JP2019028267A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の手法では測定が困難な高寿命像担持体の膜厚を、簡便かつ確実に測定できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】像担持体と、該像担持体の表面の反射光量を測定する測定手段と、を有する画像形成装置において、前記像担持体の表面に複数の各々独立した凹凸部が形成され、 前記測定手段の測定結果から前記像担持体の膜厚を計算する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真方式を用いた複写機、レーザビームプリンタ及びプロセスカートリッジなどの画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置において、感光体ドラムの十分な膜厚が確保できない場合、出力画像にスジが入ったり、白地部にトナーが被る等の画像不良が発生する。そのため、感光体ドラムにどれ位の膜厚があるかを検知する手法が必要とされる。
従来から感光体膜厚検知方法、特に有機系感光体(OPC)ドラムの膜厚検知方法として、帯電ローラに交流(AC)と直流(DC)バイアスを重畳印加することで帯電した際の、直流電流成分を測定する方法が知られている(特許文献1)。
一方、近年では感光体ドラムの高耐久化を図る目的から、感光体の電荷輸送層(CTL)を覆うように硬度を高める等により耐摩耗性を向上した層(OCL層)を設ける方法で、画像形成に十分な膜厚を長期間にわたって確保する技術が用いられている。
特開平5−223513号公報
高耐久化した感光体ドラムは実使用に伴う膜厚減少量が少ないため、直流電流成分を用いた従来の方法ではほとんど差が見られず、膜厚を検知することは困難であった。例えば、使用開始直後にはOCL層の平均膜厚が5um、CTL層の平均膜厚が18umある感光体ドラムを用いた場合、画像不良発生時OCL層の平均膜厚は3umとなっていたが、直流電流成分はほとんど同じ値となった。
高耐久化した感光体ドラムであっても、干渉膜厚計を用いることで膜厚の測定は可能であるが、干渉膜厚計を画像形成装置の内部に備えることは、スペース・コストの両方の観点から困難である。そのため、これまで膜厚測定は一般に画像形成装置から取り出した状態で行われることが多かった。
高耐久化した感光体ドラムは、実使用に伴う膜厚減少量が少ないため膜厚を検知することが困難であり、寿命を設定することが困難であった。
本発明の目的は、従来の手法では測定が困難な高寿命像担持体の膜厚を、簡便かつ確実に測定できる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、像担持体と、該像担持体の表面の反射光量を測定する測定手段と、を有する画像形成装置において、前記像担持体の表面に複数の各々独立した凹凸部が形成され、 前記測定手段の測定結果から前記像担持体の膜厚を計算することを特徴とする
本発明によれば、従来の手法では測定が困難な高寿命像担持体の膜厚を、簡便かつ確実に測定できる画像形成装置を提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係る4連タンデムドラム方式のカラー電子写真複写装置の概略図 本発明の実施形態に係るブロック図 第1の実施形態に係る画像形成部の感光体ドラム周りの構成を示す断面概略図 電子写真感光体の表面の凹部を形成するための圧接形状転写加工装置に設置されるモールド形状の例を示す図 電子写真感光体の表面の凹部の開口部の形状の例を示す図 電子写真感光体の表面の凹部の断面形状の例を示す図 電子写真感光体の表面の凹部を形成するための圧接形状転写加工装置の例を示す図 感光体ドラム上を光学的に測定する光学センサーの一例の説明図 感光体ドラム膜厚と光学センサー値の関係図 第1の実施形態に係る感光体ドラム膜厚検知についての制御フローチャート 第2の実施形態に係る画像形成部の感光体ドラム周りの構成を示す断面概略図 第2の実施形態に係る感光体ドラム膜厚検知についての制御フローチャート
