JP2019029869A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】指向性の制御と小型化とを両立させることができるアンテナ装置を提供する。【解決手段】給電素子10と無給電素子20とを所定間隔で対向させる。制御回路30は、無給電素子20の位置及び物理長を維持しつつ当該無給電素子20の電気長を変化させる。例えば無給電素子20とコンデンサ22とを接続することにより、無給電素子20を給電素子10の導波器として動作させる。また、無給電素子20とコイル23とを接続することにより、無給電素子20を給電素子10の反射器として動作させる。【選択図】図1

Description

本発明は、指向性の制御と小型化の両立が可能なアンテナ装置に関する。
指向性を有する車載用のアンテナ装置として、特許文献1に開示されているアンテナ装置が知られている。特許文献1に開示されたアンテナ装置は、携帯電話システムで使用する2種類の携帯電話用アンテナと車々間通信システムで使用する車々間通信用アンテナとを、車載アンテナ装置が車両に搭載されたときに車々間通信用アンテナから見て携帯電話用アンテナ及びもう一つの携帯電話用アンテナが車両前方側となるように配置したものである。車々間通信用アンテナの給電状態では、2種類の携帯電話用アンテナが導波器として動作し、車々間通信用アンテナの車両前方側への指向性が高まるとされる。
特開2013−51492号公報
指向性アンテナを構成する場合、一般的には、導波器、放射器、反射器の3つのエレメントが必要となる。特許文献1に開示されたアンテナ装置においても、導波器、放射器、反射器として動作する3つのエレメントを各々所定間隔で設けている。
しかし、車載用のアンテナ装置の場合、各エレメントを配置する空間には限界がある。また、GHz帯の高周波を受信するアンテナ装置の場合、エレメントが数mmの大きさであり、エレメント数が多いほど設計が困難になるという問題がある。
本発明の目的は、指向性の制御と小型化とを両立させることができるアンテナ装置を提供することにある。
本発明のアンテナ装置は、給電素子と、前記給電素子と所定間隔で対向する無給電素子と、前記無給電素子の位置及び物理長を維持しつつ当該無給電素子の電気長を変化させることにより前記給電素子の指向性を制御する特性制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、指向性の制御と小型化とを両立させることができるアンテナ装置を提供することができる。
第1実施形態に係るアンテナ装置の構成を模式的に示した図。 第1実施形態によるアンテナ基板の正面図。 給電素子の水平面の指向特性図であり、(a)は無給電素子にコイルが接続された場合、(b)は無給電素子にコンデンサが接続された場合の例を示す。 第2実施形態に係るアンテナ装置の構成を模式的に示した図。 第3実施形態に係るアンテナ装置の構成を模式的に示した図。 第3実施形態で用いる第1切替回路の構成図。 給電素子の水平面の指向特性図であり、(a)はダイオードがオフとなっている場合、(b)は、ダイオードがオンとなっている場合の例を示す。 第4実施形態で用いる第1切替回路の構成図。 第5実施形態で用いる第1切替回路の構成図。 第6実施形態に係るアンテナ装置の構成を模式的に示した図。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態に係るアンテナ装置1の構成を模式的に示した図である。このアンテナ装置1は、5.9GHz帯で共振する車載用のアンテナ装置であって、給電素子10、無給電素子20、及び、制御回路30を有している。給電素子10は接地型アンテナ(放射器)として動作する。無給電素子20は1つで反射器又は導波器として動作する。給電素子10と無給電素子20とは略平行であり、共振周波数の波長(λ)の約1/8離れて配置されている。給電素子10の物理長は共振周波数の波長(λ)の1/4であり、無給電素子20の物理長は共振周波数の波長(λ)の1/4よりも短い。給電素子10の基端は給電点Pであり、通信機40と電気的に接続される。一方、無給電素子20の基端には、無給電素子20に装荷するリアクタンスを切り替えるための切替回路21が設けられている。
