JP2019031885A - 配力筋ユニット、コンクリート構造体及び配筋工法 - Google Patents

配力筋ユニット、コンクリート構造体及び配筋工法 Download PDF

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Abstract

【課題】配筋時の作業性を向上させることを目的とする。【解決手段】FRP製の複数の配力筋材11と、複数の前記配力筋材11の各々を連結する可とう性の複数の連結材12とを備え、複数の前記配力筋材11の各々の間には配筋間隔Lが設けられることを特徴とする配力筋ユニット10を提供する。この配力筋ユニット10の配力筋材11は中実構造又は中空構造であり、複数の配力筋材11の数が3以上である場合には、複数の配力筋材11の各々の間に設けられる複数の配筋間隔Lの各々を等しくするとよい。【選択図】図1

Description

本発明は、配力筋ユニット、当該配力筋ユニットにより形成されるコンクリート構造体及び当該配力筋ユニットを用いる配筋工法に関する。
従来、コンクリート壁及びコンクリート床等のコンクリート構造体は、鉄製の補強筋である鉄筋を用いて補強されている。このようなコンクリート構造体では、複数の鉄筋の長軸方向が異なるように配されることで複数の鉄筋が交差し、この交差部が固定された後にコンクリートが打設され、コンクリート平板が形成される。
一方で、近年、コンクリート構造体の施工現場においては、配筋の効率化が求められており、複数の鉄筋材をすだれ状に連結したすだれ状鉄筋ユニットが検討されている。例えば、特許文献1には、鉄筋配筋間隔に相当する間隔をあけて複数の鉄筋材をすだれ状に連結したすだれ状鉄筋ユニットを施工現場に展開された状態で設置し、鉄筋材に直交する条材に張力を導入することで条材を緊張状態とする技術が開示されている。当該技術によれば、鉄筋工事における結束作業を省略又は低減させることで、作業員の疲労度を低減させ、作業能率及び安全性の向上を図ることができるとされている。
特開2007−126854号公報
しかしながら、上記の特許文献1のすだれ状鉄筋ユニットには重い鉄筋材が複数設けられており、配筋時の作業性が低い、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、配筋時の作業性を向上させることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様は、繊維強化プラスチック製の複数の配力筋材と、複数の配力筋材の各々を連結する可とう性の複数の連結材とを備え、複数の配力筋材の各々の間には配筋間隔が設けられることを特徴とする配力筋ユニットである。
なお、本発明の上記の配力筋ユニットの態様において、配力筋材は中実構造とすることが好ましい。
なお、本発明の上記の配力筋ユニットの態様において、配力筋材は中空構造とすることも可能である。
なお、本発明の上記の配力筋ユニットの態様において、複数の配力筋材の数は3以上であり、複数の配力筋材の各々の間に設けられる複数の配筋間隔を等しくすることが好ましい。
なお、本発明の上記の配力筋ユニットの態様において、複数の配力筋材が解束可能に結束されることが好ましい。
本発明の他の一態様は、本発明の上記の配力筋ユニットである第1の配力筋ユニット及び第2の配力筋ユニットを備え、第1の配力筋ユニットの配力筋材と第2の配力筋ユニットの配力筋材とが交差して壁に配されていることを特徴とするコンクリート構造体である。
本発明の他の一態様は、本発明の上記の配力筋ユニットである第1の配力筋ユニット及び第2の配力筋ユニットを備え、第1の配力筋ユニットの配力筋材と第2の配力筋ユニットの配力筋材とがスラブ筋として交差していることを特徴とするコンクリート構造体である。
本発明の他の一態様は、本発明の上記の配力筋ユニットを備え、主筋が鉄筋であり、主筋と交差する配力筋が上記の配力筋材であることを特徴とするコンクリート構造体である。
本発明の他の一態様は、本発明の上記の配力筋ユニットが合成デッキスラブの補強筋であることを特徴とするコンクリート構造体である。
本発明の他の一態様は、本発明の上記の配力筋ユニットがトラス筋付デッキの上端配力筋であることを特徴とするコンクリート構造体である。
本発明の他の一態様は、複数の配力筋材が解束可能に結束された本発明の上記の配力筋ユニットを解束し、配力筋材を主筋に直交させて固定することを特徴とする配筋工法である。
