JP2019039894A - 物品検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】上流側コンベアと下流側コンベアとの間で被検査物が乗り継ぐ際、スムーズな乗り継ぎを可能にし、被検査物の姿勢変化を抑制できる物品検査装置を提供する。【解決手段】電磁波照射空間17と、一対のローラ14にベルト16が掛け渡されて上面が被検査物Wを搬送する載置面21となる上流側コンベア5と、一対の他のローラ14にベルト16が掛け渡されて上面が載置面21と同一平面の載置面22となり、電磁波照射空間17を含む隙間10を隔てて上流側コンベア5と分割されて配置されることにより被検査物Wが隙間10を通過して載置面22に乗り移る下流側コンベア6と、電磁波照射空間17を挟んで一対が隙間10に配置され、それぞれがローラ14より細径に形成され、且つ軸線がローラ14と同方向となって軸線直交断面が上方に突出する凸曲面を有する案内部材23と、を具備する。【選択図】図5

Description

本発明は、物品検査装置に関する。
X線や光などの電磁波を照射して被検査物を検査する物品検査装置においては、被検査物の搬送路に電磁波照射空間が形成される。電磁波照射空間の上方からは、電磁波発生部により電磁波が照射される。被検査物に照射された電磁波は、電磁波照射空間を挟んで電磁波発生部の反対側となる下方に配置された電磁波検出部により検出される。また、物品検査装置は、電磁波照射空間を挟んで分割される上流側コンベアと下流側コンベアとを有する。上流側コンベア及び下流側コンベアは、被検査物を、電磁波照射空間に通過させながら搬送する。
ところで、電磁波照射空間である上流側コンベアと下流側コンベアとの間隙部には、受け渡し板が配置されている。受け渡し板は、透明または半透明の合成樹脂板であり、X線と光の双方が通過しやすい素材で且つ通過しやすい厚さ寸法に形成されている。この受け渡し板が設けられていることにより、上流側コンベアから下流側コンベアに受け渡される被検査物は、間隙部においてほぼ水平姿勢を保ちやすくなる。
特許第5720029号公報
しかしながら、従来の物品検査装置は、上流側コンベアと下流側コンベアの間隙部に、受け渡し板を配置し、搬送面を連続させるように構成させることで被検査物を上流から下流へ乗り継ぎさせているが、上流,下流の各ベルト上では被検査物が載置状態であり、両ベルト間に配置された受け渡し板上では被検査物が摺動移動となる。つまり、被検査物は受け渡し板上ではこの板面と面接触し、この乗り継ぎ部分において搬送抵抗のため姿勢変化を起こす虞、例えば搬送方向に対して斜めになるなどの虞があった。物品検査装置は、被検査物が乗り継ぎ部分、すなわち、電磁波照射空間において姿勢変化すると、検査精度や選別精度に影響する場合があった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、上流側コンベアから下流側コンベアへと被検査物が乗り継ぐ際に、上流側コンベアと下流側コンベアとの間でスムーズな乗り継ぎを可能にし、被検査物の姿勢変化を抑制できる物品検査装置を提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の物品検査装置1は、電磁波照射空間17と、
少なくとも一対のローラ14,15にベルト16が掛け渡されて上面が被検査物Wを搬送する載置面21となる上流側コンベア5と、
少なくとも一対の他のローラ14,15にベルト16が掛け渡されて上面が前記載置面21と同一平面の載置面22となり、前記電磁波照射空間17を含む隙間10を隔てて前記上流側コンベア5と分割されて配置されることにより前記被検査物Wが前記隙間10を通過して前記載置面22に乗り移る下流側コンベア6と、
