JP2019038665A - 固定構造及び脱輪防止装置 - Google Patents

固定構造及び脱輪防止装置 Download PDF

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Abstract

【課題】互いに平行に配置された一対のフレームの間に、フレームに加工を施すことなく構造物を強固に固定することが可能な固定構造及び脱輪防止装置を提供する。【解決手段】固定構造は、互いに平行に配置された一対のフレーム21の間に脱輪防止装置100を固定する固定構造であって、突出部113と、取り付け部150と、付勢手段と、を備える。突出部113は、脱輪防止装置100から突出するように脱輪防止装置100に設けられ、上側から下側に向かって幅が広くなるように形成されている。取り付け部150は、突出部113の側面部とフレーム21の側面部及び下面部とに接触すると共に、下側から上側に向かって幅が広くなるように形成されている。付勢手段は、脱輪防止装置100に設けられ、取り付け部150の側面部をフレーム21の側面部に押し付けるように突出部113を上向きに付勢する。【選択図】図3

Description

本発明は、固定構造及び脱輪防止装置に関する。
地震や吊荷のバウンド等により天井クレーンに上向きの荷重が発生した場合に、レールに設置された天井クレーンが浮き上がる現象が知られている。天井クレーンがレールから浮き上がった場合、天井クレーンが脱輪するおそれがある。
そこで、地震や吊荷のバウンド等が発生した場合であっても、天井クレーンの車輪がレールから脱輪することを防止する脱輪防止装置の開発が進められている。例えば、特許文献1には、天井クレーンに固定され、レールの頭部を両側から下方に向けて挟み込む一対の爪部を備える脱輪防止装置が開示されている。
特開2013−123965号公報
特許文献1の脱輪防止装置は、コの字状の係合部材で、天井クレーンのフレームと脱輪防止装置の固定板とを挟み込み、係合部材に取り付けられたボルトで、フレームと固定板とを締め付けることにより、天井クレーンの互いに平行に配置された一対のフレームの間に固定される。このため、脱輪防止装置に繰り返し大きな荷重が加えられた場合、コの字状の係合部材とボルトによる締め付けが徐々に緩んでしまい、脱輪防止装置を天井クレーンに安定して固定できない、という問題がある。
この問題を解決するために、天井クレーンに貫通孔を形成して、貫通孔にボルトを通して脱輪防止装置の雌ねじ穴に締め付けることにより、脱輪防止装置を天井クレーンに固定することも考えられる。しかし、既存の天井クレーンに貫通孔を形成した場合、天井クレーンの強度に影響を及ぼす、という問題がある。そして、これらの問題は、天井クレーンに脱輪防止装置を固定する場合に限られず、互いに平行に配置された一対のフレームの間に構造物を固定する場合にも存在している。
本発明は、このような背景に基づいてなされたものであり、互いに平行に配置された一対のフレームの間に、フレームに加工を施すことなく構造物を強固に固定することが可能な固定構造及び脱輪防止装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る固定構造は、
互いに平行に配置された一対のフレームの間に構造物を固定する固定構造であって、
前記フレームの間に前記構造物が配置されたとき、前記構造物から突出するように前記構造物に設けられ、上側から下側に向かって幅が広くなるように形成されている突出部と、
前記フレームと前記突出部との間に形成される隙間に配置されたとき、前記突出部の側面部と前記フレームの側面部及び下面部とに接触すると共に、下側から上側に向かって幅が広くなるように形成されている取り付け部と、
前記取り付け部の側面部を前記フレームの側面部に押し付けるように前記突出部を上向きに付勢する付勢手段と、
を備える。
本発明によれば、互いに平行に配置された一対のフレームの間に、フレームに加工を施すことなく構造物を強固に固定することが可能な固定構造及び脱輪防止装置を提供できる。
本発明の実施の形態に係る天井クレーンの正面図である。 本発明の実施の形態に係る天井クレーンの平面図である。 本発明の実施の形態に係る脱輪防止装置の正面図である。 図3に示す脱輪防止装置を、車輪軸を含むYZ平面で切断した断面図である。 図3に示す脱輪防止装置をA−A線で切断した断面図である。 本発明の実施の形態に係る固定構造の構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る押さえ板及びねじ部を示す正面図である。
以下、本発明の実施形態に係る固定構造及び脱輪防止装置を、図面を参照しながら説明する。各図面においては、同一又は同等の部分に同一の符号を付している。
実施の形態では、天井クレーンがレールに沿って走行する走行方向をX軸、水平面上にあって、天井クレーンの走行方向に垂直な方向をY軸、X軸及びY軸に対して垂直な方向すなわち上下方向をZ軸とする直交座標系を使用する。
なお、実施の形態では、固定構造を脱輪防止装置に適用し、脱輪防止装置を天井クレーンに適用した場合を例に説明するが、実施の形態に係る固定構造は脱輪防止装置以外の装置に適用してもよく、実施の形態に係る脱輪防止装置は天井クレーン以外の装置に適用してもよい。
