JP2019030831A - 浄水器、浄水器消耗品自動発注システム及び発注方法 - Google Patents

浄水器、浄水器消耗品自動発注システム及び発注方法 Download PDF

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Abstract

【課題】浄水器のカートリッジの交換時期を判定し、自動的にカートリッジを発注する浄水器消耗品自動発注システムを提供する。【解決手段】浄水器は、カートリッジの使用量を検出するセンサと、前記センサが検出したカートリッジの使用量の積算値が所定の閾値に達すると、前記カートリッジの発注処理を行う制御部と、を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、浄水器、浄水器消耗品自動発注システム及び発注方法に関する。
インターネット、スマートフォンの普及により、モノと人を繋ぎ、情報を提供するいわゆるIOT(internet of thing)と呼ばれる技術の普及が急速に進んでいる。例えば、特許文献1には、浄水器の蓋部に設けた蓋開閉検出部が検出した蓋の開閉回数に基づくフィルタの消耗度を示す情報を、携帯端末装置に送信し、携帯端末装置がその消耗度に応じてフィルタの交換を促す情報を表示する技術が開示されている。また、例えば、特許文献2には、浄水処理が行われている状態を検知する検知部とビーコン装置とを備えた浄水器が記載されている。この浄水器では、検知部が検知した浄水処理が行われている時間の合計に基づいて、フィルタの交換時期を通知する信号を、ビーコン装置がユーザの携帯端末装置へ送信する。
特開2015−219688号公報 特開2016−96421号公報
特許文献1、2に記載の技術では、何れの場合も浄水器に通信装置を設け、この通信装置からユーザの携帯端末装置にフィルタの交換を促す情報を送信する。ユーザは、送信された情報を携帯端末装置で確認し、適切なフィルタを選択して購入しなければならず、手間がかかった。
そこでこの発明は、上述の課題を解決することのできる浄水器、浄水器消耗品自動発注システム及び発注方法を提供することを目的としている。
本発明の第1の態様は、カートリッジの使用量を検出するセンサと、前記センサが検出したカートリッジの使用量の積算値が所定の閾値に達すると、前記カートリッジの発注処理を行う制御部と、を備える浄水器である。
また本発明の第2の態様における前記浄水器は、他装置との通信を行う第1通信部、をさらに備え、前記制御部は、前記カートリッジの発注処理において、前記第1通信部を起動し、前記第1通信部を介して所定の信号を送信する。
また本発明の第3の態様における前記浄水器は、前記発注処理に必要な情報の設定を行う設定用装置との通信を行う第2通信部、をさらに備え、前記制御部は、前記設定用装置で設定された情報に基づいて、前記発注処理を行う。
また本発明の第4の態様における前記浄水器は、前記第1通信部および前記第2通信部に電力を供給するボタン電池、をさらに備える。
また本発明の第5の態様における前記制御部は、前記ボタン電池を収容する電池収容部の蓋の開閉を検出すると、前記第2通信部を起動する。
また本発明の第6の態様における前記制御部は、前記ボタン電池を収容する電池収容部の蓋の開閉を検出すると、前記カートリッジの使用量の積算値をリセットする。
また本発明の第7の態様における前記電池収容部の蓋には、前記ボタン電池の縁が挿入しうる溝が設けられている。
また本発明の第8の態様における前記第1通信部は、無線LANにより通信を行う。
また本発明の第9の態様における前記第2通信部は、BLEにより通信を行う。
また本発明の第10の態様における前記制御部は、前記浄水器に電力を供給するボタン電池の残量が所定の閾値に達すると、前記ボタン電池の発注処理を行う。
また本発明の第11の態様は、自装置に電力を供給するボタン電池を装着する電池収容部の蓋に、前記ボタン電池の縁を挿入する溝を設けた浄水器である。
また本発明の第12の態様は、上記の浄水器と、前記浄水器から消耗品の発注情報を取得するECサーバ装置と、を備える浄水器消耗品自動発注システムである。
また本発明の第13の態様は、第9の態様に記載の浄水器と、BLEにより通信可能な携帯通信装置と、前記浄水器から消耗品の発注情報を取得するECサーバ装置と、を備え、前記浄水器と前記携帯通信装置は前記BLEにより、前記浄水器と前記ECサーバ装置との間の無線LANによる通信に必要な設定を行う、浄水器消耗品自動発注システムである。
また本発明の第14の態様は、浄水器が備えるセンサが、カートリッジの使用量を検出し、制御部が、前記センサが検出したカートリッジの使用量の積算値を算出し、前記制御部が、前記積算値が所定の閾値に達すると、前記カートリッジの発注処理を行う、発注方法である。
本発明によれば、浄水器のカートリッジの交換時期を判定し、カートリッジの交換時期を迎えると適切なカートリッジを自動的に発注することができる。
本発明の第一実施形態における浄水器消耗品自動発注システムの概略図である。 本発明の第一実施形態における浄水器の斜視図である。 本発明の第一実施形態における浄水器の分解斜視図である。 本発明の第一実施形態における浄水器を後方から見た平面図である。 本発明の第一実施形態における電池収容部の蓋体の一例を示す第1の図である。 本発明の第一実施形態における電池収容部の蓋体の一例を示す第2の図である。 本発明の第一実施形態における浄水器消耗品自動発注システムの機能ブロック図である。 本発明の第一実施形態における制御装置等の実装例を示すブロック図である。 本発明の第一実施形態における自動発注処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第二実施形態における自動発注処理の一例を示すフローチャートである。
<第一実施形態>
以下、本発明の一実施形態による自動発注処理を図1〜図9を参照して説明する。
