JP2019041579A - 回転電機の整流装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】整流素子70の放熱フィン(冷却板)72への圧入構造(圧入手段300)を変更することで、整流素子70の固定手段として圧入方式を堅持しながら、更なる性能向上や、小型・低コスト化を図ることができる回転電機の整流装置を提供する。【解決手段】圧入手段300として、整流素子70、71と放熱フィン72、73の取付孔200との間に介装され、圧入部Pを形成する金属製のインサート部材310と、非圧入部Qを形成する逃がし溝320とを備えている。これにより、非圧入部Qによって圧入部Pの面積を加減でき、かつ、インサート部材310の変形を利用して整流素子70に加わる圧入荷重を軽減できる。また、インサート部材310によって整流素子70の放熱を促進できる。また、インサート部材310を追加するだけであり、小型・低コスト化を図ることができる。【選択図】図2

Description

本発明は、回転電機の整流装置に関し、更に詳しくは、乗用車やトラック等の車両に搭載される交流発電機(オルタネータ)に適用して好適な回転電機の整流装置に関するものである。
〔従来の技術〕
近年、車両においては、快適性や安全性の向上等の高性能化の観点からエンジンまわりの各種装備品が増加し、また、車室内居住空間確保という観点からエンジンルームがますます狭小化していく傾向にある。
このため、車両のしかもエンジンルームに搭載される各種機器、とりわけ、交流発電機にあっては非常に厳しい環境下にある。つまり、交流発電機は、自らも発熱するため冷却を要するにもかかわらず、高温の周囲温度に晒されることになり、また、搭載スペースの関係で発電機自体にも小型化が課せられている反面、快適性や安全性の向上のための各種の電気負荷の増加により、発電機の発電能力の増強が求められている。したがって、交流発電機は、発熱も増加し、大型・高コスト化の傾向にある。
そこで、交流発電機においては、発熱を抑え、小型・低コスト化を図るべく、すべての構成部品について厳しい改善検討が重ねられている。中でも、機能部品として発熱部品である整流素子(以下、ダイオードとも呼ぶ。)を持ち、占有空間も大きい整流装置に対する改善に主眼が置かれ、小型・低コスト化でありながら高い性能(例えば冷却性能)を発揮する整流装置の実現が切望されている。
かかる要望に呼応して、これまでも種々な提案がなされ、様々な構造の整流装置が実用に供されてきた。
例えば、肝心な冷却性能等の性能を向上する手段としては、複数のダイオードを並置する冷却板(以下、放熱フィンとも呼ぶ。)自体の冷却効率を高める視点からの方策が探究されてきた。その代表的なものに、特許文献1のごとき整流装置が知られている。この整流装置は、放熱フィンを単純な平板形状から表面に複数のサブフィンが突出形成された複雑な形状に変更することにより表面積(放熱面積)を拡大して冷却性能の向上を図ることを基本構成とするものである。
また、ダイオードを放熱フィンに装着する手段についても、信頼性、耐久性等の性能面やコスト面に着目して見直しがなされてきた。一番大きな変革としては、これまで汎用されてきた所謂半田付方式、即ち、ダイオードを放熱フィンに半田付けする固定方式が淘汰されたことが挙げられる。この半田付方式は、放熱フィンの材質との関係で半田付け用のメッキを必要とし、手間とコストがかかる上、半田の熱疲労によりダイオードが離脱する不具合が生じ易いこと等が問題視され、そのような問題を解消できる固定方法として、放熱フィンに設けた取付孔にダイオードを圧入固定する所謂圧入方式が開発されたため、今やこの圧入方式がほとんどの整流装置で賞用されている(例えば特許文献2、3参照)。
〔従来技術の問題点〕
しかしながら、それらの方策にはいまだ次のような問題があり、更なる改善が求められている。
例えば、前者の放熱フィンを改良する方策は、放熱フィン自体が、サブフィンを有する複雑でかつ大きな形状をなすがゆえに、放熱フィン自体の製造に高度なダイカスト技術や切削等の後加工を要し、結局、整流装置としては小型にならず、製造コストも高くならざるを得ない。
また、後者の圧入方式にあっては、放熱フィンの製法に自由度があるものの、放熱フィンにダイオードを圧入する場合、圧入締代の精度問題や、プレス等塑性加工により加工された放熱フィンはダイオードの圧入部(取付孔部)の硬度が高くなるため、特許文献2のようにディスクを放熱フィンよりも硬い材質で形成するようにしても、半導体ペレットの応力を充分に低減することが困難な場合がある。
もっとも、圧入方式において、特許文献3のように、放熱フィンをダイカスト製にし、取付孔の内周面に、ダイオードの圧入方向に沿った複数の溝を形成するように周方向に凹凸部を設ける提案もなされているが、圧入締代の精度問題が緩和されるものの、圧入荷重の関係で半導体ペレットの応力を低減することがやはり困難な場合がある。
そこで、ダイオード自体を圧入荷重に耐える構造に改良すべく、ディスクの板厚を厚くしたり、ディスクの底部中央を底上げして、放熱フィンに圧入する位置と半導体ペレットの装着位置とを離隔させることが考えられるが、かかる改善策は、いずれも、ディスクの径方向長もしくは軸方向長が増大しダイオード自体の大型化を招くため、車両用として多用されている例えば三相交流発電機のごとくダイオードを6個も使用する整流装置には、到底採用することができないという問題がある。
特開2004−112860号公報 特開2002−119029号公報 特開2013−39023号公報
以上詳述したように、この種の整流装置において、更なる性能向上、小型・低コスト化を図ることが当業者の現下の課題となっている。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、整流素子(ダイオード)の冷却板(放熱フィン)への圧入構造を変更することで、整流素子の固定手段として圧入方式を堅持しながら、更なる性能向上や、小型・低コスト化を図ることができる回転電機の整流装置を提供することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載の発明(整流装置)は、金属製のカップ状ディスクおよびこのディスク内に封着された半導体ペレットを有する整流素子と、板厚方向に貫通して設けられ、整流素子を取付けるための複数の取付孔を有する金属製の冷却板とを備え、取付孔に対して整流素子を個別に圧入手段によって嵌着することにより、一枚の冷却板上に複数の整流素子を並置する基本構成を備えている。
特に、本発明においては、取付孔に対して整流素子を嵌着するための圧入手段に工夫を要している。
当該圧入手段は、圧入部Pと非圧入部Qとかなる圧入領域を有しており、構成要素として、整流素子と取付孔との間に介装され、圧入部Pを形成する金属製のインサート部材と、非圧入部Qを形成する逃がし溝とを備えている。
そして、中枢部品をなすインサート部材は、円筒形状を呈しており、インサート部材の内周面がディスクの外周面に圧接するとともに、インサート部材の外周面が取付孔の内周面に圧接することで、整流素子を冷却板の取付孔に圧入固定している。
また、整流素子、冷却板の取付孔、およびインサート部材の三部材において、軸方向の一方側を一端側、その反対側を他端側と呼び、当該三部材の二者もしくは三者が径方向で相互に対面する周面を対向面Mと呼ぶとき、
