JP2019029362A - 接着フィルムの破断装置及び接着フィルムの破断方法 - Google Patents

接着フィルムの破断装置及び接着フィルムの破断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】冷却用プレートを備えた接着フィルム破断装置において、冷却用プレートを効率よく冷却する。【解決手段】ストリートSによって区画された領域にデバイスが形成されたウエーハWの裏面Wbに装着された接着フィルムKを、環状フレームFに装着された保護テープTの表面に貼着された状態でストリートSに沿って破断するために用いられ、環状フレームFを保持するフレーム保持手段2と、フレーム保持手段2に保持された環状フレームFに装着された保護テープTを拡張して接着フィルムKを破断するテープ拡張手段3と、接着フィルムKのウエーハWが装着されている領域に保護テープTを介して接触可能とした冷却用プレート4と、冷却用プレート4を冷却する冷却室5と、冷却用プレート4と接着フィルムKとが接近又は離間する方向に冷却用プレート4と接着フィルムKとを相対的に移動させる移動手段40と、を備える接着フィルムの破断装置1である。【選択図】図4

Description

本発明は、デバイスが形成されたウエーハの裏面に貼着された接着フィルムを破断する破断装置及び破断方法に関する。
半導体ウエーハの裏面に貼着された接着フィルムを破断する場合、接着フィルムは柔軟な樹脂からなる基材層及び基材層上の粘着層等からなるため、接着フィルムの基材層側に貼着されている保護テープを拡張して接着フィルムの破断を行おうすると、接着フィルムも伸びてしまい接着フィルム自体を確実に破断することが難しいという問題がある。そこで、接着フィルムを冷却する冷却用プレートを備え、接着フィルムのウエーハが装着されている領域に冷却用プレートを接触させて、冷却された接着フィルムを伸ばさずに効率よく破断できるようにした破断装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−277837号公報
しかし、冷却用プレートを冷却させるためには相当の時間と電力を要するという問題がある。したがって、冷却用プレートを備えた接着フィルムの破断装置においては、冷却用プレートを効率よく冷却できるようにするという課題がある。
上記課題を解決するための本発明は、表面に複数のストリートが格子状に形成されているとともに該複数のストリートによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウエーハの裏面に装着された接着フィルムを、環状のフレームに装着された保護テープの表面に貼着された状態で該ストリートに沿って破断する接着フィルムの破断装置であって、該環状のフレームを保持するフレーム保持手段と、該フレーム保持手段に保持された該環状のフレームに装着された該保護テープを拡張して該接着フィルムを破断するテープ拡張手段と、該接着フィルムのウエーハが装着されている領域に該保護テープを介して接触可能とした冷却用プレートと、該冷却用プレートを冷却する冷却室と、冷却された該冷却用プレートと該接着フィルムとが接近又は離間する方向に冷却用プレートと接着フィルムとを相対的に移動させる移動手段と、を少なくとも備える接着フィルムの破断装置である。
また、上記課題を解決するための本発明は、表面に複数のストリートが格子状に形成されているとともに該複数のストリートによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウエーハの裏面に装着された接着フィルムを、環状のフレームに装着された保護テープの表面に貼着された状態で前記破断装置によって該ストリートに沿って破断する接着フィルムの破断方法であって、前記冷却用プレートを前記冷却室内に収容し冷却する冷却工程と、前記フレーム保持手段によって該環状のフレームを保持するフレーム保持工程と、該冷却用プレートを該冷却室内から移動させ該接着フィルムのウエーハが装着されている領域に該保護テープを介して接触させる接触工程と、前記テープ拡張手段によって該フレーム保持手段に保持された該環状のフレームに装着された該保護テープを拡張して該接着フィルムを破断するテープ拡張工程と、該冷却用プレートを該冷却室内へ再度収容する収容工程と、を少なくとも備える接着フィルムの破断方法である。
