JP2019038363A - 車両用走行制御装置 - Google Patents

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【課題】ドライバに不安を与えることのない適切な挙動により、先行車に追従して自車両を発進させることができる車両用走行制御装置を提供する。【解決手段】ACC_ECU11は、先行車Pの発進を検出してからディレイ時間Tdが経過するまで自車両1の停車状態を保持し、ディレイ時間Tdの経過後に加速時間Taをかけて自車両1を目標加速度Atまで加速させた後、加速時間Taの経過後に加速抑制時間Tcの経過を待って自車両1を追従走行制御に復帰させる発進制御を行うに際し、自車走行レーンを含む監視領域A内を移動する障害物の状態に応じてディレイ時間Tdを可変に設定する。【選択図】図4

Description

本発明は、先行車の発進に追従して自車両を自動発進させる車両用走行制御装置に関する。
従来、車両用走行制御装置においては、先行車が存在しないときはセット車速を維持する定速走行制御を行い、先行車を検出した場合は、先行車に対して追従車間距離を維持した状態での追従走行制御を行う車間距離維持制御付きクルーズコントロール(ACC:Adaptive Cruise Control)システムを備えたものが知られている。
また、このACCシステムの適用範囲を低速領域(0[Km/h]〜)まで拡大し、渋滞追従機能を持たせたシステムも知られている。この渋滞通従機能を備えたACCシステムでは、追従対称の先行車の停車を検出すると、それに追従して自車両を自動的に停車させ、先行車の発進を検出したとき、ドライバによる所定の操作入力等に応じて、自車両を発進させることが可能となっている。
このようなACCシステムを備えた車両用走行制御装置における再発進時の制御に関し、例えば、特許文献1には、前方カメラで撮像した画像内において、先行車の後端バンパの高さに相当する領域に第1の障害物検出ウインドウを設定するとともに、実際の自車両直前の領域の両脇の領域に第2の障害物検出ウインドウを設定し、これらの何れかの領域に障害物があると判定された場合には、車両の発進を強制的に禁止する技術が開示されている。さらに、特許文献1には、第2の障害物検出ウインドウに障害物があることを検出した場合には、自車両発進時の加速度を抑制し、強制的に緩やかに発進させるようにする技術が開示されている。
特開2002−329298号公報
ところで、近年のACCシステムにおいては、追従停止後に、先行車の発進を検出したとき、ドライバによる所定の操作入力等によらず、先行車に追従して自車両を自動発進させる技術が提案されている。
しかしながら、自車両を自動発進させる場合には特に、自動発進時における自車両の挙動が制御上安全なものであっても、先行車以外の障害物等の状態によってはドライバに不安を与える虞があり、上述の特許文献1に開示された技術のように単に自車両発進時の加速度を抑制しただけでは不十分な場合がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、ドライバに不安を与えることのない適切な挙動により、先行車に追従して自車両を発進させることができる車両用走行制御装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様による車両用走行制御装置は、自車両周辺の走行環境情報を取得する走行環境取得手段と、前記走行環境情報に基づき自車走行レーンの前方を走行する先行車を検出する先行車検出手段と、前記自車両の前方を走行する前記先行車が検出されているとき、前記先行車に対する前記自車両の追従走行制御を行う追従走行制御手段と、前記追従走行制御中の前記自車両が前記先行車の停車に追従して停車した後、前記先行車の発進を検出したとき、前記自車両を追従発進させて前記追従走行制御に復帰させる追従発進制御手段と、を備えた車両用走行制御装置において、前記走行環境情報に基づき自車走行レーンを含む監視領域内を移動する障害物を検出する障害物検出手段を備え、前記追従発進制御手段は、前記先行車の発進を検出してから所定のディレイ時間が経過するまで、前記自車両の停車状態を保持するディレイ制御手段と、前記ディレイ時間の経過後に所定の加速時間をかけて、前記自車両を目標加速度まで加速させる加速制御手段と、前記加速時間の経過後に所定の加速抑制時間が経過するまで、前記自車両の加速を抑制して前記追従走行への復帰を禁止する加速抑制手段と、を備え、前記ディレイ制御手段は、前記自車走行レーン上を移動する障害物の状態に応じて、前記ディレイ時間を可変に設定するものである。
本発明の車両用走行制御装置によれば、ドライバに不安を与えることのない適切な挙動により、先行車に追従して自車両を発進させることができる。
走行制御装置を搭載する車両の概略図 走行制御装置の構成図 追従停車制御ルーチンを示すフローチャート 追従発進制御ルーチンを示すフローチャート ディレイ時間設定サブルーチンを示すフローチャート 加速時間設定サブルーチンを示すフローチャート 加速抑制時間設定サブルーチンを示すフローチャート 発進時制御サブルーチンを示すフローチャート 発進目標車間距離を示す説明図 割込車両を示す説明図 逆方向移動物を示す説明図 順方向移動物を示す説明図 先行車に基づくディレイ時間算出テーブルを示す概念図 逆方向移動物に基づくディレイ時間算出テーブルを示す概念図 順方向移動物に基づくディレイ時間算出テーブルを示す概念図 先行車に基づく加速時間算出テーブルを示す概念図 逆方向移動物に基づく加速時間算出テーブルを示す概念図 逆方向移動物に基づく加速時間の補正ゲイン算出テーブルを示す概念図 順方向移動物に基づく加速時間算出テーブルを示す概念図 先行車に基づく加速抑制時間算出テーブルを示す概念図 逆方向移動物に基づく加速抑制時間算出テーブルを示す概念図 逆方向移動物に基づく加速抑制時間の補正ゲイン算出テーブルを示す概念図 順方向移動物に基づく加速抑制時間算出テーブルを示す概念図 順方向移動物に基づく加速抑制時間の補正ゲイン算出テーブルを示す概念図 追従発進時における加速度の変化を例示する説明図
