JP2019036169A - スマートフォンを利用したキャッシュアウトシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】銀行から委託を受けた委託店の自動精算機と利用者のスマートフォンを介して、利用者が銀行口座からの預金の引き出し(キャッシュアウト)を行うためのシステムを提供する。【解決手段】キャッシュアウトシステムであって、銀行口座と取りまとめ口座間のリアルタイム口座振替サービスをおこなう口座振替システム、利用者のスマートフォンおよび精算機と接続されたウォレットサーバを含む。ウォレットサーバは、利用者のスマートフォンおよび精算機から受信した情報に基づいて、キャッシュアウトに関係する利用者、精算機、キャッシュアウト額を特定し、利用者の銀行口座から引落を行うための口座振替データを作成し、リアルタイム口座振替システムへ送信し、精算機にキャッシュアウト額に相当する現金の排出を指示する。その後、取りまとめ口座から各精算機を有する店舗の口座へ分配金が入金される。【選択図】図1

Description

本願発明は、銀行口座から、駅や病院の自動精算機を介して、現金を引き出すキャッシュアウトシステムに関し、特に利用者がスマートフォンなどの汎用携帯端末を利用してキャッシュアウト操作をおこなうキャッシュアウトシステムに係る。
銀行口座から現金を引き出す場合、通常、銀行の本店・支店等に設置された現金自動引き出し預け入れ装置(ATM)が利用されている。しかし、2017年4月の銀行法施行規則(第13条の6の4)改正後、銀行が「預金の受払事務」を第三者へ委託することにより、第三者が所有する端末からも銀行口座からの預金引き出しが可能になった。「第三者が所有する端末を利用した銀行口座からの出金」をキャッシュアウトと呼ぶ。以下、キャッシュアウト(Cash−Out)をCOと略すこともある。
特許文献1および特許文献2では、利用者のデビットカードやクレジットカードと店舗のカード決済端末およびレジ端末/POS端末を利用して、商品販売時の決済を行うのと同じように、キャッシュアウト事象を処理し、レジ端末/POS端末から現金を排出させるシステムおよび方法を開示している。
一方、決済や資金移動を行うためのインフラストラクチャとして、同じ銀行の普通預金口座・当座預金口座と取りまとめ口座(別段口座)間で口座振替により即時に資金移動を行うCARDNET(登録商標)社の24時間のリアルタイム口座振替サービスが普及している。
特開2007−241760号公報 特開2008−077481号公報
上記の特許文献1、2に記載の技術においては、利用者がクレジットカードやデビットカードを所有・保持している必要があり、店舗がカード決済端末を金融機関のコンピュータに接続するための専用の通信線を用意する必要がある。また、「キャッシュアウト」事項を識別するためのバーコードリーダや現金を払いだすための手段を必要とする。そのため、スーパーマーケットやコンビニエンスストアのレジ端末/POS端末をキャッシュアウト端末として利用している。
本願発明では、病院、切符売り場、ゴルフ場などの自動精算機と、インターネットなどの公衆網を利用して、キャッシュアウトのためのシステムを構築できる。利用者は、クレジットカードやデビットカードを所有・保持する必要は無く、スマートフォンを利用して現金の引き出しができるようになる。
本願発明では、リアルタイム口座振替サービスを提供するリアルタイム口振ゲートウェイ(GW)と専用回線を介して接続し、かつ、利用者のスマートフォンや自動精算機とインターネットを介して接続するウォレットサーバを設ける。「預金の受払事務」を委託された委託店(および委託病院)と利用者は、それぞれ委託元企業である銀行(X銀行とする)に普通預金口座あるいは当座預金口座を持ち、それぞれX銀行と口座振替契約を結ぶ必要がある。ウォレットサーバには、口座振替契約を完了した利用者と委託店の口座情報を予め登録する。
ウォレットサーバは、利用者と委託店の自動精算機にそれぞれシステムに唯一のIDを付与する。利用者と委託店は、それぞれキャッシュアウト処理用アプリケーションソフトウェア(以下、ユーザアプリと精算アプリ)をスマートフォンや自動精算機にインストールする。利用者のスマートフォンと委託店の自動精算機はウォレットサーバのキャッシュアウトアプリケーションソフトウェア(以下、COアプリ)を介して通信を行う。
利用者が委託店の自動精算機において、キャッシュアウト金額を入力すると、その情報が自動精算機の精算アプリにより、ウォレットサーバのCOアプリに送られ、COアプリは、自動精算機の表示装置にQRコード(登録商標)を表示する。そのQRコードを利用者のスマートフォンにより読み取ると、ユーザアプリは、その情報をスマートフォンの表示画面に表示する。ついで、COアプリは、利用者にスマートフォン上での暗証番号の入力を促す。入力された暗証番号は、COアプリに送られ、検証される。検証に成功すると、COアプリは、利用者の口座から(キャッシュアウト金額+手数料)を引き落とすための口座振替用データをリアルタイム口座振替GWに送信し、自動精算機に現金の払い出しを指示する。リアルタイム口振GWは、利用者の口座から引落を行って、X銀行の取りまとめ口座に入金を行う。この段階では、現金払い出しを行った委託店への入金がなされていない。
取りまとめ口座には、複数の委託店へ支払われるべき金が区別されることなく一緒に一時保管される。ウォレットサーバは、各委託店との契約により、定期的に、あるいは、委託店からの要求に応じて、X銀行の取りまとめ口座から、委託店へ支払われるべき金額(分配金)を集計する。さらに、ウォレットサーバは、委託店の口座情報と分配金から、入金用口座振替データを作成し、リアルタイム口振GWに送信する。リアルタイム口振GWは、X銀行の取りまとめ口座から、委託店の銀行口座への分配金の入金を行う。
委託店は、キャッシュアウト用に自動精算機を利用でき、特別な通信回線を用意する必要が無い。個人利用者もカードを持ち歩く必要が無い。自動精算機とウォレットサーバの接続には、インターネットを利用するが、口座情報などの重要な情報はインターネットを介さずにリアルタイム口振GWに送信されるため、安全性が高い。また、個人利用者のスマートフォンに、口座情報や暗証番号などの重要な情報を保存しないため、スマートフォンの紛失や盗難による情報漏れや不正利用の可能性が少なくなる。
本発明の他の目的、特徴及び利点は添付図面に関する以下の本発明の実施例の記載から明らかになるであろう。
キャッシュアウトシステムの全体的な構成図である。 ウォレットサーバの構成図の一例である。 利用者データベース(DB)の構成図の一例である。 精算機DBの構成図の一例である。 CO準備情報DBの構成図の一例である。 CO管理情報DBの構成図の一例である。 手数料DBの構成図の一例である。 精算機から始めるキャッシュアウト処理を説明するフローチャートである。 利用者のスマートフォンから始めるキャッシュアウト処理を説明するフローチャートである。 キャッシュアウト開始時の自動精算機の表示画面の一例である。 キャッシュアウト額選択時の自動精算機の表示画面の一例である。 QRコードを表示した自動精算機の表示画面の一例である。 キャッシュアウト開始時に利用者のスマートフォンに示される画面表示例である。 キャッシュアウトの暗証番号入力時に利用者のスマートフォンに示される表示例である。 利用者の口座から引落を行うときの口座振替データの一例である。 ウォレットサーバにおいて、取りまとめ口座から各委託店への引落金の分配処理を説明するフローチャートである。 取りまとめ口座から各委託店への入金を行うときの口座振替データの一例である。 マルチバンクを収容するマルチバンクキャッシュアウトシステム(実施例5)を説明するための図である。 実施例5によるウォレットサーバの構成図の一例である。 実施例5による利用者DBの構成図の一例である。 実施例5による精算機DBの構成図の一例である。 実施例5によるCO管理情報DBの構成図の一例である。 ウォレットサーバにおいて、銀行間精算を行う流れを示すフローチャートである。 実施例6によるCO準備情報DBの構成図の一例である。 実施例6によるCO管理情報DBの構成図の一例である。 実施例6による精算機から始める決済&キャッシュアウト処理を説明するフローチャートである。 実施例6による利用者のスマートフォンから始める決済&キャッシュアウト処理を説明するフローチャートである。
