JP2019031223A - ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】テレスコ調整機構を有するステアリング装置において、組付性を向上させ、且つ良好なテレスコ操作性を向上する。【解決手段】ステアリング装置10は、アウタコラム12の一対のクランプ部23,23を挟み込む一対のアウタコラム支持部11a,11aを有した車体取付ブラケット11を含む。ストッパブラケット40は、前記一対のクランプ部23,23間に位置してインナパイプ13に固定される。ハンガーブラケット50は、前記ストッパブラケット40に組み付けられるとともに、一対の側板51,51を前記一対のクランプ部23,23と前記一対のアウタコラム支持部11a,11aとの間に介在する。ガイド機構60は、前記ストッパブラケット40に対し前記ハンガーブラケット50を車両前後方向の変位を規制しつつ車幅方向へ変位可能に案内する。支持機構70は、前記ストッパブラケット40に対し前記ハンガーブラケット50を支持する。【選択図】図2

Description

本発明は、テレスコ調整機構を有したステアリング装置の改良技術に関する。
車両は、様々な体格の運転者が運転する。近年、各運転者の体格に合わせて、ステアリングホイールの位置を前後方向に調節(いわゆる、テレスコ調整)することができるテレスコ調整機構を有した、ステアリング装置が知られている。特許文献1のステアリング装置は、ステアリングシャフトを内在したインナパイプを、車両前後方向へ移動及び固定可能に保持するようにアウタコラムを有している。
特許文献1のステアリング装置は、車体取付ブラケットを介して車体にアウタコラムを取り付けている。このアウタコラムは、インナパイプを車両前後方向へ移動及び固定可能に保持する一対のクランプ部を備える。固定ブラケットは、一対のクランプ部の車幅方向両側を挟み込む、一対のアウタコラム支持部を有する。一対のクランプ部と一対のアウタコラム支持部とをクランプ用ボルトが貫通したロックレバーによって締め付けられる。
インナパイプには、テレスコ調整範囲を規制するブラケットが設けられている。このブラケットは、インナパイプに溶接されたストッパブラケットと、このストッパブラケットに車幅中央でボルト止めされたハンガーブラケットとからなる。このハンガーブラケットは、一対の側板と、この一対の側板の下端同士を繋ぐ前後の連結片とからなる。一対の側板は、一対のクランプ部と一対のアウタコラム支持部との間に介在している。これにより、ステアリング装置の剛性及びテレスコ方向の締付保持力を向上させている。
上述のように、ハンガーブラケットは、ストッパブラケットに車幅中央でボルト止めされているので、このストッパブラケットに対して車幅方向と上下方向のどちらへも相対変位しない。運転者がテレスコ調整作業を終えて、ロックレバーを締め付けたときに、一対の側板の下端同士を繋ぐ連結片が、ロックレバーの締め付け操作に対する抵抗とならないようにすると、より好ましい。
特開2016−203911号公報
本発明は、テレスコ調整機構を有するステアリング装置において、組付性を向上させ、且つ良好なテレスコ操作性を有するステアリング装置の提供を課題とする。
請求項1による発明によれば、ステアリングシャフトを内在し且つ回転可能に支持したインナパイプと、このインナパイプを車両前後方向へ移動及び固定可能に保持する一対のクランプ部を備えたアウタコラムと、前記一対のクランプ部の幅方向両側を挟み込む一対のアウタコラム支持部を有し、車体に取り付け可能な車体取付ブラケットと、前記インナパイプを、前記一対のクランプ部及び前記一対のアウタコラム支持部を介して締付可能なクランプ用ボルトを有する締結機構と、前記インナパイプに固定され、前記一対のクランプ部間に位置したストッパブラケットと、このストッパブラケットの下端に組み付け可能なハンガーブラケットとを備えたステアリング装置において、
前記ハンガーブラケットは、テレスコ調整用長孔が形成された一対の側板を有し、この一対の側板は、前記一対のクランプ部と前記一対のアウタコラム支持部との間に介在し、前記ストッパブラケットに対し、前記ハンガーブラケットを車両前後方向への相対変位を規制しつつ車幅方向へは相対変位が可能に案内するガイド機構と、前記ストッパブラケットに対し、前記ハンガーブラケットを支持する支持機構とを備えている、ことを特徴とする。
請求項2に記載のごとく、好ましくは、前記支持機構は、前記ガイド機構によって、前記ストッパブラケットに対し前記ハンガーブラケットを車両前後方向への相対変位を規制する状態を維持する、維持部を含んでいる。
請求項3に記載のごとく、好ましくは、前記支持機構は、前記ストッパブラケットの下面に位置し且つ車幅方向に貫通した溝と、この溝に対し、車幅方向へ相対変位が可能に且つ車両前後方向への相対変位が規制されて嵌め込み可能な、前記ハンガーブラケットの嵌合片と、前記維持部とからなり、この維持部は、前記嵌合片の後端から上方へ延びた鍔部によって構成されている。
請求項4に記載のごとく、好ましくは、前記支持機構は、前記ストッパブラケットの下面に位置し且つ車幅方向に貫通した溝と、この溝に対し、車幅方向へ相対変位が可能に且つ車両前後方向への相対変位が規制されて嵌め込み可能な、前記ハンガーブラケットの嵌合片と、前記維持部とからなり、この維持部は、前記溝の前縁から下方へ延びた鍔部によって構成されている。
