JP2019038296A - 駐車支援装置、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】車両を駐車領域に精度良く停止させる。
【解決手段】駐車支援装置400は、車両を駐車領域に駐車させる際に、駐車支援を行う駐車支援装置であって、車両を駐車領域に含まれる目標位置まで移動するまでの目標距離と、車両の車速度の目標として設定される目標車速度を算出する周期を示した制御周期と、に基づいて、当該制御周期毎に、第1の目標車速度を算出する目標車速度算出部406と、車両が、当該制御周期毎に、算出された第1の目標車速度にする制御を行う移動制御部408と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、駐車支援装置、及びプログラムに関する。
従来から、車両を制御して、駐車領域に駐車させる駐車支援装置が知られている。駐車支援装置は、駐車領域までの移動経路を算出し、当該移動経路に従って車両を操舵することで、車両を駐車領域まで案内している。
近年、駐車支援装置が、車両を駐車領域まで案内する際に、操舵制御に加えて、ブレーキ制御や加減速制御も行う自動駐車支援制御も提案されている。
特開2015−81022号公報
従来からの自動駐車支援における、車両を駐車領域まで案内するための加減速制御では、加速度及び減速度が予め設定された値の場合が多い。加速度及び減速度が予め定められた値である場合、細かい速度調整が難しいため、精度良く駐車領域に停止させるのは難しい。例えば、自動駐車支援において、所定の制御周期毎に加速・減速を切り替え可能にした場合であっても、予め設定された加速度及び減速度を用いた加減速制御では、当該加速度及び減速度による停止位置と、目標としている駐車位置と、のずれの調整ができないため、精度良く駐車領域に停止させるのは難しい。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、車両を駐車領域内に精度良く停止させる駐車支援装置、及びプログラムを提供する。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、実施形態の駐車支援装置は、車両を駐車領域に駐車させる際に、駐車支援を行う駐車支援装置であって、車両を駐車領域に含まれる目標位置まで移動するまでの目標距離と、車両の車速度の目標として設定される目標車速度を算出する周期を示した制御周期と、に基づいて、当該制御周期毎に、第1の目標車速度を算出する速度算出部と、車両が、当該制御周期毎に、算出された第1の目標車速度にする制御を行う制御部と、を備える。上記構成により、例えば、算出された第1の目標車速度にする制御が行われることで、車両を駐車領域内に精度良く停止させることができる。
実施形態の駐車支援装置は、速度算出部が、目標距離と、制御周期と、駐車支援時に車両が出力可能に設定されている第1の減速度と、に基づいて、当該制御周期毎に、第1の目標車速度を算出する。上記構成により、例えば、算出された第1の目標車速度にする制御が行われることで、車両を駐車領域内に精度良く停止させることができる。
実施形態の駐車支援装置は、速度算出部は、車両の第1の減速度と、制御周期と、に基づいて、車両が停止するまでの移動距離を算出し、目標距離と移動距離との差に基づいて、目標距離で停止させるために車両の車速度を調整する車速度オフセット量を算出し、当該車速度オフセット量と第1の減速度と制御周期とに基づいて、第1の目標車速度を算出する。上記構成により、例えば、目標距離と移動距離との差を考慮して算出された第1の目標車速度にする制御が行われることで、車両を駐車領域内に精度良く停止させることができる。
実施形態の駐車支援装置は、速度算出部は、制御周期と目標距離と第1の減速度と、に基づいて、車両が目標位置に移動するまでの間に、目標車速度を算出する回数を算出し、回数と制御周期と第1の減速度とに基づいて算出される車速度と、車速度オフセット量とを加算することで、第1の目標車速度を算出する。上記構成により、例えば、目標車速度を算出する回数と、車速度オフセット量と、を考慮して第1の目標車速度にする制御が行われることで、車両を駐車領域内に精度良く停止させることができる。
実施形態の駐車支援装置は、速度算出部は、制御周期毎に、第1の目標車速度と、駐車支援時に出力可能な最大車速度と、速度算出部により制御周期前に算出された目標車速度と駐車支援時に出力可能な加速度とに基づいて算出された加速時上限車速度と、のうち最も小さい車速度を、制御部が制御に用いる車速度として設定する。上記構成により、例えば、車両の状況に応じた車速度が設定されるため、車両を駐車領域内に精度良く停止させることができる。
実施形態のプログラムは、車両を駐車領域に駐車させる際に、当該車両を駐車領域に含まれる目標位置まで移動するまでの目標距離と、車両の車速度の目標として設定される目標車速度を算出する周期を示した制御周期と、に基づいて、当該制御周期毎に、第1の目標車速度を算出する速度算出ステップと、車両が、当該制御周期毎に、算出された第1の目標車速度にする制御を行う制御ステップと、をコンピュータに実行させる。上記構成により、例えば、目標距離と移動距離との差を考慮して算出された第1の目標車速度にする制御が行われることで、車両を駐車領域内に精度良く停止させることができる。
