JP2019031439A - バルク拡散結晶成長プロセス - Google Patents

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Abstract

【課題】バルク拡散結晶成長プロセスを提供すること。【解決手段】本開示は、概して、第III〜V族窒化物結晶を成長させるためのシステムおよび方法に関する。特に、システムおよび方法は、結晶の構成物質種を、構成物質種で構成される多孔質体を通して拡散させることを含み、前記種は、自由核生成して大型窒化物結晶を成長させる。本開示は、概して、大型高品質第III〜V族シード結晶を生成するための方法およびプロセスに関する。AlNおよびGaNに関連して説明されているが、他の第III族窒化物、例えば中でもAlGaNもまた生成され得る。本開示はまた、システム、素子、組成物、および生成される製造品に関する。【選択図】図4

Description

本願は、2013年9月4日に出願された、「バルク拡散結晶成長プロセス」という題の米国仮特許出願第61/873,729号に対する優先権を主張する。それは、本明細書中に参考として援用される。
連邦政府資金による研究開発
該当せず
本発明は、より大きな窒化物半導体結晶または電子および/もしくは圧電素子の作製において使用され得る、窒化物半導体結晶基板の分野に関する。
単結晶窒化ガリウム(GaN)、窒化アルミニウム(AlN)および窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)の成長は、良好な「自由核生成」シード結晶の欠落に起因して、難しいことがよく知られている。現在、電子、光学、圧電および焦電素子基板用のシードとして使用可能な自由核生成第III族窒化物を生成する良好なプロセスはない。
1978年にTairovおよびTsvetkovにより、また1976年にSlackおよびMcNellyによりそれぞれ発明された昇華法を使用した炭化ケイ素(SiC)、GaNおよびAlN結晶の製造が周知である。この方法において、閉鎖されたるつぼの底部に粉末源が設置され、蒸気に昇華される。蒸気は、温度勾配により、閉鎖されたるつぼの空間を通して、より低い温度に保持されたシードまで運搬され、昇華した種がその上に再結晶化してシード結晶を形成する。
この技術は、SiCの大型単結晶の成長には十分であることが明らかとなっており、6インチまでの直径が容易に実証されている。しかしながら、この技術は、AlNおよびGaN等の第III〜V族窒化物結晶に対しては、同じ結果をもたらす能力に欠けている。誘発される内部応力が低い高品質の大型AlN結晶の作製は、極めて困難であることが明らかとなっている。利用可能な材料に関連した障害は、高純度の大型サイズAlN結晶の成長における主要な障害として特定されている。例えば、商業的に実現可能なAlN成長速度を達成するには、2200℃を超える昇華温度が必要である。これらの温度では、アルミニウム(Al)蒸気は、最も堅牢な材料を除く全てに対して極めて反応性である。大型サイズのシードの欠落はまた、湾曲した温度場(bowed thermal field)による熱粒
補償(thermal grain expiation)の使用に寄与する。典型的には、バルクAlNを生
成するべくAINシード結晶のサイズを膨張させるために使用される湾曲した温度場は、結晶内に応力を誘発する。この応力は、生成されたAlNのバルク全体にわたり伝達される。直径4インチまでの大面積SiC結晶は、大型サイズAlNシードの欠落を補うために使用されているが、多くの場合その結果はうまくいっていない。SiC上でのAlN成長は、高秩序多結晶材料をもたらし、大型粒がSiC結晶表面に対して垂直なz軸に配向するが、x−y面内では傾いている、または低角度の不整合がある。
昇華成長をGaNに適応させるための好適な方法を見出そうとする多くの試みがなされてきた。GaN昇華成長における問題は、GaN昇華温度でのガリウム(Ga)蒸気の低い運搬に起因する。典型的な昇華温度におけるGaN上のGaの蒸気圧により、Ga発生ではなく窒素発生がもたらされる。さらに、窒素は、これらの低い温度においては活性から程遠い。系を増強するために活性NH3を使用することができるが、より高い窒素分圧へとシフトする。したがって、通常はより低い温度が使用される。これは一方で、Ga種
に関する問題を増加させる。より低い温度では、Ga吸着原子の表面移動度は制限され、したがって結晶成長速度も制限される。十分なGa流動は、閉鎖空間昇華において典型的に見出される極度の温度勾配を使用して達成され得る。極度の温度勾配は、Gaの運搬を高め、したがって結晶成長スピードを増加させるが、結晶品質が犠牲となる。最適化された運搬状況であっても、AlNおよびGaN成長の両方のための大型高品質シードは、生成が困難であった。上述の理由から、シードとして、および/または素子基板として機能し得る「自由核生成」高品質GaN AlNおよびアルミニウムGaN結晶を生成し得るプロセスが必要とされている。
本開示は、概して、大型高品質第III〜V族シード結晶を生成するための方法およびプロセスに関する。AlNおよびGaNに関連して説明されているが、他の第III族窒化物、例えば中でもAlGaNもまた生成され得る。本開示はまた、システム、素子、組成物、および本明細書において開示される方法により生成される製造品に関する。
一態様では、第III〜V族窒化物結晶を成長させる方法は、第III族または窒素種の少なくとも1種を、多孔質体を通して拡散させる工程を含む。
方法は、実質的単結晶を成長させる工程をさらに含んでもよい。第III〜V族窒化物結晶は、窒素と、Al、GaおよびInの少なくとも1種とを含んでもよい。一態様では、第III〜V族窒化物結晶は、AlInGa(1−x−y)N(式中、0≦x≦1、0≦y≦1である)の式を有する。別の態様では、多孔質体は、AlN、AlGa(1−x)N、AlIn(1−x)N(式中、(0≦x≦1)である)、AlInGa(1−x−y)Nまたはそれらの組合せの少なくとも1つを含む。
多孔質体は、少なくとも1種の耐火性材料、例えばケイ素、ニオブ、タンタル、ジルコニウム、タングステン、チタン、バナジウム、ニッケル、クロム、モリブデン、レニウムまたはハフニウムの炭化物の少なくとも1種で構成される充填材をさらに含んでもよい。充填材は、Ga、In、Zr、ZnもしくはMgの少なくとも1種、または複合セラミック材料、例えばAl−TiB2、BN−TiB2もしくはAlN−TiB2を含んでもよい。
他の態様では、多孔質体は、焼結セラミック粉末、耐火性金属バッフル、耐火性金属メッシュ、金属フォームまたはセラミックフォームの少なくとも1つを含む、固体多孔質材料である。多孔質体はまた、多結晶であってもよい。
本発明のこれらのおよび他の特徴、態様および利点は、以下の説明および特許請求の範囲を参照してより良く理解される。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