三部材のうち、少なくとも二者の一端側には、対向面M、M間に非圧入部Pを形成する逃がし溝が設けられていることを特徴としている。
上記構成によれば、圧入手段の圧入領域を圧入部Pと非圧入部Qとに区画しており、圧入部Pを形成するインサート部材と非圧入部Qを形成する逃がし溝との軸方向長の選定によって圧入部Pの占有面積(実質的な圧入面積)を調整し、もって、整流素子に加わる圧入荷重を調整することができる。
また、インサート部材の変形(塑性変形)を利用して整流素子に加わる圧入荷重を軽減することもできる。
更に、インサート部材は整流素子の周囲を囲繞しかつ積極的に冷却風に晒すことができるため、インサート部材を放熱促進部材として活用することができる。
したがって、本発明によれば、固定手段として圧入方式を堅持しながら、整流素子を大型化することなく、かつ、整流素子の冷却性能の向上を図ることができるため、高性能で小型・低コストの整流装置を提供することが可能である。
本発明を適用する整流装置を内蔵した回転電機の代表例である車両用交流発電機の全体構成を模式的に示す縦断面図である(実施例)。 本発明装置の具体的な一実施形態の説明に供するもので、(a)、(b)は主要部のしかも同一構造部分の拡大縦断面図である(実施例1)。 上記の実施形態における主要構成部品の組付方法について、その一例を説明するための拡大縦断面図である(実施例1)。 本発明装置の具体的な他の二実施形態の説明に供するもので、(a)、(b)は主要部の拡大縦断面図である(実施例2、3)。 本発明装置の具体的な他の二実施形態の説明に供するもので、(a)、(b)は主要部の拡大縦断面図である(実施例4、5) 本発明装置の具体的な他の実施形態の説明に供するもので、整流素子側の二つの形態を示す主要部の拡大縦断面図である(実施例6)。 本発明装置の具体的な他の二実施形態の説明に供するもので、(a)、(b)は主要部の拡大縦断面図である(実施例7、8)。 本発明装置における主要部品(インサート部材)の他の実施形態の説明に供する斜視図である(実施例9)。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に示す実施例にしたがって詳細に説明する。
本実施例は、本発明の適用例を代表して、車両用交流発電機(オルタネータ)に用いられている整流装置を示している。以下の説明では、まず、整流装置を内蔵した車両用交流発電機の全体構成を概説したのち、本発明を適用した整流装置の各実施形態における特徴点について順次説明し、最後に本発明の特徴点毎の作用効果を要約列挙する。
なお、各図に示す実施例において、同一または均等部分には、同一符号を付し、重複説明を省略することとする。
〔交流発電機の全体構成〕
まず、本発明を適用する整流装置を備えた車両用交流発電機の全体構成について、図1に基づいて概説する。
本実施例に示す交流発電機1は、汎用されているランデル型の発電機であって、電機子巻線2を有する固定子S、界磁巻線3を有する回転子R、界磁巻線3に界磁電流を供給するブラシ装置4、後述のカバーとともに交流発電機1の外郭をなす一組のフレーム5、6、電機子巻線2に誘起される交流電圧を整流する整流装置7、そして、この整流装置7やブラシ装置4等を覆うカバー8等より、主として構成されている。
固定子Sは、内周にスロット(図示せず)が形成された円環状の電機子鉄心9と、この電機子鉄心9に巻き付けられた例えば三相の電機子巻線2とで構成され、回転子Rの回転に伴って電機子巻線2に例えば三相の交流電圧が発生する。
回転子Rは、回転軸10に圧入等により固定された一対の爪型界磁鉄心11と、この界磁鉄心11に巻線された界磁巻線3とを有する。
回転軸10は、一端側(図示左側)の端部にプーリ12が固定され、このプーリ12を介してエンジン(図示せず)に駆動回転される。回転軸10の他端側(図示右側)の端部には一対のスリップリング13a、13bが取り付けられ、このスリップリング13a、13bに界磁巻線3の両端が電気的に接続されている。
なお、一対のスリップリング13a、13bの外周には一対のブラシ4a、4bを有するブラシ装置4が配設され、このブラシ装置4は、発電機1外の図示しない電源(車載バッテリ)から給電を受け、回転軸10の回転に伴い、ブラシ4a、4bがスリップリング13a、13bを摺接しながら界磁巻線3に界磁電流を供給する。
また、界磁鉄心11の軸方向両端面には、回転子Rと一体に回転して冷却風を発生する冷却ファン14、15が溶接等により固定されている。
一組のフレーム5、6は、固定子Sおよび回転子Rの軸方向一端側に配置されるフロントフレーム5と、固定子Sおよび回転子Rの軸方向他端側に配置されるリヤフレーム6を構成しており、当該両フレーム5、6により電機子鉄心9を軸方向両側より挟持すると共に、一組の軸受16、17を介して回転軸10を回転自在に支持している。
一組のフレーム5、6には、当該フレーム5、6の内側に外気(冷却風)を取り入れるとともに、電機子巻線2等の発熱部品を冷却して暖められた空気を当該両フレーム5、6の外側へ排出するための窓51、61が適宜設けられている。
整流装置7は、電機子巻線2の出力電圧である交流電圧を全波整流して直流の出力電力を得るためのものであり、全波整流回路を形成する複数個(電機子巻線2が例えば三相の場合には三対、計6個)の整流素子(ダイオード)70、71と、これらの整流素子70、71が取り付けられる一対の放熱フィン(冷却板)72、73と、対となる整流素子70、71間の必要な結線を行なうための配線用部材74等で構成される。
対となる整流素子70、71は、車載バッテリ(図示せず)の正極に接続される正極側整流素子70と、アース接続される負極側整流素子71とに区分される。
また、一対の放熱用のフィン72、73は、金属板で形成され、正極側整流素子70が取付固定される正極側放熱フィン72と、負極側整流素子71が取付固定される負極側放熱フィン73とに区分される。
カバー8は、例えば、絶縁性を有する樹脂成形品で略碗形状を呈しており、リヤフレーム6の外側に配置される各部品(ブラシ装置4、整流装置7等)を覆って、図示しないボルト等の固定手段により整流装置7と共にリヤフレーム6に固定されている。したがって、カバー8も交流発電機1の外郭をなしている。
また、カバー8には、当該カバー8の内側に冷却風を導入するための通風口81、82が適宜形成されている。
なお、整流装置7は上述のごとく交流発電機1に内蔵されるものであるが、本実施例で説明する整流装置7の装着構造はあくまでも一例であって、これに限定されるものではないことは言うまでもない。また、整流装置7の本発明の要旨に係る構造の子細については後述する。
ところで、上述した構造を有する交流発電機1は、エンジンにより駆動されて回転子Rが回転すると、固定子Sの電機子巻線2に交流電圧が発生し、整流装置7を介して直流の出力電力として取り出される。そして、整流装置7は、整流作用時に発熱する整流素子70、71が高熱になり過ぎると整流性能に影響することから、電機子巻線2等の発熱部品とともに冷却することが肝要となる。このため、回転子Rの回転に伴ない、冷却ファン14、15によって外部から交流発電機1内に冷却空気が取り込まれるようになっている。したがって、カバー8の内側にも、主として、リヤフレーム6側の冷却ファン15によって、カバー8の通風口81、82を介して冷却風が導入される。この冷却風が整流装置7の周囲を流通することで、当該整流装置7が冷却される。