本発明に係る接着フィルムの破断装置は、冷却用プレートを冷却する冷却室と、冷却された冷却用プレートと接着フィルムとが接近又は離間する方向に冷却用プレートと接着フィルムとを相対的に移動させる移動手段と、を備えているため、冷却用プレートを冷却室内で短時間で効率よく冷却させることが可能となり、その後、移動手段によって冷却用プレートを接着フィルムに接触させることができる。
また、本発明に係る接着フィルムの破断方法は、前記接着フィルムの破断装置を用いて、冷却用プレートを冷却室内に収容し冷却する冷却工程と、フレーム保持手段によって環状のフレームを保持するフレーム保持工程と、冷却用プレートを冷却室内から移動させ接着フィルムのウエーハが装着されている領域に保護テープを介して接触させる接触工程と、テープ拡張手段によってフレーム保持手段に保持された環状のフレームに装着された保護テープを拡張して接着フィルムを破断するテープ拡張工程と、冷却用プレートを冷却室内へ再度収容する収容工程と、を少なくとも備えているため、冷却用プレートを効率よく冷却しつつ、接着フィルムを伸ばさずに破断することが可能となる。
破断装置の一例を示す分解斜視図である。 破断装置の構造を説明する断面図である。 冷却用プレート及び冷却室の一例を示す斜視図である。 冷却工程とフレーム保持工程とを説明する説明図である。 保護テープを拡張して接着フィルムを破断している状態を示す断面図である。 冷却用プレートを冷却室内に再度収容した状態を示す断面図である。
図1に示すウエーハWは、例えば、母材がシリコンからなる円形状の半導体ウエーハであり、ウエーハWの表面Waには複数のストリートSがそれぞれ直交するように設定されている。そして、ストリートSによって区画された複数の格子状の領域には、図示しないデバイスがそれぞれ形成されている。そして、ウエーハWはストリートSに沿って切削溝等の溝Mが形成されて、デバイスを備える個々のチップCに分割された状態になっている。
このように個々のデバイスチップCに分割されたウエーハWは、例えば先ダイシング法(Dicing Before Grinding)により製造される。先ダイシング法では、回転する切削ブレードでウエーハWの表面Wa側からストリートSに沿ってデバイスチップCの仕上がり厚み以上の深さの切削溝を形成し、次いで、ウエーハWの裏面Wbを研削して切削溝を表面Waに露出させることにより、ウエーハWが個々のチップCに分割される。
デバイスチップCに分割されたウエーハWの製造は、先ダイシング法以外にも、例えば、レーザ加工装置と研削装置とを用いて実施するいわゆるSDBG(Stealth Dicing Before Grinding)加工によってなされてもよい。この加工方法は、レーザ加工と研削とを組み合わせた技術であり、まず、ウエーハWに対して透過性を有する波長のレーザビームをストリートSに沿って照射して、ウエーハW内部の所定深さの位置に改質層を形成する。その後、ウエーハWの裏面Wbを研削してウエーハWを仕上がり厚みに薄化するとともに、改質層を分割起点として研削圧力によりウエーハWの表面Wa側に亀裂を伸長させることで、ウエーハWを個々のチップCに分割できる。
先ダイシング法又はSDBG加工が施されることで個々のデバイスチップCに分割されたウエーハWの裏面Wbには、例えば、DAF(Die Attach Film)等の円形の接着フィルムKが装着されている。接着フィルムKは、ウエーハWよりも外径が大きくなるように設計されており、その外周部がウエーハWからはみ出している。接着フィルムKは、図1、2に示す破断装置1によって、ウエーハWの格子状のストリートSに沿って破断されることになる。接着フィルムKの下面には、接着フィルムKの外径よりも大きい外径を有する円盤状の保護テープTが貼着されている。