第III族または窒素種の少なくとも1種を、多孔質体を通して拡散させる工程
を含む、第III〜V族窒化物結晶を成長させる方法。
(項目2)
前記第III〜V族窒化物結晶が、実質的に単結晶である、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記第III〜V族窒化物結晶が、窒素と、Al、GaおよびInの少なくとも1種とを含む、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記第III〜V族窒化物結晶が、AlInGa(1−x−y)N(式中、0≧x≦1、0≧y≦1、x+y+(1−x−y)≠1である)の式を有する、項目3に記載の方法。
(項目5)
前記単結晶が、前記多孔質体の少なくとも1つの表面上で自然に成長する、項目4に記載の方法。
(項目6)
AlInGa(1−x−y)Nの前記単結晶が、前記多孔質体の外にある表面上で自然に成長する、項目4に記載の方法。
(項目7)
前記第III族または窒素種の少なくとも1種が、熱的駆動力、熱的駆動力、化学的駆動力、濃度差または圧力差の1つまたは複数により拡散される、項目1に記載の方法。
(項目8)
Al種または窒素種の源が、前記多孔質体の熱分解、または前記Al種もしくは前記窒素種を含むガスを介した化学輸送の少なくとも1つである、項目1に記載の方法。
(項目9)
前記多孔質体が、AlN、AlGa(1−x)N、AlIn(1−x)N(式中、(0≧x≦1)である)、AlInGa(1−x−y)Nまたはそれらの組合せの少なくとも1つを含む、項目1に記載の方法。
(項目10)
前記多孔質体が、充填材を含む、項目1に記載の方法。
(項目11)
前記充填材が、少なくとも1種の耐火性材料を含む、項目10に記載の方法。
(項目12)
前記少なくとも1種の耐火性金属は、ケイ素、ニオブ、タンタル、ジルコニウム、タングステン、チタン、バナジウム、ニッケル、クロム、モリブデン、レニウムまたはハフニウムの炭化物の少なくとも1種を含む、項目11に記載の方法。
(項目13)
前記充填材が、Ga、In、Zr、ZnまたはMgの少なくとも1種を含む、項目10に記載の方法。
(項目14)
前記充填材が、酸化物の除去を高める、項目13に記載の方法。
(項目15)
前記充填材が、複合セラミック材料を含む、項目10に記載の方法。
(項目16)
前記複合セラミック材料が、Al−TiB、BN−TiB、AlN−TiBの少なくとも1種である、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記充填材が、前記多孔質体の空隙率を増加させる、項目10に記載の方法。
(項目18)
前記多孔質体が、少なくとも1つの好ましい成長表面を有する任意の形状であってもよい、項目1に記載の方法。
(項目19)
前記多孔質体が、内部表面を有する、項目1に記載の方法。
(項目20)
前記多孔質体が、ルーメンである、項目1に記載の方法。
(項目21)
前記多孔質体が、成長および非成長表面を有する、項目1に記載の方法。
(項目22)
前記第III〜V族結晶の成長方位が、駆動力の方向、大きさまたは勾配の1つまたは複数により制御される、項目1に記載の方法。
(項目23)
前記多孔質体が、焼結セラミックである、項目1に記載の方法。
(項目24)
前記多孔質体が、固体多孔質材料である、項目1に記載の方法。
(項目25)
前記固体多孔質材料が、焼結セラミック粉末、耐火性金属バッフル、耐火性金属メッシュ、金属フォームまたはセラミックフォームの少なくとも1つを含む、項目24に記載の方法。
(項目26)
前記多孔質体が、多結晶である、項目1に記載の方法。
(項目27)
第III族種または窒素種の前記少なくとも1種を、第2の多孔質体を通して拡散させる工程をさらに含み、前記第2の多孔質体は、固体多孔質材料である、項目1に記載の方法。
(項目28)
前記多孔質体が、AlNを含まない、項目1に記載の方法。
(項目29)
前記多孔質体が、焼結セラミックであり、前記焼結セラミックは、粉末からin situで焼結される、項目1に記載の方法。
(項目30)
前記多孔質体の空隙率が、前記粉末の粒子サイズにより決定される、項目29に記載の方法。
(項目31)
第III〜V族窒化物結晶を成長させる方法であって、
るつぼの環状空洞に粉末を提供する工程であり、前記環状空洞は、前記るつぼの内側表面および前記るつぼ内に取り外し可能に配置される詰込み管により画定され、前記粉末は、前記第III〜V族窒化物結晶の少なくとも1種の構成物質種の粒子サイズの分布を備える、工程と;
前記粉末を圧縮して装填体を形成する工程と;
前記詰込み管を取り外して装填体空洞を形成する工程であり、前記装填体は、前記装填体空洞を画定する外側表面および内側表面を備える工程と;
前記るつぼを加熱して前記装填体を焼結する工程であり、前記るつぼの加熱は、前記装填体にわたる駆動力をさらに誘発する工程と;
前記第III〜V族窒化物結晶の前記少なくとも1種の構成物質種を前記装填体の前記外側表面から前記内側表面に拡散させるのに十分な温度で、前記るつぼおよび前記装填体をソーキングする工程であり、前記第III〜V族窒化物結晶の前記少なくとも1種の構成物質種は、前記内側表面において自由核生成し、前記内側空洞内で前記第III〜V族窒化物結晶を成長させる工程と
を含む方法。
(項目32)
第III〜V族窒化物結晶を成長させるためのシステムであって、
反応器と;
るつぼと;
前記るつぼ内に配置される焼結多孔質体であり、外側表面、内側空洞を画定する内側表面、および前記第III〜V族窒化物結晶の少なくとも1種の構成物質種を備える焼結多孔質体と
を備え;
前記反応器は、前記るつぼを加熱して、前記焼結多孔質体にわたる駆動力を形成し;
前記駆動力は、前記第III〜V族窒化物結晶の前記少なくとも1種の構成物質種を前記外側表面から前記内側表面に拡散させ;
前記第III〜V族窒化物結晶の前記少なくとも1種の構成物質種は、前記内側表面において自由核生成し、前記内側空洞内で前記第III〜V族窒化物結晶を成長させるシステム。
図1は、一実施形態による、装填物および詰込み管が詰め込まれたるつぼの断面図である。
図2は、一実施形態による、装填物および詰込み管が詰め込まれたるつぼの断面図である。
図3は、一実施形態による、るつぼおよびその中に配置された装填体の断面図である。
図4は、一実施形態による、装填体上に結晶を成長させるための反応器の断面図である。
図5は、一実施形態による、装填体における結晶構成物質解離を示す図である。
図6は、一実施形態による、枯渇した装填体上に成長した結晶の断面図である。
図7は、一実施形態による、その上に結晶が成長した枯渇した装填体の写真である。
図8は、一実施形態による、再装填プロセス中にその上に結晶が成長した枯渇した装填体の断面図である。
図9は、一実施形態による、複数層装填体上に成長した結晶の断面図である。
図10は、一実施形態による、るつぼおよびその中に第2の多孔質体が配置された装填体の断面図である。
図11は、一実施形態による、装填体上でのc面小板成長を示す図である。
