JP2019033819A - 歩行支援装置 - Google Patents

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【課題】歩行路への適応性に優れる歩行支援装置を提供する。【解決手段】歩行支援装置1は、第1モータ10と、第2モータ20と、第1モータ10及び第2モータ20を収容する本体ケース30と、該本体ケース30に設けられ、歩行者に把持される把持部40と、同一円周上に配置される複数の自転軸51を中心として回転可能な複数の駆動輪50と、歩行者の移動の意思情報に応じて第1モータ10及び第2モータ20を制御する制御部120と、を備える。複数の自転軸51は、ハブケース60に回転可能に支持され、該ハブケース60は、複数の自転軸51の中心を回転軸61として回転可能に本体ケース30に支持される。第1モータ10は、複数の駆動輪50に動力伝達可能に接続され、第2モータ20は、ハブケース60に動力伝達可能に接続されるとともに、本体ケース30に動力伝達可能に接続される。【選択図】図3

Description

本発明は、歩行者の移動を支援する歩行支援装置に関する。
歩行者の移動を支援する歩行支援装置が知られている。例えば、特許文献1には、4輪式の台車と、台車の駆動輪を駆動させるモータと、台車上に前後傾斜可能に立設されるステッキと、を備え、ステッキの前後操作に応じて自走する歩行支援装置が開示されている。
特開平9−327315号公報
しかしながら、特許文献1に示される歩行支援装置は、駆動輪の自転によって自走するに過ぎないので、凹凸の少ない平坦な歩行路(傾斜した歩行路を含む)での使用に限定され、歩行路への適応性に課題があった。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、歩行路への適応性に優れる歩行支援装置を提供することにある。
上記目的を達成するための構成は、以下の態様に示すとおりである。なお、括弧内には、一例として後述の実施形態において対応する要素を示しているが、これに限定されるものではない。
(1) 第1モータ(第1モータ10)と、
第2モータ(第2モータ20)と、
前記第1モータ及び前記第2モータを収容する本体ケース(本体ケース30)と、
該本体ケースに設けられ、歩行者に把持される把持部(把持部40)と、
同一円周上に配置される複数の自転軸(自転軸51)を中心として回転可能な複数の駆動輪(駆動輪50)と、
歩行者の移動の意思情報に応じて前記第1モータ及び前記第2モータを制御する制御部(制御部120)と、を備え、歩行者の移動を支援する歩行支援装置(歩行支援装置1)であって、
複数の前記自転軸は、ハブケース(ハブケース60)に回転可能に支持され、
該ハブケースは、複数の前記自転軸の中心を回転軸(回転軸61)として回転可能に前記本体ケースに支持され、
前記第1モータは、複数の前記駆動輪に動力伝達可能に接続され、
前記第2モータは、前記ハブケースに動力伝達可能に接続されるとともに、前記本体ケースに動力伝達可能に接続される。
(2) (1)に記載の歩行支援装置であって、
前記制御部は、前記歩行支援装置の進行方向への移動を支援するように前記第1モータを制御し、前記歩行支援装置の進行方向の重心をバランスさせるように前記第2モータを制御する。
(3) (1)又は(2)に記載の歩行支援装置であって、
前記第2モータと前記ハブケース及び前記本体ケースとの動力伝達経路上には、不可逆回転伝動体(不可逆回転伝動体110)が設けられ、
該不可逆回転伝動体は、
入力軸(入力軸111)と、出力軸(出力軸112)と、外輪部材(外輪部材113)と、を有し、
前記入力軸のトルクは前記出力軸に伝達され、
前記出力軸のトルクは前記入力軸に伝達されず、前記外輪部材に伝達され、
前記出力軸が固定された状態では前記入力軸も回転せず、前記外輪部材の回転が許容され、
前記入力軸には前記第2モータのステータ(ステータ22)が接続され、
前記出力軸には前記本体ケースが接続され、
前記外輪部材には前記第2モータのロータ(ロータ23)を介して前記ハブケースが接続される。
(4) (1)〜(3)のいずれかに記載の歩行支援装置であって、
前記第1モータ及び前記第2モータは、前記ハブケースに支持される複数の前記駆動輪の公転円周軌道よりも外側に配置される。
(5) (1)〜(4)のいずれかに記載の歩行支援装置であって、
前記第1モータから複数の前記駆動輪へトルクを伝達する自転トルク伝達機構(自転トルク伝達機構70)と、
前記第2モータから前記ハブケースへトルクを伝達する公転トルク伝達機構(公転トルク伝達機構90)と、
前記第2モータから前記本体ケースへトルクを伝達するバランストルク伝達機構(バランストルク伝達機構100)と、を備え、
前記歩行支援装置の進行方向から見て、
前記公転トルク伝達機構は、前記歩行支援装置の幅方向一方側に配置され、
前記バランストルク伝達機構は、前記歩行支援装置の幅方向他方側に配置され、
複数の前記駆動輪及び前記自転トルク伝達機構は、前記公転トルク伝達機構と前記バランストルク伝達機構との間に配置される。
(6) (5)に記載の歩行支援装置であって、
前記自転トルク伝達機構は、上流側自転トルク伝達機構(上流側自転トルク伝達機構71)と下流側自転トルク伝達機構(下流側自転トルク伝達機構72)とが前記ハブケースの前記回転軸内を通る貫通軸(貫通軸73)によって動力伝達可能に連結され、
前記歩行支援装置の進行方向から見て、
複数の前記駆動輪は、前記歩行支援装置の幅方向略中央に設けられ、
前記上流側自転トルク伝達機構及び前記下流側自転トルク伝達機構のいずれか一方は、前記公転トルク伝達機構と複数の前記駆動輪との間に配置され、
前記上流側自転トルク伝達機構及び前記下流側自転トルク伝達機構の他方は、前記バランストルク伝達機構と複数の前記駆動輪との間に配置される。
(7) (1)〜(6)のいずれかに記載の歩行支援装置であって、
複数の前記駆動輪の回転を停止させるための制動機構(制動機構80)を備える。
(8) (1)〜(7)のいずれかに記載の歩行支援装置であって、
前記本体ケースは、荷物を吊り下げるためのフック部(フック部36)を備える。
(9) (1)〜(8)のいずれかに記載の歩行支援装置であって、
前記把持部には、歩行者の移動の意思情報を取得するセンサ装置(本体傾斜検出センサ122)若しくは入力装置(操作レバー41)が設けられている。
(10) (1)〜(9)のいずれかに記載の歩行支援装置であって、