以下、図面に沿って、本発明の好ましい実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
1.画像形成装置の基本的な構成及び動作
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の模式的な断面図である。図2は、本発明の実施形態に係る画像形成装置のブロック図である。
本実施形態の画像形成装置100は、転写方式電子写真プロセス、接触帯電方式、反転現像方式を用いた、最大通紙サイズがA3サイズのカラーレーザープリンタである。画像形成装置100は、画像形成装置本体(装置本体)と通信可能に接続された外部ホスト装置からの画像情報に応じて転写材、例えば、用紙、OHPシートなどにカラーの画像を形成し、出力することができる。
画像形成装置100は、CPU(制御手段)V3の指示で情報を表示する表示手段としてのパネル及び入力手段としての操作ボタンを備えた情報表示パネルV4を有する。情報表示パネルV4は、装置本体の状態や各種調整を実施する際のメニューを表示する。
CPUV3は、画像形成装置100の動作を統括的に制御する。CPUV3は、内蔵する又は接続された記憶手段(電子的なメモリなど)に格納されたプログラムやデータに従って、各種の制御を実行する。例えば、CPUV3は、感光体ドラム1の駆動モーター19や中間転写ベルト91の駆動モーター20に対して、駆動・停止の指示を行う。又、CPUV3は、帯電高圧電源V1、現像高圧電源V6、一次転写高圧電源93、二次転写高圧電源96bの出力値、出力・停止の指示を行う。
本実施形態の画像形成装置100は、中間転写方式を採用した4連タンデムドラム方式の画像形成装置である。即ち、複数の像形成手段たるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色用の画像形成部PY、PM、PC、PBkを有する。例えばフルカラー画像の形成時には、各画像形成部PY、PM、PC、PBkにおいて、中間転写体91に連続的にトナー像が多重転写され、その後この多重トナー像が転写材Pに一括して転写される。各画像形成部PY、PM、PC、PBkは、中間転写体91の画像転写面の移動方向において直列に、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順に配置されている。図3は、本実施形態の画像形成装置100の一つの画像形成部Pの構成をより詳しく示す模式的な断面図である。
本実施形態では、各画像形成部PY、PM、PC、PBkの構成及び動作は、使用するトナーの色が異なる他は実質的に同一の構成とされる。従って、以下、特に区別を要しない場合は、各画像形成部の要素であることを示す符号の添え字Y、M、C、Bkは省略し、総括的に説明する。
画像形成部Pには、像担持体として導電性支持体上に有機物質感光層を持つ(OPC)電子写真感光体(感光体ドラム)1が設けられている。感光体ドラム1の表面は、帯電手段としてのローラ型の帯電部材である帯電ローラ2によって帯電させられる。一様に帯電した感光体ドラム1の表面は、像露光手段としての像露光装置(レーザービームスキャナ)3によって走査露光される。これにより、感光体ドラム1上に静電潜像が形成される。
感光体ドラム1に形成された静電潜像は、現像手段としての現像装置4によって現像剤であるトナーが供給されることによりトナー像として現像される。感光体ドラム1に形成されたトナー像は、一次転写手段としてのローラ型の一次転写部材である一次転写ローラ92の作用により、移動する中間転写体としての中間転写ベルト91上に転写(一次転写)される。一次転写は、一次転写ローラ92が中間転写ベルト91を介して感光体ドラム1に押圧されることで形成された、中間転写ベルト91と感光体ドラム1との接触部(ニップ部)である一次転写部(一次転写ニップ)において行われる。