図12は、一実施形態による、装填体上でのm面小板成長を示す図である。
図13は、一実施形態による、結晶を成長させるための管状反応器の断面図である。
図14は、一実施形態による、るつぼおよびその中にガス供給管が配置された第2の多孔質体を有する装填体の断面図である。
図15は、一実施形態による、多孔質底部表面を有するるつぼを使用した反応器システムの断面図である。
図16は、一実施形態による、多孔質底部表面を有するるつぼを使用した反応器システムの断面図である。
図17は、一実施形態による、るつぼおよび第2の再装填体を有する装填体の断面図である。
図18は、一実施形態による、るつぼおよびその中に貫通穴が配置された装填体の断面図である。
図面の様々な図の間で、対応する参照文字は、対応する要素を示す。図において使用される表題は、特許請求の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
本開示は、概して、大型高品質第III〜V族結晶を生成するための方法およびプロセスに関する。これらの結晶は、シード結晶、バルク結晶、独立した結晶、または素子における使用に好適な結晶としての使用を含むがこれらに限定されない、任意の好適な目的に使用され得る。窒化アルミニウム(AlN)および窒化ガリウム(GaN)に関連して説明されているが、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)を含むがこれらに限定されない他の第III族窒化物もまた生成され得る。本開示はまた、システム、素子、組成物、および本明細書において開示される方法により生成される製造品に関する。
本明細書において開示される方法の様々な実施形態は、他のバルク結晶成長プロセスにおいて観察されるいくつかの一般的な問題に明示的に対処する。これらの問題は、過剰な数の初期核生成部位、結晶核生成が生じる場所を好んで選択することができないこと、結晶核生成が生じる方位を制御することができないことを含む。それらの全てが、結晶が互いの中に成長していく問題をもたらす。例えば、核生成の視野が過度に密集している、または過度に多い場合、2つまたはそれ超の結晶が衝突して、2つまたはそれ超の明確な粒界を有する単結晶に成長する結晶衝突に起因して、結晶サイズが切り詰められる。対照的に、本開示のシステムおよび方法は、より大きな表面積の結晶を確実とし、制御可能な優先的結晶方位が生成される。
様々な態様において、開示される方法は、昇華およびバルク拡散プロセスの両方である。限定ではなく例として、本開示の様々な実施形態は、上部が開いた容器またはるつぼ内に装填物を配置する工程を含む。本明細書において使用される場合、装填物は、成長させる結晶の1種または複数種の構成物質を含む結晶の源を指す。様々な態様において、装填物は、所望の結晶の少なくとも1種の構成物質種、好ましくは金属種(例えばAlN)を含む。ルーメンを含むがこれに限定されない空洞が、中空構造を形成するように装填物内に形成される。得られる内側空間は、結晶が成長する領域である。
るつぼの外側を半径方向に加熱することにより、るつぼの外側から装填体のバルクにわたり温度勾配が形成される。得られる熱プロファイルは、装填体の外側のより高温の昇華領域と、装填体の内壁上のより低温の再結晶領域とを提供する。したがって、拡散が、結晶化が生じるより低温の領域にAl蒸気が移動するための輸送機構となる。
様々な態様において、圧密AlN装填物のより高温の外側(または非成長)表面は、Alならびに/またはAlおよび窒素(N)種を提供し、次いでこれらが、形成された熱勾配に起因して、徐々により低温となる装填物の内側バルクを通って拡散する。本明細書において開示されるシステムおよび方法は、温度勾配を提供するために、装填物の中心に対して変動する円筒形および/または楕円形オフセット空間を有する管状の装填物形状を使用してもよい。一部の態様では、装填物は、2つまたはそれ超の表面を有する、スラブまたは任意の他の二次元もしくは三次元形状である。
一態様では、拡散経路長は、最終または初期成長速度、および結晶の品質に依存する。さらに、バルク装填物粒子サイズ、ならびにAl拡散経路長/最終または初期成長速度および結晶の品質への依存性が対応されている。
粒子サイズおよび詰込み密度は、初期核生成およびその後のAlN結晶の成長に影響する。これは、完全装填物交換、異なる粒子サイズを有する複数装填物層、または、層の小部分のみが異なる粒子サイズのAlN装填物と交換される粒子層偏析等の粒子操作/制御により達成される。
開示されるシステムおよび方法は、中でも酸素捕捉物質として純マグネシウム(Mg)、Al、インジウム(In)およびGa金属を使用し、このようにして約1100〜19
50℃の間の範囲内の温度でAlN装填物から酸素汚染物質を取り除くことができる。一部の態様では、Alは、装填物中のAl蒸気の補助的な源として使用されてもよい。さらに、Alは、装填物の一部として二重の目的を有してもよい。まず、その役割は、Al(l)上のAl(g)の蒸気圧が、AlN(s)上のAl(g)の蒸気圧よりも一桁大きいため、純粋なAlN昇華において典型的に見られるものよりも高いAl濃度を提供することである。第2に、それは核生成抑制剤として機能する。AlN源によるAl金属の添加は、初期核生成部位の数および得られるAlN結晶の酸素濃度の両方を劇的に低減することが示された。装填物において、Al金属は、るつぼを充填する前に、粉末、またはワイヤ、ロッドもしくはペレット等の固体源として添加されて混合され、あるいは装填物がるつぼを充填する際に巻かれるワイヤとして添加される。AlClおよびAlClはまた、非AlN多孔質体を使用する場合、または約1900℃未満の低温でAlN体を使用する場合、Al蒸気の補助的な源として、またはAlの唯一の源として使用されてもよい。
様々な態様において、本開示のシステムおよび方法を使用して成長させる第III〜V族窒化物結晶は、窒素と、Al、GaおよびInの少なくとも1種とを含んでもよい。別の態様では、第III〜V族窒化物結晶は、AlInGa(1−x−y)N(式中、0≦x≦1、0≦y≦1である)の式を有してもよい。別の態様では、多孔質体は、AlN、AlGa(1−x)N、AlIn(1−x)N(式中、(0≦x≦1)である)、AlInGa(1−x−y)Nまたはそれらの組合せの少なくとも1つを含む。
他の態様では、充填材料が成長プロセスに組み込まれる。充填材料は、耐火性材料、例えばケイ素、ニオブ、タンタル、ジルコニウム、タングステン、チタン、バナジウム、ニッケル、クロム、モリブデン、レニウムまたはハフニウムの炭化物等を含んでもよい。充填材は、Ga、In、ジルコニウム(Zr)、亜鉛(Zn)またはMgの少なくとも1種を含んでもよい。充填材はまた、例えば二ホウ化アルミニウム−チタン(Al−TiB)、窒化ホウ素/二ホウ化チタン(BN−TiB)または窒化アルミニウム/二ホウ化チタン(AlN−TiB)を含むがこれらに限定されない、複合セラミック材料を含んでもよい。
AlN結晶の成長