前記電磁波照射空間17を挟んで少なくとも一対が前記隙間10に配置され、それぞれが前記ローラ14,15より細径に形成され、且つ軸線が前記ローラ14,15と同方向となって軸線直交断面が上方に突出する凸曲面を有する案内部材23と、
を具備することを特徴とする。
この物品検査装置1では、上流側コンベア5により搬送される被検査物Wは、搬送端に到達すると、搬送方向前部が隙間10に進入する。隙間10に進入した被検査物Wの搬送方向前部は、電磁波照射空間17の上流側に配置された案内部材23に乗り移る。案内部材23は、凸曲面を有するので、被検査物Wのスムーズな乗り移りが可能となる。上流側の案内部材23に乗り移った被検査物Wは、被検査物Wの搬送方向後部と載置面21との摩擦により、搬送方向にさらに押される。被検査物Wは、案内部材23に乗り移って搬送方向に移動する際、下面が案内部材23の凸曲面に線接触するため、従来構成の受け渡し板による面接触の場合に比べ、接触抵抗が軽減され、従来構成よりも搬送抵抗が抑制される。上流側の案内部材23に支持された被検査物Wは、さらに搬送されることにより、搬送方向前部が電磁波照射空間17を通過する。電磁波照射空間17を通過した被検査物Wの搬送方向前部は、電磁波照射空間17を挟み上流側の案内部材23と反対側である下流側の案内部材23に乗り移る。下流側の案内部材23も、同様に凸曲面を有するので、被検査物Wは、スムーズな乗り移りが可能となる。下流側の案内部材23に乗り移った被検査物Wは、搬送方向にさらに押されることにより、搬送方向前部が下流側コンベア6の載置面22に乗り移る。下流側コンベア6の載置面22に搬送方向前部が乗り移った被検査物Wは、今度は下流側コンベア6の載置面22との摩擦により下流側へ引っ張られて、下流側コンベア6へ移載される。被検査物Wは、これら案内部材23の設けられた乗り継ぎ部46を通過する際、従来構成よりも接触抵抗が低減することにより、スムーズな乗り継ぎが可能となる。そのため、被検査物Wは、電磁波照射空間17において姿勢変化しにくくなる。
本発明の請求項2記載の物品検査装置1は、請求項1記載の物品検査装置1であって、
前記案内部材23の前記電磁波照射空間17より上流側に配置される案内部材23Aは前記上流側コンベア5に設けられるとともに、前記凸曲面の頂部における母線が前記載置面21に一致するように配置され、
前記案内部材23の前記電磁波照射空間17より下流側に配置される案内部材23Bは前記下流側コンベア6に設けられるとともに、前記凸曲面の頂部における母線が前記載置面22に一致するように配置されていることを特徴とする。
この物品検査装置1では、電磁波照射空間17を挟む上流側の案内部材23Aと下流側の案内部材23Bとは、上流側の案内部材23Aが上流側コンベア5に取り付けられ、下流側の案内部材23Bが下流側コンベア6に取り付けられる。
従って、上流側コンベア5と下流側コンベア6とが、それぞれの載置面21,22を同一平面として取り付けられれば、それぞれの案内部材23A,23Bの頂部も載置面21,22と同一面に位置決めされることになる。すなわち、物品検査装置1は、上流側コンベア5及び下流側コンベア6をそれぞれ正規の位置に取り付ければ、両案内部材23A,23Bも同時に正規の位置で取り付けが完了する。このため、清掃時やメンテナンス時のコンベア4の再組付けを容易にすることができる。
本発明の請求項3記載の物品検査装置1は、請求項1または2に記載の物品検査装置1であって、
前記案内部材23(23A,23B)は、前記軸線直交断面が円形状であり、且つ前記軸線を中心に回転自在に支持されていることを特徴とする。
この物品検査装置1では、案内部材23(23A,23B)が、軸線直交断面を円形状とした丸棒形状となり、且つ軸線を中心に回転自在に支持される。この回転支持により、物品検査装置1では、被検査物Wが乗り移ったとき、案内部材23(23A,23B)が回転し、すなわちローラコンベアのようになって、接触抵抗をさらに小さくすることができ、被検査物Wの移動をスムーズにする。
