる。
本発明の別の側面に係る両軸受リールのスプールでは、係止部が、取付部から保持部に向けて延びる連結部を、さらに有することが好ましい。この構成によって、保持部の少なくとも一部を好適に貫通孔の内部に配置することができる。
本発明の別の側面に係る両軸受リールのスプールでは、保持部が、釣り糸を挟持可能に形成されることが好ましい。この構成によって、釣り糸を保持部に容易に係止することができる。
本発明の別の側面に係る両軸受リールのスプールでは、線状部材が、金属製であることが好ましい。この構成によって、糸止め部材の強度を保持した上で、糸止め部材を容易に形成することができる。
本発明では、両軸受リールのスプールにおいて、釣り糸を糸巻き胴部に巻き始める際に釣り糸の端部を係止部に容易に係止でき、釣り糸を糸巻き胴部に均等に巻き付けることができ、且つバランスを好適に保持できる。
本発明の一実施形態を採用した両軸受リールの斜視図。 両軸受リールの側面図。 図2の切断線III−IIIにおける断面図。 図3の部分拡大断面図。 糸止め部材の斜視図。 変形例1における糸止め部材の斜視図。 変形例2における糸止め部材の斜視図。 変形例3における糸止め部材の斜視図。 変形例4における糸止め部材の斜視図。
図1には、本発明の一実施形態が採用された両軸受リール1が、示されている。図1及び図2に示すように、両軸受リール1は、リール本体3と、ハンドル5と、スプール軸7(図3を参照)と、スプール9とを、備える。
以下では、釣り糸を前方に繰り出す方向を“前方”、釣り糸を前方に繰り出す方向とは反対の方向を“後方”と、表現することがある。また、リール本体3が釣り竿に装着される側を“下方”、リール本体3が釣り竿に装着される側とは反対の方向を“上方”と、表現することがある。
また、スプール軸7が延びる方向、例えばスプール軸7の中心軸心A1が延びる方向を、“スプール軸方向”と表現することがある。また、スプール軸7から離れる方向を、“径方向”と表現することがある。詳細には、“径方向”とは、スプール軸7を中心とした円における径方向を、示す。さらに、スプール軸7まわりの方向を、“周方向”と表現することがある。詳細には、“周方向”とは、スプール軸7を中心とした円における周方向を、示す。
<リール本体>
図3に示すように、リール本体3は、フレーム11と、カバー部13とを、有する。フレーム11は、第1側板11aと、第2側板11bと、固定部11cと、複数の連結部(図示しない)とを、有する。第1側板11a及び第2側板11bは、スプール軸方向J1において、間隔を隔てて配置される。詳細には、第1側板11aはハンドル5側に設けられ、第2側板11bはハンドル5とは反対側に設けられる。第1側板11a及び第2側板11bの間には、スプール9が配置される。
固定部11cは、第2側板11b及び第2側カバー13b(後述する)の少なくとも一方に、取り付けられる。ここでは、固定部11cは、第2側板11b及び第2側カバー13bに、取り付けられる。固定部11cには、第2軸受12b(後述する)が装着される。複数の連結部は、第1側板11a及び第2側板11bを連結する。
ここで、図3に示すように、第1側カバー13a及び第1側板11aの間には、内部空間Sが形成される。内部空間Sには、回転伝達機構15が収容される。回転伝達機構15は、ハンドル5の回転をスプール9に伝達する機構である。
回転伝達機構15は、ハンドル5と一体的に回転する駆動軸(図示しない)と、駆動軸と一体的に回転する駆動ギア(図示しない)と、駆動ギアと噛み合うピニオンギア16とを、有する。
<ハンドル>
図1から図3に示すように、ハンドル5は、リール本体3に回転可能に構成される。詳細には、ハンドル5は、リール本体3の側方に配置され、リール本体3に回転自在に装着される。より詳細には、ハンドル5は、第1側カバー13a側において、フレーム11に回転可能に装着される。
ハンドル5は、回転伝達機構15を介して、スプール9を回転させる。詳細には、ピニオンギア16及びクラッチピン7aが係合した状態において、ハンドル5が回転すると、スプール9が、回転伝達機構15を介して、回転する。
<スプール軸>
図3に示すように、スプール軸7は、リール本体3に対して回転可能に構成される。詳細には、スプール軸7は、フレーム11に対して回転可能に構成される。
ここでは、スプール軸7は、第1側板11a及び第2側板11bに対して回転可能なように、第1軸受12a及び第2軸受12bによって支持される。第1軸受12aは、第1側板11aに装着される。