1.システムの全体図
図1にキャッシュアウトシステム全体の構成図を示す。
利用者のスマートフォン1は、汎用的な携帯端末やタブレット端末であっても良く、タッチパネルなどの入力装置、ディスプレイ画面、インターネットに接続するための無線インタ―フェイス、プロセッサ、メモリ、カメラを含む。GPSレシーバを含んでも良い。利用者のスマートフォン1には、キャッシュアウトのための利用者用アプリ(ユーザアプリ)がインストールされている。
委託店の自動精算機2は、汎用の自動精算機が有するタッチパネル、キーボードなどの入力装置、ディスプレイ画面、プロセッサ、メモリ、現金の受け入れ/払い出し装置に加えて、インターネットに接続するための無線または有線インタ―フェイス、各種コードを読み取るためのカメラまたはQRコードリーダを含む。自動精算機2には、キャッシュアウトのための自動精算機用アプリ(精算アプリ)がインストールされている。
ウォレットサーバ4は、利用者のスマートフォン1および委託店の自動精算機2と公衆回線、代表的にはインターネット3により接続される。リアルタイム口座振替ゲートウェイ(リアルタイム口振GW)7は専用ネットワーク6により委託元銀行であるX銀行のコンピュータシステム8に接続される。ウォレットサーバ4とリアルタイム口振GW7は、専用回線5により接続される。リアルタイム口振GW7は、リアルタイムの口座振替サービスを提供する。
このキャッシュアウトシステムは、利用者と委託店(加盟店)の間の決済を行う決済システムを兼ねても良い。
2.ウォレットサーバの構成
図2にウォレットサーバ4の構成を示す。ウォレットサーバ4は、プロセッサ、メモリ、大容量記録装置、通信インターフェイスを含む、汎用のサーバであり、図2に示す各部は、プロセッサがメモリ上のソフトウェアプログラムを実行することにより、実現される。このウォレットサーバ4は、利用者と委託店(加盟店)の間の決済を行う決済システムと共有されても良い。
キャッシュアウトアプリケーションソフトウェア(COアプリ)200は、以下の機能を実現する部を含む。
(1)認証部201:ウォレットサーバ4にアクセスしてきた、あるいは、預金引き出しを行おうとする利用者や、ウォレットサーバ4にアクセスしてきた委託店の自動精算機を、暗証番号や認証コードのような良く知られた方法を用いて認証する。
(2)口座残高確認部202:キャッシュアウト時に、利用者の口座残高を確認する要求をリアルタイム口振GW7へ出し、利用者の口座のある銀行から利用者の口座残高を入手する。
(3)精算機検索部203:利用者のスマートフォン1からの精算機検索要求と検索条件にしたがって、自動精算機を置いている店舗や場所を検索し、利用者のスマートフォン1に検索結果を送信する。
(4)通信処理部204:利用者のスマートフォン1と自動精算機2の間の通信を中継し、情報を相互に伝達する。また、ウォレットサーバ4と利用者のスマートフォン1または自動精算機2の間の通信をおこなう。
(5)CO準備処理部205:利用者のスマートフォン1からのキャッシュアウト要求あるいは、自動精算機2からのキャッシュアウト要求により、CO準備情報を作成し、CO準備情報DB240に登録する。
(6)CO処理部206:CO準備情報からCO管理情報を作成し、CO管理情報DB250に記録する。利用者の口座から(キャッシュアウト金額+手数料)を引落して委託元機関(X銀行)の取りまとめ口座へ入金するための口座振替データを作成し、リアルタイム口振GW7に送信する。また、リアルタイム口振GW7から、引落が正常に完了したかどうかの応答を受け取り、自動精算機へキャッシュアウト金額に相当する現金の払い出しを指示し、CO管理情報250を更新する。
(7)CO記録発行処理部207:利用者の口座からの引落が正常に完了したら、「御利用控え」を作成し、自動精算機2に出力依頼するか、利用者のスマートフォン1に送信する。
(8)引落金分配部208:取りまとめ口座から、各委託店への引落金の分配を行う。
上述の機能を実現するために、COアプリ200は、以下に示すデータベース(DB)を使用する。
(A)利用者DB220:図3に一例を示す。利用者DB220は、利用者(ユーザ)をシステムにおいて一意に識別するためのユーザID31、ユーザの名前などのユーザ情報32、ユーザを認証するための情報である暗証番号33、ユーザの銀行口座情報34を含む。暗証番号33や銀行口座情報34は、暗号化されて保存されても良い。接続情報35は、COアプリ200とユーザアプリの接続および通信に使用される情報であり、たとえば、電話番号である。また、利用者の電子メールアドレスを利用者DB220に含んでも良い。
利用者が所定のX銀行との口座振替の契約手続きをおこなうことにより、名前、銀行口座情報が利用者DB220登録され、利用者にはユーザIDが割り当てられる。この利用者DB220は、同じウォレットサーバ4により実現される決済システムと共有されても良い。
(B)精算機DB230:図4に一例を示す。精算機DB230は自動精算機をシステムにおいて一意に識別するための精算機ID41、自動精算機を有する委託店の名前、精算機店内番号、位置などの精算機情報42、精算機を認証するための情報である認証コード43、精算機を有する委託店の銀行口座情報44、取りまとめ口座から各委託店への入金のタイミングを定める分配日45を含む。1つの委託店が複数の自動精算機2を有する場合を考慮し、精算機ID41が例えば8桁の場合、上6桁を委託店ID、下2桁を委託店内の精算機番号としても良い。分配日45を未設定にすることにより、委託店からの入金要求に応じて引落金分配を行うようにしても良い。認証コード43と銀行口座情報44は、暗号化されて保存されても良い。接続情報46は、COアプリ200と精算アプリの接続および通信に使用される情報であり、たとえば、IPアドレスである。
委託店が、所定のX銀行との口座振替の契約手続きおよび預金受払事務の委託契約手続きを行うことにより、委託店内の自動精算機には精算機IDが割り当てられ、精算機情報、銀行口座情報とともに精算機DB230登録される。この精算機DB230は、同じウォレットサーバ4により実現される決済システムと共有されても良い。
(C)CO準備情報DB240:図5に一例を示す。CO準備情報DB240は、どのようにキャッシュアウト処理を開始するかにより、2種類のレコードが存在する。(a)は、自動精算機2からキャッシュアウト処理を開始した場合に使用するレコードであり、(b)は、ユーザのスマートフォン1からキャッシュアウト処理を開始した場合に使用するレコードである。どちらの型のレコードも、キャッシュアウト処理をシステムにおいて一意に識別するためのCO準備ID51を含む。
フラグ52は、(a)型のレコードか、(b)型のレコードかを識別するためのフラグである。(a)型のレコードは、キャッシュアウト要求を発信した自動精算機の精算機ID53、要求されたキャッシュアウト金額(CO額)54、QRコード値55、有効期限56、予備領域57を含む。QRコード値55は、CO準備ID51をコード化した値であり、有効期限56は、QRコード値55の有効期限である。(b)型のレコードは、キャッシュアウト要求を送信したユーザのID(ユーザID)53’、要求されたキャッシュアウト金額(CO額)54、QRコード値/確認コード55’、有効期限56、予備領域57を含む。QRコード値/確認コード55’は、CO準備ID51をコード化したQRコード値と確認コード(後述)を含む。CO準備情報DB240の各レコードは、有効期限56が過ぎて一定時間が経過したところで、定期的に削除される。
(D)CO管理情報DB250:図6に一例を示す。CO管理情報DB250は、キャッシュアウト要求をシステムにおいて一意に識別するためのCO管理ID61、ユーザID62、精算機ID63、CO額64、手数料65、CO状態66、口座引落日時(開始と終了)67、CO日時(開始と終了)68、引落金が委託店の口座に分配されたか否かを示す分配状態69を含む。
(E)手数料DB260:図7に一例を示す。(a)は、通常運用時の手数料テーブルであり、適用開始曜日71、適用開始時刻72、手数料73を含む。(b)は、祝日や年末年始用の特別手数料テーブルであり、開始日時74、終了日時75、手数料76を含む。(b)の設定は、(a)の設定に優先する。