本発明に係る請求項1記載の物品検査装置によれば、上流側コンベアから下流側コンベアへと被検査物が乗り継ぐ際、線接触となる凸曲面の案内部材が配置されていることから、接触抵抗が軽減されてスムーズな乗り継ぎを可能にし、被検査物の姿勢変化を抑制できる。これにより、検査精度などへの影響が減少する。また、電磁波照射空間を避けた位置に案内部材が配置され、電磁波の照射の妨げにならない。
本発明に係る請求項2記載の物品検査装置によれば、上流側コンベアと下流側コンベアの載置面を同一平面に合わせて突き合わせることで、案内部材の頂部をも容易に載置面に一致させて配置することができる。
本発明に係る請求項3記載の物品検査装置によれば、案内部材と被検査物との搬送抵抗を低減して、よりスムーズな乗り継ぎを可能にし、被検査物の姿勢変化をより確実に抑制できる。
本発明に係る実施形態の物品検査装置を正面側から見た斜視図である。 図1に示した乗り継ぎ部の要部拡大図である。 案内部材取付部の分解斜視図である。 案内部材取付部の調整時の説明図である。 乗り継ぎ部の運用時の説明図である。 案内部材を上流側コンベアと下流側コンベアとに取り付けた変形例に係る物品検査装置の要部側面図である。 (a)は案内部材を断面半円形状で形成した変形例に係る物品検査装置の要部側面図、(b)は案内部材を半円筒形状で形成した変形例に係る物品検査装置の要部側面図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る実施形態の物品検査装置1を正面側から見た斜視図である。
この実施の形態における物品検査装置1は、被検査物W(図4参照)に電磁波であるX線を照射し、被検査物Wを透過したX線を検出し、X線透過量に基づいて被検査物Wに異物が混入している場合にこの異物を検出する装置である。
図1に示す物品検査装置1は、装置を構成する各種部品等を所定の配置で設置し、または取り付けるための基体(フレーム)である筐体2と、筐体2を設置面上に支持するための脚部3とを有している。筐体2は、検査に使用する電磁波を外部に透過させない遮蔽性の構造と材質で作られている。筐体2の内部には、被検査物Wを筐体2の内方に搬入し、検査後に筐体2の外に搬出するために、被検査物Wの搬送方向について上流側と下流側に開口した内部空間Sが設けられている。そして、後述するように、被検査物Wを搬送するコンベア4(上流側コンベア5及び下流側コンベア6)がこの内部空間Sに配置されており、内部空間Sの上流側と下流側の開口のうち、コンベア4よりも上方の部分が、それぞれ被検査物Wが通過する入口7及び出口8となっている。
また、図示はしないが、外部に開放された内部空間Sの入口7と出口8には、電磁波を遮蔽する遮蔽扉または可撓性の遮蔽カーテン等の遮蔽手段が取り付けられる。また、図1に示すように、筐体2の前面側には遮蔽構造の蓋部9が開閉自在に取り付けられており、蓋部9を開放することにより筐体2の内部空間Sを開放し、コンベア4(上流側コンベア5及び下流側コンベア6)を取り外し、筐体2の内方の清掃、整備等を行うことができるように構成されている。
図2は図1に示した乗り継ぎ部の要部拡大図である。
図1及び図2に示すように、筐体2の内部空間Sには、被検査物Wの搬送方向について入口7側の前半部に、上流側コンベア5が水平に配置されている。また、被検査物Wの搬送方向について出口8側の後半部に、下流側コンベア6が水平に配置されている。上流側コンベア5と、下流側コンベア6は、所定寸法の隙間10をおいて実質的に互いに同一面内に位置するように、内部空間Sの下方を区画する筐体2の上面に載置されている。入口7から上流側コンベア5に乗せられた被検査物Wは、上流側コンベア5によって内部空間Sを搬送され、隙間10を乗り越えて下流側コンベア6に乗り移り、下流に搬送されて出口8から筐体2の外に送り出される。
