JP2019032635A - 精算装置、精算システム及び障害対処方法 - Google Patents

精算装置、精算システム及び障害対処方法 Download PDF

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Abstract

【課題】顧客が商品の精算を行う状況において、釣銭の一部が出金された状態で障害が発生した場合に、未然にトラブルを防止すること。【解決手段】精算装置10は、釣銭の一部が出金された状態で障害が発生したことを「出金エラー:一部出金済」として検知し(S1)、釣銭の一部を出金済であることを表示操作部32に表示することで報知を行う(S2)。かかる報知により、顧客は、払い出された硬貨が釣銭の全額ではなく、一部出金分については戻し入れる必要があり、店員による対応が行われることを認識可能となる。また、呼出に応じて到着した店員は、発生した障害の種別、一部出金分があるか否か、一部出金分の金額、戻し入れ済の金額を認識可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、商品の対価となる貨幣を受け付け、該貨幣の金額と前記商品の価格との差分となる釣銭を所定の出金口へ出金処理する精算装置、精算システム及び精算装置の障害対処方法に関する。
従来、スーパーマーケット等の店舗で商品の販売を行なう場合には、店員がPOS(Point Of Sale)レジスタを操作することで購入対象となる商品の登録と精算とを行なっていた。ところが、商品の登録と精算とをPOSレジスタで行なうこととすると、精算処理に手間取った場合に顧客の待ち時間が長くなる。また、店員が精算処理を行なう場合には、店員による不正行為が発生する可能性又は店員による不正行為が疑われる可能性がある。
このため、商品の登録を行う登録装置と精算を行う精算装置とを分離し、店員が登録装置を用いて商品の登録を行い、顧客が精算装置を用いて自ら精算を行うセミセルフレジと呼ばれる技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。また、顧客自身が商品の登録及び精算を行う精算装置を用いて、商品の登録及び精算を行うセルフレジと呼ばれる技術が知られている(例えば、特許文献2を参照)。
特開2012−018532号公報 特開2010−086158号公報
しかしながら、上記特許文献1及び2に代表される従来技術を用いて、顧客自身に商品の精算を行なわせることとすると、釣銭を出金する途中で障害が発生した場合に、顧客と店舗の間でトラブルが生じるおそれがある。かかる障害を復旧するために店員が精算装置に来る前に、顧客が精算装置から出金された釣銭の一部を受け取っているにも関わらず、該顧客が釣銭の一部を受け取っていないと主張する状況等が考えられるためである。
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであって、顧客が商品の精算を行う状況において、釣銭の一部が出金された状態で障害が発生した場合に、未然にトラブルを防止することができる精算装置、精算システム及び障害対処方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、商品の対価となる貨幣を受け付け、該貨幣の金額と前記商品の価格との差分となる釣銭を所定の出金口へ出金処理する精算装置であって、前記釣銭の出金処理途中での障害発生により出金処理が中断された場合に、前記釣銭の一部となる貨幣が前記出金口へ出金されたか否かを報知することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、所定の貨幣投入口から受け入れた貨幣の金額と前記商品の価格との差分となる釣銭を出金処理する出金処理部と、所定の障害の発生を検知する障害検知部と、前記障害検知部による障害の検知により、前記出金処理部による前記釣銭の出金処理が中断された場合に、前記釣銭の一部となる貨幣が前記出金口へ出金されたか否かを所定の表示部に表示制御する表示制御部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記表示制御部は、前記釣銭の一部となる貨幣が前記出金口へ出金された場合に、前記貨幣投入口に対して出金された貨幣を戻し入れるよう顧客に促す表示内容を前記所定の表示部に表示制御することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記表示制御部は、前記釣銭の一部となる貨幣の金額が不明である場合に、前記表示内容を前記所定の表示部に表示制御することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記表示制御部は、前記釣銭の一部となる貨幣が前記出金口へ出金された場合に、前記出金口へ出金された貨幣の金額を前記所定の表示部に表示制御することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記出金口に対して貨幣の金種毎に出金識別を行う出金識別センサを設け、前記出金識別センサにより出金識別された結果に基づく金額を前記所定の表示部に表示制御することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、貨幣の金種毎に出金する貨幣を保留する出金保留部を設け、前記出金保留部による保留結果に基づく金額を前記所定の表示部に表示制御することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記出金処理部は、前記障害が復旧された場合に、店員による所定の操作がなされることを条件として、前記出金口へ出金未完の貨幣を出金処理することを特徴とする。