中間転写ベルト91上に転写されたトナー像は、二次転写手段としてのローラ型の二次転写部材である二次転写ローラ10の作用により、転写材P上に転写(二次転写)される。二次転写は、二次転写ローラ10が中間転写ベルト91を介して二次転写対向ローラ96に押圧されることで形成された、中間転写ベルト91と二次転写ローラ10との接触部(ニップ部)である二次転写ニップN2において行われる。転写材Pは、中間転写ベルト91上のトナー像が二次転写部N2に搬送されてくるタイミングに合わせて、二次転写部N2に搬送されてくる。トナー像が転写された転写材Pは、定着手段としての定着装置12に搬送され、ここでトナー像の定着を受けた後に、装置本体の外部に排出される。
例えば、フルカラー画像を形成する場合には、画像形成装置100と通信可能に接続された外部ホスト装置(不図示)からの信号に従って、色分解された画像信号が生成される。そして、この信号に応じて、各画像形成部PY、PM、PC、PBkにおいて、各色のトナー像が各感光体ドラム1Y、1M、1C、1Bk上に形成される。そして、各感光体ドラム1Y、1M、1C、1Bk上に形成された各色のトナー像は、中間転写ベルト91上に順次に重ね合わせるようにして転写(一次転写)される。こうして中間転写ベルト91上に形成された多重トナー像は、記録材Pに一括して転写(二次転写)される。
一次転写工程後に感光体ドラム1上に残留したトナーは、感光体クリーニング手段としてのクリーニングブレード7によって回収される。又、二次転写工程後に中間転写ベルト91上に残留したトナーは、中間転写体クリーニング手段としてのベルトクリーナ11によって回収される。
本実施形態では、感光体ドラム1と、感光体ドラム1に作用するプロセス手段としての帯電ローラ2、現像装置4、感光体ドラムクリーニングブレード7は、枠体によって一体的に構成され、装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジ8とされている。プロセスカートリッジ8は、例えば感光体ドラム1が寿命に達した場合などに装置本体から取り外されて、新品と交換される。
(感光体ドラム)
次に、本実施形態で用いた感光体ドラムについて詳細に説明する。具体的には、本実施形態の電子写真感光体の表面には、複数の深さ0.5μm以上6μm以下かつ開口部最長径20μm以上80μm以下の凹部(以下「特定凹部」)が設けられる。その際、表面層と表面層直下の層との間の界面に表面層に形成されている特定凹部に対応する凹部が複数設けられている。
そして、特定凹部は、電子写真感光体の表面の任意の位置に一辺が感光体回転方向に対して平行である一辺500μmの正方形領域を配置したとき、その一辺500μmの正方形領域における特定凹部の面積が7500μm以上88000μm以下になるように、電子写真感光体の表面に設けられる。なお、「感光体回転方向」とは、電子写真感光体の回転方向の意味であり、電子写真感光体が円筒状やベルト(エンドレスベルト)状のものである場合、電子写真感光体の周方向と同義である。
また、本実施形態の電子写真感光体の表面には、特定凹部に加えて平坦部が設けられる。そして、平坦部は、電子写真感光体の表面の任意の位置に一辺が感光体回転方向に対して平行である一辺500μmの正方形領域を配置したとき、その一辺500μmの正方形領域における平坦部の面積が81000μm以上240000μm以下になるように、電子写真感光体の表面に設けられる。
電子写真感光体の表面の特定凹部や平坦部などは、例えば、レーザー顕微鏡、光学顕微鏡、電子顕微鏡、原子力間顕微鏡などの顕微鏡を用いて観察することができる。レーザー顕微鏡としては、例えば、以下の機器が利用可能である。
(株)キーエンス製の超深度形状測定顕微鏡VK−8550、超深度形状測定顕微鏡VK−9000、超深度形状測定顕微鏡VK−9500、VK−X200
(株)菱化システム製の表面形状測定システムSurface Explorer SX−520DR型機
オリンパス(株)製の走査型共焦点レーザー顕微鏡OLS3000
レーザーテック(株)製のリアルカラーコンフォーカル顕微鏡オプリテクスC130
光学顕微鏡としては、例えば、以下の機器が利用可能である。
(株)キーエンス製のデジタルマイクロスコープVHX−500、デジタルマイクロスコープVHX−200