請求項1に係る発明では、ガイド機構は、ストッパブラケットに対し、ハンガーブラケットを車幅方向へ相対変位が可能としている。支持機構は、ストッパブラケットに対し、ハンガーブラケットを支持している。このため、ストッパブラケットにハンガーブラケットを組み付けるときに、ストッパブラケットに対するハンガーブラケットの位置を、上下左右へ自動的に調整することが可能である。例えば、ストッパブラケットはインナパイプに溶接等によって固定された場合には熱歪みが発生し得る。また、ステアリング装置の各部には寸法公差がある。この場合であっても、ストッパブラケットに対するハンガーブラケットの位置が、上下左右へ自動的に調整されるので、熱歪みや公差を一層吸収できる。従って、ストッパブラケットに対し、ハンガーブラケットを容易に組み付けることができる。テレスコ調整機構を有するステアリング装置において、組付性を向上させ、且つ良好なテレスコ操作性を有する。
さらには、ハンガーブラケットはストッパブラケットに対して、車幅方向への相対変位を可能に、且つフローティング支持されている。つまり、ストッパブラケットに対してハンガーブラケットをボルト止めしていない。クランプ用ボルトを締め付けるときに、ストッパブラケットに対してハンガーブラケットが突っ張らない。このため、クランプ用ボルトを締め付けるときの締め付け力は、ブラケット同士のボルト止めに起因して減衰しない。従って、一対のクランプ部と一対のアウタコラム支持部とによって、一対の側板を締め付ける締め付け力を、より一層増すことができる。一対の側板のそれぞれ両面の摩擦力が増すことによって、安定した衝突エネルギーの吸収性能を、より一層十分に確保することができる。
しかも、クランプ用ボルトを締め付けるときの、締め付け力の減衰を極力抑制することができる。このため、クランプ用ボルトを締め付けるときの、締め付け操作性を高めることができる。
請求項2に係る発明では、ストッパブラケットに対し、ハンガーブラケットを車両前後方向への相対変位を規制する状態を、維持部によって維持することができる。このため、二次衝突に伴って発生した衝突エネルギーが、ストッパブラケットからハンガーブラケットに伝わり、ハンガーブラケットが衝突エネルギーを十分に受けることができる。これにより、所望のエネルギー吸収量を維持することができる。
請求項3に係る発明では、ハンガーブラケットの嵌合片の後端から上方へ延びた鍔部によって、維持部を簡単な構成とすることができる。
請求項4に係る発明では、ストッパブラケットの下面に位置し且つ車幅方向に貫通した溝の前縁から、下方へ延びた鍔部によって、維持部を簡単な構成とすることができる。
本発明によるステアリング装置の左側面図である。 図1の2−2線に沿った断面図である。 図2に示されるテレスコ調整機構周りの拡大図である。 図3に示されるストッパブラケットとハンガーブラケットの組み合わせ構造を下方から見た斜視図である。 図3の5−5線に沿った断面図である。 図5に示されるインナパイプとストッパブラケットの組み付け構造を下方から見た斜視図である。 図4に示されるハンガーブラケットの斜視図である。 図5の8−8線に沿った断面図である。 図5の9−9線に沿った断面図である。 本発明の変形例1〜2によるステアリング装置の構成図である。 本発明の変形例3によるステアリング装置の断面図である。
本発明を実施するための形態を、添付図に基づいて以下に説明する。なお、説明中、左右とは車両の乗員を基準として左右、前後とは車両の進行方向を基準として前後を指す。また、図中Frは前、Rrは後、Leは乗員から見て左、Riは乗員から見て右、Upは上、Dnは下を示している。
実施例に係るステアリング装置について図1〜図9に基づき説明する。図1に示されるように、ステアリング装置10は、車体に取り付け可能であって、いわゆるテレスコピック機能を有する。すなわち、ステアリング装置10は、車体に取り付けた状態において、乗員が自身の体格に合わせてステアリングホイール15の位置を車両前後方向に調節することができる。さらに、ステアリング装置10は、車体に対するステアリングホイール15の上下方向の傾き調整(チルト調整)をすることができる。
図1及び図2に示されるように、このステアリング装置10は、車体に取り付け可能な車体取付ブラケット11と、この車体取付ブラケット11に上下移動可能(揺動可能)に支持されるアウタコラム12と、このアウタコラム12に車両前後方向へ移動及び固定可能に保持された円筒状のインナパイプ13と、このインナパイプ13に内在したステアリングシャフト14と、アウタコラム12に対してインナパイプ13を締結可能な締結機構30とを有する。
このように、アウタコラム12は、車体取付ブラケット11を介して車体に取り付け可能である。ステアリングシャフト14は、アウタコラム12とインナパイプ13とに回転可能に支持されている。ステアリングシャフト14の後端には、ステアリングホイール15が取り付けられている。