図1、2に示す保護テープTは、機械的外力に対する適度な伸縮性を備えている。保護テープTは、その表面Taの外周部が円形の開口を備える環状のフレームFの下面に貼着されていることで、環状のフレームFに装着された状態になっている。そして、保護テープTの表面Taの中央部に接着フィルムKの下面が貼着されており、表面Waが露出した状態のウエーハWは、環状のフレームFを介したハンドリングが可能な状態になっている。
なお、本発明の破断装置1が適用される接着フィルムK上のウエーハWは、図1に示すように個々のデバイスチップCに分割されている状態でなく、ストリートSに沿って内部に改質層が形成されているような分割前の状態であってもよい。
図1、2に示す破断装置1は、保護テープTを拡張させるときの力を利用して、ウエーハWのストリートSに沿って接着フィルムKを格子状に破断する装置であり、環状のフレームFを保持するフレーム保持手段2と、フレーム保持手段2に保持された環状のフレームFに装着された保護テープTを拡張して接着フィルムKを破断するテープ拡張手段3と、接着フィルムKのウエーハWが装着されている領域に保護テープTを介して接触可能とした冷却用プレート4(図1には不図示)と、冷却用プレート4を冷却する冷却室5と、冷却された冷却用プレート4と接着フィルムKとが接近又は離間する方向(上下方向)に冷却用プレート4と接着フィルムKとを相対的に移動させる移動手段40と、を少なくとも備える。
フレーム保持手段2(図1参照)は、例えば、平面視矩形状の第1の保持部材21と、第1の保持部材21と共に上下方向両側から環状のフレームFを挟持固定する第2の保持部材22とを備えている。この第1の保持部材21と第2の保持部材22とは、例えばSUSなどの金属材料からなり、上下に対向した状態で配置されており、その中央部には、環状のフレームFの開口と略同径の開口部211、221がそれぞれ形成されている。
そして、図2に示すように、環状のフレームFは、第1の保持部材21と第2の保持部材22との間に、環状のフレームFの開口、第1の保持部材21の開口部211、及び第2の保持部材22の開口部221の中心を合わせた状態で配置され、第1の保持部材21及び第2の保持部材22によって上下から挟まれて固定される。第1の保持部材21の下面中の開口部211の周囲の一領域と第2の保持部材22の上面中の開口部221の周囲の一領域とが、環状のフレームFを挟持する挟持面として機能する。また、第1の保持部材21及び第2の保持部材22は、図示しないロック手段により環状フレームFを挟持固定した固定位置でロックされる。
図1、2に示すテープ拡張手段3は、保護テープTの拡張時に保護テープTに下方から当接する円筒状の拡張ドラム30と、拡張ドラム30を上下動させる例えば4つの昇降機構31(図1においては3つのみ、図2においては2つのみ図示)とを備えている。図2に示すように、拡張ドラム30は、例えば、円筒状の筒部300と、筒部300の下端側において径方向外側に延出されたフランジ部301と、筒部300の上端部に取り付けられた複数のローラー302とを備えている。筒部300の外径は、例えば、環状フレームFの開口の直径よりも小さく、かつ、接着フィルムKの外径よりも大きく形成されている。図2に示すように、筒部300の中心と第2の保持部材22の開口部221の中心とは略合致している。ローラー302は、保護テープTを下方から押圧して拡張する際に生じる摩擦抵抗を軽減させ、引張力を均等に作用させる役割を果たす。
周方向に所定の間隔をおいて均等に配設された各昇降機構31は、例えばエアシリンダであり、内部に図示しないピストンを備える筒状のシリンダチューブ310と、シリンダチューブ310に挿入され下端がピストンに取り付けられたピストンロッド311とを備える。ピストンロッド311の上端は、拡張ドラム30のフランジ部301の下面に固定されている。シリンダチューブ310にエアが供給(または、排出)されシリンダチューブ310内の圧力が変化することで、ピストンロッド311が上下動し、拡張ドラム30も上下動する。