図1は、本発明の第一実施形態における浄水器消耗品自動発注システムの概略図である。
浄水器消耗品自動発注システム70は、浄水器10からカートリッジの発注を受け、浄水器10のユーザへ新品のカートリッジを納品するシステムである。浄水器消耗品自動発注システム70は、浄水器10と、携帯通信装置20と、EC(Electronic Commerce)サーバ装置30を含む。浄水器10および携帯通信装置20とECサーバ装置30とはインターネット等のネットワークを介して通信可能に接続されている。浄水器10と携帯通信装置20とは、所定の操作を行ったときにBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)によって通信可能に接続される。
浄水器10は、ユーザの自宅やオフィス等の水栓の蛇口に取り付けられた蛇口直付け型の浄水器である。浄水器10は、浄水、原水、シャワー等を切り替えて出水することができる。浄水器10は、浄水モードで利用したときの浄水の流量を検出し、検出した流量を積算し、その積算値に基づいて、カートリッジの交換時期を判定する。浄水器10は、カートリッジの交換時期を迎えたと判定すると、自動的にカートリッジを発注する。具体的には、浄水器10は、ECサーバ装置30へ購入対象となるカートリッジの商品名等を含んだ発注情報を送信する。なお、浄水器10は、発注情報を送信するために使用する無線LAN通信機能と、無線LAN通信機能を動作させるための設定を行うために用いるBLE通信機能とを有する。
携帯通信装置20は、例えば、ユーザが所有するスマートフォン等のモバイル端末である。携帯通信装置20は、移動体通信事業者が提供する通信回線網を利用した通信機能(LTE等)、または、無線LANによる通信機能の他、BLE通信機能を有している。BLE通信機能は、ユーザが携帯通信装置20を用いて、浄水器10によるカートリッジの自動発注処理の実行に必要な設定情報を設定するときに使用される。ユーザは、携帯通信装置20を用いて、発注するカートリッジの商品名、個数、発注先のECサイトのURL(Uniform Resource Locator)情報、無線LANの接続情報などを設定する。携帯通信装置20は、これらの設定情報をBLE通信により浄水器10へ送信する。
ECサーバ装置30は、浄水器10からの発注情報を受信し、カートリッジの注文を受け付ける。ECサーバ装置30は、バックヤードの物流システム(図示せず)や決済システム(図示せず)と連携し、注文されたカートリッジをユーザ宛てに納品する。
図2は、本発明の第一実施形態における浄水器の斜視図である。
図3は、本発明の第一実施形態における浄水器の分解斜視図である。
図4は、本発明の第一実施形態における浄水器を後方から見た平面図である。
図2に示すように、本実施形態の浄水器10には、左右水平方向に延びる浄水器本体2の左側に上方に向かって延びる略円柱状のカートリッジ3が取り付けられ、正面視略L字状を呈している。浄水器本体2には、その上部に原水を受け入れる流入口4が形成され、この流入口4がリング状の取り付け治具5を介して蛇口Jに固定されている。また浄水器本体2の下面には、上述した流入口4の略延長線上に原水をそのまま吐出する原水吐出口(不図示)が形成され、さらにこの原水吐出口の周囲に複数のシャワー孔を備えた円環状のシャワー吐出口(不図示)が形成されている。また、カートリッジ3の下部には、浄水を吐出する浄水吐出口3aが形成されている。
浄水器本体2の下面に形成された原水吐出口およびシャワー吐出口と流入口4との間には、流入口4から原水吐出口への流路と、流入口4からシャワー吐出口への流路と、流入口4からカートリッジ3への流路とをそれぞれ切替えるロータリー弁やボール弁などからなる流路切り換え機構K(図3参照)が配置されている。この流路切り換え機構Kには、浄水器本体2のカートリッジ3とは反対側の端部に形成された切換操作部6が連係している。切換操作部6は水平方向に回転軸7を有し、その前部が上下方向(図2中、矢印方向)に揺動可能になっており、この切換操作部6の操作位置(上・中・下)に応じて流路切り換え機構により上記の各流路が切り換えられる。例えば、切換操作部6を、上側に回動させると、カートリッジ3内の濾過材で濾過した浄水が浄水吐出口3aから吐出される。また、切換操作部6を、下側に回動させると、原水が原水吐出口から吐出される。また、切換操作部6を、中間位置に回動させると、シャワー吐出口からシャワー状の原水が吐出される。各出口に対応する切換操作部6の切り替え位置をそれぞれ、浄水位置、シャワー位置、原水位置と呼ぶ。
一方、カートリッジ3は、切換操作部6とは反対側の浄水器本体2の端部に設けられた支持部8へ着脱可能となっている。カートリッジ3の内部には、原水を浄化するフィルタ(例えば中空糸膜)、吸着材(例えば活性炭)が収納された内部ケース9を備えており、カートリッジ3の入口から流入した原水が、内部ケース9と、その外側を覆う外部ケース1との間を通って内部ケース9の上部から内部ケース9内に流入し、下方に向かって流下する途中で吸着材やフィルタにより浄化され、カートリッジ3の出口である浄水吐出口3aから浄水として吐出される。原水が流入口4からカートリッジ3の入口へと流入する流路には、図示しない流量センサ(後述する流量検出部120)が設けられている。この流路は、切換操作部6が浄水位置にある場合に原水が通過する流路である。流量センサは、内部に磁石を有し上流から下流へ流過する流体の流量に応じた速さで回転する軸流式の羽根車(図示せず)と、この羽根車の回転に伴って変位する磁束密度を検知する回転数検知部(図示せず)とを備え、後述する制御装置100が回転数検知部の検知結果に基づきカートリッジ3の入口へ流入する原水の流量(以下、浄水流量と記載する場合がある。)を演算する。
