JP2019036212A - 貨幣処理装置および貨幣処理方法 - Google Patents

貨幣処理装置および貨幣処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】機体内にある貨幣が全て機体外に出されるのにかかる時間を短縮することができる貨幣処理装置および貨幣処理方法を提供する。
【解決手段】貨幣処理装置(例えば、紙幣処理装置20を備えた貨幣処理機10)は、搬送部25に接続され、貨幣(例えば、紙幣)を収納するとともに収納されている貨幣を搬送部25に繰り出し可能な収納繰出部27と、搬送部25から送られた貨幣を外部に出す貨幣出口部(例えば、紙幣出口部22)とを備えている。制御部15は、所定の指令が与えられたときに、収納繰出部27に収納されている貨幣を搬送部25に繰り出して当該搬送部25により貨幣出口部に送る場合に、収納繰出部27から貨幣出口部22に貨幣が送られるまでの時間を通常の処理における時間よりも短くするよう搬送部25および収納繰出部27を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、紙幣や硬貨等の貨幣の処理を行う貨幣処理装置およびこのような貨幣処理装置による貨幣処理方法に関する。
スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の商業施設の店舗において、顧客が立ち入ることができないバックヤード領域には出納機等の入出金機が設置されるようになっている。バックヤード領域に設置される出納機等の入出金機は、貨幣釣銭機から回収された売上金としての貨幣の入金処理を行うとともに、フロント領域に設置されている貨幣釣銭機に補充されるべき釣銭準備金としての貨幣の出金処理を行うようになっている。このような出納機等の入出金機として例えば特許文献1等に開示されるものが知られている。
バックヤード領域に設置される出納機等の入出金機において、機体内に収納されている貨幣の在高が不明確になるようなエラーが発生した場合には、機体内にある貨幣を全て一旦機外に出し、機外に出された貨幣を操作者が手作業で数えた後、再び貨幣を機体内に収納させていた。
特開2010−224605号公報
上述したように、出納機等の入出金機において、機体内に収納されている貨幣の在高が不明確になるようなエラーが発生した場合には、機体内にある貨幣が全て一旦機体外に出されるが、貨幣を機体内から外部に出すのに時間がかかるという問題があった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、機体内にある貨幣が全て機体外に出されるのにかかる時間を短縮することができる貨幣処理装置および貨幣処理方法を提供することを目的とする。
本発明の貨幣処理装置は、貨幣を搬送する搬送部と、前記搬送部に接続され、貨幣を収納するとともに収納されている貨幣を前記搬送部に繰り出し可能な収納繰出部と、前記搬送部から送られた貨幣を外部に出す貨幣出口部と、前記搬送部および前記収納繰出部の制御を行う制御部と、を備え、前記制御部は、所定の指令が与えられたときに、前記収納繰出部に収納されている貨幣を前記搬送部に繰り出して当該搬送部により前記貨幣出口部に送る場合に、前記収納繰出部から前記貨幣出口部に貨幣が送られるまでの時間を通常の処理における時間よりも短くするよう前記搬送部および前記収納繰出部を制御することを特徴とする。
このような貨幣処理装置によれば、所定の指令が与えられたときに、収納繰出部に収納されている貨幣を搬送部に繰り出して当該搬送部により貨幣出口部に送る場合に、収納繰出部から貨幣出口部に貨幣が送られるまでの時間を通常の処理における時間よりも短くするよう搬送部および収納繰出部が制御されるため、機体内にある貨幣が全て機体外に出されるのにかかる時間を短縮することができる。
本発明の貨幣処理装置においては、前記制御部は、所定の指令が与えられたときに、前記収納繰出部から貨幣が繰り出される際の繰出速度を大きくするよう前記収納繰出部を制御するようになっていてもよい。
また、前記制御部は、所定の指令が与えられたときに、前記搬送部により貨幣が搬送される際の搬送速度を大きくするよう前記搬送部を制御するようになっていてもよい。
また、前記制御部は、所定の指令が与えられたときに、前記収納繰出部から貨幣が繰り出される際の繰出速度を大きくするとともに前記搬送部により貨幣が搬送される際の搬送速度を大きくし、その際に前記繰出速度および前記搬送速度が同期するよう前記収納繰出部および前記搬送部を制御するようになっていてもよい。
本発明の貨幣処理装置においては、前記搬送部には、当該搬送部により搬送される貨幣の識別を行う識別部が設けられており、前記制御部は、所定の指令が与えられたときに、前記収納繰出部に収納されている貨幣を前記搬送部に繰り出して当該搬送部により搬送する際に前記識別部により識別させずに前記貨幣出口部に送るよう前記搬送部および前記識別部を制御するようになっていてもよい。
また、前記搬送部には、当該搬送部により搬送される貨幣を分岐させる分岐部が設けられており、前記制御部は、所定の指令が与えられたときに、前記収納繰出部に収納されている貨幣を前記搬送部に繰り出して当該搬送部により搬送する際に前記分岐部により分岐させずに前記貨幣出口部に送るよう前記搬送部および前記分岐部を制御するようになっていてもよい。