前記第1モータ及び前記第2モータは、前記歩行支援装置の進行方向において、前記ハブケースに支持される複数の前記駆動輪の公転円周軌道における前記歩行支援装置の進行方向一端部と進行方向他端部との間に配置される。
(11) (5)又は(6)に記載の歩行支援装置であって、
前記本体ケースは、
前記第1モータ及び前記第2モータを収容するモータ収容部(モータ収容部31)と、
前記モータ収容部の前記幅方向一方側に連結され、前記公転トルク伝達機構を収容する公転トルク伝達機構収容部(公転トルク伝達機構収容部32)と、
前記モータ収容部の前記幅方向他方側に連結され、前記バランストルク伝達機構を収容するバランストルク伝達機構収容部(バランストルク伝達機構収容部34)と、
前記把持部と前記モータ収容部の上部を連結する筒状部(筒状部35)と、を備え、
前記筒状部には、前記第1モータ及び前記第2モータに電気的に接続されるバッテリ(バッテリ130)が配置され、
前記ハブケースに支持される複数の前記駆動輪は、前記モータ収容部の下方であって、前記歩行支援装置の幅方向において前記公転トルク伝達機構収容部と前記バランストルク伝達機構収容部との間に配置されている。
(1)によれば、第1モータ及び第2モータの駆動に応じて自転及び公転が可能な複数の駆動輪を備えるので、複数の駆動輪の自転によって進行方向への移動を支援しつつ、複数の駆動輪の公転によって様々な歩行路への適応(段差の乗り越え、階段の登り降りなど)が可能になる。
(2)によれば、歩行支援装置の進行方向への移動を支援するように第1モータを制御し、歩行支援装置の進行方向の重心をバランスさせるように第2モータを制御するので、歩行者に与える負荷を低減しつつ、歩行者の移動を支援できる。
(3)によれば、第2モータとハブケース及び本体ケースとの動力伝達経路上には、入力軸、出力軸及び外輪部材を有する不可逆回転伝動体が設けられ、入力軸のトルクは出力軸に伝達され、出力軸のトルクは入力軸に伝達されず、外輪部材に伝達され、出力軸が固定された状態では入力軸も回転せず、外輪部材の回転が許容され、入力軸には第2モータのステータが接続され、出力軸には本体ケースが接続され、外輪部材には第2モータのロータを介してハブケースが接続されるので、電気的なクラッチ制御を行うことなく、第2モータのトルクを状況に応じてハブケースと本体ケースとに選択的に伝達することができる。
(4)によれば、第1モータ及び第2モータは、ハブケースに支持される複数の駆動輪の公転円周軌道よりも外側に配置されるので、歩行支援装置の幅方向の大型化を抑制し、歩行支援装置の取り廻し性やデザイン性を向上させることができる。
(5)によれば、公転トルク伝達機構は、歩行支援装置の幅方向一方側に配置され、バランストルク伝達機構は、歩行支援装置の幅方向他方側に配置され、複数の駆動輪及び自転トルク伝達機構は、公転トルク伝達機構とバランストルク伝達機構との間に配置されるので、複数の駆動輪を歩行支援装置の幅方向中心付近に配置し、歩行支援装置の幅方向のバランスを向上させることができる。
(6)によれば、上流側自転トルク伝達機構及び下流側自転トルク伝達機構のいずれか一方は、公転トルク伝達機構と複数の駆動輪との間に配置され、上流側自転トルク伝達機構及び下流側自転トルク伝達機構の他方は、バランストルク伝達機構と複数の駆動輪との間に配置されるので、歩行支援装置の幅方向のバランスをさらに向上させることができる。
(7)によれば、複数の駆動輪の回転を停止させるための制動機構を備えるので、歩行支援装置の移動を確実に停止させることができる。
(8)によれば、本体ケースは、荷物を吊り下げるためのフック部を備えるので、荷物を吊り下げた状態で歩行者の移動を支援できるだけでなく、歩行支援装置の進行方向の重心をバランスさせることにより、荷物による歩行者の負荷を低減できる。
(9)によれば、把持部には、歩行者の移動の意思情報を取得するセンサ装置若しくは入力装置が設けられているので、歩行者は、把持部のセンサ装置若しくは入力装置を介して移動の意思を歩行支援装置に伝えることができる。
(10)によれば、第1モータ及び第2モータは、歩行支援装置の進行方向において、ハブケースに支持される複数の駆動輪の公転円周軌道における歩行支援装置の進行方向一端部と進行方向他端部との間に配置されるので、歩行支援装置の進行方向の大型化を抑制できる。
(11)によれば、第1モータ、第2モータ、公転トルク伝達機構、バランストルク伝達機構、把持部、バッテリ、ハブケース及び複数の駆動輪をバランス良くコンパクトに配置できる。
本発明の一実施形態に係る歩行支援装置を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る歩行支援装置を示す図であり、(a)は歩行支援装置の正面図、(b)は歩行支援装置の側面図である。 本発明の一実施形態に係る歩行支援装置のトルク伝達機構及びその配置を示すスケルトン図である。 本発明の一実施形態に係る歩行支援装置の駆動輪及びハブケースの内部を示す概略側面図である。 本発明の一実施形態に係る歩行支援装置の不可逆回転伝動体の動作を模式的に説明する説明図であり、(a)は入力軸側からトルクが入力された状態の不可逆回転伝動体を示す説明図、(b)は出力軸側からトルクが入力された状態の不可逆回転伝動体を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る歩行支援装置の状況に応じた不可逆回転伝動体の挙動を示す説明図であり、(a)は通常歩行時における不可逆回転伝動体の挙動を示す説明図、(b)は段差乗り越え時及び階段登り時における不可逆回転伝動体の挙動を示す説明図、(c)はつんのめり時における不可逆回転伝動体の挙動を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る歩行支援装置の制御構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る歩行支援装置の制御方法(メインルーチン)を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る歩行支援装置の制御方法(走行支援制御)を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る歩行支援装置の制御方法(バランス制御)を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る歩行支援装置の動作