3.ユーザのスマートフォンと委託店の自動精算機
上述のように、ユーザのスマートフォン1と委託店の自動精算機2には、それぞれにキャッシュアウト処理用アプリケーションプログラム(ユーザアプリと精算アプリ)がインストールされている必要がある。インストールされたユーザアプリはユーザIDと、精算アプリは精算機IDと結びつけて管理される。
ユーザアプリは、ユーザがアプリを選択し、ユーザIDとパスワードを入力する事により、(および、COアプリ200の認証部201が認証する事により)ウォレットサーバの利用が可能になる。ユーザIDとパスワードは、それぞれのアプリ内に保存されるようにしても良い。精算アプリは、ウォレットサーバへの接続時に固有の認証コードを送信し、(および、COアプリ200の認証部201が認証する事により)ウォレットサーバの利用が可能になる。ユーザアプリと精算アプリは、それぞれスマートフォン1と自動精算機2の画面に選択肢や入力指示を表示し、ユーザによって選ばれた選択肢や入力されたデータをウォレットサーバ4のCOアプリ200へ送信する。選ばれた選択肢や入力されたデータは、COアプリ200への要求となり、COアプリ200によって処理される。COアプリ200は、要求に対する応答を作成して、ユーザアプリまたは精算アプリに送信する。ユーザアプリまたは精算アプリは、COアプリ200から受信した応答に従って画面を表示する。
(1)自動精算機から手続き開始
利用者が自動精算機2を操作して、キャッシュアウト処理を開始する例を図8に示す。自動精算機2の初期画面には、図10Aに示すようなタッチボタンが表示されている。利用者が、「出金」を選択することにより以下のキャッシュアウト処理が開始される。以下のステップは主にウォレットサーバ4のCOアプリ200により実行される。
<ステップ801> 利用者が、自動精算機2のキーボード、タッチパネル、ボタンから、キャッシュアウトの金額を入力すると、精算アプリから精算機IDとキャッシュアウト金額(CO額)がCOアプリ200に送信される。自動精算機2の画面に表示される金額選択画面例を図10Bに示す。COアプリ200は、CO準備IDを生成し、精算機IDとCO額をCO準備情報DB240に登録する。この場合は、(a)の型であり、フラグ52を「0」とする。CO準備IDからQRコード値を生成して、QRコード値とQRコード生成時間に一定時間を加えた有効期限をCO準備情報DB240に記録するとともに、QRコードを精算アプリに送信し、自動精算機2の表示画面に表示させる(図10C)。(通信処理部204とCO準備処理部205)
<ステップ802> 利用者が、スマートフォン1のユーザアプリを起動し(図11A)、自動精算機2の表示画面に表示されたQRコードを読み込むと、ユーザアプリからユーザIDとともに、QRコードに含まれている情報(CO準備ID)が送信される。COアプリ200は、CO準備情報DB230から、当該CO準備IDを有するレコードを特定し、フラグ52が「0」であるか否か、および、現時刻がQRコードの有効期限56内であるか否かをチェックする。フラグ52が「0」であり、有効期限内であれば、手数料DB260と現日時及び曜日から手数料を確定する。CO管理IDを生成して、ユーザID、精算機ID、CO額、手数料とともに、CO管理情報DB250に新規登録する。この時、CO状態66を「確認中」とする。ユーザアプリを介して、スマートフォン1の表示画面に、キャッシュアウト金額と自動精算機2の情報(場所、精算機IDなど)を表示するとともに、暗証番号の入力を利用者に促す(図11B)。(通信処理部204とCO処理部206)
<ステップ803> 利用者がスマートフォン1から暗証番号を入力すると、ユーザアプリからCOアプリに入力暗証番号が送信される。COアプリ200が利用者DB220の暗証番号33と入力暗証番号とを照合し、一致していることを確認すると、CO用口振データを作成し(後述)、リアルタイム口振GW7に送信し、CO管理情報DB250の口座引落日時(開始)67に現時刻を記録する。(認証部201、通信処理部204とCO処理部206)
<ステップ804> リアルタイム口振GW7から、引落完了の結果を受信すると、COアプリ200は、CO管理情報DB250の口座引落日時(終了)67に現時刻を記録し、CO管理情報DB250のCO状態66を「実行中」と変更し、CO管理情報DB250のCO日時(開始)68に現時刻を記録するとともに、精算アプリにCO額に相当する現金の払い出しを指示する命令を送信する。精算アプリは、払い出しを指示する命令にしたがい、CO額相当の現金を払い出し、御利用控えを出力する。(通信処理部204、CO処理部206とCO記録発行処理部207)
<ステップ805> 精算アプリから、キャッシュアウトの完了報告を受信すると、COアプリ200は、CO管理情報DB250のCO日時(終了)68に現時刻を記録し、CO状態66を「完了」と変更し、ユーザアプリにキャッシュアウト手続きが完了した旨を表示させる。(通信処理部204とCO処理部206)
(2)スマートフォンから手続き開始
利用者がスマートフォン1を操作して、キャッシュアウト処理を開始する例を図9に示す。以下のステップは主にウォレットサーバ4のCOアプリ200により実行される。利用者が、スマートフォン1のユーザアプリを起動した時のスマートフォンの表示画面例を図11Aに示す。
<ステップ901> 利用者が、スマートフォン1上で、ユーザアプリの精算機検索機能を選択すると(図11A)、ユーザアプリからスマートフォンのGPS情報がCOアプリ200に送信される。COアプリは、送信されてきたGPS情報から、一定の距離内にある自動精算機2を精算機DB230から抽出し、スマートフォンの画面上に地図あるいはリストの形式で抽出した自動精算機情報を表示させる。(精算機検索部203)
このステップを省略して、ステップ902から開始しても良い。
<ステップ902> 利用者がキャッシュアウト金額を選択あるいは入力すると、ユーザアプリから、ユーザID,CO額がCOアプリ200へ送信される。COアプリ200は、CO準備IDを生成し、ユーザIDとCO額とともにCO準備情報DB240に登録する。この場合は、(b)の型であり、フラグ52を「1」とする。CO準備IDからQRコード値を生成し、さらにQRコード値を符号化した確認コードを生成する。QRコード値、確認コード、QRコード生成時間に一定時間を加えた有効期限をCO準備情報DB240に記録するとともに、QRコードと確認コードをユーザアプリに送信し、スマートフォン1の表示画面に有効期限とともに表示させる。確認コードは8−10桁の数字であって、自動精算機2にQRコードリーダが無い場合に、QRコードの代替として、キーボードやタッチパネルから入力できる。(通信処理部204とCO準備処理部205)
<ステップ903> 利用者が、スマートフォン1に表示されたQRコードを自動精算機2に読み取らせ、あるいは確認コードを自動精算機2に入力すると、精算アプリから精算機IDとともに、QRコードまたは確認コードに含まれているCO準備IDが、COアプリ200へ送信される。COアプリ200は、CO準備情報DB230から、当該CO準備IDを有するレコードを特定し、フラグ52が「1」であるか否か、および、現時刻がQRコードの有効期限56内であるか否かをチェックする。フラグ52が「1」であり、有効期限内であれば、手数料DB260と現日時及び曜日から手数料を確定する。CO確認IDを生成し、ユーザID、精算機ID、CO額、手数料とともに、CO管理情報DB250に新規登録する。この時、CO状態66を「確認中」とする。COアプリ200は自動精算機2の画面上に「スマートフォンの画面から暗証番号を入力してください。」などのガイドメッセージを表示させるとともに、ユーザアプリを介して、スマートフォン1の表示画面に、キャッシュアウト金額と自動精算機2の情報(場所、精算機IDなど)を表示し(図11B)、暗証番号の入力を利用者に促す。(通信処理部204とCO処理部206)
以降は、図8のステップ803−805と同じである。