(実施の形態)
図1及び図2を参照して、本発明の実施の形態に係る天井クレーン1の構成を説明する。図1は、天井クレーン1を走行方向から観察した正面図である。天井クレーン1は、工場、倉庫等の建屋の天井付近に設置された一対のレール2の間に跨がるように設置され、一対のレール2上をX軸方向に走行する。
天井クレーン1は、ガーダ10と、ガーダ10の両端部にそれぞれ固定される一対のサドル20と、ガーダ10の上面部に設置される巻上機30と、を備えている。
ガーダ10は、一対のレール2の間を跨がるようにY軸方向に配置される梁状の部材である。
サドル20は、ガーダ10の両端部を支持すると共に、レール2の上に設置され、レール2上をX軸方向に走行する。各サドル20は、一対のフレーム21と、車輪22と、を備える。一対のフレーム21は、互いにY軸方向に離間し、それぞれX軸方向に平行に延びるように配置されている。車輪22は、一対のフレーム21の間に配置され、フレーム21に回転可能に支持されている。車輪22は、モータ等の駆動装置(図示せず)に回転可能に接続されている。
巻上機30は、吊荷を吊り下げ可能なワイヤロープ31を巻き上げる装置である。巻上機30は、ワイヤロープ31を巻き取るためのモータ等の駆動装置(図示せず)を備える。ワイヤロープ31の先端には、吊荷を吊り下げるためのフック32が設けられている。
図2は、天井クレーン1を上方から観察した平面図であり、天井クレーン1に脱輪防止装置100が固定されている様子を示す。理解を容易にするために、図1とは異なり、レール2の設置部分の図示を省略している。
脱輪防止装置100は、天井クレーン1に固定され、天井クレーン1のレール2からの脱輪を防止する装置である。脱輪防止装置100は、後述する固定機構により、サドル20の一対のフレーム21の間に着脱自在に固定されている。各サドル20には、一対の車輪22の間に、X軸方向に間隔を空けて配置された2つの脱輪防止装置100が固定されている。
次に、図3〜図5を参照して、本発明の実施の形態に係る脱輪防止装置100の構成を説明する。
図3は、天井クレーン1に固定された脱輪防止装置100を、天井クレーン1の進行方向から観察した様子を示す正面図である。理解を容易にするために、天井クレーン1の一対のフレーム21をYZ平面で切断して図示している。
脱輪防止装置100は、天井クレーン1に固定される固定フレーム110と、固定フレーム110に対して上下方向に移動する移動フレーム120と、固定フレーム110及び移動フレーム120の内部に配置され、固定フレーム110に対して移動フレーム120を下向きに付勢する圧縮ばねと、移動フレーム120に設けられ、レール2上を走行する車輪部140と、を備える。
固定フレーム110は、天井クレーン1の一対のフレーム21の間に固定され、移動フレーム120を内部に収容するフレームである。固定フレーム110は、一対のフレーム21の間隔よりも小さい幅寸法となるように形成されている。固定フレーム110は、本体部111と、圧縮ばね押さえ部112と、一対の突出部113と、一対の回り止め114と、ブッシュと、を備える。
本体部111は、移動フレーム120を内部に収容し、Z軸方向に移動可能に支持する立方体形状の部材である。本体部111は、例えば、金属材料から形成され、移動フレーム120を内部に収容する貫通孔を備える。貫通孔は、本体部111の中心部に、Z軸方向に形成され、その断面は、例えば、円形状である。
本体部111は、上面部の四隅に、Z軸方向に設けられ、ボルトをねじ込み可能な雌ねじ穴を備える。ボルトは、圧縮ばね押さえ部112の対応する貫通孔に挿通され、雌ねじ穴に締め付けられることにより、圧縮ばね押さえ部112を本体部111の上面部に固定する。
本体部111は、下面部の四隅に、Z軸方向に設けられ、ボルトをねじ込み可能な雌ねじ穴を備える。ボルトは、回り止め114の対応する貫通孔に挿通され、雌ねじ穴に締め付けられることにより、回り止め114を本体部111の下面部に固定する。
圧縮ばね押さえ部112は、本体部111の上面部に固定され、圧縮ばねを上から押さえつける部材である。圧縮ばね押さえ部112は、例えば、金属材料から形成され、底面部112aと、円筒部112bと、上面部112cと、を備える。
底面部112aは、本体部111の上面部に設置される板状の部材である。底面部112aは、中心部に圧縮ばねを配置可能であって、本体部111の中心部の貫通孔と断面形状が一致する貫通孔を備える。底面部112aは、四隅に、ボルトを挿通可能な貫通孔が設けられている。底面部112aは、四隅の貫通孔に挿通されたボルトが本体部の上面部の四隅に設けられた雌ねじ穴に締め付けられることにより、本体部111の上面部に固定される。
円筒部112bは、底面部112aの中心部に設けられた貫通孔の周りに固定されている。円筒部112bは、その内部に圧縮ばねを収容する。
上面部112cは、円筒部112bの先端部に固定されている板状の部材である。上面部112cは、圧縮ばねの先端部に接触し、圧縮ばねを上から押さえつける。
