JP2019047265A - アンテナ装置及び逆fアンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】広い周波数帯域にわたり、低いVSWRで安定的に信号の送受信を可能にする、小型低背のアンテナを提供する。【解決手段】接地面と平行となる平面部11、接地面と約90度をなす面上に配設された給電部12、短絡部15〜17、及び第1スイッチ回路18とで逆Fアンテナを構成する。給電部12は、平面部11と接近する接近辺を有し、それ以外の辺が鰭状をなす。また、平面部11と給電部12は、物理的に分離された互いに異なる形状の板状であり、所定周波数以下で電気的に接続される。第1スイッチ回路18は、短絡部15〜17のいずれかを選択的に接地する。【選択図】図1

Description

本発明は、逆Fアンテナを有する小型低背のアンテナ装置に関する。
LTE(Long Term Evolution)用の逆Fアンテナを有する車載用のアンテナ装置として例えば、特許文献1に開示されたアンテナ装置が知られている。このアンテナ装置は、自動車のルーフへの搭載に適した車載用のアンテナ装置であり、レドーム内に、3G(3rd Generation)/LTE(Long Term Evolution)用、DAB(Digital Audio Broadcast)用、GPS(Global Positioning System)用の三つのアンテナを収納して構成される。このうち、3G/LTE用のアンテナが逆Fアンテナとなっている。
特許文献1に開示された逆Fアンテナは、接地面となる地板に立設された平面部と短絡部とで構成される。平面部の一部が給電点となる。このアンテナ装置では、LTEの761MHz〜960MHzの低周波数帯域と、1710MHz〜2130MHzの高周波数帯域との両方において動作するとされる。
特開2013−219757号公報
近年、LTEの需要が高まり、低周波帯域の下限周波数が699MHzに拡大されている。また、高周波帯域の上限周波数も5GHz帯まで拡大されている。
特許文献1に開示されたアンテナ装置は、LTEの低周波帯域と高周波帯域での使用が可能とされるものの、開示されているVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)特性によれば、LTEの低周波帯域の信号を良好に送受信することは困難である。
高周波帯域においても広帯域にわたって安定して信号を受信し続けることが困難である。
本発明の目的は、例えばLTEの低周波帯域の最低周波数付近から高周波帯域の最高周波数付近まで、低いVSWRで安定的に信号の送受信を可能にする、小型低背のアンテナ装置及び逆Fアンテナを提供することにある。
本発明が提供するアンテナ装置は、接地面と所定間隔で対向する面部を有する平面部と、前記接地面に対して所定角度をなす面上に配設された給電部と、前記平面部の一部を接地させるための短絡部とを含む逆Fアンテナを備え、前記平面部と前記給電部は、物理的に分離された板状であり、所定周波数以下で電気的に接続されることを特徴とする。
なお、「電気的に接続される」とは僅かでも電流が流れることではなく、所定周波数以下の使用周波数でアンテナエレメントとして機能するように接続されることをいう。
本発明の逆Fアンテナは、接地面と所定間隔で対向する面部を有する平面部と、前記接地面に対して所定角度をなす面上に配設された給電部と、前記平面部の一部を接地させるための短絡部とを含み、前記平面部と前記給電部は、物理的に分離された板状であり、所定周波数以下で電気的に接続されることを特徴とする。
本発明によれば、広い周波数帯域にわたり、低いVSWRで安定的に信号の送受信を可能にするアンテナ装置を提供することができる。
第1実施形態に係るアンテナ装置における逆Fアンテナの斜視図。 第1スイッチ回路の構成例を示す模式図。 (a)〜(c)は逆Fアンテナの構成部品のサイズを示す説明図。 比較例に係る逆Fアンテナの斜視図。 実施例と比較例のVSWR特性比較図。 (a)は一つだけのフィルタを有する逆Fアンテナの模式図、(b)は実施例とのVSWR特性比較図。 (a)はフィルタ間隔が短い逆Fアンテナの模式図、(b)は実施例とのVSWR特性比較図。 (a)は長方形の給電部を有する逆Fアンテナの模式図、(b)は実施例とのVSWR特性比較図。 (a)〜(c)はいずれかの短絡部が選択される状態を示す模式図。 各短絡部15〜17を選択したときのVSWR特性比較図。 第2実施形態に係る逆Fアンテナの斜視図。 第2スイッチ回路の構成例を示す模式図。 経路p1〜p3のいずれかを選択的に閉にしたときのVSWR特性比較図。 (a),(b)は短絡部と第2スイッチ回路の変形例を示す模式図。 (a)〜(c)は第3実施形態に係る逆Fアンテナの外観図。