図2に示されるように、車体取付ブラケット11は、幅方向両側から下方へ延びる一対のアウタコラム支持部11a,11a(側板部11a,11a)を有する。この一対のアウタコラム支持部11a,11aは、互いに略平行に対向し合った平板状に形成されてなり、それぞれ、上下方向に長いチルト調整用の長孔11b,11bが形成されてなる。
アウタコラム12は、ステアリングホイール15側(図1参照)から見て略逆U字状に形成されてなる。すなわち、アウタコラム12は、インナパイプ13の外周面を保持するパイプ保持部21と、このパイプ保持部21の軸方向に沿って形成された開口22と、この開口22の幅方向両側で且つパイプ保持部21から延びる一対のクランプ部23,23とからなる、一体成形品である。
この一対のクランプ部23,23は、一対のアウタコラム支持部11a,11a間に位置している。一対のクランプ部23,23の車幅方向外面は、一対のアウタコラム支持部11a,11aの車幅方向内面に隣接している。この一対のアウタコラム支持部11a,11aは、一対のクランプ部23,23の幅方向両側を挟み込み可能である。さらに、この一対のクランプ部23,23は、それぞれ車幅方向に貫通した一対のボルト挿通孔23a,23aを有する。
この一対のクランプ部23,23同士は、締結機構30によって締結可能である。この締結機構30は、クランプ用ボルト31と締結カム32と操作レバー33とナット34とからなる。
クランプ用ボルト31は、一対のアウタコラム支持部11a,11aの各長孔11b,11bと、一対のクランプ部23,23の各ボルト挿通孔23a,23aとを貫通している。アウタコラム12は、クランプ用ボルト31によって車体取付ブラケット11に支持される。また、クランプ用ボルト31は、インナパイプ13を、一対のクランプ部23,23及び一対のアウタコラム支持部11a,11aを介して締付可能である。
締結カム32と操作レバー33とは、一対のアウタコラム支持部11a,11aの一方、例えば、ステアリングホイール15側から見て左のアウタコラム支持部11aの車幅方向外側に位置している。ナット34は、他方の車幅方向外側に位置するとともに、クランプ用ボルト31にねじ込まれている。
締結カム32は、互いに対向し合う、固定カム35と可動カム36とからなる。固定カム35と可動カム36との、互いに対向し合う対向面にはカム山が形成されてなる。この固定カム35は、ステアリングホイール15側から見て左のアウタコラム支持部11aの長孔11bに対し、上下スライド可能且つ回転を規制されて嵌め込まれている。クランプ用ボルト31は、固定カム35を貫通している。可動カム36は、操作レバー33に嵌め込まれている。
操作レバー33は、クランプ用ボルト31を回転操作する操作部材である。この操作レバー33は、可動カム36と共に回転可能に、クランプ用ボルト31に取り付けられている。
操作レバー33が、図1に実線によって示される移動位置P1にあるときには、図2に示される固定カム35と可動カム36とは近接しており、間隔Crが狭い。これにより、パイプ保持部21によるインナパイプ13の固定が解除され、このインナパイプ13を車両前後方向へ変位させることができる。このように、クランプ用ボルト31を一方へ回して締結機構30を緩めることにより、アウタコラム12に対するインナパイプ13の車両前後方向の位置を調整可能な移動モードとすることができる。
その後、操作レバー33を、図1において反時計回り方向へ回転操作することにより、想像線によって示される規制位置P2に切り替えると、固定カム35と可動カム36とは離間し、隙間Crが広くなる。一対のクランプ部23,23同士は、固定カム35とナット34とにより締め付けられた一対のアウタコラム支持部11a,11aに押圧されて、互いに接近するように変形する。このように、クランプ用ボルト31を他方へ回して締結機構30を締め付けることにより、アウタコラム12に対するインナパイプ13の車両前後方向の移動を規制する規制モードとすることができる。
アウタコラム12は、一対の引っ張りばね37,37によって車体取付ブラケット11の車幅方向両側に吊り下げられている。操作レバー33によってクランプ用ボルト31を緩めたときに、一対の引っ張りばね37,37はアウタコラム12を付勢力によって保持する。
以上の説明から明らかなように、締結機構30は、アウタコラム12によるインナパイプ13の保持状態を、移動モードと規制モードとに、切り替え可能である。すなわち、この締結機構30は、アウタコラム12に対するインナパイプ13の長手方向の移動を許容する許容状態と、規制する規制状態とに切り替える。規制モードでは、インナパイプ13は、アウタコラム12に対し摩擦力によって保持される。このように、インナパイプ13は、アウタコラム12によって車両前後方向へ移動可能及び固定可能に保持されている。
さらに、図3及び図4に示されるように、ステアリング装置10は、ストッパブラケット40とハンガーブラケット50とガイド機構60と支持機構70とを含む。