突出部113は、本体部111の対向する側面部にそれぞれ固定され、本体部111からX軸方向に突出している。突出部113は、例えば、金属材料から形成され、本体部111の表面に溶接等で固定される。突出部113は、固定フレーム110を天井クレーン1の一対のフレーム21の間に固定する固定構造の一部を構成する。突出部113の詳細については後述する。
一対の回り止め114は、互いにY軸方向に離れた位置で本体部111の下端部に固定され、移動フレーム120を挟み込んで、移動フレーム120のZ軸周りの回転を防止する細長い板状部材である。回り止め114は、例えば、金属材料から形成され、移動フレーム120のZ軸周りの回転を規制するために、移動フレーム120と接触する接触部を備える。回り止め114は、固定フレーム110の内部に移動フレーム120が収容されたとき、移動フレーム120の側面部に接触して、移動フレーム120のZ軸回りの回転を防止する。
一対の回り止め114は、固定フレーム110に対して移動フレーム120が下向きに移動したとき、移動フレーム120の側面部の上端から径方向に突出している爪部と接触して、固定フレーム110に対する移動フレーム120の下向きの移動を規制する。
回り止め114は、長手方向の両端に、ボルトを挿通可能な貫通孔を備える。ボルトを回り止め114に設けられた貫通孔に挿通して、本体部111の下面部の雌ねじ穴に締め付けることにより、一対の回り止め114は、本体部111の下面部に固定される。
図4は、図3に示す脱輪防止装置100を、車輪軸を含むYZ平面で切断してX軸方向から観察した断面図であり、図5は、図3に示す脱輪防止装置100をA−A線で切断してXZ平面の断面を図示した断面図である。
図4及び図5に示すように、ブッシュ115は、本体部111の中心部の貫通孔の内側面に嵌め込まれ、固定フレーム110と移動フレーム120との間の隙間を埋めると共に、固定フレーム110と移動フレーム120との緩衝に用いられる円筒形の部材である。ブッシュ115は、例えば、青銅、黄銅等の金属材料、ナイロン、ポリテトラフルオロエチレン等の摺動性の良好な樹脂材料から形成されている。なお、本体部111の内側面には、ブッシュ115を嵌め込むために周方向に連続する凹部が形成されている。
移動フレーム120は、固定フレーム110の内部に収容され、固定フレーム110に対して上下方向すなわちZ軸方向に移動するフレームである。移動フレーム120は、例えば、金属材料から形成され、上端部及び下端部にそれぞれ開口部を備える円筒状の部材である。移動フレーム120は、圧縮ばね収容部121と、圧縮ばね押さえ部122と、車輪収容部123と、一対の延長部124と、爪部125と、備える。
圧縮ばね収容部121は、移動フレーム120の上側に設けられ、圧縮ばね130を収容する円筒状の部分である。
圧縮ばね押さえ部122は、圧縮ばね収容部121の下端部の水平面上に設けられ、圧縮ばね130の下端部と接触している板状の部分である。圧縮ばね押さえ部122は、圧縮ばね130の基端部を設置し、圧縮ばね130の径方向の移動を規制する円形状の凹部122aを備える。また、圧縮ばね押さえ部122は、その中心部に、移動フレーム120を吊り挙げるための吊り治具の先端の雄ねじ部をねじ込み可能な雌ねじ穴122bを備える。
車輪収容部123は、圧縮ばね押さえ部122の下側に設けられ、車輪部140の車輪を収容する円筒状の部分である。車輪収容部123は、側面部に車輪部140の車輪軸を挿通して固定するための一対の貫通孔を備える。
一対の延長部124は、互いにY軸方向に離して配置され、車輪収容部123の下端部から下向きに延び、脱輪防止装置100のY軸方向の移動を規制する。一対の延長部124は、脱輪防止装置100が天井クレーン1の一対のフレーム21の間に設置されたとき、レール2の頭部を挟むように構成されている。
爪部125は、圧縮ばね収容部121の上端部に設けられ、径方向に突出している部材である。爪部125は、固定フレーム110に対して移動フレーム120が下向きに移動したとき、固定フレーム110の回り止め114の上面部に接触して、移動フレーム120がさらに下向きに移動することを防止する。
圧縮ばね130は、固定フレーム110及び移動フレーム120によって形成される内部空間に配置され、固定フレーム110に対して移動フレーム120を下向きに付勢する。圧縮ばね130は、例えば、コイル状の圧縮ばねであって、その一方の端部が移動フレーム120の圧縮ばね押さえ部122に接触し、他方の端部が固定フレーム110の圧縮ばね押さえ部112に接触している。
なお、圧縮ばね押さえ部112の上面部112cは、内面に円周状の連続する凸部112dを備える。このため、圧縮ばね130は、凸部112dの外側に配置され、その内周を拘束されるため、水平方向へ移動しないよう規制される。
圧縮ばね130のばね定数は、天井クレーン1の重量、脱輪防止装置100の寸法、質量、設置数、設置位置等に応じて適宜選択できる。
圧縮ばね130は、天井クレーン1からの荷重を受けて、上下方向に圧縮された状態で固定フレーム110及び移動フレーム120によって形成される内部空間に配置されている。このため、レール2上に設置された天井クレーン1に脱輪防止装置100が固定されているとき、圧縮ばね130は、天井クレーン1に固定された固定フレーム110から、移動フレーム120をレール2に向かって常時押し出すように付勢する。