以下、本発明を、LTEの低周波帯域(699MHz〜960MHz)の信号と高周波帯域(1.7GHz〜2.7GHz)の信号の送受信が可能なアンテナ装置に適用した場合の実施の形態例を説明する。このアンテナ装置は、電波透過性のハウジングの収納空間に収納され、低背の車載アンテナ装置として使用することができる。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係るアンテナ装置の斜視図である。このアンテナ装置は、逆Fアンテナ1を主要部品として備える。逆Fアンテナ1は、動作時に表面が接地電位の金属面(以下「接地面」という)となる基板10の上方に設けられた平面部11、給電部12、短絡部15,16,17及び第1スイッチ回路18を含んで構成される。
平面部11と給電部12は、物理的に分離された板状素子である。図示の例では、両者は互いに異なる形状及びサイズであるが、常にそのようにしなければならないものではない。短絡部15,16,17と第1スイッチ回路18は、平面部11の一部を選択的に接地させ、これによりLTEの低周波帯域を三つの周波数帯域に切り替えるための部品である。本実施形態では、三つの周波数帯域を、便宜上、第1サブ帯域、第2サブ帯域、第3帯域と呼ぶ。第1サブ帯域は699MHz〜803MHzの周波数帯域である。第2サブ帯域は791MHz〜894MHzの周波数帯域である。第3サブ帯域は880MHz〜960MHzの周波数帯域である。
平面部11は、接地面と所定間隔で対向する金属製の面部(以下「裏面部」という)を有する矩形板である。給電部12は、接地面に対して所定角度(例えば約90度)をなす面上に配設された金属板であり、平面部11のいずれかの辺に非接触であるが接近している辺(以下「接近辺」という)を有し、それ以外の部分が鰭状をなす。つまり、長方形であれば角部に相当する接地面側の2カ所の部分が、それぞれ異なる曲率半径の弧になっている。曲率半径の大きい弧が始まる部分には給電端子121が形成されている。
なお、給電部12のうち2カ所の部分が同じ曲率半径の弧になっていても良く、また、弧になっている部分が一カ所であっても良い。
給電部12の接近辺が鰭状の辺より長いのは、後述する通り、フィルタ13a,13bの長いフィルタ間隔を確保するためである。
平面部11と給電部12は、銅板などの金属板で構成されるが、表面効果が得られる周波数帯で使用されるので、金属メッキされた樹脂を用いても良い。
平面部11は、その電気長、本例の場合は長辺と短辺の長さの総和がLTEの低周波帯域の最低周波数(699MHz)の波長λの略1/4の長さに設計されている。他方、給電部12は、電気長、本例の場合は辺の長さの総和がLTEの高周波帯域の最低周波数(1.7GHz)の波長λの略1/4の長さに設計されている。平面部11と給電部12を上記サイズにすることで、低周波帯域の最低周波数を超え、高周波帯域の最高周波数未満の周波数帯の信号を実用的な周波数幅で共振させることができる。
物理的に分離されている平面部11と給電部12は、二つのフィルタ13a,13bを介して電気的に接続される。「電気的に接続される」ことの意義については上述した通りであり、ごく僅かな電流が流れるだけでは、実質的には電気的に接続されたことにならない。各フィルタ13a,13bは、いずれもLTEの高周波帯域の最低周波数(1.7GHz)を超える周波数をカットする高周波カットフィルタとして動作する。そして、所定周波数であるLTEの低周波帯域の最高周波数(本例では第3サブ帯域の960MHz)以下の周波数で電気的に接続され、それぞれアンテナエレメントとして動作する。
フィルタ13a,13bは、簡易な構成では誘導性リアクタンスだけで構成することができる。このときのフィルタ13a,13bのインダクタンスは、浮遊容量なども考慮してそれぞれ約7.5nHとされている。隣り合う二つのフィルタ13a,13bの配置間隔は、所定間隔以上、すなわち互いのフィルタ構成部品の動作に影響を与えない距離とする。この配置間隔(以下「フィルタ間隔」という)は、できる限り大きくした方が良い。
短絡部15,16,17は、LTEの低周波帯域における上記三つのサブ帯域を選択的に受信するために設けられる。短絡部15,16,17は、それぞれその一端が平面部11の一方の短辺近くの裏面部のうち、給電部12と直交する面上で給電部12に近い部位から異なる距離の位置に接合されている。つまり、当該位置で平面部11と導通する。短絡部15,16,17の他端は、第1スイッチ回路18で選択的に接地される。以後の説明では、平面部11の短辺のうち給電部12に近い端部から順に、第1短絡部15,第2短絡部16,第3短絡部17と称する。
図2は、第1スイッチ回路18の構成例を示す模式図である。第1短絡部15,第2短絡部16,第3短絡部17の他端は、第1スイッチ回路18の三つのスイッチング素子181,182,183の一端にそれぞれ電気的に接続される。スイッチング素子181,182,183の他端は共通端子であり、接地面と導通する。スイッチング素子181,182,183は、例えば車両側の電子機器から送信される外部信号を通じて、いずれか一つだけが導通する(閉となる)ように制御される。