図2、3に示すように、浄水器本体2は、上下分割された外装ケース12,13を備えており、上側の外装ケース12の前側に斜め上方を向く傾斜面14が形成されている。この傾斜面14には、流入口4とカートリッジ3との間の位置に略矩形の開口部15が形成され、この開口部15が形成された位置、つまり流入口4とカートリッジ3との間の外装ケース12,13内に、表示ユニットYが内蔵されている。表示ユニットYは、開口部15を介して視認可能な液晶ディスプレイの表面に配置された表示パネル18、この液晶ディスプレイへの表示制御を行う機能、カートリッジ3へ流入する浄水流量の検出結果に基づき積算流量を演算する機能、カートリッジの交換時期を判定する機能、電源であるボタン電池の残量を検出する機能などを備えたMCU(Micro Control Unit)、カートリッジの発注処理を行う通信チップなどを一体的に備えて構成される。また、表示ユニットYは、樹脂製の防水ケース部11と、流入口4とカートリッジ3との間の流路を形成する原水通水路とを一体的に形成して備えている。表示ユニットYが備えるMCUを制御装置100と記載する。
また、図4に示すように、防水ケース部11の反対側(浄水器本体2の後方側)には、ボタン電池を収容する電池収容部19が配置される。図4にカートリッジ3が取り外された状態において浄水器10を後方から見た図を示す。電池収容部19は、浅底で略有底円筒状のボタン電池を装着する空間と、ボタン電池の出し入れをする開口部と、開口部を閉塞する蓋体17とで構成され、蓋体17は、開口部に着脱可能に嵌合されている。電池収容部19に装着するボタン電池は、制御装置100、流量検出部120、液晶ディスプレイ、通信チップ等へ電力を供給する。ところで、従来、蓋体17の開閉にはコインが用いられる。しかし、浄水器10の電池交換に10円玉等のコインを用意しなければならないことに不便を感じるユーザも存在する。本実施形態ではこの課題に対し、特別な道具を必要とせず、簡便に蓋体17の開閉を行うことができる仕組みを提供する。次に本実施形態の蓋体17の一例を示す。
図5は、本発明の第一実施形態における電池収容部の蓋体の一例を示す第1の図である。
図6は、本発明の第一実施形態における電池収容部の蓋体の一例を示す第2の図である。
図5の上図に、蓋体17に指を差し込むことができる差し込み穴171を設けた例を示す。差し込み穴171は、蓋体17の表面に凹部を形成しており、その形状は、楕円形状、円形状、矩形状など任意であって良い。浄水器10のユーザは、差し込み穴171に指を差し込んで蓋体17を所定の方向に回転させることで蓋体17を開閉することができる。
図5の下図に、蓋体17に突出するつまみ172を設けた例を示す。浄水器10のユーザは、つまみ172を指でつまんで蓋体17を所定の方向に回転させ、蓋体17を開閉することができる。
図6の上図に、蓋体17にボタン電池の縁を挿入することができる差し込み溝173を設けた例を示す。差し込み溝173を設けることにより、ユーザは、例えば、交換用の新しいボタン電池の縁を差し込み溝173に差し込んで回動操作することにより蓋体17を開け、また、交換後の古いボタン電池の縁を差し込み溝173に差し込んで回動操作することにより蓋体17を閉めることができる。
図6の下図に、蓋体17にレバー174を設けた例を示す。浄水器10のユーザは、レバー174を指でつまんで蓋体17を所定の方向に回転させ、蓋体17を開閉することができる。
従来は、蓋体17に10円玉等のコイン類を差し込むことができる溝が設けられ、コインを用いて蓋体17を開閉する構成となっていることが多かった。そのため、身近にコインを用意しなければならず不便に感じることも多かった。これに対し、図5、図6で例示した蓋体17であれば、余計な道具を必要とすることなく、蓋体17を開閉することができ、ユーザの利便性が向上する。
図7は、本発明の第一実施形態における浄水器消耗品自動発注システムの機能ブロック図である。
図7に示すように浄水器10は、制御装置100と、電源部110と、流量検出部120と、無線LAN通信部130と、BLE通信部140と、表示部150とを備える。
電源部110は、制御装置100と、流量検出部120と、無線LAN通信部130と、BLE通信部140と、表示部150に電力を供給するボタン電池である。流量検出部120は、カートリッジ3へ流入する原水の流量(浄水流量)を検出する。無線LAN通信部130は、ECサーバ装置30との通信を行う。無線LAN通信部130は、いわゆるWifi(登録商標)認証を受けた無線LANチップである。BLE通信部140は、BLEチップであり、携帯通信装置20と通信を行う。なお、電源部110の消耗を防ぐため、無線LAN通信部130とBLE通信部140は、通信時のみ起動し、通信が終わると休止状態(スリープモード)に制御される。表示部150は、カートリッジ3や電源部110の利用状況を表示する液晶ディスプレイ、流量が適切かどうかを表示するLED(light emitting diode)等で構成される。
制御装置100は、例えば、MCU等で構成され、入出力部101と、制御部102と、記憶部103とを備える。
入出力部101は、電源部110、流量検出部120、無線LAN通信部130、BLE通信部140、表示部150との間で信号の入出力を行う。
制御部102は、電源部110の残量を検出する電圧検出機能、流量検出部120が検出する浄水流量を積算する機能、無線LAN通信部130およびBLE通信部140を起動、停止させ、必要な情報の送受信を行う機能、表示部150の表示内容を制御する機能を有している。また、制御部102は、カートリッジ3の自動発注機能、自動発注に関する様々な機能を有する。
記憶部103は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などで構成され、例えば、浄水流量の積算値や、自動発注に関する設定情報を記憶する。
図7に示すように携帯通信装置20は、表示部201と、アプリケーション202と、無線LAN通信部203と、BLE通信部204とを備える。