かくして、整流装置7は、交流発電機1内の占有空間も大きく発熱部品であるため、小型で高性能を発揮することが期待されている。
〔実施例1〕
〔整流装置7の基本構成および実施例1の特徴〕
本発明に係る整流装置7の基本構成、並びに、その中枢機能部品である整流素子70、71および冷却フィン72、73自体の詳細構造、これら整流素子70、71と冷却フィン72、73との取付固定構造について、その一実施形態を、実施例1として図2および図3に基づいて説明する。
ここで、整流装置7は、前述のごとく、全波整流作用に必要な複数(3個ずつ)の正極側および負極側の整流素子70、71と、正極側および負極側の一枚ずつの放熱フィン72、73とを有する基本構成であり、各整流素子70、71の各放熱フィン72、73への取付けに際しては正極側、負極側のいずれも実質的に同じ取付構造を採用している。
したがって、以下の各実施例および各変形例における構造説明では、その一方側である正極側の整流素子70および放熱フィン72で代表し、他方側である負極側の整流素子71および放熱フィン73についての個別説明を省略することとする。
なお、図2において、(a)、(b)の2つの図面は、主要部の構造を詳説する都合上重複掲載したものであり、あくまでも同一構造を示すものである。
図2(a)および図3において、整流素子70および放熱フィン72は、次のような基本構成を有している。
整流素子70は、汎用されている一般的なもので、ディスク100、半導体ペレット110、リード120を含んで構成されている。ディスク100は、銅のごとき金属製で、上端側に開口する凹部101が形成されたカップ形状を呈している。この凹部101の内側底面に半導体ペレット110が半田付けされている。この半導体ペレット110の上部には、リード120が半田付けされている。そして、ディスク100の凹部101には、半導体ペレット110の全体を覆うようにシリコンゴムあるいは樹脂からなる保護層130が装填され、半導体ペレット110がディスク100内に封着されている。
放熱フィン72は、例えば、アルミニウム板のごとき金属板により形成されている。
放熱フィン72には、板厚方向に貫通し、整流素子70の配設数に応じた複数(3個)の取付孔200が設けられている。そして、この取付孔200に対して複数の整流素子70を個別に圧入手段300によって嵌着することにより、一枚の放熱フィン72上に複数の整流素子70が並置される構成である。
なお、圧入によって整流素子70を放熱フィン72に取付ける所謂圧入方式は、半田付けによって取付ける場合に比べて作業工数およびコストの低減や品質性能の向上が可能となるために、今や整流素子の取付方式として必須の手段である。
本発明の特徴は、この圧入手段300に工夫を要したものであって、図2(b)をも参照しながら詳しく説明する。
上記圧入手段300は、圧入領域として、圧入部Pと非圧入部Qとを有しており、構成要素として、整流素子70と放熱フィン72の取付孔200との間に介装され、圧入部Pを形成する金属製のインサート部材310を備えるとともに、非圧入部Qを形成する逃がし溝320を備えている。
インサート部材310は、例えば、銅管のごとき金属パイプを切断することによって作製された円筒形状をなすものである。そして、インサート部材310の内周面311が整流素子70のディスク100の外周面102に圧接するとともに、インサート部材310の外周面312が放熱フィン72の取付孔200の内周面201に圧接することで、整流素子70を放熱フィン72の取付孔200に圧入固定している。
本実施例では、インサート部材310の内、外周面311、312が軸方向の全域にわたってディスク100の外周面102および取付孔200の内周面201に圧接しており、したがって、インサート部材310はその全体が圧入部材をなし、圧入部Pを形成している。
そして、整流素子70、放熱フィン72の取付孔200、およびインサート部材310の三部材において、軸方向の一方側を一端側(図示上端側)、その反対側を他端側(図示下端側)と呼び、これら三部材(70、200、310)の二者もしくは三者が径方向で相互に対面する周面を対向面Mと呼ぶとき、
三部材(70、200、310)のうち、少なくとも二者(2つの部材)の一端側には、対向面M、M間に非圧入部Qを形成する環状の逃がし溝320が設けられている。
本実施例では、整流素子70と放熱フィン72の取付孔200との2つの部材において、その一端側(図示上端側)に位置している、整流素子70のディスク100の外周面102と、放熱フィン72の取付孔200の内周面201(特に後述の円錐面202)とが対向面M、Mをなしており、この対向面M、M間に逃がし溝320が設けられている。
この逃がし溝320は、放熱フィン72、73の端面250より軸方向の内側に凹んで位置しており、その凹んだ部分に形成されるもので、全体として、円錐台状の環状溝を呈しており、円筒状部分321と円錐状部分322とによって構成されている。そして、円筒状部分321が、インサート部材310の軸方向長を、ディスク100および取付孔200の軸方向長より短くすることで形成されている。また、円錐状部分322が、取付孔200の内周面201の一端側(図示上端側)を拡径する円錐孔202に形成することで設けられている。
これに対し、インサート部材310は、整流素子70のディスク100の底部側に配置され、しかも、その軸方向長は、ディスク100の底部側板厚と略同等の寸法に選定されている。したがって、インサート部材310は、整流素子70に対して、ディスク100の底部側のみで圧入部Pを形成している。換言すれば、ディスク100の中実部分となっている部位のみが、圧入部Pに対応しており、逆に、ディスク100の中空部(非中実部分)については、放熱フィン72との間に隙間(逃がし溝320)が存在し、非圧入部Qになっている。
ここで、上記構成の整流装置7における、整流素子70と放熱フィン72との組付方法について、その一例を紹介する。
まず、整流素子70、放熱フィン72の取付孔200、およびインサート部材310の三部材の寸法公差関係を、例えば、インサート部材310の内径および外径が、整流素子70(ディスク100)の外径および放熱フィン72の取付孔200(内周面201)の内径に対し“締まり嵌め”となるように、あらかじめ設定しておく。そして、図3に示すように、整流素子70の外周面102にインサート部材310を嵌着(圧入)したのち、これを放熱フィン72の取付孔200に対し、円錐面202の反対側(図示下端側)から嵌め入れる(圧入する)。かくして、一枚の放熱フィン72に対し、複数の整流素子70を個別に圧入手段300によって取り付けることができる。
〔実施例1の効果〕
上記構成の整流装置7によれば、次のような作用効果が得られる。
(1)圧入手段300は、整流素子70と放熱フィン72の取付孔200との間に介装する金属製のインサート部材310を備えているため、インサート部材310によって整流素子70の圧入荷重を調整することができる。つまり、インサート部材310は、対向面M、Mにおいて逃がし溝320が形成されることから、整流素子70や放熱フィン72との接触面積が小さくなるので、圧入荷重による内部応力が局所的に集中して面圧が上がる。この結果、インサート部材310の材質として、塑性変形しやすく、かつ、ディスク100および放熱フィン72に比して硬度が低いものを選定すれば、より一層、インサート部材310の塑性変形を利用して整流素子70に加わる圧入荷重を軽減できる。