図12は、図8、図9のステップ803において、利用者の口座から引落を依頼するときのリアルタイム口振GW7に送信される口座振替データの一例である。口座振替データは、データ種別(引落)121、利用者(ユーザ)の口座情報122、引落金額123、引落日時124を含む。口座情報122は、銀行コード、支店番号、口座科目、口座番号を含む。また、実施形態に応じて、オプション情報125として、処理通番、精算機IDを含んでも良い。処理通番は、CO管理IDであっても良い。リアルタイム口振GW7は、この口座振替データを受信すると、利用者の口座から(CO額+手数料)を引き落とし、委託元銀行の取りまとめ口座へ入金する。
委託元銀行の取りまとめ口座には、多くの利用者口座から引落とされ、多くの委託店へ支払われるべき資金が、区別されることなく一時保管されるが、それらの引落金をそれぞれの委託店へ分配してキャッシュアウト処理が終了する。
図13は、ウォレットサーバ4の引落金分配部208の行う引落金の分配処理を説明するフローチャートである。
<ステップ1301> 精算機DB230の分配日45をチェックし、本日が分配日である精算機IDを抽出する。ステップ1301において、抽出した各精算機IDについて、ステップ1302からステップ1305の処理を繰返す。
<ステップ1302> CO管理情報DB250から、精算機ID63がステップ13001において抽出した店舗IDであり、CO状態66が「CO済み」であり、かつ、分配状態69が「未」であるレコードを抽出する。
<ステップ1303> ステップ1302で抽出したレコードのCO額64を合算する。抽出したレコードの数と、銀行と委託店の契約条件からCO委託料を計算し、合算したCO金額と委託料を合算して、分配金としても良い。
<ステップ1304> 精算機DB230の該当精算機IDのレコードから精算機を有する委託店の銀行口座情報を特定し、委託元銀行の取りまとめ口座から、分配金を該当委託店の口座に入金するための口振データを作成する。
図14は、取りまとめ口座からの店舗の銀行口座への分配金の入金を行うための、リアルタイム口振GW7に送信される口座振替データの一例である。口座振替データは、データ種別(分配)1401、委託店の口座情報1402、分配金額1403、分配日時1404を含む。口座情報1402は、銀行コード、支店番号、口座科目、口座番号を含む。また、実施形態に応じて、オプション情報1405として、処理通番や精算機ID、キャッシュアウトの分配金であることを示す識別子を入れても良い。リアルタイム口振GW7は、この口座振替データを受信すると、取りまとめ口座から委託店口座へ分配金の入金をおこなう。
<ステップ1305> リアルタイム口振GW7から分配終了の通知を受けると、ステップ1302において抽出したCO管理情報DB250の各レコードの分配状態69に、分配が済んだことを示す「済み」、あるいは、分配処理の通番を入れる。この手続きにより、キャッシュアウト処理が完全に終了する。
引落金分配部208は、分配終了から一定時間が経過した後に、CO管理情報DB250から該当レコードを削除してもよいし、別のテーブルに移動しても良い。
次のような変形例も可能である。
(1)ウォレットサーバ4に別のコンピュータを接続し、別のコンピュータからもCO管理情報DB250にアクセスできるようにし、別のコンピュータにおいて上述の引落金分配処理を行っても良い。ウォレットサーバ4を共有する決済システムにより集めた収納金の分配金と、キャッシュアウトシステムにより集めた引落金の分配金を、このコンピュータ上で合算して、各店舗へ分配処理をおこなっても良い。
(2)ウォレットサーバ4は、COアプリ200の口座残高確認部202を使用して、利用者のスマートフォン1でユーザアプリを開いた時点で、利用者の口座の残高を利用者のスマートフォン1の画面に表示しても良い。
(3)引落金分配部208は、予め定められた分配日ではなく、各精算機あるいは委託店からの入金要求に応じて、引落金の分配を行っても良い。この場合、各店舗は精算機IDを含む入金要求をウォレットサーバ4に送る。ウォレットサーバ4内の引落金分配部208が受信要求内の精算機IDに対して、図13のステップ1302から1305を実施することにより、入金要求による引落金分配を実現できる。
(4)引落金分配部208は、同じ委託店に属する複数の精算機IDのレコードに関する分配金を合算して、処理しても良い。
利用者が自動精算機2まで出向いたのに、自動精算機2に現金が無い、という事態を避けるために、キャッシュアウトシステムに「CO予約」機能を設けても良い。処理の概要を示す。
(1)利用者がスマートフォン1にて、「CO予約」機能を選択すると、ユーザアプリは、利用者にキャッシュアウトを行う予定の精算機、CO額、およびCO予定日時を利用者に入力、あるいは選択させる。入力された情報はユーザIDとともに、COアプリ200に送られる。
(2)COアプリは、CO準備IDを生成して、ユーザIDとCO額をCO準備情報DB240に登録する。この場合は、(b)の型であり、フラグ52を1とする。また、CO準備情報DB240の予備領域57に、「CO予約」の情報であることを示す識別子、キャッシュアウトを行う予定の精算機の精算機ID(CO予定精算機ID)を登録する。COアプリは、CO準備IDからQRコード値を生成し、さらにQRコード値を符号化した確認コードを生成し、利用者が入力したCO予定日時に一定時間を加えた有効期限をCO準備情報DB240に記録する。
(3)COアプリはCO予定精算機IDの精算アプリにCO準備ID、CO額、CO予定日時を送信し、CO額の現金の確保が可能か否かを問合せる。CO額の現金の確保が可能であれば、精算アプリからCOアプリ200に「OK」が送信され、精算アプリは、CO額の現金を確保し、CO準備ID、CO額、CO予定日時とともに、「予約済み」の処理として管理する。CPアプリ200からユーザアプリには、「予約完了」とともに、QRコード、確認コード、有効期限が送られ、スマートフォンに表示される。
CO額の現金の確保ができない場合には、精算アプリからCOアプリ200に「NG」が送信され、ユーザアプリに「予約不可」が通知される。
(4)あとの手続きは、図9のステップ903以降とほぼ同じである。ステップ903において、精算アプリがユーザにより提供されたQRコードまたは確認コードを入力すると、QRコードまたは確認コードに含まれるCO準備IDからキャッシュアウトが予約されていることを識別する。また、COアプリにおいて、CO予定精算機IDとキャッシュアウト手続きが行われている精算機IDが同じであることを確認する。その後、キャッシュアウト処理を進める。
このキャッシュアウトシステムを、小額の仕送りやおこづかいの授受に利用しても良い。すなわち、キャッシュアウト手続きを開始する人物と実際に現金を受け取る人物が異なっていても良い。キャッシュアウトシステムにこのような「仕送り」機能を設けることも可能である。処理の概要を示す。
(1)利用者(XX)がスマートフォン1にて、「仕送り」機能を選択すると、ユーザアプリは、利用者に、仕送り先人物(YY)および仕送り額を入力、あるいは選択させる。ユーザアプリにより、選択された仕送り先人物の電話番号あるいはeメールアドレスが取得され、入力された情報はユーザID、CO額とともに、COアプリ200に送られる。
(2)COアプリは、CO準備IDを生成して、ユーザIDとCO額をCO準備情報DB240に登録する。この場合は、(b)の型であり、フラグ52を1とする。また、CO準備情報DB240の予備領域57に、「仕送り」の情報であることを示す識別子、仕送り先人物の電話番号あるいはeメールアドレスを登録する。
(3)ここで、ユーザアプリに図11Bの画面を表示し暗証番号入力させる。ユーザに課金される手数料については、固定にしても良いし、仕送り先人物がキャッシュアウトを行う日時曜日により変動するため、未定として一定幅を提示しても良い。利用者がスマートフォン1から暗証番号を入力し、COアプリ200が利用者DB220の暗証番号33と入力暗証番号とを照合し、一致していることを確認するとCO準備情報DB240の予備領域57に、「暗証番号照合済み」が記録される。
(4)さらに、COアプリ200がCO準備IDからQRコード値を生成し、さらにQRコード値を符号化した確認コードを生成し、QRコード生成時刻に一定時間(たとえば、36時間)を加えた有効期限をCO準備情報DB240に記録する。
(5)COアプリ200は、CO準備情報DB240の予備領域57に記録された仕送り先人物の電話番号あるいはeメールアドレスに接続し、そのスマートフォンに「XX様から仕送りです。MM月DD日HH時までにお受け取り下さい。」などのメッセージとともに、QRコードと確認コードを送付する。
