JP2019034625A - 移動体 - Google Patents
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Abstract
Description
一般に、走行中の車両10が空気から受ける力は、車両10の前後、左右、上下の各軸方向の力と各軸周りのモーメントで表され、総称して空力六分力と呼ばれる。通常、走行中の車両10が空気から受ける力は無次元化して表され、特に前後方向の力である空気抵抗Fは、次の(1)式によって表される空気抵抗係数Cdによって表される。ここで、ρは、外部領域43の空気の密度、Aは、車両10の進行方向に対する前面投影面積、Vは、主流に対する車両10の相対速度である。
[第1実施形態の説明]
図7は、本発明の第1実施形態を示す説明図である。図7に示すように、車両10のよどみ点P1に、電磁波発生器12を設置する。そして、電磁波発生器12に電力を供給して駆動させる。電磁波発生器12は、例えば、波長が750〜100000[nm]の電磁波を出力する。空気中に含まれる酸素O2の吸収波長は、750〜780[nm]であり、二酸化炭素CO2及び水蒸気H2Oの吸収波長は、5000〜100000[nm]であることが知られている。従って、電磁波発生器12より出力する電磁波の波長を750〜100000[nm]とすることにより、空気中の酸素、二酸化炭素、水蒸気を振動させて発熱させることができる。また、車体表面から所定距離L1以上離れた領域の主流を加熱する。従って、図7に示すように車両10の周囲の主流Q1を加熱して空気密度を低下させることができる。
電磁波発生器12をバンパ部51に設けることにより、車両10周囲全体の主流の空気密度を低下させることができ、空気抵抗を低下させることができる。
電磁波発生器12をフードの前端部に設けることにより、車両10の天板周囲の主流の空気密度を低下させることができ、空気抵抗を低下させることができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図15は、第2実施形態に係る流体加熱装置の構成を示す説明図である。第2実施形態では、車両10の天板11に電磁波発生器12を設けて主流2を加熱する例を示しており、電磁波発生器12を制御する電磁波制御回路21を備えている。
電磁波制御回路21は、車両10に搭載されるECU(図示省略)と接続され、該ECUから車速データを取得する。また、電磁波制御回路21は、各種のデータを記憶するメモリ22を有している。該メモリ22は、車速(走行速度)と電磁波出力との関係を示すマップが記憶されている。
なお、電磁波制御回路21は、例えば、中央演算ユニット(CPU)や、RAM、ROM、ハードディスク等の記憶手段からなる一体型のコンピュータとして構成することができる。
初めに、ステップS11において、電磁波制御回路21は、ECU(図示省略)より車速データを取得する。更に、ステップS12において、現在の車速が予め設定した下限値を下回っているか否かを判断する。下限値は、例えば、10km/hである。
また、主流の温度上昇が過多となることを防止するので、車両10の温度が異常に上昇するという問題の発生を回避することができる。
次に、図19〜図23を参照して本発明の第3実施形態について説明する。図19は、第3実施形態に係る流体加熱装置を示す説明図である。流体加熱装置として発熱体31を用いており、例えば、図20A、図21Aに示すように、車両10の天板の前端部、或いは、車両10のフードの一定の高さに設置する。
また、発熱体31を複数設ける構成とすることもできる。例えば、図22に示すように、よどみ点P1に3つの発熱体31a、31b、31cを設ける構成としてもよい。更に、図23に示すように、車両10のバンパ部51に3つの発熱体31a、31b、31cを設ける構成としてもよい。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。図24は、第4実施形態に係る流体加熱装置の構成を示す説明図であり、扁平形状の抵抗体で形成される発熱体33、及び該発熱体33の両端に設けられて発熱体33を支持する支持筒体37a、37bを有している。そして、発熱体31が境界層の外側に位置するように、支持筒体37a、37bの長さが設定されている。即ち、支持筒体37a、37bの長さは図4に示した境界層41の距離La以上とされている。
電源34は、例えば、車両10に搭載されるバッテリである。或いは、図5Aに示した太陽光パネル14、図5Bに示した車輪に設置した発電機15とすることもできる。発熱体33は、境界層の外側に設けられるので、境界層内の空気の加熱量は小さく、境界層の外側の主流が加熱される。即ち、境界層を流れる流体よりも主流を相対的に多く加熱している。このため、主流の空気密度を低減し、空気抵抗を低減することができる。
発熱体33は、移動体の外気よりも高温であるので、主流の空気密度をより効果的に低減することができる。
次に、本発明の第5実施形態について説明する。図25は、第5実施形態に係る流体加熱装置の構成を示す説明図である。第5実施形態では、図24に示した発熱体33に接続されたスイッチ39のオン、オフを切り換えて発熱体33の温度を制御するスイッチ制御回路61を備えている点、及び発熱体33の温度を検出する温度センサ38を備えている点で相違する。それ以外の構成は、図24と同様であるので同一符号を付して構成説明を省略する。
初めに、ステップS31において、スイッチ制御回路61は、ECU(図示省略)より車速データを取得する。更に、ステップS32において、現在の車速が予め設定した下限値を下回っているか否かを判断する。下限値は、例えば、10km/hである。
上述の実施例では、移動体が車両である場合を挙げて説明したが、車両の他にも、空気中を運動する移動体に対して本発明は適用可能である。移動体の例としては、自動車の他に、二輪車、鉄道、航空機、ロケットなどが挙げられる。
10 車両
11 天板
11a 前端部
12 電磁波発生器
13 電源
14 太陽光パネル
15 発電機
16 温度境界層
17 フロントガラス
18 フェンダーミラー
19 サイドミラー
20 車体
20F 表面
21 電磁波制御回路
22 メモリ
23 フード
31、31a、31b、31c 発熱体
32、32a、32b 支持筒体
33 発熱体
34 電源
36 電線
37a、37b 支持筒体
38 温度センサ
39 スイッチ
41 境界層
42 境界
43 外部領域
51 バンパ部
61 スイッチ制御回路
62 メモリ
Claims (11)
- 移動体表面の境界層を流れる流体よりも、前記境界層の外側の主流を相対的に多く加熱する流体加熱装置
を備えたことを特徴とする移動体。 - 前記流体加熱装置は、電磁波を発生する電磁波発生器であることを特徴とする請求項1に記載の移動体。
- 前記電磁波の波長は、750nm〜100000nmの範囲であること
を特徴とする請求項2に記載の移動体。 - 前記移動体の走行速度を取得し、前記電磁波の出力を前記走行速度に応じて変更すること
を特徴とする請求項2または3に記載の移動体。 - 前記流体加熱装置は、前記移動体の表面から前記境界層の幅以上離れた位置に設けられた発熱体であること
を特徴とする請求項1に記載の移動体。 - 前記発熱体は、前記移動体の外気の温度よりも高いこと
を特徴とする請求項5に記載の移動体。 - 前記移動体の走行速度を取得し、前記走行速度に応じて前記発熱体の温度を変更すること
を特徴とする請求項5または6に記載の移動体。 - 前記流体加熱装置は、前記移動体のよどみ点に設置されること
を特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の移動体。 - 前記移動体は車両であり、前記流体加熱装置は、前記車両のバンパ部に設置されること
を特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の移動体。 - 前記流体加熱装置は、前記移動体の天板の前端部に設置されること
を特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の移動体。 - 前記移動体は車両であり、前記流体加熱装置は、前記車両のフードの前端部に設置されること
を特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の移動体。
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2017
- 2017-08-14 JP JP2017156469A patent/JP6953890B2/ja active Active
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