また、前記貨幣出口部には、前記搬送部から前記貨幣出口部に送られる貨幣を整列させる整列部が設けられており、前記収納繰出部に収納されている貨幣を前記搬送部に繰り出して当該搬送部により搬送する際に前記整列部は動作されるようになっており、前記制御部は、所定の指令が与えられたときに、前記整列部の動作速度を大きくするよう当該整列部を制御するようになっていてもよい。
本発明の貨幣処理方法は、収納繰出部に収納されている貨幣を当該収納繰出部から搬送部に繰り出す工程と、前記収納繰出部から前記搬送部に繰り出された貨幣を当該搬送部により貨幣出口部に送る工程と、を備え、所定の指令が与えられたときに、前記収納繰出部に収納されている貨幣を前記搬送部に繰り出して当該搬送部により前記貨幣出口部に送る場合に、前記収納繰出部から前記貨幣出口部に貨幣が送られるまでの時間を通常の処理における時間よりも短くするよう前記搬送部および前記収納繰出部を制御することを特徴とする。
このような貨幣処理方法によれば、所定の指令が与えられたときに、収納繰出部に収納されている貨幣を搬送部に繰り出して当該搬送部により貨幣出口部に送る場合に、収納繰出部から貨幣出口部に貨幣が送られるまでの時間を通常の処理における時間よりも短くするよう搬送部および収納繰出部が制御されるため、機体内にある貨幣が全て機体外に出されるのにかかる時間を短縮することができる。
本発明の貨幣処理装置および貨幣処理方法によれば、機体内にある貨幣が全て機体外に出されるのにかかる時間を短縮することができる。
本発明の実施の形態による貨幣処理機の外観を示す斜視図である。 図1に示す貨幣処理機における紙幣処理装置の内部構成を示す構成図である。 図1に示す貨幣処理機における制御系の構成を示す機能ブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図3は、本実施の形態による貨幣処理機およびこのような貨幣処理機に設けられた紙幣処理装置を示す図である。本実施の形態による貨幣処理機は、例えば店舗等のバックヤード領域に設置されており、店舗等における売上金としての貨幣の入金処理や、フロント領域に設置されている貨幣釣銭機に補充されるべき釣銭準備金等の貨幣の出金処理、および貨幣の回収業務を行う警送会社等の回収業者へ売上金等の貨幣を引き渡す引渡処理等を行うようになっている。
図1に示すように、本実施の形態による貨幣処理機10は略直方体形状の筐体11を備えており、この筐体11の内部には、貨幣処理機10を前方から見て上部において左右に並ぶよう配置された紙幣処理装置20および硬貨処理装置30が設けられている。ここで、紙幣処理装置20および硬貨処理装置30は、それぞれ、紙幣や硬貨の入金処理および出金処理を行うようになっている。また、貨幣処理機10の筐体11の内部において、紙幣処理装置20および硬貨処理装置30の下方には、硬貨および紙幣の収納を行う貨幣収納部40が設けられている。ここで、貨幣処理機10のうち、紙幣処理装置20および硬貨処理装置30は店舗側の管理権限下にあり、貨幣収納部40は警送会社等の回収業者側の管理権限下にある。
紙幣処理装置20の構成の詳細について図1および図2を用いて説明する。図2は、図1に示す紙幣処理装置20の内部構成を右側から見たときの図である。なお、図2における筐体11の左側の側面が紙幣処理装置20の前面側(すなわち、紙幣処理装置20を手前側から見たときの正面側)となっており、図2における右方向が筐体11の奥行き方向となっている。図1および図2に示すように、紙幣処理装置20は、筐体11の外部から紙幣を受け入れる紙幣受入部21と、筐体11の内部から外部に紙幣を出す紙幣出口部22と、筐体11の外部から内部に取り込まれた紙幣のうち偽札や識別不能な紙幣等のリジェクトを行うリジェクト部23とを備えている。これらの紙幣受入部21、紙幣出口部22およびリジェクト部23は紙幣処理装置20の前面側において鉛直方向に沿って並ぶよう配置されている。また、図2に示すように、紙幣処理装置20の内部には、紙幣受入部21、紙幣出口部22およびリジェクト部23の各々に接続され、紙幣処理装置20内で紙幣を搬送する搬送部25が設けられている。
図1に示すように、筐体11の前面には紙幣受入口が設けられており、操作者はこの紙幣受入口を介して1または複数の紙幣を重ねた状態で筐体11の外部から紙幣受入部21に入れることができるようになっている。また、紙幣受入部21には、当該紙幣受入部21に重なった状態で受け入れられた紙幣を1枚ずつ搬送部25に繰り出す紙幣繰出機構(図示せず)が設けられている。
紙幣出口部22には、搬送部25から当該紙幣出口部22に送られた紙幣が集積されるようになっている。また、筐体11の前面には紙幣取出口が設けられており、操作者は筐体11の外部からこの紙幣取出口を介して紙幣出口部22に集積されている紙幣を手で取り出すことができるようになっている。また、図2に示すように、紙幣出口部22には、搬送部25から紙幣出口部22に送られる紙幣の後端部を押動することにより紙幣出口部22で紙幣を整列させる札叩きゴム等の整列部22aが設けられている。整列部22aとしての札叩きゴムは、軸を中心として回転するとともに当該軸から放射状に延びるようになっており、軸を中心として回転しながら搬送部25から紙幣出口部22に受け渡される紙幣の後端部を押動するようになっている。
リジェクト部23には、搬送部25から当該リジェクト部23に送られた紙幣が集積されるようになっている。また、筐体11の前面にはリジェクト口が設けられており、操作者は筐体11の外部からこのリジェクト口を介してリジェクト部23に集積されている紙幣を取り出すことができるようになっている。