(6)あとの手続きは、図9のステップ903以降とほぼ同じである。ステップ903において、精算アプリが、仕送り先人物により提示されたQRコードまたは確認コードを入力すると、それらの情報はCOアプリ200に送信される。COアプリ200は、QRコードまたは確認コードに含まれるCO準備IDとCO準備情報DB240の予備領域57から、「仕送り」であることを識別する。COアプリ200が、CO準備情報DB240の予備領域57から「暗証番号照合済み」であることを確認すると、ユーザに暗証番号を入力させるステップを省略する。その後、図9のステップ803以降のキャッシュアウト処理を進める。
(7)現金の払い出しを終えると、COアプリから仕送り元人物のスマートフォン1へ、「YY様が仕送りをお受け取りになりました。」等のメッセージが表示される。
図1の例では、委託元銀行として、X銀行のコンピュータシステム8のみがリアルタイム口振GW7に接続されているが、他の委託元銀行(Y銀行やZ銀行)のコンピュータシステムも接続されて良い。この場合、それぞれの銀行は個別に利用者や委託先店舗と口座振替契約を結ぶことが必要である。リアルタイム口座振替のサービスが提供されているのは、いまのところ、同じ銀行の口座間においてのみである。したがって、利用者と委託店が同じ銀行と口座振替契約をしていることが、本システムでキャッシュアウトを行う上での条件である。
本システムに複数の委託元銀行を収容するためには、図2のウォレットサーバ4において、利用者DB220,精算機DB230,CO準備情報DB240,CO管理情報DB250、手数料DB260をそれぞれ銀行毎に用意すれば良い。利用者ID、精算機ID、CO準備ID、CO管理IDについては、各銀行で一意な番号をあたえれば良い。ユーザアプリ、精算アプリを各銀行に応じて変え、COアプリは、ユーザアプリ、精算アプリと接続した時点で、どの銀行の取りまとめ口座を使用してキャッシュアウト処理を行うか、どのDBを利用して処理を行うか認識できるようにする。
あるいは、ユーザアプリが、それぞれ口座振替契約済みの銀行を選択ボタンの形式で画面に表示させ、利用者にどの銀行口座から払い出しを行うかを選択させるようにしても良い。COアプリには、ユーザアプリから選択された銀行が通知される。
ウォレットサーバ4が精算機リストを利用者のスマートフォン1に表示させるときに、利用者が口座振替契約を結んだ銀行から預金引出しが可能な精算機のみを表示するようにしても良い。
実施例4では、システムが複数の委託元銀行のコンピュータシステムに接続される例を紹介した。次に、複数の委託元銀行が相互に関係するマルチバンクキャッシュアウトの実施例を紹介する。図1に示したリアルタイム口振GW7は、複数の銀行のコンピュータシステムに接続され、それぞれの銀行の口座(預金口座)と取りまとめ口座の間の口座振替(引き落としおよび分配)を取り扱うことができるものとする。
図15を参照されたい。ユーザaとA精算機を有する委託店がそれぞれX銀行に口座を持ち、ユーザaはX銀行の提供するユーザアプリ(X)を使用し、A精算機はX銀行の提供する精算アプリ(X)を使用し、X銀行の提供するCOアプリ(X)を介して、キャッシュアウトをおこなう。
同様に、ユーザbとB精算機を有する委託店がそれぞれY銀行に口座を持ち、ユーザbはY銀行の提供するユーザアプリ(Y)を使用し、B精算機はY銀行の提供する精算アプリ(Y)を使用し、Y銀行の提供するCOアプリ(Y)を介して、キャッシュアウトをおこなう。
更に進めて、本実施例では、図15の点線で示すように、ユーザaがユーザアプリ(X)とCOアプリ(X)を使用して、精算アプリ(Y)を使用するB精算機からキャッシュアウトを行うことができるようにする。同様に、ユーザbがユーザアプリ(Y)とCOアプリ(Y)を使用して、精算アプリ(X)を使用するA精算機からキャッシュアウトを行うことができるようにする。
同様に、Z銀行に口座を持つユーザcやC精算機をシステムに収容し、ユーザaやA精算機または/およびユーザbやB精算機と相互にキャッシュアウトサービスを提供できるようにする。
マルチバンクキャッシュアウトの概要を説明する。
ユーザaが、ユーザアプリ(X)とCOアプリ(X)を使用して、精算アプリ(Y)を使用するB精算機からキャッシュアウトをする場合を考える。ユーザのX銀行の口座からX銀行の取りまとめ口座へ(CO金額+手数料)が移され、Y銀行の取りまとめ口座からB精算機を有する委託店のY銀行の口座へ、ユーザaへのCO金額を含む引落金が分配される。
逆に、ユーザbが、ユーザアプリ(Y)とCOアプリ(Y)を使用して、精算アプリ(X)を使用するA精算機からキャッシュアウトをする場合を考える。ユーザのY銀行の口座からY銀行の取りまとめ口座へ(CO金額+手数料)が移され、X銀行の取りまとめ口座からA店舗のX銀行の口座へ、ユーザbへのCO金額を含む引落金が分配される。
すなわち、ユーザが、どの銀行から委託を受けている委託店の精算機でキャッシュアウトを行おうと、ユーザの銀行口座から同じ銀行の取りまとめ口座への引落が行われ、どの銀行に口座を持つユーザにキャッシュアウトを行ったかにかかわらず、委託店の銀行口座へ、同じ銀行の取りまとめ口座から分配金が支払われる。
のちに、幹事精算銀行が、定められた期間内に行われた異銀行に係るキャッシュアウト事象を取りまとめ、幹事精算銀行とそれぞれの銀行間の精算を行う。委託店への引落金の分配と銀行間精算は別々に非同期に行われる。
このような、マルチバンクキャッシュアウトを行うためのシステム構成を説明する。簡単のため、システムが委託元銀行として、X銀行、Y銀行、Z銀行を収容している例を説明する。全体的な構成図は図1と同じであるが、ウォレットサーバ4’の構成が図16の様になる。実施例1の図2と比較して、異なる構成要素にのみ新たな参照番号を付与し説明する。参照番号にダッシュ(’)がついている構成要素は、実施例1(図2)の対応する構成要素とは若干異なる。
上述したように、COアプリは委託元銀行毎に用意される。したがってウォレットサーバ4’には、COアプリ(X)200’−X、COアプリ(Y)200’−Y、COアプリ(Z)200’−Zが存在する。
利用者DB220’は、複数のCOアプリ200’−X、200’−Y、200’−Zにより共有される。利用者DB220’の詳細を図17に示す。各ユーザが取引銀行と口座振替の契約手続きを行うことにより、利用者DB220’に登録される。図3に示した利用者DB220と比較して、各ユーザの情報を記憶するレコードに、ユーザの口座の銀行(たとえばX銀行)の銀行コード1701と、アクセス制限1702が加わる。アクセス制限1702は、各レコードのアクセスに制限を設けるための情報である。たとえば、銀行コード1701の銀行以外の銀行関係者およびアプリケーションソフトウェアからはアクセスできない(値「2」)、銀行コード1701の銀行以外のアプリケーションソフトウェアからは読み込みのみ可能(値「1」)などである。
精算機DB230’も、同様に複数のCOアプリ200’−X、200’−Y、200’−Zにより共有される。精算機DB230’の詳細を図18に示す。各精算機を有する委託店が取引銀行と口座振替と預金受払事務委託の契約手続きを行うことにより、精算機DB230’に登録される。図4に示した精算機DB230と比較して、各精算機の情報を記憶するレコードに、精算機を有する委託店の口座の銀行(例えばY銀行)の銀行コード1801、アクセス制限1802、委託料コード1803が加わる。アクセス制限1802は、店舗のレコードのアクセスに制限を設けるための情報である。たとえば、銀行コード1801の銀行以外の銀行関係者およびアプリケーションソフトウェアからはアクセスできない(値「2」)、銀行コード1801の銀行以外のアプリケーションソフトウェアからは読み込みのみ可能(値「1」)などである。委託料コード1803は、委託店に支払うべき委託料に関する情報であり、たとえば、「キャッシュアウト一件あたり100円」は委託料コード「1」である。
COアプリ(X)200’−Xにおいて、実施例1のCOアプリ200および各処理部と異なる部分について説明する。