図1は、実施形態の車両の車室の一部が透視された状態が示された例示的な斜視図である。 図2は、実施形態の車両の例示的な平面図(俯瞰図)である。 図3は、実施形態による車両の内部の構成を示した概略的かつ例示的なブロック図である。 図4は、実施形態による駐車支援装置の機能的構成を示した例示的なブロック図である。 図5は、実施形態の駐車支援装置により生成された移動経路を例示した図である。 図6は、従来の駐車支援装置が設定する目標車速度と、経過時間と、の関係を例示した図である。 図7は、図6で示された目標車速度に従って車両を移動させた場合における移動距離を例示した図である。 図8は、車両の減速時における車速度の変化を例示した図である。 図9は、従来の駐車支援装置が設定する目標車速度と、経過時間と、の関係を例示した図である。 図10は、図9で示された目標車速度に従って車両を移動させた場合における移動距離を例示した図である。 図11は、車両の減速時における、車速度オフセット量を例示した図である。 図12は、実施形態の駐車支援装置における駐車支援制御の手順を示すフローチャートである。 図13は、実施形態の駐車支援装置における目標車速度の算出処理の手順を示すフローチャートである。 図14は、車両の駐車支援開始時の状況を例示した図である。 図15は、車両の駐車支援の定常区間(時刻T1)における状況を例示した図である。 図16は、車両の駐車支援の減速時(時刻T2)における状況を例示した図である。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。以下に記載する実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、あくまで一例であって、以下の記載内容に限られるものではない。
まず、図1および図2を用いて、実施形態による車両1の概略的な構成について説明する。図1は、実施形態による車両1の車室2aの一部が透視された状態を示した概略的かつ例示的な斜視図である。また、図2は、実施形態による車両1の上方から見た外観を示した概略的かつ例示的な平面図(鳥瞰図)である。
図1に示されるように、実施形態による車両1は、ユーザとしての運転者を含む乗員が乗車する車室2aを有している。車室2a内には、ユーザが座席2bから操作可能な状態で、操舵部4や、加速操作部5、制動操作部6、変速操作部7などが設けられている。
操舵部4は、ダッシュボード(インストルメントパネル)から突出したステアリングホイールである。加速操作部5は、運転者の足下に設けられたアクセルペダルである。制動操作部6は、運転者の足下に設けられたブレーキペダルである。変速操作部7は、センターコンソールから突出したシフトレバーである。
車室2a内には、各種の画像を出力可能なディスプレイ8と、各種の音を出力可能な音声出力装置9と、を有する表示装置(モニタ装置)11が設けられている。表示装置11は、車室2a内のダッシュボードの車幅方向(左右方向)の中央部に設けられている。ディスプレイ8は、LCD(液晶ディスプレイ)やOELD(有機エレクトロルミネセンスディスプレイ)などで構成され、たとえば、車両1の周囲の状況を表す周辺画像を表示可能に構成されている。周辺画像の具体的内容については後述するが、周辺画像の一例としては、たとえば、車両1の周辺の状況を上から俯瞰で見た俯瞰画像が挙げられる。
ここで、実施形態によるディスプレイ8における画像が表示される領域、すなわち表示画面には、当該表示画面内において指やスタイラスなどの指示体が近接(接触を含む)した位置の座標を検出可能なタッチパネル10が設けられている。これにより、ユーザ(運転者)は、ディスプレイ8の表示画面に表示される画像を視認することができるとともに、タッチパネル10上で指示体を用いた入力操作(たとえばタッチ(タップ)操作)を行うことで、各種の操作入力を実行することができる。
なお、実施形態では、表示装置11が、スイッチや、ダイヤル、ジョイスティック、押しボタンなどといった、各種の物理的な操作入力部を有していてもよい。また、実施形態では、車室2a内における表示装置11の位置とは異なる位置に、他の音声出力装置が設けられていてもよい。この場合、音声出力装置9および他の音声出力装置の両方から、各種の音情報を出力することができる。また、実施形態では、表示装置11が、ナビゲーションシステムやオーディオシステムなどの各種システムに関する情報を表示可能に構成されていてもよい。
また、図1および図2に示されるように、実施形態による車両1は、左右2つの前輪3Fと、左右2つの後輪3Rと、を有した四輪の自動車である。以下では、簡単化のため、前輪3Fおよび後輪3Rを、総称して車輪3と記載することがある。実施形態では、4つの車輪3の一部または全部の横滑り角が、操舵部4の操舵などに応じて変化(転舵)する。
車両1は、複数(図1および図2の例では4つ)の撮像部15a〜15dを有する。撮像部15aは、車体2の後側の端部2e(たとえば、リヤトランクのドア2hの下方)に設けられ、車両1の後方の領域を撮像する。また、撮像部15bは、車体2の右側の端部2fのドアミラー2gに設けられ、車両1の右側方の領域を撮像する。また、撮像部15cは、車体2の前側の端部2c(たとえば、フロントバンパー)に設けられ、車両1の前方の領域を撮像する。また、撮像部15dは、車体2の左側の端部2dのドアミラー2gに設けられ、車両1の左側方の領域を撮像する。以下では、簡単化のため、撮像部15a〜15dを、総称して撮像部15と記載することがある。
撮像部15は、たとえば、CCD(電荷結合素子)やCIS(CMOS(相補性金属酸化膜半導体)イメージセンサ)などといった撮像素子を有したいわゆるデジタルカメラである。撮像部15は、所定のフレームレートで車両1の周囲の撮像を行い、当該撮像によって得られた撮像画像の画像データを出力する。