また、本発明は、商品を登録する商品登録装置と、商品の精算を行う精算装置とを有する精算システムであって、前記精算装置は、所定の貨幣投入口から受け入れた貨幣の金額と前記商品の価格との差分となる釣銭を出金処理する出金処理部と、所定の障害の発生を検知する障害検知部と、前記障害検知部による障害の検知により、前記出金処理部による前記釣銭の出金処理が中断された場合に、前記釣銭の一部となる貨幣が出金口へ出金されたか否かを所定の表示部に表示制御する表示制御部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、商品の対価となる貨幣を受け付け、該貨幣の金額と前記商品の価格との差分となる釣銭を所定の出金口へ出金処理する精算装置における障害対処方法であって、所定の貨幣投入口から受け入れた貨幣の金額と前記商品の価格との差分となる釣銭を出金処理する出金処理工程と、所定の障害の発生を検知する障害検知工程と、前記障害検知工程による障害の検知により、前記出金処理工程による前記釣銭の出金処理が中断された場合に、前記釣銭の一部となる貨幣が前記出金口へ出金されたか否かを所定の表示部に表示制御する表示制御工程とを含んだことを特徴とする。
本発明によれば、顧客が商品の精算を行う状況において、釣銭の一部が出金された状態で障害が発生した場合に、未然にトラブルを防止することができる。
図1は、本実施例に係る精算装置の概念を説明するための説明図である。 図2は、精算装置の外観構成を示す斜視図である。 図3は、精算装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 図4は、紙幣処理ユニットの構成を示す構成図である。 図5は、硬貨処理ユニットの構成を示す構成図である。 図6は、釣銭機における釣銭の出金処理の処理手順を示すフローチャートである。 図7は、釣銭の出金処理の途中で障害が発生した場合の処理手順を示すフローチャートである。 図8は、不足分を追加で出金処理する場合の表示操作部32の画面例である。 図9は、不足分を追加で出金処理する場合の処理手順を示すフローチャートである。 図10は、出金金額の識別の変形例についての説明図である。 図11は、一部出金済の状態となった場合に、出金金額が不明である場合の表示操作部32の画面例である。 図12は、出金金額が不明である場合の処理手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本実施例に係る精算装置、精算システム及び障害対処方法の実施例を説明する。本実施例では、コンビニエンスストアやスーパーマーケット等の店内に配設された精算装置に本発明を適用した場合を示すこととする。
<本実施例に係る精算装置の概念>
図1は、本実施例に係る精算装置の概念を説明するための説明図である。図1に示した精算装置10は、顧客自身が商品の登録及び精算を行うセルフレジ用の装置である。詳細については後述するが、精算装置10は、商品の登録を行うPOSレジ20と貨幣の入出金を行う釣銭機30とを内蔵しており、POSレジ20の表示操作部21、釣銭機30の表示操作部32、硬貨投入口51及び硬貨払出口55を有する。
顧客が精算装置10を操作して商品の登録を行い、商品の対価となる貨幣を投入した場合に、投入された貨幣の金額が商品の価格を超えるならば、精算装置10は投入された貨幣の金額と商品の価格との差分を算定し、釣銭として出金処理する。ここで、釣銭として硬貨を出金処理する場合には、硬貨払出口55へ払い出しを行なうのであるが、釣銭の出金処理途中で障害が発生すると、釣銭として払い出すべき硬貨の一部のみが出金されるケースがある。
このように障害が発生した場合には、精算装置10は店員を呼び出し、店員の操作に基づいて適正な釣銭の出金処理を実行することになる。具体的には、払い出された硬貨を硬貨投入口51に投入することで戻し入れ、釣銭として払い出すべき硬貨を改めて出金処理する。
しかしながら、呼び出された店員が精算装置10に到着するまでの状況が不明であると、顧客と店舗の間でトラブルが生じるおそれがある。店員が到着する前に、顧客が精算装置10から出金された釣銭の一部を受け取っているにも関わらず、該顧客が釣銭の一部を受け取っていないと主張する状況等が考えられるためである。
そこで、精算装置10は、釣銭の出金処理途中での障害発生により出金処理が中断された場合に、釣銭の一部となる貨幣が出金口へ出金されたか否かを報知する。図1では、精算装置10は、釣銭の一部が出金された状態で障害が発生したことを「出金エラー:一部出金済」として検知し(S1)、釣銭の一部を出金済であることを表示操作部32に表示することで報知を行っている(S2)。