車輪部140は、移動フレーム120に支持され、レール2上を走行する。車輪部140は、車輪軸141と、軸受142と、車輪143と、を備える。
車輪軸141は、移動フレーム120の車輪収容部123の下端部に形成された一対の貫通孔に挿通され、固定されている。
軸受142は、はめあい等の手段により車輪軸141の外周面に固定され、脱輪防止装置100の荷重を支持すると共に、車輪143を車輪軸141の軸周りに回転可能に支持する機械要素である。軸受142は、例えば、玉軸受、ころ軸受等の転がり軸受である。
車輪143は、軸受142を介して車輪軸141に回転可能に支持されている。車輪143は、脱輪防止装置100が天井クレーン1に固定されたとき、レール2上に接触して脱輪防止装置100の荷重をレール2に伝えると共に、天井クレーン1がレール2上を転動するとき、車輪143もレール2上を転動する。
次に、本発明の実施の形態に係る脱輪防止装置100の動作を説明する。理解を容易にするため、脱輪防止装置100は、レール2上に設置された天井クレーン1に固定されているものとする。
天井クレーン1に上向きの力が加わらない場合、天井クレーン1に固定された脱輪防止装置100の車輪143は、天井クレーン1の車輪22と共にレール2に接触している。駆動装置により天井クレーン1の車輪22が回転させられ、車輪22がレール2上を転動すると、脱輪防止装置100の車輪143もレール2上を転動する。
地震等により天井クレーン1に上向きの力が加わり、天井クレーン1がレール2から浮き上がった場合でも、圧縮ばね130により移動フレーム120が常にレール2に向けて付勢されているため、車輪143はレール2に接触したままである。このとき、移動フレーム120の一対の延長部124は、レール2の頭部を両側面から挟み込んでおり、脱輪防止装置100のY軸方向の移動が規制されるため、天井クレーン1の車輪22がレール2から脱輪することを防止できる。
そして、一対の延長部124が車輪収容部123の下端部から下向きに延びており、レール2の頭部の下方に回り込むような爪部を備えていない。このため、天井クレーン1がレール2から浮き上がった場合でも、一対の延長部124によってレール2の頭部に上向きの力が作用しない。したがって、脱輪防止装置100では、レール2を設置箇所に固定するための付属器具(例えば、フックボルトやペーシ)が破損することを防止できる。
次に、図3〜図7を参照して、脱輪防止装置100を天井クレーン1に固定するための固定構造を説明する。
図3に示すように、固定構造は、固定フレーム110に設けられた突出部113と、突出部113と天井クレーン1の一対のフレーム21との間に配置される一対の取り付け部150と、取り付け部150の側面部をフレーム21の側面部に押し付けるように、フレーム21に対して突出部113を上向きに付勢する付勢手段と、を備える。一対の取り付け部150は、紛失防止のために、ワイヤ150aにより互いに接続されている。
図6は、突出部113と取り付け部150との関係を示す図であって、理解を容易にするために、図3の一部の構成を省略して図示した図である。
突出部113は、本体部111に固定され、本体部111からX軸方向に突出して、上側から下側に向かって幅が広くなるように形成されている部材である。なお、実施の形態では、突出部113の幅とは、突出部の一方の側面部から他方の側面部までの幅のことを意味するものとし、突出部113は、その一部又は全部が上側から下側に向かって幅が広くなるように形成されていればよい。
突出部113は、本体部111のX軸方向に垂直な面の両側に、互いに反対方向に延びるように、例えば、溶接等により固定されている。突出部113は、本体部111の幅方向の中心部に固定されている。このため、本体部111が一対のフレーム21の間に配置されたとき、突出部113と一対のフレーム21との間には、それぞれ隙間が形成される。
突出部113は、X軸方向から観察すると台形形状に形成されている。突出部113は、下側の底辺が上側の底辺よりも長くなるように形成されている。下側の底辺と両側の脚とのなす角は同一であり、突出部113は左右対称な形状である。下側の底辺と両側の脚とのなす角は、一対のフレーム21の間隔、フレーム21及び固定フレーム110の構造や材料、突出部113の厚さ、天井クレーン1への印加が予想される上向き荷重の大きさ、急峻性等を考慮して設定され、例えば、約10°〜約20°の範囲内であることが好ましく、約15°であることがさらに好ましい。
突出部113は、X軸方向に形成され、押さえ板160を連結するためのボルトをねじ込み可能な一対の雌ねじ穴113aを備える。雌ねじ穴113aは、Y軸方向に間隔を空けて形成されている。
取り付け部150は、突出部113と一対のフレーム21との間に形成される隙間に、それぞれ配置される板状の部材である。取り付け部150は、例えば、金属材料から形成され、くさび部151と、ストッパー152と、を備える。
くさび部151は、突出部113が上向きに牽引されたとき、突出部113とフレーム21の間の隙間に食い込み、突出部113への上向きの力を一対のフレーム21への横向きの力に変換する。くさび部151は、突出部113の側面部と接触する側面部と、一対のフレーム21の内面と接触する側面部と、を備える。