逆Fアンテナ1の構成部品のサイズ例を説明する。図3(a)は逆Fアンテナ1の上面図、同(b)は逆Fアンテナ1を給電部12の方向から見た側面図、同(c)は逆Fアンテナ1を短絡部15,16,17の方向から見た側面図である。
平面部11は、短辺w11が30mm、長辺w12が42.5mm、厚みt1が10μの矩形板である。給電部12は、接近辺が平面部11の長辺w12と同サイズ、幅w21が23.5mm、厚みt2が10μである。
そのため、逆Fアンテナ1をハウジングに収納する場合、接地面からハウジングまでの高さを25mmとすることができる。
なお、給電部121は僅かに接地面の方向に突出しているが、折り曲げることで、突出を回避することができる。
また、各部品のサイズは、基板10上に樹脂を配置し、この樹脂に平面部11及び給電部12を取り付ける場合、樹脂の誘電率を考慮した実効誘電率により波長短縮された実効波長により適宜修正される。
短絡部15,16,17は、いずれも幅t3,t4,t5が1mmの角柱(断面正方形)である。ただし、円柱状あるいは他の断面形状のものであって良い。平面部11の短辺のうち給電部12に近い方の端部から第1短絡部15までの距離D1は1mm、第2短絡部16までの距離D2は6mm、第3短絡部17までの距離D3は21mmである。
第1実施形態の逆Fアンテナ1の特徴の一つは、平面部11と給電部12が、物理的に分離された板状であって、所定周波数以下、例えばLTEの低周波帯域の最高周波数以下の周波数で電気的に接続されることである。このように構成したことの作用効果を検証するために、本発明者らは、図4に示す逆Fアンテナ41を比較例として作成した。比較例の逆Fアンテナ41は、平面部411と給電部412とが一体に成型されている点以外は、第1実施形態の逆Fアンテナ1と同じ材質、同じ形状・サイズ、同じ構成である。平面部411の材質、短辺と長辺のサイズ及び厚みは、平面部11と同じである。給電部412の材質、短辺と長辺のサイズ及び厚みは、給電部12と同じである。
図5は、逆Fアンテナ1についての実施例と比較例のVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)特性比較図であり、所定のシミュレータによる計測結果である。実線は実施例1’のVSWR特性、破線は比較例41のVSWR特性である。周波数(MHz)とVSWRとの関係(抜粋)は、以下の通りである。
周波数(MHz)比較例41 実施例1’
747.5 8.67 8.21
802.5 6.45 2.43
815.0 6.08 1.92
850.0 5.24 1.09
887.5 4.58 1.07
900.0 4.40 2.49
・・・
1907.5 2.75 2.74
2050.0 2.70 1.98
2100.0 2.66 1.80
2200.0 2.58 1.51
2500.0 2.33 1.15
2600.0 2.25 1.20
2800.0 2.15 1.36
2900.0 2.12 1.89
2960.0 2.09 2.09
このように、実施例1’は、比較例に係る逆Fアンテナ41よりも、低周波帯域(第1サブ帯域、第2サブ帯域、第3サブ帯域)と高周波帯域の双方の帯域で、いずれもVSWRが格段に小さくなっている。つまり、実施例1’のような構成の逆Fアンテナ1とすることにより、VSWRが低くなり、LTEの信号を広帯域にわたって送受信しやすくなる効果が得られることが判明した。
図6(a)は、実施例1’の二つのフィルタ13a,13bに代えて、一つのフィルタ136を用いた他の比較例に係る逆Fアンテナの構成例を示す。フィルタ136は、フィルタ13aと同じ位置に配置した。
実施例1’では、二つのフィルタ13a,13bが、7.5nHのインダクタンスを有するフィルタであったが、図6(a)に示される比較例のフィルタ136は、実施例1’と同じ高周波カットの効果を実現するため、15nHのインダクタンスを有するフィルタとした。
図6(b)は、フィルタが一つだけ(フィルタ136のみ)となる上記他の比較例と二つのフィルタ13a,13bを有する実施例1’のVSWR特性比較図であり、所定のシミュレータによる低周波帯域における計測結果である。実線は二つのフィルタ13a,13bを用いた実施例1’のVSWR特性であり、破線は一つのフィルタ136を用いた比較例のVSWR特性である。周波数(MHz)とVSWRとの関係(抜粋)は、以下の通りである。
周波数(MHz)他の比較例 実施例1’
815.0 2.68 1.92
825.0 1.96 1.59
850.0 1.19 1.09
880.0 1.96 1.72
882.5 2.07 1.80
887.5 2.34 1.97