具体的には、精算装置10は、釣銭機30の表示操作部32に「硬貨部EXX−XX 払出部異常 店員呼出し中」、「払い出された硬貨を入金して下さい」、「出金済金額 555円」、「戻し入れ済金額 0円」を表示している。
「硬貨部EXX−XX 払出部異常 店員呼出し中」は、検知した障害の種別に対応するコードを示すとともに、店員の呼出しを行ったことを示す。また、顧客は「払い出された硬貨を入金して下さい」のメッセージを視認し、払い出された硬貨は受領するのではなく、入金の必要があることを認識することができる。「出金済金額 555円」は、釣銭のうち出金された分、すなわち一部出金分の金額を示す。「戻し入れ済金額 0円」は、一部出金分のうち、硬貨投入口51に投入された硬貨の金額である。
かかる報知により、顧客は、払い出された硬貨が釣銭の全額ではなく、一部出金分については戻し入れる必要があり、店員による対応が行われることを認識可能である。また、呼出に応じて到着した店員は、発生した障害の種別、一部出金分があるか否か、一部出金分の金額、戻し入れ済の金額を認識可能である。
このように、釣銭の出金処理途中での障害発生により出金処理が中断された場合に、釣銭の一部となる貨幣が出金口へ出金されたか否か等を報知することにより、顧客が商品の精算を行う状況において、釣銭の一部が出金された状態で障害が発生した場合にも未然にトラブルを防止することができる。
<精算装置10の構成>
次に、精算装置10の構成について説明する。図2は、精算装置10の外観構成を示す斜視図である。図2に示すように、精算装置10は、POSレジ20の表示操作部21、バーコードリーダ22、カードリーダ23、釣銭機30の表示操作部32、紙幣投入口41a、紙幣投出口42a、硬貨投入口51、硬貨払出口55を有する。
また、精算装置10には、商品台11及び商品台12が併設されている。商品台11と商品台12の一方は、未登録の商品を載置する台であり、他方は登録済の商品を載置する台である。例えば、商品台11を未登録の商品の載置に用い、商品台12を登録済の商品の載置に用いる場合には、商品台11に買い物かごのイラストを付し、商品台12に買い物袋のイラストを付しておく。
顧客は、購入対象の商品を買い物かごに入れたままの状態で商品台11に載置し、商品をとりだしてバーコードリーダ22に翳して登録し、商品台12に移す操作を繰り返すことになる。なお、バーコードリーダ22は、商品に付されたバーコードを読み取ることで商品の名称や価格等の情報を取得することができ、精算装置10はバーコードから取得された情報を用いて商品の登録を行う。
POSレジ20の表示操作部21は、液晶タッチパネルディスプレイなどであり、操作の案内表示や登録された商品の表示を行う他、各種操作入力を受け付けることができる。カードリーダ23は、クレジットカード、デビットカード、プリペイドカード等のペイメントカードによる精算時に用いられる。
紙幣投入口41aと硬貨投入口51は、それぞれ紙幣と硬貨の投入に用いられ、紙幣投出口42aと硬貨払出口55は、それぞれ紙幣と硬貨の投出に用いられる。例えば、顧客は、商品の登録後、表示操作部21に表示された価格を確認し、商品の対価となる貨幣を紙幣投入口41aや硬貨投入口51に投入する。そして、釣銭の出金処理が必要であれば、精算装置10は紙幣投出口42aや硬貨払出口55へ釣銭としての貨幣を出金処理する。また、既に説明したように、硬貨払出口55は、出金処理途中での障害発生による一部出金分の戻し入れにも用いられる。
釣銭機30の表示操作部32は、液晶タッチパネルディスプレイ等であり、釣銭機30に収納された貨幣の金種別在高の表示や検知した障害に係る表示など、釣銭機30に係る表示を行うとともに、釣銭機30に係る操作の受付を行う。
図3は、精算装置10の機能構成を示す機能ブロック図である。図3に示すように、精算装置10は、商品の登録を行うPOSレジ20と貨幣の入出金を行う釣銭機30とを内蔵している。
POSレジ20は、既に説明した表示操作部21、バーコードリーダ22及びカードリーダ23に加え、印字部24、通信部25及びPOS制御部26を有する。印字部24は、取引内容を印字したレシートの発行に用いられる。レシートに印字される取引内容は、例えば日時、登録された商品の名称、価格、投入された貨幣の金額、釣銭の金額などである。通信部25は、釣銭機30や外部のサーバとの通信を行う通信インタフェースである。
POS制御部26は、POSレジ20を全体制御する制御部であり、購入商品登録部26a、購入金額算定部26b及び決済処理部26cを有する。また、POS制御部26は、商品台11及び商品台12にそれぞれ設けられた重量センサ27a及び重量センサ27bから重量の計測結果を取得することができる。ここでは、重量センサ27aを未登録の商品の載置に用いる商品台11に設け、重量センサ27bを登録済の商品の載置に用いる商品台12に設けた構成を例に説明する。
購入商品登録部26aは、購入対象となる商品の登録を行う処理部である。具体的には、バーコードリーダ22が商品に付されたバーコードを読み取って商品の名称や価格等の情報を取得した場合に、購入商品登録部26aは、取得された情報を用いて商品の登録を行い、登録した商品を表示操作部21に表示する。