(2)また、圧入手段300は、圧入領域として圧入部Pと非圧入部Qとを有し、非圧入部Qを形成する逃がし溝320を備えているため、非圧入部Qによって圧入部Pの軸方向長を増減することができる。したがって、圧入部Pの軸方向長を加減し、整流素子70に加わる圧入荷重を調整することができる。
(3)また、整流素子70と放熱フィン72の取付孔200との間に金属製のインサート部材310を介在させているため、相互間の熱膨張差を活用して圧入荷重を調整することができる。つまり、整流素子70を直接放熱フィン72に圧入する場合には、高熱時(使用時)に相互間の熱膨張差で圧入強度が緩むのを見越した大きな圧入荷重(その分きつい締め代)に設定せざるを得なく、整流素子70に対して内部応力が高まりダメージを与える虞があったが、インサート部材310によって整流素子70自体の設定圧入荷重を軽減することができる。
即ち、整流素子70のディスク100とインサート部材310とはともに銅製で同じ熱膨張率(例えば線膨張係数)であるため熱膨張が生じてもその間の圧入荷重(圧入強度)が実質的に変化しない反面、放熱フィン72はアルミニウム製で銅より熱膨張率が高く、熱膨張によりインサート部材310との圧入荷重が低下する(圧入強度が緩む)のを、熱膨張時のインサート部材310の分だけ、インサート部材310がない従来構造に比べて外周の周長が拡大することによる接触面積増大、摩擦力増大により補完することができ、この分、常温時(組付け時)における整流素子70とインサート部材310との締め代を緩み側に設定することができ、整流素子70へのダメージを小さくできる。この場合、放熱フィン72とインサート材310との締め代を、緩みを見越して圧入荷重を大きくしても、インサート材310の径方向厚み分だけ剛性が増すので、整流素子70が受ける縮径方向への歪を低減でき、内径側に配列される整流素子70へのダメージを小さくすることができる、という効果もある。
なお、上記の説明では、整流素子70と放熱フィン72との取付強度を、整流素子組付け時(常温時)における圧入荷重(或いは圧入強度)で代表させたが、熱膨張が生じるのは交流発電機1の運転時であるため、高熱時までの整流素子組付け後における取付強度を抜き荷重、軸力、締結力、摩擦力、締結強度等で呼称するのが一般的であり、これらの取付強度を総称していることは勿論である。
また、インサート部材310の材質としては、アルミニウム(236W/mK)に比して熱膨張率が低い、例えば、無酸素銅(391W/mK)、りん酸銅(339W/mK)、ジルコン銅(C15150、373W/mK)等から、要求機能・コストに応じて適宜選定し得ることは言うまでもない。
(4)また、本実施例によれば、整流素子70と放熱フィン72との圧入部分(圧入部P)を、インサート部材310によって整流素子70の底部側、つまりディスク100の中実部側のみに設定している。したがって、ディスク100の中空部を含む整流素子70全体を放熱フィン72に圧入した従来構成(特許文献2、3参照)の場合には、圧入によりディスク100の中空部(中実部以外の部位)が上窄み状に変形し、半導体ペレット110に支障が生じる虞があったのに対し、本実施例の構造では、ディスク100自体のそもそも剛性が高い中実部のみを圧入部Pとして利用しているため、ディスク100に変形が生じなく、半導体ペレット110や半導体ペレット110とディスク100との接合用半田に加わる応力を大幅に低減することが可能になる。
(5)また、圧入部Pを形成するインサート部材310および非圧入部Qを形成する逃がし溝320によって整流素子70の放熱を促進することができる。
〇第1には、非圧入部Qを形成する逃がし溝320を有効活用して整流装置7の冷却性能を向上することができる。インサート部材310の一端側(図示上端側)が冷却板72の端面250より軸方向の内側に凹んで位置しており、その凹んだ部分で逃がし溝320を形成している。つまり、逃がし溝320によって、整流素子70のディスク100外周囲を囲繞する環状凹部が形成される。この環状凹部が放熱フィン72の端面250に沿って流通する冷却風に乱流を生起させることで、ディスク100外周囲の冷却が促進され、整流素子70の冷却効果を向上することができる。
〇第2には、整流素子70と放熱フィン72との間に金属製のインサート部材310を介装しているため、インサート部材310の材質として銅のごとき熱伝導性の良い金属を用いることで、より多くの熱エネルギーを放熱フィン72へ伝達することができ、更に、整流素子70のディスク100の外周面積よりインサート部材310の外周面積の方が大きい分だけ放熱面積を拡大することができ、効率良く整流素子70の熱を放熱フィン72に速やかに伝え放散させることができる。
(6)更に、整流素子70の組付方法として、図3のごとく、放熱フィン72の取付孔200に対して円錐面202の反対側から圧入する方法を採用した場合、“圧入カス”を良好に除去することができる。つまり、インサート部材310の圧入時に、放熱フィン72の取付孔200の内周面201やインサート部材310の外周面311が削り取られることにより“圧入カス”が生じても、かかる“圧入カス”を円錐面202による拡径を利用して円錐面202に沿って良好に排出することができ、逃がし溝320内に滞留するのを防ぐことができる。
(実施例2)
次に、本発明の他の実施形態である実施例2について、図4(a)を参照しながら説明する。
本実施例の圧入手段300は、実施例1に比して、インサート部材310および逃がし溝320を逆側配置に変更したもので、その他の構成は実施例1と同じである。
本実施例の圧入手段300では、インサート部材310を、整流素子70に対してディスク100の中空部側に配置するとともに、逃がし溝320を、整流素子70に対してディスク100の底部側に配置している。
そして、本実施例の圧入手段300によれば、上記構成を有することにより、次のような作用効果が得られる。
(7)圧入手段300は、圧入部Pおよび非圧入部Qを形成するインサート部材310および逃がし溝320のそれ自体の構造が実施例1と同じであるため、実施例1と実質的な同様な作用効果、とりわけ、{上記効果(1)、(2)、(3)、(5)}を得ることができる。
(8)また、ディスク100の反底部側(中空部側)が圧入部Pを形成することになるが、この反底部側(中空部側)は、半導体ペレット110の装着位置より離れているため、圧入荷重が加わっても半導体ペレット110や半導体ペレット110とディスク100との接合用半田に与えるストレスを軽減することが可能になる。
(9)また、圧入部Pを形成するディスク100の反底部側(中空部側)は低剛性側であるため、設計面で有利となる。つまり、ディスク100の反底部側(中空部側)は、上端側が開放されていて上窄み状(逆円錐状)に変形し易く、インサート部材310とディスク100との圧入寸法に例えば締まり嵌め方向に誤差が生じても、かかる誤差を上記変形によって吸収することができる。したがって、インサート部材310とディスク100との寸法公差を緩くすることができ、それだけ設計自由度が高まる。
(10)更に、本実施例の場合、図3に示す組付方法を採用することに関連して、次のごとき作用効果も得られる。