図3、図5及び図6に示されるように、ストッパブラケット40は、インナパイプ13に溶接により固定されてなり、一対のクランプ部23,23間に位置している。詳しく述べると、このストッパブラケット40は、インナパイプ13から径外方へ延びて、一対のクランプ部23,23の間に位置しており、インナパイプ13の長手方向に長い。このストッパブラケット40は、金属製の板材の折り曲げ成型品であって、ステアリングホイール15側(図1参照)から見て略U字状断面に構成されており、U字の開放端をインナパイプ13の外周面に接合されてなる。この略U字状断面のストッパブラケット40は、クランプ用ボルト31の長手方向に互いに離間し且つ向かい合う平板状の一対の延出板41,41と、略U字状断面の底を成す平板状の底板42とからなる。
このストッパブラケット40は、クランプ用ボルト31を挿通することが可能な一対のテレスコ調整用長孔43,43を有する。この一対のテレスコ調整用長孔43,43は、一対の延出板41,41にそれぞれ形成されてなり、インナパイプ13の長手方向に長い。
このストッパブラケット40の外周面には、スライダ44が嵌め込まれている。詳しく述べると、このスライダ44は、一方の延出板41と底板42とに当接してスライド可能な樹脂製の成型品である。このスライダ44には、テレスコ調整用長孔43に嵌め込まれて相対変位可能なスライダヘッド44aを有する。このスライダヘッド44aには、クランプ用ボルト31を挿通することが可能な挿通孔44bが形成されてなる。
スライダ44と、クランプ用ボルト31に対してインナパイプ13とストッパブラケット40とがテレスコ調整用長孔43の長さの範囲に相対変位が可能である。テレスコ調整の範囲は、テレスコ調整用長孔43とスライダヘッド44aとの相対変位可能量によって決まる。図1に示されるように、操作レバー33が移動位置P1にある移動モードのときには、スライダ44は、テレスコ調整用長孔43に対して相対的にスライド可能である。このため、この移動モードのときのインナパイプ13の移動可能範囲は、スライダヘッド44aに対してテレスコ調整用長孔43の長手方向の両端が当たる範囲である。樹脂製のスライダ44なので、テレスコ調整用長孔43の前端や後端に当たったときの音を、抑制することができる。
図6に示されるように、ストッパブラケット40の長手方向両側には、車幅方向へ延びる前後の溝45,46が形成されてなる。この前後の溝45,46は、ストッパブラケット40の底板42の長手方向の一部を、幅方向に切り欠かれた構成である。前後の溝45,46は、ストッパブラケット40を車幅方向に貫通するとともに、上下にも貫通している。この前後の溝45,46は、ストッパブラケット40の上下方向に貫通しない凹みとしてもよい。
図3〜図5及び図7に示されるように、ハンガーブラケット50は、ストッパブラケット40の下端に組み付け可能であって、ストッパブラケット40に沿って長手方向に長い。このハンガーブラケット50は、金属製の板材の折り曲げ成型品であって、一対の側板51,51と、これらの側板51,51の下端同士を繋いでいる前後の連結片52,53とからなる。
この一対の側板51,51は、クランプ用ボルト31の長手方向に互いに離間し且つ互いに向かい合う平板であって、一対のクランプ部23,23と一対のアウタコラム支持部11a,11aとの間に介在するよう、ストッパブラケット40に装着される。詳しく述べると、一対のアウタコラム支持部11a,11aの車幅方向内面と、一対のクランプ部23,23の車幅方向外面との間には、予め設定された一定の隙間Sp,Spを有している(図3参照)。この左右の隙間Sp,Spに一対の側板51,51が介在している。より詳しく述べると、移動モードのときには、一対の側板51,51は、左右の隙間Sp,Spに対して車幅方向へ若干の相対変位が可能に介在している。
さらに、この一対の側板51,51は、一対のテレスコ調整用長孔54,54を有している(図4参照)。この一対のテレスコ調整用長孔54,54は、クランプ用ボルト31を挿通させることが可能であって、インナパイプ13の長手方向に長い。この一対のテレスコ調整用長孔54,54の長さは、ストッパブラケット40のテレスコ調整用長孔43,43の長さと同じ又はそれ以上に設定される。
前後の連結片52,53は、ハンガーブラケット50を長手方向(車両前後方向)から見てアーチ状を呈している。
前方の連結片52は、一対の側板51,51の前端間を繋いでいる。この前方の連結片52は、一対の側板51,51の下端からハンガーブラケット50の幅中央へ向かって斜め上方へ延びた一対の斜片部52a,52aと、この斜片部52a,52aの上端間を繋いでいる略水平な上片部52bとからなる。
後方の連結片53は、一対の側板51,51の後端間を繋いでいる。この後方の連結片53は、一対の側板51,51の下端からハンガーブラケット50の幅中央へ向かって斜め上方へ延びた一対の斜片部53a,53aと、この斜片部53a,53aの上端間を繋いでいる略水平な上片部53bとからなる。
図6及び図7に示されるように、前方の連結片52の上片部52bの前後方向幅Wf1は、ストッパブラケット40の前方の溝45の溝前後方向幅Wf2よりも若干小さい(Wf1<Wf2)。後方の連結片53の上片部53bの前後方向幅Wr1は、ストッパブラケット40の後方の溝46の溝前後方向幅Wr2よりも若干小さい(Wr1<Wr2)。前方の連結片52の上片部52bは、前方の溝45に車幅方向へ相対変位が可能に嵌め込まれている。前方の連結片52は、前方の溝45に対して車両前後方向への相対変位が規制される。一方、後方の連結片53の上片部53bは、後方の溝46に車幅方向へ相対変位が可能に嵌め込まれている。後方の連結片53は、後方の溝46に対して車両前後方向への相対変位が規制される。