本発明の他の一態様は、複数の配力筋材が解束可能に結束された本発明の上記の配力筋ユニットを運搬するステップと、前記配力筋ユニットを解束するステップと、前記配力筋ユニットを平面状に広げるステップと、平面状の前記配力筋ユニットを前記配筋間隔の調整を行うことなく主筋に固定するステップとを含むことを特徴とする配筋工法である。
本発明によれば、配筋時の作業性を向上させることができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る配力筋ユニットの第1の構成例を示す図である。 図2(A)は、図1に示す配力筋ユニットに適用可能な配力筋材の外観を示す図であり、図2(B)は、図1に示す配力筋ユニットを適用した配筋構造の例を示す模式図である。 図3は、図2(B)に示す配筋構造における結束部の配置例を示す模式図である。 図4は、図1のIV−IVにおける配力筋材の一断面例を示す図である。 図5は、結束して束状にした配力筋ユニットを示す図である。 図6は、本発明の実施の形態2に係るコンクリート構造体の配筋構造の第1の例を説明する図である。 図7は、本発明の実施の形態2に係るコンクリート構造体の配筋構造の第2の例を説明する図である。 図8は、本発明の実施の形態2に係るコンクリート構造体の配筋構造の第3の例を説明する図である。 図9は、本発明の実施の形態2に係るコンクリート構造体の配筋構造の第4の例を説明する図である。 図10は、本発明の実施の形態2に係るコンクリート構造体の配筋構造の第5の例を説明する図である。 図11(A)は、本発明の実施の形態2に係るコンクリート構造体の配筋構造の第6の例を説明する斜視図であり、図11(B)は、図11(A)に示す第1のコンクリート構造部材と第2のコンクリート構造部材との間の拡大図である。 図12は、本発明の実施の形態2に係るコンクリート構造体の配筋構造の第7の例を説明する図である。
以下に、本発明に係る配力筋ユニット、コンクリート構造体及び配筋工法の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態の記載に限定されるものではない。また、以下の実施の形態の説明において、同一構成には同一符号を付し、異なる構成には異なる符号を付すものとする。
なお、以下の説明において、作業性は作業の容易性を表し、作業性が高い場合には作業をしやすく、作業性が低い場合には作業をしにくい。作業性が低い作業では、工程数が多く、又は専門的な知識若しくは技術を必要とすること等により、当該作業を担当する作業員の疲労度が高い。同様に、運搬性は、運搬の容易性を表し、運搬性が高い場合には運搬をしやすく、運搬性が低い場合には運搬をしにくい。具体的には、運搬すべき部材が重い場合又は運搬すべき部材の形状が運搬しにくい形状である場合には、運搬性が低いといえる。また、組立性は組立の容易性を表し、組立性が高い場合には組立をしやすく、組立性が低い場合には組立をしにくい。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1に係る配力筋ユニットの第1の構成例を示す図である。図1に示す配力筋ユニット10は、複数の配力筋材11と、複数の連結材12とを備える。複数の配力筋材11の各々の間には配筋間隔Lが設けられる。
配力筋材11は、繊維強化プラスチック(FRP:Fiber-Reinforced Plastics)製のロッドであり、コンクリート構造体を補強する部材である。ここで、配力筋材11に用いられるFRPは、コンクリート構造体の配力筋としての機械的強度、耐熱性及び耐腐食性等を有していれば、特定の材料に限定されるものではない。配力筋材11に用いられるFRPとしては、ガラス繊維強化プラスチック(GFRP:Glass FRP)、炭素繊維強化プラスチック(CFRP:Carbon FRP)、ボロン繊維強化プラスチック(BFRP:Boron FRP)、アラミド繊維強化プラスチック(AFRP:Aramid FRP)及びポリエチレン繊維強化プラスチックを例示することができる。
図2(A)は、図1に示す配力筋ユニット10に適用可能な配力筋材11の外観を示す図であり、図2(B)は、図1に示す配力筋ユニット10を適用した配筋構造の例を示す模式図である。図2(B)には、図1に示す複数の配力筋材11と、複数の連結材12とを備える配力筋ユニット10が示されており、複数の配力筋材11は、主筋20と略直交するように配されている。
ここで、図2(A)に示すように、配力筋材11の表面には、節又はリブにより凹凸が設けられているとよい。一般的なコンクリート構造体には、乾燥又は収縮により、ひび割れを生じることがある。例えば、コンクリート構造体の面において、図2(B)に示すように、配力筋材11と交差する方向にひび割れが生じると、配力筋材11の延びる方向に矢印で示す応力が生じ、この応力によりひび割れの幅が拡大してしまう。そこで、図2(A)に示すように、配力筋材11の表面に凹凸が設けられていると、このひび割れの幅の拡大を抑制することができる。