切替回路21は、無給電素子20へ接続するリアクタンス素子を切り替えるための切替手段として動作する。すなわち、切替回路21は、それぞれ一方端が接地電位となる容量性リアクタンス及び誘導性リアクタンスと、容量性リアクタンスの他方端又は誘導性リアクタンスの他方端を選択的に無給電素子20へ接続する。また、切替回路21と制御回路30とで特性制御手段を構成する。
本実施形態では、容量性リアクタンス素子の一例となるコンデンサ22、誘導性リアクタンス素子の一例としてコイル23を用い、無給電素子20と導通する部分をSPDT(Single pole, dual throw) スイッチで構成した。ただし、スイッチは必ずしもSPDTスイッチに限らない。切替回路21の動作は、通信機40の操作に基づいて制御回路30が生成した制御信号に従うものとなる。
本明細書では、便宜上、給電素子10,無給電素子20,切替回路21,コンデンサ22,コイル23を総称して「アンテナ部」と称する。アンテナ部は、接地電位の面(接地板)に対して垂直方向に立設される絶縁部材から成るアンテナ基板の同一面上に形成される。図2はこのアンテナ基板Bの正面図である。
アンテナ部のうち、給電素子10及び無給電素子20は、例えば導電膜をアンテナ基板Bに蒸着かエッチングすることにより形成される。切替回路21,コンデンサ22及びコイル23は、無給電素子20の基端部分に実装される。給電点Pや接地電位の面は、アンテナ基板Bの下端側で電気的に接続される。
アンテナ基板Bは、図2に示される通り、高さh1と幅w1が12mmの矩形状のものである。給電素子10は、アンテナ基板Bの下端からの長さh2が10mmで幅w2が1.5mmである。給電素子10と無給電素子20との距離w3は5.25mmである。無給電素子20は、基端部に設けられた切替回路21,コンデンサ22及びコイル23を含めた長さh3が9mmである。また、先端部での幅w4が1mm、基端部の幅w5が2mmである。このように、本実施形態のアンテナ部は、きわめて微細なものである。
制御回路30は、通信機40の指示に基づいて切替回路21の切り替え方向を制御する。例えば、切替回路21により無給電素子20とコイル23とが接続されたとする。この場合、無給電素子20とコイル23との電気長の合計は1/4波長よりも長くなる。つまり、給電素子10からみれば、自らよりも電気長の長い導体がλ/8離れた部位に存在することになる。このため、無給電素子20は、給電素子10に対して反射器として動作する。
一方、切替回路21により無給電素子20とコンデンサ22とが接続されたとする。この場合、無給電素子20の電気長は1/4波長よりも短くなる。給電素子10からみれば、自らよりも長さが短い導体が存在することになる。このため、無給電素子20は、給電素子10に対して導波器として動作する。
図3(a)は、無給電素子20とコイル23とが接続された場合の給電素子10の水平面の指向性を示す特性図である。図3(b)は、無給電素子20とコンデンサ22とが接続された場合の給電素子10の水平面の指向性を示す特性図である。図3(a),(b)において、角度0度は給電素子10から無給電素子20へ向かう方向であり、角度−180度が無給電素子20から給電素子10へ向かう方向である。つまり、無給電素子20が角度0度の方向に存在し、給電素子10が角度−180度の方向に存在している。
なお、図3(a),(b)は、コンデンサ22の静電容量を1pF、コイル23のインダクタンスを1nHとし、給電素子10の共振周波数を5.9GHzの周波数としたときの指向性の例である。
図3(a)に示されるように、切替回路21により無給電素子20とコイル23とが接続されると、給電素子10の指向性は角度−180度の方向に大きくなる。つまり、無給電素子20が反射器として動作していることが裏付けられる。また、図3(b)に示されるように、切替回路21により無給電素子20とコンデンサ22とが接続されると、給電素子10の指向性は角度0度の方向に大きくなる。つまり、無給電素子20が導波器として動作していることが裏付けられる。
このように切替回路21の切替方向を変えることにより給電素子10の指向性を制御することができる。また、給電素子10と無給電素子20の2つの素子だけで指向性アンテナを構成しているため、3つのエレメント(放射器、反射器、導波器)で構成される一般的な指向性アンテナよりも簡素かつ小型となり、指向性制御との両立が可能となる。上述した通り、5.9GHz帯で使用されるアンテナ装置はそのサイズが微細であるため、この効果は絶大である。