また、図2に示すように、紙幣処理装置20の前面側には、搬送部25に接続された一時保留部29が設けられており、この一時保留部29には、搬送部25から紙幣が送られた紙幣が一時的に積層状態で保留されるようになっている。また、一時保留部29の手前側(すなわち、図2における一時保留部29の左側)には開閉可能な扉24が設けられている。一時保留部29に保留されている紙幣を筐体11の外部に返却する場合には、扉24が開かれることにより操作者は一時保留部29から紙幣を取り出すことができるようになっている。このような扉24は、一時保留部29から紙幣の取り出しが可能な状態になれば、自動的に開くようになっている。また、後述するように、一時保留部29に保留されている紙幣を貨幣収納部40の紙幣回収カセット41に送ることができるようになっている。
搬送部25は、紙幣処理装置20の内部で紙幣を1枚ずつ順次搬送する機能を有している。具体的には、搬送部25において、紙幣は一対のベルト間に挟まれて搬送路に沿って搬送されるようになっている。また、図2に示すように、搬送部25に設けられた搬送路は様々な箇所で分岐するようになっており、この搬送路が分岐する箇所には分岐部25aが設けられている。各分岐部25aは例えば分岐爪からなり、これらの分岐部25aはそれぞれ後述する制御部15により制御されるようになっている。また、搬送部25には、当該搬送部25により搬送される紙幣の識別を行う識別部26が設けられている。識別部26は、搬送部25により搬送される紙幣の金種、真偽、正損、表裏、新旧、搬送状態等を識別するようになっている。識別部26による紙幣の識別結果は後述する制御部15に送られるようになっている。
紙幣処理装置20の内部には、複数(例えば3つ)の収納繰出部27(27a〜27c)が横方向に並ぶよう設けられている。ここで、本実施の形態では、各収納繰出部27(27a〜27c)は、概ね金種毎に紙幣を収納するようになっている。図2に示すように、各収納繰出部27は、正逆両方向に回転可能なドラム27pをそれぞれ有しており、各ドラム27pに帯状のテープが巻き取られるようになっている。搬送部25から各収納繰出部27に送られた紙幣は、テープに押さえられた状態で1枚ずつ順次ドラム27pにより巻き取られて収納される。また、ドラム27pを逆転させると、巻き取られた紙幣が1枚ずつ搬送部25に送られる。このように、各収納繰出部27は、搬送部25から送られた紙幣を収納するとともに収納されている紙幣を1枚ずつ搬送部25に繰出可能となっている。
上述したように、一時保留部29には、紙幣受入部21に受け入れられた紙幣や、各収納繰出部27に収納された紙幣が搬送部25から送られるようになっており、搬送部25から送られた紙幣を積層状態で複数保留することができるようになっている。図2に示すように、一時保留部29には一時保留板29aおよび押さえ部材29bが設けられている。ここで、一時保留部29にある紙幣を返却する場合には、前述のように、紙幣処理装置20の前面側における扉24が開かれると、操作者は一時保留部29から紙幣を取り出すことができるようになる。扉24は、一時保留部29からの紙幣の取り出しが可能な状態になれば、自動的に開くようになっている。また、一時保留部29に紙幣が保留される際に、紙幣は一時保留板29aに載せられるようになっており、一時保留部29にある紙幣を紙幣回収カセット41に収納させる際には、この紙幣回収カセット41に設けられたステージ41aが一時保留部29の一時保留板29aに載せられた紙幣を迎えにいき、一時保留板29aが図2の矢印方向に退避することにより紙幣をステージ41a上に載せて一時保留部29から紙幣回収カセット41へ下降し、そしてステージ41a上の紙幣を上から押さえ部材29bで押さえて紙幣回収カセット41へ収納するようになっている。
次に、硬貨処理装置30の構成について簡単に説明する。図3に示すように、硬貨処理装置30は、硬貨を外部から受け入れる硬貨受入部32aと、筐体の内部で硬貨を搬送する搬送部(図示せず)と、搬送部に設けられ、当該搬送部により搬送される硬貨の金種、真偽、正損、搬送状態等の識別を行う識別部(図示せず)と、搬送部に接続され、当該搬送部から送られた硬貨を金種毎に収納するとともに収納されている硬貨を搬送部に繰り出し可能な複数の収納繰出部34(図3参照)と、搬送部に接続され、当該搬送部により搬送される硬貨を筐体の外部に出す硬貨出口部32bとを有している。ここで、本実施の形態では、硬貨受入部32a、搬送部、識別部等により、硬貨の処理を行う硬貨処理部32(図3参照)が構成されている。
次に、貨幣収納部40の構成について図1および図2を用いて説明する。図1に示すように、貨幣収納部40は、貨幣処理機10の筐体11の下部に設けられている。この貨幣収納部40は、図2に示すように、紙幣を収納する紙幣回収カセット41および硬貨を収納する硬貨回収カセット(図示せず)を有している。紙幣回収カセット41には、紙幣処理装置20の一時保留部29に保留された紙幣が収納されるようになっている(図2参照)。一方、硬貨回収カセットには、硬貨処理装置30の収納繰出部34から送られた硬貨が収納されるようになっている。また、警送会社等の回収業者の収集特定者によって、貨幣収納部40が筐体11の前面側へ引き出され、この収集特定者が紙幣回収カセット41や硬貨回収カセット自体を貨幣収納部40から回収するようになっている。