撮像部15により得られる画像データは、フレーム画像として動画像を構成することが可能である。また、撮像部15により得られる画像データは、車両1の周囲に存在する立体物を検出するために用いることが可能である。なお、ここで言及している立体物には、駐車している他の車両などの静止した物体や、移動している歩行者などの移動体などが含まれる。さらに、撮像部15により得られる画像データは、車両1が駐車可能な駐車領域を検出するために用いることも可能である。駐車領域は、車両1が駐車するのに十分な大きさを持った領域であれば、白線などの駐車枠によって明示的に区画された領域であってもよいし、白線などにより明示的に区画されていない領域であってもよい。
なお、実施形態では、車両1の周囲の状況をセンシングするための構成として、上述した撮像部15に加えて、車両1の周囲に存在する立体物までの距離を検出(算出、特定)する測距センサが設けられていてもよい。このような測距センサとしては、たとえば、レーザ光などの光を出射し、車両1の周囲に存在する立体物から反射された光を受光するレーザ測距センサなどが用いられる。
次に、図3を用いて、実施形態による車両1の内部構成について説明する。図3は、実施形態による車両1の内部の構成を示した概略的かつ例示的なブロック図である。
図3に示されるように、実施形態による車両1には、表示装置11と、操舵システム13と、撮像部15と、ブレーキシステム18と、舵角センサ19と、アクセルセンサ20と、シフトセンサ21と、車輪速センサ22と、ECU(エレクトロニックコントロールユニット)24と、が設けられている。
上述した各種の構成(表示装置11、操舵システム13、ブレーキシステム18、舵角センサ19、アクセルセンサ20、シフトセンサ21、車輪速センサ22、およびECU24)は、車載ネットワーク23を介して電気的に接続されている。なお、車載ネットワーク23とは、たとえばCAN(コントローラエリアネットワーク)によって構成される電気通信回線である。
操舵システム13は、電動パワーステアリングシステムやSBW(ステアバイワイヤ)システムなどである。操舵システム13は、アクチュエータ13aと、トルクセンサ13bと、を有する。操舵システム13は、後述するECU24などの制御のもとでアクチュエータ13aを動作させることで、車輪3の一部または全部を転舵する。トルクセンサ13bは、運転者による操舵部4の操作に応じて発生するトルクを検出し、検出結果をECU24に送信する。
ブレーキシステム18は、ABS(アンチロックブレーキシステム)や、横滑り防止装置(ESC)、電動ブレーキシステム、BBW(ブレーキバイワイヤ)などを含む。ブレーキシステム18は、アクチュエータ18aと、ブレーキセンサ18bと、を有する。ブレーキシステム18は、後述するECU24などの制御のもとでアクチュエータ18aを動作させることで、車輪3に制動力を付与する。ブレーキセンサ18bは、制動操作部6における可動部としてのブレーキペダルの位置(変位)を検出し、検出結果をECU24に送信する。
舵角センサ19は、運転者による操舵部4の操作量を検出するセンサである。たとえば、舵角センサ19は、ホール素子などによって構成され、操舵部4の回転部分の回転角度を操舵量として検出し、検出結果をECU24に送信する。また、アクセルセンサ20は、加速操作部5における可動部としてのアクセルペダルの位置(変位)を検出し、検出結果をECU24に送信する。
シフトセンサ21は、変速操作部7におけるシフトレバーなどの可動部の位置を検出し、検出結果をECU24に送信する。また、車輪速センサ22は、車輪3の回転量や、単位時間当たりの車輪3の回転数などを検出し、検出結果をECU24に送信する。
ECU24は、CPU(中央演算処理装置)24aや、ROM(リードオンリーメモリ)24b、RAM(ランダムアクセスメモリ)24c、表示制御部24d、音声制御部24e、SSD(ソリッドステートドライブ)24fなどといった、通常のコンピュータと同様のハードウェア構成を有している。
CPU24aは、車両1全体を制御する制御部である。CPU24aは、ROM24bやSSD24fなどの記憶装置に記憶されたプログラムを読み出し、当該プログラムに含まれる指令に従って動作することで、各種の処理を実行する。RAM24cは、たとえば、CPU24aが各種の処理を実行する際の作業領域として用いられる。
表示制御部24dは、ディスプレイ8を介した画像出力を制御する。また、音声制御部24eは、音声出力装置9を介した音声出力を制御する。
なお、実施形態によるECU24において、CPU24a、ROM24bおよびRAM24cは、1つの集積回路に搭載されていてもよい。また、実施形態によるECU24では、車両1全体を制御する制御部として、CPU24aに替えて、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)などのプロセッサや論理回路などが設けられていてもよい。また、実施形態では、CPU24aにより実行されるプログラムなどを記憶する主記憶装置として、SSD24fに替えて(またはSSD24fに加えて)、HDD(ハードディスクドライブ)が設けられていてもよい。さらに、実施形態では、ECU24に接続される外部装置が、主記憶装置としてのSSD24fを有していてもよい。
以上の構成により、ECU24は、車載ネットワーク23を介して車両1の各部へ制御信号を送信することで、車両1の各部を統括的に制御する。この際、ECU24は、撮像部15から得られる画像データや、車載ネットワーク23を介して取得される各種のセンサの検出結果などを、制御に利用することが可能である。各種のセンサとは、上述したトルクセンサ13bや、ブレーキセンサ18b、舵角センサ19、アクセルセンサ20、シフトセンサ21、車輪速センサ22などである。また、ECU24は、車載ネットワーク23を介して取得される、タッチパネル10を用いた入力操作に関する情報も、制御に利用することが可能である。