第2軸受12bは、第2側板11bに装着される。詳細には、第2軸受12bは、固定部11cに装着される。すなわち、第2軸受12bは、固定部11cを介して、第2側板11bに装着される。また、第2軸受12bは、固定部11cを介して、第2側カバー13bに装着される。
スプール軸7の一端部は、第1摩擦プレート17aを介して、制動キャップ14に当接する。制動キャップ14は、第1側カバー13aの螺合部13dに螺合する。スプール軸7の他端部は、第2摩擦プレート17bを介して、第2側板11bに当接する。
スプール軸7は、クラッチピン7aを有する。クラッチピン7aは、スプール軸7を径方向に貫通し、スプール軸7の外周面から突出する。クラッチピン7aは、スプール軸方向J1において、第1軸受12aとピニオンギア16との間に配置される。クラッチピン7aには、上述したように、ピニオンギア16の係合凹部16aが係合可能である。また、ピニオンギア16の係合凹部16aは、クラッチピン7aから離脱可能である。
<スプール>
スプール9は、釣り糸を巻き付け可能に構成される。図3に示すように、スプール9は、フレーム11に対して回転可能に装着される。詳細には、スプール9は、スプール軸7を介して、フレーム11に対して回転可能に装着される。
スプール9は、第1側板11a及び第2側板11bの間に配置される。スプール9は、スプール軸7に取り付けられる。スプール9は、スプール軸7と一体的に回転可能に装着される。ここでは、スプール9は、固定手段例えば圧入によって、スプール軸7に固定される。スプール9は、スプール本体21と、糸止め部材23とを、備える。
(スプール本体)
図4に示すように、スプール本体21は、スプール装着部25と、1対のフランジ部27a,27bと、糸巻き胴部29と、接続部31とを、有する。
スプール装着部25は、スプール軸7に装着される。スプール装着部25は、環状溝部25bを有する。詳細には、スプール装着部25は、筒状部25aと、環状溝部25bとを、有する。筒状部25aは、実質的に筒状に形成される。筒状部25aは、糸巻き胴部29の径方向内側に設けられる。筒状部25aは、スプール軸7の外周部に固定される。詳細には、筒状部25aの内周面が、固定手段例えば圧入によって、スプール軸7の外周面に固定される。
環状溝部25bは、環状に形成された溝部である。環状溝部25bは、筒状部25aの外周面に設けられる。環状溝部25bは、第1側板11a側において、筒状部25aの外周面に形成される。環状溝部25bは、筒状部25aの外周面において、凹状に形成され、周方向に延びる。環状溝部25bには、糸止め部材23例えば取付部33(後述する)が、配置される。
1対のフランジ部27a,27bは、糸巻き胴部29の両端部に各別に設けられる。各フランジ部27a,27bは、糸巻き胴部29と一体に形成されている。各フランジ部27a,27bは、糸巻き胴部29の端部から径方向外側に延び、周方向に環状に形成されている。
糸巻き胴部29は、径方向において、スプール装着部25と間隔を隔てて配置される。糸巻き胴部29は、周方向に間隔を隔てて配置された複数の第1貫通孔29b(貫通孔の一例)を、有する。ここで、釣り糸を係止部35に係止するために用いられる第1貫通孔29bは、周方向に等間隔に配置されている。
具体的には、糸巻き胴部29は、胴体部29aと、複数の第1貫通孔29bとを、有する。胴体部29aは、実質的に筒状に形成される。胴体部29aは、スプール装着部25の径方向外側に配置され、接続部31と一体に形成される。
複数の第1貫通孔29bそれぞれは、周方向に間隔を隔てて、胴体部29aに設けられる。詳細には、複数の第1貫通孔29bそれぞれは、周方向に等間隔で胴体部29aに設けられる。各第1貫通孔29bは、胴体部29aを径方向に貫通する。例えば、各第1貫通孔29bは、スプール軸方向J1における胴体部29aの中央部に、形成される。
接続部31は、スプール装着部25及び糸巻き胴部29を接続する部分である。接続部31は、スプール装着部25から糸巻き胴部29に向けて延びる。接続部31は、第2貫通孔31bを有する。詳細には、接続部31は、複数の第2貫通孔31bを有する。
具体的には、接続部31は、環状部31aと、複数の第2貫通孔31bとを、有する。環状部31aは、実質的に環状に形成される。環状部31aは、スプール装着部25及び糸巻き胴部29の径方向間において、スプール装着部25及び糸巻き胴部29と一体に形成される。
複数の第2貫通孔31bそれぞれは、周方向に間隔を隔てて、環状部31aに設けられる。各第2貫通孔31bは、環状部31aをスプール軸方向J1に貫通する。各第2貫通孔31bは、環状部31aの径方向外側に形成される。各第2貫通孔31bの内周面は、径方向外側において、各第1貫通孔29bの内周面に繋がっている。