なお、前述のように、紙幣処理装置20や硬貨処理装置30は店舗側に管理権限がある。このため、紙幣処理装置20における収納繰出部27や、硬貨処理装置30における収納繰出部34にある紙幣や硬貨に対する様々な処理や、この紙幣や硬貨の入出金情報や在高データへのアクセスは店舗側の権限のある操作者のみが行うことができる。一方、貨幣収納部40は回収業者側に管理権限があるため、貨幣収納部40にある紙幣や硬貨の回収は回収業者の収集特定者のみが行うことができるようになっている。
次に、貨幣処理機10に設けられた他の様々な機構について説明する。図1に示すように、貨幣処理機10の筐体11の上面には、操作者が貨幣処理機10の制御部15(後述)に対して様々な指令を行うための操作部45、および貨幣処理機10における貨幣の処理内容等を表示する表示部44が設けられている。ここで、操作部45は、例えばテンキーや確定キー、スタートキー、取消キーならびにリセットキーを有しており、操作者が各キーを押すことにより貨幣処理機10の制御部15に対して様々な指令を行うことができるようになっている。表示部44は、例えば液晶ディスプレイ(LCD)から構成されている。
また、筐体11の前面には、貨幣処理機10における貨幣の処理内容等を印字するプリンタ43、および操作者の操作権限の確認を行うためのカードリーダ46がそれぞれ設けられている。カードリーダ46は、操作者が携帯するIDカードのID情報の読み取りを行うようになっている。
次に、貨幣処理機10における各構成部材の制御を行うCPU(中央演算処理装置)等の制御部15について図3を用いて説明する。制御部15は貨幣処理機10の筐体11内に設置されている。
図3に示すように、制御部15には、紙幣処理装置20の各構成部材(例えば、紙幣受入部21(具体的には、紙幣繰出機構)、紙幣出口部22に設けられた札叩きゴム等の整列部22a、搬送部25、分岐部25a、識別部26、各収納繰出部27、一時保留部29等)、硬貨処理装置30の各構成部材(例えば、硬貨処理部32、収納繰出部34等)、貨幣収納部40、プリンタ43、表示部44、操作部45、カードリーダ46、記憶部47、通信インターフェース部48等が接続されている。ここで、紙幣処理装置20の識別部26による紙幣の識別結果に係る情報は当該識別部26から制御部15に送られるようになっている。また、制御部15には、操作部45からの入力情報やカードリーダ46によりカードから読み取られた操作者のID情報等の情報が送られるようになっている。また、制御部15は、紙幣処理装置20の各構成部材(具体的には、紙幣受入部21、整列部22a、搬送部25、分岐部25a、識別部26、各収納繰出部27、一時保留部29等)に指令信号を送ることによりこれらの構成部材の制御を行うようになっている。
記憶部47には、紙幣処理装置20の各収納繰出部27に収納されている紙幣の情報(具体的には、各収納繰出部27に収納されている紙幣の金種毎の枚数や収納順序等の情報)や、硬貨処理装置30の各収納繰出部34に収納されている硬貨の情報等が記憶されるようになっている。
また、制御部15は、貨幣処理機10の操作が行われる際は操作部45やカードリーダ46から入力された操作者のID情報等をもとに操作者の権限の確認を行うようになっている。また、制御部15は、表示部44、プリンタ43等を制御するようになっている。また、制御部15は、通信インターフェース部48を介して上位端末等の外部装置に対して信号の送受信を行うようになっている。
次に、このような構成からなる貨幣処理機10の紙幣処理装置20の動作について説明する。本実施の形態では、紙幣処理装置20において、紙幣の入金処理、出金処理、引渡処理、回収処理等を行うことができるようになっている。なお、以下に示すような紙幣処理装置20の動作は、制御部15が紙幣処理装置20の各構成部材を制御することによって行われるようになっている。
まず、紙幣の入金処理について説明する。紙幣処理装置20において紙幣の入金処理を行うにあたり、操作者が紙幣受入口を介して紙幣受入部21に1または複数の紙幣を重ねた状態で入れると、紙幣受入部21に設けられた紙幣繰出機構により紙幣受入部21から紙幣が1枚ずつ筐体11の内部に繰り出され、この繰り出された紙幣は搬送部25により1枚ずつ搬送される。そして、搬送部25により搬送される紙幣は識別部26によりその金種等が識別される。そして、識別部26により正常な紙幣であると識別された紙幣は、搬送部25によって紙幣の金種毎に各収納繰出部27に送られ、各収納繰出部27に収納される。一方、識別部26により正常な紙幣ではないと識別された紙幣や、識別部26により識別することができなかった紙幣は、搬送部25によってリジェクト部23に送られ、このリジェクト部23にリジェクト紙幣として集積される。このため、操作者は、筐体11の外部からリジェクト口を介してリジェクト部23からリジェクト紙幣を取り出し、この取り出されたリジェクト紙幣を紙幣受入部21に再び入れることができるようになる。そして、紙幣受入部21に受け入れられた紙幣が全て筐体11の内部に繰り出され、各収納繰出部27等に送られると、紙幣の入金処理が完了する。