表示部201は、例えばタッチパネル等による入力機能を備えるディスプレイである。
アプリケーション202は、携帯通信装置20で稼働する浄水器10の自動発注機能用のアプリケーションである。アプリケーション202は、カートリッジ3の自動発注に必要な設定情報、例えば、発注するカートリッジの品名、個数、自動発注を行うときのカートリッジ残量(あと何リットルの原水をろ過し、浄水とすることができるか)、カートリッジ3の購入先となるECサイトのURL情報、アカウント情報(IDやパスワード)、無線LANを利用するために必要な情報(利用するアクセスポイント、暗号化キーなど)を設定するインタフェース(設定画面)を表示部201に表示する。また、例えば、アプリケーション202は、浄水器10が自動発注を行ったときに、その発注内容の確認を要求する情報を表示部201へ表示する。ユーザは、浄水器10を購入すると、アプリケーション202を携帯通信装置20へインストールする。
無線LAN通信部203は、無線LAN通信により、ECサーバ装置30から発注内容の確認を要求する情報を受信する。また、無線LAN通信部203は、発注内容の確認を要求する情報に対して、その発注内容を承認する、又は、承認しない旨の情報をECサーバ装置30へ送信する。
BLE通信部204は、アプリケーション202を介して設定された自動発注に必要な設定情報をBLE通信により浄水器10へ送信する。
図7に示すようにECサーバ装置30は、発注情報取得部301と、受注処理部302と、価格情報管理部303と、記憶部304と、通信部305とを備える。
発注情報取得部301は、浄水器10が送信した発注情報を取得する。発注情報取得部301は、取得した発注情報を受注処理部302へ出力する。
受注処理部302は、発注情報に含まれるカートリッジの商品名、個数等の情報を用いて、例えば、自社の在庫の中から購入対象のカートリッジ3を出荷したり、カートリッジ3のメーカへ購入対象のカートリッジを発注したりする。
価格情報管理部303は、所定のカートリッジ3の価格情報を、通信部305を介して携帯通信装置20へ通知したり、所定のカートリッジ3が所定の価格以下となったときに希望価格以下となったことを携帯通信装置20へ通知したりする。
記憶部304は、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置である。記憶部304は、浄水器10から取得した発注情報、カートリッジ3の価格情報、EC用プログラム等を記憶する。
通信部305は、ネットワークを介して携帯通信装置20、他の物流システム、決済システム、カートリッジメーカの受注システムと通信を行う。
なお、図7に示す浄水器10、携帯通信装置20、ECサーバ装置30の機能は、本実施形態に関係する機能を示したものであって、他の機能を有していても良い。例えば、浄水器10は、原水、シャワー状原水、浄水を吐出する機能を有している。
次に制御装置100等の実装例の概略を示す。
図8は、本発明の第一実施形態における制御装置等の実装例を示すブロック図である。
制御装置100は、マイコン(MCU)100Aで構成される。マイコン100Aには、電池ボックス110A、流量センサ120A、無線LANチップ130A、BLEチップ140A、LED151A、液晶ディスプレイ152A、LED153Aが接続される。また、無線LANチップ130AとBLEチップ140Aには、アンテナ160Aが接続される。マイコン100Aは制御装置100に相当し、電池ボックス110Aは電池収容部19に相当する。流量センサ120Aは流量検出部120に、無線LANチップ130Aは無線LAN通信部130に、BLEチップ140AはBLE通信部140にそれぞれ相当する。LED151Aと、液晶ディスプレイ152Aと、LED153Aは表示部150に相当する。また、流量センサ120Aは、磁石121A(磁石を備えた羽根車)、リードスイッチ122Aを備える。切換操作部6が浄水位置にあると、流量センサ120Aが備える磁石121Aが回転し、流量センサ120Aが備えるリードスイッチ122Aがオン・オフする。流量センサ120Aは、カートリッジ3へ流入する浄水流量に応じたデューティ比や周波数を有するセンサ信号を出力し、マイコン100Aは、このセンサ信号を取得してセンサ信号の周波数等から浄水の流量を算出し、流量が適切かどうかを判定する。流量が適切であれば、マイコン100AはLED153Aを点灯させる。また、マイコン100Aは、算出した流量を積算して、この積算値に基づくカートリッジ残量を液晶ディスプレイ152Aに表示する。マイコン100Aは、積算値が所定の閾値を超えると、LED151Aを点灯させてカートリッジ残量が残り少なくなっていることを通知する。また、マイコン100Aは、電池ボックス110Aに格納されたボタン電池の電圧を検出し、電池の残量を液晶ディスプレイ152Aに表示する。
また、マイコン100Aは、積算値(またはカートリッジ残量)と所定の閾値とを比較して、積算値が閾値を上回れば(カートリッジ残量が閾値を下回れば)、カートリッジ3を交換すべき時期が到来したと判定し、カートリッジ3の自動発注処理を行う。所定の閾値は、例えば、カートリッジ3を発注してから、ユーザの手元に届くまでの期間を考慮して定められても良い。この閾値は、標準的なユーザの1日あたりの浄水の使用量に基づいて、積算値がカートリッジの能力の上限を超える日から逆算して求められたものであっても良いし、ユーザ毎の浄水の利用実績に応じて定められた値であっても良い。また、閾値は、ユーザが携帯通信装置20で設定した値であっても良いし、マイコン100Aが計算した値(例えば、積算値の上限 − 1日あたりの浄水利用量の平均値 × 発注から納品までの平均日数)であってもよい。また、カートリッジ3を交換すべき時期の判定は、使用開始からの経過日数に基づいて行っても良い。例えば、メーカが推奨する交換目安の日数(使用開始から90日等)をマイコン100Aに設定し、マイコン100Aは、カートリッジ3の使用を開始してからの日数を計算して、設定された交換目安の日数が経過したらカートリッジ3の自動発注処理を行う。