このように、実施例1’のように平面部11と給電部12とを二つのフィルタ13a,13bを介して電気的に接続することにより、一つのフィルタ136を用いた場合よりも、LTEの低周波帯域におけるVSWRが小さくなり、かつ、VSWRが2未満となる周波数帯域を大幅に拡げることができることが判明した。
この傾向は、LTEの高周波帯域でもほぼ同様であり、周波数(MHz)とVSWRとの関係(抜粋)は、以下の通りである。
周波数(MHz)他の比較例 実施例
1990.0 1.99 2.27
2047.5 1.82 1.99
2352.5 1.33 1.24
2505.0 1.39 1.15
2760.0 1.99 1.28
2920.0 2.72 1.99
なお、逆Fアンテナ1の実施例では、二つのフィルタ13a,13bを用いる場合の例を示したが、フィルタの数は三つ以上であっても良い。但し、インダクタンスの値は、フィルタの数及びフィルタ部品の種類に応じて変える必要がある。
逆Fアンテナ1の実施例では、二つのフィルタ13a,13bの間隔を平面部11の短辺の長さ、すなわち30mmとした。このことの作用効果を検証するため、本発明者らは、上記間隔を変えた他の比較例の逆Fアンテナを作成した。他の比較例に係る逆Fアンテナの構成例を図7(a)に示す。図7(a)の例では、フィルタ13aはそのままで、5mmの間隔となる位置にフィルタ13cを配置した。このフィルタ13cのフィルタ構成部品はフィルタ13bと同じである。
図7(b)は、フィルタ間隔を5mmとした他の比較例と、フィルタ間隔が30mmである実施例1’のVSWR特性比較図であり、所定のシミュレータによる計測結果である。実線はフィルタ13a,13bを用いた実施例1’のVSWR特性、破線はフィルタ13a,13cを用いた比較例のVSWR特性である。周波数(MHz)とVSWRとの関係は、以下の通りである。
周波数(MHz)他の比較例 実施例1’
815.0 2.68 1.92
825.0 1.96 1.59
850.0 1.19 1.09
880.0 1.96 1.72
882.5 2.07 1.80
887.5 2.34 1.97
このように、実施例1’のようにフィルタ13a,13bのフィルタ間隔を30mmにすることにより、フィルタ間隔を5mmとした場合よりも、LTEの低周波帯域におけるVSWRが小さく、かつ、VSWRが2未満となる周波数帯域が大幅に拡がることが判明した。
この傾向は、LTEの高周波帯域でもほぼ同様である。周波数(MHz)とVSWRとの関係(抜粋)は、以下の通りであった。
周波数(MHz)他の比較例 実施例1’
2022.5 1.99 2.14
2057.5 1.87 1.99
2415.0 1.28 1.16
2440.0 1.28 1.14
2475.0 1.31 1.11
2550.0 1.38 1.11
2745.0 1.98 1.19
2765.0 2.15 1.20
2957.5 1.82 1.80
なお、実施例1’では、二つのフィルタ13a,13bのフィルタ間隔を30mmとしているが、このフィルタ間隔が30mm以上であっても良いことは勿論である。
実施例1’では、給電部12の接近辺以外の辺の部分が鰭状をなす形状であったが、このことの作用効果を検証するため、本発明者らは、給電部の形状が異なるものとなる他の比較例の逆Fアンテナを作成した。他の比較例に係る逆Fアンテナの構成例を図8(a)に示す。図8(a)の例では、電気長すなわち辺の長さの総和が実施例1’の給電部12と同じになる長方形の給電部82とした。給電部82の材質と厚み、平面部11、フィルタ13a,13bのフィルタ間隔は、実施例1’と同じである。
図8(b)は、給電部の形状が異なる他の比較例と実施例1’のVSWR特性比較図であり、所定のシミュレータによる計測結果である。実線は実施例1’の形状の給電部12を用いた場合のVSWR特性、破線は長方形の給電部82を用いた場合のVSWR特性である。周波数(MHz)とVSWRとの関係(抜粋)は、以下の通りである。
周波数(MHz)他の比較例 実施例
815.0 3.74 1.92
850.0 1.80 1.09
880.0 1.11 1.72
887.5 1.21 1.97
912.5 1.96 3.17
・・・
2047.5 2.35 1.99
2122.5 1.99 1.73
2212.5 1.79 1.47
2662.5 4.49 1.26
2802.5 2.01 1.37
給電部12は、LTEの高周波帯域で共振するサイズに設計しているため、上記高周波帯域のVSWR特性の比較例から明らかな通り、形状の相違は、LTEの高周波帯域において大きな影響を与えている。すなわち給電部12のうち、接地面を指向する辺を鰭状にすることにより、比較例に対してLTEの高周波帯域におけるVSWRが格段に小さくなり、かつ、VSWRが2未満となる帯域が安定的に広くなることが判明した。この傾向は、LTEの低周波帯域においてもほぼ同様となった。