オムロン(株)製の3DデジタルマイクロスコープVC−7700
電子顕微鏡としては、例えば、以下の機器が利用可能である。
(株)キーエンス製の3Dリアルサーフェスビュー顕微鏡VE−9800、3Dリアルサーフェスビュー顕微鏡VE−8800
エスアイアイ・ナノテクノロジー(株)製の走査型電子顕微鏡コンベンショナル/Variable Pressure SEM
(株)島津製作所製の走査型電子顕微鏡SUPERSCAN SS−550
原子力間顕微鏡としては、例えば、以下の機器が利用可能である。
(株)キーエンス製のナノスケールハイブリッド顕微鏡VN−8000
エスアイアイ・ナノテクノロジー(株)製の走査型電子顕微鏡コンベンショナル/Variable Pressure SEM
(株)島津製作所製の走査型電子顕微鏡SUPERSCAN SS−550
原子力間顕微鏡としては、例えば、以下の機器が利用可能である。
(株)キーエンス製のナノスケールハイブリッド顕微鏡VN−8000
エスアイアイ・ナノテクノロジー(株)製の走査型プローブ顕微鏡NanoNaviステーション
(株)島津製作所製の走査型プローブ顕微鏡SPM−9600
上記一辺500μmの正方形領域の観察や、後述の一辺10μmの正方形領域の観察は、一辺500μmの正方形領域が収まるような倍率で行ってもよいし、より高い倍率で部分的な観察を行った後、ソフトを用いて複数の部分画像を連結するようにしてもよい。
一辺500μmの正方形領域における特定凹部および平坦部の定義などについて説明する。まず、電子写真感光体の表面を顕微鏡などで拡大観察する。電子写真感光体の表面の感光体回転方向の面が曲面である場合は、その曲面の断面プロファイルを抽出し、曲線をフィッティングする。その曲線が直線になるように前記断面プロファイルの補正を行い、得られた直線を感光体長手方向に拡張した面を基準面とする。
得られた基準面から高低差±0.2μm以内の領域を、上記一辺500μmの正方形領域における平坦部とする。平坦部よりも下に位置するものを凹部とし、深さおよび開口部最長径に関しては、平坦部から凹部の底面までの最大の距離を凹部の深さとし、平坦部による凹部の断面を凹部の開口部とし、開口部を横切る線分のうち、最も長い線分の長さを凹部の開口部最長径とする。
上記一辺500μmの正方形領域における凹部のうち、上述のようにして求めた深さが0.5μm以上6μm以下の範囲にあり、開口部最長径が20μm以上80μm以下の範囲にあるものが、上記一辺500μmの正方形領域における特定凹部に該当する。基準面、平坦部、凹部、非凹部かつ平坦部以外の部分の関係を模式的に示したものが図4である。
特定凹部の開口部の形状(凹部を真上から見たときの形状)の例を、図5(A)〜(G)に示す。また、特定凹部の断面形状の例を、図6(A)〜(G)に示す。図5(A)〜(G)および図6(A)〜(F)において、Xは、特定凹部の開口部最長径を表し、Zは、特定凹部の深さを表す。
特定凹部の開口部の形状としては、例えば、図5(A)〜(G)に示す円、楕円、正方形、長方形、三角形、四角形、六角形などが挙げられる。また、特定凹部の断面形状としては、例えば、図6(A)〜(F)に示す三角形、四角形、多角形などのエッジを有するものや、連続した曲線からなる波型や、三角形、四角形、多角形のエッジの一部または全部を曲線に変形したものなどが挙げられる。
電子写真感光体の表面に設けられる複数の特定凹部は、すべてが同一の形状、大きさ、深さであってもよいし、異なる形状、大きさ、深さのものが混在していてもよい。非凹部の平坦部以外の部分の高さについては凹部の深さよりも小さければ効果を発現するが、凹部の深さの1/3以下の高さであることが好ましい。
次に、本実施形態に係る感光体の製造方法について説明する。図7(A)および(B)は、モールドを有する圧接形状転写加工装置の例を示す図である。 図7に示す圧接形状転写加工装置によれば、電子写真感光体5−1を回転させながら、その表面(周面)に連続的にモールド5−2を接触させ、加圧することにより、電子写真感光体5−1の表面に凹部や平坦部を形成することができる。