次に、紙幣の出金処理について説明する。紙幣処理装置20において紙幣の出金処理を行うにあたり、操作者が出金されるべき紙幣の金種毎の枚数や合計金額等を操作部45により入力すると、各収納繰出部27に収納されている紙幣が当該収納繰出部27から搬送部25に1枚ずつ繰り出されて当該搬送部25により紙幣出口部22に1枚ずつ送られる。また、この際に、搬送部25により搬送される紙幣は識別部26を通過し、この際に当該紙幣は識別部26によりその金種、搬送状態等の識別が行われる。ここで、識別部26により紙幣の金種が識別されることにより、紙幣出口部22に送られた紙幣の金種毎の枚数を制御部15は認識することができるようになる。また、識別部26により正常であると識別された紙幣は紙幣出口部22に送られるが、識別部26により搬送異常等であり正常ではないと識別された紙幣は紙幣出口部22やリジェクト部23以外の箇所(例えば、一時保留部29)に送られるようになる。このことにより、正常な紙幣のみを紙幣出口部22に送ることができるようになる。そして、出金されるべき紙幣が全て紙幣出口部22に送られて当該紙幣出口部22に集積されると、操作者は出金されるべき紙幣を紙幣出口部22から筐体11の外部に取り出すことができるようになる。
次に、紙幣の引渡処理について説明する。ここで、紙幣の引渡処理とは、紙幣処理装置20の各収納繰出部27に収納されている紙幣を貨幣収納部40の紙幣回収カセット41に送る処理のことをいう。上述したように、貨幣収納部40の管理権限が回収業者側に設定されているため、各収納繰出部27から貨幣収納部40に送られた紙幣の管理権限は店舗側の管理権限下から回収業者側の管理権限下に変更される。そして、収納繰出部27の在高は、引渡処理が行われた紙幣の金額や金種毎の枚数である貨幣引渡量分だけ減少し、一方、貨幣収納部40の在高は、引渡処理が行われた紙幣の金額や金種毎の枚数である貨幣引渡量分だけ増加する。貨幣引渡量は、日時や操作者ID等とともに引渡データとして記憶部47に記憶される。本実施の形態の紙幣処理装置20では、操作者によって操作部45により紙幣の引渡処理の指令が制御部15に入力されると、釣銭準備金として各収納繰出部27に残すべき紙幣以外の全ての紙幣が各収納繰出部27から搬送部25に1枚ずつ繰り出されて当該搬送部25により一時保留部29に送られるようになる。その後、一時保留部29に保留されている紙幣が貨幣収納部40(具体的には、紙幣回収カセット41)に送られるようになる。なお、概して、紙幣処理装置20において釣銭準備金として千円札が出金されるようになっており、各収納繰出部27に残すべき釣銭準備金としての紙幣の金種は概ね千円であるため、上述した紙幣の引渡処理が行われる際に各収納繰出部27から例えば全ての五千円札、全ての一万円札および一部の千円札が繰り出されて貨幣収納部40に送られるようになる。
次に、紙幣の回収処理について説明する。警送会社等の回収業者の収集特定者により操作部45を介して回収処理の指令が制御部15に送られたときに、制御部15は貨幣収納部40の扉のロックを解除し、紙幣回収カセット41を取り出し可能とする。回収業者の収集特定者が、売上金としての紙幣が収納されている紙幣回収カセット41を取り出して代わりの空の紙幣回収カセット41と交換して扉を閉じると、回収された紙幣の金種毎の枚数または合計金額もしくは金種毎の金額のデータである回収データが通信インターフェース部48により外部装置(具体的には、回収業者の管理センターに設置されているコンピュータ等)に送信される。
また、このような貨幣処理機10において、各収納繰出部27に収納されている紙幣の在高が不明確になるようなエラーが発生した場合には、各収納繰出部27に収納されている紙幣を全て一旦筐体11の外部に出し、筐体11の外部に出された紙幣を操作者が手作業で数えた後、再び紙幣を紙幣受入部21から筐体11の内部に入れて各収納繰出部27に収納させることができるようになっている。より詳細には、各収納繰出部27に収納されている紙幣の在高が不明確になるようなエラーが発生した場合には、機体内の紙幣の在高が不明確であるというメッセージが表示部44に表示されるようになる。このときに、操作者が操作部45によって紙幣の返却処理の指令を制御部15に入力することができるようになる。そして、操作者が紙幣の返却処理の指令を操作部45により制御部15に入力すると、各収納繰出部27に収納されている全ての紙幣が当該収納繰出部27から搬送部25に1枚ずつ繰り出されて当該搬送部25により紙幣出口部22に1枚ずつ送られる。このことにより、各収納繰出部27に収納されている全ての紙幣が紙幣出口部22に送られるようになるため、操作者は筐体11の外部に返却された紙幣を紙幣出口部22から筐体11の外部に取り出すことができるようになる。ここで、本実施の形態では、このような紙幣の返却処理が行われるときに、各収納繰出部27から紙幣出口部22に各々の紙幣が送られるまでの時間を、通常の紙幣の出金処理における時間よりも短くするよう搬送部25および各収納繰出部27が制御部15により制御されるようになっている。このことにより、紙幣の返却処理において筐体11の内部にある紙幣が全て筐体11の外部に出されるのにかかる時間を短縮することができ、よって操作者の待ち時間を短縮することができるため操作者の作業効率を向上させることができるようになる。このような技術的事項の詳細について以下に説明する。