くさび部151は、突出部113の台形形状に対応して、上側の幅が下側の幅よりも大きくなるように形成され、くさび部151の突出部113と接触する側面部は、フレーム21と接触する側面部に対して傾斜している。くさび部151が突出部113と一対のフレーム21の間に配置されたとき、くさび部151の各側面部は、突出部113の側面部及びフレーム21の内面部と面で接触する。
突出部113と接触する側面部とフレーム21と接触する側面部とのなす角は、突出部113の下側の底辺と両側の脚とのなす角と一致する角度であり、例えば、約10°〜20°の範囲内であることが好ましく、約15°であることがさらに好ましい。
ストッパー152は、くさび部151の側面部の下側から水平方向に延びており、取り付け部150が上方に移動しないように規制する。ストッパー152は、取り付け部150が突出部113とフレーム21の間に配置されたとき、その上面部がフレーム21の底面部に接触する。
図4及び図5に戻り、圧縮ばね130は、脱輪防止装置100を天井クレーン1に固定するための固定構造の一部を構成する。圧縮ばね130は、一対のフレーム21に対して突出部113を上向きに付勢する付勢手段の一例である。
前述のように、圧縮ばね130は、固定フレーム110に対して移動フレーム120を下向きに付勢するが、車輪部140がレール2上に設置されたとき、レール2からの反力により、移動フレーム120に対して固定フレーム110を上向きに付勢する。このとき、固定フレーム110に固定された突出部113は、圧縮ばね130により一対のフレーム21に対して上向きに付勢される。
また、一対の取り付け部150の固定フレーム110からの脱落を防止する押さえ板160と、一対のフレーム21の上面部に設置され、押さえ板160に接続される吊り下げ部170とは、一対のフレーム21に対して突出部113を上向きに付勢する付勢手段の一例である。
図7は、押さえ板160及び吊り下げ部170が互いに固定された状態を示す正面図である。押さえ板160は、ボルトを介して固定フレーム110に連結され、取り付け部150のX軸方向の移動を規制することで、突出部113からの脱落を防止する板状の部材である。押さえ板160と突出部113との間には、X軸方向に隙間が形成されていてもよい。また、押さえ板160には、互いに平行に配置された一対のねじ部161が固定されている。
押さえ板160は、例えば、金属材料から形成され、取り付け部150と接触する板状の部材であり、水平方向に並べられた一対の貫通孔160aを備える。貫通孔160aは、上側に設けられ、ボルトの頭部を通過可能な部分と、下側に設けられ、ボルトの軸部を係止可能であって、ボルトの頭部が通過できない部分と、を備え、いわゆるだるま型に形成されている。
突出部113に締め付けられたボルトに、貫通孔160aのうちボルトの頭部を通過可能な部分を通過させ、貫通孔160aのうちボルトの頭部が通過できない部分にボルトを係止させることにより、押さえ板160が突出部113に連結される。これにより、押さえ板160は、取り付け部150のX軸方向の動きを規制して、取り付け部150の突出部113からの脱落を防止することができる。
一対のねじ部161は、互いに平行な向きとなるように、押さえ板160の左右に並べて固定され、先端から基端まで雄ねじが形成された長尺部材の一例である。ねじ部161は、取り付け部150が突出部113とフレーム21の間に配置されたとき、押さえ板160から上向きに延びるように、押さえ板160に溶接等で固定されている。
ナット162は、吊り下げ部170の上面部に接触するように貫通孔172aに挿通されたねじ部161に締め付けられ、上向きに牽引されたねじ部161の下向きへの移動を規制する固定部材の一例である。
吊り下げ部170は、天井クレーン1のフレーム21の上面部に設置される断面L字型の長尺部材である。吊り下げ部170は、例えば、金属材料から形成され、YZ平面上に配置される側面部171と、側面部171の下端部から延び、XY平面上に配置される底面部172と、を備える。
底面部172は、ねじ部161が挿通可能な貫通孔172aを備える。押さえ板160がボルトを介して突出部113に固定されているとき、押さえ板160のねじ部161は、フレーム21の上面部に設置された吊り下げ部170の貫通孔172aに挿通されており、ねじ部161にナット162を締め付けることにより、押さえ板160に連結された突出部113を吊り下げ部170に向けて付勢できる。
次に、固定構造が脱輪防止装置100を天井クレーン1の一対のフレーム21の間に固定する原理を説明する。以下、脱輪防止装置100が一対のフレーム21の間に配置され、レール2上に設置されているものとする。
まず、移動フレーム120に固定される車輪部140は、レール2上に設置されているため、固定フレーム110は、移動フレーム120上に設置された圧縮ばね130により上向きに付勢される。これにより、押さえ板160が連結された突出部113も一対のフレーム21に対して上向きに付勢される。
また、吊り下げ部170の貫通孔172aに長尺なねじ部161を挿通するように吊り下げ部170をフレーム21上に設置して、ねじ部161の上部からナット162を締め付けることにより、押さえ板160は、吊り下げ部170に向かって牽引され、上向きに付勢される。これにより、押さえ板160が連結された突出部113も一対のフレーム21に対して上向きに付勢される。