図16の精算機検索部203’は、精算機DB230’から条件に従って精算機の検索を行うが、まず精算機DB230’(図18)の各レコードの銀行コード1801をチェックする。銀行コードがX銀行である店舗のレコードについては、その精算機を検索対象とし、銀行コードがX銀行ではない精算機のレコードについては、アクセス制限1802をチェックし、COアプリ(X)による読み取りを許されたレコードの精算機のみを検索対象とする。
COアプリ(X)200’−Xの通信処理部204’は、X銀行により供給された精算アプリ(X)と通信するが、加えて、他の銀行により供給された精算アプリ(Y)や精算アプリ(Z)とも通信し、必要な情報を送受信できる。通信処理部204’は、精算アプリ(X)と通信しているのか、それ以外の精算アプリと通信しているのか、精算アプリ名や識別子により識別できる。
同様に、精算アプリ(X)もCOアプリ(X)200’−Xの通信処理部204’と通信するが、加えて、他の銀行により供給されたCOアプリ(Y)200’−Yの通信処理部204’やCOアプリ(Z)200’−Zの通信処理部204’とも通信し、必要な情報を送受信できる。精算アプリ(X)はCOアプリ(X)と通信しているのか、それ以外のCOアプリと通信しているのか、COアプリ名や識別子により識別できる。
したがって、精算アプリ(X)において、COアプリを介した利用者と情報交換時に、利用者がユーザアプリ(X)を使用しているのか否かを判断し、実施形態によっては、利用者に課せられる手数料が異なることから、スマートフォン1または精算機2の画面にその旨の警告を表示しても良い。
図16の通信処理部204’、CO準備処理部205’およびCO処理部206’は、キャッシュアウトの過程でCO準備情報DB240’、CO管理情報ID250’のレコードを作成する。CO準備情報の作成時に、図5の(a)で示したCO準備情報DB240の精算機ID53に精算機を有する委託店の銀行(Y)の銀行コードを、または図5の(b)で示したユーザID53’にユーザの銀行(X)の銀行コードが加えられる(図示しない)。
また、CO管理情報DB250’は、図19に示すように、図6で示したCO管理情報DB250と比較して、ユーザの銀行(X)の銀行コード1901、委託店(精算機)の銀行(Y)の銀行コード1902、銀行間フラグ1903が追加される。銀行コード1901は、COアプリの提供元の銀行コードと一致する。銀行間フラグ1903は、ユーザと精算機が同じ銀行を使用する場合に「0」、ユーザと精算機が異なる銀行を使用する場合に「1」とする。CO管理情報DB250’の各レコードは、キャッシュアウト処理が終了した後も、銀行間精算の処理が終了するまで、一定期間保存される。
図16のCO処理部206’は、ユーザのX銀行口座からX銀行の取りまとめ口座への口座振替データ(図12)を作成してリアルタイムGW7へ送信する。口座振替データのユーザ口座情報122は銀行コードを含んでいるため、実施例1と同じデータ構造で対応できる。
一方、引落金の分配は、店舗の利用する銀行により提供されるCOアプリの引落金分配部208’によっておこなわれる。たとえば、B精算機を有する委託店への引落金の分配はCOアプリ(Y)200’−Yの引落金分配部208’によって行われる。図13は実施例1の引落金分配処理を示しているが、本実施例でも同様の処理を行う。実施例1と異なる部分について説明する。ステップ1301において、精算機DB230’(図18)から、Y銀行の銀行コード1801をもち、本日が引落金分配日である精算機IDの抽出を行う。それらの精算機IDに対して、分配金の計算をおこなう。
ステップ1302において、CO管理情報DB250’(図19)から銀行コード1902がY銀行の銀行コードであり、精算機ID53がステップ1301で抽出した精算機IDであるレコードを抽出する。
ステップ1303において、ステップ1302で抽出したレコードの引落金額を計算する。委託料については、CO管理DB250’の銀行間フラグ1903と精算機DB230’の委託料コード1803から「キャッシュアウト1件100円」などと計算をおこない、CO金額に委託料を加えて分配金を決定する。委託料は、別のタイミングで、あるいは、一定の期間の委託料を合算して、委託店の利用銀行から委託店に支払われても良い。
ステップ1304において、Y銀行の取りまとめ口座からB精算機を有する委託店の銀行口座への口座振替をおこなう。すなわち、口座振替データ(図14)を作成し、リアルタイムGW7へ送信する。口座振替データ(図14)は店舗口座情報1402に銀行コードを含んでいるため、実施例1と同じデータ構造で対応できる。
銀行間精算について説明する。
ウォレットサーバ4’は、銀行間精算処理部1601を有する。銀行間精算処理部1601も他の処理部と同様に、プロセッサがソフトウェアプログラムを実行することにより実現される。銀行間精算処理部1601は、例えば、1日1回決まった時間に起動される。
図20は、銀行間精算処理部1601の処理を示すフローチャートである。ここでは、銀行コードが0001であるX銀行が幹事精算銀行であるとする。銀行間精算処理部1601は、それぞれの銀行がキャッシュアウトに関する資金を「受け取り過ぎ」であるか「支払い過ぎ」であるかを判定し、幹事精算銀行であるX銀行のコンピュータシステムへ過不足の金額とともに通知する。
<ステップ2001> CO管理情報DB250’(図19)の各レコードのCO日時68と銀行間フラグ1903を参照して、前日に行われた異銀行間の精算レコードを抽出する。
<ステップ2002> すべての銀行コードi毎に以下の処理を繰返す。幹事精算銀行であるX銀行の銀行コード0001に対しても、同様の処理を行う。
<ステップ2003> ステップ2001で抽出したレコードのうち、ユーザの銀行の銀行コード1901がiであるレコードのCO額64を合算してTOTAL1(i)とする。
<ステップ2004> ステップ2001で抽出したレコードのうち、精算機を有する委託店の銀行の銀行コード1902がiであるレコードのCO額64を合算してTOTAL2(i)とする。
<ステップ2005> TOTAL1(i)−TOTAL2(i)=SUB(i)を計算し、ステップ2003およびステップ2004において処理したレコードから作成した明細とともに、幹事精算銀行であるX銀行のコンピュータシステムに送付する。明細は、別のタイミングで送られても良い。また、すべての銀行に関するSUB(i)および明細をまとめて、X銀行のコンピュータシステムに送付しても良い。
幹事精算銀行であるX銀行のコンピュータシステムは、受信したSUB(i)に従って、銀行コードがiである銀行との間で、全銀ネットの雑為替による銀行間の付け替え処理により銀行間精算を行う。具体的には、X銀行のコンピュータシステムは、通知されたSUB(i)がプラスである場合には、銀行コードがiである銀行のコンピュータシステムへSUB(i)の請求を行い、通知されたSUB(i)がマイナスである場合には、銀行コードがiである銀行のコンピュータシステムへSUB(i)の絶対値の付け替え(振込み)を行う。この時に、銀行間精算処理部1601が、銀行間精算に係る手数料の計算と委託店に支払われる委託料の計算を行い、SUB(i)とあわせて(あるいは相殺して)銀行コードがiである銀行との間の銀行間精算のための計算を行っても良い。
銀行間精算に係る手数料について、説明する。委託店に支払われる委託料は、予め契約により合意されており(例えば1キャッシュアウト100円)、精算機DB230’の委託料コード1803に記録されている。ユーザの利用銀行と精算機を有する委託店の利用銀行が同じである場合、利用者から徴収する手数料は、委託店と利用銀行との契約にしたがって分け合うことになる。ユーザの利用銀行と委託店の利用銀行が異なる場合、利用者から徴収する手数料は、委託店および関係する2つの銀行によって分けられる。
例えば図15において、ユーザaが精算機Bにおいて、キャッシュアウトを行った場合には、ユーザaから徴収される手数料324円は、委託店に委託料(例えば108円)が支払われ、残りをX銀行とY銀行で分けることとなり、その比率は契約によって決められる。たとえば、X銀行は108円、Y銀行は108円である。したがって、X銀行は、利用者から徴収する手数料のうち、委託料とY銀行分の手数料をY銀行に支払わなければならない。各キャッシュアウトに関係する手数料の銀行の受け取り分は、(手数料−委託料)に各銀行の取り分(%)を積算した値でも良い。別の例では、Y銀行からX銀行に支払われる手数料は定額であっても良い。