(糸止め部材)
図5に示すように、糸止め部材23は、線状部材によって形成される。詳細には、糸止め部材23は、金属製の線状部材によって、形成される。例えば、糸止め部材23は、金属製の線状部材を湾曲成形及び折り曲げ成形することによって、形成される。なお、金属製の線状部材は、合成樹脂等によって被覆されていてもよい。
図4及び図5に示すように、糸止め部材23は、スプール本体21に取り付けられる。糸止め部材23は、取付部33と、複数(例えば2個)の係止部35とを、有する。取付部33は、スプール軸7側に取り付けられる。ここでは、取付部33は、スプール装着部25に取り付けられる。取付部33は、環状に形成される。取付部33は、スプール装着部25の環状溝部25bに、配置される。
詳細には、図5に示すように、取付部33は、線状部材を円環状に巻くことによって、形成される。環状の取付部33は、線状部材の巻き方向とは反対の方向に巻き戻すことによって、径方向に弾性的に拡径可能である。環状の取付部33を拡径することによって、環状の取付部33は、筒状部25aの端部から環状溝部25bに向けて筒状部25aを通過し、復元力によって環状溝部25bに嵌合される。
図4に示すように、複数の係止部35それぞれは、第1貫通孔29bを介して、釣り糸を係止可能に構成される。詳細には、各係止部35は、複数の第1貫通孔29bの中の2個の貫通孔を介して、釣り糸を係止可能に構成される。これら2個の第1貫通孔29bは、径方向に互いに対向して配置されている。例えば、これら2個の第1貫通孔29bは、周方向に等間隔、例えば180度の間隔で配置されている。
各係止部35は、取付部33から糸巻き胴部29に向けて延びる。詳細には、各係止部35は、取付部33から第1貫通孔29bに向けて延びる。各係止部35は、第1貫通孔29bから露出している。詳細には、各係止部35の先端部が、第1貫通孔29bから露出している。より詳細には、スプール9を径方向外側から見た場合に、各係止部35の先端部が、上記の2個の第1貫通孔29bそれぞれから、露出している。各係止部35は、周方向において等間隔で配置される。ここでは、各係止部35は、周方向において、例えば180度の間隔で、配置される。各係止部35は、糸巻き胴部29の外周面29cより径方向内側に配置される。
具体的には、図5に示すように、各係止部35は、連結部37と、保持部39とを、有する。連結部37は、取付部33及び保持部39を連結する部分である。連結部37は、取付部33及び保持部39と一体に形成される。連結部37は、取付部33から保持部39に向けて延び、保持部39に接続される。ここでは、連結部37は、周方向において、例えば180度の間隔で、配置される。
連結部37は、環状の取付部33を形成する線状部材を、径方向外側に折り曲げることによって、形成される。ここで、図4に示すように、糸止め部材23がスプール本体21に取り付けられた状態では、連結部37は、スプール本体21の接続部31に沿って、径方向に延びる。
保持部39は、釣り糸を保持する部分である。保持部39は、釣り糸を挟持可能に形成される。保持部39は、連結部37と一体に形成される。例えば、連結部37を形成する線状部材を第1軸方向H1に折り曲げ、この線状部材を第1軸方向H1とは反対の第2軸方向H2にさらに折り曲げることによって、保持部39は形成される。
第1軸方向H1及び第2軸方向H2は、環状の取付部33の中心軸芯C1が延びる方向に沿う方向である。ここでは、第1軸方向H1は、ハンドル5から離れる方向であり、第2軸方向H2は、スプール9からハンドル5に向かう方向である。糸止め部材23がスプール本体21に取り付けられた状態では、取付部33の中心軸芯C1は、スプール軸7の中心軸心A1と実質的に同芯である。
具体的には、図5に示すように、保持部39は、上記の第1軸方向H1に延びる第1部分39aと、上記の第2軸方向H2に延びる第2部分39bとを、有する。第1部分39a及び第2部分39bは、環状の取付部33の中心軸芯C1と食い違う方向において、互いに並べて配置される。詳細には、第1部分39a及び第2部分39bは、環状の取付部33の中心軸芯C1と直交する方向において、互いに並べて配置される。この状態において、第1部分39a及び第2部分39bは、互いに接触する。
第2部分39bの端部39c(線上部材の端部)は、径方向外側に折り曲げられる。第2部分39bの端部39cは、糸巻き胴部29の外周面29cより径方向内側に配置される。
釣り糸は、第2部分39bの端部39cから第1部分39a及び第2部分39bの間に挿入され、第1部分39a及び第2部分39bによって挟持される。この場合、釣り糸は、保持部39に結び付けることなく、第1部分39a及び第2部分39bに挟持させることができる。釣り糸は、保持部39に結び付けてもよい。