このとき、図6に示すように、突出部113が下側から上側に向かって幅が狭くなるように台形状に形成され、突出部113の両側に配置された取り付け部150が、それぞれ下側から上側に向かって幅が広くなるように構成されているため、上向きに付勢された突出部113は取り付け部150に力Fpを加える。力Fpは、Z軸方向の力FzとY軸方向の力Fyとに分解できるため、取り付け部150は、Y軸方向の力Fyによりフレーム21を押し付けるように付勢される。
そして、取り付け部150のストッパー152は、フレーム21の底面部に接触しているため、取り付け部150は、突出部113により力Fzで上向きに付勢されたとしても、上方に移動することがない。このため、取り付け部150は、突出部113によって力Fyでフレーム21に押し付けられることにより、突出部113、取り付け部150及びフレーム21の間での摩擦抵抗が増加し、天井クレーン1に対して脱輪防止装置100を強固に固定できる。
このように、実施の形態に係る固定構造では、圧縮ばね130により突出部113を上向きに付勢すると共に、圧縮ばね130に故障が発生して、圧縮ばね130による突出部113を上向きに付勢する作用が失われたとしても、押さえ板160、ねじ部161、ナット162及び吊り下げ部170により突出部113を上向きに付勢し続けることができる。このため、脱輪防止装置100を一対のフレーム21の間に安定して固定できる。
次に、天井クレーン1に脱輪防止装置100を固定する方法を説明する。以下、天井クレーン1がレール2上に設置されている状態で、脱輪防止装置100を天井クレーン1に固定する場合を例に説明する。
まず、ボルトを固定フレーム110の突出部113の雌ねじ穴113aに締め付ける。このボルトは、押さえ板160の貫通孔160aをボルトの軸部に係止させるため、ボルトの頭部と突出部113との間に10mm程度の隙間を空けて止まるような段付きボルトになっている。
次に、一対のフレーム21の間に固定フレーム110を配置する。
次に、突出部113と一対のフレーム21の間の隙間に取り付け部150を取り付ける。取り付け部150は、固定フレーム110に対してフレーム21の長手方向から近接させて取り付けることができる。
次に、突出部113に締結されたボルトに押さえ板160の貫通孔160aを挿入して係止させる。貫通孔160aの上側に設けられたボルトの頭部を通過可能な部分に、ボルトの頭部を通過させることにより、ボルトに貫通孔160aを挿入する。
次に、吊り下げ部170の貫通孔172aにねじ部161が挿通されるように、フレーム21の上面部に吊り下げ部170を設置する。
次に、ねじ部161の先端からナット162を締め付けて、吊り下げ部170の底面部172に接触させ、さらにナット162を締め付けることにより、取り付け部150のくさび部151とストッパー152が一対のフレーム21に軽く接する程度に突出部113を上向きに付勢する。
次に、車輪部140が固定された移動フレーム120を固定フレーム110の内部に挿入する。このとき、移動フレーム120の圧縮ばね押さえ部122に吊り治具の雄ねじが形成された先端部を締め付けて固定し、吊り治具を持ち手にしながら、移動フレーム120を固定フレーム110の内部に挿入する。また、最終的に、一対の延長部124がレール2の側面部を挟むような向きとなるように、移動フレーム120を固定フレーム110の内部に配置する。
次に、固定フレーム110の内部に配置された移動フレーム120の内部に圧縮ばね130を配置する。圧縮ばね130は、移動フレーム120の圧縮ばね押さえ部122の上面部に接触するように設置される。
次に、移動フレーム120の内部に配置された圧縮ばね130を上から押さえつけるように、固定フレーム110の本体部111の上面部に圧縮ばね押さえ部112を固定する。より詳細に説明すると、本体部111の上面部に圧縮ばね押さえ部112を設置し、圧縮ばね押さえ部112の貫通孔にボルトを挿入して、圧縮ばね押さえ部112が本体部111に密着するまで本体部111の上面部に形成された雌ねじ穴にボルトを締め付ける。この工程により、圧縮ばね130が突出部113を上向きに付勢して、固定フレーム110が一対のフレーム21の間に固定される。
押さえ板160の貫通孔160aと突出部113に締め付けられたボルトとが接するようにナット162を締め付けることにより、突出部113を一対のフレーム21に対して上向きに付勢する。この工程により、圧縮ばね130が破損した場合であっても、突出部113が上向きに付勢され、固定フレーム110が一対のフレーム21の間に固定され続ける。以上の工程により、天井クレーン1への脱輪防止装置100の固定が終了する。
以上説明したとおり、実施の形態に係る固定構造では、固定フレーム110から突出するように設けられ、上側から下側に向かって幅が広くなるように形成されている突出部113と、突出部113の側面部と一対のフレーム21の側面部及び下面部とに接触すると共に、下側から上側に向かって幅が広くなるように形成されている取り付け部150と、取り付け部150の側面部を一対のフレーム21の側面部に押し付けるように突出部113を一対のフレーム21に対して上向きに付勢する圧縮ばね130、押さえ板160及び吊り下げ部170と、を備える。このため、天井クレーン1に孔開け等の加工を施すことなく、脱輪防止装置100を天井クレーン1に強固に固定できる。