本実施形態において、ECU24は、操舵システム13、ブレーキシステム18、及び変速操作部7を制御することで、駐車領域まで車両1の駐車動作を実現可能に構成されている。例えばECU24は、撮像部15から得られる画像データに基づいて車両1の周辺の路面に存在する駐車領域を取得し、当該駐車領域内に駐車目標位置を設定する。そして、ECU24は、駐車目標位置まで車両1を、操舵、ブレーキ、及び加減速制御を行うことで、車両1を駐車目標位置まで移動させる自動駐車支援制御を行う。
図4は、実施形態による駐車支援装置400の機能的構成を示した例示的なブロック図である。駐車支援装置400は、ECU24のCPU24aがROM24bやSSD24fなどに記憶された所定のソフトウェア(制御プログラム)を実行した結果としてECU24内に実現される機能モジュール群である。なお、実施形態では、図4に示された機能モジュール群の一部または全部が専用のハードウェア(回路)によって実現されてもよい。
図4に示されるように、駐車支援装置400は、操作受付部401と、画像取得部402と、駐車領域特定部403と、経路生成部404と、距離算出部405と、目標車速度算出部406と、位置算出部407と、移動制御部408と、を有している。
操作受付部401は、タッチパネル10などを介したユーザの操作入力を受け付ける。例えば、操作受付部401は、タッチパネル10を介して、タッチパネル10上の位置(領域)をタッチするタッチ操作や、当該タッチ操作を所定時間以上継続して行う長押し操作などを受け付ける。これにより、操作受付部401は、車両1の駐車支援開始操作や、駐車領域が複数存在する場合に、選択操作を受け付ける。
さらには、操作受付部401は、ブレーキセンサ18bからブレーキペダルが押下されているか否かの操作入力を受け付ける。
画像取得部402は、車両1の周辺を撮像する複数の撮像部15から出力された撮像画像データを取得する。
駐車領域特定部403は、画像取得部402により取得された撮像画像データに基づいて、撮像画像データに写っている白線等を検出する。そして、駐車領域特定部403は、検出された白線等から検出可能な駐車枠、及び車両1の大きさを考慮して、車両1が駐車可能な駐車領域を特定すると共に、当該駐車領域に車両1を誘導するための目標となる駐車目標位置を特定する。
経路生成部404は、車両1の現在位置から駐車領域に含まれる駐車目標位置に車両1を誘導するための移動経路を生成する。なお、本実施形態においては、経路生成部404が、駐車領域に含まれる駐車目標位置まで車両1を誘導するための移動経路を生成する例について説明するが、車両1が駐車目標位置に移動するまでの間に、後退から前進又は前進から後退に車両1を折り返させる折り返し位置等が含まれても良い。
距離算出部405は、経路生成部404により生成された、車両1の現在位置から駐車目標位置までの移動経路上の距離を表した目標距離を算出する。
図5は、本実施形態の駐車支援装置400により生成された移動経路を例示した図である。図5は、駐車領域特定部403が、画像取得部402により取得された撮像画像データに基づいて、白線102を検出する。そして、駐車領域特定部403が、当該白線102の検出結果から、駐車領域Mを特定した後、当該駐車領域Mに駐車させるための駐車目標位置Nを特定する。本実施形態は、例えば、車両1の左右の後輪3Rを結ぶ線の中央位置を基準位置Gとし、当該基準位置Gが到達する位置を駐車目標位置Nとする。
そして、経路生成部404は、車両1の基準位置Gを、駐車目標位置Nまで誘導するための移動経路501を生成する。そして、距離算出部405は、移動経路501の目標距離を算出する。本実施形態においては、駐車支援装置400が、算出された目標距離だけ車両1を移動させるように、操舵、ブレーキ、及び加減速制御を行う。本実施形態においては、ブレーキ及び加減速制御を主に説明するが、車両1の移動した距離に応じた操舵制御も行われているものとする。
本実施形態においては、目標車速度算出部406が、移動距離等に基づいて、目標車速度を算出し、移動制御部408が当該目標車速度になるよう車両1を制御することで、算出された目標距離だけ移動させる制御を行う。目標車速度とは、当該制御周期毎に算出される車速度であって、当該制御周期内で車両の目標として設定される車速度とする。
図6は、従来の駐車支援装置が設定する目標車速度と、経過時間と、の関係を例示した図である。図6に示される例は、目標距離8mとし、制御周期Ts=1秒とする。そして、目標車速度算出部406は、制御周期Ts(1秒)毎に、目標車速度を算出する。
図6に示される例では、車両1の設定加速度aplus=0.1、設定減速度aminus=−0.1とし、車両1の駐車支援制御時における最大車速度Vmaxとする。設定加速度aplus及び設定減速度aminusは、駐車支援時に出力可能に設定されている加速度、減速度とする。
図6に示される例では、駐車支援装置は、車両の加速時に、制御周期Ts(1秒)毎に、設定加速度aplus(0.1m/sec)に従って、目標車速度を増加させる。その後、駐車支援装置は、最大車速度Vmaxを目標車速度とし、当該目標車速度で車両を移動させる。その後、駐車支援装置は、車両の減速時に、制御周期Ts(1秒)毎に、駐車支援時に出力可能な設定減速度aminus(−0.1m/sec)に従って、目標車速度を減少させる。
図7は、図6で示された目標車速度に従って車両を移動させた場合における移動距離を例示した図である。図7に示される例では、図6に示された目標車速度(図6に示される車速度変化601で示される階段状の波形の面積)を積分することで移動距離を算出できる。そして、図7に示される例は、図6で示された目標車速度で移動させる制御を行うことで、目標距離(8m)まで到達できることを示している。