自動発注処理を行う場合、マイコン100Aは、休止状態にある無線LANチップ130Aの動作を起動し、通信を開始する。マイコン100Aは、無線LANチップ130Aに、発注するカートリッジ3の商品名等を所定の送信先(ECサーバ装置30)へ送信するよう指示し、無線LANチップ130Aは、アンテナ160Aを介して、発注情報をECサーバ装置30へ送信する。発注情報の送信が完了して所定時間(例えば数十秒)が経過すると、マイコン100Aは、無線LANチップ130Aの動作状態を休止状態へと遷移する。なお、通信後、マイコン100Aは、液晶ディスプレイ152Aに「発注中」等の表示を行っても良い。あるいは、携帯通信装置20側で、表示部201に「発注中」等の表示を行っても良い。
また、ユーザが電池ボックス110Aの蓋体17を開閉すると、マイコン100Aは、その開閉をマイクロスイッチなどで検出し、休止状態のBLEチップ140Aを起動する。あるいは、マイコン100Aは、蓋体17の開閉に伴うボタン電池と電極との接触状態の変化による電圧の変化や電圧のON、OFFを検出することにより蓋体17の開閉を検出し、休止状態のBLEチップ140Aを起動する。このタイミングでユーザは、携帯通信装置20を浄水器10へ近づけ、ペアリングを行って浄水器10と携帯通信装置20との間のコネクションを確立する。そして、ユーザは、携帯通信装置20のアプリケーション202を用いて、自動発注に必要な情報を設定し、BLE通信により、自動発注に必要な情報を浄水器10へ送信する。コネクションが確立されて所定時間(例えば数十秒)が経過すると、マイコン100Aは、BLEチップ140Aの動作をスリープモードへと遷移する。
次に浄水器10、携帯通信装置20、ECサーバ装置30間での自動発注処理の流れについて説明する。
図9は、本発明の一実施形態における自動発注処理の一例を示すフローチャートである。
前提として、無線LAN通信部130、BLE通信部140は、休止状態にあるとする。また、記憶部103には、制御部102により算出された浄水流量の積算値が記録されている。
まず、ユーザが、浄水器10の蓋体17を開閉する。すると制御部102が、蓋体17の開閉を検出する(ステップS11)。例えば、蓋体17が閉まった状態で押圧される部材とその部材の押圧を検出するセンサが、電池収容部19の内側に設けられていて、制御部102は、そのセンサが検出する押圧の程度の変化に基づいて、蓋体17の開閉を検出する。あるいは、制御部102は、蓋体17を開閉に伴う電圧のON、OFF等を検出することにより、開閉を検出する。蓋体17の開閉を検出すると、制御部102は、記憶部103に記録された浄水流量の積算値を「0」にリセットする(ステップS12)。また、制御部102は、BLE通信部140を起動する(ステップS13)。これと並行して、ユーザは、アプリケーション202を起動する(ステップS14)。すると、浄水器10のBLE通信部140と、携帯通信装置20のBLE通信部204がペアリングの実行を開始し(ステップS15)、コネクションを確立する。
コネクションが確立すると、アプリケーション202は、初期設定画面を表示する。初期設定画面では、アクセスポイントの選択、暗号化キーの設定など無線LANの設定や、商品購入先のECサイトの選択、発注するカートリッジ3とその個数の指定などの商品情報の設定、発注したカートリッジの送付先住所、携帯通信装置20のメールアドレス、電話番号、デバイストークン(識別情報)など連絡先情報の設定を行うことができる。あるいは、カートリッジ3の自動発注を決定する際に用いる閾値の設定ができてもよい。ユーザは、これらの自動発注に必要な設定情報を入力する。アプリケーション202は、自動発注に必要な設定情報の入力を受け付け(ステップS16)、BLE通信部204を介して、浄水器10へ設定情報を送信する(ステップS17)。浄水器10では、BLE通信部140を介して、制御部102が設定情報を取得し、記憶部103に設定情報を記録する。設定情報を受信すると、制御部102は、BLE通信部140を休止状態にする。
ユーザが浄水を利用すると、制御装置100では、入出力部101が定期的に流量検出部120によって検出された浄水流量の情報を取得して、その値を制御部102に出力する。制御部102は、浄水流量を積算して、その積算値を記憶部103に記録する(ステップS18)。また、制御部102は、積算値に基づくカートリッジ残量を表示部150に表示する。例えば、制御部102は、液晶ディスプレイ152Aにカートリッジ残量の値を表示する。カートリッジ残量は、制御部102が、カートリッジが寿命を迎えるまでの間に通過させることができる浄水流量の上限値から積算値を減算して求める。また、制御部102は、流量検出部120が検出した浄水流量の値が適正な範囲の値であれば、浄水流量の値が適正であることを表示部150に表示する。例えば、制御部102は、LED151Aを点灯する。なお、浄水を使用しない場合、制御部102は、省力化のため表示部150の表示を停止する。
また、制御部102は、入出力部101が取得したボタン電池の電圧値に基づいて、ボタン電池の残量を表示部150に表示する。例えば、制御部102は、残量が所定の閾値を下回った場合、液晶ディスプレイ152Aに電池マークを表示し、ボタン電池の交換を促す。