なお、コイル23の代わりに、コンデンサ22に比べて静電容量値が大きい他のコンデンサ(例えば1000pF)を用いてもよい。この場合でもコイル23を用いた場合と同様の効果が得られる。
<第2実施形態>
図4は、第2実施形態に係るアンテナ装置2の構成を模式的に示した図である。第1実施形態と同じ部品については同じ符号を付して重複説明を省略する。
第2実施形態のアンテナ装置2は、アンテナ部の構成が第1実施形態のアンテナ装置1と異なる。すなわち、切替手段として、可変容量素子24、例えば市販されている可変容量ダイオードを用いている。アンテナ部が絶縁性のアンテナ基板Bに形成されることは第1実施形態と同じである。
可変容量素子24は、一方端と他方端に制御回路32から出力される電圧を供給することで静電容量値が変化する素子である。可変容量素子24の静電容量値が大きいときには、給電素子10にとって自らよりも電気長が長い導体が存在することになる。そのため、無給電素子20は給電素子10に対する反射器として動作する。他方、可変容量素子24の静電容量値が小さいときには、給電素子10にとって自らよりも電気長が短い導体が存在することになる。そのため、無給電素子20は給電素子10に対する導波器として動作する。
可変容量素子24の静電容量値が大きいときの給電素子10の水平面の指向性を示す特性図は図3(a)と同様である。また、可変容量素子24の静電容量値が小さいときの給電素子10の水平面の指向性を示す特性図は図3(b)と同様である。
なお、図3(a)では可変容量素子24の静電容量値を10pF、図3(b)では可変容量素子24の静電容量値を1pFとし、給電素子10の共振周波数を5.9GHzとした場合の例である。
このように可変容量素子24の静電容量値を制御回路32から供給する電圧により変化させることにより、給電素子10の指向性を制御しつつアンテナ装置の小型化を第1実施形態のアンテナ装置よりも簡易に実現することができる。
<第3実施形態>
図5は、第3実施形態に係るアンテナ装置3の構成を模式的に示した図である。第1実施形態で示したものと同じ構成部品については同じ符号を付して重複説明を省略する。
第3実施形態に係るアンテナ装置3のアンテナ部は、給電素子10Bの電気長が共振周波数の波長(λ)の1/2であり、その基端部にマッチング回路11が設けられている。マッチング回路11は、給電素子10Bの基端と接地電位の面との間に設けられたコンデンサC0と、給電素子10Bの基端と給電点Pとの間に設けられたコイルL0とで構成される。マッチング回路11は、給電点Pから見た給電素子10B側の特性インピーダンスを給電点Pに接続される線路の特性インピーダンスと一致させる回路であり、給電点Pと給電素子10Bとの間での信号成分の反射を抑制するために設けられている。
第3実施形態のアンテナ装置3では、無給電素子20Bの両端側に、上側補助素子201と下側補助素子202とが設けられ、さらに、上側補助素子201と無給電素子20Bとの間に第1切替回路211、無給電素子20Bと下側補助素子202との間に第2切替回路212がそれぞれ設けられている。第1切替回路211及び第2切替回路212は、制御回路33により切替動作が制御される。
上側補助素子201及び下側補助素子202は、それぞれ無給電素子20Bと同じ材質で同じ幅の導電性部材である。上側補助素子211、無給電素子20B及び下側補助素子212の物理長の合計値は、共振周波数の波長(λ)の1/2波長よりも長いが、無給電素子20Bだけを見れば、短くなっている。
第1切替回路211及び第2切替回路212は、同じ構成の回路である。そのため、代表して第1切替回路211の構成及び動作を図6を参照して説明する。
図6に示される通り、第1切替回路211は、上側補助素子201と無給電端子20Bとの間にコイルL11とコンデンサC11とが並列に接続された回路である。上側補助素子201の接続点とコイルL11の一方端との間にはダイオードD11が介挿されている。ダイオードD11のアノードはコイルL11の一方端に接続され、カソードはコンデンサC11の一方端に接続されている。ダイオードD11のカソード側には、抵抗R111を介して直流電圧V11が供給される。ダイオードD11のアノード側は抵抗R112を介して接地電位に保たれている。