を示す説明図であり、(a)は放置状態の歩行支援装置を示す正面図、(b)は放置状態の歩行支援装置を示す側面図、(c)は放置状態の歩行支援装置にカバンを吊り下げた状態を示す正面図、(d)は放置状態の歩行支援装置にカバンを吊り下げた状態を示す側面図、(e)は電源ON状態の歩行支援装置を示す正面図、(f)は電源ON状態の歩行支援装置を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る歩行支援装置の動作を示す説明図であり、(a)は歩行開始時の歩行支援装置を示す側面図、(b)は段差つんのめり時の歩行支援装置を示す側面図、(c)は段差乗り越え開始時の歩行支援装置を示す側面図、(d)は段差乗り越え中の歩行支援装置を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る歩行支援装置の動作を示す説明図であり、(a)は歩行状態から停止状態に移行する歩行支援装置を示す側面図、(b)は下り坂の歩行支援装置を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る歩行支援装置の動作を示す説明図であり、(a)は階段登り始め時の歩行支援装置を示す側面図、(b)は階段登り途中の歩行支援装置を示す側面図、(c)は階段登り完了時の歩行支援装置を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る歩行支援装置の動作を示す説明図であり、(a)は階段降り始め時の歩行支援装置を示す側面図、(b)は階段降り途中の歩行支援装置を示す側面図、(c)は階段降り完了時の歩行支援装置を示す側面図である。
以下、本発明に係る歩行支援装置1の構成及び制御方法の一実施形態を、添付図面に基づいて説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。また、適宜、歩行支援装置1の進行方向を前後方向、歩行支援装置1の幅方向を左右方向という。
[歩行支援装置]
図1〜図4に示すように、本発明の一実施形態に係る歩行支援装置1は、第1モータ10と、第2モータ20と、第1モータ10及び第2モータ20を収容する本体ケース30と、該本体ケース30に設けられ、歩行者に把持される把持部40と、同一円周上に配置される複数の自転軸51を中心として回転可能な複数の駆動輪50と、複数の自転軸51(駆動輪50)を回転可能に支持し、且つ複数の自転軸51の中心を回転軸61として回転可能に本体ケース30に支持されるハブケース60と、第1モータ10から複数の駆動輪50へトルクを伝達する自転トルク伝達機構70と、第1モータ10と複数の駆動輪50との間のトルク伝達経路上に設けられる制動機構80と、第2モータ20からハブケース60へトルクを伝達する公転トルク伝達機構90と、第2モータ20から本体ケース30へトルクを伝達するバランストルク伝達機構100と、第2モータ20とハブケース60及び本体ケース30との間のトルク伝達経路上に設けられる不可逆回転伝動体110と、歩行者の移動の意思情報に応じて第1モータ10、第2モータ20及び制動機構80を制御する制御部120(図7参照)と、第1モータ10、第2モータ20などに電気的に接続されるバッテリ130と、を備える。
(第1モータ)
第1モータ10は、モータカバー11の内周部に固定されるステータ12と、ステータ12の内周側に回転可能に配置されるロータ13と、ロータ13の内周部に結合され、モータカバー11に回転可能に支持されるロータ軸14と、を備える。モータカバー11は、本体ケース30に固定されており、ロータ軸14から出力されるトルクが自転トルク伝達機構70を介して複数の駆動輪50に伝達される。
(第2モータ)
第2モータ20は、モータカバー21の内周部に固定されるステータ22と、ステータ22の内周側に回転可能に配置されるロータ23と、ロータ23の内周部に結合され、モータカバー21に回転可能に支持されるロータ軸24と、を備える。第2モータ20は、不可逆回転伝動体110を介して公転トルク伝達機構90及びバランストルク伝達機構100に接続され、ロータ軸24又はモータカバー21から出力されるトルクがハブケース60又は本体ケース30に伝達される。
(本体ケース)
本体ケース30は、第1モータ10及び第2モータ20を収容するモータ収容部31と、モータ収容部31の左右方向一方側に連結され、公転トルク伝達機構90を収容する公転トルク伝達機構収容部32と、モータ収容部31の左右方向他方側に連結され、自転トルク伝達機構70及び制動機構80を収容する自転トルク伝達機構収容部33と、自転トルク伝達機構収容部33の外側に連結され、バランストルク伝達機構100を収容するバランストルク伝達機構収容部34と、把持部40とモータ収容部31の上部を連結し、且つバッテリ130を収容する筒状部35と、を備える。
本体ケース30は、モータ収容部31の下方であって、左右方向において公転トルク伝達機構収容部32と自転トルク伝達機構収容部33及びバランストルク伝達機構収容部34との間に、ハブケース60及び複数の駆動輪50を配置するための空間Sを備える。ハブケース60の回転軸61は、公転トルク伝達機構収容部32の下端部内側面と自転トルク伝達機構収容部33の下端部内側面との間で回転可能に支持される。
なお、図1及び図2では省略しているが、本体ケース30には、手提げバッグなどの荷物Bを吊り下げるためのフック部36(図11以降参照)が設けられている。本実施形態のフック部36は、筒状部35の上端部(把持部40の下方近傍)から左右いずれか一方側に突出する吊り下げ状態と、筒状部35の上端部内に格納される格納状態と、に出没操作される。
また、本体ケース30の下端部左右外側面には、放置状態の歩行支援装置1を自立させるためのスタンド37(図11参照)が設けられている。スタンド37は、本体ケース30の下端部左右外側面から斜め下方に延出し、先端部が接地することで歩行支援装置1の左右方向への転倒を規制する開き状態と、本体ケース30の下端部左右外側面に沿って格納される閉じ状態と、に開閉操作される。また、本実施形態のスタンド37は、歩行支援装置1の電源操作具に兼用されており、スタンド37を閉じ状態にすると、電源スイッチ121(図7参照)がONとなり、スタンド37を開き状態にすると、電源スイッチ121がOFFとなる。
(把持部)