手数料計算処理を加えた銀行間精算処理部1601の一例を示す。
銀行間精算処理部1601は、ステップ2003において、さらに、ユーザの銀行の銀行コード1901がiであるレコードについて、銀行コードiの銀行が受け取るべき(手数料)C1(i)を上述の方法で計算する。同様に、ステップ2004において、さらに、精算機を有する委託店の銀行コードがiであるレコードについて、銀行コードiの銀行が受け取るべき(手数料+委託料)C2(i)を上述の方法で計算する。
ステップ2005において、上述のSUB(i)に代えて、SUB(i)−C1(i)+C2(i)を、幹事精算銀行のコンピュータシステムに通知しても良い。
次のような変形例も可能である。
(1)ウォレットサーバ4’が複数のコンピュータや複数のプロセッサにより構成され、複数のCOアプリ200’が別々のコンピュータやプロセッサにより、分散処理されても良い。
(2)ウォレットサーバ4’内のデータベースDB220’、230’、240’、250’は、銀行毎に別々にもつように設定しても良い。
(3)ウォレットサーバ4’に別のコンピュータを接続し、別のコンピュータからもCO管理情報DB250’にアクセスできるようにし、別のコンピュータにおいて上述の銀行間精算処理を行っても良い。
(4)各委託店に支払われる委託料、異銀行間決済において各銀行に課せられる手数料は、委託店毎、銀行毎に異なっても良い。
(5)マルチバンクキャッシュアウトシステムは、同様の構成を持ち決済を行うマルチバンク決済システムと、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワークを共有しても良い。
自動精算機2を介して行う決済(精算)処理とキャッシュアウトを同時に行えるようにしても良い。この場合、利用者が自動精算機2での精算時にキャッシュアウトを指示すると、決済処理が行われるとともに、現金が排出される。実施例1と異なる部分のみ説明する。
図21に、本実施例のためのCO準備情報DB240の構成図の一例を示す。図5とほぼ同じであるが、(a)型のレコードに各レコードに決済金額である物販支払額2101が加わる。
図22に、本実施例のためのCO管理情報DB250の構成図の一例を示す。図6とほぼ同じであるが、各レコードに決済金額である物販支払額2201が加わる。
図23に、本実施例のための精算機2から始める決済&キャッシュアウト処理の例を示す。図8とほぼ同じであるが、異なる部分に下線を引いた。精算機2において、物販支払(精算)額とともに、キャッシュアウトの金額(CO額)を指定すると、それらがCO準備情報(図21の(a))として登録される(ステップ801’)。また、CO準備情報をもとに作成されるCO管理情報(図22)にも、物販支払額が含まれる。
その後、COアプリ200は、ユーザアプリを介して、CO額とともに、物販支払額をスマートフォン1の画面に表示させる(ステップ802)。この時、COアプリ200は、CO額に対しては利用者が負担する手数料を表示するが、物販支払額に対しては手数料を表示しない。口振GW用データの金額も同様に、CO額に対しては手数料を加えるが、物販支払額に対しては手数料を加えない。
ステップ804において、COアプリ200は、物販支払額の決済が完了したことを表示する。
図24に、実施例6による利用者のスマートフォン1から始める決済&キャッシュアウト処理の例を示す。図9とほぼ同じであるが、異なる部分に下線を引いた。スマートフォン1において、キャッシュアウトの金額(CO額)を指定した後、QRコードを自動精算機2に読み込ませる(ステップ903’a)。その後、利用者が物販支払額を自動精算機2上で入力するか、COアプリ200がQRコードを使用して識別したユーザIDから物販支払額を特定し、その物販支払額を利用者が自動精算機2上で承諾すると、それらがCOアプリ200によって、CO管理情報(図22)に記録される。また、ユーザアプリを介して、CO額とともに、物販支払額をスマートフォン1の画面に表示させる(ステップ903’b)。
この時、COアプリ200は、CO額に対しては利用者が負担する手数料を表示するが、物販支払額に対しては手数料を表示しない。口振GW用データの金額も同様に、CO額に対しては手数料を加えるが、物販支払額に対しては手数料を加えない。
ステップ804において、COアプリ200は、物販支払額の決済が完了したことを表示する。
このようにして、自動精算機2において、物販支払いのための決済と一緒にキャッシュアウトをおこなうことができる。
ユーザも委託店も既存のハードウェアやネットワークを利用して、本キャッシュアウトシステムを実現することができる。
上記記載は実施例についてなされたが、本発明はそれに限らず、本発明の精神と添付の請求の範囲の範囲内で種々の変更および修正をすることができることは当業者に明らかである。
1・・・利用者のスマートフォン
2・・・自動精算機
3・・・インターネット
4・・・ウォレットサーバ
5・・・専用回線
6・・・専用ネットワーク
7・・・リアルタイム口振GW
8・・・銀行コンピュータシステム
200・・・COアプリ
201・・・認証部
202・・・口座残高確認部
203・・・精算機検索部
204・・・通信処理部
205・・・CO準備処理部
206・・・CO処理部
207・・・CO記録発行処理部
208・・・引落金分配部
220・・・利用者DB
230・・・精算機店舗DB
240・・・CO準備情報DB
250・・・CO管理情報DB
260・・・手数料DB
1601・・・銀行間精算処理部

Claims (10)

  1. 銀行から委託を受けた委託店の精算機を介して、利用者が銀行口座からの預金の引き出しを行うためのキャッシュアウトシステムであって、
    銀行口座と取りまとめ銀行口座の間のリアルタイム口座振替サービスをおこなう、リアルタイム口座振替システムと、
    利用者端末および委託店の精算機と接続され、および、前記リアルタイム口座振替システムと接続された、ウォレットサーバを含み、
    前記ウォレットサーバは、
    あらかじめ利用者毎に利用者識別子と利用者の銀行口座情報が登録された利用者データベースと、
    あらかじめ精算機毎に精算機識別子と前記精算機を有する委託店の銀行口座情報が登録された精算機データベースと、
    キャッシュアウトを管理するためのキャッシュアウト管理情報データベース、
    を含み、
    前記ウォレットサーバは、
    利用者端末を利用する利用者を識別し、
    精算機を識別し、
    前記利用者からの指示に応じて、キャッシュアウト金額を決定し、
    前記利用者データベースから、前記利用者の前記銀行口座情報を取得し、
    前記識別した利用者の銀行口座から前記決定したキャッシュアウト金額に手数料を加えた金額を引落して前記取りまとめ銀行口座へ入金するための口座振替データを作成し、前記リアルタイム口座振替システムへ送信し、
    前記リアルタイム口座振替システムから、引落完了の通知を受信したら、前記識別した精算機に前記決定したキャッシュアウト金額に相当する現金の払い出しを指示し、
    前記識別した利用者の前記利用者識別子、前記識別した精算機の前記精算機識別子、前記決定したキャッシュアウト金額、前記手数料、引落日時を前記キャッシュアウト管理情報データベースに記録し、
    あらかじめ決められたタイミングで、前記キャッシュアウト管理情報データベースから同じ精算機識別子を含むレコードを抽出し、抽出レコードに記録されたキャッシュアウト金額を合算し、前記精算機データベースから、前記精算機識別子を用いて前記委託店の銀行口座情報を取得し、前記取りまとめ銀行口座から前記委託店の銀行口座へ、前記合算したキャッシュアウト金額を入金するための口座振替データを作成し、前記リアルタイム口座振替システムへ送信する、ことを特徴とする、キャッシュアウトシステム。
  2. 請求項1に記載のキャッシュアウトシステムであって、
    前記ウォレットサーバと前記利用者端末および前記精算機とは、インターネットを介して接続され、
    前記ウォレットサーバと前記リアルタイム口座振替システムは、専用線で接続される、キャッシュアウトシステム。
  3. 請求項1に記載のキャッシュアウトシステムであって、