購入商品登録部26aは、重量センサ27a及び重量センサ27bの計測結果を用いて登録した商品が商品台12に置かれたか否かを判定し、登録した商品が商品台12に置かれた場合に次の商品を登録可能な状態となる。
すなわち、商品の登録前に生じた重量センサ27aの計測結果の減少が商品の重量に対応するので、重量センサ27bの計測結果が商品の重量分増加したときに「登録した商品が商品台12に置かれた」と判定し、次の商品の登録を可能とするのである。
また、購入商品登録部26aは、重量センサ27aの計測結果が買い物かごの重量相当となり、最後に登録された商品が商品台12に置かれたと判定した場合に、商品の登録を終了する。
購入金額算定部26bは、購入商品登録部26aが商品の登録を終了した場合に、登録された全ての商品の価格を合計することで購入金額を算定し、表示操作部21に表示する処理を行う。
決済処理部26cは、購入金額算定部26bにより算定された購入金額の決済を行って取引を完了し、レシートの発行を行う処理部である。購入金額の決済は、ペイメントカードにより行ってもよいし、現金により行ってもよい。
具体的には、決済処理部26cは、ペイメントカードによる決済が選択された場合には、カードリーダ23に挿入されたペイメントカードからカードID等の情報を取得し、購入金額とともに外部のサーバに送信することで決済を行う。
また、決済処理部26cは、現金による決済が選択された場合には、釣銭機30に購入金額を送信し、釣銭機30から精算完了通知を受信した場合に決済を完了する。
釣銭機30は、既に説明した表示操作部32に加え、通信部31、記憶部33、釣銭制御部34、紙幣処理ユニット40及び硬貨処理ユニット50を有する。通信部31は、POSレジ20との通信を行う通信インタフェースである。
記憶部33は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ又はハードディスク装置等の二次記憶媒体等からなる記憶デバイスであり、在高データ33aを記憶する。在高データ33aは、紙幣処理ユニット40及び硬貨処理ユニット50の各々に収納されている貨幣の金種別の在高を示すデータである。
紙幣処理ユニット40は、紙幣を金種別に収納するユニットであり、硬貨処理ユニット50は硬貨を金種別に収納するユニットである。紙幣処理ユニット40及び硬貨処理ユニット50の詳細については後述する。
釣銭制御部34は、釣銭機30を全体制御する制御部であり、入金処理部34a、出金処理部34b、障害検知部34c及び障害対応処理部34dを有する。
入金処理部34aは、貨幣の入金処理を行う処理部である。入金処理部34aは、精算装置10から購入金額を受信した場合に、紙幣処理ユニット40及び硬貨処理ユニット50に対する貨幣の投入を許可する。
その後、入金処理部34aは、紙幣処理ユニット40及び硬貨処理ユニット50から投入された貨幣の金種別の枚数を取得し、投入された貨幣の合計金額を算定する。投入された貨幣の合計金額が購入金額を超えるならば、入金処理部34aは、合計金額と購入金額との差分を釣銭として算定し、出金処理部34bに釣銭の出金指示を行う。
投入された貨幣の合計金額が購入金額と一致するか、もしくは出金処理部34bによる釣銭の出金が正常に終了した場合、入金処理部34aはPOSレジ20に精算完了通知を送信する。
出金処理部34bは、貨幣の出金処理を行う処理部である。具体的には、出金処理部34bは、入金処理部34aから釣銭の出金指示を受けた場合に、釣銭の金額に応じて払い出すべき金種と枚数を決定し、紙幣処理ユニット40及び硬貨処理ユニット50に対して払出指示を出力することで出金処理を行う。そして、釣銭の出金が正常に終了した場合には、入金処理部34aに通知する。
障害検知部34cは、釣銭機30に発生した障害を検知し、障害の種別を判別する処理部である。特に出金処理の途中で障害が発生した場合には、障害検知部34cは、釣銭の一部となる貨幣が出金されているか否かを判別する。
障害対応処理部34dは、障害検知部34cにより検知された障害に応じた対応を行う処理部である。障害対応処理部34dは、障害検知部34cが障害を検知した場合に、店員の呼び出しを行う。
また、障害対応処理部34dは、障害検知部34cが障害を検知した場合に、障害に関する情報を表示操作部32に表示する表示制御部としての動作を行う。例えば、出金処理の途中で障害が発生した場合には、障害対応処理部34dは、障害の種別とともに、釣銭の一部となる貨幣が出金されているか否かを表示操作部32に表示する。
さらに、障害対応処理部34dは、障害発生時の入出金に係る処理を行う。具体的には、出金処理の途中で障害が発生し、釣銭の一部となる貨幣が出金されている、すなわち一部出金済の状態である場合には、障害対応処理部34dは、出金済の金額を表示操作部32に表示するとともに、出金済の貨幣の戻し入れを求めるメッセージを表示操作部32に表示する。