把持部40には、歩行者の移動の意思情報を取得するセンサ装置や入力装置が設けられている。センサ装置としては、本体ケース30の前後傾斜を検出する本体傾斜検出センサ122(図7参照:3軸加速度センサなど)が設けられ、把持部40における本体ケース30の前傾操作に基づいて歩行者が移動(前進)しようとする意思情報を取得し、把持部40における本体ケース30の後傾操作に基づいて歩行者が止ろうとする意思情報を取得する。また、入力装置としては、把持部40を握った手の指で操作される操作レバー41が設けられ、該操作レバー41の操作に基づいて歩行者が歩行支援装置1を放置状態に戻そうとする意思情報を取得する。なお、歩行者の移動の意思情報を取得するセンサ装置や入力装置は、上記のものに限定されず、例えば、感圧センサ、操作ボタン、アクセルハンドル、音声認識装置などを設けてもよい。
(駆動輪)
本実施形態の歩行支援装置1は、同一円周上に配置される3つの駆動輪50を備える。段差の乗り越え、及び階段の登り降りを除く通常の走行状態では、3つの駆動輪50のうち、接地する2つの駆動輪50が自転することで歩行支援装置1を進行方向に移動させる。なお、本実施形態の駆動輪50は、図4に示すように、小さな段差を自転のみで乗り越えられる程度の直径Aを有するとともに、接地する2つの駆動輪50の進行方向前端から進行方向後端までの距離Bがエレベータに入れる程度に設定され、さらに、隣接する駆動輪50の前端部間の距離Cが公転によって階段を登り降りできる程度に設定されているが、これらの寸法や駆動輪50の個数は、歩行支援装置1の用途や使用環境に応じて任意に変更することができる。
(ハブケース)
ハブケース60は、その回転中心となる中空円筒形状の回転軸61と、回転軸61の左右方向一方側から外径方向に延出する3つの第1駆動輪支持ケース62と、回転方向において第1駆動輪支持ケース62と同相となるように回転軸61の左右方向他方側から外径方向に延出する3つの第2駆動輪支持ケース63と、を備え、第1駆動輪支持ケース62及び第2駆動輪支持ケース63の先端部間で駆動輪50の自転軸51を回転可能に支持している。また、回転軸61及び第2駆動輪支持ケース63は、自転トルク伝達機構70の一部を収容する伝動ケースに兼用されている。
(自転トルク伝達機構)
自転トルク伝達機構70は、本体ケース30の自転トルク伝達機構収容部33に収容される上流側自転トルク伝達機構71と、ハブケース60の第2駆動輪支持ケース63に収容される下流側自転トルク伝達機構72と、ハブケース60の回転軸61内を通り、上流側自転トルク伝達機構71と下流側自転トルク伝達機構72とをトルク伝達可能に連結する貫通軸73と、を備える。
上流側自転トルク伝達機構71は、第1モータ10のロータ軸14に連結される第1伝動軸711と、自転トルク伝達機構収容部33の下端側で回転可能に支持される第2伝動軸712と、を備え、第1伝動軸711には、小径プーリ711aが設けられ、第2伝動軸712には、大径プーリ712a及び小径ギヤ712bが設けられている。第1モータ10のロータ軸14から第1伝動軸711にトルクが出力されると、第1伝動軸711の小径プーリ711aから伝動ベルト713を介して第2伝動軸712の大径プーリ712aにトルクが伝達されるとともに、このトルクが第2伝動軸712の小径ギヤ712bから貫通軸73の一端部に設けられる小径ギヤ73aに伝達される。
下流側自転トルク伝達機構72は、貫通軸73の他端部から外径方向に沿って延出する3本の伝動軸721を備え、各伝動軸721の両端部には、ベベルギヤ721a、721bが設けられている。第1モータ10から上流側自転トルク伝達機構71を介して貫通軸73の一端部に伝達されたトルクは、貫通軸73の他端部に設けられるベベルギヤ73bから各伝動軸721のベベルギヤ721aに伝達され、このトルクがベベルギヤ721bから各駆動輪50の自転軸51に設けられるベベルギヤ51aに伝達される。
(制動機構)
制動機構80は、上流側自転トルク伝達機構71の第1伝動軸711に設けられるディスク部81と、ディスク部81の外周側を左右両側から挟み込むことにより制動力を発生させる制動部82と、を備える。制動部82は、電気的に動作するアクチュエータを備え、該アクチュエータの駆動制御に基づいて制御部120が制動機構80を動作させる。なお、制動機構80は、制御部120が介在することなく、機械的に手動操作される手動式の制動機構であってもよい。
(公転トルク伝達機構)
公転トルク伝達機構90は、本体ケース30の公転トルク伝達機構収容部32に回転可能に支持される4本の伝動軸91〜94を備え、第1伝動軸91が第2モータ20のロータ軸24に連結される。第1伝動軸91には、小径プーリ91aが設けられ、第2伝動軸92には、大径プーリ92a及び小径プーリ92bが設けられ、第3伝動軸93には、大径プーリ93a及び小径ギヤ93bが設けられ、第4伝動軸94には、大径ギヤ94a及び小径ギヤ94bが設けられている。第2モータ20のロータ軸24から第1伝動軸91にトルクが出力されると、第1伝動軸91の小径プーリ91aから第1伝動ベルト95を介して第2伝動軸92の大径プーリ92aにトルクが伝達され、このトルクが第2伝動軸92の小径プーリ92bから第2伝動ベルト96を介して第3伝動軸93の大径プーリ93aに伝達されるとともに、第3伝動軸93の小径ギヤ93bから第4伝動軸94の大径ギヤ94aに伝達され、さらに、第4伝動軸94の小径ギヤ94bからハブケース60の回転軸61の一端部に設けられる小径ギヤ61aに伝達される。
(バランストルク伝達機構)
バランストルク伝達機構100は、本体ケース30のバランストルク伝達機構収容部34に回転可能に支持される4本の伝動軸101〜104を備え、第1伝動軸101が不可逆回転伝動体110を介して第2モータ20のモータカバー21に連結される。第1伝動軸101には、小径プーリ101aが設けられ、第2伝動軸102には、大径プーリ102a及び小径プーリ102bが設けられ、第3伝動軸103には、大径プーリ103a及び小径ギヤ103bが設けられ、第4伝動軸104には、大径ギヤ104a及び小径ギヤ104bが設けられている。第2モータ20のモータカバー21から不可逆回転伝動体110を介して第1伝動軸101にトルクが伝達されると、第1伝動軸101の小径プーリ101aから第1伝動ベルト105を介して第2伝動軸102の大径プーリ102aにトルクが伝達され、このトルクが第2伝動軸102の小径プーリ102bから第2伝動ベルト106を介して第3伝動軸103の大径プーリ103aに伝達されるとともに、第3伝動軸103の小径ギヤ103bから第4伝動軸104の大径ギヤ104aに伝達され、さらに、第4伝動軸104の小径ギヤ104bから本体ケース30に設けられる小径ギヤ30aに伝達される。小径ギヤ30aは、ハブケース60の回転軸61及び小径ギヤ61aと同一軸心上に配置されており、小径ギヤ30aにトルクが入力されると、その反力で本体ケース30が前後に傾斜される。