以下、図面を参照して本発明の形態を説明する。図面は本発明の一実施形態に係り、図1は走行制御装置を搭載する車両の概略図、図2は走行制御装置の構成図、図3は追従停車制御ルーチンを示すフローチャート、図4は追従発進制御ルーチンを示すフローチャート、図5はディレイ時間設定サブルーチンを示すフローチャート、図6は加速時間設定サブルーチンを示すフローチャート、図7は加速抑制時間設定サブルーチンを示すフローチャート、図8は発進時制御サブルーチンを示すフローチャート、図9は発進目標車間距離を示す説明図、図10は割込車両を示す説明図、図11は逆方向移動物を示す説明図、図12は順方向移動物を示す説明図、図13は先行車に基づくディレイ時間算出テーブルを示す概念図、図14は逆方向移動物に基づくディレイ時間算出テーブルを示す概念図、図15は順方向移動物に基づくディレイ時間算出テーブルを示す概念図、図16は先行車に基づく加速時間算出テーブルを示す概念図、図17は逆方向移動物に基づく加速時間算出テーブルを示す概念図、図18は逆方向移動物に基づく加速時間の補正ゲイン算出テーブルを示す概念図、図19は順方向移動物に基づく加速時間算出テーブルを示す概念図、図20は先行車に基づく加速抑制時間算出テーブルを示す概念図、図21は逆方向移動物に基づく加速抑制時間算出テーブルを示す概念図、図22は逆方向移動物に基づく加速抑制時間の補正ゲイン算出テーブルを示す概念図、図23は順方向移動物に基づく加速抑制時間算出テーブルを示す概念図、図24は順方向移動物に基づく加速抑制時間の補正ゲイン算出テーブルを示す概念図、図25は追従発進時における加速度の変化を例示する説明図である。
図1において符号1は車両(自車両)を示し、この自車両1には、クルーズコントロール(ACC:Adaptive Cruise Control)システムを備えた走行制御装置2が搭載されている。
走行制御装置2は、自車両1の前方の走行環境を撮像する前方カメラ3と、自車両1の側方の立体物を検出するための側方レーダ4とを有する。
本実施形態の前方カメラ3としては、メインカメラ3aとサブカメラ3bとを有するステレオカメラが採用されている。これらのメインカメラ3aとサブカメラ3bは車室内前部の上部(例えば、ルームミラーの両側)に一定の間隔を保持した状態で固定されている。
また、本実施形態の側方レーダ4は、例えば、ミリ波レーダであり、フロントバンパの左右側部に各々配設されている。これら左右の側方レーダ4は、上述した前方カメラ3では検出することの困難な自車両1の側方から後方にかけての領域の立体物を検出する。なお、立体物を検出可能な領域を拡充するため、側方レーダ4は、フロントバンパに加えリアバンパ等にも別途設けることが可能である。また、側方を監視するためのデバイスとしては、レーダに限定されるものではなく、例えば、カメラ、ライダー、ソナー等を用いることも可能である。
そして、前方カメラ3で撮像した自車前方の走行環境の画像信号、及び、左右の側方レーダ4で検出した自車側方の立体物情報は、画像処理ユニット(IPU)5に送信される。
IPU5は、前方カメラ3からの画像情報に基づき、主として自車両1の前方の走行環境情報を取得する。また、IPU5は側方レーダ4からの立体物情報に基づき、主として自車両1の側方の走行環境情報を取得する。そして、IPU5は、これらの走行環境情報に基づいて、自車走行レーンや当該自車走行レーンに併設された走行レーン等の情報を取得する。また、IPU5は、自車両1の前方を走行する先行車Pの情報を取得する。さらに、IPU5は、自車走行レーンを含む所定の監視領域に存在する先行車P以外の各種障害物情報を取得する。ここで、監視領域としては、隣接する走行レーン等を併走する併走車両、自車両1に近接する歩行者、自転車、バイク等の移動立体物(移動障害物)、ガードレールや樹木等の固定立体物(固定障害物)等の障害物情報を取得する。そして、IPU5は、走行環境情報から取得した各種情報を、自車両1を制御する各種制御ユニットに送信する。その際、IPU5は、先行車Pを検出している場合には、自車走行レーンを含む所定の領域を監視領域Aとして設定し、当該監視領域A内を移動する障害物を検出する。具体的には、IPU5は、例えば、自車走行レーン上における先行車Pから自車両1の設定距離後方までを含む領域を監視領域Aとして設定する。但し、自車走行レーンが路肩に隣接している場合、IPU5は、当該路肩を含む領域を監視領域Aとして設定する(図11,12参照)。そして、IPU5は、設定した監視領域A内を移動する障害物を検出する。このように、本実施形態において、前方カメラ3、側方レーダ4、及び、IPU5は、走行環境取得手段としての機能を実現し、さらに、IPU5は、先行車情報を取得する先行車検出手段、及び、障害物検出手段としての各機能を実現する。