上流側コンベア5及び下流側コンベア6は、下方にある筐体2に連結されたサイドプレート11に対し、図示しない係止構造を介して位置乃至姿勢が調整できるように係止された一対の側板12,12と、側板12,12に取り付けられたコンベア取付部材である受台13と、搬送方向について各受台13の一端部及び他端部にそれぞれ回転自在に搭載された一対のローラである従動ローラ14及び駆動ローラ15と、従動ローラ14及び駆動ローラ15に掛け回されたベルト16と、駆動ローラ15を駆動するモータ(図示略)とを有している。ここで、受台13には一対の側片が形成されており、この受台13の一対の側片が一対の側板12,12に取り付けられてコンベアユニットを構成している。なお、上流側コンベア5は、上流側のローラが駆動ローラ15であり、下流側のローラが従動ローラ14である。また、下流側コンベア6は、上流側のローラが従動ローラ14であり、下流側のローラが駆動ローラ15である。
上流側コンベア5及び下流側コンベア6は、複数の構成部品からなるコンベアユニットとして構成されているため、筐体2に対する着脱が容易である。すなわち、清掃や整備時には、筐体2の前面にある蓋部9を開放して内部空間Sにアクセスすれば、容易に筐体2から取り外して筐体2の外に搬出することができ、清掃や整備が容易であり、再装着も容易である。
本実施形態に係る物品検査装置1は、隙間10に、電磁波照射空間17(図5参照)を含む。上流側コンベア5及び下流側コンベア6は、この電磁波照射空間17を挟んで分割される。上流側コンベア5及び下流側コンベア6は、この電磁波照射空間17に被検査物Wを通過させて搬送する。
物品検査装置1は、電磁波照射空間17に上方から電磁波を照射する電磁波発生部18(図1参照)と、電磁波照射空間17を挟んで電磁波発生部18の反対側となる下方に設けられ、被検査物Wに照射された電磁波を検出する電磁波検出部19と、を備える。
電磁波発生部18は、例えばX線を発生させ、発生させたX線を電磁波検出部19に向けて照射するものである。電磁波発生部18は、長孔(スリット)を介して電磁波を照射する。スリットを介して照射される照射電磁波20は、例えば図1に示す矩形のスクリーン状となるが、電磁波がX線の場合には、照射電磁波20が略三角形のスクリーン状となる。
電磁波検出部19は、多数の受光素子が上流側コンベア5及び下流側コンベア6の幅方向に配列されたラインセンサからなる。電磁波検出部19は、電磁波照射空間17の下方において、筐体2の平坦な検出部収容上面に覆われて配置される。この検出部収容上面には、電磁波を通過させる透光穴であるスリットを有したカバープレートが例えば両面接着シートなどにより貼り付けられる。
ところで、上流側コンベア5及び下流側コンベア6は、従動ローラ14及び駆動ローラ15に掛け渡された無端状のベルト16における周回面のうち上面のみが被検査物Wの載る載置面21,22となる。上流側コンベア5及び下流側コンベア6は、駆動時には、周回面の一部であるそれぞれの載置面21,22が上流側から下流側へ移動する。このため、上流側コンベア5の載置面21に載った被検査物Wは、隙間10を乗り継いで下流側コンベア6の載置面22へと乗り移ることができる。
上流側コンベア5の上流端と下流側コンベア6の下流端の各載置面21,22から各ローラ14,14に沿って湾曲するベルト対向面の間の略鼓形状の空間部分を含む隙間10には、隙間10を乗り継ぐ際の被検査物Wの下面を支える少なくとも一対の案内部材23が配置されている。隙間10は、搬送方向の中央部分に、上記の電磁波照射空間17を含む。一対の案内部材23は、載置面21,22と高さを揃え、この隙間10において、電磁波照射空間17を搬送方向の上流側と下流側で挟んで配置される。