なお、コイルL11のインダクタンスは0.5nH、コンデンサC11の静電容量は1pFであり、給電素子10Bの共振周波数は5.9GHzである。
ダイオードD11は、制御回路33からの制御信号により電圧V11が供給されたり、されなかったりすることにより、オン(導通)又はオフ(非導通)となる。つまり、ダイオードD11はスイッチング素子として動作する。第2切替回路212も、第1切替回路211と同期してオン又はオフとなる。
ダイオードD11がオフのとき、上側補助素子201−無給電素子20B−下側補助素子202は、コンデンサC11のみで接続されていることになり、給電素子10Bにとって自らよりも電気長の長い導体が存在することになる。このため、無給電素子20Bは、給電素子10Bに対して反射器として動作する。
ダイオードD11がオンのときには、コイルL11とコンデンサC11とがトラップ(並列共振回路)として動作する。つまり、上側補助素子201と無給電素子20Bとの間、及び、無給電素子20Bと下側補助素子202との間のインピーダンスが非共振時以外は無限大となり(遮断され)、給電素子10Bにとって自らよりも電気長の短い導体が存在することになる。このため、無給電素子20Bは、給電素子10Bに対して導波器として動作する。
図7(a)は、ダイオードD11がオフとなっている場合の給電素子10Bの水平面の指向性を示す特性図である。図7(b)は、ダイオードD11がオンとなっている場合の給電素子10Bの水平面の指向性を示す特性図である。図7(a),(b)では、角度0度が給電素子10Bから無給電素子20Bに向かう方向であり、角度−180度が無給電素子20Bから給電素子10Bに向かう方向である。つまり、無給電素子20が角度0度の方向に存在し、給電素子10が角度−180度の方向に存在している。
図7(a)に示すように、ダイオードD11がオフとなっている場合は無給電素子20Bは給電素子10Bに対して反射器として動作するので、給電素子10Bの指向性は角度−180度の方向に大きくなる。また、図7(b)に示すように、ダイオードD11がオンとなっているときには無給電素子20Bは導波器として動作するので、給電素子10Bの指向性は角度0度の方向に大きくなる。
このように、ダイオードD11のオンオフを切り替えることで給電素子10Bの指向性を制御することができ、アンテナ装置の小型化との両立が可能となる。
また、第3実施形態のアンテナ装置3では、上側補助素子201及び下側補助素子202と、これらの補助素子201,202と無給電素子20Bとの電気的な接続をオン又はオフにする第1切替回路211及び第2切替回路212とを設けたので、無給電素子20Bの電気長の調整がアンテナ装置1やアンテナ装置2に比べてより容易になる。
なお、第3実施形態では、上側補助素子201及び第1切替回路211と、下側補助素子202及び第2切替回路212の双方の組を設けた場合の例であるが、アンテナ装置2の構成をより簡略化する観点からは、無給電素子20Bの両端部のうち一方端にだけ第1切替回路211を設ける構成であっても良い。例えば、無給電素子20Bの一方端にだけ上側補助素子201と切替回路211を設ける構成であるときには、上側補助素子201及び無給電素子20Bの物理長の合計値は、共振周波数の波長(λ)の1/2波長よりも長いが、無給電素子20Bだけを見れば、短くなっている。
<第4実施形態>
第4実施形態では、切替手段である第1切替回路の別例を示す。アンテナ装置の構成部品は第3実施形態と同じである。そのため、第3実施形態で示したものと同じ構成部品については同じ符号を付して重複説明を省略する。
図8は、第4実施形態における第1切替回路221の構成図である。第3実施形態との対比では、第1切替回路211に対応する。第3実施形態における第2切替回路212に対応する切替回路も図8に示す第1切替回路221と同じ構成となる。
第1切替回路221は、コイルL21とコンデンサC21とが、上側補助素子201と無給電端子20Bとの間に並列に接続された回路である。コイルL21のインダクタンスは0.5nH、コンデンサC21の静電容量は1pFであり、給電素子10Bの共振周波数は5.9GHzである。