連結材12は、複数の配力筋材11の各々を連結する可とう性の部材である。連結材12は、破断することなく、施工現場までの運搬及び施工現場における設置が可能な程度の機械的強度、耐熱性及び耐腐食性等を有していれば、特定の形態に限定されるものではない。連結材12としては、紐体、すなわち紐状の物体を例示することができる。この紐状の物体の材料としては、ポリプロピレン、ナイロン、木綿、麻、絹及びゴムを例示することができる。又は、連結材12は針金であってもよい。連結材12は、互いに隣接する配力筋材11の間に配筋間隔Lが設けられるように、複数の配力筋材11の各々に固定される。ここで、配力筋材11と連結材12との固定方法は特定のものに限定されるものではない。配力筋材11と連結材12との固定は、連結材12が配力筋材11に結びつけられることにより行われてもよいし、接着剤により行われてもよい。
ところで、配力筋材11は、従来のコンクリート構造体を形成する鉄筋の代替として用いられるものである。従来の配力筋材である鉄筋は重いため、運搬性が低いという問題があった。また、従来の配筋時には重い鉄筋を正確な位置に配することを要し、作業員の負担が大きいという問題もあった。また、複数の重い鉄筋の長軸方向を異ならせて交差部で主筋と配力筋とを固定する作業においても、扱う部材が重いため、作業員の負担が大きいという問題もあった。このように、配力筋材として鉄筋を用いると、配筋時の作業性が低いという問題があった。
他方で、コンクリート構造体の補強には、溶接金網又は鉄筋格子と呼ばれるワイヤメッシュが用いられることがある。ワイヤメッシュは、鉄線を直交させて配し、直交した鉄線の交差部を溶接して格子状にした金網である。コンクリート構造体の補強にワイヤメッシュを用いると、溶接工程により工程数が増加するという問題がある。また、溶接工程を経て作製したワイヤメッシュは平面状であり、運搬性が低いという問題がある。
そこで、本実施の形態のように、配力筋ユニット10が備える配力筋材11を軽いFRP製とすると、配力筋材一本あたりの重量を軽くすることができ、配力筋ユニット10を軽くすることができる。また、配力筋材11を強度の高いFRP製とすると、配力筋材11の径を細くすることができる。配力筋材11を細くすることで、後述のように束状にした配力筋ユニット10の運搬性を向上させることができる。そのため、配力筋ユニット10の施工現場への運搬が容易になり、配力筋ユニット10の施工現場への設置も容易になる。このように、配力筋ユニット10の配筋時の作業性を向上させることができる。
上述したように、配力筋ユニット10では、構造設計に基づいて配筋間隔Lが設定され、連結材12によって複数の配力筋材11が連結されている。そのため、配力筋ユニット10を設置する際、複数の配力筋材11の間に配筋間隔Lが確保されるため、配筋に関する専門知識及び熟練した技術を用いることなく配筋を行うことが可能である。
図3は、図2(B)に示す配筋構造における結束部13の配置例を示す模式図である。従来、主筋と配力筋との交差部の各々は、原則として結束することが一般的であったが、本実施の形態では、配力筋ユニット10の複数の配力筋材11が複数の連結材12によって連結されているため、図3に示すように、主筋20と配力筋材11とを結束する結束部13の数を顕著に減らすことができ、作業性を向上させることができる。
配力筋ユニット10は、互いに隣接する配力筋材11の間の間隔を等しくすることが可能である。そのため、配力筋ユニット10において、配力筋材11の数が3以上である場合には、互いに隣接する配力筋材11の間に設けられる配筋間隔Lを正確に調整することができる。ただし、本発明の配力筋ユニットは、互いに隣接する配力筋材の間隔を等しくした形態に限定されるものではない。
なお、配力筋材11は、中実構造であってもよいし、中空構造であってもよい。図4は、図1のIV−IVにおける配力筋材11の一断面例を示す図である。図4には、中空構造の配力筋材11が示されている。図4において、配力筋材11は、側部110で空間111を囲んだ中空構造である。空間111は、配力筋材11が延びる方向に沿って、配力筋材11の内部に形成されている。配力筋材11を中空構造とすると、同じ重量で中実構造とした場合と比べて曲げ強度が向上する。また、配力筋材11を中空構造とすると、同じ曲げ強度で中実構造とした場合よりも軽くすることができ、運搬性が向上する。