上述のように、前方の連結片52は、一対の側板51,51の下端と上片部52bとの間に、一対の斜片部52a,52aを有している。後方の連結片53は、一対の側板51,51の下端と上片部53bとの間に、一対の斜片部53a,53aを有している。ハンガーブラケット50の側板51,51に車幅方向の外側からの力を受けたときに、斜片部52a,52a及び斜片部53a,53aは車幅中央へ向かって弾性変形し易い。一対の斜片部53a,53aも同様である。従って、一対の側板51,51は車幅方向の外側からの力により、車幅中央へ向かって弾性変形し易い。
図4、図5及び図7に示されるように、前方の連結片52の上片部52bは、爪部52cを有する。この爪部52cは、ハンガーブラケット50の幅中央に位置して、上片部52bの前端から前上方へ段差状に延びている。前方の連結片52が前方の溝45に嵌め込まれた状態において、この爪部52cは、ストッパブラケット40の底板42の上面42bに掛けられている(図5参照)。このため、前方の連結片52が前方の溝45から脱落することはない。
図8に示されるように、爪部52cが底板42の上面42bに掛けられた状態において、上片部52bの上面52dから前方の溝45の底面45aまでの高さ(隙間)の大きさΔfのことを、以下「前側の隙間の大きさΔf」という。前方の連結片52は、前側の隙間の大きさΔfの分だけ、車両上下方向への相対変位が許容されている。爪部52cが底板42の上面42bに接した位置は、前方の連結片52がストッパブラケット40に対して下方へ相対変位する下限点である。上片部52bの上面52dが前方の溝45の底面45aに接した位置は、前方の連結片52がストッパブラケット40に対して上方へ相対変位する上限点である。爪部52cは、ストッパブラケット40の一対の延出板41,41間の範囲内で、車幅方向への相対変位が許容される。
図4、図5及び図9に示されるように、ストッパブラケット40の底板42の下面42aには、後方の溝46の近傍に止め部47が、ボルト等の固定部材48によって取り外し可能に取り付けられている。この止め部47は、底板42に沿って後方の溝46の一部を塞ぐように延びた平板によって構成されている。このため、後方の連結片53が後方の溝46に嵌め込まれた状態において、後方の連結片53が後方の溝46から脱落することはない。この止め部47は、例えば図示せぬワイヤハーネスを支持するための、ハーネス支持ブラケット49の基板によって兼ねる。
この状態において、図9に示されるように、後方の溝46の深さDp2と後方の連結片53の上片部53bの厚みt1との、差Δrのことを、以下「後側の隙間の大きさ差Δr」という。後の連結片53は、後側の隙間の大きさ差Δrの分だけ、車両上下方向への相対変位が許容されている。上片部53bの下面が止め部47に接した位置は、後方の連結片53がストッパブラケット40に対して下方へ相対変位する下限点である。上片部53bの上面53cが後方の溝46の底面46aに接した位置は、後方の連結片53がストッパブラケット40に対して上方へ相対変位する上限点である。このように、後方の連結片53は、後方の溝46の底面46aと止め部47との間で、車両上下方向への相対変位が許容されている。止め部47は、後方の連結片53の上片部52bの車幅方向の長さの範囲内で、車幅方向への相対変位が許容される。
以上の説明から明らかなように、前後の溝45,46の左右方向長さは、ストッパブラケット40の左右方向幅に相当する。前後の溝45,46の各々の縁は、前後の連結片52,53の車幅方向への相対変位と上下方向への相対変位の、両方を案内する。前後の溝45,46における、左右方向の長さ全体が、前後の連結片52,53を案内するので、ハンガーブラケット50を車幅方向と上下方向とに円滑に相対変位させることができる。
図5、図8及び図9に示されるように、ガイド機構60は、前後の溝45,46と前後の連結片52,53とによって構成されている。このガイド機構60は、ストッパブラケット40にハンガーブラケット50を、車両前後方向への相対変位を規制しつつ車幅方向へは相対変位が可能に案内する。このように、ガイド機構60を、溝45,46と連結片52,53との組み合わせだけによる、簡単な構成とすることができる。
しかも、ハンガーブラケット50に一体に形成されてなる爪部52cを、底板42の上面42bに掛けるだけの構成によって、ストッパブラケット40に対するハンガーブラケット50の下限高さの位置決めと脱落防止とを行うことができる。また、ストッパブラケット40の底板42に、止め部47を取り付けるだけの構成によって、ストッパブラケット40に対するハンガーブラケット50の下限高さの位置決めと脱落防止とを行うことができる。