次に、短絡部15,16,17の選択的配置が逆Fアンテナ1の電気的特性に与える影響について説明する。ここでは、電気的特性の例としてVSWR特性を挙げる。
第1スイッチ回路18が三つのスイッチング素子181〜183を有することは上記の通りである。図9(a)は、第1短絡部15を通じて平面部11の一部を接地するときの第1スイッチ回路18の動作説明図である。第1スイッチ回路18は、第1スイッチング素子181だけが閉じているときは、第2スイッチング素子182と第3スイッチング素子183は開いている。そのため、平面部11のうち、端部からの距離D1が1mmの部分だけが接地面と導通する。
同様に、図9(b)は第2短絡部16を通じて平面部11の一部を接地するときの第1スイッチ回路18の動作説明図である。第1スイッチ回路18は、第2スイッチング素子182だけが閉じ、第1スイッチング素子181と第3スイッチング素子183は開いている。そのため、平面部11のうち、端部からの距離D2が6mmの部分だけが接地面と導通する。
同様に、図9(c)は第3短絡部17を通じて平面部11の一部を接地するときの第1スイッチ回路18の動作説明図である。第1スイッチ回路18は、第3スイッチング素子183だけが閉じ、第1スイッチング素子181と第2スイッチング素子182は開いている。そのため、平面部11のうち、端部からの距離D3が21mmの部分だけが接地面と導通する。
図10は、各短絡部15〜17を選択したときのVSWR特性比較図であり、所定のシミュレータによる計測結果である。長破線は平面部11の短辺の端部から接地される部位までの距離がD1(1mm:短辺の長さの1/30)、実線は上記距離がD2(6mm:短辺の長さの1/5)、短破線は上記距離がD3(21mm:短辺の長さの約2/3)の場合のVSWR特性である。
距離D1が選択される場合、VSWRの最低値は2.16(周波数922.5MHz)である。また、VSWRが5未満となるのは857.5MHz〜985.0MHz(帯域幅127.5MHz)、VSWRが4未満となるのは870.0MHz〜975.0MHz(帯域幅105MHz)、VSWRが3未満となるのは、885MHz〜975.5MHz(帯域幅90MHz)である。つまりLTEの低周波帯域のうち、第3サブ帯域(880〜960MHz)の信号の送受信を行う場合は、スイッチ回路18が第1スイッチング素子181だけを閉にすれば良いことがわかる。
なお、第1スイッチング素子181だけを閉にしたときのLTEの高周波帯域のVSWRは、1905MHzで3未満(2.99)となり、2085MHzで2未満(1.99)となり、2492.5MHz〜2520MHzで約1.16となっている。
また、2037.5MHz〜3000.0MHzまでは、VSWRが最大でも2.22であり(帯域幅962.5MHz以上)である。つまり、LTEの低周波帯域のみならず、高周波帯域でも、安定的に信号の送受信が可能となっている。
距離D2が選択される場合、VSWRの最低値は1.09(周波数850.0MHz)である。また、VSWRが5未満となるのは770.0MHz〜932.5MHz(帯域幅162.5MHz)、VSWRが4未満となるのは780.0MHz〜922.5MHz(帯域幅142.5MHz)、VSWRが3未満となるのは885MHz〜975.5MHz(帯域幅90.5MHz)である。つまりLTEの低周波帯域のうち、第2サブ帯域(791〜894MHz)の信号の送受信を行う場合は、スイッチ回路18が第2スイッチング素子182だけを閉にすれば良いことがわかる。特に、この距離D2では、850.0MHz及びその前後数十MHzでVSWRが1.1未満となり、LTEの低周波帯域で最高のパフォーマンス(送受信能力)を発揮することができる。
なお、第2スイッチング素子182だけを閉にしたときのLTEの高周波帯域のVSWRは、1867.5MHzで3未満(2.99)となり、2047.5MHzで2未満(1.99)となり、2482.5MHz〜2530MHzで約1.15となっている。また、2047.5MHz〜2920.0MHz(帯域幅872.5MHz)までは、VSWRが2未満である。つまり、LTEの低周波帯域のみならず、高周波帯域でも、高いパフォーマンスを発揮している。
距離D3が選択される場合、VSWRの最低値は3.19(周波数790.0MHz)である。また、VSWRが5未満となるのは735.0MHz〜845.0MHz(帯域幅110.0MHz)、VSWRが4未満となるのは、752.5MHz〜827.5MHz(帯域幅75.5MHz)である。つまりLTEの低周波帯域のうち、第1サブ帯域(699〜803MHz)の信号の送受信を行う場合は、スイッチ回路18が第3スイッチング素子182だけを閉にすれば良いことがわかる。
なお、第3スイッチング素子183だけを閉にしたときのLTEの高周波帯域のVSWRは、1752.5MHzで2未満(1.99)となり、1937.5MHzで1.2未満(1.19)となり、2017.5MHzで最小(1.03)となり、1975.0MHz〜2065MHzで1.09未満となっている。