また、走行制御装置2は、ACC制御ユニット(ACC_ECU)11を有する。このACC_ECU11は、CPU、ROM、RAM等を備えた周知のマイクロコンピュータを主体に構成されており、ROMには予め設定した動作を実現するための制御プログラムや各種テーブル等の固定データが記憶されている。
図2に示すように、ACC_ECU11の入力側には、IPU5、自車両1の車速(自車速)を検出する車速検出手段としての車速センサ16、自車両1の前後方向の加速度を検出する前後加速度センサ(前後Gセンサ)17、アクセルペダルの踏み込み量からアクセル開度を検出するアクセル開度センサ18、ブレーキペダルの踏込みを検出してON信号を出力するブレーキセンサ19等、自車両1の周辺環境、及び運転状態を検出する各種センサ・スイッチ類が接続されている。
また、ACC_EUC11の出力側には、表示装置21、エンジン制御装置22、ブレーキ制御装置23が接続されている。
表示装置21は、例えば、運転席前方のコンビネーションメータに設けられたマルチ・インフォメーション・ディスプレイやカーナビゲーションシステムに設けられているモニタである。
エンジン制御装置22にはスロットルアクチュエータ25aが接続され、電子制御スロットル25のスロットル弁がスロットルアクチュエータ25aによって開閉自在となっている。なお、自車両1はアイドリングストップシステム(ISS)を搭載しており、自車速が停車判定車速(例えば、10〜15[Km/h])以下のときエンジンが停止される。
ブレーキ制御装置23には、主ブレーキアクチュエータ26と、補助ブレーキアクチュエータ27とが接続されている。
主ブレーキアクチュエータ26は、例えば、ハイドロリックコントロールユニットから供給されるブレーキ液圧を増減させて、各車輪に設けられている主ブレーキ26aに対する制動力を調整する。なお、この主ブレーキ26aは、運転者の行うフットブレーキ操作によっても所望の制動力を得ることができる。
一方、補助ブレーキアクチュエータ27は、停車時に左右後輪に設けられているドラム式ブレーキ等の補助ブレーキ27aを動作させて、自車両1の停車状態を維持する。
ACC_ECU11は、各種センサ・スイッチ類からの信号に基づいて、エンジン制御装置22及びブレーキ制御装置23に駆動信号を出力することにより、自車両1の走行制御を行う。
すなわち、ACC_ECU11は、IPU5で検出した走行環境情報に基づき、自車両1の前方の先行車Pを捕捉(検出)したか否かを調べる。そして、先行車Pが捕捉されていない場合、ACC_ECU11は、自車両1をセット車速で走行させる定速走行制御を実行する。一方、先行車Pを捕捉した場合、ACC_ECU11は、IPU5からの先行車情報と車速センサ16で検出した自車速とに基づいて先行車Pと自車両1との車間距離、及び相対車速を求めて、追従走行制御を行う。
さらに、ACC_ECU11は、追従対象の先行車Pが停車した場合、それに追従して自車両1を自動停車させ、次いで、先行車Pの発進が検出された場合、それに追従して自車両1を自動発進させる。
自車両1の自動発進を行うに際し、ACC_ECU11は、先ず、発進音を吹鳴すると共にISSによりエンジンを再始動させて発進準備を整え、所定のディレイ時間Tdの間待機する。その後、ACC_ECU11は、主ブレーキ26aに対する停車保持解除とスロットル弁の開度制御を行うことで、自車両1の加速度を所定の加速時間Taかけて目標加速度Atに到達させるため加速制御を行う。そして、ACC_ECU11は、所定の加速抑制時間Tcを経た後、追従発進制御を解除して、通常の追従走行制御へと復帰させる。このように、本実施形態において、ACC_ECU11は、追従走行制御手段としての機能を実現し、さらに、ディレイ制御手段、加速制御手段、及び、加速抑制手段の機能を含む追従発進制御手段としての機能を実現する。
ACC_ECU11における追従発進制御は、具体的には図4に示す追従発進制御ルーチンに従って処理される。
この追従発進制御ルーチンを説明するに先立ち、追従発進前の追従停車制御について、図3に示す追従停車制御ルーチンの沿って簡単に説明する。
この追従停車制御ルーチンは自車両1が先行車Pを検出して追従走行を行っている際に繰り返し実行されるものであり、ルーチンがスタートすると、ACC_ECU11は、ステップS101において、IPU5で検出した走行環境情報を含む各種パラメータを読み込む。
続くステップS102において、ACC_ECU11は、取得した走行環境に基づき、先行車Pと自車両1との相対車速を求める。そして、ACC_ECU11は、相対車速と車速センサ16で検出した自車速とに基づき、先行車Pが停車したか否かを調べ、先行車Pが走行中の場合は、そのままルーチンを抜ける。一方、先行車Pの停止を検出した場合、ACC_ECU11は、ステップS103に進み、追従停車制御処理を実行してルーチンを抜ける。
ステップS103で実行される追従停車制御処理において、ACC_ECU11は、例えば、自車両1を先行車Pに対し、予め設定されている停車時目標車間距離(図9参照)を開けて追従停車させるための目標車速(減速度)を、停車時目標車間距離、及び自車両1と先行車Pとの実車間距離に基づき演算周期毎に求める。そして、ACC_ECU11は、自車両1の車速が目標車速になるように、エンジン制御装置22及びブレーキ制御装置23に駆動信号を出力して車速制御を行い、漸次的に減速させて自車両1を追従停車させる。
また、自車両1が所定に追従停車した後、ブレーキ制御装置23に対して補助ブレーキ動作信号を出力し、補助ブレーキアクチュエータ27を駆動させ、補助ブレーキ27aを作動させて停止状態を保持させる。