図5は、結束して束状にした配力筋ユニット10を示す図である。図5に示すように、配力筋ユニット10の複数の配力筋材11を結束して束状にすると、配力筋ユニット10を束状で運搬することが可能となり、運搬性が飛躍的に向上する。なお、ここで、結束には図示しない結束材を用いればよい。ここで、結束材としては、連結材12と同様に、紐体、すなわち紐状の物体を例示することができる。この紐状の物体の材料としては、ポリプロピレン、ナイロン、木綿、麻、絹、及びゴムを例示することができる。
上述のように束状とした配力筋ユニット10は施工現場まで運搬され、解束される。すなわち、施工現場において結束材がほどかれる。そして、解束された配力筋ユニット10は、平面状に広げられて、配力筋材11が主筋に直交するように固定される。このように束状にした配力筋ユニットを用いる配筋工法によれば、束状にした配力筋ユニットを施工現場で解束し、広げて、固定することで配筋が可能である。そのため、作業性、具体的には組立性を向上させることができる。複数の配力筋材11の間には配筋間隔Lが確保されるため、配筋の専門知識及び熟練した技術を用いることなく、配筋の専門知識及び熟練した技術を有さない作業員であっても配筋を行うことが可能になる。
以上説明したように、本実施の形態に係る配力筋ユニットによれば、配筋時の作業性を向上させることができる。
<実施の形態2>
実施の形態1においては、配力筋ユニット及び配筋工法について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。当該配力筋ユニットを適用したコンクリート構造体も本発明の一態様である。本実施の形態においては、実施の形態1で説明した配力筋ユニットを適用したコンクリート構造体について説明する。なお、以下の説明において実施の形態1と同じ構成には同じ符号を付すものとする。
図6は、本発明の実施の形態2に係るコンクリート構造体の配筋構造の第1の例を説明する図である。図6(A)には配力筋ユニット10,10aの設置時の様子が示され、図6(B)には配力筋ユニット10,10aの設置完了時の様子が示されている。図6(A)及び図6(B)に示す配力筋ユニット10,10aは、いずれも図1に示す配力筋ユニット10と同じである。第1の配力筋ユニットである配力筋ユニット10は、FRP製の複数の配力筋材11と、複数の配力筋材11の各々を連結する可とう性の複数の連結材12とを備え、複数の配力筋材11の各々の間には配筋間隔Lが設けられている。また、第2の配力筋ユニットである配力筋ユニット10aは、FRP製の複数の配力筋材11aと、複数の配力筋材11aの各々を連結する可とう性の複数の連結材12aとを備え、複数の配力筋材11aの各々の間には等しい配筋間隔Laが設けられている。
図6(A)及び図6(B)に示すように、配力筋ユニット10と配力筋ユニット10aとを、配力筋材11と配力筋材11aとが交差するように配し、これらの交差部で固定して配筋構造を形成し、当該配筋構造によりスラブ筋を形成する。そして、このスラブ筋にコンクリートを打設してコンクリートスラブを形成する。
又は、図6(A)及び図6(B)に示す配筋構造を設置面に対して垂直に配してコンクリートを打設することでコンクリート壁を形成する。
なお、図6(A)及び図6(B)においては、配力筋ユニット10a上に配力筋ユニット10を重ねた状態を示しているが、配力筋ユニット10上に配力筋ユニット10aを重ねてもよい。
図7は、本発明の実施の形態2に係るコンクリート構造体の配筋構造の第2の例を説明する図である。図7(A)には配力筋ユニット10の設置時の様子が示され、図7(B)には配力筋ユニット10の設置完了時の様子が示されている。図7に示す配力筋ユニット10は、図1に示す配力筋ユニット10と同じである。図7に示すように、主筋を鉄筋21により形成し、鉄筋21と配力筋材11とが交差するように配力筋ユニット10を配し、これらの交差部で固定して配筋構造を形成する。そして、当該配筋構造にコンクリートを打設してコンクリート構造体を形成する。
なお、図7(A)及び図7(B)においては、鉄筋21上に配力筋ユニット10を重ねた状態を示しているが、配力筋ユニット10上に鉄筋21を重ねてもよい。