支持機構70は、前側の支持機構71と後側の支持機構72とからなる。前側の支持機構71は、ストッパブラケット40の底板42の上面42b及び前の溝45の底面45aと、ハンガーブラケット50の前の連結片52及び爪部52cと、によって構成されている。後側の支持機構72は、ストッパブラケット40の後の溝46の底面46aと、ハンガーブラケット50の後の連結片53と、止め部47とによって構成されている。この支持機構70は、ストッパブラケット40にハンガーブラケット50を、車両上下方向への相対変位を予め設定された一定の範囲内で許容しつつ支持、つまりフローティング支持している。
以上の説明から明らかなように、図5〜図9を参照すると、支持機構70のなかの、後側の支持機構72は、ストッパブラケット40の下面42aに位置し且つ車幅方向に貫通した溝46(後方の溝46)と、この溝46に対し車幅方向へ相対変位が可能に且つ車両前後方向への相対変位が規制されて嵌め込み可能なハンガーブラケット50の嵌合片53(後方の連結片53)と、維持部47(止め部47)とからなる。このように、後側の支持機構72は、ガイド機構60によって、ストッパブラケット40に対しハンガーブラケット50を車両前後方向への相対変位を規制する状態を維持する、維持部47を含んでいる。
このため、ストッパブラケット40に対し、ハンガーブラケット50を車両前後方向への相対変位を規制する状態を、維持部47によって維持することができる。このため、二次衝突に伴って発生した衝突エネルギーを、ストッパブラケット40からハンガーブラケット50に十分に伝えることができる。ハンガーブラケット50が衝突エネルギーを十分に受けることができるので、所望のエネルギー吸収量を維持することができる。
ここで、前記前後の溝45,46の深さDp1,Dp2は、ガイド機構60と支持機構70の機能を確実に発揮できるように、設定される。つまり、ストッパブラケット40にハンガーブラケット50を、(1)車両前後方向への相対変位を規制しつつ車幅方向へは相対変位が可能に案内することができ、しかも(2)車両上下方向への相対変位を予め設定された一定の範囲内で許容しつつ支持することができることである。この深さDp1,Dp2は、少なくとも底板42の厚みt2の大きさに設定されることが好ましい。
このように、ステアリング装置10は、ガイド機構60と支持機構70とを備えているので、ストッパブラケット40にハンガーブラケット50を組み付けるときに、ストッパブラケット40に対するハンガーブラケット50の位置を、上下左右へ自動的に調整することが可能である。例えば、ストッパブラケット40はインナパイプに溶接等によって固定された場合には熱歪みが発生し得る。また、ステアリング装置10の各部には寸法公差がある。この場合であっても、ストッパブラケット40に対するハンガーブラケット50の位置が、上下左右へ自動的に調整されるので、熱歪みや公差を一層吸収できる。従って、ストッパブラケット40に対し、ハンガーブラケット50を容易に組み付けることができる。
しかも、前後の溝45,46と前後の連結片52,53との組み合わせ構造を主として、ガイド機構60と支持機構70の両方が構成される。このため、ガイド機構60と支持機構70をシンプルな構成にすることができる。
さらには、ハンガーブラケット50はストッパブラケット40に対して、車幅方向への相対変位を可能に、且つフローティング支持されている。つまり、ストッパブラケット40に対してハンガーブラケット50をボルト止めしていない。クランプ用ボルト31を締め付けるときに、ストッパブラケット40に対してハンガーブラケット50が突っ張らない。また、側板51だけが傾いたときに、この側板51と共にテレスコ調整用長孔54の縁が傾いてクランプ用ボルト31の外周面に擦れる、いわゆる擦れ現象を防止することができる。このように、クランプ用ボルト31の締め付け操作に対する抵抗を低減することができる。このため、クランプ用ボルト31を締め付けるときの締め付け力は、ブラケット40,50同士のボルト止めに起因して減衰しない。従って、一対のクランプ部23,23と一対のアウタコラム支持部11a,11aとによって、一対の側板51,51を締め付ける締め付け力を、より一層増すことができる。一対の側板51,51のそれぞれ両面の摩擦力が増すことによって、安定した衝突エネルギーの吸収性能を、より一層十分に確保することができる。
しかも、クランプ用ボルト31を締め付けるときの、締め付け力の減衰を極力抑制することができる。このため、クランプ用ボルト31を締め付けるときの、締め付け操作性を高めることができる。
図3に示されたように、操作レバー33が規制位置P2(図1参照)に切り替えられた規制モードでは、一対の側板51,51は、一対のアウタコラム支持部11a,11aと一対のクランプ部23,23とによって締め付けられている。このため、二次衝突に伴って発生した衝突エネルギーを、一対のアウタコラム支持部11a,11aと一対の側板51,51との間の摩擦力、及び、アウタコラム12とインナパイプ13との間の摩擦力によって吸収することができる。
次に、上記図1に示されるステアリング装置10の、種々の変形例について説明する。なお、基本的な構成は上記図1〜図9に示されるステアリング装置10と同じであり、同じ構成については同一符号を付して説明を省略する。また、各変形例は、上記図1〜図9に示されるステアリング装置10と同じ効果を発揮する。