自車両1が追従停車すると、図4に示す追従発進制御ルーチンが起動される。このルーチンは所定時間毎に実行されるものであり、ルーチンがスタートすると、ACC_ECU11は、先ず、ステップS201において、IPU5から出力される、自車走行レーン上に停車した先行車Pの状態、監視領域A内を移動する障害物の状態、隣接する走行レーンに存在する並走車両の状態等の各種情報を読み込む。
続くステップS202において、ACC_ECU11は、自車走行レーン上における自車両1と先行車Pとの車間に割込車両が検出されたか否か、すなわち、並走車両等による自車走行レーンへの割込が検出されたか否かを調べる。
そして、ステップS202において、割込車両が検出されていないと判定した場合、ACC_ECU11は、ステップS204に進む。
一方、ステップS202において、割込車両が検出されたと判定した場合、ACC_ECU11は、ステップS203に進み、検出された割込車両を新たに先行車Pとして切り替えた後(例えば、図10参照)、ステップS204に進む。
ステップS202或いはステップS203からステップS204に進むと、ACC_ECU11は、先行車Pが発進したか否かについて調べる。先行車Pが発進したか否かは、例えば、IPU5からの先行車情報に基づいて求めた車間距離が、予め設定されている発進時目標車間距離(停車時目標車間距離<発進時目標車間距離:図9等参照)に変化したか否かで判断する。
そして、ステップS204において、先行車が未だ発進していないと判定した場合、ACC_ECU11は、そのままルーチンを抜ける。
一方、ステップS204において、先行車が発進したと判定した場合、ACC_ECU11は、ステップS205に進み、追従発進を行う際のディレイ時間Tdを設定する。
ここで、先行車Pが発進した直後に自車両1を追従発進させると、走行環境によっては自車両1の急な発進によりドライバに不安を与えることがある。ディレイ時間Tdは、このような不安を解消し、自車両1を適切なタイミングで発進させるために設定されるものである。
このディレイ時間Tdの設定は、例えば、図5に示すディレイ時間設定サブルーチンに従って実行されるものであり、サブルーチンがスタートすると、ACC_ECU11は、先ず、ステップS301において、予めROMに格納されているテーブルを読み出し、先行車Pに基づくディレイ時間Td0を算出する。
例えば、図13に示すように、先行車に基づくディレイ時間算出テーブルは、先行車Pの車速に応じてディレイ時間Td0を可変に算出するよう設定されており、先行車Pの車速が高いほど、短いディレイ時間Td0が算出される。すなわち、先行車Pの車速が高いほど、速やかに車間距離が確保されるため、ディレイ時間Td0は短く算出される。
ステップS301からステップS302に進むと、ACC_ECU11は、監視領域A内に、自車両1とは逆方向に移動する逆方向移動物M1(例えば、図11参照)が存在するか否かを調べる。なお、この逆方向移動物M1には、監視領域A内を横切る歩行者等の移動物も含まれる。
そして、ステップS302において、逆方向移動物M1が存在しないと判定した場合、ACC_ECU11は、ステップS304に進む。
一方、ステップS302において、逆方向移動物M1が存在すると判定した場合、ACC_ECU11は、ステップS303に進み、予めROMに格納されているテーブルを読み出し、逆方向移動物M1に基づくディレイ時間Td1を算出する。
例えば、図14に示すように、本実施形態の逆方向移動物M1に基づくディレイ時間算出テーブルは、自車両1から逆方向移動物M1までの距離に応じてディレイ時間Td1を可変に算出するよう設定されており、基本的には、逆方向移動物M1までの距離が短いほど、長いディレイ時間Td1を設定する。すなわち、一般的に、ドライバは、逆方向移動物M1までの距離が短いほど慎重な発進を心がける傾向にあり、このようなドライバの傾向に基づき、逆方向移動物M1までの距離が短いほどディレイ時間Td1は長く設定される。但し、逆方向移動物M1が自車両1の側方に存在する場合や自車両1の後方に存在する場合には、当該逆方向移動物M1がドライバの視界から外れる可能性が高く、このような逆方向移動物の存在がドライバに不安を与える可能性は低いため、ディレイ時間Td1は、逆方向移動物M1が自車両1の前方に存在する場合よりも相対的に短く算出される。また、逆方向移動物M1は、自車両1の前方数メートルに存在するときが最もドライバの視界に入りやすいため、当該位置に逆方向移動物M1が存在するとき、最も長いディレイ時間Td1が算出される。
ステップS302或いはステップS303からステップS304に進むと、ACC_ECU11は、監視領域A内に、自車両1と同一方向(順方向)に移動する順方向移動物M2(例えば、図12参照)が存在するか否かを調べる。
そして、ステップS304において、順方向移動物M2が存在しないと判定した場合、ACC_ECU11は、ステップS306に進む。
一方、ステップS304において、順方向移動物M2が存在すると判定した場合、ACC_ECU11は、ステップS305に進み、予めROMに格納されているテーブルを読み出し、順方向移動物M2に基づくディレイ時間Td2を算出する。