そして、貨幣の投入が行われたならば、障害対応処理部34dは、投入された貨幣の金種別の枚数を取得し、投入された貨幣の合計金額を戻し入れ済金額として表示操作部32に表示する。また、店員操作により出金が指示された場合には、釣銭として払い出すべき貨幣を改めて出金処理する。この出金処理により釣銭が正常に払い出されたならば、入金処理部34aはPOSレジ20に精算完了通知を送信することができる。
次に、紙幣処理ユニット40及び硬貨処理ユニット50の詳細について説明する。図4は、紙幣処理ユニット40の構成を示す構成図である。図4に示すように、紙幣処理ユニット40は、紙幣受入部41と、紙幣払出部42と、出金リジェクト部43と、カセット装着部44と、周回搬送部45と、紙幣識別部46と、金種別の紙幣収納部47とを有する。
紙幣受入部41は、紙幣投入口41aに対する紙幣の投入を受け付け、1枚ずつ周回搬送部45に繰り出す処理部である。紙幣払出部42は、周回搬送部45から1枚ずつ搬送された紙幣を一時的に貯留し、払い出すべき全ての紙幣が揃った場合に紙幣投出口42aから投出することで紙幣を払い出す処理部である。
このように、紙幣については払い出すべき全ての紙幣が揃ってから投出を実行するため、紙幣の出金処理においては一部出金済の状態は発生しない。
出金リジェクト部43は、金種が識別できない等、出金に適さない紙幣を内部に集積する。例えば、出金処理時において紙幣収納部47から繰り出された紙幣のうち、重送や斜行等の搬送異常により紙幣識別部46で識別することができなかった紙幣は出金リジェクト部43に搬送される。なお、紙幣受入部41から取り込まれた紙幣のうち、入金処理時において汚損等により紙幣識別部46で識別することができなかった紙幣は、入金リジェクト紙幣として紙幣払出部42に返却される。
カセット装着部44は、売上金の回収や釣銭の補充に用いる収納カセット60を着脱可能である。
複数の紙幣収納部47は、それぞれ対応する金種が設定されており、設定された金種の紙幣を収納するとともに、収納されている紙幣を1枚ずつ繰出可能である。
周回搬送部45は、中央に周回搬送路を有しており、紙幣受入部41、紙幣払出部42、出金リジェクト部43、カセット装着部44及び複数の紙幣収納部47と周回搬送路との間には接続搬送路が設けられている。また、周回搬送路には、紙幣の金種、真偽、正損、表裏、搬送状態等の識別を行う紙幣識別部46が設けられている。
周回搬送部45は、図4における時計回りの方向及び反時計回りの方向に周回搬送路を回転駆動することで、紙幣を1枚ずつ搬送することができる。具体的には、紙幣を紙幣収納部47に収納する場合には、周回搬送路を図4における時計回りに回転駆動し、紙幣を紙幣収納部47から繰り出す場合には、周回搬送路を図4における反時計回りに回転駆動することになる。この回転駆動の制御に加え、周回搬送路と各接続搬送部との間で紙幣の搬送経路を切り換えることで、周回搬送部45は、紙幣の搬送先を制御する。
図5は、硬貨処理ユニット50の構成を示す構成図である。図5に示すように、硬貨処理ユニット50は、硬貨投入口51、入金硬貨搬送部52、金種別の硬貨収納部53、出金硬貨搬送部54及び硬貨払出口55を有する。また、入金硬貨搬送部52には入金硬貨識別部52aが設けられ、出金硬貨搬送部54には出金硬貨識別部54aが設けられている。
入金硬貨搬送部52は、硬貨投入口51に投入された硬貨を1層1列状態で1枚ずつ筐体内に取り込む。具体的には、入金硬貨搬送部52には繰出ベルト等からなる硬貨繰出機構が設けられており、硬貨投入口51に対する硬貨の投入を検知すると、硬貨繰出機構が駆動されることにより硬貨が1枚ずつ繰り出される。
入金硬貨識別部52aは、入金硬貨搬送部52に繰り出された硬貨の金種、真偽、正損、表裏、搬送状態等の識別を行う。入金硬貨搬送部52は、入金硬貨識別部52aの識別結果に基づいて、硬貨の搬送先を決定する。このとき、真正と識別できない、汚損があるなど、硬貨収納部53での収納に適さない硬貨は、リジェクト硬貨として硬貨払出口55が搬送先となる。硬貨収納部53での収納に適する硬貨であれば、金種の識別結果に対応する硬貨収納部53が搬送先となる。
複数の硬貨収納部53は、それぞれ対応する金種が設定されており、設定された金種の硬貨を収納するとともに、収納されている硬貨を1枚ずつ出金硬貨搬送部54に繰り出することができる。
出金硬貨搬送部54は、硬貨収納部53から繰り出された硬貨を搬送して硬貨払出口55に投出する。出金硬貨識別部54aは、硬貨払出口55の手前に設けられ、硬貨払出口55に投出された硬貨の金種を識別する。
次に、釣銭機30における釣銭の出金処理について説明する。図6は、釣銭機30における釣銭の出金処理の処理手順を示すフローチャートである。まず、釣銭機30の入金処理部34aは、精算装置10から購入金額を受信し(ステップS101)、紙幣処理ユニット40及び硬貨処理ユニット50によって貨幣の投入を受け付ける(ステップS102)
入金処理部34aは、紙幣処理ユニット40及び硬貨処理ユニット50に投入された貨幣の合計金額を算定し、投入された貨幣の合計金額と購入金額との差分を釣銭として算定する(ステップS103)。