なお、第1部分39a及び第2部分39bは、部分的に接触していても、全体的に接触していてもよい。また、第1部分39a及び第2部分39bは、釣り糸の外径より小さい間隔であれば、非接触であってもよい。
このように構成された保持部39は、糸止め部材23がスプール本体21に取り付けられた状態においてスプール9を径方向外側から見た場合、各保持部39は、第1貫通孔29bから露出している(図1を参照)。また、糸止め部材23がスプール本体21に取り付けられた状態において、各保持部39は、糸巻き胴部29の外周面29cより径方向内側に配置される。さらに、この状態において、各保持部39の少なくとも一部は、第1貫通孔29bの内部に配置される。ここでは、各保持部39の一部が、糸巻き胴部29の第1貫通孔29bの内部に配置される。また、各保持部39の一部は、接続部31の第2貫通孔31bの内部に配置される。
以上のような構成を有する両軸受リール1では、スプール9の係止部35が、第1貫通孔29bから露出しているので、釣り糸を糸巻き胴部29に巻き付け始める際に、釣り糸の端部を係止部35に容易に係止することができる。また、係止部35は、第1貫通孔29bを介して釣り糸を係止するので、釣り糸を糸巻き胴部29に均等に巻き付けることができる。
さらに、係止部35は、周方向に等間隔に配置されているので、スプール9のバランスを好適に保持することができる。また、この係止部35に釣り糸を係止した状態で、釣り糸を糸巻き胴部29に巻き付けることによって、スプール9のバランスを崩すことなく、釣り糸を糸巻き胴部29に均等に巻き付けることができる。
<変形例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
(変形例1)
前記実施形態では、保持部39における第1部分39a及び第2部分39bが、環状の取付部33の中心軸芯C1と食い違う方向において、互いに並べて配置される場合の例を示した。これに代えて、図6に示すように、第1部分39a及び第2部分39bを、中心軸芯C1から離れる径方向(スプール軸7の中心軸心A1から離れる径方向)に並べて配置してもよい。
(変形例2)
前記実施形態では、保持部39が、第1部分39aと第2部分39bとを有する場合の例を示した。これに代えて、図7に示すように、保持部139を形成してもよい。
この場合、保持部139は、連結部37から第1軸方向H1に延びる第3部分139aと、第3部分139aから径方向外側に延びる第4部分139bと、第4部分139bから径方向内側に延びる第5部分139cと、第5部分139cから第1軸方向H1に延びる第6部分139dとを、有する。第5部分139c及び第6部分139dの間の折曲部は、糸巻き胴部29の外周面29cより径方向内側に配置される。
この構成では、釣り糸は、第6部分139dの端部から第4部分139b及び第5部分139cの間に挿入され、第4部分139b及び第5部分139cによって挟持される。この場合、釣り糸は、保持部139に結び付けることなく、第4部分139b及び第5部分139cに挟持させることができる。釣り糸は、保持部139に結び付けてもよい。
なお、第4部分139b及び第5部分139cが、前記実施形態の第1部分39a及び第2部分39bに対応する。第4部分139b及び第5部分139cは、前記実施形態と同様に、互いに接触していても、非接触であってもよい。
・変形例3
前記実施形態では、保持部39が、第1部分39aと第2部分39bとを有する場合の例を示した。これに代えて、図8に示すように、保持部239を形成してもよい。
この場合、保持部239は、連結部37から第1軸方向H1に延びる第7部分239aと、第7部分239aから第2軸方向H2且つ径方向内側に延びる第8部分239bと、第8部分239bから径方向内側に延びる第9部分239cとを、有する。第7部分239aは、糸巻き胴部29の外周面29cより径方向内側に配置される。第7部分239a及び第8部分239bは、互いに間隔を隔てて配置される。第9部分239c及び連結部37は、互いに間隔を隔てて配置される。
この構成では、釣り糸は、第9部分239c及び連結部37の間から、第7部分239a及び第8部分239bの間に配置され、第7部分239aに結び付けられる。なお、第7部分239a及び第8部分239bは、互いに接触していてもよい。この場合、釣り糸は、保持部239に結び付けることなく、第7部分239a及び第8部分239bに挟持させることができる。釣り糸は、保持部239に結び付けてもよい。