上側補助素子201は、コイルL21の一方端とコンデンサC21の一方端との間に接続される。上側補助素子201の接続点とコンデンサC21の一方端との間にはダイオードD21が介挿される。ダイオードD21は、アノードがコンデンサC21の一方端に接続され、カソードがコイルL21の一方端に接続される。ダイオードD21のカソード側には、抵抗R211を介して直流電圧V21が供給され、アノード側は、抵抗R212を介して接地電位に維持されている。コイルL21の他方端とコンデンサC21の他方端との間には、直流電流や低周波信号成分をカットするためのカットコンデンサC22が接続されている。
ダイオードD21は、制御回路33からの制御信号により電圧V21が供給されたり、されなかったりすることにより、オン(導通)又はオフ(非導通)となる。つまり、ダイオードD21はスイッチング素子として動作する。図示しない第2切替回路も、通常は、第1切替回路221と同期してオン又はオフとなる。
ダイオードD21がオフとなっている場合は、上側補助素子201−無給電素子20B−下側補助素子202とはコイルL21とカットコンデンサC22で接続されている。そのため、給電素子10Bにとって自らよりも電気長の長い導体が存在することになり、無給電素子20Bは、給電素子10Bに対して反射器として動作する。
ダイオードD21がオンとなっている場合は、コイルL21とコンデンサC21とがトラップ(並列共振回路)として動作する。つまり、上側補助素子201と無給電素子20Bとの間、及び、無給電素子20Bと下側補助素子202との間のインピーダンスが非共振時以外は無限大となり(遮断され)、給電素子10Bにとって自らよりも電気長の短い導体が存在することになる。このため、無給電素子20Bは、給電素子10Bに対して導波器として動作する。
ダイオードD21がオフとなっている場合の給電素子10Bの水平面の指向性を示す特性図は図7(a)と同様である。また、ダイオードD21がオンとなっている場合の給電素子10Bの水平面の指向性を示す特性図は図7(b)と同様である。
このように第4実施形態のアンテナ装置においても、ダイオードD21のオンオフを切り替えることで給電素子10Bの指向性を制御することができる。特に第4実施形態ではカットコンデンサC22を設けたので、導波器と反射器の切替をより正確に行うことができる。
<第5実施形態>
第5実施形態では、切替手段である第1切替回路の別例を示す。アンテナ装置の構成部品は第3実施形態と同じである。そのため、第3実施形態で示したものと同じ構成部品については同じ符号を付して重複説明を省略する。
図9は、第5実施形態における第1切替回路231の構成図である。第3実施形態との対比では、第1切替回路211に対応する。第3実施形態における第2切替回路212に対応する切替回路も図9に示す第1切替回路231と同じになる。
図9に示される第1切替回路231は、上側補助素子201と無給電素子20Bとの間にコイルL31と可変容量ダイオードVC31とが並列に接続された回路である。可変容量ダイオードVC31は、静電容量値を変化させることができるダイオードであり、コイルL31と共に共振周波数ではトラップ(並列共振回路)として動作する。上側補助素子201とコイルL31の一方端との間にはカットコンデンサC31が介挿されている。また、コイルL31の他方端と無給電素子20Bとの間には、カットコンデンサC32,C33が介挿されている。カットコンデンサC31,C32,C33は、直流電流をカットするコンデンサである。コイルL31のインダクタンスは0.5nHであり、可変容量ダイオードV31のうち静電容量値が小さい場合は1pF、大きい場合は1.5pFとする。また、給電素子10Bの共振周波数は5.9GHzである。
可変容量ダイオードVC31の一方端(カットコンデンサC31が接続される端部)には抵抗R311を介して直流電圧V31が供給され、アノード側は抵抗R312を介して接地電位に維持されている。
可変容量ダイオードVC31の静電容量値が、コイルL31のインダクタとでトラップとして働かない静電容量値(1pF)のときには、給電素子10Bにとって自らよりも電気長の長い導体が存在することになる。そのため、無給電素子20Bは反射器として動作する。