このテープ拡張手段3が保護テープTに作用しない待機状態のときには、昇降機構31によって、拡張ドラム30の上端となるローラー302が第2の保持部材22の保持面(上面)よりも下方となる高さ位置に位置付けられている。
図2に示すように、第2の保持部材22の開口部221の下方には、4つの昇降機構31に囲まれるようにして冷却室5が配設されている。図2、3に示すように、冷却室5は、例えば、平面視矩形状の外形を備え上方に向かって開口する箱体50と、箱体50の開口を開閉する天板51とが設けられている。例えば、天板51は、可動アーム等で構成される可動手段52によって水平方向にスライド移動可能になっている。なお、天板51は、箱体50に備えたヒンジ等によって開閉自在となっていてもよい。
例えば、箱体50の1側壁には、冷却気体供給管500が貫設されており、この冷却気体供給管500には、所定の温度の冷気を供給可能なクーラーユニット等の冷却気体供給手段501が連通している。
冷却室5の箱体50内には、例えば外形が円形板状である冷却用プレート4が収容されている。冷却用プレート4は、例えば、所定の金属で構成されていてもよいし、冷気を内部に取り込むための多数の空孔を備える多孔質体等で構成されていてもよい。冷却用プレート4の直径は、例えば、デバイスチップCに分割されたウエーハWの外周縁からはみ出さない程度の大きさであるとよい。これは、接着フィルムKのウエーハWが装着されている領域以外の領域、即ち、ウエーハWからはみ出している接着フィルムKの領域にも冷却用プレート4が接触し冷却がなされてしまうことで、目的外の破断(即ち、ストリートSに対応しない部分での破断)が起きてしまうことを防ぐためである。
冷却用プレート4は、例えば、箱体50内に配設された移動手段40によって、箱体50内から箱体50の上方の所定の高さ位置まで昇降可能となっている。移動手段40は、冷却用プレート4が固定されている保持台400と、保持台400に連結されたピストンシリンダ401とを備える。なお、ピストンシリンダ401の代わりに、ボールネジ及びモータ等から駆動機構を備えてもよい。また、本実施形態における移動手段40は、冷却用プレート4を上下方向に昇降移動させる構成となっているが、これに限定されるものではなく、移動手段が、環状フレームFを保持した状態のフレーム保持手段2を冷却用プレート4に向かって下降させるような構成となっていてもよい。
図1、2に示すように、例えば、破断装置1は、第1の保持部材21上を覆う箱状の蓋体7を備えていてもよい。この箱状の蓋体7によって第1の保持部材21の上方には、図2に示す冷却空間71が形成される。そして、例えば、蓋体7の側壁には冷却気体供給管70が貫設されており、この冷却気体供給管70には、冷却気体供給手段501が連通している。そして、冷却気体供給管70から冷却空間71に冷気を導入することで、フレーム保持手段2により環状フレームFが保持された状態において、接着フィルムKを冷却空間71内の冷気によって冷却できる。なお、破断装置1は蓋体7を備えない構成としてもよく、又は、蓋体7に加えて、フレーム保持手段2及びテープ拡張手段3等が収容される筐体を更に備える構成としてもよい。
以下に、上述した破断装置1を用いて接着フィルムKを破断する場合の各ステップ及び破断装置1の動作について説明する。
(1)冷却工程
例えば、まず、図2に示す冷却室5の箱体50内に冷却用プレート4が収容され、天板51によって箱体50が閉じられた状態で、箱体50に冷却気体供給手段501から所定の温度の冷気が供給される。そして、冷却用プレート4が冷却室5で所定の温度に至るまで短時間の内に均等に冷却される。
(2)フレーム保持工程
次に、フレーム保持手段2によって環状のフレームFが保持される。即ち、環状フレームFによって支持されているウエーハWの中心と第2の保持部材22の開口部221の中心とが略合致するように、第2の保持部材22の上面上に環状フレームFが載置される。続いて、第1の保持部材21から離れて対向している第2の保持部材22を第1の保持部材21側に向けて上昇させることにより、環状フレームFを第1の保持部材21と第2の保持部材22との間に挟持させる。この状態においては、テープ拡張手段3の拡張ドラム30の上端部であるローラー302は、少なくとも、保護テープTの下方に位置している。