(不可逆回転伝動体)
図3及び図5の(a)、(b)に示すように、不可逆回転伝動体110は、入力軸111と、出力軸112と、外輪部材113と、を有し、入力軸111のトルクは出力軸112に伝達され、出力軸112のトルクは入力軸111に伝達されず、外輪部材113に伝達され、出力軸112が固定された状態では入力軸111も回転せず、外輪部材113の回転が許容される特性を持った機械要素であり、例えば、NTN株式会社製のロックタイプのトルクダイオード(登録商標)を用いることができる。なお、図5は不可逆回転伝動体110の動作を説明するための模式図であり、図3の記載のものと形状が異なっている。
不可逆回転伝動体110の入力軸111には、第2モータ20のモータカバー21(ステータ22)が接続され、出力軸112には、バランストルク伝達機構100を介して本体ケース30が接続され、外輪部材113には、第2モータ20のロータ軸24(ロータ23)及び公転トルク伝達機構90を介してハブケース60が接続されている。
このような不可逆回転伝動体110によれば、図6の(a)に示すように、2つの駆動輪50が接地してハブケース60が回転しない通常歩行時には、第2モータ20及びロータ軸24(ロータ23)及び不可逆回転伝動体110の外輪部材113が停止しており、第2モータ20のトルクがモータカバー21(ステータ22)から出力され、不可逆回転伝動体110の入力軸111に入力されるので、不可逆回転伝動体110の出力軸112からバランストルク伝達機構100を介して本体ケース30にトルクが伝達され、その反力で本体ケース30が前後に傾斜する。
また、図6の(b)に示すように、本体ケース30の前後傾斜が規制される段差乗り越え時や階段登り降り時には、不可逆回転伝動体110の出力軸112が停止するとともに、不可逆回転伝動体110の入力軸111及び第2モータ20のモータカバー21(ステータ22)の回転がロックされるので、回転が許容される外輪部材113と接続されたロータ軸24(ロータ23)から第2モータ20のトルクが出力される。そして、このトルクが公転トルク伝達機構90を介してハブケース60に伝達され、ハブケース60が回転し、駆動輪50が公転する。
また、図6の(c)に示すように、本体ケース30に前後方向のモーメントが入力される段差つんのめり時には、バランストルク伝達機構100を介して不可逆回転伝動体110の出力軸112にトルクが入力されるが、このトルクは、不可逆回転伝動体110の入力軸111には伝達されず、外輪部材113に伝達される。これにより、本体ケース30とハブケース60とが結合状態となり、接地している2つの駆動輪50のうち、後続の駆動輪50が先行する駆動輪50を支点として浮き上がる状態が許容される。
(制御部)
制御部120は、歩行支援装置1の進行方向への移動を支援するように第1モータ10を制御し、歩行支援装置1の進行方向の重心をバランスさせるように第2モータ20を制御する。制御部120による第1モータ10及び第2モータ20の詳細な制御方法は後述する。
[歩行支援装置の配置構成]
つぎに、歩行支援装置1における各部の配置構成について、図1〜図3を参照して説明する。
第1モータ10及び第2モータ20は、ハブケース60に支持される複数の駆動輪50の公転円周軌道よりも外側に配置されるとともに、歩行支援装置1の進行方向において、前記公転円周軌道における進行方向一端部と進行方向他端部との間に配置されている。
また、歩行支援装置1の進行方向から見て、公転トルク伝達機構90は、歩行支援装置1の幅方向一方側に配置され、バランストルク伝達機構100は、歩行支援装置1の幅方向他方側に配置され、複数の駆動輪50及び自転トルク伝達機構70は、公転トルク伝達機構90とバランストルク伝達機構100との間に配置されている。
さらに、歩行支援装置1の進行方向から見て、複数の駆動輪50は、歩行支援装置1の幅方向略中央に設けられ、上流側自転トルク伝達機構71及び下流側自転トルク伝達機構72のいずれか一方は、公転トルク伝達機構90と複数の駆動輪50との間に配置され、上流側自転トルク伝達機構71及び下流側自転トルク伝達機構72の他方は、バランストルク伝達機構100と複数の駆動輪50との間に配置されている。
[歩行支援装置の制御方法]
つぎに、歩行支援装置1の制御方法について、図7〜図10を参照して説明する。
図7に示すように、制御部120の入力側には、スタンド37の開き操作に応じてON状態に切り換わる電源スイッチ121と、本体ケース30の前後傾斜を検出する本体傾斜検出センサ122と、操作レバー41の操作に応じてON状態に切り換わるレバースイッチ123と、下り坂などを検出するために本体ケース30に対するハブケース60の相対的な回転角度を検出する回転角度センサ124と、が接続され、制御部120の出力側には、第1モータ10と、第2モータ20と、制動機構80と、が接続されている。
図8に示すように、制御部120は、電源スイッチ121のONに応じて起動し、走行支援制御(S1)と、バランス制御(S2)と、を繰り返し実行する。なお、走行支援制御(S1)及びバランス制御(S2)は、一方のみが実行される場合もあり、同時に実行される場合もある。走行支援制御は、歩行者の移動の意思情報に応じて歩行支援装置1の進行方向への移動を支援するように第1モータ10及び制動機構80を制御する制御であり、バランス制御は、歩行支援装置1の進行方向の重心をバランスさせるように第2モータ20を制御する制御である。以下、走行支援制御及びバランス制御の具体的な制御手順について、図9及び図10を参照して説明する。
図9に示すように、走行支援制御における制御部120は、まず、歩行者の移動の意思情報を取得する(S11)。本実施形態の歩行支援制御では、歩行者の移動の意思情報として、「歩行」と、「停止」と、「レバー操作」と、を取得する。「歩行」は、歩行者が進行方向前方へ歩行支援装置1を移動させようとする意思情報であり、本実施形態では、把持部40を前方に押す操作(本実施形態では本体傾斜検出センサ122の検出角度変化で判断)に基づいて取得する。「停止」は、歩行者が歩行支援装置1の移動を停止させようとする意思情報であり、本実施形態では、把持部40を後方に引く操作(本実施形態では本体傾斜検出センサ122の検出角度変化で判断)に基づいて取得する。「レバー操作」は、歩行支援装置1を放置状態に移行させようとする意思情報であり、操作レバー41の操作(本実施形態ではレバースイッチ123のONで判断)に基づいて取得する。