    前記精算機は、利用者によってキャッシュアウト金額が入力あるいは選択されることにより、前記精算機識別子と前記キャッシュアウト金額を前記ウォレットサーバに送信し、
    前記ウォレットサーバは、受信した前記精算機識別子と前記キャッシュアウト金額から、前記精算機を識別し、前記キャッシュアウト金額を決定し、前記精算機識別子および前記キャッシュアウト金額に結びつけられたコードを作成し、前記精算機の表示画面に表示させ、
    前記利用者端末は、前記精算機の表示画面に表示された前記コードを読み込むことにより、前記利用者識別子と前記読込んだコードに含まれる情報を前記ウォレットサーバに送信し、
    前記ウォレットサーバは、受信した前記利用者識別子と前記読込んだコードに含まれる情報から、前記利用者を識別し、前記精算機識別子および前記キャッシュアウト金額と対応付ける、
    キャッシュアウトシステム。
  4. 請求項1に記載のキャッシュアウトシステムであって、
    前記利用者端末は、利用者からキャッシュアウト金額が入力あるいは選択されることにより、前記利用者識別子と前記キャッシュアウト金額を前記ウォレットサーバに送信し、
    前記ウォレットサーバは、受信した前記利用者識別子と前記キャッシュアウト金額から、前記利用者を識別し、前記キャッシュアウト金額を決定し、前記利用者識別子および前記キャッシュアウト金額に結びつけられたコードを作成し、前記利用者端末の表示画面に表示させ、
    前記精算機は、前記利用者端末の表示画面に表示された前記コードを読み込むことにより、前記精算機識別子と前記読込んだコードに含まれる情報を前記ウォレットサーバに送信し、
    前記ウォレットサーバは、受信した前記精算機識別子と前記読込みコードに含まれる情報から、前記精算機を識別し、前記利用者識別子および前記キャッシュアウト金額と対応付ける、
    キャッシュアウトシステム。
  5. 請求項3または4に記載のキャッシュアウトシステムであって、
    前記コードは、QRコードである、キャッシュアウトシステム。
  6. 請求項1に記載のキャッシュアウトシステムであって、
    前記ウォレットサーバは、前記利用者の識別と前記キャッシュアウト金額の決定のあと、前記利用者端末に暗証番号の入力を促し、受信した暗証番号とあらかじめ前記利用者データベースに登録されている前記利用者の暗号番号を比較し、前記利用者と前記キャッシュアウト金額の確認を行う、
    キャッシュアウトシステム。
  7. 請求項1に記載のキャッシュアウトシステムであって、
    前記取りまとめ銀行口座から前記委託店の銀行口座へ、前記合算したキャッシュアウト金額を入金するための前記口座振替データを作成する時に、前記委託店に支払われるべき委託料をキャッシュアウト金額に合算する、
    前記キャッシュアウトシステム。
  8. 銀行から委託を受けた委託店の精算機を介して、利用者が銀行口座からの預金の引き出しを行うためのキャッシュアウトシステム内のウォレットサーバであって、
    銀行口座と取りまとめ銀行口座の間のリアルタイム口座振替サービスをおこなう、リアルタイム口座振替システムと、利用者端末および委託店の精算機と接続され、
    あらかじめ利用者毎に利用者識別子と利用者の銀行口座情報が登録された利用者データベースと、
    あらかじめ精算機毎に精算機識別子と前記精算機を有する委託店の銀行口座情報が登録された精算機データベースと、
    キャッシュアウトを管理するためのキャッシュアウト管理情報データベース、
    を含み、
    利用者端末を利用する利用者を識別し、
    精算機を識別し、
    前記利用者からの指示に応じて、キャッシュアウト金額を決定し、
    前記利用者データベースから、前記利用者の前記銀行口座情報を取得し、
    前記識別した利用者の銀行口座から前記決定したキャッシュアウト金額に手数料を加えた金額を引落して前記取りまとめ銀行口座へ入金するための口座振替データを作成し、前記リアルタイム口座振替システムへ送信し、
    前記リアルタイム口座振替システムから、引落完了の通知を受信したら、前記識別した精算機に前記決定したキャッシュアウト金額に相当する現金の払い出しを指示し、
    前記識別した利用者の前記利用者識別子、前記識別した精算機の前記精算機識別子、前記決定したキャッシュアウト金額、前記手数料、引落日時を前記キャッシュアウト管理情報データベースに記録し、
    あらかじめ決められたタイミングで、前記キャッシュアウト管理情報データベースから同じ精算機識別子を含むレコードを抽出し、抽出レコードに記録されたキャッシュアウト金額を合算し、前記精算機データベースから、前記精算機識別子を用いて前記委託店の銀行口座情報を取得し、前記取りまとめ銀行口座から前記委託店の銀行口座へ、前記合算したキャッシュアウト金額を入金するための口座振替データを作成し、前記リアルタイム口座振替システムへ送信する、
    ことを特徴とする、ウォレットサーバ。
  9. 銀行から委託を受けた委託店の精算機を介して、利用者が銀行口座からの預金の引き出しを行う、キャッシュアウトシステムであって、
    複数の銀行のコンピュータシステムに接続され、同じ銀行の口座と取りまとめ口座の間のリアルタイム口座振替サービスをおこなう、リアルタイム口座振替システムと、
    利用者端末および委託店端末と接続された、および、前記リアルタイム口座振替システムと接続された、ウォレットサーバを含み、
    あらかじめ利用者毎に利用者識別子と利用者の銀行口座情報が登録された利用者データベースと、
    あらかじめ精算機毎に精算機識別子と前記精算機を有する委託店の銀行口座情報が登録された精算機データベースと、
    キャッシュアウトを管理するためのキャッシュアウト管理情報データベース、
    を含み、
    前記ウォレットサーバは、
    利用者端末を利用する利用者を識別し、
    精算機を識別し、
    前記利用者からの指示に応じて、キャッシュアウト金額を決定し、
    前記利用者データベースから、前記利用者の前記銀行口座情報を取得し、
    前記識別した利用者の銀行口座から前記決定したキャッシュアウト金額に手数料を加えた金額を引落して前記取りまとめ銀行口座へ入金するための口座振替データを作成し、前記リアルタイム口座振替システムへ送信し、
    前記リアルタイム口座振替システムから、引落完了の通知を受信したら、前記識別した精算機に前記決定したキャッシュアウト金額に相当する現金の払い出しを指示し、
    前記識別した利用者の前記利用者識別子、前記識別した精算機の前記精算機識別子、前記決定したキャッシュアウト金額、前記手数料、引落日時を前記キャッシュアウト管理情報データベースに記録し、
    あらかじめ決められた第1のタイミングで、前記キャッシュアウト管理情報データベースから同じ精算機識別子を含むレコードを抽出し、抽出レコードに記録されたキャッシュアウト金額を合算し、前記精算機データベースから、前記精算機識別子を用いて前記委託店の銀行口座情報を取得し、前記取りまとめ銀行口座から前記委託店の銀行口座へ、前記合算したキャッシュアウト金額を入金するための口座振替データを作成し、前記リアルタイム口座振替システムへ送信し、
    あらかじめ決められた第2のタイミングで、前記キャッシュアウト管理情報データベースから、利用者の銀行口座の属する銀行と委託店の銀行口座の属する銀行が異なるレコードを抜き出し、各銀行について、利用者の銀行口座の属する銀行が前記銀行であるレコードに記録されたキャッシュアウト金額を合算し、また、委託店の銀行口座の属する銀行が前記銀行であるレコードに記録されたキャッシュアウト金額を合算し、双方の合算結果の差をとって、幹事精算銀行のコンピュータシステムへ送信する、
    ことを特徴とする、キャッシュアウトシステム。
  10. 請求項9に記載のキャッシュアウトシステムであって、
    前記ウォレットサーバから合算結果の差を受信した前記幹事精算銀行のコンピュータシステムは、前記合算結果の差にしたがって、各銀行のコンピュータシステムとの間で、銀行間精算を行う、キャッシュアウトシステム。
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