他方、可変容量ダイオードVC31の静電容量値がトラップとして動作する静電容量値の(1.5pF)のときには、上側補助素子201と無給電素子20B、及び、無給電素子20Bと下側補助素子202との接続とが遮断され、給電素子10Bにとって自らよりも電気長の短い導体が存在することになる。そのため、無給電素子20Bは導波器として動作する。
可変容量ダイオードVC31の静電容量値がトラップとして働かない静電容量値のときの給電素子10Bの水平面の指向性を示すシミュレーションによる特性図は図7(a)と同様である。また、可変容量ダイオードVC31の静電容量値がトラップとして動作する静電容量値のときの給電素子10Bの水平面の指向性を示すシミュレーションによる特性図は図7(b)と同様である。
このように、第5実施形態のアンテナ装置によっても、可変容量ダイオードVC31の静電容量値を変化させることで給電素子10Bの指向性を制御することができる。特に、第5実施形態のアンテナ装置では、可変容量ダイオードVC31だけの制御によって給電素子10Bの指向性制御が可能になるので、アンテナ装置の装置構成を簡略にすることができる。
<第6実施形態>
第6実施形態に係るアンテナ装置は、第3実施形態のアンテナ装置3と切替手段の構成が異なるものとなっている。切替手段以外の構成部品は第3実施形態と同じである。そのため、第3実施形態で示したものと同じ構成部品については同じ符号を付して重複説明を省略する。
図10は、第6実施形態に係るアンテナ装置6の構成を模式的に示した図である。このアンテナ装置6は、図5に示した第3実施形態のアンテナ装置3のうち、無給電素子側の構成を一部変形したものである。すなわち、第3実施形態における上側補助素子201及び第1切替回路211を無くし、かつ、切替手段の一例となる切替回路241を接地電位の面の近傍に位置するようにしたものである。
これにより、第3実施形態のアンテナ装置による効果のみならず、アンテナ効率を高める効果を奏することができる。すなわち、給電素子10Bにとって自らよりも電気長が短い導体が存在することになり、無給電素子20Bが導波器として動作するときには、アンテナ装置3に比べて無給電素子20Bに流れる電流の腹の位置が接地電位の面に対して高くなる。そのため、電流分布が接地電位の面に対して相対的に高くなり、接地電位の面から無給電素子20Bまでの距離が長く見えて、給電素子10Bのアンテナ効率が良くなるという効果が得られる。
以上説明したように、第1ないし第6実施形態では、給電素子10,10Bと無給電素子20,20Bとを所定間隔で対向して配置し、無給電素子20,20Bの位置及び物理長を維持しつつ当該無給電素子20,20Bの電気長を変化させることにより無給電素子20,20Bを導波器又は反射器として動作させる特性制御手段(制御回路30,32,33,34)を設けたので、指向性制御とアンテナ装置の小型化を両立させることができる。
また、第1ないし第6実施形態においては、無給電素子20,20Bの電気長を変化させた例を説明したが、アンテナ装置の小型化と指向性制御を両立させる観点からは、電気長を変化させる素子を逆にすることもできる。すなわち、無給電素子20,20Bの物理長を一定として、給電素子10,10Bに上述した切替手段を設ける構成とすることにより、給電素子10,10Bの電気長を変化させるようにしても良い。例えば、切替手段によって共振周波数が低くなる帯域では給電素子10,10Bの電気長が長くなるようにする。この場合、無給電素子20,20Bは、導波器として動作する。他方、切替手段によって共振周波数が高くなる帯域では給電素子10,10Bの電気長が短くなるようにする。この場合、無給電素子20,20Bが反射器として動作する。
なお、各実施形態では、本発明を車載用のアンテナ装置に適用した場合の例を説明したが、本発明は、車載用のアンテナ装置のみならず、据え置き型、あるいは携帯型のアンテナ装置にも適用が可能である。また、薄型であるという特徴を活かして、パーソナルコンピュータなどに着脱自在に装着できる装着型アンテナ装置としての実施も可能である。
各実施形態では、また、給電素子10,10Bの共振周波数が5.9GHzである場合の例を説明したが、共振周波数は、上記以外であっても良い。

Claims (14)

  1. 給電素子と、
    前記給電素子と所定間隔で対向する無給電素子と、