次に制御部102は、浄水流量の積算値とカートリッジ3の発注を決定するための閾値とを比較する(ステップS19)。この閾値は、カートリッジ残量が0Lとなるときの浄水流量の積算値でも良いし、発注から新品のカートリッジ3が届くまでの期間を考慮してカートリッジ残量が例えば30Lとなるときの浄水流量の積算値でも良い。また、この閾値は、メーカから浄水器が出荷される段階で記憶部103に記録されていてもよいし、ステップS16で設定した値であってもよい。積算値が閾値を上回ると(ステップS19;Yes)、制御部102は、自動発注処理を実行する。具体的には、まず、制御部102は、無線LAN通信部130を起動する。無線LAN通信部130は、ステップS16で設定した設定情報に含まれるアクセスポイント等の情報を用いて無線LANのネットワークに接続する。次に無線LAN通信部130は、設定情報に含まれるECサイトについて、そのアドレス情報を所定のDNSサーバへ問い合わせる。また、無線LAN通信部130は、所定のNTPサーバに時刻の問い合わせを行う。制御部102は、記憶部103に記録した商品情報や発送先情報にNTPサーバから取得した時刻情報や発注を指示する情報を加えて暗号化し、発注情報を生成する。無線LAN通信部130は、制御部102が生成した発注情報を、DNSサーバから取得したECサイトのアドレス情報宛てに送信する(ステップS20)。なお、発注情報の送信には、ECサイト側から提供されるAPI(Application Programming Interface)を使用する。発注情報を送信すると、制御部102は、無線LAN通信部130を休止状態にする。発注情報の送信後、制御部102は、表示部150に「発注中」等の表示を行っても良い。
なお、ステップS19の判定に関して、積算値の代わりに使用日数に基づく判定を行っても良い。例えば、記憶部103にメーカが推奨する交換目安の日数(使用開始から90日等)を記憶させておき、カートリッジ3の使用を開始してからの使用日数が、交換目安の日数を経過したら、あるいは、発注から新品のカートリッジ3が届くまでの期間を考慮し、使用日数に配達に要する日数を加算した日数が交換目安の日数に達したら、制御部102は、自動発注処理を実行する。
ECサーバ装置30では、発注情報取得部301が、通信部305を介して発注情報を取得し、受注処理部302に出力する。受注処理部302は、携帯通信装置20宛に、カートリッジ3の発注があったことを電子メールやプッシュ通知などで通知する(ステップS21)。これに対し、ユーザは、その発注を承認するか、取り消すかを決定し、携帯通信装置20から承認または取り消しの応答通知を行う(ステップS22)。承認の通知を送信した場合、アプリケーション202は、表示部201に「発注中」等の表示を行っても良い。
ECサーバ装置30では、発注情報取得部301が、通信部305を介して応答通知を取得し、受注処理部302に出力する。受注処理部302は、応答通知の内容が承認か否かを判定する。応答通知の内容が承認の場合(ステップS23;Yes)、受注処理部302は受注処理を行う(ステップS24)。受注処理が行われると、浄水器10が自動発注したカートリッジ3が、ユーザが設定した発送先に届けられる。応答通知の内容が取り消しの場合(ステップS23;No)、受注処理は行わない。
従来から、浄水器のカートリッジ残量を検出して、カートリッジの交換時期が近付くと、ユーザの携帯端末装置等にカートリッジ交換を促す通知を行うシステムは提案されていた。この場合、カートリッジ3の購入は自分で行わなければならない。これに対し、本実施形態の浄水器10によれば、カートリッジ3の交換時期を迎えると浄水器10が自動的にカートリッジ3を発注し、浄水器10を使用している場所まで新品のカートリッジ3が届けられる。これにより、ユーザは、カートリッジ残量を確認して、適切なカートリッジ3を選択して購入する手間を省くことができ、常に良好な状態にあるカートリッジ3によってろ過された浄水を利用することができる。
また、本実施形態の浄水器10は、BLE通信機能と無線LAN通信機能を備えるが、これらの通信機能を、通信が必要なタイミングのみ起動し、他の時間は休止状態とする。これにより、内蔵するボタン電池だけで十分な電力を賄うことができ、電池交換なしに長く浄水器10を利用することができる。また、電源装置が必要ないので、浄水器10の小型化、コストダウン、設置スペースの自由度が増すなどのメリットが得られる。そのため本実施形態の浄水器10は、蛇口直結型の浄水器に適している。
また、外部のECサーバ装置30と通信するためには、遠隔距離の通信が可能な無線LANの利用が望まれるが、無線LANによる通信を利用するためには、初期設定が必要になるところ、ペアリングだけで通信が可能なBLE通信を利用することで、携帯通信装置20を用いた初期設定が可能である。
なお、図9のフローチャートのステップS15に関して、既に自動発注に必要な設定情報が設定されていれば、再度の設定が必要ではない場合がある。そのような場合、アプリケーション202にて、例えば「通信を終了する」等ボタンを表示させ、このボタンを押下することによりBLE通信を停止させるようにしてもよい。BLE通信が停止された場合、制御部102は、BLE通信部140を休止状態にする。
また、カートリッジ3の発注を決定する閾値について、例えば、メーカやECサイト側で在庫がなく、納品までに時間が掛かることが予測される場合、カートリッジ残量と地域ごとの納品までの日数の情報を、ECサーバ装置30から携帯通信装置20に対して通知しても良い。ユーザが、この通知に基づいて、再度、蓋体17の開閉を行って、浄水器10を使用している建物の住所と通知された情報とに基づいて、適切な閾値を設定することができる。
また、上記の実施例では、カートリッジ3の残量が少なくなったときにカートリッジ交換時期であると判定して、浄水器10が自動的にカートリッジ3の発注を行った。これに加えて、例えば、図9のステップS16で購入希望価格を設定しておき、ボタン電池が消耗しすぎない範囲(例えば1日に1回)で、無線LAN通信部130を起動させ、ECサーバ装置30へ購入対象のカートリッジ3の価格の問い合わせを行い、価格情報管理部303がその問い合わせに対して応答する。そして、価格が購入希望価格以下の場合に、自動発注情報を送信する(ステップS20)ようにしてもよい。