また、それぞれの案内部材23は、従動ローラ14及び駆動ローラ15よりも細径に形成される。本実施形態では、後述のように案内部材23は丸棒であるが、その他の形状の場合にはその断面形状の外接円が、従動ローラ14及び駆動ローラ15よりも細径となるように形成される。
案内部材23は、軸線が、従動ローラ14及び駆動ローラ15と同方向となって、隙間10に配置される。それぞれの案内部材23は、軸線直交断面が、上方に突出する凸曲面を有する。
この案内部材23は、凸曲面の頂部における母線が、ベルト16の載置面21の高さに一致するように、上流側コンベア5及び下流側コンベア6の少なくとも一方のコンベア取付部材である受台13に取り付けられている。つまり、案内部材23は、受台13と一体的に取り付けられている。
本実施の形態において、案内部材23は、軸線直交断面が円形状である。つまり、案内部材23は、丸棒或いは丸パイプで形成される。案内部材23は、丸棒とすることにより、外周面の一部が軸線方向に連続する凸曲面の頂部を形成する。なお、案内部材23の断面形状や支持構造は、これに限定されない。例えばこの案内部材23を角棒を用いる場合には、角部を面取して凸曲面に形成したものであれば、本構成の案内部材23として同様に用いることができる。
一対の案内部材23は、電磁波照射空間17を挟む位置に、一対の支持板24によりそれぞれの両端が溶接などの手段で固定される。それぞれの支持板24は、アーム板25に取り付けられる。アーム板25は、受台13に取り付けられる。
図3は、一対の案内部材23の受台13への取り付けを示す案内部材取付部45の分解斜視図である。
案内部材取付部45では、案内部材23を支持する一対の支持板24とアーム板25により案内部材23の位置を固定する。支持板24は、上下に長い矩形状に形成され、その上部において、一対の案内部材23のそれぞれの軸端を固定し支持する。支持板24の中央部には、上下調整ボルト用ネジ穴26が形成される。支持板24には、上下調整ボルト用ネジ穴26の下方に、突起27が突設される。
アーム板25は、搬送方向に長い矩形状に形成される。アーム板25の搬送方向下流側の端部には、上下に長い長穴28が形成される。この長穴28には、上下調整ボルト29が挿通される。長穴28に挿通された上下調整ボルト29は、支持板24の上下調整ボルト用ネジ穴26に螺合する。また、アーム板25には、長穴28の下方に、逆U字形状に形成されるの上下ガイド溝30が形成される。この上下ガイド溝30には、支持板24の突起27が係合する。
アーム板25の搬送方向上流側の端部には、搬送方向に長い横U字形状の前後ガイド溝31が上下2段で形成されている。それぞれの前後ガイド溝31には、固定ボルト32が挿通される。この固定ボルト32は、受台13に形成された固定ネジ穴33に螺合する。また、アーム板25の中央部には、逆L字形状の前後ガイド溝34が形成される。この前後ガイド溝34は、従動ローラ14の軸端部14aと係合する。
図4は案内部材取付部45の調整時の説明図である。
案内部材取付部45は、受台13に対してアーム板25を搬送方向に移動し、アーム板25に対して支持板24を上下方向に移動することにより、案内部材23が位置決め調整可能となる。受台13に仮固定した固定ボルト32に対し前後ガイド溝31を移動するとともに、軸端部14aに対し前後ガイド溝34を移動することにより、案内部材23の前後位置(搬送方向位置)が調整される。軸端部14aに前後ガイド溝34が係合していることにより、アーム板25は高さ位置を維持されて前後位置の位置決めが行える。前後位置の調整が完了したアーム板25は、固定ボルト32により受台13に固定される。また、支持板24に仮固定した上下調整ボルト29を長穴28に対し移動するとともに、アーム板25の上下ガイド溝30に対して支持板24の突起27を移動することにより、案内部材23の上下位置が調整される。上下位置の調整が完了した支持板24は、上下調整ボルト29によりアーム板25に固定される。これにより、案内部材取付部45における案内部材23の位置決めが完了する。