    前記無給電素子の位置及び物理長を維持しつつ当該無給電素子の電気長を変化させることにより前記給電素子の指向性を制御する特性制御手段と、
    を有することを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記特性制御手段は、前記無給電素子をその電気長に応じて前記給電素子に対する導波器又は反射器として動作させることを特徴とする、
    請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記特性制御手段は、前記無給電素子に装荷するリアクタンスの種類又は大きさを変えることにより前記無給電素子の電気長を変化させることを特徴とする、
    請求項1又は2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記特性制御手段は、それぞれ一方端が接地電位となる誘導性リアクタンス素子及び容量性リアクタンス素子と、
    これらのリアクタンス素子の他方端を選択的に前記無給電素子へ接続する切替手段とを有することを特徴とする、
    請求項3に記載のアンテナ装置。
  5. 前記特性制御手段は、それぞれ一方端が接地電位となる第1容量性リアクタンス素子及び前記第1容量性リアクタンス素子と異なるリアクタンスを持つ第2容量性リアクタンス素子と、
    前記第1容量性リアクタンス素子及び前記第2容量性リアクタンスの他方端を選択的に前記無給電素子へ接続する切替手段とを有することを特徴とする、
    請求項3に記載のアンテナ装置。
  6. 前記特性制御手段は、その一方端が接地電位となり、他方端が前記無給電素子に接続された可変容量素子と、
    前記可変容量素子から出力される容量性リアクタンスの大きさを変化させる制御回路とを有することを特徴とする、
    請求項3に記載のアンテナ装置。
  7. 前記特性制御手段は、前記無給電素子の両端部のうち少なくとも一方端に、導電性の補助素子と、前記補助素子と前記無給電素子とを電気的に接続するための切替回路とを備えて構成されることを特徴とする、
    請求項1又は2に記載のアンテナ装置。
  8. 前記切替回路は、前記給電素子の共振周波数で共振する並列共振回路を含み、前記並列共振回路は、非共振時に前記補助素子と前記無給電素子とを電気的に接続することを特徴とする、
    請求項7に記載のアンテナ装置。
  9. 前記並列共振回路又は前記切替回路と前記無給電素子との間に、カットコンデンサが介挿されていることを特徴とする、
    請求項7又は8に記載のアンテナ装置。
  10. 前記給電素子は接地型アンテナとして動作する素子であり、
    前記給電素子の基端と給電点との間には誘導性リアクタンス素子が接続され、
    前記基端と前記接地電位の面との間には容量性リアクタンス素子とが接続されており、
    前記誘導性リアクタンス素子と前記容量性リアクタンス素子とで前記給電素子のマッチング回路が構成されていることを特徴とする、
    請求項1ないし9のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  11. 前記給電素子及び前記無給電素子が、前記接地電位の面に対して垂直方向に立設する絶縁性のアンテナ基板に形成されていることを特徴とする、
    請求項1ないし10のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  12. 前記給電素子が5.9GHz帯で共振することを特徴とする、
    請求項1ないし11のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  13. 給電素子と、
    前記給電素子と所定間隔で対向する無給電素子と、
    前記無給電素子の位置及び物理長を維持しつつ前記給電素子の電気長を変化させることにより前記給電素子の指向性を制御する特性制御手段と、
    を有することを特徴とするアンテナ装置。
  14. 前記特性制御手段は、前記無給電素子を前記給電素子の電気長に応じて前記給電素子に対する導波器又は反射器として動作させることを特徴とする、
    請求項13に記載のアンテナ装置。
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