あるいは、浄水器10からECサーバ装置30へ問い合わせることなく、カートリッジ3の価格が購入希望価格以下となると、ECサーバ装置30(価格情報管理部303)から携帯通信装置20へ購入対象のカートリッジ3が希望価格になったことを通知し、携帯通信装置20に対する簡単な操作(例えば「購入する」ボタンを押下する等)で、カートリッジ3を発注できるようにしてもよい。このような構成により、より安価にカートリッジ3を購入しておくことができる。
また、ステップS16にて複数のECサイトの情報を設定し、浄水器10が自動発注を行うと、設定された複数のECサイトが、発注されたカートリッジ3の価格、納期の情報を携帯通信装置20へ送信し、ユーザがその中から、条件に合ったECサイトを選択して、当該ECサイトに対してのみ承認する旨の応答を行い、他のECサイトに対しては取り消す旨の応答を行うようにして、最も良好な条件でカートリッジ3を購入できるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、蛇口直結型の浄水器10に制御装置100を実装する例を記載したが浄水器の種類はこれに限定されない。例えば、シンク上に設置する据え置き型の浄水器に制御装置100等の自動発注に必要な構成を実装してもよい。同様に、例えば、ポット型の浄水器に制御装置100等を実装してもよい。
また、例えば、アンダーシンク型、スパウトイン型、カウンターオン型等のビルトイン型の浄水器に適用してもよい。具体的には、アンダーシンク型の場合は、水栓のレバーハンドル内部、水栓吐水口の入水部や先端部、カートリッジ接続用のホースに制御装置100等を実装してもよい。スパウトイン型の場合は、水栓レバーハンドル内部、フロントレバー内部、シャワーヘッドとスパウトの本体間、シャワーヘッドの引出ホースに制御装置100等を実装してもよい。カウンターオン型の場合は、レバーハンドル内部、水栓吐水口と本体間、水栓吐水口の入水部や先端部に制御装置100等を実装してもよい。
アルカリ浄水器タイプの場合は、水栓のレバーハンドル内部、水栓吐水口の入水部や先端部、カートリッジ接続用のホース、アルカリ整水器本体内部に制御装置100を実装してもよい。据え置き型、アンダーシンク型、ポット型、ビルトイン型の浄水器の場合、電源には、例えば家庭用の単相100V電源を利用することができる。
<第二実施形態>
以下、本発明の第二実施形態による自動発注処理について図10を参照して説明する。
本実施形態の制御部102は、ボタン電池(電源部110)の自動発注機能を有している。また、アプリケーション202は、ボタン電池の自動発注に必要な設定情報、例えば、発注するボタン電池の商品名、個数、ボタン電池の購入先となるECサイトのURL情報、アカウント情報(IDやパスワード)、無線LANを利用するために必要な情報(アクセスポイント等)を設定するインタフェース(設定画面)を表示部201に表示する。他の構成は、第一実施形態と同様である。
図10は、本発明の第二実施形態における自動発注処理の一例を示すフローチャートである。図9と同様の処理については簡単に説明する。
まず、ユーザが、浄水器10の蓋体17を開閉する。すると制御部102が、蓋体17の開閉を検出(ステップS31)し、浄水流量の積算値を「0」にリセットする(ステップS32)。次に制御部102は、BLE通信部140を起動する(ステップS33)。これと並行して、ユーザは、アプリケーション202を起動する(ステップS34)。すると、浄水器10のBLE通信部140と、携帯通信装置20のBLE通信部204がペアリングを実行し(ステップS35)、コネクションを確立する。
コネクションが確立すると、アプリケーション202は、初期設定画面を表示する。初期設定画面では、無線LANの設定、購入対象となるボタン電池などの商品情報の設定、ボタン電池の送付先住所、携帯通信装置20の連絡先情報の設定を行う。ユーザは、これらの自動発注に必要な設定情報を入力する。アプリケーション202は、自動発注に必要な設定情報の入力を受け付け(ステップS36)、BLE通信部204を介して、浄水器10へ設定情報を送信する(ステップS37)。浄水器10では、制御部102がボタン電池の自動発注に必要な設定情報を記憶部103に記録する。設定情報を受信すると、制御部102は、BLE通信部140を休止状態にする。
ユーザによる浄水利用時の表示部150の表示、流量検出部120、制御装置100、無線LAN通信部130、BLE通信部140の稼働によりボタン電池の電力は消耗する。制御部102は、電圧検出機能によりボタン電池(電源部110)の電圧を検出し、ボタン電池の残量を算出する(ステップS38)。制御部102は、ボタン電池の残量とボタン電池の発注を決定するための閾値とを比較する。ボタン電池の残量が閾値を下回ると(ステップS39;Yes)、制御部102は、自動発注処理を実行する。具体的には、まず、制御部102は、無線LAN通信部130を起動する。無線LAN通信部130は、設定情報で設定した無線LANのネットワークに接続する。無線LAN通信部130は、設定情報に含まれるECサイトのアドレス情報を所定のDNSサーバへ問い合わせる。また、無線LAN通信部130は、所定のNTPサーバに時刻の問い合わせを行う。制御部102は、記憶部103に記録した購入対象となるボタン電池の商品名や個数と発送先情報にNTPサーバから取得した時刻情報を加えて暗号化し、発注を指示する発注情報を生成する。無線LAN通信部130は、制御部102が生成した発注情報を、DNSサーバから取得したECサイトのアドレス情報宛てに送信する(ステップS40)。発注情報を送信すると、制御部102は、無線LAN通信部130を休止状態にする。
以降の処理は、第一実施形態と同様である。ECサーバ装置30の発注情報取得部301が発注情報を取得し、受注処理部302は、携帯通信装置20へ発注確認を行う(ステップS41)。これに対し、携帯通信装置20から承認または取り消しの応答通知がされ(ステップS42)、応答通知の内容が承認の場合(ステップS43;Yes)、ECサーバ装置30の受注処理部302は受注処理を行う(ステップS44)。受注処理が行われると、浄水器10が自動発注したボタン電池がユーザの指定した住所に送付される。