なお、環状フレームFを挟持状態とする方法は、これに限定されるものではなく、例えば、第1の保持部材21を第2の保持部材22に向かって下降させることによって、環状フレームFを挟持させるものとしてもよい。また、本実施形態においては、冷却工程の後に、フレーム保持工程を実施しているが、フレーム保持工程の後に冷却工程を実施してもよく、冷却工程とフレーム保持工程とを並行して実施してもよい。
(3)接触工程
フレーム保持手段2によって環状のフレームFが保持された後、可動手段52によって箱体50上から天板51が移動されて、箱体50の開口が開かれる。そして、図4に示すように、移動手段40が冷却用プレート4を冷却室5内から上昇させて、接着フィルムKのウエーハWが装着されている領域に保護テープTを介して冷却用プレート4を接触させる。冷却室5内で冷却されていた冷却用プレート4によって、接着フィルムKは、例えば、−10℃〜10℃程度まで冷却される。なお、図4に示すように、蓋体7の冷却空間71内に冷却気体供給管70から冷気を供給し、冷却空間71を冷却することで、接着フィルムKが冷却用プレート4の接触による冷却と共に冷気で冷却されるようにしてもよい。
(4)テープ拡張工程
次いで、図5に示すように、昇降機構31が拡張ドラム30を所定の高さ位置まで上昇させることで、第2の保持部材22の保持面が拡張ドラム30の上端部より下方の高さ位置に相対的に位置付けられた状態になる。その結果、保護テープTは、拡張ドラム30の上端部で押し上げられて径方向外側に向かって放射状に拡張される。例えば、保護テープTは、その凝固点が接着フィルムKの凝固点よりも低いため、冷却用プレート4により−10〜10℃程度まで冷却されても硬化せず、テープ拡張手段3による下方から外力を受けて破断せずに径方向外側に向かって放射状に均等に拡張されていく。
一方、接着フィルムKのウエーハWが装着されている領域にも拡張力が作用しているが、この接着フィルムKのウエーハWが装着されている領域は、冷却用プレート4によって冷却されて硬化している状態にある。そのため、接着フィルムKのウエーハWが装着されている領域は、柔軟性(伸縮性)が抑制されており、拡張力が加わることでストリートSに沿って破断される。その結果、裏面Wbに接着フィルムKの貼着された個々のデバイスチップCを得ることができる。なお、図5に示すように、昇降機構31が拡張ドラム30を所定の高さ位置まで上昇させることに伴って、移動手段40が冷却用プレート4を上昇させることで、テープ拡張中においても、冷却用プレート4を接着フィルムKのウエーハWが装着されている領域に保護テープTを介して接触させてもよく、又は、テープ拡張中においては、冷却用プレート4を接着フィルムKのウエーハWが装着されている領域から離した状態にしてもよい。
なお、ウエーハWが未分割であり、ストリートSに沿って改質層が形成された状態である場合には、保護テープTが拡張されると、ウエーハWにも拡張力が作用する。これにより、接着フィルムKの破断と共に、ウエーハWも改質層が形成されている位置、即ち、ストリートSに沿って分割される。
(5)収容工程
図6に示すように、昇降機構31が拡張ドラム30を所定の高さ位置まで下降させて、拡張ドラム30を保護テープTから離間させると、保護テープTを水平方向に引っ張る力が無くなり保護テープTのテンションが解除される。また、移動手段40が冷却用プレート4を下降させて、冷却用プレート4が冷却室5内へ再度収容されて、箱体50の天板51が再び閉じられる。
その後、第1の保持部材21と第2の保持部材22とによる環状フレームFの保持が解除されて、環状フレームFによって支持されたウエーハWが破断装置1内から取り出される。