ここで図1〜3を参照すると、高温反応器内での使用に好適なるつぼ103が、装填物101で充填されている。装填物101は、典型的には、るつぼ内に配置され、多孔質体を形成する固体である。一実施形態では、装填物101は、AlN(AlN)粉末で構成される。粉末装填物101の粒子サイズは、0.01ミクロンから10mmの間の範囲内であってもよい。一実施形態では、装填物101の粒子サイズは均一であってもよく、代替として、別の実施形態では、粒子サイズは、装填物が異なるサイズの粒子の分布で構成されるように変動してもよい。一実施形態では、装填物101は、0.1ミクロンから1mmの範囲内の粒子の分布を有するAlN粉末で構成される。
図3に示されるように、内部詰込み管105等の細長い構造により装填物101内に空洞102が形成されている。一態様では、詰込み管105は、装填物の追加の前にるつぼ103内に位置付けられ、一方、別の態様では、詰込み管は、るつぼ内に事前に配置された装填物を貫通するように使用される。詰込み管105が装填物101内に配置される間、装填物は圧縮されて多孔質装填体301を形成し、これは詰込み管105を取り外した後でもその構造を維持する。一実施形態では、装填体101は、110により概略的に示されるように、るつぼの中心軸108に平行な軸に沿って下向きに直線的に圧縮される。別の実施形態では、装填体101は、半径方向外向きに圧縮される。これは、詰込み管105の操作により達成され得る。他の実施形態では、装填物101は、直線的および半径方向の力の組合せにより圧縮され得る。装填物101を圧縮するのに必要な力の量は、少
なくとも部分的に、装填物の粒子サイズ組成に依存し、実施形態の間で変動し得る。
限定ではなく例として、1つの具体的実施形態では、約1.5kgのAlN粉末装填物101が、約3インチの直径を有する内部詰込み管105の周りの約6インチの内径を有する中空るつぼ103の内側に投入される。詰込み管105は、図2に示されるように、るつぼ内の中心長手方向軸108に沿っているつぼ内に位置付けられる。
装填物101は、るつぼ103の内壁107と詰込み管105の外部表面109との間で圧縮される。粉末装填物101は、少なくとも、内部詰込み管105が取り外された後に装填物がその形状を維持し、空洞102を画定するのに十分な量で圧縮される。その結果、内部空洞102を画定する内部表面111を有する装填体301が得られる。他の実施形態では、るつぼ103および詰込み管105の直径の他の組合せを使用して、任意の所望の厚さ112の装填体を創出してもよい。
装填体301を含むるつぼ102(本明細書において、以降詰め込まれたるつぼ30と呼ばれる)は、図4に示されるように、反応器40内に設置される。一実施形態では、反応器40は、高温誘導反応器である。他の実施形態では、詰め込まれたるつぼの外側から内側への熱勾配を生じさせることができる任意の好適な反応器が使用され得る。反応器40は、抵抗加熱プラズマ加熱またはマイクロ波加熱を含むがこれらに限定されない任意の種類の好適な加熱を使用して加熱され得る。反応器構成要素の正確なレイアウトおよび配列は、それに伴って変動し得る。
限定ではなく例として、反応器40の一実施形態は、誘導加熱を使用する。この実施形態では、詰め込まれたるつぼ30は、高周波誘導コイル403により生じた高周波誘導場内に位置付けられたサセプタ401により加熱される。サセプタ401は、例えばタングステン(W)等の任意の好適な感受性材料で構成され得る。反応器40はまた、反応器内側の温度場を抑えるために、反応器内側408の上部405および底部407に位置付けられた断熱材404を含む。また、反応器40内の温度場は、反応器内のサセプタ401の位置付け、ならびに高周波誘導コイル403の長さ、コイル間の間隔、および位置付けにより制御および/または調整される。
るつぼ体30を加熱する前に、反応器40は、真空圧力まで排気され、再充填され、パージされ、再び排気されてもよい。AlNで構成された装填体301を使用した一実施形態では、反応器は、1×10−2トルまたはそれ未満の真空まで排気され、窒素で再充填/パージされ、次いで再び1×10−2トルまたはそれ未満の真空まで排気される。この実施形態では、るつぼ体301は、真空下で約2時間、約1700℃まで加熱される。一態様では、加熱プロセスは、酸化物、炭化物および酸窒化物等の装填体内の不要な自然不純物を除去するために使用される。さらに、この初期加熱は、AlN装填体301を焼結するために使用される。
この初期加熱の後、一実施形態では、反応器40に約980トルの圧力まで窒素が再充填される。次いで、るつぼ体301の温度は、約1時間の期間にわたり2100〜2450℃まで上昇され、2100〜2450℃で約30時間ソーキングされる。図5に示されるように、このソーキング期間の間、概略的に501により示されるように、AlN装填体301の外壁303からAlおよびNが解離する。解離したAlおよびNが多孔質AlN装填体301を通って中空内部空洞102内に拡散するように、AlN装填体301にわたる化学的濃度および温度勾配により少なくとも部分的に決定される駆動力503が、るつぼ103の内側で、およびAlN装填体を通して確立される。
様々な態様において、熱的および化学的駆動力503は、断熱材405、サセプタ40
1の布置、ならびに誘導コイル403の特徴、例えば布置、コイル長およびコイル間の間隔により抑えられるような内部温度場により制御される。駆動力503はまた、装填体301の粒子サイズおよび装填体壁厚112により制御される。AlN装填体30を使用した実施形態の場合、AlおよびNがAlN装填粉末を通して装填体の内部表面111に拡散し、そこで自由核生成AlN結晶化603が生じる。AlN装填体301の粒子サイズおよび詰込み密度は、内部表面111上での初期核生成およびその後のAlN結晶の成長に影響する。
例として、約30時間のソーキングの後、詰め込まれたるつぼ30の温度は1時間の期間にわたり1000℃未満まで低下され、約3時間室温付近まで静置および冷却される。冷却期間後、反応器は約1×10−2トル未満の真空まで排気され、適切な気圧に達するまで窒素で再充填/パージされ、詰め込まれたるつぼ30が取り出される。
図6および7に示されるように、ここで詰め込まれたるつぼ30は、加熱前のAlN装填体301と比較してより小さい壁厚112を有する、枯渇および結晶化したAlN体605を含有する。枯渇および結晶化したAlN体605はまた、枯渇した体605の内部表面111上に自由核生成したAlN結晶603を含む。限定ではなく例示として、図7に示されるように、約1個から500個の結晶603が、同時に生成され得る。生成された結晶603は、直径1〜30mmの範囲のサイズである。他の実施形態では、装填体301の組成および詰込み密度を変更することにより、ならびに反応器40の動作を変更することにより、より大きい、および/またはより小さい結晶が生成され得る。