また、実施の形態に係る固定構造では、突出部113の両側面にテーパーが付けられており、取り付け部150の側面にも突出部113に対応するテーパーが付けられている。このため、左右のフレーム21に対して均一に力を加えることができ、結果として、脱輪防止装置100を安定して強固に固定できる。
(変形例)
本発明は上記の実施形態に限られず、以下に述べる変形も可能である。
上記実施の形態では、突出部113は、X軸方向から観察して等角台形の形状であったが、本発明はこれに限られない。例えば、下側の底辺と両側の脚とのなす角は、それぞれ異なる角度であってもよい。また、突出部113の形状は、X軸方向から観察して幅が上側から下側に広がっている台形形状に限られず、少なくとも一部が上側から下側に向かって幅が広くなる形状であればよく、頂点が上側に配置された三角形、円弧が上側に配置された半円形、楕円形、円形等であってもよい。
上記実施の形態では、取り付け部150の突出部113に接触する側面部が、平面状であって、フレーム21に接触する側面部に対して斜めに傾斜していたが、本発明はこれに限られない。例えば、突出部113に接触する側面部は、外側に凸状の曲面であってもよい。
上記実施の形態では、突出部113は側面部の幅方向の中心に設けられていたが、本発明はこれに限られない。例えば、突出部113が一方のフレーム21の内面に接触するように側面部の側端部に設けて、突出部113と他方のフレーム21との間の隙間に取り付け部150を配置するように構成してもよい。
上記実施の形態では、押さえ板160のねじ部161、ナット162、吊り下げ部170を用いて、突出部113を上向きに牽引していたが、本発明はこれに限られない。例えば、突出部113に長尺なねじ部を設けて、突出部113を上方に牽引してもよい。
上記実施形態では、一対の延長部124がレール2の頭部を挟み込むことにより脱輪防止装置100の水平方向の移動を規制しているが、本発明はこれに限られない。例えば、車輪部140の車輪143にレール2の頭部を挟み込む一対のつば部を設けることにより、脱輪防止装置100の水平方向の移動を規制してもよい。
また、一対の延長部124にX軸方向に延びる軸周りに回転可能に支持されたガイドローラを設けて、ガイドローラがレール2の頭部の側面上を転動するように構成してもよく、一対の延長部124の内側面に衝撃吸収のためのゴム部材、ばねを設けてもよい。
上記実施の形態では、固定フレーム110の断面円形状の中心部の貫通孔に円筒状の移動フレーム120を移動可能に収容していたが、本発明はこれに限られない。例えば、移動フレーム120の円周方向の回転を防止するために、固定フレーム110に上下方向に延びる凹状のガイド溝を設け、移動フレーム120にガイド溝に摺動可能に配置される上下方向に延びる凸部を設けてもよい。
また、固定フレーム110の中心部の貫通孔の断面形状及び移動フレーム120の断面形状は、円形状に限られず、例えば、矩形状、楕円形状であってもよい。
上記実施の形態では、固定フレーム110及び移動フレーム120の内部空間に圧縮ばね130を配置していたが、本発明はこれに限られない。例えば、圧縮ばね130が水平方向に湾曲しないように支持するばねガイド部を備えてもよい。ばねガイド部は、圧縮ばね押さえ部112の上面部の内側面から下向きに延び、圧縮ばね130の内側に配置される細長部材である。
上記実施形態では、固定フレーム110に対して移動フレーム120を付勢する付勢手段として圧縮ばね130を用いていたが、本発明はこれに限られない。例えば、付勢手段は、板ばね、皿ばね、空気ばね、引張ばね、竹の子ばね、ウェーブスプリング、ゴム、エラストマ等であってもよい。
また、移動フレーム120の少なくとも一部に油圧シリンダやモータ等の動力手段を設けて、レール2の頭部に移動フレーム120を付勢するように構成してもよく、車輪部140の一部に磁石又は電磁石を取り付け、磁石又は電磁石の磁力により、車輪部140が金属製のレール2の頭部と常に接触するように構成してもよい。
上記実施形態では、脱輪防止装置100の車輪143がレール2に接触して転動するように構成されているが、本発明はこれに限られない。例えば、摺動性の良好な材料から形成され、移動フレーム120の下端部に固定された板状の摺動部材がレール2と接触するように構成してもよい。
上記実施形態では、天井クレーン1の一対のフレーム21の間に、2つの脱輪防止装置100をX軸方向に間隔を空けて固定しているが、本発明にはこれに限られない。例えば、一対のフレーム21の間に固定される脱輪防止装置100は1つであってもよく、3つ以上であってもよい。また、天井クレーン1のサドル20の端部に固定されるタイプの脱輪防止装置と併用してもよい。