また、1752.5MHz〜3000.0MHz(1247.5MHz)までは、VSWRが2未満であり、1975.0MHz〜2065.0MHz(帯域幅90.MHz)までVSWRが1.1未満である。つまり、LTEの低周波帯域では、距離D1、D2が選択された場合よりもVSWRはやや高いが、LTEの高周波帯域では最高のパフォーマンスを発揮している。
第1実施形態における各比較例の逆Fアンテナと、逆Fアンテナ1の実施例1’との比較結果をまとめると以下の通りである。
(1−1)平面部11と給電部12との関係
接地面に対して略平行となる平面部11と接地面に対して約90度の角度を持つ給電部12を物理的に分離された板状とし、LTEの低周波帯域の最高周波数以下の周波数で実質的に電気的に接続されるようにしたので、低背(接地面からの高さが25mm未満)でありながらVSWRが1.1未満となる周波数帯域が拡がる逆Fアンテナの作成が容易になった(図5)。なお、平面部11の接地面に対する角度が90度未満のときは、さらに低背の逆Fアンテナとすることができる。
特に、平面部11が矩形状で、給電部12が、平面部11のいずれかの辺に接近する接近辺を有し、それ以外の辺が鰭状をなす形状としたので、LTEの低周波帯域及び高周波帯域において使用可能な周波数帯域が拡がり、かつ、安定的にVSWRの低い逆Fアンテナ1を実現することができた(図8)。
(1−2)フィルタ13a,13b
物理的に分離された平面部11と給電部12とを所定周波数以下で電気的に接続するフィルタを二つ以上設け、かつ、隣り合う二つのフィルタのフィルタ間隔をできるだけ大きく(例えば平面部11の短辺のサイズ以上)としたので、VSWRを安定的に低くしつつ送受信できる信号の周波数幅を拡げることができた(図6(b),図7(b))。
(1−3)短絡部15,16,17と第1スイッチ回路18
第1短絡部15を、例えば平面部11の短辺の端部から1mm(上記短辺の長さの1/30)、第2短絡部16を6mm(上記短辺の長さの1/5)、第3短絡部17を21mm(上記短辺の長さの21/30)の位置に設け、いずれかの短絡部を第1スイッチ回路18で選択的に切り替えて接地面に導通させるようにしたので、電流分布の切替だけでLTEの低周波帯域で使用できるサブ帯域の切替が可能となる。そのため、インピーダンス整合を図る必要がない。また、LTEの低周波数帯におけるサブ帯域の切替のみならず、LTEの高周波帯域でもVSWRが低くなり、かつ、使用可能な周波数帯域が拡がるので、低いVSWRでLTEの広帯域にわたる信号を送受信することが可能になる。
特に、第2短絡部16が選択される場合は、LTEの低周波帯域でVSWRが1.09まで下がり、かつ、VSWRが4未満の帯域幅が142.5MHzに拡大されるので、LTEの低周波帯域において最高のパフォーマンスを発揮することができる。
また、第3短絡部17が選択される場合は、LTEの高周波帯域において最高のパフォーマンスを発揮することができる。
一つの逆Fアンテナを用いて複数の周波数帯域の信号の送受信を可能にする技術には、本発明以外にも存在するが、その多くは、逆Fアンテナと接続される電子回路側に整合回路などを設けてインピーダンス整合を図る技術であり、部品挿入に起因する整合損失が不可避となる。また、整合回路での周波数帯域の調整では、LTEの低周波帯域から高周波帯域に及ぶ広帯域化には限界がある。全ての周波数帯域においてVSWRを5未満に維持することが困難だからである。
これに対し、第1実施形態の逆Fアンテナ1では、三つの短絡部15,16,17のいずれかを選択的に切り替えることにより、給電部121からみた平面部11及び給電部12の電流分布を変える構成を採用した。そのため、整合回路を設ける必要がなく(整合損失が発生せず)、VSWRを一定値以下に維持したままの広帯域化がきわめて容易となった。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図11は、第2実施形態に係る逆Fアンテナの斜視図である。第2実施形態の逆Fアンテナ2は、電流分布を切り替えるための構成だけが異なる。そのため、第1実施形態で示した構成部品と同じ部品については同じ符号を付して重複説明を省略する。
第2実施形態の逆Fアンテナ2は、一本の短絡部25と第2スイッチ回路28とを有する。短絡部25は、特定の周波数でVSWRが最小となる位置、すなわち、一端が平面部11の一方の短辺の裏面部のうち、その短辺の端部から距離D2(6mm)だけ離れた位置に接合されている。この短絡部25は、第1実施形態の第2短絡部16と、材質、形状、サイズ、配置位置が同じである。