第二実施形態の浄水器10によれば、ボタン電池(電源部110)の残量が残り少なくなると自動的に発注を行い、浄水器10を使用している場所まで新品のボタン電池が届けられる。これにより、ユーザは、ボタン電池の残量を確認して、適切なボタン電池を選択して購入する手間を省くことができる。
なお、第二実施形態は、第一実施形態と組み合わせ、カートリッジ3およびボタン電池の自動発注を行うような実施形態としても良いし、あるいは、第一実施形態のカートリッジの自動発注機能、アプリケーション202に代えて、本実施形態のボタン電池の自動発注機能、アプリケーション202のみを備えるような実施形態としてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。また、この発明の技術範囲は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、浄水器10と携帯通信装置20との通信手段は、赤外線通信、又は、超音波通信、又は、NFC(Near Field Communication)であってもよい。
無線LAN通信部130は第1通信部の一例であり、BLE通信部140は第2通信部の一例である。携帯通信装置20は設定用装置の一例である。カートリッジ3、ボタン電池は消耗品の一例である。
10・・・浄水器
1・・・外部ケース
2・・・浄水器本体
3・・・カートリッジ
3a・・・浄水吐出口
4・・・流入口
6 ・・・切換操作部
8・・・支持部
9・・・内部ケース
11・・・防水ケース部
12,13・・・外装ケース
15・・・開口部
17・・・蓋体
171・・・差し込み穴
172・・・つまみ
173・・・差し込み溝
174・・・レバー
18・・・表示パネル
19・・・電池収容部
Y・・・表示ユニット
100・・・制御装置
101・・・入出力部
102・・・制御部
103・・・記憶部
110・・・電源部
120・・・流量検出部
130・・・無線LAN通信部
140・・・BLE通信部
150・・・表示部
20・・・携帯通信装置
201・・・表示部
202・・・アプリケーション
203・・・無線LAN通信部
204・・・BLE通信部
30・・・ECサーバ装置
301・・・発注情報取得部
302・・・受注処理部
303・・・価格情報管理部
304・・・記憶部
305・・・通信部
100A・・・マイコン
110A・・・電池ボックス
120A・・・流量センサ
121A・・・磁石
122A・・・リードスイッチ
130A・・・無線LANチップ
140A・・・BLEチップ
151A、153A・・・LED
152A・・・液晶ディスプレイ
160A・・・アンテナ
70・・・浄水器消耗品自動発注システム

Claims (14)

  1. カートリッジの使用量を検出するセンサと、
    前記センサが検出したカートリッジの使用量の積算値が所定の閾値に達すると、前記カートリッジの発注処理を行う制御部と、
    を備える浄水器。
  2. 他装置との通信を行う第1通信部、をさらに備え、
    前記制御部は、前記カートリッジの発注処理において、前記第1通信部を起動し、前記第1通信部を介して所定の信号を送信する、
    請求項1に記載の浄水器。
  3. 前記発注処理に必要な情報の設定を行う設定用装置との通信を行う第2通信部、をさらに備え、
    前記制御部は、前記設定用装置で設定された情報に基づいて、前記発注処理を行う、
    請求項2に記載の浄水器。
  4. 前記第1通信部および前記第2通信部に電力を供給するボタン電池、をさらに備える、請求項3に記載の浄水器。
  5. 前記制御部は、前記ボタン電池を収容する電池収容部の蓋の開閉を検出すると、前記第2通信部を起動する、
    請求項4に記載の浄水器。
  6. 前記制御部は、前記ボタン電池を収容する電池収容部の蓋の開閉を検出すると、前記カートリッジの使用量の積算値をリセットする、
    請求項4または請求項5に記載の浄水器。
  7. 前記電池収容部の蓋に、前記ボタン電池の縁が挿入しうる溝を設けた、
    請求項1から請求項6の何れか1項に記載の浄水器。
  8. 前記第1通信部は、無線LANにより通信を行う、
    請求項2から請求項7の何れか1項に記載の浄水器。
  9. 前記第2通信部は、BLEにより通信を行う、
    請求項3から請求項8の何れか1項に記載の浄水器。
  10. 前記制御部は、前記浄水器に電力を供給するボタン電池の残量が所定の閾値に達すると、前記ボタン電池の発注処理を行う、
    請求項1から請求項9の何れか1項に記載の浄水器。
  11. 自装置に電力を供給するボタン電池を装着する電池収容部の蓋に、前記ボタン電池の縁を挿入する溝を設けた、浄水器。
  12. 請求項1から請求項10の何れか1項に記載の浄水器と、
    前記浄水器から消耗品の発注情報を取得するECサーバ装置と、
    を備える浄水器消耗品自動発注システム。
  13. 請求項9に記載の浄水器と、
    BLEにより通信可能な携帯通信装置と、
    前記浄水器から消耗品の発注情報を取得するECサーバ装置と、
    を備え、
    前記浄水器と前記携帯通信装置は前記BLEにより、前記浄水器と前記ECサーバ装置との間の無線LANによる通信に必要な設定を行う、
    浄水器消耗品自動発注システム。
  14. 浄水器が備えるセンサが、カートリッジの使用量を検出し、
    制御部が、前記センサが検出したカートリッジの使用量の積算値を算出し、前記制御部が、前記積算値が所定の閾値に達すると、前記カートリッジの発注処理を行う、
    発注方法。
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