〇第1には、“圧入カス”が放熱フィン72側に残ることがない。
インサート部材310は、冷却板72の取付孔200に対し、圧入方向とは反対側に位置する一端側(図示上端側)の終端まで圧入されている。つまり、インサート部材310の上端面が放熱フィン72の上端面250と略同じくなる位置にある。このため、図3に示す組付方法を採用し、インサート部材310を取付孔200に対して円錐面202側から圧入しても、“圧入カス”を良好に除去することができる。即ち、“圧入カス”は、インサート部材310によって放熱フィン72の上端面250まで押し出され、当該端面250のエッジで削ぎ落とされることになる。よって、“圧入カス”が放熱フィン72側に残ることがない。
〇第2には、インサート部材310の圧入方向が取付孔200に対して円錐面202側となるために、組付作業を簡便にすることができる。
つまり、インサート部材310の圧入方向が取付孔200に対して円錐面202側となることで、円錐面202をガイドにしながら、インサート部材310を取付孔200に圧入することができる。したがって、インサート部材310の圧入作業を簡便かつ的確に行うことができる。
(実施例3)
次に、本発明の他の実施形態である実施例3について、図4(b)を参照しながら説明する。
本実施例の圧入手段300は、上記した実施例1と実施例2を組合わせたもので、図4(b)に示すように、図示上方側に実施例1の構造を採用し、図示下方側に実施例2の構造を採用した所謂積層型の圧入構造で構成していることを特徴とする。
図4(b)において、圧入手段300は,圧入部Pを形成するインサート部材310が、放熱フィン72の取付孔200に対し軸方向の中央部分に配置されており、その軸方向の前後(上端側、下端側)に、非圧入部Qを形成する円錐台状逃がし溝320が配置されている。
そして、インサート部材310の圧入位置の下端側を整流素子70のディスク100の底部上面側より下方側に位置させている。したがって、インサート部材310は、整流素子70に対して、ディスク100の底部側と反底部側(中空部側)とに跨って配置され、圧入部Pを形成している。
本実施例の圧入手段300によれば、次のような作用効果が得られる。
(11)圧入領域を軸方向に非圧入部Q,圧入部P、非圧入部Qの順で構成し、圧入部Pを中央部分に位置させているため、整流素子70を安定して放熱フィン72に取付固定することができる。また、整流素子70の圧入方向を自由に選択することができる。
(12)インサート部材310は、軸方向の両端部分が、放熱フィン72、73の端面250より軸方向の内側に凹んで位置しており、その凹んだ部分に非圧入部Qを形成する逃がし溝320が設けられることになるため、この両逃がし溝320によって整流素子70の放熱をより一層促進することができる。
(実施例4、5)
次に、本発明の他の実施形態である実施例4、5について、図5(a)および図5(b)を参照しながら説明する。
この2つの実施形態は、いずれも、圧入手段300の主要構成要素であるインサート部材310を冷却部材(放熱部材)としてより一層積極的に活用するための構成例を示すものである。
〇実施例4
実施例4を示す図5(a)において、圧入手段300は、放熱フィン72の板厚や整流素子70のディスク100の軸方向長より長い軸長を有する円筒状のインサート部材310と、放熱フィン72の取付孔200の一端側(図示上端側)に設けられ、非圧入部Qを形成する円錐台状の逃がし溝320とを備えている。
インサート部材310は、軸方向の両端部分が放熱フィン72の両端面250より軸方向の外側に突出する突出部分313を形成している。そして、インサート部材310の内周面311は、整流素子70のディスク100に対し、その外周面102の全面にわたって圧接している。
これに対し、逃がし溝320は、放熱フィン72の取付孔200の一端側(図示上端側)において内周面201が円錐面202に形成されることによって設けられている。つまり、放熱フィン72の取付孔200それ自体は、実施例1と実質的に同一構造であるが、実施例1の逃がし溝320の溝形状と対比した場合、円筒状部分321がインサート部材310で埋められ、円錐状部分322のみが残された状態と等価の形状をなしている。
したがって、本実施例では、逃がし溝320が、インサート部材310の外周面312の軸方向の一端側(図示上端側)と放熱フィン72の取付孔200の内周面201(円錐面202)の軸方向の一端側(図示上端側)とがなす対向面M、M間に設けられている。そして、インサート部材310の外周面312は、放熱フィン72の取付孔200の内周面201と圧接する圧入部Pと、逃がし溝320によって圧入されることがない非圧入部Qとに区分されている。
本実施例の圧入手段300によれば、インサート部材310は、整流素子70とは圧入状態にあるものの、放熱フィン72との間に非圧入部Qが存在するため、この非圧入部Qにより整流素子70の圧入荷重を加減(緩和)することができる。
特に、本実施例によれば、インサート部材310を、軸方向両端の突出部分313が放熱フィン72の両端面250より軸方向の外側に突出しているため、この突出部分313が一種の放熱フィンの役目を果たす。つまり、この突出部分313が放熱フィン72の端面250に沿って流通する冷却風に晒されるため、放熱フィンとして機能するわけで、当該突出部分313によって放熱面積を実質的に拡大することができる。かくして、インサート部材310からの整流素子70の放熱を促進し、整流装置7の冷却性能を向上することができる。
なお、上記実施例4において、逃がし溝320の配置を逆側に配置する、つまり、逃がし溝320を、実施例2と同様に、放熱フィン72の取付孔200に対し軸方向の他端側(図示下端側)に設けるようにしても良い。
また、インサート部材310の突出部分313を、軸方向の一端側または他端側の一方だけに設けるようにしても良い。
〇実施例5
実施例5を示す図5(b)において、圧入手段300は、軸方向の一端側(図示上端側)に鍔状部分314を有する円筒状のインサート部材310と、実施例2と同様に、放熱フィン72の取付孔200に対し軸方向の下端側(図示下端側)に設けられた逃がし溝320とを備えている。
したがって、本実施例では、逃がし溝320が、インサート部材310の外周面312の軸方向の他端側(図示下端側)と放熱フィン72の取付孔200の内周面201(円錐面202)の軸方向の他端側(図示下端側)とがなす対向面M、M間に設けられている。そして、インサート部材310の外周面312は、放熱フィン72の取付孔200の内周面201と圧接する圧入部Pと、逃がし溝320によって圧入されることがない非圧入部Qとに区分されている。
また、インサート部材310は、放熱フィン72の取付孔200の軸方向長と実質的に同じ軸長を有しており、その軸方向の一端側(図示上端側)のみに、放熱フィン72の端面250より軸方向の外側に突出しかつ外径方向に延展する大径の鍔状部分314が形成されている。そして、この鍔状部分314の裏面が放熱フィン72の端面250に当接している。
また、インサート部材310の他端側(図示下端側)は、放熱フィン72の端面250に接する位置までとなっており、放熱フィン72の端面250から突出していない。