図5は乗り継ぎ部の運用時の説明図である。
前後方向の位置決めが完了した案内部材23は、電磁波照射空間17を搬送方向の上流側と下流側とで挟んで配置される。また、上下方向の位置決めが完了した案内部材23は、凸曲面の頂部における母線が、上流側コンベア5及び下流側コンベア6のそれぞれのベルト16における載置面21,22の延長平面上に配置される。つまり、乗り継ぎ部を乗り継ぐ時の被検査物Wは、その下面が、上流側コンベア5及び下流側コンベア6の載置面21と同一の延長平面に配置された一対の案内部材23に接する。
次に、上記した構成の作用を説明する。
本実施形態に係る物品検査装置1では、上流側コンベア5により搬送される被検査物Wは、搬送下流端に到達すると、搬送方向前部が隙間10に進入する。隙間10に進入した被検査物Wの搬送方向前部は、電磁波照射空間17の上流側に配置された案内部材23に乗り移る。案内部材23は、凸曲面を有するので、被検査物Wのスムーズな乗り移りが可能となる。
上流側の案内部材23に乗り移った被検査物Wは、被検査物Wの搬送方向後部と載置面21との摩擦により、搬送方向にさらに押される。被検査物Wは、案内部材23に乗り移って搬送方向に移動する際、下面が案内部材23の凸曲面に線接触するため、従来構成の受け渡し板による面接触の場合に比べ、接触抵抗が軽減され、従来構成よりも搬送抵抗が抑制される。
その結果、物品検査装置1は、従来の受け渡し板を用いた構成では対応が困難であった小寸法、軽量の被検査物Wに対し、姿勢を維持したスムーズな搬送を可能にできる。
上流側の案内部材23に支持された被検査物Wは、さらに搬送されることにより、搬送方向前部が電磁波照射空間17を通過する。電磁波照射空間17を通過した被検査物Wの搬送方向前部は、電磁波照射空間17を挟み上流側の案内部材23と反対側である下流側の案内部材23に乗り移る。
下流側の案内部材23も、同様に凸曲面を有するので、被検査物Wは、スムーズな乗り移りが可能となる。下流側の案内部材23に乗り移った被検査物Wは、搬送方向にさらに押されることにより、搬送方向前部が下流側コンベア6の載置面21に乗り移る。下流側コンベア6の載置面22に搬送方向前部が乗り移った被検査物Wは、今度は下流側コンベア6の載置面22との摩擦により下流側へ引っ張られて、下流側コンベア6へ移載される。
被検査物Wは、これら案内部材23の設けられた乗り継ぎ部を通過する際、従来構成よりも接触抵抗が低減することにより、スムーズな乗り継ぎが可能となる。そのため、被検査物Wは、電磁波照射空間17において姿勢変化しにくくなる。
そして、一対の案内部材23の間は、空隙とされて照射電磁波20が通過するので、従来の受け渡し板のように、傷つきや異物の付着が生じない。そのため、物品検査装置1では、従来、受け渡し板を用いた場合に行われていた傷や付着物を画像データからノイズとして除去する煩雑な画像処理を行わずに済み、被検査物Wのみを検出できる。
さらに、凸曲面を備えた案内部材23を用いることは、被検査物Wを傷つきにくくすることができる副次的な効果も生じさせる。すなわち、従来の受け渡し板や、凸曲面ではなく板金加工等により構成される部材などでは、板金部品の端面や端縁部分がが鋭利になる虞があり、被検査物Wが損傷するリスクがあった。これに対し、本発明の物品検査装置1によれば、凸曲面の母線が被検査物Wに接触するのみとなるので、被検査物Wを破損する可能性を大幅に低減することができる。