図8は、本発明の実施の形態2に係るコンクリート構造体の配筋構造の第3の例を説明する図である。図8には、配力筋ユニット10と配力筋ユニット10bとにより形成されたコンクリート構造体100の断面図が示されている。なお、この断面図は、コンクリート構造体100の主表面において、鉄筋21と平行な方向における断面を示す図である。図8に示す配力筋ユニット10bは、図1に示す配力筋ユニット10と同じである。第1の配力筋ユニットである配力筋ユニット10bは、FRP製の複数の配力筋材11bと、複数の配力筋材11bの各々を連結する可とう性の複数の連結材とを備え、複数の配力筋材11bの各々の間には等しい配筋間隔が設けられている。図8に示す配筋構造は、図7に示す配筋構造を2つ有している。詳細には、鉄筋21を外側に配し、配力筋ユニット10を内側に配した第1の配筋構造と、鉄筋21bを外側に配し、配力筋ユニット10bを内側に配した第2の配筋構造とにより実現される。なお、鉄筋21bは、鉄筋21と同じものである。そして、図8に示す配筋構造にコンクリート30を打設してコンクリート構造体100を形成する。
なお、図8においては、鉄筋21の内側に配力筋ユニット10を配し、鉄筋21bの内側に配力筋ユニット10bを配しているが、本発明はこれに限定されるものではない。鉄筋21の外側に配力筋ユニット10を配し、鉄筋21bの外側に配力筋ユニット10bを配してもよい。
図9は、本発明の実施の形態2に係るコンクリート構造体の配筋構造の第4の例を説明する図である。図9には、配力筋ユニット10と配力筋ユニット10aとにより形成されたコンクリート構造体200の断面図が示されている。なお、この断面図は、コンクリート構造体200の主表面において、配力筋ユニット10の配力筋材11と平行な方向における断面を示す図である。図9には、合成デッキ40と、コンクリート30とにより形成された合成デッキスラブであるコンクリート構造体200が示されている。図9に示す合成デッキスラブの上端には、図6に示す配筋構造が設けられている。配力筋ユニット10の配力筋材11及び配力筋ユニット10aの配力筋材11aは、合成デッキスラブの補強筋を形成している。
図10は、本発明の実施の形態2に係るコンクリート構造体の配筋構造の第5の例を説明する図である。図10には、配力筋ユニット10と上端鉄筋50とにより形成されたコンクリート構造体300の断面図が示されている。なお、この断面図は、コンクリート構造体300の主表面において、配力筋ユニット10の配力筋材11と平行な方向における断面を示す図である。図10には、合成デッキ40と、コンクリート30とにより形成された合成デッキスラブであるコンクリート構造体300が示されている。図10に示す合成デッキスラブの上端には、配力筋ユニット10の配力筋材11と上端鉄筋50とが交差するように設けられている。配力筋ユニット10の配力筋材11及び上端鉄筋50は、合成デッキスラブの補強筋を形成している。
図11(A)は、本発明の実施の形態2に係るコンクリート構造体の配筋構造の第6の例を説明する斜視図であり、図11(B)は、図11(A)に示す第1のコンクリート構造部材401と第2のコンクリート構造部材402との間の上面図である。第1のコンクリート構造部材401及び第2のコンクリート構造部材402は、プレキャストコンクリート造である。
図11(A)には、第1のコンクリート構造部材401及び第2のコンクリート構造部材402を有するコンクリート構造体400の配筋構造の斜視図が示されている。第1のコンクリート構造部材401は主筋20cと配力筋ユニット10cの配力筋材11cとにより補強されており、第2のコンクリート構造部材402は主筋20dと配力筋ユニット10dの配力筋材11dとにより補強されている。配力筋ユニット10c及び配力筋ユニット10dは、配力筋ユニット10と同じものであって、配力筋ユニット10cでは、連結材12cにより配力筋材11cが連結されており、配力筋ユニット10dでは、連結材12dにより配力筋材11dが連結されている。そして、第1のコンクリート構造部材401と第2のコンクリート構造部材402との間には打継ぎ部403が設けられる。打継ぎ部403は、現場打ちコンクリート造である。打継ぎ部403には、第1のコンクリート構造部材401を補強する配力筋ユニット10cの配力筋材11cの端部と、第2のコンクリート構造部材402を補強する配力筋ユニット10dの配力筋材11dの端部とが配されている。
図12は、本発明の実施の形態2に係るコンクリート構造体の配筋構造の第7の例を説明する図である。図12には、配力筋ユニット10と、上端鉄筋50aと、下端鉄筋60と、型枠デッキ70とにより形成されたコンクリート構造体500の断面図が示されている。なお、この断面図は、コンクリート構造体500の主表面において、配力筋ユニット10の上端鉄筋50aと平行な方向における断面を示す図である。図12には、上端鉄筋50aと、下端鉄筋60と、型枠デッキ70とにより形成されたトラス筋付デッキの上端配力筋を配力筋ユニット10により形成したコンクリート構造体500が示されている。図12に示すトラス筋付デッキの上端には、配力筋ユニット10の配力筋材11と上端鉄筋50aとが交差するように設けられている。