上記構成の本実施例によれば、上記実施例4と同様、インサート部材310は、整流素子70とは圧入状態にあるものの、放熱フィン72との間に非圧入部Qが存在するため、この非圧入部Qにより整流素子70の圧入荷重を加減(緩和)することができる。
そして、本実施例によれば、インサート部材310は、放熱フィン72の端面250より軸方向の外側に突出しかつ外径方向に延展する鍔状部分314を有しており、この鍔状部分314が放熱フィン72の端面250に当接している。このため、鍔状部分314が放熱フィン72の端面250に沿って流通する冷却風と接触する一種の放熱フィンの役目を果たす。かくして、鍔状部分314によって放熱面積が実質的に拡大するため、インサート部材310からの整流素子70の放熱を促進し、整流装置7の冷却性能を向上することができる。
また、インサート部材310は、鍔状部分314を備えることにより、放熱フィン72の作製時における放熱フィン72自体の歪み・変形(例えば、取付孔200の内周面と中心軸との歪みやフィン表面の反り・うねり等)を矯正することができる。
つまり、インサート部材310は、鍔状部分314によって剛性が強化され、円筒形状を維持する機能に優れるため、圧入時に取付孔200の内周面と中心軸との歪みを修正(矯正)することができる。また、鍔状部分314を放熱フィン72の端面250に圧接させることで放熱フィン72の端面250の平滑化に寄与するため、フィン表面の反り・うねり等を矯正することができる。
なお、本実施例の組付方法として、その一例を紹介すれば、インサート部材310には、あらかじめ鍔状部分314を有するものを用い、整流素子70に嵌着(圧入)したのち、全体を図示上端側より圧入することによって容易に組付けることができる。
また、インサート部材310の他端側(図示下端側)は、放熱フィン72の端面250に接する位置までとなっているため、圧入カスも良好に排出することができる。
ところで、圧入手段300を逆配置、つまり、圧入部Pと非圧入部Qとを上記実施例4のごとき配置にすることも勿論可能である。この場合、インサート部材310の鍔状部分314の下側に逃がし溝320が位置することになるため、逃がし溝320が放熱経路を阻害する点が懸念されるが、本実施例5では、インサート部材310の鍔状部分314の下側に逃がし溝320が何ら存在しないため、そのような懸念を完全に払拭することができる。
(実施例6)
次に、本発明の他の実施形態である実施例6について、図6を参照しながら説明する。
この実施例6は、圧入手段300の逃がし溝320の構成(構築の仕方)を上記実施例1〜5までとは全く異ならせた例を示すものである。つまり、上記実施例1〜5においては、逃がし溝320を設けるために、放熱フィン72の取付孔200に円錐面202を形成したが、本実施例は、整流素子70のディスク100の外周面102に円錐面103を形成することで逃がし溝320を設けるようにしたものである。
ここで、図6は、整流素子70のリード120を中心にして左右で異なる実施形態、つまり、圧入部Pと非圧入部Qとの配置関係を上下逆にした2つの形態を示すものである。
図6において、左側に示す実施形態の場合には、ディスク100の外周面102の上端側に円錐面103を形成し、また、右側に示す実施形態の場合には、ディスク100の外周面102の下端側に円錐面103を形成することで、それぞれ逃がし溝320を形成している。
したがって、本実施例では、非圧入部Qを形成する逃がし溝320の対向面Mを、インサート部材310の内周面311とディスク100の外周面102(円錐面103)とが担っている。
そして、インサート部材310は、放熱フィン72の取付孔200の軸方向長と実質的に同じ軸長を有しており、その軸方向の一端側(図示上端側)および他端側(図示下端側)が、共に、放熱フィン72の端面250に接する位置までとなっており、放熱フィン72の端面250から突出していない。
(実施例7、8)
次に、本発明の他の実施形態である実施例7、8について、図7(a)および図7(b)を参照しながら説明する。
この実施例7、8は、圧入手段300の逃がし溝320の構成(構築の仕方)および溝形状を上記実施例1〜6までとは全く異ならせた例を示すものである。
図7において、本実施例7、8は、いずれも、インサート部材310のみ、とりわけ、その内、外周面311、312を利用して、円環状の逃がし溝320を形成するようにしたものであって、圧入手段300は、圧入領域として、インサート部材310の軸方向の一端側(図示上端側)に圧入部Pを、そして他端側(図示下端側)に非圧入部Qを有している。
なお、インサート部材310は、上記実施例6と同様、放熱フィン72の取付孔200の軸方向長と実質的に同じ軸長で、放熱フィン72の端面250に接する位置までとなっており、放熱フィン72の両端面250から突出していない。
各実施例ごとの特徴は、次の通りである。
〇図7(a)に示す実施例7では、インサート部材310の内周面311に内径を拡大する大径孔面315を設け、この大径孔面315と整流素子70のディスク100の外周面102との間に円環状の逃がし溝320を形成している。
〇図7(b)に示す実施例8では、インサート部材310の外周面312に外径を縮小する小径軸面316を設け、この小径軸面316と放熱フィン72の取付孔200の内周面201との間に円環状の逃がし溝320を形成している。
したがって、非圧入部Qを形成する逃がし溝320の対向面Mを、図7(a)に示す実施例7ではインサート部材310の内周面311と、ディスク100の外周面102とが担い、図7(b)に示す実施例8ではインサート部材310の外周面312と、放熱フィン72の取付孔200の内周面201とが担っている。
なお、上記実施例7、8において、圧入手段300は、圧入部Pと非圧入部Qとを逆配置にすることもできる。つまり、インサート部材310の一端側(図示上端側)の内、外周面311、312にそれぞれ大径孔面315、小径軸面316を設けることによって、インサート部材310の軸方向の一端側(図示上端側)に非圧入部Q、他端側(図示下端側)に圧入部Pがそれぞれ形成されるようにしても良い。
(実施例9)
次に、本発明の主要部品の他の実施形態である実施例9について、図8を参照しながら説明する。
この実施例9は、インサート部材310の別の実施形態を示すものである。
上述した各実施例では、いずれも、例えば金属パイプを切断することによって作製した円筒状のインサート部材310を採用したが、本実施例では、平板状の金属板Kを素材として用い、これを円筒状に丸めることによってインサート部材310を作製している。
本実施例によれば、インサート部材310は、合わせ面に隙間317を有するC字形状をなしており、隙間317の円周方向長の増減によってインサート部材(310)の直径を変えることができる。
したがって、任意の径を有するインサート部材310を安価に作製することができる。また、隙間317の大きさで径を拡縮することができるため、インサート部材310の圧入荷重を調整することもできる。
〔変形例〕
以上本発明を9つの実施形態について詳述してきたが、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々変形することが可能であり、その変形例を例示する。
(1)図2〜図4に示す実施例1〜3において、逃がし溝320の全体形状を、円筒状部分321と円錐状部分322とによって構成される円錐台状の環状溝に形成したが、円錐状部分322を省略して円筒状部分321のみによって構成しても良い。