図8は、車両の減速時における車速度の変化を例示した図である。図8に示されるような、車両の減速時における、現在の車両位置から車両が停止するまでの移動距離Dは、式(1)で算出される。
D=1/2(aminus・Ts2n(n+1)……(1)
回数nは、制御周期Ts毎に、設定減速度aminusに基づいた減速が行われている場合に、移動距離Dを進むまでに、車速度を調整可能な回数とする。回数nは、式(1)から導出された式(2)で算出できる。つまり、車両が駐車目標位置までの目標距離D0が算出された場合に、式(2)から回数nを算出できる。なお、回数nは整数とする。
Figure 2019038296
式(2)は、小数部分を取り除いて、整数部分を抽出する床関数とする。式(2)で算出された回数nで設定減速度aminusによる減速を行って、車両を停止させるための目標車速度V1は、式(3)で算出される。
1=aminus・Ts・n……(3)
本実施形態においては、説明を容易にするために、制御周期Ts(1秒)毎に目標車速度を算出する例について説明するが、制御周期Tsの時間は特に制限されるものではない。例えば、制御周期Tsが、数十m/sec単位とすることが考えられる。
ところで、本実施形態においては、制御周期毎にしか目標車速度を更新できない制限(離散化)がある。このため、設定加速度aplus=0.1、設定減速度aminus=−0.1で回数nで加減速を行って、目標車速度を調整した場合に、車両1を目標距離D0ちょうどに停止させるのは難しい。換言すれば、式(2)において小数部分を取り除いていることから、式(3)で算出された目標車速度V1で移動を開始させたとしても、目標距離D0ちょうどで停止させるのは難しい。次に、目標距離D0と車両1の実際の停車位置とのずれについて説明する。
図9は、従来の駐車支援装置が設定する目標車速度と、経過時間と、の関係を例示した図である。図9に示される例では、目標車速度について、第1の車速度変化901と、第2の車速度変化902と、を示している。第1の車速度変化901は、18周期目から減速した例であり、第2の車速度変化902は、19周期目から減速した例とする。
図10は、図9で示された目標車速度に従って車両を移動させた場合における移動距離を例示した図である。図10には、第1の車速度変化901で示される目標車速度を積分することで算出された移動距離1001と、第2の車速度変化902で示される目標車速度を積分することで算出された移動距離1002と、が示されている。
移動距離1001の最終位置では、目標距離1010に到達せず、移動距離1002の最終位置では、目標距離1010を超過している。このように、制御周期Ts毎に、設定加速度aplus=0.1、及び設定減速度aminus=−0.1単位で目標車速度を調整すると、駐車目標位置と、車両の実際の停車位置と、の間にずれが生じる。
また、減速している間に、加速反転をすることで、より駐車目標位置に近づけることはできるが、乗員に不安感や違和感を与えてしまうため、好ましくない。また、加速反転を行う場合でも、車両1を駐車目標位置ちょうどに停止させるのは難しい。
そこで、本実施形態の目標車速度算出部406は、車両1が駐車目標位置に移動するまでの目標距離と、車両1の目標車速度を算出する周期を示した制御周期Tsと、駐車支援時に車両が出力可能に設定されている設定加速度(例えば、設定加速度aplus=0.1、及び設定減速度aminus=−0.1を含む)と、に基づいて、制御周期Ts毎に目標車速度を算出することとした。図9及び図10に示される例では、制御周期Ts毎に、設定加速度aplus=0.1、及び設定減速度aminus=−0.1に基づいて目標車速度を算出していたため、駐車目標位置と、車両の実際の停車位置と、の間にずれが生じていた。これに対して、本実施形態では、目標車速度算出部406は、制御周期Ts及び設定加速度のみならず、目標距離を考慮して目標車速度を算出しているので、駐車目標位置ちょうどに停止させることを可能とした。
本実施形態の目標車速度算出部406は、駐車目標位置ちょうどに停止させることができるように、設定減速度aminusで減速していった場合の車両1の移動距離と、目標距離と、の差に基づいて、目標車速度を調整する車速度オフセット量を算出する。換言すれば、本実施形態は、従来と比べて目標距離を考慮して目標車速度を調整することで、駐車目標位置ちょうどに停止させることを可能とした。
図11は、車両1の減速時における、車速度オフセット量を例示した図である。図11に示される例では、制御周期Tsと、設定減速度aminusと、に基づいて算出される車速度に、車速度オフセット量を、加算することで、駐車目標位置ちょうどに停止させることを実現したことを示している。
つまり、目標車速度算出部406は、車速度変化1101に示されるように、制御周期Ts毎に、設定減速度aminusに従って減速させている場合に、制御周期Tsと、設定減速度aminusと、に基づいて、車両1が停止するまでに移動可能な移動距離D1を算出する。図11に示される例では、車速度変化1101の積分値が移動距離となる。
移動距離D1を算出するために、目標車速度算出部406は、現在の車両1の位置から駐車目標位置までの目標距離D0と、設定減速度aminusと、制御周期Tsと、に基づいて、式(2)から回数nを算出する。
そして、目標車速度算出部406は、設定減速度aminusによる回数nの調整で車速度を減速させた場合に式(1)に基づいた停止するまでの移動距離Dと、目標距離D0との差を示した、オフセット距離Dofsを、式(4)から算出する。
ofs=D0−1/2(aminus・Ts2n(n+1)……(4)