制御部120は、意思情報として「歩行」を取得した場合は、制動機構80をOFF状態(制動解除)にするとともに(S12)、駆動輪50の回転を歩行者の歩行速度に合わせるように第1モータ10を制御する(S13)。また、制御部120は、意思情報として「歩行」を取得している状況では、下り坂であるか否かを判断し(S14:本実施形態では回転角度センサ124の検出角度で判断)、該判断結果がYESの場合は、駆動輪50の回転を減速させるように第1モータ10を回生駆動する(S15)。
制御部120は、意思情報として「停止」を取得した場合は、駆動輪50の回転を減速させるように第1モータ10を回生駆動し、駆動輪50の回転を停止させる(S16)。また、制御部120は、意思情報として「レバー操作」を取得した場合は、第1モータ10(駆動輪50)が停止状態であるか否かを判断し(S17)、該判断結果がYESの場合は、制動機構80をON状態(制動状態)とする(S18)。なお、走行支援制御の作用及び効果は後述する。
図10に示すように、バランス制御における制御部120は、まず、歩行者の移動の意思情報を取得する(S21)。制御部120は、意思情報として「歩行」又は「停止」を取得した場合は、歩行支援装置1の進行方向の重心をバランスさせるように第2モータ20を制御する(S22)。また、制御部120は、意思情報として「レバー操作」を取得した場合は、第2モータ20の回転を停止させる(S23)。なお、バランス制御の作用及び効果は後述する。
[歩行支援装置の動作]
つぎに、歩行支援装置1の動作について、図11〜図15を参照して説明する。
(放置状態〜電源ON状態)
図11の(a)及び(b)に示すように、放置状態(自立格納状態)の歩行支援装置1は、2輪で接地する駆動輪50の回転がON状態の制動機構80によって規制されるとともに、開き状態のスタンド37によって本体ケース30の左右方向の倒れが規制され、さらに、不可逆回転伝動体110が本体ケース30とハブケース60とを結合することによって本体ケース30の前後方向の倒れが規制されている。
図11の(c)及び(d)に示すように、歩行支援装置1に荷物Bを搭載する場合は、本体ケース30の筒状部35からフック部36を突出させるとともに、一方の手で本体ケース30(把持部40)を支えながら、他方の手で荷物Bをフック部36に吊り下げる。荷物Bをフック部36に吊り下げると、荷物を含めた歩行支援装置1の前後方向の重心は前方にずれ、左右方向の重心は左右いずれか一方側にずれる。例えば、歩行者が右手で把持部40を把持しながら歩行支援装置1の左側を歩行し、荷物Bを本体ケース30の右側に引っ掛ける場合は、左右方向の重心が右側にずれる。
図11の(e)及び(f)に示すように、歩行準備段階では、まず、一方の手で本体ケース30(把持部40)の左右方向の倒れを支えながら、他方の手、又は足でスタンド37を閉じ状態に操作する。これにより、電源がONとなり、制御部120による走行支援制御及びバランス制御が開始される。制御部120は、バランス制御が開始されると、歩行支援装置1の前後方向の重心をバランスさせるように第2モータ20を制御する。これにより、第2モータ20のトルクがバランストルク伝達機構100を介して本体ケース30に伝達され、本体ケース30が後傾した状態となる。
(歩行開始〜段差乗り越え)
図12の(a)に示すように、歩行者は、歩行を開始する場合、把持部40に進もうとする力を伝達する(前方押し操作)。制御部120は、本体傾斜検出センサ122の検出角度変化に基づいて歩行者の意思情報「歩行」を取得すると、走行支援制御において制動機構80をOFF状態に切り換えるとともに、駆動輪50が歩行者の歩行速度(進もうとする力が相殺される速度)に合わせて回転するように第1モータ10を制御する。また、制御部120は、バランス制御による第2モータ20の制御により、歩行支援装置1の前後方向の重心バランスを取り続ける。
図12の(b)に示すように、歩行中、先行する駆動輪50が自転のみでは乗り越えが困難な段差にぶつかった場合、慣性力と歩行者の前に進もうとする力によって本体ケース30が前傾するつんのめり状態となる。前述したように、つんのめり状態では、不可逆回転伝動体110によって本体ケース30とハブケース60とが結合状態となり、接地している2つの駆動輪50のうち、後続の駆動輪50が先行する駆動輪50を支点として浮き上がる状態が許容される。
図12の(c)及び(d)に示すように、つんのめりによって本体ケース30が前傾すると、本体ケース30を進行方向に対して後傾させるトルクが第2モータ20からバランストルク伝達機構100を介して本体ケース30に伝達されるが、本体ケース30を前傾させるモーメントは、第2モータ20のトルクによって本体ケース30を後傾させるモーメントよりも大きいので、その反力でハブケース60が正転し、複数の駆動輪50を公転させる。これにより、段差の乗り越えが可能となる。
(停止)
図13の(a)に示すように、歩行者は、歩行を停止する場合、把持部40に止ろうとする力を伝達する(後方引き操作)。制御部120は、本体傾斜検出センサ122の検出角度変化に基づいて歩行者の意思情報「停止」を取得すると、走行支援制御において駆動輪50の回転を減速させるように第1モータ10を回生駆動し、駆動輪50の回転を停止させる。また、制御部120は、バランス制御による第2モータ20の制御により、歩行支援装置1の前後方向の重心バランスを取り続ける。
(下り坂)
図13の(b)に示すように、制御部120は、駆動輪50が下り坂を下る場合、バランス制御による第2モータ20の制御により、歩行支援装置1の前後方向の重心バランスを取り続けることにより、歩行路に対して本体ケース30を後傾させる。また、制御部120は、走行支援制御において、回転角度センサ124の検出角度に基づいて下り坂を判断するとともに、駆動輪50の回転を減速させるように第1モータ10を回生駆動し、駆動輪50の回転を歩行者の歩行速度に合わせる。
(階段登り)