<変形例1>
変形例1のステアリング装置10Aを図10(a)を参照しつつ説明する。図10(a)は、変形例1のステアリング装置10Aのストッパブラケット40とハンガーブラケット50の組み合わせ構造を示し、上記図5に対応している。
変形例1のステアリング装置10Aは、図5に示される後側の支持機構72を、図10(a)に示される後側の支持機構72Aに変更したことを特徴とする。詳しく述べると、変形例は次の2つの点を変更した。第1の変更点は、図5に示される止め部47を廃止したことである。第2の変更点は、図5に示されるハンガーブラケット50の後の連結片53を、図10(a)に示される後の連結片53Aに変更したことである。
変形例1の後の連結片53Aは、上片部53bの後端から上方へ延びる鍔部81(図4及び図7も参照)を有している。この鍔部81の上端は、ストッパブラケット40の底板42よりも上位に位置している。図5に示される止め部47を廃止したので、ハンガーブラケット50は爪部52cを中心として下方へ回ろうとする。このときに鍔部81の上端が下降する回転軌跡は、後の溝46の後縁46bに対して車両前後方向にオーバーラップする。このため、後の連結片53Aが後の溝46から脱落することはない。図5に示される止め部47を廃止することによって、部品数を削減することができる。
以上の説明から明らかなように変形例1では、支持機構70のなかの、後側の支持機構72Aは、ストッパブラケット40の下面42aに位置し且つ車幅方向に貫通した溝46(後方の溝46)と、この溝46に対し車幅方向へ相対変位が可能に且つ車両前後方向への相対変位が規制されて嵌め込み可能な、ハンガーブラケット50の嵌合片53A(後方の連結片53A)と、維持部81とからなる。この維持部81は、嵌合片53Aの後端から上方へ延びた鍔部81によって構成されている。このように、後側の支持機構72Aは、ガイド機構60によって、ストッパブラケット40に対しハンガーブラケット50を車両前後方向への相対変位を規制する状態を維持する、維持部81を含んでいる。
このため、ストッパブラケット40に対し、ハンガーブラケット50を車両前後方向への相対変位を規制する状態を、維持部81によって維持することができる。このため、二次衝突に伴って発生した衝突エネルギーを、ハンガーブラケット50が受けることができるので、所望のエネルギー吸収量を維持することができる。しかも、ハンガーブラケット50の嵌合片53Aの後端から上方へ延びた鍔部81によって、維持部81を簡単な構成とすることができる。
<変形例2>
変形例2のステアリング装置10Bを図10(b),図10(c)を参照しつつ説明する。図10(b)は、変形例2のステアリング装置10Bのストッパブラケット40とハンガーブラケット50の組み合わせ構造を示し、上記図10(a)に対応している。図10(c)は、図10(b)のストッパブラケット40の後部を示している。
変形例2のステアリング装置10Bは、図10(a)に示される後側の支持機構72Aを、図10(b),図10(c)に示される後側の支持機構72Bに変更したことを特徴とする。詳しく述べると、変形例は次の2つの点を変更した。第1の変更点は、図10(a)に示される鍔部81を廃止したことである。第2の変更点は、後の溝46の前縁46cから下方へ延びる鍔部82を有している。この鍔部82の下端は、ストッパブラケット40の底板42よりも下位に位置している。
図5に示される止め部47を廃止したので、ハンガーブラケット50は爪部52cを中心として下方へ回ろうとする。このときに上片部53bの前縁が下降する回転軌跡は、鍔部82に対して車両前後方向にオーバーラップする。このため、上片部53bが後の溝46から脱落することはない。図5に示される止め部47を廃止することによって、部品数を削減することができる。
以上の説明から明らかなように変形例2では、支持機構70のなかの、後側の支持機構72Bは、ストッパブラケット40の下面42aに位置し且つ車幅方向に貫通した溝46(後方の溝46)と、この溝46に対し車幅方向へ相対変位が可能に且つ車両前後方向への相対変位が規制されて嵌め込み可能な、ハンガーブラケット50の嵌合片53(後方の連結片53)と、維持部82とからなる。この維持部82は、溝46の前縁46cから下方へ延びた鍔部82によって構成されている。このように、後側の支持機構72Bは、ガイド機構60によって、ストッパブラケット40に対しハンガーブラケット50を車両前後方向への相対変位を規制する状態を維持する、維持部82を含んでいる。
このため、ストッパブラケット40に対し、ハンガーブラケット50を車両前後方向への相対変位を規制する状態を、維持部82によって維持することができる。このため、二次衝突に伴って発生した衝突エネルギーを、ハンガーブラケット50が受けることができるので、所望のエネルギー吸収量を維持することができる。しかも、ストッパブラケット40の下面42aに位置し且つ車幅方向に貫通した溝46の前縁46cから、下方へ延びた鍔部82によって、維持部82を簡単な構成とすることができる。
<変形例3>