一実施形態では、図8に示されるように、詰め込まれたるつぼ30に追加のAlN粉末901が再装填されてもよい。図示されるように、追加のAlN粉末901は、るつぼ103の内壁107と枯渇したAlN体605の外部表面303との間の空間902内に詰め込まれて圧縮されてもよい。次いで、るつぼ103は、反応器40内に設置され、前述のようなプロセスが反復される。様々な実施形態において、所望により結晶サイズを増加させるために、枯渇した装填体605を再装填する、およびさらなる結晶成長への拡散を再開するプロセスが反復されてもよい。
成長させる結晶の核生成は、装填体301の様々な配列または追加の特徴の使用によりさらに制御され得る。一実施形態では、AlN装填体から成長させる結晶の核生成は、隣接する層の粒子サイズとは異なる粒子で構成される少なくとも1つの層を有する装填体の使用により調整され得る。例えば、AlN体301は、2つの粒子サイズで構成されてもよい。この例では、図9に示されるような層903と同様の単一層が、AlN体301の残りとはサイズが異なる粒子で構成される。一態様では、層903の粒子は、核生成を増強するサイズの粒子であり、一方残りの粒子は、核生成を低減するサイズの粒子である。AlN体301内の全ての粒子のサイズは、増強核生成層の粒子とAlN体内の粒子の残りとの間の内部拡散を許容する。この実施形態では、核生成を増強するように選択された粒子サイズは、全AlN体301組成のうちのより低い割合である。例えば、層903の核生成増強粒子は、直径約2ミクロンのAlN粉末であってもよく、一方AlN体の残りは、直径約100ミクロンの粒子で構成され、直径100ミクロンの粒子は、AlN装填体301の全体積の約90%を占める。他の実施形態では、核生成低減粒子の分布は均一ではないが、それでも装填体301の粒子の大部分を形成する。例えば、核生成低減部分の粒子サイズは、無作為な混合であってもよく、または優先的に選択されてもよい。
別の実施形態では、図9に示されるように、AlN体は、交互する核生成増強層903および核生成低減層905を含む複数の装填物層で構成されてもよい。この実施形態では、AlN体301内の全ての粒子のサイズが、粒子と層903および905との間の内部拡散を許容するように選択される。この実施形態では、核生成増強層903は、結晶90
7を成長させるのに理想的な核生成部位を提供し、一方、核生成低減層905の粒子は、拡散して、結晶成長のための源のAlおよびN種の少なくとも一部を提供する。図示されるように、一実施形態では、複数の装填物層903および905は、AlN 301の内部空洞102に対して水平に配設される。一部の実施形態では、層903および905は、交互して、ほぼ等しい厚さ909を有してもよく、一方他の実施形態では、層903および905の配設および厚さは変動し得る。さらに、一部の実施形態では、層の比率および層間の全体的粒子分布は等しくてもよく、一方他の実施形態では、比率および全体的粒子分布は変動し得る。
さらに別の実施形態では、装填体上に成長させる結晶の核生成を調整するために、成長させる結晶の構成物質種と反応しない不活性充填材911が、装填体301の内側表面111の一部上またはその近くに配置されてもよい。限定ではなく例として、不活性充填材911は、固体タングステン、ジルコニウム、タンタル、ニオブ、モリブデン、または、解離する結晶構成物質と化学反応することなく反応器内の温度に耐えることができる他の固体であってもよい。様々な実施形態において、不活性充填材911は、結晶成長と物理的に相互作用する、またはそれを調整するように成形されてもよい。さらに、不活性充填材911は、装填体301の内壁111上の核生成部位における結晶成長を増強する、または代替として抑制するために使用されてもよい。
一実施形態では、不活性充填材は、ガス拡散を許容し、所望の結晶成長場所を提供するための1つまたは複数の穴、開口またはスリットを画定する多孔質体1001であってもよい。多孔質体1001は、装填体301の内側表面111に接触するように位置付けられてもよく、または、装填体内に配置されてもよく、無作為に位置付けられる、または所望の方位に配設されてもよい開口を含んでもよい。さらに、開口のサイズは、様々であってもよく、または、それらは均一であってもよい。
一実施形態では、図18に示されるように、結晶核生成は、装填体301内に画定される部分または完全貫通穴またはルーメン1900により制御されてもよい。これはまた、部分または完全貫通穴1900が圧縮下で崩壊しないことを確実とするために、タンタルまたはタングステン管1902を使用して行われてもよい。1つの具体的実施形態では、部分または完全貫通穴は、圧縮前に充填材料を装填体301内に位置付けることにより形成される。別の実施形態では、部分または完全貫通穴を形成するための充填材料は、装填体301の圧縮および形成後に導入される。
様々な他の実施形態では、交差流動するアンモニア(NH)ガスと接触するAlN粉末の実質的に/十分に多孔質装填体1505を通して拡散された塩化アルミニウム(AlCl)を使用して、c面配向AlN結晶が成長され得る。図14は、高温反応器1509の一部の部分断面図である。図示されるように、サイズが約0.1ミクロンから1mmの間で様々である粒子を有するAlN装填粉末が、1つまたは複数のガス入口管1501を含む、またはそれを受容するように配列される中空るつぼ1502の内側に投入される。一態様では、るつぼ1502は、図示されるように端部が開いたるつぼである。一実施形態では、1.5kgまでの装填粉末が、詰込み管105等の詰込み管の周りに詰め込まれ、前述のように圧縮される。図示されるように、形成されるAlN装填体1505は、ガス入口管1501の周りに形成される。
AlN装填体1505を含むるつぼ1502は、例えば誘導反応器等の高温反応器内に設置される。この例では、図13に示される反応器40と同様の高温誘導反応器が、前述のように排気され、窒素で再充填/パージされ、次いで再び排気される。一実施形態では、るつぼ1502は、自然不純物を除去し、AlN装填体を焼結するために、真空下で約2時間約1700℃まで加熱される。反応器1509に、約980トルの圧力まで窒素が
再充填される。次いでるつぼ1502が加熱され、1400〜1900℃の間の温度で1時間またはそれ超の間維持され、約15時間ソーキングされる。塩化アルミニウム(AlCl)1503がガス入口管1501内にポンピングされ、アルミニウム源として機能する。さらに、端部が開いたるつぼ1502を通してアンモニアガス1507が流入され、そこで窒素源として機能してAlN装填体1505の内側表面1513と接触する。
AlClガスが装填体を通ってるつぼ1502の内側空洞1511内に拡散するように駆動されるように、AlCl 1503ガスの圧力により少なくとも部分的に決定付けられる駆動力503が、るつぼ内、およびAlN装填体にわたり確立される。一態様では、AlClの拡散は、AlClガスと反応器の内圧との間の圧力差により制御される。AlClは、AlN装填体1505を通って内部表面1513に拡散し、そこでAlClはNH3と反応して、内部表面上にAlN結晶を自由核生成する。別の態様では、AlN装填体1505のAlN粉末粒子サイズおよび詰込み密度は、内部側壁1513上でのAlN結晶の初期核生成およびその後の成長に影響する。8時間後、るつぼ1502は1時間にわたり1000℃未満まで冷却され、約3時間静置される。そのような時間の後、反応器は1×10−2トル未満まで排気され、大気圧まで窒素で再充填/パージされ、次いでるつぼ1502が取り出される。この実施形態では、約8mmから約15mmの範囲の直径の約50〜500個の結晶が生成される。