図14の(a)に示すように、歩行中、先行する駆動輪50が上り階段にぶつかった場合、慣性力と歩行者の前に進もうとする力によって本体ケース30が前傾するつんのめり状態となる。前述したように、つんのめり状態では、不可逆回転伝動体110によって本体ケース30とハブケース60とが結合状態となり、接地している2つの駆動輪50のうち、後続の駆動輪50が先行する駆動輪50を支点として浮き上がる状態が許容される。
図14の(b)に示すように、つんのめりによって本体ケース30が前傾すると、本体ケース30を進行方向に対して後傾させるトルクが第2モータ20からバランストルク伝達機構100を介して本体ケース30に伝達されるが、本体ケース30を前傾させるモーメントは、第2モータ20のトルクによって本体ケース30を後傾させるモーメントよりも大きいので、その反力でハブケース60が正転し、複数の駆動輪50を公転させる。これにより、駆動輪50が上り階段の上段に着地する。歩行支援装置1は、駆動輪50が上り階段の上段に着地したら、駆動輪50のトルクと、ハブケース60のトルクと、歩行者が階段を登ろうとする力と、によって上り階段の上段に登る。
図14の(c)に示すように、上り階段の上段に登ったら、先行する駆動輪50が上り階段のつぎの上段にぶつかり、図14の(a)及び(b)の動作を繰り返す。これにより、複数段の上り階段を登ることが可能になる。
(階段降り)
図15の(a)に示すように、歩行中、先行する駆動輪50が下り階段に到達した場合、先行する駆動輪50が段差から落ちる。このとき、支点が後続の駆動輪50のみとなり、前後方向の重心が前側にずれるので、本体ケース30を進行方向に対して後傾させるトルクが第2モータ20からバランストルク伝達機構100を介して本体ケース30に伝達されるが、このとき、前に進もうとする力や荷物Bの荷重によって本体ケース30を前傾させるモーメントは、第2モータ20のトルクによって本体ケース30を後傾させるモーメントよりも大きいので、その反力でハブケース60が正転し、複数の駆動輪50を公転させる。これにより、歩行支援装置1が下り階段を降り始める。
図15の(b)及び(c)に示すように、1つの駆動輪50が階段の下段に着地したら、ハブケース60の正転により2つの駆動輪50が接地する状態に戻る。そして、先行する駆動輪50が下り階段のつぎの段差に落ちたら、図15の(a)及び(b)の動作を繰り返す。これにより、複数段の下り階段を降りることが可能になる。
[実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態の歩行支援装置1によれば、第1モータ10及び第2モータ20の駆動に応じて自転及び公転が可能な複数の駆動輪50を備えるので、複数の駆動輪50の自転によって進行方向への移動を支援しつつ、複数の駆動輪50の公転によって様々な歩行路への適応(段差の乗り越え、階段の登り降りなど)が可能になる。
また、歩行支援装置1の進行方向への移動を支援するように第1モータ10を制御し、歩行支援装置1の進行方向の重心をバランスさせるように第2モータ20を制御するので、歩行者に与える負荷を低減しつつ、歩行者の移動を支援できる。
また、第2モータ20とハブケース60及び本体ケース30との動力伝達経路上には、入力軸111、出力軸112及び外輪部材113を有する不可逆回転伝動体110が設けられ、入力軸111のトルクは出力軸112に伝達され、出力軸112のトルクは入力軸111に伝達されず、外輪部材113に伝達され、出力軸112が固定された状態では入力軸111も回転せず、外輪部材113の回転が許容され、入力軸111には第2モータ20のステータ22が接続され、出力軸112には本体ケース30が接続され、外輪部材113には第2モータ20のロータ23を介してハブケース60が接続されるので、電気的なクラッチ制御を行うことなく、第2モータ20のトルクを状況に応じてハブケース60と本体ケース30とに選択的に伝達することができる。
また、第1モータ10及び第2モータ20は、ハブケース60に支持される複数の駆動輪50の公転円周軌道よりも外側に配置されるので、歩行支援装置1の幅方向の大型化を抑制し、歩行支援装置1の取り廻し性やデザイン性を向上させることができる。
また、公転トルク伝達機構90は、歩行支援装置1の幅方向一方側に配置され、バランストルク伝達機構100は、歩行支援装置1の幅方向他方側に配置され、複数の駆動輪50及び自転トルク伝達機構70は、公転トルク伝達機構90とバランストルク伝達機構100との間に配置されるので、複数の駆動輪50を歩行支援装置1の幅方向中心付近に配置し、歩行支援装置1の幅方向のバランスを向上させることができる。
また、上流側自転トルク伝達機構71及び下流側自転トルク伝達機構72のいずれか一方は、公転トルク伝達機構90と複数の駆動輪50との間に配置され、上流側自転トルク伝達機構71及び下流側自転トルク伝達機構72の他方は、バランストルク伝達機構100と複数の駆動輪50との間に配置されるので、歩行支援装置1の幅方向のバランスをさらに向上させることができる。
また、複数の駆動輪50の回転を停止させるための制動機構80を備えるので、歩行支援装置1の移動を確実に停止させることができる。
また、本体ケース30は、荷物Bを吊り下げるためのフック部36を備えるので、荷物Bを吊り下げた状態で歩行者の移動を支援できるだけでなく、歩行支援装置1の進行方向の重心をバランスさせることにより、荷物Bによる歩行者の負荷を低減できる。
また、把持部40には、歩行者の移動の意思情報を取得する本体傾斜検出センサ122や操作レバー41が設けられているので、歩行者は、把持部40の本体傾斜検出センサ122や操作レバー41を介して移動の意思を歩行支援装置1に伝えることができる。
また、第1モータ10及び第2モータ20は、歩行支援装置1の進行方向において、ハブケース60に支持される複数の駆動輪50の公転円周軌道における歩行支援装置1の進行方向一端部と進行方向他端部との間に配置されるので、歩行支援装置1の進行方向の大型化を抑制できる。
また、本体ケース30は、各収容部の配置構成により、第1モータ10、第2モータ20、公転トルク伝達機構90、バランストルク伝達機構100、把持部40、バッテリ130、ハブケース60及び複数の駆動輪50をバランス良くコンパクトに配置できる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
1 歩行支援装置
10 第1モータ
20 第2モータ
22 ステータ
23 ロータ
30 本体ケース
31 モータ収容部
32 公転トルク伝達機構収容部
34 バランストルク伝達機構収容部
35 筒状部
36 フック部