変形例3のステアリング装置10Cを図11を参照しつつ説明する。図11は、変形例3のステアリング装置10Cのストッパブラケット40とハンガーブラケット50の組み合わせ構造を示し、上記図3に対応している。
変形例3のステアリング装置10Cは、ハンガーブラケット50の一対の側板51,51のそれぞれ両面に一対ずつの摩擦版91,92を備えたことを特徴とする。このため、摩擦力を一層高めることができるので、二次衝突に伴う衝突エネルギーを、摩擦力によって吸収する吸収性能を、一層高めることができる。なお、一対の側板51,51の車幅方向外側の面のみに、一対の摩擦版91を備えてもよい。
なお、本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、本発明は、実施例に限定されるものではなく、各種のステアリング装置に適用できる。例えば、本発明は、二次衝突時の衝突エネルギーによって、車体からアウタコラム12を離脱可能な形式のステアリング装置に適用できる。また、本発明は、インナパイプ13の中に摩擦付加パイプを摩擦力によって保持し、この摩擦付加パイプにステアリングシャフトを内在する形式のステアリング装置にも適用できる。この場合には、摩擦付加パイプにストッパブラケット40を固定すればよい。インナパイプ13には、ストッパブラケット40を径外方へ突出するための長孔を設けることによって、互いの干渉を回避することができる。また、本発明では、チルト調整機構の有無は任意である。
また、図4に示される前後の連結片52,53は、一対の側板51,51の前端間及び後端間を繋いだ構成であればよく、例えば上片部52b,53bだけによって構成してもよい。
また、前側の支持機構71は後側の支持機構72と同じ構成であってもよく、後側の支持機構72は前側の支持機構71と同じ構成であってもよい。
本発明のステアリング装置10,10A〜10Cは、乗用車のステアリング系に採用するのに好適である。
10 ステアリング装置
10A ステアリング装置
10B ステアリング装置
10C ステアリング装置
11 車体取付ブラケット
11a アウタコラム支持部
12 アウタコラム
13 インナパイプ
14 ステアリングシャフト
23 クランプ部
31 クランプ用ボルト
40 ストッパブラケット
42a 下面
46 後方の溝
46c 後の溝の前縁
47 維持部(止め部)
50 ハンガーブラケット
51 側板
53 嵌合片(後方の連結片)
53A 嵌合片(後方の連結片)
54 テレスコ調整用長孔
60 ガイド機構
70 支持機構
72 後側の支持機構
72A 後側の支持機構
72B 後側の支持機構
81 維持部(鍔部)
82 維持部(鍔部)

Claims (4)

  1. ステアリングシャフトを内在し且つ回転可能に支持したインナパイプと、
    このインナパイプを車両前後方向へ移動及び固定可能に保持する一対のクランプ部を備えたアウタコラムと、
    前記一対のクランプ部の幅方向両側を挟み込む一対のアウタコラム支持部を有し、車体に取り付け可能な車体取付ブラケットと、
    前記インナパイプを、前記一対のクランプ部及び前記一対のアウタコラム支持部を介して締付可能なクランプ用ボルトを有する締結機構と、
    前記インナパイプに固定され、前記一対のクランプ部間に位置したストッパブラケットと、
    このストッパブラケットの下端に組み付け可能なハンガーブラケットとを備えたステアリング装置において、
    前記ハンガーブラケットは、テレスコ調整用長孔が形成された一対の側板を有し、
    この一対の側板は、前記一対のクランプ部と前記一対のアウタコラム支持部との間に介在し、
    前記ストッパブラケットに対し、前記ハンガーブラケットを車両前後方向への相対変位を規制しつつ車幅方向へは相対変位が可能に案内するガイド機構と、
    前記ストッパブラケットに対し、前記ハンガーブラケットを支持する支持機構とを備えている、ことを特徴とするステアリング装置。
  2. 前記支持機構は、前記ガイド機構によって、前記ストッパブラケットに対し前記ハンガーブラケットを車両前後方向への相対変位を規制する状態を維持する、維持部を含んでいることを特徴とする請求項1記載のステアリング装置。
  3. 前記支持機構は、
    前記ストッパブラケットの下面に位置し且つ車幅方向に貫通した溝と、
    この溝に対し、車幅方向へ相対変位が可能に且つ車両前後方向への相対変位が規制されて嵌め込み可能な、前記ハンガーブラケットの嵌合片と、
    前記維持部とからなり、
    この維持部は、前記嵌合片の後端から上方へ延びた鍔部によって構成されていることを特徴とする請求項2記載のステアリング装置。
  4. 前記支持機構は、
    前記ストッパブラケットの下面に位置し且つ車幅方向に貫通した溝と、
    この溝に対し、車幅方向へ相対変位が可能に且つ車両前後方向への相対変位が規制されて嵌め込み可能な、前記ハンガーブラケットの嵌合片と、
    前記維持部とからなり、
    この維持部は、前記溝の前縁から下方へ延びた鍔部によって構成されていることを特徴とする請求項2記載のステアリング装置。
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