そして、本実施形態の目標車速度算出部406は、オフセット距離Dofsを調整するための車速度オフセット量vofsを算出する。そして、目標車速度算出部406は、当該車速度オフセット量vofsを、減速時における仮目標車速度V0の算出に用いることとした。車速度オフセット量vofsは、下記の式(5)から算出する。
Figure 2019038296
そして、目標車速度算出部406は、減速時において、設定減速度aminusに制御周期Tsと回数nとに基づいて算出される車速度に、車速度オフセット量vofsを加算して、仮目標車速度V0を算出する。仮目標車速度V0は、下記の式(6)から算出する。仮目標車速度V0は、車両1が減速時に目標車速度として設定される候補となる車速度とする。
0=aminus・Ts・n+vofs……(6)
本実施形態の目標車速度算出部406は、上述した手法で、減速時における仮目標車速度V0を算出する。つまり、本実施形態の目標車速度算出部406は、制御周期毎に、目標距離に基づいて(算出された車速度オフセット量vofsで)、仮目標車速度を調整するため、従来と比べて、車両1を駐車領域内に精度良く停止させることができる。
仮目標車速度V0は、制御周期Ts毎に一定減速を行う場合(換言すれば、減速している場合)に、目標距離D0ちょうどに到達するための初速度である。換言すれば、仮目標車速度V0は、現在の車両1の現在の車速や、駐車支援時における最大車速度Vmaxを考慮せずに算出した速度である。現在の車両1の速度と、仮目標車速度V0と、の差が大きい場合、仮目標車速度V0をそのまま目標車速として用いるのは望ましくない。
そこで、本実施形態においては、車両1の加速時や定常区間における目標車速度も算出する必要がある。
そこで、本実施形態の目標車速度算出部406は、減速時における仮目標車速度V0のみを算出するものではなく、加速時や定常区間における目標車速度も算出する。
例えば、目標車速度算出部406は、加速時において、(駐車支援時に上限として出力可能な)設定加速度aplusから定められる車速度(以下、加速時上限車速度Vlimと称す)を、下記の式(7)から算出する。なお、目標車速度算出部406により前回(換言すれば、制御周期Ts前に)算出された目標車速度Voldとする。
lim=Vold+aplusTs……(7)
また、定常区間においては、(車両1の駐車支援制御時における)最大車速度Vmaxが、目標車速度となる。そして、加速時上限車速度Vlim、最大車速度Vmax、及び仮目標車速度V0から、車両1の状況に応じた目標車速度Vrが選択される。本実施形態においては、目標車速度算出部406は、下記の式(8)から、目標車速度Vrを導出する。
Vr=min(V0,Vmax,Vlim)……(8)
つまり、車両1の加速区間において、(前回の目標車速度Voldから算出される)加速時上限車速度Vlimが最も小さくなるため、加速時上限車速度Vlimを、目標車速度Vrに設定する。そして、加速時上限車速度Vlimが、最大車速度Vmaxより大きくなった時に、最大車速度Vmaxを、車両1の目標車速度Vrに設定する。そして、定常区間において最大車速度Vmaxで走行した後、最大車速度Vmaxより仮目標車速度V0が小さくなった時に、減速が必要と判断し、減速区間において仮目標車速度V0を、車両1の目標車速度Vrに設定する。なお、詳細な状況については後述する。
位置算出部407は、算出された目標車速度Vrになるよう制御した場合における、次の制御周期Ts後における車両1の位置を示した目標位置を算出する。
さらに、位置算出部407は、車輪速センサ22から入力された信号に基づいて、制御周期Ts後における車両1の実際の位置を取得する。本実施形態においては、駐車支援を開始した地点を原点として、車両1の位置を算出する例とするが、車両1の位置を算出するための基準位置を制限するものでない。
移動制御部408は、制御周期Ts毎に、当該制御周期Tsで算出された目標車速度Vrになるよう制御する。さらに、移動制御部408は、算出された現在位置と、実際の位置と、の違いに基づいてPID制御を行う。これにより、車両1の移動制御の際の誤差を抑止できる。
次に、本実施形態の駐車支援装置400における駐車支援制御について説明する。図12は、本実施形態の駐車支援装置400における上述した処理の手順を示すフローチャートである。
まず、駐車領域特定部403は、撮像部15から入力された撮像画像データに基づいて、車両1が駐車可能な駐車領域を特定すると共に、当該駐車領域に車両1を誘導するための目標となる駐車目標位置を特定する(S1201)。
次に、経路生成部404は、車両1の現在位置から駐車領域に含まれる駐車目標位置に車両1を誘導するための移動経路を生成する(S1202)。
そして、距離算出部405は、経路生成部404により生成された、車両1の現在位置から駐車目標位置までの移動経路における、目標距離を算出する(S1203)。
そして、操作受付部401は、ブレーキセンサ18bからの信号に従って、ブレーキペダルがOFF(足が離された)か否かを判定する(S1204)。ブレーキペダルがOFFではない(足で押し込まれている)と判定された場合(S1204:No)、再びS1204から処理を行う。
そして、操作受付部401は、ブレーキセンサ18bからの信号に従って、ブレーキペダルがOFF(足が離された)であると判定された場合(S1204:Yes)、目標車速度算出部406は、車両1の目標車速度を算出する(S1205)。
そして、移動制御部408は、算出された目標車速度になるよう制御する(S1206)。
位置算出部407は、算出された目標車速度Vrになるよう制御した場合における、制御周期Ts後における車両1の位置を示した目標位置を算出する(S1207)。本実施形態においては、目標車速度Vrの変化を積分することで目標位置を算出する。