C面配向AlN結晶成長
ここで図11を参照すると、直径1mm超〜30mmのc面AlN結晶1101が生成され得る。一実施形態によれば、AlN装填体の上部1100および底部1102に対し実質的に平行に整列するように等温線1103を装填体内で配向させることにより、大型AlN結晶がAlN装填体301の内側表面111上に生成され得る。図示されるように、AlN結晶のc面は、より低温の等温線1103に近接して整列する。この実施形態では、比較的薄い(すなわち厚さ2mm未満の)c面AlN結晶が生成され得る。一態様では、等温線間の温度勾配が十分に低い(1mm当たり20℃未満)場合、c面のz方向における成長は、c面のX−Y方向における成長と比較して遅くなる。
別の実施形態では、大型のc面配向AlN結晶は、AlNおよびタングステン(W)粉末の混合物で構成される装填体301を使用して成長され得る。この実施形態では、多孔質装填体を通して拡散したAlおよび窒素を使用して、AlN/W装填体の内側表面上に直径1mm超〜30mmのc面AlN結晶が制御可能に成長される。直径約0.1ミクロンから1mmの範囲内の粒子を有するAlN粉末は、約0.1ミクロンから1mmの範囲内の粒子を有するW粉末と混合される。AlNおよびW粉末の分布は、無作為な混合であってもよく、または優先的に方向付けられてもよい。一実施形態では、図1〜4を参照して説明されたものと同様に、AlN/W装填体は、Wが約0.001〜95体積%である。この実施形態では、2.0kgまでのAlN/W粉末混合物がるつぼ103に添加され、装填体301を形成する。
さらに別の実施形態では、大型のc面配向AlN結晶は、AlNおよびアルミニウム(Al)粉末の混合物で構成される装填体301を使用して成長され得る。この実施形態では、多孔質装填体を通して拡散したAlおよび窒素を使用して、AlN/W装填体の内側表面111上に直径1mm超〜30mmのc面AlN結晶が制御可能に成長される。直径約0.1ミクロンから1mmの範囲内の粒子を有するAlN粉末は、約0.1ミクロンから1mmの範囲内の粒子を有するAl粉末と混合される。AlNおよびAl粉末の分布は、無作為な混合であってもよく、または優先的に方向付けられてもよい。一実施形態では、図1〜4を参照して説明されたものと同様に、1.5kgまでのAlN/W粉末混合物がるつぼ103に添加され、装填体301を形成する。
様々な他の実施形態では、図14に示される反応器配列は、多孔質体を通して塩化アルミニウム(AlCl)および塩化ガリウム(GaCl)を拡散させることにより、c面配向AlGa(1−x)N結晶を生成するために使用され得る。多孔質体は、AlN粉末、GaN粉末、マグネシウム(Mg)粉末およびインジウム(In)粉末の混合物で構成され、MgおよびInの組合せは、不純物捕捉物質として機能する。AlN/GaN/MG/In粉末混合物は、図1〜4に関して前述されたように、るつぼ内に詰め込まれて圧縮される。次いで、N種と共にAlおよびGa種の拡散を、およびAlN/GaN/MG/In装填体の内側表面1513上でのその後の核生成を促進するために、AlClガスおよびGaClガスがガス入口管1501を通してポンピングされる。
同様に、別の実施形態では、GaN/In粉末ミックスで構成される多孔質装填体を通したGaおよびN種の拡散により、c面配向GaN結晶が成長され得、In粉末は、不純物捕捉物質として機能する。
M面配向AlN結晶成長
ここで図12を参照すると、直径約1mm超〜15mmのm面AlN結晶1301が生成され得る。一実施形態によれば、AlN体の上部1100および底部1102に対し十分垂直となるように等温線1303を装填体内で配向させることにより、大型AlN結晶がAlN装填体301の内側表面111上に生成され得る。AlN結晶のc面がより低温の等温線に整列すると、厚く(すなわち5mm超)、長い(5mm超)m面AlN結晶が生成される。一態様では、等温線間の温度勾配が十分に低い(すなわち1mm当たり20℃未満)場合、M面のX−Y方向における成長は、m面のZ方向における成長と比較して増加する。
GaN結晶の成長
様々な実施形態において、本開示のシステムおよび方法はまた、GaN(GaN)結晶を成長させるために使用されてもよい。一態様では、c面配向GaN結晶は、AlN結晶に関して前述されたのと同様の様式で、GaN粉末の多孔質体を通してGaおよび窒素を拡散させることにより成長される。
一実施形態では、粉末装填物101は、約0.1ミクロンから1mmの間の範囲内のサイズの粒子を有するGaN粉末を含む。GaN粉末装填物101は、るつぼ103の内側に投入され、内部詰込み管105の周りで圧縮される。一実施形態では、るつぼは、約3インチの外径を有し、一方内部詰込み管105は、約1.5インチ程度の外径を有する。約0.5kgのGaN粉末がるつぼに添加され、前述のように圧縮されて、内部空洞102を有するGaN装填体301を形成する。他の実施形態では、るつぼ103および詰込み管105の直径の他の組合せを使用して、任意の所望の厚さ112の装填体を創出してもよい。
この実施形態では、GaN結晶を成長させるために、GaN装填体301を含有する詰め込まれたるつぼ30は、図13に示されるように、高温管状炉140内に設置される。詰め込まれたるつぼ30は、石英、Alまたは任意の他の好適な材料で構成され得る処理管1401の内側に設置される。次いで、詰め込まれたるつぼ30は、1つまたは複数の抵抗加熱要素1403により加熱される。炉140は、処理管1401の周りに好適な断熱材1405を含み、さらに、内部温度場および処理管内の詰め込まれたるつぼ30の布置を制御するために、処理管の上部1405および底部140にAl断熱材の1つまたは複数の層1404を含む。
高温管状炉140は、真空システム1409に連通している。AlN結晶の生成に関して説明された反応器40と同様に、管状炉140は、約1×10−2トル未満の真空まで
排気され、窒素で再充填され、パージされ、次いで再び約1×10−2トル未満の真空まで排気される。詰め込まれたるつぼ30は、中でも酸化物、炭化物および酸窒化物等のGaN装填体301内の自然不純物を除去し、GaN装填体を焼結するために、真空下で約1時間約800℃まで加熱される。