上記実施形態では、レール2上に設置された天井クレーン1に脱輪防止装置100を固定していたが、本発明はこれに限られない。天井クレーン1をレール2上に設置する前に、脱輪防止装置100を天井クレーン1に固定してもよい。この場合、脱輪防止装置100を予め組み立てた状態で、天井クレーン1に固定し、その後、治具等を用いて圧縮ばね130を圧縮して、移動フレーム120を固定フレーム110内に押し込んだ状態で、天井クレーン1をレール2上に設置することが好ましい。
上記実施形態では、脱輪防止装置100を天井クレーン1に適用する例を示したが、脱輪防止装置100の適用対象は天井クレーン1に限定されない。例えば、脱輪防止装置100を門型クレーン、片門型クレーン、鉄道車両、トロッコを含むあらゆる軌条走行機械に適用してもよい。
上記実施の形態は例示であり、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の趣旨を逸脱しない範囲でさまざまな実施の形態が可能である。各実施の形態や変形例で記載した構成要素は自由に組み合わせることが可能である。また、特許請求の範囲に記載した発明と均等な発明も本発明に含まれる。
1…天井クレーン、2…レール、10…ガーダ、20…サドル、21…フレーム、22,143…車輪、30…巻上機、31…ワイヤロープ、32…フック、100…脱輪防止装置、110…固定フレーム、111…本体部、112,122…圧縮ばね押さえ部、112a,172…底面部、112b…円筒部、112c…上面部、112d…凸部、113…突出部、113a、122b…雌ねじ穴、114…回り止め、115…ブッシュ、120…移動フレーム、121…圧縮ばね収容部、122a…凹部、123…車輪収容部、124…延長部、125…爪部、130…圧縮ばね、140…車輪部、141…車輪軸、142…軸受、150…取り付け部、150a…ワイヤ、151…くさび部、152…ストッパー、160…押さえ板、160a,172a…貫通孔、161…ねじ部、162…ナット、170…吊り下げ部、171…側面部

Claims (7)

  1. 互いに平行に配置された一対のフレームの間に構造物を固定する固定構造であって、
    前記フレームの間に前記構造物が配置されたとき、前記構造物から突出するように前記構造物に設けられ、上側から下側に向かって幅が広くなるように形成されている突出部と、
    前記フレームと前記突出部との間に形成される隙間に配置されたとき、前記突出部の側面部と前記フレームの側面部及び下面部とに接触すると共に、下側から上側に向かって幅が広くなるように形成されている取り付け部と、
    前記取り付け部の側面部を前記フレームの側面部に押し付けるように前記突出部を上向きに付勢する付勢手段と、
    を備える固定構造。
  2. 前記突出部は、前記構造物の幅方向の中心部に設けられ、その断面が左右対称な台形状に形成されており、
    前記取り付け部は、前記突出部の左右にそれぞれ配置され、前記突出部に接触する側面部と前記フレームに接触する側面部との間にテーパーが付けられている、
    請求項1に記載の固定構造。
  3. 前記取り付け部は、その側面部から前記フレームの底面部に接触するように延びており、前記フレームに対する前記取り付け部の上向きの移動を規制するストッパーを備える、
    請求項1又は2に記載の固定構造。
  4. 前記付勢手段は、前記構造物と前記構造物が設置される部分との間に配置され、前記フレームに対して前記突出部を上向きに押し上げる圧縮ばねを備える、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の固定構造。
  5. 前記付勢手段は、
    前記突出部に固定され、前記取り付け部が前記突出部から脱落しないように規制する押さえ板と、
    前記押さえ板に固定され、前記押さえ板が前記突出部に固定されたとき、前記突出部から上向きに延びる長尺部材と、
    前記フレーム上に設置され、前記長尺部材が挿通される貫通孔を備える吊り下げ部と、
    前記吊り下げ部の上面部に接触するように前記貫通孔に挿通された前記長尺部材に固定され、前記長尺部材の下向きへの移動を規制する固定部材と、
    を備える、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の固定構造。
  6. 前記突出部に固定され、前記取り付け部が前記突出部から脱落しないように規制する押さえ板を備える、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の固定構造。
  7. 互いに平行に配置された一対のフレームを備える軌条走行機械に固定される脱輪防止装置であって、
    前記フレームの間に前記脱輪防止装置が配置されたとき、前記脱輪防止装置から突出するように前記脱輪防止装置に設けられ、上側から下側に向かって幅が広くなるように形成されている突出部と、
    前記フレームと前記突出部との間に形成される隙間に配置されたとき、前記突出部の側面部と前記フレームの側面部及び下面部とに接触すると共に、下側から上側に向かって幅が広くなるように形成されている取り付け部と、
    前記取り付け部の側面部を前記フレームの側面部に押し付けるように前記突出部を上向きに付勢する付勢手段と、
    を備える脱輪防止装置。
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