40 把持部
41 操作レバー(入力装置)
50 駆動輪
51 自転軸
60 ハブケース
61 回転軸
70 自転トルク伝達機構
71 上流側自転トルク伝達機構
72 下流側自転トルク伝達機構
73 貫通軸
80 制動機構
90 公転トルク伝達機構
100 バランストルク伝達機構
110 不可逆回転伝動体
111 入力軸
112 出力軸
113 外輪部材
120 制御部
122 本体傾斜検出センサ(センサ装置)

Claims (11)

  1. 第1モータと、
    第2モータと、
    前記第1モータ及び前記第2モータを収容する本体ケースと、
    該本体ケースに設けられ、歩行者に把持される把持部と、
    同一円周上に配置される複数の自転軸を中心として回転可能な複数の駆動輪と、
    歩行者の移動の意思情報に応じて前記第1モータ及び前記第2モータを制御する制御部と、を備え、歩行者の移動を支援する歩行支援装置であって、
    複数の前記自転軸は、ハブケースに回転可能に支持され、
    該ハブケースは、複数の前記自転軸の中心を回転軸として回転可能に前記本体ケースに支持され、
    前記第1モータは、複数の前記駆動輪に動力伝達可能に接続され、
    前記第2モータは、前記ハブケースに動力伝達可能に接続されるとともに、前記本体ケースに動力伝達可能に接続される、歩行支援装置。
  2. 請求項1に記載の歩行支援装置であって、
    前記制御部は、前記歩行支援装置の進行方向への移動を支援するように前記第1モータを制御し、前記歩行支援装置の進行方向の重心をバランスさせるように前記第2モータを制御する、歩行支援装置。
  3. 請求項1又は2に記載の歩行支援装置であって、
    前記第2モータと前記ハブケース及び前記本体ケースとの動力伝達経路上には、不可逆回転伝動体が設けられ、
    該不可逆回転伝動体は、
    入力軸と、出力軸と、外輪部材と、を有し、
    前記入力軸のトルクは前記出力軸に伝達され、
    前記出力軸のトルクは前記入力軸に伝達されず、前記外輪部材に伝達され、
    前記出力軸が固定された状態では前記入力軸も回転せず、前記外輪部材の回転が許容され、
    前記入力軸には前記第2モータのステータが接続され、
    前記出力軸には前記本体ケースが接続され、
    前記外輪部材には前記第2モータのロータを介して前記ハブケースが接続される、歩行支援装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の歩行支援装置であって、
    前記第1モータ及び前記第2モータは、前記ハブケースに支持される複数の前記駆動輪の公転円周軌道よりも外側に配置される、歩行支援装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の歩行支援装置であって、
    前記第1モータから複数の前記駆動輪へトルクを伝達する自転トルク伝達機構と、
    前記第2モータから前記ハブケースへトルクを伝達する公転トルク伝達機構と、
    前記第2モータから前記本体ケースへトルクを伝達するバランストルク伝達機構と、を備え、
    前記歩行支援装置の進行方向から見て、
    前記公転トルク伝達機構は、前記歩行支援装置の幅方向一方側に配置され、
    前記バランストルク伝達機構は、前記歩行支援装置の幅方向他方側に配置され、
    複数の前記駆動輪及び前記自転トルク伝達機構は、前記公転トルク伝達機構と前記バランストルク伝達機構との間に配置される、歩行支援装置。
  6. 請求項5に記載の歩行支援装置であって、
    前記自転トルク伝達機構は、上流側自転トルク伝達機構と下流側自転トルク伝達機構とが前記ハブケースの前記回転軸内を通る貫通軸によって動力伝達可能に連結され、
    前記歩行支援装置の進行方向から見て、
    複数の前記駆動輪は、前記歩行支援装置の幅方向略中央に設けられ、
    前記上流側自転トルク伝達機構及び前記下流側自転トルク伝達機構のいずれか一方は、前記公転トルク伝達機構と複数の前記駆動輪との間に配置され、
    前記上流側自転トルク伝達機構及び前記下流側自転トルク伝達機構の他方は、前記バランストルク伝達機構と複数の前記駆動輪との間に配置される、歩行支援装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の歩行支援装置であって、
    複数の前記駆動輪の回転を停止させるための制動機構を備える、歩行支援装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の歩行支援装置であって、
    前記本体ケースは、荷物を吊り下げるためのフック部を備える、歩行支援装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の歩行支援装置であって、
    前記把持部には、歩行者の移動の意思情報を取得するセンサ装置若しくは入力装置が設けられている、歩行支援装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の歩行支援装置であって、
    前記第1モータ及び前記第2モータは、前記歩行支援装置の進行方向において、前記ハブケースに支持される複数の前記駆動輪の公転円周軌道における前記歩行支援装置の進行方向一端部と進行方向他端部との間に配置される、歩行支援装置。
  11. 請求項5又は6に記載の歩行支援装置であって、
    前記本体ケースは、
    前記第1モータ及び前記第2モータを収容するモータ収容部と、
    前記モータ収容部の前記幅方向一方側に連結され、前記公転トルク伝達機構を収容する公転トルク伝達機構収容部と、
    前記モータ収容部の前記幅方向他方側に連結され、前記バランストルク伝達機構を収容するバランストルク伝達機構収容部と、
    前記把持部と前記モータ収容部の上部を連結する筒状部と、を備え、
    前記筒状部には、前記第1モータ及び前記第2モータに電気的に接続されるバッテリが配置され、
    前記ハブケースに支持される複数の前記駆動輪は、前記モータ収容部の下方であって、前記歩行支援装置の幅方向において前記公転トルク伝達機構収容部と前記バランストルク伝達機構収容部との間に配置されている、歩行支援装置。
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