この初期加熱の後、反応器に、約600トルの圧力までアンモニア(NH)またはアンモニア/窒素ミックスが再充填される。次いで、詰め込まれたるつぼ30は、1時間にわたり1000〜1230℃に加熱され、約8時間1000〜1230℃でソーキングされる。このソーキング期間中、GaN装填体301の外壁303からGaおよびNが解離する。GaN装填体301にわたる化学的濃度および温度勾配により少なくとも部分的に制御される駆動力503が、るつぼ103の内側で確立される。解離したGaおよびNが多孔質GaN装填体を通って中空内部空洞102内に拡散するように、駆動力503はGaN装填体301を横切る。熱的および化学的駆動力は、複数層の断熱材により確立される内部温度場、管状炉140の内側のるつぼの布置、管状炉の内側の内部断熱材、GaN粉末粒子サイズ、およびGaN装填体厚により制御される。GaおよびNは、粉末を通って装填体の内部表面に拡散し、そこで自由核生成したGaNの結晶化が生じる。
この実施形態では、アンモニアガスは、反応器140内の窒素分圧を高めるための活性窒素源として使用される。この、および他の実施形態では、処理管1401内に導入されるアンモニアガスは、純NHガスであってもよく、または代替として、アンモニアガスは、1種または複数種の担体、ドーパントおよび/または不活性ガスの混合物であってもよい。
一態様では、GaN粉末装填物101の粒子サイズ、GaN装填体301の詰込み密度、およびNHガス流速は、内部側壁上でのGaN結晶の初期核生成およびその後の成長に影響する。
約8時間のソーキング後、るつぼ103は、約1時間の期間にわたり200℃未満まで冷却され、約3時間静置されて室温付近まで戻される。炉140は、1×10−2未満まで真空化され、ほぼ大気圧まで窒素で再充填/パージされ、るつぼ103が取り出される。
ここで、るつぼ103は、外径が低減された枯渇したGaN装填体605を含有し、枯渇したGaN装填体の内部表面111上にGaN結晶が自由核生成している。一態様では、約1mmから15mmの間の範囲内の直径を有する約50〜200個の結晶が同時に生成される。
この時、図8を参照して前述された枯渇したAlN装填体の再装填と同様に、枯渇したGaN装填体にGaN粉末が再装填されてもよい。追加の装填粉末901は、るつぼ103の内壁107と枯渇したGaN装填体605の外部表面303との間に詰め込まれる。次いで、るつぼは再び高温管状炉140内に設置され、前述のようなプロセスが反復される。様々な実施形態において、所望により結晶サイズを増加させるために、枯渇した装填体605を再装填する、およびさらなる結晶成長への拡散を再開するプロセスが反復されてもよい。
GaN結晶の核生成は、装填体301の様々な配列または追加の特徴の使用によりさらに制御され得る。AlN結晶の成長のための、図9〜10および18を参照して前述された装填体301の修正例と同様に、GaN結晶の核生成はまた、GaN装填体内に様々な粒子サイズの層を形成することにより、および不活性充填材料を使用することにより制御および調整され得る。しかしながら、様々な態様において、GaN結晶の核生成は、管状
反応器140を通るアンモニアの流速を変更することによりさらに制御および/または調整され得る。
さらに、GaN結晶の核生成は、アンモニアガスがGaN装填体に接触する方向により調整、制御または別様に影響され得る。図15および16に示される実施形態では、GaN結晶1605の成長のために選択されたるつぼ101は、アンモニアガス1603をるつぼに進入させ、装填体1607の内側表面に対して実質的に平行なGaN装填体301と接触させる、多孔質底部表面1601を含んでもよい。これらの実施形態では、多孔質底部1601は、底部表面1601を横切る十分なアンモニア輸送を可能とする任意の材料を含んでもよい。一例では、底部表面1601は、GaNで構成されてもよい。この態様では、GaN装填体1607の温度勾配および化学的濃度により少なくとも部分的に決定付けられる駆動力503は、内側空洞102内のアンモニアの増加した分圧によりさらに調整され得る。
図16は、一実施形態による、多孔質底部表面1601を有するるつぼ103内の固体GaN装填体1701上にGAN結晶1605を成長させるための反応器処理管1401の断面図である。図示されるように、多孔質底部1601は、アンモニアガス1603を、るつぼ101に進入させ、装填体の上部表面上にGaN単結晶1605を成長させるための固体装填体1701内に、およびそれを通して移す。この実施形態では、固体GaN装填体1701は、GaN粉末の圧縮されたスラブで構成される。一態様では、固体装填体1701は、詰込み管105等の管を使用せずにるつぼ内の装填粉末101を圧縮することにより形成され得る。得られる固体装填体1701は、略ディスク形状を有し、任意の所望の厚さを有するように形成され得る。
図15に示される実施形態と同様に、多孔質底部1601は、底部表面1601を横断する十分なアンモニアの輸送を可能とする任意の材料を含み得る。一例では、底部表面1601は、GaNで構成されてもよい。この態様では、固体GaN装填体1701内の化学的濃度および温度勾配により少なくとも部分的に決定付けられる駆動力503は、るつぼ103の残りの空洞内のアンモニアの増加した分圧によりさらに調整され得る。
様々な他の実施形態では、図16に示される反応器配列および本明細書に記載の関連したプロセスは、図17に示されるように、Al1703の固体多孔質プレートおよび固体GaN装填体1701を通って拡散するNH3ガスを使用してc面配向GaN結晶を製造するために使用され得る。固体GaN装填体1701は、前述のように調製することができ、一方Alの固体多孔質プレートは、任意の好適な方法により調製することができる。
c面GaN結晶成長
本明細書において開示されるような成長するGaN結晶の様々な実施形態は、直径15mmを超えるc面GaN結晶を生成するために使用され得る。図11に示され、AlN結晶に関して説明されるc面結晶成長は、GaN結晶にも同様に適用される。特に、結晶1101は、装填体の上部1100および底部1102に対し十分平行となるように内部GaN装填体等温線を設定することにより、GaN装填体の内側表面上に制御可能に生成される。GaN結晶のc面がより低温の等温線に整列すると、薄い(厚さ2mm未満)c面GaN結晶が生成され得る。したがって、等温線1103間の温度勾配が十分に低い(例えば1mm当たり20℃未満)場合、c面のz方向における成長は、c面のX−Y方向における成長と比較して遅くなる。
さらに別の実施形態では、c面配向GaN結晶は、GaNおよびAlNの混合物で構成される実質的または十分に多孔質装填体を通して拡散したGaおよび窒素を使用して成長
され得る。この実施形態では、GaN/AlN装填体は、図1〜4に関して説明されたプロセスと同様に形成される。一態様では、15mm超のc面GaN結晶が、GaN/AlN装填体の内側表面上に制御可能に成長され得る。
限定ではなく例として、約0.1ミクロンから1mmの範囲内の様々なサイズの粒子を有するGaN粉末が、約0.1ミクロンから1mmの様々なサイズのAlN粉末と混合される。GaNおよびAlN粉末の分布は、無作為な混合であってもよく、または、具体的な所望の分布まで調整されてもよい。GaN/AlN粉末混合物は、装填体301と同様のGaN/AlN装填体を生成するために、前述のものと実質的に同様の様式で、るつぼおよび詰込み管により画定される、るつぼ内の環状空洞内に投入および圧縮される。