上記のように本発明に係る接着フィルムKの破断装置1は、冷却用プレート4を冷却する冷却室5と、冷却された冷却用プレート4と接着フィルムKとが接近又は離間する方向に冷却用プレート4と接着フィルムKとを相対的に移動させる移動手段40と、を備えているため、冷却用プレート4を冷却室5内で短時間で効率よく冷却させることが可能となり、その後、移動手段40によって冷却用プレート4を接着フィルムKに接触させることができる。
本発明に係る接着フィルムの破断方法は、接着フィルムKの破断装置1を用いて、冷却用プレート4を冷却室5内に収容し冷却する冷却工程と、フレーム保持手段2によって環状のフレームFを保持するフレーム保持工程と、冷却用プレート4を冷却室5内から移動させ接着フィルムKのウエーハWが装着されている領域に保護テープTを介して接触させる接触工程と、テープ拡張手段3によってフレーム保持手段2に保持された環状のフレームFに装着された保護テープTを拡張して接着フィルムKを破断するテープ拡張工程と、冷却用プレート4を冷却室5内へ再度収容する収容工程と、を少なくとも備えているため、冷却用プレートを効率よく短時間で冷却しつつ、接着フィルムKを伸ばさずに破断することが可能となる。
なお、本発明に係る接着フィルムの破断方法は上記実施形態に限定されるものではなく、また、添付図面に図示されている破断装置1の構成等についても、これに限定されず、本発明の効果を発揮できる範囲内で適宜変更可能である。
W:ウエーハ Wa:ウエーハの表面 Wb:ウエーハの裏面 S:ストリート C:チップ K:接着フィルム T:保護テープ F:環状のフレーム
1:破断装置 2:フレーム保持手段 21:第1の保持部材 211:開口部
22:第2の保持部材 221:開口部
3:テープ拡張手段 30:拡張ドラム 300:円筒部 301:フランジ部 302:ローラー 31:昇降機構 310:シリンダチューブ 311:ピストンロッド
4:冷却用プレート 40:移動手段
5:冷却室 50:箱体 51:天板 52:可動手段 501:冷却気体供給手段
7:蓋体

Claims (2)

  1. 表面に複数のストリートが格子状に形成されているとともに該複数のストリートによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウエーハの裏面に装着された接着フィルムを、環状のフレームに装着された保護テープの表面に貼着された状態で該ストリートに沿って破断する接着フィルムの破断装置であって、
    該環状のフレームを保持するフレーム保持手段と、
    該フレーム保持手段に保持された該環状のフレームに装着された該保護テープを拡張して該接着フィルムを破断するテープ拡張手段と、
    該接着フィルムのウエーハが装着されている領域に該保護テープを介して接触可能とした冷却用プレートと、
    該冷却用プレートを冷却する冷却室と、
    冷却された該冷却用プレートと該接着フィルムとが接近又は離間する方向に冷却用プレートと接着フィルムとを相対的に移動させる移動手段と、を少なくとも備える接着フィルムの破断装置。
  2. 表面に複数のストリートが格子状に形成されているとともに該複数のストリートによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウエーハの裏面に装着された接着フィルムを、環状のフレームに装着された保護テープの表面に貼着された状態で請求項1に記載の破断装置によって該ストリートに沿って破断する接着フィルムの破断方法であって、
    前記冷却用プレートを前記冷却室内に収容し冷却する冷却工程と、
    前記フレーム保持手段によって該環状のフレームを保持するフレーム保持工程と、
    該冷却用プレートを該冷却室内から移動させ該接着フィルムのウエーハが装着されている領域に該保護テープを介して接触させる接触工程と、
    前記テープ拡張手段によって該フレーム保持手段に保持された該環状のフレームに装着された該保護テープを拡張して該接着フィルムを破断するテープ拡張工程と、
    該冷却用プレートを該冷却室内へ再度収容する収容工程と、を少なくとも備える接着フィルムの破断方法。
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