(2)図5および図6に示す実施例4〜6において、放熱フィン72または整流素子70のディスク100に対し、円錐面201、103を設けて円錐台状の逃がし溝320を形成する構造に代えて、図7に示す実施例7、8のごとく、放熱フィン72の取付孔200に大径孔面を設けたり、整流素子70のディスク100の外周面102に小径軸面を設けることによって、円環状の逃がし溝320を形成しても良い。
もっとも、実施例7、8において、円環状の逃がし溝320に代えて、インサート部材310の内、外周面311、312に円錐面を設けることで、円錐台状の逃がし溝320を形成するようにしても良い。
(3)また、図2に示す実施例1および図4(a)に示す実施例2において、インサート部材310の下端側(実施例1)もしくは上端側(実施例2)を放熱フィン72の端面250より外側に突出させて突出部分313を設けることで、放熱効果を向上するようにしても良い。
(4)上記の各実施例において、インサート部材310と放熱フィン72との熱膨張率を異ならせることは、実施例1で詳説した効果(3)の他に、次のような効果も期待できる。つまり、常温時(組付け時)と高温時(使用時)との環境変化により、両者の熱膨張差に起因して、インサート部材310と放熱フィン72との圧入強度が変化するため、例えば、インサート部材310として放熱フィン72より熱膨張率が大きいものを用いることにより、使用時には熱膨張差によりインサート部材310と放熱フィン72との嵌合強度を高めることができる。したがって、放熱フィン72へのインサート部材310の圧入時に「とまり嵌め」または「すきま嵌め」を実現でき、組付作業が容易となる。
(5)また、上記の各実施例において、逃がし溝200に対し、整流素子70のディスク100、放熱フィン72の取付孔200、およびインサート部材310の三部材のうち、少なくとも一部を塑性変形させて形成したカシメ部(図示省略)を装填することにより、整流素子70の抜け止め強度を補強することができる。
(6)以上の実施形態では、整流装置7をカバー8の内側に配設したが、フレーム6の内側に配設しても良い。
(7)また、以上の実施形態では、本発明を車両用交流発電機(オルタネータ)Gの整流装置7に適用した場合について説明したが、これに限ることなく、整流装置を内蔵する種々のタイプの回転電機に適用し、同様の作用効果を奏することができる。
以上詳述してきた本発明の特徴点および特記すべき作用効果を、特許請求の範囲において従属項として記載した各手段にしたがって要約列挙すれば、次の通りである。
(特徴点1=請求項2の手段)
請求項1に記載の整流装置7において、
インサート部材310は、整流素子(ダイオード)70、71におけるディスク100の底部側のみに圧入部Pを形成していることを特徴としている(例えば、実施例1参照)。
上記手段によれば、ディスク100の中実部(底部)は剛性が高く、この剛性が高い領域のみを圧入部Pとして活用しているため、ディスク100には変形が生じなく、半導体ペレット110や半導体ペレット110とディスク100との接合用半田に加わる応力を大幅に低減することが可能になる。
(特徴点2=請求項3の手段)
請求項1に記載の整流装置(7)において、
インサート部材310は、整流素子70、71におけるディスク100の反底部側(中空部側)のみに圧入部Pを形成していることを特徴としている(例えば、実施例2参照)。
上記手段によれば、圧入部Pを形成するディスク100の反底部側(中空部側)は低剛性側であるため、変形し易く、インサート部材310とディスク100との圧入寸法に例えば締まり嵌め方向に誤差が生じても、かかる誤差を上記変形によって吸収することができる。したがって、インサート部材310とディスク100との寸法公差を緩くすることができ、それだけ設計自由度が高まる。
また、ディスク100の反底部側(中空部側)は、半導体ペレット110の装着位置より離れているため、圧入荷重が加わっても半導体ペレット110や半導体ペレット110とディスク100との接合用半田に与えるストレスを軽減することが可能になる。
(特徴点3=請求項4の手段)
請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の整流装置7において、
インサート部材310は、少なくとも一端側または他端側の一方が、冷却板(放熱フィン)72、73の端面より軸方向の内側に凹んで位置しており、その凹んだ部分(凹部)に非圧入部Qを形成する逃がし溝320が設けられていることを特徴としている(例えば、実施例1〜3参照)。
上記構成によれば、当該凹部により放熱フィン72の端面250に沿って流通する冷却風に乱流が生起されるため、ディスク100外周囲の冷却を促進し、整流素子70、71の冷却効果を向上することができる。
(特徴点4=請求項5の手段)
請求項1に記載の整流装置7において、
インサート部材310は、少なくとも一端側または他端側の一方が冷却板72、73の端面250より軸方向の外側に突出していることを特徴としている(例えば、実施例4参照)。
上記手段によれば、その突出部分313によって放熱面積を実質的に拡大することができるため、インサート部材310からの整流素子70の放熱を促進し、整流装置7の冷却性能を向上することができる。
(特徴点5=請求項6の手段)
請求項1に記載の整流装置7において、
インサート部材310は、一端側に冷却板72、73の端面250より軸方向の外側に突出しかつ外径方向に延展する鍔状部分314を有しており、この鍔状部分314が冷却板72、73の端面250に当接していることを特徴としている(例えば、実施例5参照)。
上記手段によれば、鍔状部分314によって放熱面積を実質的に拡大することができるため、インサート部材310からの整流素子70の放熱を促進し、整流装置7の冷却性能を向上することができる。
また、インサート部材310は、鍔状部分314を備えることにより、放熱フィン72の作製時における放熱フィン72自体の歪み・変形(例えば、取付孔200の内周面と中心軸との歪みやフィン表面の反り・うねり等)を矯正することができる。
(特徴点6=請求項7の手段)
請求項1に記載の整流装置7において、
逃がし溝320は、インサート部材310の内周面311または外周面312のいずれかに設けられていることを特徴としている(例えば、実施例7、8参照)。
上記手段によれば、追加部品であるインサート部材310のみで、圧入部Pと非圧入部Qとの両者を形成することができ、構成が簡単である。
(特徴点7=請求項8の手段)
請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載の整流装置7において、
インサート部材310は、冷却板72、73に比して熱伝導率が高い材質で形成されていることを特徴としている{例えば、実施例1、変形例(3)参照}。
上記手段によれば、インサート部材310から冷却板72、73への放熱を促進し、冷却性能を向上することができる。
(特徴点8=請求項9の手段)
請求項1〜請求項8のいずれか1つに記載の整流装置7において、
インサート部材310は、冷却板72、73の取付孔200に対し、インサート部材310の圧入方向とは反対側に位置する一端側が、取付孔200の圧入方向とは反対側に位置する一端側の終端まで圧入されていることを特徴としている(例えば、実施例2、6〜8参照)。