さらに、位置算出部407は、車輪速センサ22からの信号に基づいて、制御周期Ts後における車両1の実際の位置を取得する(S1208)。
そして、位置算出部407は、算出された目標位置と、車両1の実際の位置と、の差を示した位置誤差を算出する(S1209)。
そして、移動制御部408は、S1209で生じた位置誤差を抑止するよう、PID制御を行う(S1210)。具体的には、移動制御部408は、PID制御で位置誤差を抑止するための適切な操作量を導出し、当該操作量を、CAN通信でブレーキシステム18等に送信する。
その後、駐車支援装置400は、車両1が駐車目標位置に到着したか否かを判定する(S1211)。駐車目標位置に到着していないと判定した場合(S1211:No)、次の制御周期における目標車速度の算出から開始される(S1205)。
一方、駐車支援装置400は、駐車目標位置に到着したと判定した場合(S1211:Yes)、処理を終了する。
本実施形態においては、駐車支援装置400により操舵、アクセル及びブレーキの自動制御によって、車両1が駐車目標位置まで移動制御が行われる。なお、上述したフローチャートでは、操舵制御は、従来と同様の制御が行われるものとして説明を省略する。
次に、S1205における目標車速度の算出手法について説明する。図13は、本実施形態の駐車支援装置400における目標車速度の算出処理の手順を示すフローチャートである。
まず、距離算出部405は、経路生成部404により生成された移動経路と、車両1の現在位置と、に基づいて、車両1の現在位置から駐車目標位置までの移動経路における、目標距離D0を算出する(S1301)。
次に、目標車速度算出部406が、目標距離D0と、設定減速度aminusと、制御周期Tsと、に基づいて、上述した式(2)から加減速を実行可能な回数nを算出する(S1302)。
また、目標車速度算出部406が、目標距離D0と、設定減速度aminusと、制御周期Tsと、回数nとに基づいて、上述した式(4)からオフセット距離Dofsを算出した後、オフセット距離Dofsと回数nと制御周期Tsとに基づいて、上述した式(5)から車速度オフセット量vofsを算出する(S1303)。
また、目標車速度算出部406は、設定減速度aminusと、回数nと、制御周期Tsと、車速度オフセット量vofsと、に基づいて、上述した式(6)から、仮目標車速度V0を算出する(S1304)。
次に、目標車速度算出部406は、前回(換言すれば、制御周期Ts前に)算出された目標車速度Voldと、設定加速度aplusと、制御周期Tsと、に基づいて、上述した式(7)から、加速時上限車速度Vlimを算出する(S1305)。
目標車速度算出部406は、仮目標車速度V0、加速時上限車速度Vlim、及び最大車速度Vmaxのうち、加速時上限車速度Vlimが最も小さいか否かを判定する(S1306)。
加速時上限車速度Vlimが最も小さいと判定した場合(S1306:Yes)、目標車速度算出部406は、加速時上限車速度Vlimを、目標車速度Vrに設定する(S1307)。
一方、加速時上限車速度Vlimが最も小さいと判定しなかった場合(S1306:No)、目標車速度算出部406は、仮目標車速度V0、及び最大車速度Vmaxのうち、最大車速度Vmaxが小さいか否かを判定する(S1308)。
最大車速度Vmaxが小さいと判定した場合(S1308:Yes)、目標車速度算出部406は、最大車速度Vmaxを、目標車速度Vrに設定する(S1309)。
最大車速度Vmaxが小さくない(換言すれば、仮目標車速度V0が小さい)と判定した場合(S1308:No)、目標車速度算出部406は、仮目標車速度V0を、目標車速度Vrに設定する(S1310)。
本実施形態においては、上述した処理を行うことで、車両1の状況に応じた目標車速度Vrが設定される。次に、車両1の状況に応じた目標車速度の設定について説明する。
図14は、車両1の駐車支援開始時の状況を例示した図である。図14に示される例では、最大車速度Vmaxを示す基準線1401と、仮目標車速度V0の変化1402と、目標車速度Vrの変化1403と、が示されている。また、仮目標車速度V0の変化1402は、時刻の経過と共に減速していく。
図14に示される例では、目標車速度Vrの変化1403から算出される加速時上限車速度Vlim、最大車速度Vmax及び仮目標車速度V0のうち、加速時上限車速度Vlimが最も小さい値となる。このため、車両1の加速時においては、加速時上限車速度Vlimが、目標車速度Vrとして設定される。
つまり、仮目標車速度V0は、一定の減速制御を行う場合に、ちょうど駐車目標位置に到達する初速度のため、車両1の現在の状況が考慮されていない。このため、駐車支援開始時には、車両1を仮目標車速度V0にすることは難しい。そこで、駐車支援開始時には、車両1が出力可能な設定加速度aplusで加速する制御が行われる。
図15は、車両1の駐車支援の定常区間(時刻T1)における状況を例示した図である。図15に示される例では、目標車速度Vrの変化1510と、最大車速度Vmaxを示す基準線1501と、仮目標車速度V0の変化1502と、加速時上限車速度Vlimを示す基準線1503と、が示されている。図15に示される例では、加速時上限車速度Vlim、最大車速度Vmax及び仮目標車速度V0のうち、最大車速度Vmaxが最も小さい値となる。このため、定常区間においては、最大車速度Vmaxが、目標車速度Vrとして設定される。
上述したように、仮目標車速度V0は車両1の現在の状況を考慮されていない。図15に示される例では、仮目標車速度V0が、車両1が駐車支援時に出力可能な最大車速度Vmaxより大きい場合とする。このような場合には、定常区間として、車両1が最大車速度Vmaxで移動するよう制御する。