制御部15は、操作者によって操作部45により紙幣の返却処理の指令が与えられると、各収納繰出部27から紙幣が繰り出される際の繰出速度を通常の紙幣の出金処理が行われるときよりも大きくするよう各収納繰出部27を制御する。具体的には、各収納繰出部27においてドラム27pから帯状のテープが巻き出される際のテープの移動速度を通常の紙幣の出金処理が行われるときよりも大きくする。このことにより、各収納繰出部27から紙幣が繰り出される速度が大きくなる。また、制御部15は、操作者によって操作部45により紙幣の返却処理の指令が与えられると、搬送部25により紙幣が搬送される際の搬送速度を通常の紙幣の出金処理が行われるときよりも大きくするよう搬送部25を制御する。具体的には、搬送部25において紙幣の搬送を行う一対のベルトの各々の移動速度を通常の紙幣の出金処理が行われるときよりも大きくする。このことにより、搬送部25により紙幣が搬送される速度が大きくなる。また、本実施の形態では、各収納繰出部27から搬送部25に紙幣が繰り出される際の紙幣の繰出速度および搬送部25により紙幣が搬送される際の搬送速度がそれぞれ大きくなったときに、各収納繰出部27からの紙幣の繰出速度および搬送部25による紙幣の搬送速度が同期するよう(言い換えると、各収納繰出部27から紙幣が繰り出されて搬送部25に受け渡される際に紙幣の速度が変化しないよう)、各収納繰出部27および搬送部25が制御されるようになっている。このことにより、各収納繰出部27から繰り出された紙幣をスムーズに搬送部25に受け渡すことができるようになる。
また、本実施の形態では、制御部15は、操作者によって操作部45により紙幣の返却処理の指令が与えられると、整列部22aの動作速度(具体的には、札叩きゴム等の回転速度)を通常の紙幣の出金処理が行われるときよりも大きくする。また、搬送部25により紙幣が搬送される際の搬送速度および整列部22aの動作速度がそれぞれ大きくなったときに、搬送部25による紙幣の搬送速度および整列部22aによる紙幣の移動速度が同期するよう(言い換えると、搬送部25から紙幣出口部22に紙幣が受け渡される際に整列部22aによって紙幣の速度が変化しないよう)、搬送部25および整列部22aが制御されるようになっている。このことにより、搬送部25から紙幣出口部22に紙幣をスムーズに受け渡すことができるようになる。
また、本実施の形態では、制御部15は、操作者によって操作部45により紙幣の返却処理の指令が与えられると、各収納繰出部27から繰り出された紙幣を搬送部25により紙幣出口部22に送る際に、識別部26を通過させるが当該識別部26により紙幣の識別を行わせずに各収納繰出部27から紙幣出口部22に紙幣を送るよう搬送部25および識別部26を制御するようになっている。すなわち、各収納繰出部27から搬送部25に繰り出された紙幣は識別部26を通過するが当該識別部26による金種や搬送状態等の識別は行われずに紙幣出口部22に送られる。この場合には、識別部26により紙幣の識別を行うのに要する時間を短縮することができるため、紙幣の返却処理において筐体11の内部にある紙幣が全て筐体11の外部に出されるのにかかる時間をより一層短縮することができる。
また、本実施の形態では、操作者によって操作部45により紙幣の返却処理の指令が与えられると、各収納繰出部27から紙幣が繰り出される前に、各分岐部25aは、搬送部25における紙幣の搬送経路が各収納繰出部27から紙幣出口部22までの1本の最短経路となるような位置に移動し、紙幣の返却処理が行われる間はこの位置に固定されるようになっている。すなわち、制御部15は、操作者によって操作部45により紙幣の返却処理の指令が与えられると、各収納繰出部27から繰り出された紙幣を搬送部25により紙幣出口部22に送る際に各分岐部25aにより分岐させずに紙幣を搬送部25で搬送するよう搬送部25および分岐部25aを制御するようになっている。この場合には、紙幣の返却処理の途中で分岐部25aを移動させて当該分岐部25aにより紙幣を分岐させるのに要する時間を短縮することができるため、紙幣の返却処理において筐体11の内部にある紙幣が全て筐体11の外部に出されるのにかかる時間をより一層短縮することができる。
また、紙幣処理装置20の搬送部25における様々な箇所に紙幣通過センサが設けられており、当該搬送部25において複数の紙幣が次々に搬送される際に、ある紙幣がある紙幣通過センサにより検知されてから所定の時間(ジャムタイム)が経過しても次の紙幣が当該紙幣通過センサにより検知されなかった場合には、搬送部25において紙幣の詰まり(ジャム)等のトラブルが発生したと制御部15により判断されるようになっている。ここで、本実施の形態では、操作者によって操作部45により紙幣の返却処理の指令が与えられると、搬送部25において紙幣の詰まり等のトラブルが発生したと制御部15により判断される基準となるジャムタイムが短くなるよう当該ジャムタイムが変更される。上述したように搬送部25による紙幣の搬送速度が大きくなるため、紙幣通過センサにより複数の紙幣が検知される際の各々の紙幣の検知時刻の間隔が短くなるからである。
以上のような構成からなる本実施の形態の紙幣処理装置20を備えた貨幣処理機10によれば、制御部15は、所定の指令(具体的には、紙幣の返却処理の指令)が与えられたときに、各収納繰出部27に収納されている紙幣を搬送部25に繰り出して当該搬送部25により紙幣出口部22に送る場合に、各収納繰出部27から紙幣出口部22に紙幣が送られるまでの時間を通常の出金処理における時間よりも短くするよう搬送部25および各収納繰出部27を制御するようになっている。この場合には、筐体11の内部にある紙幣が全て筐体11の外部に出されるのにかかる時間を短縮することができ、よって操作者の待ち時間を短縮することができるため操作者の作業効率を向上させることができるようになる。