例えば、図15に示すように、本実施形態の順方向移動物M2に基づくディレイ時間算出テーブルは、自車両1から順方向移動物M2までの距離に応じてディレイ時間Td2を可変に算出するよう設定されており、基本的には、順方向移動物M2までの距離が短いほど、長いディレイ時間Td2を設定する。すなわち、一般的に、ドライバは、順方向移動物M2までの距離が短いほど慎重な発進を心がける傾向にあり、このようなドライバの傾向に基づき、順方向移動物M2までの距離が短いほどディレイ時間Td2は長く設定される。但し、順方向移動物M2が自車両1の側方に存在する場合や自車両1の後方に存在する場合には、当該順方向移動物M2がドライバの視界から外れる可能性が高く、このような順方向移動物M2の存在がドライバに不安を与える可能性は低いため、ディレイ時間Td2は、順方向移動物M2が自車両1の前方に存在する場合よりも相対的に短く算出される。また、順方向移動物M2は、自車両1の前方数メートルに存在するときが最もドライバの視界に入りやすいため、当該位置に順方向移動物M2が存在するとき、最も長いディレイ時間Td2が算出される。さらに、自車両1の前方に存在する順方向移動物M2は、同位置に存在する逆方向移動物M1に比べ、ドライバの視界に入る時間が長いため、所定の区間において、ディレイ時間Td1よりも長い時間が算出される。
ステップS304或いはステップS305からステップS306に進むと、ACC_ECU11は、ステップS301、ステップS303、及び、ステップS305において適宜算出された各ディレイ時間Td0,Td1,Td2の中から最も長いディレイ時間を選択し、選択したディレイ時間を最終的なディレイ時間Tdとして設定した後、サブルーチンを抜ける。
図4のメインルーチンにおいて、ステップS205からステップS206に進むと、ACC_ECU11は、追従発進を行う際の加速時間Taを設定する。
ここで、先行車Pが発進した後に自車両1を発進させるために行う加速が短時間で行われた場合、走行環境によってはドライバに不安を与えることがある。加速時間Taは、このような不安を解消し、自車両1を適切な加速状態にて加速させるために設定されるものである。
この加速時間Taの設定は、例えば、図6に示す加速時間設定サブルーチンに従って実行されるものであり、サブルーチンがスタートすると、ACC_ECU11は、先ず、ステップS401において、予めROMに格納されているテーブルを読み出し、先行車Pに基づく加速時間Ta0を算出する。
例えば、図16に示すように、先行車に基づく加速時間算出テーブルは、先行車Pの車速に応じて加速時間Ta0を可変に算出するよう設定されており、先行車Pの車速が高いほど、短い加速時間Ta0が算出される。すなわち、先行車Pの車速が高いほど、速やかに車間距離が確保され、比較的急な加速をしてもドライバに不安を与える可能性が低くなるため、加速時間Ta0は短く算出さる。
ステップS401からステップS402に進むと、ACC_ECU11は、監視領域A内に、自車両1とは逆方向に移動する逆方向移動物M1が存在するか否かを調べる。
そして、ステップS402において、逆方向移動物M1が存在しないと判定した場合、ACC_ECU11は、ステップS404に進む。
一方、ステップS402において、逆方向移動物M1が存在すると判定した場合、ACC_ECU11は、ステップS403に進み、予めROMに格納されているテーブルを読み出し、逆方向移動物M1に基づく加速時間Ta1を算出する。
例えば、図17に示すように、逆方向移動物に基づく加速時間算出テーブルは、逆方向移動物M1が自車両1の後方に存在するときより前方に存在するときの方が長い加速時間Ta1を算出するよう設定されている。すなわち、自車両1の前方に逆方向移動物M1が存在する場合、ドライバは慎重な加速を心がける傾向にあり、このようなドライバの傾向に基づき、逆方向移動物M1が自車両1の後方に存在するときより前方に存在するときの方が加速時間Ta1は長く算出される。
ここで、例えば、図18に示すように、ACC_ECU11には、自車両1に対する逆方向移動物M1の車幅方向の距離に応じて加速時間Ta1を補正するためのテーブルが格納されており、ACC_ECU11は、このテーブルに基づいて算出したゲインG(Ta1)に基づき、加速時間Ta1を補正することも可能である。すなわち、自車両1が逆方向移動物M1の横を通過する際に、当該逆方向移動物M1が自車両1から所定に離れていれば、比較的急な加速状態であってもドライバに不安を与える可能性は低い。そこで、自車両1から逆方向移動物M1までの車幅方向の距離が所定以上確保されている場合には、加速時間Ta1を減少させるためのゲインG(Ta1)が「1」以下の値となるよう算出され、当該ゲインG(Ta1)に基づいて加速時間Ta1が減少側に補正される。
ステップS402或いはステップS403からステップS404に進むと、ACC_ECU11は、監視領域A内に、自車両1と同一方向(順方向)に移動する順方向移動物M2が存在する化否かを調べる。
そして、ステップS404において、順方向移動物M2が存在しないと判定した場合、ACC_ECU11は、ステップS406に進む。
一方、ステップS404において、順方向移動物M2が存在すると判定した場合、ACC_ECU11は、ステップS405に進み、予めROMに格納されているテーブルを読み出し、順方向移動物M2に基づく加速時間Ta2を算出する。
例えば、図18に示すように、順方向移動物M2に基づく加速時間算出テーブルは、順方向移動物M2が自車両1の後方に存在するときより前方に存在するときの方が長い加速時間Ta2を算出するよう設定されている。すなわち、自車両1の前方に順方向移動物M2が存在する場合、ドライバは慎重な加速を心がける傾向にあり、このようなドライバの傾向に基づき、順方向移動物M2が自車両1の後方に存在するときより前方に存在するときの方が加速時間Ta2は長く算出される。但し、自車両1が順方向移動物M2に向かって走行する場面(或いは、自車両1が順方向移動物M2横を通過する場面)は、自車両1が逆方向移動物M1に向かって走行する場面(或いは、自車両1が逆方向移動物M1の横を通過する場面)よりも相対速度が小さくなり、ドライバに不安を与える可能性が低いため、加速時間Ta2は、加速時間Ta1よりも相対的に短く設定される。なお、この加速時間Ta2においても、上述のように、自車両1から順方向移動物までの車幅方向の距離に応じたゲインを算出し、当該ゲインに基づく補正を行うことも可能である。