また、この物品検査装置1では、電磁波照射空間17を挟む上流側の案内部材23と下流側の案内部材23とが、上流側コンベア5の受台13(コンベア取付部材)に取り付けられる。従って、上記した支持板24とアーム板25との調整により上流側コンベア5の載置面21に対する位置決めが行われれば、この上流側コンベア5と下流側コンベア6とを、載置面21を同一平面として取り付けることで、案内部材23の頂部が両載置面21,22と位置決め配置されることになる。
すなわち、上流側コンベア5及び下流側コンベア6を正規の位置に配置し取り付けることで、案内部材23も同時に正規の位置に配置され取り付けが完了することとなる。このため、清掃時やメンテナンス時のコンベア4の再組付けを容易にすることができる。
また、この物品検査装置1では、案内部材23が、軸線直交断面を円形状とした丸棒としたことで、被検査物Wとの接触抵抗を抑制し、搬送抵抗を低減して、スムーズな乗り継ぎを可能にし、被検査物Wの姿勢変化をより確実に抑制できる。
なお、案内部材23は、軸線を中心に回転自在に支持されていることとしてもよい。すなわち、一対の案内部材23が、電磁波照射空間17を挟む位置に、一対の支持板24によりそれぞれの両端が転がり軸受などを介して小径ローラのように軸線を中心に回転自在に支持する構成としても良い。この回転支持構造により、物品検査装置1は、被検査物Wが乗り移ったとき、案内部材23が回転し、接触抵抗の増加をさらに小さくすることができる。その結果、案内部材23と被検査物Wとの搬送抵抗をさらに低減して、よりスムーズな乗り継ぎを可能にし、被検査物Wの姿勢変化をより確実に抑制できる。
次に、上記した実施の形態に係る物品検査装置1の変形例を説明する。
図6は案内部材23を上流側コンベア5と下流側コンベア6とのそれぞれに取り付けた変形例に係る物品検査装置1の要部側面図である。
この変形例に係る物品検査装置1は、電磁波照射空間17を挟む上流側の案内部材23Aと下流側の案内部材23Bとが、上流側コンベア5と下流側コンベア6とのそれぞれに取り付けられている。すなわち、上流側の案内部材23Aは、上流側コンベア5のコンベア取付部材37に、一対のアーム部材35により両端が取り付けられる。下流側の案内部材23Bは、下流側コンベア6のコンベア取付部材37に、一対のアーム部材36により両端が取り付けられる。上流側のアーム部材35及び下流側のアーム部材36は、基端がコンベア取付部材である例えば受台37に固定され、先端が案内部材23A,23Bの端部を固定している。
この変形例に係る物品検査装置1によれば、上流側コンベア5と下流側コンベア6とが、それぞれの載置面21,22を同一平面として配置し取り付けられれば、それぞれの案内部材23A,23Bの頂部も載置面21,22に位置決めされることになる。すなわち、この物品検査装置1は、上流側コンベア5及び下流側コンベア6を正規の位置に取り付ければ、案内部材23A,23Bも同時に正規の位置で取り付けが完了する。このため、清掃時やメンテナンス時のコンベア4の再組付けを容易にすることができる。
なお、このアーム部材35,36にも、上述した実施形態と同様に調整用の機構部分、すなわち長穴やガイド溝,ボルトなどを構成させても良い。
図7(a)は案内部材38を断面半円形状で形成した変形例に係る物品検査装置1の要部側面図、(b)は案内部材39を半円筒形状で形成した変形例に係る物品検査装置1の要部側面図である。
物品検査装置1は、図7(a)に示すように、案内部材38を、断面半円形状の棒材で形成してもよい。この案内部材38は、上記の支持板24及びアーム板25や、アーム部材35により支持することができる。それぞれの案内部材38は、両端を溶接により支持板24やアーム部材35に固定することができる。
この物品検査装置1によれば、案内部材38が、断面半円形状の棒材で形成されるので、断面円形状の棒材よりも小型化が可能となる。すなわち、案内部材38は、円形状の下半円部がないので、その分、ベルト16と干渉しにくくでき、より狭い隙間10への対応が可能となる。