なお、本実施の形態による紙幣処理装置20やこのような紙幣処理装置20を備えた貨幣処理機10は、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
例えば、上記の説明では、紙幣処理装置20の各収納繰出部27として、帯状のテープにより紙幣をドラム27pに巻き取ることにより紙幣を収納するようなテープリール式のものを用いたが、このような態様に限定されることはない。紙幣を収納するとともに収納されている紙幣を搬送部25に繰り出し可能な収納繰出部として、搬送部25から送られた紙幣が積層状態でステージ上に集積されるものが用いられてもよい。このような収納繰出部では、収納されている紙幣の繰り出しが行われる際に、紙幣が集積されているステージが上昇することにより最上層の紙幣がキッカローラやフィードローラ等の紙幣繰出機構に接触し、この紙幣繰出機構により紙幣が1枚ずつ搬送部25に繰り出されるようになる。このような収納繰出部を備えた変形例に係る紙幣処理装置でも、操作者により紙幣の返却処理の指令が制御部15に与えられると、キッカローラやフィードローラ等の紙幣繰出機構による紙幣の繰出速度が大きくなる。
また、上記の説明では、操作者によって操作部45により紙幣の返却処理の指令が制御部15に与えられると、各収納繰出部27から紙幣が繰り出される際の繰出速度および搬送部25により紙幣が搬送される際の搬送速度の両方が大きくなるような態様について述べたが、このような態様に限定されることはない。他の例として、操作者によって操作部45により紙幣の返却処理の指令が制御部15に与えられると、各収納繰出部27から紙幣が繰り出される際の繰出速度および搬送部25により紙幣が搬送される際の搬送速度のうち何れか一方のみが大きくなるようになっていてもよい。この場合には各収納繰出部27から搬送部25に紙幣が受け渡される際に紙幣の速度が変化してしまうが、それでも通常の紙幣の出金処理が行われる場合と比較して筐体11の内部にある紙幣が筐体11の外部に出されるのにかかる時間を短縮することができる。
また、上記の説明では本実施の形態による貨幣処理機10として紙幣処理装置20および硬貨処理装置30を有するものを用いたが、このような態様に限定されることはない。本実施の形態による貨幣処理機10として紙幣処理装置20のみが単体で使用されるものが用いられてもよい。この場合には、上述した制御部15、表示部44、操作部45および通信インターフェース部48等が紙幣処理装置20に設けられるようになる。
また、上記の説明では、紙幣処理装置20において紙幣の返却処理が行われる際に、各収納繰出部27から搬送部25に繰り出された紙幣は当該搬送部25により紙幣出口部22に送られるようになっているがこのような態様に限定されることはない。他の例として、紙幣処理装置20において紙幣の返却処理が行われる際に、各収納繰出部27から搬送部25に繰り出された紙幣が当該搬送部25によりリジェクト部23や一時保留部29に送られるようになっていてもよい。この場合には、操作者は、リジェクト部23や一時保留部29から筐体11の外部に紙幣を取り出すことができるようになる。
また、紙幣の処理を行う紙幣処理装置20ではなく硬貨処理を行う硬貨処理装置30でも本発明の原理が適用されるようになっていてもよい。すなわち、硬貨処理装置30でも、各収納繰出部34に収納されている硬貨の在高が不明確になるようなエラーが発生した場合には、各収納繰出部34に収納されている硬貨を全て一旦筐体11の外部に出し、筐体11の外部に出された硬貨を操作者が手作業で数えた後、再び硬貨を硬貨受入部32aから筐体11の内部に入れて各収納繰出部34に収納させることができるようになっている。より詳細には、各収納繰出部34に収納されている硬貨の在高が不明確になるようなエラーが発生した場合には、機体内の硬貨の在高が不明確であるというメッセージが表示部44に表示されるようになる。このときに、操作者が操作部45によって硬貨の返却処理の指令を制御部15に入力することができるようになる。そして、操作者が硬貨の返却処理の指令を操作部45により制御部15に入力すると、各収納繰出部34に収納されている全ての硬貨が当該収納繰出部34から搬送部(図示せず)に1枚ずつ繰り出されて当該搬送部により硬貨出口部32bに1枚ずつ送られる。このことにより、各収納繰出部34に収納されている全ての硬貨が硬貨出口部32bに送られるようになるため、操作者は筐体11の外部に返却された硬貨を硬貨出口部32bから筐体11の外部に取り出すことができるようになる。ここで、本実施の形態では、このような硬貨の返却処理が行われる際に、各収納繰出部34から硬貨出口部32bに各々の硬貨が送られるまでの時間を、通常の硬貨の出金処理における時間よりも短くするよう硬貨処理装置30の搬送部および各収納繰出部34が制御部15により制御されるようになっている。このことにより、硬貨の返却処理において筐体11の内部にある硬貨が全て筐体11の外部に出されるのにかかる時間を短縮することができ、よって操作者の待ち時間を短縮することができるため操作者の作業効率を向上させることができるようになる。