釣銭がある場合、すなわち投入された貨幣の合計金額が購入金額を超える場合(ステップS104;Yes)、出金処理部34bが釣銭の出金処理を行う(S105)。投入された貨幣の合計金額が購入金額と一致して釣銭がゼロである場合(ステップS104;No)、もしくはステップS105の出金処理が正常に終了した場合、入金処理部34aはPOSレジ20に精算完了通知を送信して(ステップS106)、処理を終了する。
次に、障害発生時の釣銭機30の処理手順について説明する。釣銭機30に発生する障害には多様な種別があるが、ここでは図6のステップS105に示した出金処理の途中で障害が発生した場合について説明を行う。
図7は、釣銭の出金処理の途中で障害が発生した場合の処理手順を示すフローチャートである。まず、釣銭機30の障害検知部34cが、出金処理の途中で障害の発生を検知すると、障害対応処理部34dは、障害に関する情報を表示操作部32に表示する(ステップS201)。ここで表示される情報には、障害の種別、釣銭のうち出金済金額が含まれる。出金済金額が「0」であれば、釣銭の一部となる貨幣が出金されていないことが示される。釣銭の一部となる貨幣が出金されているならば、出金済金額が「0」より大きく、また、出金済の釣銭の戻し入れを求める表示(戻し入れ要求)がさらに表示されることなる。
さらに、障害対応処理部34dは、障害に関する情報を表示操作部32に表示するとともに、店員の呼出を実行する(ステップS202)。その後、貨幣の投入、出金済の釣銭の戻し入れを受け付けたか否かを判定し(ステップS203)、戻し入れを受け付けたならば(ステップS203;Yes)、戻し入れられた貨幣の金種を識別し(ステップS204)、表示操作部32における「戻し入れ済金額」の表示を更新する(ステップS205)。
ステップS205の後、若しくは出金済の釣銭の戻し入れを受け付けていない場合(ステップS203;No)、障害対応処理部34dは、店員操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS206)。判定の結果、店員操作を受け付けていなければ(ステップS206;No)、ステップS203に移行し、出金済の釣銭の戻し入れを受け付けたか否かを判定する。そして、店員操作を受け付けたならば(ステップS206;Yes)、釣銭全額を再び出金処理し(ステップS207)、処理を終了する。
<変形例>
これまでの説明では、釣銭の出金処理の途中で障害が発生し、釣銭の一部が出金された一部出金済の状態となった場合に、出金済の釣銭を戻し入れて釣銭全額の出金処理をやりなおす構成について説明を行ったが、出金済の金額が明かであれば、店員操作により不足分を追加で出金処理する構成とすることも可能である。
一部出金済となった場合に、店員操作により不足分を追加で出金処理する構成では、戻し入れは不要となる。図8は、不足分を追加で出金処理する場合の表示操作部32の画面例である。図8に示す画面例では、釣銭機30の表示操作部32に「硬貨部EXX−XX 払出部異常 店員呼出し中」、「釣銭不足です。店員をお待ち下さい」、「出金済金額 555円」を表示している。
図8の画面例を図1に示した画面例と比較すると、「払い出された硬貨を入金して下さい」とのメッセージが「釣銭不足です。店員をお待ち下さい」に置き換えられ、「戻し入れ済金額」に係る表示が省略されている。この画面例を用いれば、顧客は、払い出された釣銭に不足があることを認識し、その場をはなれることなく店員の到着を待つことができる。
図9は、不足分を追加で出金処理する場合の処理手順を示すフローチャートである。まず、釣銭機30の障害検知部34cが、出金処理の途中で障害の発生を検知すると、障害対応処理部34dは、障害に関する情報を表示操作部32に表示する(ステップS301)。ここで表示される情報には、障害の種別、釣銭のうち出金済金額がある。出金済金額が「0」であれば、釣銭の一部となる貨幣が出金されていないことが示される。釣銭の一部となる貨幣が出金されているならば、出金済金額が「0」より大きく、また、店員を待つことを求める表示(店員待ち要求)がさらに表示されることなる。
さらに、障害対応処理部34dは、障害に関する情報を表示操作部32に表示するとともに、店員の呼出を実行する(ステップS302)。その後、障害対応処理部34dは、店員操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS303)。判定の結果、店員操作を受け付けていなければ(ステップS303;No)、ステップS303に移行し、店員の操作を待つ。そして、店員操作を受け付けたならば(ステップS303;Yes)、釣銭の未出金分を追加で出金処理し(ステップS304)、処理を終了する。
次に、出金金額の識別の変形例について説明する。図5では、出金硬貨搬送部54に出金硬貨識別部54aを設けることで出金金額を識別する構成を示したが、出金金額の識別は任意の構成によって行うことができる。
図10は、出金金額の識別の変形例についての説明図である。図10に示した構成では、出金硬貨搬送部54に出金硬貨識別部54aを設けず、硬貨収納部53にそれぞれ出金保留部53aを設けている。