以上説明した本実施の形態に係るコンクリート構造体は例示であり、実施の形態1に係る配力筋ユニットを適用可能なコンクリート構造体はこれらに限定されるものではない。
なお、実施の形態1及び2の各々において説明した各構成は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態内の他の構成と組み合わせてもよい。また、これらの各構成は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態とは異なる他の実施の形態内の構成と組み合わせてもよい。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の改変を行ってもよい。
10,10a,10b,10c,10d 配力筋ユニット
11,11a,11b,11c,11d 配力筋材
110 側部
111 空間
12,12a,12c,12d 連結材
13 結束部
20,20c,20d 主筋
21,21b 鉄筋
30 コンクリート
40 合成デッキ
50,50a 上端鉄筋
60 下端鉄筋
70 型枠デッキ
100,200,300,400,500 コンクリート構造体
401 第1のコンクリート構造部材
402 第2のコンクリート構造部材
403 打継ぎ部

Claims (12)

  1. 繊維強化プラスチック製の複数の配力筋材と、
    複数の前記配力筋材の各々を連結する可とう性の複数の連結材とを備え、
    複数の前記配力筋材の各々の間には配筋間隔が設けられることを特徴とする配力筋ユニット。
  2. 前記配力筋材が中実構造であることを特徴とする請求項1に記載の配力筋ユニット。
  3. 前記配力筋材が中空構造であることを特徴とする請求項1に記載の配力筋ユニット。
  4. 複数の前記配力筋材の数が3以上であり、
    複数の前記配力筋材の各々の間に設けられる複数の前記配筋間隔が等しいことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の配力筋ユニット。
  5. 複数の前記配力筋材が解束可能に結束されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の配力筋ユニット。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の配力筋ユニットである第1の配力筋ユニット及び第2の配力筋ユニットを備え、
    前記第1の配力筋ユニットの前記配力筋材と前記第2の配力筋ユニットの前記配力筋材とが交差して壁に配されていることを特徴とするコンクリート構造体。
  7. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の配力筋ユニットである第1の配力筋ユニット及び第2の配力筋ユニットを備え、
    前記第1の配力筋ユニットの前記配力筋材と前記第2の配力筋ユニットの前記配力筋材とがスラブ筋として交差していることを特徴とするコンクリート構造体。
  8. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の配力筋ユニットを備え、
    主筋が鉄筋であり、
    前記主筋と交差する配力筋が前記配力筋材であることを特徴とするコンクリート構造体。
  9. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の配力筋ユニットが合成デッキスラブの補強筋であることを特徴とするコンクリート構造体。
  10. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の配力筋ユニットがトラス筋付デッキの上端配力筋であることを特徴とするコンクリート構造体。
  11. 請求項5に記載の配力筋ユニットを解束し、前記配力筋材を主筋に直交させて固定することを特徴とする配筋工法。
  12. 請求項5に記載の配力筋ユニットを運搬するステップと、
    前記配力筋ユニットを解束するステップと、
    前記配力筋ユニットを平面状に広げるステップと、
    平面状の前記配力筋ユニットを前記配筋間隔の調整を行うことなく主筋に固定するステップとを含むことを特徴とする配筋工法。
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