図12は、第2スイッチ回路28の構成例を示す模式図である。第2スイッチ回路28は、共通端子が短絡部25に電気的に接続されている。短絡部25の位置は上記の通りである。第2スイッチ回路28は、また、一端が第1スイッチング素子281に接続され、他端が接地されたコンデンサCの経路p1と、一端が第2スイッチング素子282に接続され、他端が接地されているだけの経路p2と、一端が第3スイッチング素子283に接続され、他端が接地されたコイルLの経路p3とを備えている。コンデンサCのリアクタンスは3pFであり、コイルLのインダクタンスは30nHである。
各スイッチング素子281,282,283は、例えば車両側の電子機器から送信される外部信号を通じて、いずれか一つだけが導通する(閉となる)ように制御される。
図13は、経路p1〜p3のいずれかを選択的に閉にしたときのVSWR特性比較図であり、所定のシミュレータによる計測結果である。長破線は経路p1、実線は経路p2、短破線は経路p3が選択された場合のVSWR特性である。短絡部25は一本だけであるが、経路p1,p2,p3のいずれかを第2スイッチ回路28で選択的に切り替えることで、VSWR特性は、図10に示した第1実施形態の逆Fアンテナ1のものと同じになった。
すなわち、経路p1が選択された場合は、コンデンサCによって経路p2より位相が進み、あたかも短絡部25が、第1実施形態における距離D1(1mm:平面部11の短辺の長さの1/30)に存在する如く動作するため、図10の距離D1のVSWR特性と同じになった。
経路p2が選択された場合は、短絡部25がそのまま接地されるため、図10の距離D2(6mm:平面部11の短辺の長さの1/5)のVSWR特性と同じになった。
経路p3が選択された場合は、コイルLによって経路p2より位相が遅れ、あたかも短絡部25が、第1実施形態における距離D3(21mm:平面部11の短辺の長さの約2/3)に存在する如く動作するため、図10の距離D3のVSWR特性と同じになった。
第2スイッチ回路28は、各経路p1〜p3をパターニング技術と部品接合だけで簡単に構成することができ、短絡部25も一本だけで足りるため、第1実施形態の逆Fアンテナ1に比べて量産が容易であり、また、ハウジング内に収容する際のレイアウトの自由度が高まるという利点がある。
第2実施形態の変形例として、短絡部を二本とする組み合わせも可能である。図14(a)は、第1変形例を示す模式図である。図14(a)に示す第1変形例は、図12に示した短絡部25のほかに、平面部11の短辺のうち給電部121に近い端部からそれぞれ異なる長さだけ離れた部位(本例では上記距離D1に対応する部位)にもう一本の短絡部35を設け、かつ、第2スイッチ回路28を、それぞれ接地面からの電気長が異なる二つの経路p2,p3のいずれかを短絡部25と選択的に導通させ、あるいは、短絡部25に代えて、もう一本の短絡部35の経路p1’を導通させるように構成したものである。
図14(b)は、第2変形例を示す模式図である。図14(b)に示す第2変形例は、図12に示した短絡部25のほかに、平面部11のうち給電部121に近い端部からそれぞれ異なる長さだけ離れた部位(本例では上記距離D3に対応する部位)にもう一本の短絡部45を設け、かつ、第2スイッチ回路28を、それぞれ接地面からの電気長が異なる二つの経路p1,p2のいずれかを短絡部25と選択的に導通させ、あるいは、短絡部25に代えて、もう一本の短絡部45の経路p3’を導通させるように構成したものである。
図14(a),(b)の構成によっても、図12に示した第2実施形態の逆Fアンテナと同等の作用効果を奏することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第1実施形態では、接近辺が矩形状の平面部11の長辺と同じサイズで、接近辺の端部が平面部11の端部と同じ位置となる給電部12の例を示したが、第3実施形態では、給電部が第1実施形態の給電部12と異なる逆Fアンテナの例を説明する。
図15(a)は、第3実施形態に係る逆Fアンテナの斜視図である。同(b)は平面部の上面図、同(c)は、給電部の方向から見た側面図である。第3実施形態の逆Fアンテナ3は、第1実施形態で説明した給電部12と形状及びその取付位置が異なる。そのため、第1実施形態で示した構成部品と同じ部品については同じ符号を付して重複説明を省略する。
第3実施形態の給電部32は、接近辺の長さが平面部11の長辺よりも短く、その分だけ鰭状の部分の弧の半径が第1実施形態の給電部12よりも少し小さくなっている。また、接近辺の端部が平面部11と非対向となる位置に配されている。つまり、接近辺の端部が平面部11の短辺よりも突出する位置に配されている。電気長(本例では辺の長さの総和)がLTEの高周波帯域の最低周波数(1.7GHz)の波長λの略1/4の長さに設計されている点は、第1実施形態の給電部12と同じである。
給電素子32の接近辺が平面部11の長辺よりも短いのは、例えば平面部11を細長くしなければならないときにも同様の効果を得られるという点で利点がある。このとき、短絡部15,16,17や第1スイッチ回路18を平面部11の長辺上に位置させても良い。この場合は、平面部11の短辺には何も無く、長辺に短絡部15,16,17や給電部12が存在することになる。