上記手段によれば、“圧入カス”は、インサート部材310によって冷却板72、73の端面250まで押し出され、当該端面250のエッジで削ぎ落とされるため、冷却板72、73側に残ることがない。
(特徴点9=請求項10の手段)
請求項1〜請求項9のいずれか1つに記載の整流装置7において、
インサート部材310は、平板から環状に丸めて形成されるとともに、その合わせ面に隙間317を有するC字形状をなしており、隙間317の増減によってインサート部材310の直径が可変することを特徴としている(例えば、実施例9参照)。
上記手段によれば、任意の径を有するインサート部材310を安価に作製することができる。また、隙間317の大きさで径を拡縮することができるため、インサート部材310の圧入荷重を調整することもできる。
(特徴点10=請求項11の手段)
請求項1〜請求項10のいずれか1つに記載の整流装置7において、
整流素子70、71のディスク100、放熱フィン72、73の取付孔200、およびインサート部材310の三部材のうち、少なくとも一部を塑性変形させることによってカシメ部を形成し、このカシメ部を逃がし溝320に装填することを特徴としている{例えば、変形例(4)参照}。
上記手段によれば、カシメ部によって整流素子70、71の抜け止め強度を補強することができる。
1…交流発電機、7…整流装置、70、71…整流素子(ダイオード)(三部材の一つ)、72、73…冷却板(放熱フィン)、100…カップ状ディスク、102…外周面、110…半導体ペレット、120…リード、200…取付孔(三部材の一つ)、300…圧入手段、310…インサート部材(三部材の一つ)、311…外周面、312…内周面、320…逃がし溝、M…対向面、P…圧入部、Q…非圧入部。

Claims (11)

  1. 金属製のカップ状ディスク(100)およびこのディスク(100)内に封着された半導体ペレット(110)を有する整流素子(70、71)と、板厚方向に貫通して設けられ、前記整流素子(70、71)を取付けるための複数の取付孔(200)を有する金属製の冷却板(72、73)とを備え、前記取付孔(200)に対して前記整流素子(70、71)を個別に圧入手段(300)によって嵌着することにより、一枚の前記冷却板(72、73)上に複数の前記整流素子(70、71)を並置する構成の整流装置(7)であって、
    前記圧入手段(300)は、圧入領域として圧入部(P)と非圧入部(Q)とを有し、前記整流素子(70、71)と前記取付孔(200)との間に介装され、前記圧入部(P)を形成する金属製のインサート部材(310)と、前記非圧入部(Q)を形成する逃がし溝(320)とを備えており、
    前記インサート部材(310)は、円筒形状をなしていて、前記インサート部材(310)の内周面(311)が前記ディスク(100)の外周面(102)に圧接するとともに、前記インサート部材(310)の外周面(312)が前記取付孔(200)の内周面(201)に圧接することで、前記整流素子(70、71)を前記冷却板(72、73)の前記取付孔(200)に圧入固定しており、
    前記整流素子(70、71)、前記冷却板(72、73)の前記取付孔(200)、および前記インサート部材(310)の三部材において、軸方向の一方側を一端側、その反対側を他端側と呼び、前記三部材(70または71、200、310)の二者もしくは三者が径方向で相互に対面する周面を対向面(M)と呼ぶとき、
    前記三部材(70または71、200、310)のうち、少なくとも二者の一端側において、前記対向面(M、M)間に前記非圧入部(Q)を形成する前記逃がし溝(320)が設けられ、
    前記インサート部材(310)は前記放熱板(72、73)より熱膨張率が低いことを特徴とする整流装置(7)。
  2. 請求項1に記載の整流装置(7)において、
    前記インサート部材(310)は、前記整流素子(70、71)における前記ディスク(100)の底部側のみに前記圧入部(P)を形成していることを特徴とする整流装置(7)。
  3. 請求項1に記載の整流装置(7)において、
    前記インサート部材(310)は、前記整流素子(70、71)における前記ディスク(100)の反底部側(中空部側)のみに前記圧入部(P)を形成していることを特徴とする整流装置(7)。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の整流装置(7)において、
    前記インサート部材(310)は、少なくとも前記一端側または他端側の一方が、前記冷却板(72、73)の端面(250)より軸方向の内側に凹んで位置しており、その凹んだ部分に前記非圧入部(Q)を形成する前記逃がし溝(320)が設けられていることを特徴とする整流装置(7)。
  5. 請求項1に記載の整流装置(7)において、
    前記インサート部材(310)は、少なくとも前記一端側または他端側の一方が、前記冷却板(72、73)の端面(250)より軸方向の外側に突出していることを特徴とする整流装置(7)。
  6. 請求項1に記載の整流装置(7)において、
    前記インサート部材(310)は、前記一端側に前記冷却板(72、73)の端面(250)より軸方向の外側に突出しかつ外径方向に延展する鍔状部分(314)を有しており、この鍔状部分(314)が前記冷却板(72、73)の端面(250)に当接していることを特徴とする整流装置(7)。
  7. 請求項1に記載の整流装置(7)において、
    前記逃がし溝(320)は、前記インサート部材(310)の内周面(311)または外周面(312)のいずれかに設けられていることを特徴とする整流装置(7)。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載の整流装置(7)において、
    前記インサート部材(310)は、前記冷却板(72、73)に比して熱伝導率が高い材質で形成されていることを特徴とする整流装置(7)。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか1つに記載の整流装置(7)において、
    前記インサート部材(310)は、前記冷却板(72、73)の前記取付孔(200)に対し、前記インサート部材(310)の圧入方向とは反対側に位置する一端側が、前記取付孔(200)の圧入方向とは反対側に位置する一端側の終端まで圧入されていることを特徴とする整流装置(7)。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれか1つに記載の整流装置(7)において、
    前記インサート部材(310)は、平板から円筒状に丸めて形成されるとともに、その合わせ面に隙間(317)を有するC字形状をなしており、前記隙間(317)の増減によって前記インサート部材(310)の直径が可変することを特徴とする整流装置(7)。
  11. 請求項1〜請求項10のいずれか1つに記載の整流装置(7)において、
    前記逃がし溝(320)には、前記三部材(70または71、200、310)の一部を塑性変形させて形成したカシメ部が装填してあることを特徴とする整流装置(7)。
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