出金保留部53aには、それぞれ4枚の硬貨を載置可能であり、硬貨を出金する場合には予め硬貨収納部53から出金保留部53aに硬貨を移動させておくことで、円滑な出金が可能となる。また、それぞれの出金保留部53aにはセンサ260が設けられており、出金保留部53aに載置された硬貨の枚数を検知することができる。
かかる構成では、出金保留部53aに所在する硬貨の枚数を検知し、出金保留部53aから何枚の硬貨が出金されたかを特定できることから、出金硬貨識別部54aを用いることなく出金金額を識別することができる。
次に、出金金額が識別できない場合の変形例について説明する。釣銭の出金処理の途中で障害が発生し、釣銭の一部が出金された一部出金済の状態となった場合に、出金金額が不明であったとしても、一部出金済であることの報知を行うことが望まれる。
図11は、一部出金済の状態となった場合に、出金金額が不明である場合の表示操作部32の画面例である。図11に示す画面例では、釣銭機30の表示操作部32に「硬貨部EXX−XX 払出部異常 店員呼出し中」、「払い出された硬貨を入金して下さい」、「出金有り」、「戻し入れ済金額 0円」を表示している。
図11の画面例を図1に示した画面例と比較すると、「出金済金額 555円」との表示が「出金有り」に置き換えられている。この画面例を用いれば、顧客は、出金された金額は不明であるものの、払い出された硬貨は受領するのではなく、入金の必要があることを認識することができる。
図12は、出金金額が不明である場合の処理手順を示すフローチャートである。まず、釣銭機30の障害検知部34cが、出金処理の途中で障害の発生を検知すると、障害対応処理部34dは、障害に関する情報を表示操作部32に表示する(ステップS401)。ここで表示される情報には、障害の種別、釣銭のうち一部が出金済である旨の表示「出金有り」、出金済の釣銭の戻し入れを求める表示(戻し入れ要求)が含まれる。なお、出金済の釣銭がない場合には、「出金無し」などの表示を行い、戻し入れ要求の表示は不要である。
さらに、障害対応処理部34dは、障害に関する情報を表示操作部32に表示するとともに、店員の呼出を実行する(ステップS402)。その後、貨幣の投入、出金済の釣銭の戻し入れを受け付けたか否かを判定し(ステップS403)、戻し入れを受け付けたならば(ステップS403;Yes)、戻し入れられた貨幣の金種を識別し(ステップS404)、表示操作部32における「戻し入れ済金額」の表示を更新する(ステップS405)。
ステップS405の後、若しくは出金済の釣銭の戻し入れを受け付けていない場合(ステップS403;No)、障害対応処理部34dは、店員操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS406)。判定の結果、店員操作を受け付けていなければ(ステップS406;No)、ステップS403に移行し、出金済の釣銭の戻し入れを受け付けたか否かを判定する。そして、店員操作を受け付けたならば(ステップS406;Yes)、釣銭全額を再び出金処理し(ステップS407)、処理を終了する。
上述してきたように、本実施例によれば、釣銭の出金処理途中での障害発生により出金処理が中断された場合に、釣銭の一部となる貨幣が出金口へ出金されたか否かを報知するので、顧客が商品の精算を行う状況において、釣銭の一部が出金された状態で障害が発生した場合であっても未然にトラブルを防止することができる。
具体的には、釣銭機30が受け入れた貨幣の金額と商品の価格との差分となる釣銭を出金処理する場合に、所定の障害の発生を検知し、障害により釣銭の出金処理が中断された場合に、釣銭の一部となる貨幣が出金されたか否かを表示操作部32に表示制御する。また、釣銭の一部となる貨幣が出金された場合に、出金された貨幣を戻し入れるよう顧客に促す表示制御を行うことで、出金された貨幣の戻し入れを効率的に行うことができる。なお、出金された貨幣を戻し入れるよう顧客に促す表示制御は、釣銭の一部となる貨幣の金額が不明であっても行うことができる。
また、釣銭の一部となる貨幣が出金された場合に、出金された貨幣の金額を識別できる場合には、出金された貨幣の金額を表示制御する。出金された貨幣の金額の識別は、出金口の近傍に金種の識別を行う識別部を設けることで行ってもよいし、貨幣の収納部に出金する貨幣を保留する出金保留部を設けることで行ってもよい。
また、出金された貨幣の金額を識別できる場合には、障害が復旧され、店員による所定の操作が行われたことを条件として、出金未完の貨幣(未出金分の貨幣)を出金処理することとしてもよい。
なお、本実施例では、釣銭の一部となる貨幣が出金されたか否かを釣銭機30の表示操作部に表示制御する構成を例に説明を行ったが、釣銭の一部となる貨幣が出金されたか否かをPOSレジ20の表示操作部21に表示制御する構成としてもよい。
また、本実施例では、顧客自身が商品の登録及び精算を行うセルフレジ用の精算装置を例に説明を行ったが、店員が登録装置を用いて商品の登録を行い、顧客が精算装置を用いて自ら精算を行うセミセルフレジに本発明を適用することも可能である。
また、本実施例では、本発明をコンビニエンスストアやスーパーマーケット等の貨幣処理システムに適用した場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、任意の貨幣処理システムに適用することができる。