ステップS404或いはステップS405からステップS406に進むと、ACC_ECU11は、ステップS401、ステップS403、及び、ステップS405において適宜算出された各加速時間Ta0,Ta1,Ta2の中から最も長い加速時間を選択し、選択した加速時間を最終的な加速時間Taとして設定した後、サブルーチンを抜ける。
図4のメインルーチンにおいて、ステップS206からステップS207に進むと、ACC_ECU11は、追従発進を行う際の加速抑制時間Tcを設定する。
ここで、自車両1を発進させるための加速を行った直後に追従走行制御に復帰させ、先行車Pに追従するためのさらなる加速等が行われると、走行環境によってはドライバに不安を与えることがある。加速抑制時間Tcは、このような不安を解消し、自車両1を適切なタイミングで追従走行制御に復帰させるためのものである。
この加速抑制時間Tcの設定は、例えば、図7に示す加速抑制時間設定サブルーチンに従って実行されるものであり、サブルーチンがスタートすると、ACC_ECU11は、先ず、ステップS501において、予めROMに格納されているテーブルを読み出し、先行車に基づく加速抑制時間Tc0を算出する。
例えば、図20に示すように、本実施形態の先行車に基づく加速抑制時間算出テーブルは、先行車Pの車速に応じて加速抑制時間Tc0を可変に算出するよう設定されており、先行車Pの車速が高いほど、短い加速抑制時間Tc0が算出される。すなわち、先行車Pの車速が高いほど、速やかに車間距離が確保され、比較的短時間で追従走行制御へと復帰してもドライバに不安を与える可能性が低くなるため、加速抑制時間Tc0は短く算出さる。
ステップS501からステップS502に進むと、ACC_ECU11は、監視領域A内に、自車両1とは逆方向に移動する逆方向移動物M1が存在するか否かを調べる。
そして、ステップS502において、逆方向移動物M1が存在しないと判定した場合、ACC_ECU11は、ステップS504に進む。
一方、ステップS502において、逆方向移動物M1が存在すると判定した場合、ACC_ECU11は、ステップS503に進み、予めROMに格納されているテーブルを読み出し、逆方向移動物M1に基づく加速抑制時間Tc1を算出する。
例えば、図21に示すように、逆方向に基づく加速抑制時間算出テーブルは、逆方向移動物M1が自車両1の後方に存在するときより前方に存在するときの方が長い加速抑制時間Tc1を算出するよう設定されている。すなわち、自車両1の前方に逆方向移動物M1が存在する場合、ドライバは逆方向移動物M1の動向を見極めてから慎重に追従走行に移行する傾向にあり、このようなドライバの傾向に基づき、逆方向移動物M1が自車両1の後方に存在するときより前方に存在するときの方が加速抑制時間Tc1は長く算出される。
ここで、例えば、図22に示すように、ACC_ECU11には、逆方向移動物の速度に応じて加速抑制時間Tc1を補正するためのテーブルが格納されており、ACC_ECU11は、このテーブルに基づいて算出したゲインG(Tc1)に基づき、加速抑制時間Tc1を補正することも可能である。すなわち、逆方向移動物M1の速度が低いほど、当該逆方向移動物M1がドライバの視界に止まる可能性が高くなることが想定される。そこで、逆方向移動物M1の速度が低い場合には、加速抑制時間Tc1を増加させるためのゲインG(Tc1)が「1」以上の値となるよう算出され、当該ゲインG(Tc1)に基づいて加速抑制時間Tc1が増加側に補正される。
ステップS502或いはステップS503からステップS504に進むと、ACC_ECU11は、監視領域A内に、自車両1と同一方向(順方向)に移動する順方向移動物M2が存在するか否かを調べる。
そして、ステップS504において、順方向移動物M2が存在しないと判定した場合、ACC_ECU11は、ステップS506に進む。
一方、ステップS504において、順方向移動物M2が存在すると判定した場合、ACC_ECU11は、ステップS505に進み、予めROMに格納されているテーブルを読み出し、順方向移動物M2に基づく加速抑制時間Tc2を算出する。
例えば、図23に示すように、順方向移動物に基づく加速抑制時間算出テーブルは、順方向移動物M2が自車両1の後方に存在するときより前方に存在するときの方が長い加速抑制時間Tc2を算出するよう設定されている。すなわち、自車両1の前方に順方向移動物M2が存在する場合、ドライバは順方向移動物M2の動向を見極めてから慎重に追従走行に移行する傾向にあり、このようなドライバの傾向に基づき、順方向移動物M2が自車両1の後方に存在するときより前方に存在するときの方が加速抑制時間Tc2は長く算出される。但し、自車両1が順方向移動物M2に向かって走行する場面(或いは、自車両1が順方向移動物M2横を通過する場面)は、自車両1が逆方向移動物M1に向かって走行する場面(或いは、自車両1が逆方向移動物M1の横を通過する場面)よりも相対速度が小さくなり、ドライバに不安を与える可能性が低いため、加速抑制時間Tc2は、加速抑制時間Tc1よりも相対的に短く設定される。