・変形例4
前記実施形態では、保持部39が、第1部分39aと第2部分39bとを有する場合の例を示した。これに代えて、図9に示すように、保持部339を形成してもよい。
この場合、保持部339は、連結部37から第1軸方向H1に延びる第10部分339aと、第10部分339aから第1周方向に延びる第11部分339bと、第11部分339bから第2周方向に延びる第12部分339cと、第12部分339cから第1軸方向H1に延びる第13部分339dとを、有する。
第1周方向R1及び第2周方向R2は、環状の取付部33の中心軸芯C1まわりの周方向である。第1周方向R1は、ハンドル5の回転によってスプール9が回転する回転方向である。第2周方向R2は、第1周方向R1とは反対の方向である。
なお、第1周方向R1及び第2周方向R2は、取付部33の中心軸芯C1に食い違う方向、例えば取付部33の中心軸芯C1に直交する方向であってもよい。
この構成では、釣り糸は、第13部分339dから第11部分339b及び第12部分339cの間に挿入され、第11部分339b及び第12部分339cによって挟持される。この場合、釣り糸は、保持部339に結び付けることなく、第11部分339b及び第12部分339cに挟持させることができる。釣り糸は、保持部339に結び付けてもよい。
なお、第11部分339b及び第12部分339cが、前記実施形態の第1部分39a及び第2部分39bに対応する。第11部分339b及び第12部分339cは、前記実施形態と同様に、互いに接触していても、非接触であってもよい。
<他の実施形態>
以上、本発明の実施形態(変形例を含む)について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
(A)前記実施形態では、保持部39,139,239,339が、糸巻き胴部29の外周面29cより内側に配置される場合の例を示したが、保持部39,139,239,339は、糸巻き胴部29の外周面29cと実質的に面一に配置されてもよい。また、釣り糸を保持部39,139,239,339に係止できれば、保持部39,139,239,339は糸巻き胴部29の内周面より内側に配置されてもよい。
さらに、釣り糸がスプール9に巻き付けられた状態において、保持部39,139,239,339は、糸の張力によって弾性変形し、糸巻き胴部29の外周面29cと実質的に面一、又は糸巻き胴部29の外周面29cより内側に配置されていればよい。なお、釣り糸がスプール9に巻き付けられてない状態では、保持部39,139,239,339が、糸巻き胴部29の外周面29cより僅かに外側に配置されていてもよい。
(B)前記実施形態では、第1軸方向H1及び第2軸方向H2を用いて、保持部39,139,239,339の形状を説明したが、第1貫通孔29bを介して釣り糸を保持できるのであれば、保持部39,139,239,339の形状は、他の形状であってもよい。
(C)前記実施形態では、第1貫通孔29bが糸巻き胴部29の中央部に形成される場合の例を示したが、第1貫通孔29bの形成位置は、いずれのフランジ部に偏移していてもよい。また、第2貫通孔31bは形成しなくてもよい。
(D)前記実施形態では、2個の係止部35(保持部39,139,239,339)の両方が、対向して配置された1対の第1貫通孔29bから露出する場合の例を示した。これに代えて、2個の係止部35(保持部39,139,239,339)のいずれか一方が、第1貫通孔29bから露出するように、糸止め部材23及び/又は糸巻き胴部29を、構成してもよい。すなわち、複数の係止部35(保持部39,139,239,339)の少なくともいずれか1つが、第1貫通孔29bから露出するように、糸止め部材23及び/又は糸巻き胴部29を、構成してもよい。
(E)前記実施形態では、糸止め部材23の取付部33が、スプール装着部25の環状溝部25bに配置される場合の例を示した。これに代えて、スプール軸7に環状溝部を設けることによって、この環状溝部に糸止め部材23の取付部33を配置してもよい。また、糸止め部材23の取付部33を、上記の環状溝部に配置するものではなく、止め輪などの固定部材によって、スプール装着部25又はスプール軸7に対して軸方向に移動不能に取り付けてもよい。
1 両軸受リール
9 スプール
21 スプール本体
23 糸止め部材
25 スプール装着部
25b 環状溝部
29 糸巻き胴部
29b 第1貫通孔
33 取付部
35 係止部
37 連結部
39,139,239,339 保持部

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