複数層結晶成長
図17は、一実施形態による、c面配向AlN結晶の上にc面配向GaN結晶を成長させるために使用され得る枯渇したAlN装填体605を含有するるつぼ103の断面図である。AlN結晶603は、図1〜14に関して前述された方法またはプロセスのいずれかに従い、枯渇したAlN装填体605上に成長される。
この実施形態では、枯渇したAlN装填体605に、GaN粉末が再充填される。GaN粉末1802は、るつぼ103の内壁107と枯渇したAlN体605の外部表面303との間に詰め込まれる。これにより、GaN/AlN界面装填体1800を含有する詰め込まれたるつぼ30が得られる。GaN/AlN界面体を有する詰め込まれたるつぼ30は、図14に示される炉140と同様の高温管状炉内に設置される。次いで、詰め込まれたるつぼ30は、1つまたは複数の抵抗加熱要素1403により加熱される。炉140は、処理管1401の周りに好適な断熱材1405を含み、さらに、内部温度場および処理管内の詰め込まれたるつぼ30の布置を制御するために、処理管1401の上部1405および底部1407にAl断熱材の1つまたは複数の層1404を含む。
高温管状炉140は、約1×10−2トル未満の真空まで排気され、窒素で再充填され、パージされ、次いで再び約1×10−2トル未満の真空まで排気される。詰め込まれたるつぼ30は、中でも酸化物、炭化物および酸窒化物等のGaN/AlN界面装填体1800内の自然不純物を除去し、GaNを焼結するために、真空下で約2時間約800℃まで加熱される。その後、炉140にアンモニアが980トルの圧力まで再充填される。
次いで、詰め込まれたるつぼ30は、1時間にわたり1000〜1230℃に加熱され、約8時間1000〜1230℃でソーキングされる。このソーキング期間中、GaN/AlN界面装填体1800のGaN部分の外壁からGaおよびNが解離する。GaN/AlN界面装填体1800にわたる化学的濃度および温度勾配により少なくとも部分的に制御される駆動力503が、るつぼ103の内側で確立される。解離したGaおよびNが多孔質GaN/AlN界面体装填体を通って中空内部空洞102内に拡散するように、駆動力503はGaN/AlN界面体装填体を横切る。一態様では、熱的および化学的駆動力は、複数層の断熱材により確立される内部温度場、管状炉の内側のるつぼの布置、管状炉140の内側の内部断熱材、粒子サイズ、およびGaN体の厚さにより少なくとも部分的に制御される。GaおよびNは、GaN粉末1802を通ってGaN/AlN界面装填体1800の内部表面に拡散し、既存のAlN結晶上でGaN層の再核生成が生じる。
処理管1401に提供されるアンモニアは、窒素分圧を高めるための活性窒素源として機能する。AlN結晶上のGaN結晶の初期核生成およびその後の成長は、GaN粉末粒子サイズ、GaN体部分の詰込み密度、およびアンモニア流速により影響される。
約8時間後、るつぼは1時間にわたり200℃未満まで冷却され、約3時間静置される
。炉140は、1×10−2未満まで真空化され、ほぼ大気圧まで窒素で再充填/パージされ、るつぼ103が取り出される。
ここで、GaN/AlN界面装填体1800は、GaN部分1802が枯渇しており、GaN粉末1802の添加前の枯渇したAlN装填体605の外径と同様の外径を有する。様々な態様において、直径1mmから15mmの範囲の約50〜200個の結晶が生成される。
この例は、出発材料としての不純物捕捉物質としてInを使用したGaN/In粉末ミックスの実質的/十分な多孔質体を通して拡散したGaおよび窒素を使用して、c面配向GaN結晶を製造する方法を示す。
るつぼ103および1502等のるつぼは、端部が開いている、または閉じた底部を有するものとして説明されているが、本明細書において開示される様々な実施形態は、端部が開いた、または底部が閉じたるつぼとの使用のために修正されてもよい。例えば、装填体301等の装填体を支持するために、るつぼ1502等の端部が開いたるつぼ内に任意の好適な耐熱性材料が位置付けられてもよい。
様々な実施形態において、塩化アルミニウム等の化学的に誘導される源を使用する場合、装填体301または1505等の多孔質装填体は、窒素もアルミニウムも含有する必要はない。しかしながら、他の実施形態では、多孔質AlNフォームが、結晶成長中に消費される一次装填体として使用され得る。これらの実施形態では、AlNフォームは、結晶のその後の成長のためのアルミニウムおよび窒素種の両方の源として機能し得る。代替として、AlNフォームは、消費されない二次多孔質体として使用され得る。例えば、GaN結晶を成長させる場合、多孔質AlNフォーム体は、成長プロセスの間消費されない核生成中心として機能し得る。
一実施形態では、AlNフォームを作成するための方法は、アルミニウムフォームがアンモニアおよび/または窒素雰囲気中でその融点に達するまで、アルミニウムフォームを加熱する工程を含む。これは、任意の環境中で任意の圧力で、例えば大気圧、低圧または高圧で行われてもよい。別の実施形態では、Alフォームは、アンモニア環境中でアルミニウム融点を超える温度まで加熱されてもよく、圧力が急速に大気圧まで低減され、それによりフォーム状アルミニウムの急速窒化がもたらされる。
様々な実施形態において、AlまたはGaを含むがこれらに限定されない結晶源材料が、多孔質装填体と接触する多結晶物質として提供され得る。例えば、AlNの源は、大型多結晶管状構造であってもよく、多結晶管状構造の内側に位置付けられた圧縮されたAlN装填体、または非AlN多孔質体と併せて使用される。
フォーム構造に加えて、本明細書において開示されるシステムおよび方法のいずれかにおいて使用される装填体または二次多孔質体は、in situで焼結された焼結セラミック粉末、事前に焼結されたセラミック粉末、耐火性金属バッフル、耐火性金属メッシュ、金属フォームまたはセラミックフォームを含み得る。
明示的または内在的に開示される実施形態のいずれかにおいて、成長した結晶は、結晶成長期間中にドーパント源を反応器または炉内に導入することによりドープされてもよい。ドーパント源は、固体または気体の源であってもよい。一態様では、るつぼは、装填体の内側への気体種の拡散を可能とし得る。別の態様では、固体ドーパント源は、装填粉末と混合されてもよく、または、単に詰め込まれたるつぼと共に反応器もしくは炉内に設置されてもよい。さらに、固体ドーパント源は、熱的に、または化学分解により活性化され
てもよい。
上で開示された具体的実施形態からの変形例が本発明により包含されることが、当業者に理解される。本発明は、上記実施形態に制限されるべきではなく、以下の特許請求の範囲により評価されるべきである。

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  1. 明細書中に記載の発明。
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