また、物品検査装置1は、図7(b)に示すように、案内部材39を半円筒形状で形成してもよい。この案内部材39は、上記の支持板24及びアーム板25や、アーム部材35により支持することができる。それぞれの案内部材39は、両端を溶接により支持板24やアーム部材35に固定することができる。
この物品検査装置1によれば、案内部材39が、半円筒形状で形成されるので、断面円形状の棒材よりも小型化が可能となるとともに、軽量化することができ、清掃時やメンテナンス時の作業をし易くできる。
従って、本実施形態に係る物品検査装置1によれば、上流側コンベア5と下流側コンベア6との間で被検査物Wが乗り継ぐ際、スムーズな乗り継ぎを可能にし、被検査物Wの姿勢変化を抑制できる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、例えば上記の実施形態では、物品検査装置が、被検査物に電磁波であるX線を照射し、被検査物を透過したX線を検出して異物を検出する場合を例に説明したが、本発明に係る物品検査装置は、この他、電磁波である光を照射し、被検査物を透過した光、或いは投影した光を検出して異物や不良品を検出する装置であっても、上記と同様の効果を奏するものである。
また、上述した実施形態では、案内部材が、支持板及びアーム板や、アーム部材を介して受台等のコンベア取付部材に支持される構成を説明したが、支持構造は、これには限定されない。案内部材は、例えば筐体に固定する構成としても良い。
さらに、上述した実施形態では、電磁波照射空間を挟んで一対の案内部材を配置する場合を例に説明したが、案内部材は、電磁波照射空間の片側に、隙間や被検査物の大きさに応じ2本や3本など複数を配置することもでき、また、例えば上流側を1本、下流側を2本などの組み合せとしても良い。
1…物品検査装置
5…上流側コンベア
6…下流側コンベア
10…隙間
13…コンベア取付部材(受台)
14…ローラ(従動ローラ)
15…ローラ(駆動ローラ)
16…ベルト
17…電磁波照射空間
21,22…載置面
23,23A,23B…案内部材
37…コンベア取付部材
W…被検査物

Claims (3)

  1. 電磁波照射空間(17)と、
    少なくとも一対のローラ(14,15)にベルト(16)が掛け渡されて上面が被検査物(W)を搬送する載置面(21)となる上流側コンベア(5)と、
    少なくとも一対の他のローラにベルトが掛け渡されて上面が前記載置面と同一平面の載置面(22)となり、前記電磁波照射空間を含む隙間(10)を隔てて前記上流側コンベアと分割されて配置されることにより前記被検査物が前記隙間を通過して前記載置面に乗り移る下流側コンベア(6)と、
    前記電磁波照射空間を挟んで少なくとも一対が前記隙間に配置され、それぞれが前記ローラより細径に形成され、且つ軸線が前記ローラと同方向となって軸線直交断面が上方に突出する凸曲面を有する案内部材(23)と、
    を具備することを特徴とする物品検査装置。
  2. 請求項1記載の物品検査装置であって、
    前記案内部材の前記電磁波照射空間より上流側に配置される案内部材(23A)は前記上流側コンベアに設けられるとともに、前記凸曲面の頂部における母線が前記載置面に一致するように配置され、
    前記案内部材の前記電磁波照射空間より下流側に配置される案内部材(23B)は前記下流側コンベアに設けられるとともに、前記凸曲面の頂部における母線が前記載置面に一致するように配置されていることを特徴とする物品検査装置。
  3. 請求項1または2に記載の物品検査装置1であって、
    前記案内部材は、前記軸線直交断面が円形状であり、且つ前記軸線を中心に回転自在に支持されていることを特徴とする物品検査装置。
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