ここで、例えば、図24に示すように、ACC_ECU11には、順方向移動物M2の速度に応じて加速抑制時間Tc1を補正するためのテーブルが格納されており、ACC_ECU11は、このテーブルに基づいて算出したゲインG(Tc2)に基づき、加速抑制時間Tc2を補正することも可能である。すなわち、順方向移動物M2の速度が高いほど、当該順方向移動物M2がドライバの視界に止まる可能性が高くなることが想定される。そこで、順方向移動物M2の速度が高い場合には、加速抑制時間を増加させるためのゲインG(Tc2)が「1」以上の値となるよう算出され、当該ゲインG(Tc2)に基づいて加速抑制時間Tc2が増加側に補正される。
ステップS504或いはステップS505からステップS506に進むと、ACC_ECU11は、ステップS501、ステップS503、及び、ステップS505において適宜算出された各加速抑制時間Tc0,Tc1,Tc2の中から最も長い加速抑制時間を選択し、選択した加速抑制時間を最終的な加速抑制時間Tcとして設定した後、サブルーチンを抜ける。
図4のメインルーチンにおいて、ステップS207からステップS208に進むと、ACC_ECU11は、ステップS205で設定したディレイ時間Td、ステップS206で設定した加速時間Ta、及び、ステップS207で設定した加速抑制時間Tcに基づいて発進時制御を行った後、ルーチンを抜ける。
この発進時制御は、例えば、図8に示す発進時制御サブルーチンに従って実行されるものであり、サブルーチンがスタートすると、ACC_ECU11は、先ず、ステップS601において、表示装置21を通じて発進音を吹鳴する。
続くステップS602において、ACC_ECU11は、ISSによりエンジンを再始動させて発進準備を整える。
続くステップS603において、ACC_ECU11は、先行車Pが発進してからの経過時間がステップS205で設定したディレイ時間Td以上となったか否か(ディレイ時間Tdが経過したか否か)を調べる。
そして、ステップS603において、ディレイ時間Tdが経過していないと判定した場合、ACC_ECU11は、そのまま待機する。
一方、ステップS603において、ディレイ時間Tdが経過したと判定した場合、ACC_ECU11は、ステップS604に進み、ステップS206で設定した加速時間Taに基づき、自車両1を発進させる際の加速度aの変化率を算出する。
すなわち、ステップS603において、ACC_ECU11は、ディレイ時間Tdの経過後に加速時間Taをかけて、自車両1の加速度aを予め設定されている目標加速度Atまで変化させるための加速度変化率を算出する。
そして、ステップS605に進むと、ACC_ECU11は、ステップS604で算出した加速度変化率に基づいて自車両1の加速制御を行う。
続くステップS606において、ACC_ECU11は、自車両1の加速度aが目標加速度At以上となったか否かを調べる。
そして、ステップS605において、自車両1の加速度aが未だ目標加速度At未満であると判定した場合、ACC_ECU11は、加速制御を継続すべくステップS605に戻る。
一方、ステップS606において、自車両1の加速度aが目標加速度At以上であると判定した場合、ACC_ECU11は、ステップS607に進み、自車両1の加速をクリープ加速に委ねて積極的な加速を抑制する加速抑制制御を行う。
続くステップS608において、ACC_ECU11は、加速抑制制御を開始してからの経過時間がステップS207で設定した加速抑制時間Tc以上となったか否か(すなわち、加速抑制時間Tcが経過したか否か)を調べる。
そして、ステップS608において、加速抑制時間Tcが未だ経過していないと判定した場合、ACC_ECU11は、加速抑制制御を継続すべくステップS607に戻る。
一方、ステップS608において、加速抑制時間Tcが経過したと判定した場合、ACC_ECU11は、ステップS608に進み、自車両1の制御を追従走行制御に移行(復帰)させた後、サブルーチンを抜ける。
このような実施形態によれば、先行車Pの発進を検出してからディレイ時間Tdが経過するまで自車両1の停車状態を保持し、ディレイ時間Tdの経過後に加速時間Taをかけて自車両1を目標加速度Atまで加速させた後、加速時間Taの経過後に加速抑制時間Tcの経過を待って自車両1を追従走行制御に復帰させる発進制御を行うに際し、自車走行レーンを含む監視領域A内を移動する障害物の状態に応じてディレイ時間Tdを可変に設定することにより、ドライバに不安を与えることのない適切な挙動によって先行車Pに追従して自車両1を発進させることができる。
この場合において、監視領域A内を移動する障害物の状態に応じて加速時間Taを可変に設定することにより、よりドライバに不安を与えることのない適切な挙動によって先行車Pに追従して自車両1を発進させることができる。
さらに、監視領域A内を移動する障害物の状態に応じて加速抑制時間Tcを可変に設定することにより、よりドライバに不安を与えることのない適切な挙動によって先行車Pに追従して自車両1を発進させることができる。
ここで、例えば、図25に示すように、障害物等の状態に応じて適切な挙動により自車両1を自動発進させることが可能となる。例えば、図25中に示す加速特性(1)は自車両1の前方に障害物等が存在しない通常時の加速度特性を例示し、加速特性(2)は自車走行レーンに並走車等の強引な割込があった場合の加速特性を例示するものである。また、加速特性(3)は監視領域A内に逆方向移動物が存在する場合の加速特性を例示し、加速特性(4)は監視領域A内に順方向移動物が存在する場合の加速特性を例示するものである。