[変形例]
第1ないし第3実施形態では、平面部11が矩形状である場合の例を説明したが、矩形状には菱形状、台形状も含まれる。また、平面部11は、必ずしも矩形状である必要はなく、円形状、略円形状、楕円状、略楕円状であっても良い。これらの場合の辺は、電気長を定める周縁に相当するものとなる。

Claims (14)

  1. 接地面と所定間隔で対向する面部を有する平面部と、前記接地面に対して所定角度をなす面上に配設された給電部と、前記平面部の一部を接地させるための短絡部とを含む逆Fアンテナを備え、
    前記平面部と前記給電部は、物理的に分離された板状であり、所定周波数以下で電気的に接続される、
    アンテナ装置。
  2. 前記給電部は、前記平面部と接近する接近辺を有し、それ以外の辺が鰭状をなす、
    請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記平面部は矩形状であり、
    前記接近辺の長さは、前記接近辺が接近する前記平面部の辺の長さ以下である、
    請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記給電部は、前記接近辺の一部が接近する前記平面部の辺と非対向となる、
    請求項3に記載のアンテナ装置。
  5. 前記平面部の電気長は、前記所定周波数よりも低い第1周波数帯の周波数で共振する長さであり、
    前記給電部の電気長は、前記第1周波数帯よりも高い第2周波数帯で共振する長さである、
    請求項1ないし4のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  6. 前記平面部と前記給電部とが、前記所定周波数を超える周波数の信号をカットするフィルタを介して電気的に接続されている、
    請求項1ないし5のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  7. 前記フィルタが二つ以上存在し、隣り合う二つのフィルタが所定間隔以上離れて配置されている、
    請求項6に記載のアンテナ装置。
  8. 前記短絡部は、それぞれ前記平面部のうち前記給電部と直交する面上または前記給電部と平行の面上に複数本設けられており、
    前記逆Fアンテナは、いずれか一本の前記短絡部を選択的に接地させる第1スイッチ回路をさらに備えて構成される、
    請求項1ないし7のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  9. 前記短絡部がそれぞれ異なる間隔で三本以上設けられている、
    請求項8に記載のアンテナ装置。
  10. 前記短絡部は、前記平面部のうち前記給電部に近い端部から所定の長さだけ離れた部位に一本だけ設けられており、
    前記逆Fアンテナは、
    それぞれ接地面からの電気長が異なる複数の経路のいずれかと前記短絡部とを選択的に導通させるための第2スイッチ回路をさらに備えて構成される、
    請求項1ないし7のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  11. 前記短絡部は、前記平面部のうち前記給電部に近い端部からそれぞれ異なる長さだけ離れた部位に二本設けられており、
    前記逆Fアンテナは、
    それぞれ接地面からの電気長が異なる複数の経路のいずれかと前記二本の短絡部のいずれか一方とを選択的に導通させ、あるいは前記二本の短絡部の一方に代えてその他方を導通させるための第2スイッチ回路をさらに備えて構成される、
    請求項1ないし7のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  12. 前記第1周波数帯は複数のサブ帯域に区分されたLTEの低周波帯域であり、
    前記第2周波数帯は、前記LTEの高周波帯域である、
    請求項5に記載のアンテナ装置。
  13. 前記接地面からの高さが25mmとなる電波透過性のハウジングをさらに備えており、
    前記逆Fアンテナは、前記ハウジングの収納空間に収納される、
    請求項1ないし12のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  14. 接地面と所定間隔で対向する面部を有する平面部と、
    前記接地面に対して所定角度をなす面上に配設された給電部と、
    前記平面部の一部を接地させるための短絡部とを含み、
    前記平面部と前記給電部は、物理的に分離された板状であり所定周波数以下で電気的に接続される、
    逆Fアンテナ。
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