また、本実施例で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
本発明の精算装置、精算システム及び障害対処方法は、顧客が商品の精算を行う状況において、釣銭の一部が出金された状態で障害が発生した場合に、未然にトラブルを防止することに有用である。
10 精算装置
11、12 商品台
20 POSレジ
21、32 表示操作部
22 バーコードリーダ
23 カードリーダ
24 印字部
25 通信部
26 POS制御部
26a 購入商品登録部
26b 購入金額算定部
26c 決済処理部
27a、27b 重量センサ
30 釣銭機
31 通信部
33 記憶部
33a 在高データ
34 釣銭制御部
34a 入金処理部
34b 出金処理部
34c 障害検知部
34d 障害対応処理部
40 紙幣処理ユニット
41 紙幣受入部
41a 紙幣投入口
42 紙幣払出部
42a 紙幣投出口
43 出金リジェクト部
44 カセット装着部
45 周回搬送部
46 紙幣識別部
47 紙幣収納部
50 硬貨処理ユニット
51 硬貨投入口
52 入金硬貨搬送部
52a 入金硬貨識別部
53 硬貨収納部
53a 出金保留部
54 出金硬貨搬送部
54a 出金硬貨識別部
55 硬貨払出口
60 収納カセット

Claims (10)

  1. 商品の対価となる貨幣を受け付け、該貨幣の金額と前記商品の価格との差分となる釣銭を所定の出金口へ出金処理する精算装置であって、
    前記釣銭の出金処理途中での障害発生により出金処理が中断された場合に、前記釣銭の一部となる貨幣が前記出金口へ出金されたか否かを報知する
    ことを特徴とする精算装置。
  2. 所定の貨幣投入口から受け入れた貨幣の金額と前記商品の価格との差分となる釣銭を出金処理する出金処理部と、
    所定の障害の発生を検知する障害検知部と、
    前記障害検知部による障害の検知により、前記出金処理部による前記釣銭の出金処理が中断された場合に、前記釣銭の一部となる貨幣が前記出金口へ出金されたか否かを所定の表示部に表示制御する表示制御部と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の精算装置。
  3. 前記表示制御部は、
    前記釣銭の一部となる貨幣が前記出金口へ出金された場合に、前記貨幣投入口に対して出金された貨幣を戻し入れるよう顧客に促す表示内容を前記所定の表示部に表示制御することを特徴とする請求項2に記載の精算装置。
  4. 前記表示制御部は、
    前記釣銭の一部となる貨幣の金額が不明である場合に、前記表示内容を前記所定の表示部に表示制御することを特徴とする請求項3に記載の精算装置。
  5. 前記表示制御部は、
    前記釣銭の一部となる貨幣が前記出金口へ出金された場合に、前記出金口へ出金された貨幣の金額を前記所定の表示部に表示制御することを特徴とする請求項2又は3に記載の精算装置。
  6. 前記出金口に対して貨幣の金種毎に出金識別を行う出金識別センサを設け、
    前記出金識別センサにより出金識別された結果に基づく金額を前記所定の表示部に表示制御することを特徴とする請求項5に記載の精算装置。
  7. 貨幣の金種毎に出金する貨幣を保留する出金保留部を設け、
    前記出金保留部による保留結果に基づく金額を前記所定の表示部に表示制御することを特徴とする請求項5に記載の精算装置。
  8. 前記出金処理部は、
    前記障害が復旧された場合に、店員による所定の操作がなされることを条件として、前記出金口へ出金未完の貨幣を出金処理する
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の精算装置。
  9. 商品を登録する商品登録装置と、商品の精算を行う精算装置とを有する精算システムであって、
    前記精算装置は、
    所定の貨幣投入口から受け入れた貨幣の金額と前記商品の価格との差分となる釣銭を出金処理する出金処理部と、
    所定の障害の発生を検知する障害検知部と、
    前記障害検知部による障害の検知により、前記出金処理部による前記釣銭の出金処理が中断された場合に、前記釣銭の一部となる貨幣が出金口へ出金されたか否かを所定の表示部に表示制御する表示制御部と
    を備えたことを特徴とする精算システム。
  10. 商品の対価となる貨幣を受け付け、該貨幣の金額と前記商品の価格との差分となる釣銭を所定の出金口へ出金処理する精算装置における障害対処方法であって、
    所定の貨幣投入口から受け入れた貨幣の金額と前記商品の価格との差分となる釣銭を出金処理する出金処理工程と、
    所定の障害の発生を検知する障害検知工程と、
    前記障害検知工程による障害の検知により、前記出金処理工程による前記釣銭の出金処理が中断された場合に、前記釣銭の一部となる貨幣が前記出金口へ出金されたか否かを所定の表示部に表示制御する表示制御工程と
    を含んだことを特徴とする障害対処方法。
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