なお、本発明は、以上説明した各実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲内である。
1 … 自車両
2 … 走行制御装置
3 … 前方カメラ
3a … メインカメラ
3b … サブカメラ
4 … 側方レーダ
11 … ACC制御ユニット(ACC_ECU)
16 … 車速センサ
17 … 前後Gセンサ
18 … アクセル開度センサ
19 … ブレーキセンサ
21 … 表示装置
22 … エンジン制御装置
23 … ブレーキ制御装置
25 … 電子制御スロットル
25a … スロットルアクチュエータ
26 … 主ブレーキアクチュエータ
26a … 主ブレーキ
27 … 補助ブレーキアクチュエータ
27a … 補助ブレーキ

Claims (13)

  1. 自車両周辺の走行環境情報を取得する走行環境取得手段と、
    前記走行環境情報に基づき自車走行レーンの前方を走行する先行車を検出する先行車検出手段と、
    前記自車両の前方を走行する前記先行車が検出されているとき、前記先行車に対する前記自車両の追従走行制御を行う追従走行制御手段と、
    前記追従走行制御中の前記自車両が前記先行車の停車に追従して停車した後、前記先行車の発進を検出したとき、前記自車両を追従発進させて前記追従走行制御に復帰させる追従発進制御手段と、を備えた車両用走行制御装置において、
    前記走行環境情報に基づき自車走行レーンを含む監視領域内を移動する障害物を検出する障害物検出手段を備え、
    前記追従発進制御手段は、
    前記先行車の発進を検出してから所定のディレイ時間が経過するまで、前記自車両の停車状態を保持するディレイ制御手段と、
    前記ディレイ時間の経過後に所定の加速時間をかけて、前記自車両を目標加速度まで加速させる加速制御手段と、
    前記加速時間の経過後に所定の加速抑制時間が経過するまで、前記自車両の加速を抑制して前記追従走行への復帰を禁止する加速抑制手段と、を備え、
    前記ディレイ制御手段は、前記監視領域内を移動する障害物の状態に応じて、前記ディレイ時間を可変に設定することを特徴とする車両用走行制御装置。
  2. 前記ディレイ制御手段は、前記自車両から前記監視領域内を移動する前記障害物までの距離に応じて異なる前記ディレイ時間を設定することを特徴とする請求項1に記載の車両用走行制御装置。
  3. 前記ディレイ制御手段は、前記監視領域内を前記自車両の進行方向とは逆方向に移動する前記障害物が存在する場合と、前記監視領域内を前記自車両の進行方向と順方向に移動する前記障害物が存在する場合と、で異なる前記ディレイ時間を設定することを特徴とする請求項2に記載の車両用走行制御装置。
  4. 前記ディレイ制御手段は、前記先行車の車速に応じて異なる前記ディレイ時間を設定することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の車両用走行制御装置。
  5. 前記ディレイ制御手段は、前記監視領域内を移動する障害物の状態に応じて、前記加速時間を可変に設定することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の車両用走行制御装置。
  6. 前記ディレイ制御手段は、前記自車両から前記監視領域内を移動する前記障害物までの距離に応じて異なる前記加速時間を設定することを特徴とする請求項5に記載の車両用走行制御装置。
  7. 前記ディレイ制御手段は、前記監視領域内を前記自車両の進行方向とは逆方向に移動する前記障害物が存在する場合と、前記監視領域内を前記自車両の進行方向と順方向に移動する前記障害物が存在する場合と、で異なる前記加速時間を設定することを特徴とする請求項6に記載の車両用走行制御装置。
  8. 前記ディレイ制御手段は、前記先行車の車速に応じて異なる前記ディレイ時間を設定することを特徴とする請求項5乃至請求項7の何れか1項に記載の車両用走行制御装置。
  9. 前記ディレイ制御手段は、前記監視領域内を移動する障害物の状態に応じて、前記加速抑制時間を可変に設定することを特徴とする請求項1に記載の車両用走行制御装置。
  10. 前記ディレイ制御手段は、前記自車両から前記監視領域内を移動する前記障害物までの距離に応じて異なる前記加速抑制時間を設定することを特徴とする請求項9に記載の車両用走行制御装置。
  11. 前記ディレイ制御手段は、前記監視領域内を前記自車両の進行方向とは逆方向に移動する前記障害物が存在する場合と、前記監視領域内を前記自車両の進行方向と順方向に移動する前記障害物が存在する場合と、で異なる前記加速抑制時間を設定することを特徴とする請求項10に記載の車両用走行制御装置。
  12. 前記ディレイ制御手段は、前記先行車の車速に応じて異なる前記加速抑制時間を設定することを特徴とする請求項9乃至請求項11の何れか1項に記載の車両用走行制御装置。
  13. 前記監視領域は、前記自車走行レーン上における前記先行車から前記自車両の設定距離後方までの領域を含み、さらに、前記自車走行レーンに路肩が隣接している場合には、前記路肩を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項12の何れか1項に記載の車両用走行制御装置。
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