図16は、車両1の駐車支援の減速時(時刻T2)における状況を例示した図である。図16に示される例では、目標車速度Vrの変化1610と、最大車速度Vmaxを示す基準線1601と、仮目標車速度V0の変化1602と、加速時上限車速度Vlimを示す基準線1603と、が示されている。図16に示される例では、時刻T2で、加速時上限車速度Vlim、最大車速度Vmax及び仮目標車速度V0のうち、仮目標車速度V0が最も小さい値となる。そこで、時刻T2以降は、仮目標車速度V0が、目標車速度Vrとして設定される。換言すれば、最大車速度Vmaxより仮目標車速度V0が小さくなった時刻から、車両1の減速が開始される。
本実施形態においては、位置の誤差の調整等にPID制御を用いる例について説明したが、PID制御を用いる手法に制限するものではなく、PI制御等他の制御手法を用いても良い。
また、本実施形態においては、駐車支援開始前に生成した移動経路に従って駐車目標位置まで車両1を案内する例について説明した。しかしながら、移動経路の生成を駐車支援開始前に制限するものではない。例えば、撮像部15により撮像された撮像画像データから検出された駐車領域に案内するための移動経路を制御周期Ts毎に更新し続けても良い。この場合、制御周期Ts毎に移動経路を生成することで、時間が経過するに従ってより正確な移動経路が生成されることになる。これにより、駐車目標位置により正確に停止させることができる。
また、上述した実施形態においては、加速する際には加速時上限車速度を設けて、加速に制限を加える例について説明した。同様に減速する際には減速時下限加速度を設けて、減速に制限を加えるようにしても良い。
本実施形態の駐車支援装置400においては、ブレーキ、及びアクセルを含めて車両1を自動制御する方式において、目標距離で停止するよう目標車速度Vrを制御周期毎に算出した上で、自動制御を行うこととした。そして、本実施形態の駐車支援装置400は、車両1の状況に応じた目標車速度を設定する。これにより車両1の状況に応じた速度制御を実現できる。
さらに、上述した実施形態においては、制御周期毎に、目標距離に基づいて、仮目標車速度を調整するため、従来と比べて、車両1を駐車領域内に精度良く停止させることができる。また、目標距離を考慮して、仮目標車速度を調整しているため、減速時に加速反転を行わずとも駐車領域内に精度よく停止させることができる。また、加速反転等の制御を行わないため、搭乗者に違和感や恐怖感を与えないような制御を実現できる。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…車両、400…駐車支援装置、401…操作受付部、402…画像取得部、403…駐車領域特定部、404…経路生成部、405…距離算出部、406…目標車速度算出部、407…位置算出部、408…移動制御部。

Claims (6)

  1. 車両を駐車領域に駐車させる際に、駐車支援を行う駐車支援装置であって、
    前記車両を前記駐車領域に含まれる目標位置まで移動するまでの目標距離と、前記車両の車速度の目標として設定される目標車速度を算出する周期を示した制御周期と、に基づいて、当該制御周期毎に、第1の目標車速度を算出する速度算出部と、
    前記車両が、当該制御周期毎に、算出された前記第1の目標車速度にする制御を行う制御部と、
    を備えた駐車支援装置。
  2. 前記速度算出部は、前記目標距離と、前記制御周期と、駐車支援時に前記車両が出力可能に設定されている第1の減速度と、に基づいて、当該制御周期毎に、第1の目標車速度を算出する、
    請求項1に記載の駐車支援装置。
  3. 前記速度算出部は、前記車両の前記第1の減速度と、前記制御周期と、に基づいて、前記車両が停止するまでの移動距離を算出し、前記目標距離と前記移動距離との差に基づいて、前記目標距離で停止させるために前記車両の車速度を調整する車速度オフセット量を算出し、当該車速度オフセット量と前記第1の減速度と前記制御周期とに基づいて、前記第1の目標車速度を算出する、
    請求項2に記載の駐車支援装置。
  4. 前記速度算出部は、前記制御周期と前記目標距離と前記第1の減速度と、に基づいて、前記車両が前記目標位置に移動するまでの間に、前記目標車速度を算出する回数を算出し、前記回数と前記制御周期と前記第1の減速度とに基づいて算出される車速度と、前記車速度オフセット量と、を加算することで、前記第1の目標車速度を算出する、
    請求項3に記載の駐車支援装置。
  5. 前記速度算出部は、前記制御周期毎に、前記第1の目標車速度と、駐車支援時に出力可能な最大車速度と、前記速度算出部により前記制御周期前に算出された目標車速度と駐車支援時に出力可能な加速度とに基づいて算出された加速時上限車速度と、のうち最も小さい車速度を、前記制御部が制御に用いる車速度として設定する、
    請求項1乃至4のいずれか一つに記載の駐車支援装置。
  6. 車両を駐車領域に駐車させる際に、当該車両を前記駐車領域に含まれる目標位置まで移動するまでの目標距離と、前記車両の車速度の目標として設定される目標車速度を算出する周期を示した制御周期と、に基づいて、当該制御周期毎に、第1の目標車速度を算出する速度算出ステップと、
    前記車両が、当該制御周期毎に、算出された前記第1の目標車速度にする制御を行う制御ステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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