より詳細には、制御部15は、操作者によって操作部45により硬貨の返却処理の指令が与えられると、各収納繰出部34から硬貨が繰り出される際の繰出速度を通常の硬貨の出金処理が行われるときよりも大きくするよう各収納繰出部34を制御する。また、制御部15は、操作者によって操作部45により硬貨の返却処理の指令が与えられると、搬送部により硬貨が搬送される際の搬送速度を通常の硬貨の出金処理が行われるときよりも大きくするよう搬送部を制御する。なお、制御部15は、各収納繰出部34から硬貨が繰り出される際の繰出速度および搬送部により硬貨が搬送される際の搬送速度の両方を通常の硬貨の出金処理が行われるときよりも大きくするよう各収納繰出部34および搬送部の制御を行ってもよいし、または、各収納繰出部34から硬貨が繰り出される際の繰出速度および搬送部により硬貨が搬送される際の搬送速度のうちいずれか一方のみを通常の硬貨の出金処理が行われるときよりも大きくするよう各収納繰出部34および搬送部の制御を行ってもよい。
このようにして、硬貨処理装置30でも、硬貨の返却処理において筐体11の内部にある硬貨が全て筐体11の外部に出されるのにかかる時間を短縮することができ、よって操作者の待ち時間を短縮することができるため操作者の作業効率を向上させることができるようになる。
10 貨幣処理機
11 筐体
15 制御部
20 紙幣処理装置
21 紙幣受入部
22 紙幣出口部
22a 整列部
23 リジェクト部
24 扉
25 搬送部
25a 分岐部
26 識別部
27 収納繰出部
27p ドラム
29 一時保留部
29a 一時保留板
29b 押さえ部材
30 硬貨処理装置
32 硬貨処理部
32a 硬貨受入部
32b 硬貨出口部
34 収納繰出部
40 貨幣収納部
41 紙幣回収カセット
41a ステージ
43 プリンタ
44 表示部
45 操作部
46 カードリーダ
47 記憶部
48 通信インターフェース部

Claims (8)

  1. 貨幣を搬送する搬送部と、
    前記搬送部に接続され、貨幣を収納するとともに収納されている貨幣を前記搬送部に繰り出し可能な収納繰出部と、
    前記搬送部から送られた貨幣を外部に出す貨幣出口部と、
    前記搬送部および前記収納繰出部の制御を行う制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、所定の指令が与えられたときに、前記収納繰出部に収納されている貨幣を前記搬送部に繰り出して当該搬送部により前記貨幣出口部に送る場合に、前記収納繰出部から前記貨幣出口部に貨幣が送られるまでの時間を通常の処理における時間よりも短くするよう前記搬送部および前記収納繰出部を制御する、貨幣処理装置。
  2. 前記制御部は、所定の指令が与えられたときに、前記収納繰出部から貨幣が繰り出される際の繰出速度を大きくするよう前記収納繰出部を制御する、請求項1記載の貨幣処理装置。
  3. 前記制御部は、所定の指令が与えられたときに、前記搬送部により貨幣が搬送される際の搬送速度を大きくするよう前記搬送部を制御する、請求項1記載の貨幣処理装置。
  4. 前記制御部は、所定の指令が与えられたときに、前記収納繰出部から貨幣が繰り出される際の繰出速度を大きくするとともに前記搬送部により貨幣が搬送される際の搬送速度を大きくし、その際に前記繰出速度および前記搬送速度が同期するよう前記収納繰出部および前記搬送部を制御する、請求項1記載の貨幣処理装置。
  5. 前記搬送部には、当該搬送部により搬送される貨幣の識別を行う識別部が設けられており、
    前記制御部は、所定の指令が与えられたときに、前記収納繰出部に収納されている貨幣を前記搬送部に繰り出して当該搬送部により搬送する際に前記識別部により識別させずに前記貨幣出口部に送るよう前記搬送部および前記識別部を制御する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
  6. 前記搬送部には、当該搬送部により搬送される貨幣を分岐させる分岐部が設けられており、
    前記制御部は、所定の指令が与えられたときに、前記収納繰出部に収納されている貨幣を前記搬送部に繰り出して当該搬送部により搬送する際に前記分岐部により分岐させずに前記貨幣出口部に送るよう前記搬送部および前記分岐部を制御する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
  7. 前記貨幣出口部には、前記搬送部から前記貨幣出口部に送られる貨幣を整列させる整列部が設けられており、前記収納繰出部に収納されている貨幣を前記搬送部に繰り出して当該搬送部により搬送する際に前記整列部は動作されるようになっており、
    前記制御部は、所定の指令が与えられたときに、前記整列部の動作速度を大きくするよう当該整列部を制御する、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
  8. 収納繰出部に収納されている貨幣を当該収納繰出部から搬送部に繰り出す工程と、
    前記収納繰出部から前記搬送部に繰り出された貨幣を当該搬送部により貨幣出口部に送る工程と、
    を備え、
    所定の指令が与えられたときに、前記収納繰出部に収納されている貨幣を前記搬送部に繰り出して当該搬送部により前記貨幣出口部に送る場合に、前記収納繰出部から前記貨幣出口部に貨幣が送られるまでの時間を通常の処理における時間よりも短くするよう前記搬送部および前記収納繰出部を制御する、貨幣処理方法。
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