加圧部材5−3の材質としては、例えば、金属、金属酸化物、プラスチック、ガラスなどが挙げられる。これらの中でも、機械的強度、寸法精度、耐久性の観点から、ステンレス鋼(SUS)が好ましい。加圧部材5−3は、その上面にモールドが設置される。また、下面側の支持部材(不図示)および加圧システム(不図示)により、支持部材5−4に支持された電子写真感光体5−1の表面に、モールド5−2を所定の圧力で接触させることができる。また、支持部材5−4を加圧部材5−3に対して所定の圧力で押し付けてもよいし、支持部材5−4および加圧部材5−3を互いに押し付けてもよい。
図7に示す例は、加圧部材5−3を移動させることにより、電子写真感光体5−1が従動または駆動回転しながら、その表面を連続的に加工する例である。代わりに、支持部材5−4を移動させることにより、または、支持部材5−4および加圧部材5−3の両者を移動させることにより、電子写真感光体5−1の表面を連続的に加工することもできる。
なお、形状転写を効率的に行う観点から、モールド5−2や電子写真感光体5−1を加熱することが好ましい。
モールドとしては、例えば、微細な表面加工された金属や樹脂フィルムや、シリコンウエハーなどの表面にレジストによりパターニングをしたものや、微粒子が分散された樹脂フィルムや、微細な表面形状を有する樹脂フィルムに金属コーティングを施したものなどが挙げられる。
また、電子写真感光体に対する圧力を均一にする観点から、モールドと加圧部材との間に弾性体を設置することが好ましい。
以下、具体的な感光体の製造例を示す。
(感光体製造例)
直径30.7mm、長さ370mmのアルミニウムシリンダーを支持体(円筒状支持体)とした。
次に、酸化スズで被覆されている硫酸バリウム粒子(商品名:パストランPC1、三井金属鉱業(株)製)60部、酸化チタン粒子(商品名:TITANIX JR、テイカ(株)製)15部、レゾール型フェノール樹脂(商品名:フェノライト J−325、大日本インキ化学工業(株)製、固形分70質量%)43部、シリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レシリコーン(株)製)0.015部、シリコーン樹脂粒子(商品名:トスパール120、東芝シリコーン(株)製)3.6部、2−メトキシ−1−プロパノール50部、および、メタノール50部を、ボールミルに入れ、20時間分散処理することによって、導電層用塗布液を調製した。この導電層用塗布液を支持体上に浸漬塗布し、得られた塗膜を1時間140℃で加熱し、硬化させることによって、膜厚15μmの導電層を形成した。
次に、共重合ナイロン樹脂(商品名:アミランCM8000、東レ(株)製)10部およびメトキシメチル化6ナイロン樹脂(商品名:トレジンEF−30T、帝国化学(株)製)30部を、メタノール400部/n−ブタノール200部の混合溶剤に溶解させることによって、下引き層用塗布液を調製した。この下引き層用塗布液を導電層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を30分間100℃で乾燥させることによって、膜厚0.45μmの下引き層を形成した。
次に、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.4°および28.2°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶(電荷発生物質)20部、下記構造式(1)で示されるカリックスアレーン化合物0.2部、
[式1]
ポリビニルブチラール(商品名:エスレックBX−1、積水化学工業(株)製)10部、および、シクロヘキサノン600部を、直径1mmガラスビーズを用いたサンドミルに入れ、4時間分散処理した後、酢酸エチル700部を加えることによって、電荷発生層用塗布液を調製した。この電荷発生層用塗布液を電荷輸送層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を15分間80℃で乾燥させることによって、膜厚0.17μmの電荷発生層を形成した。
次に、下記構造式(2)で示される化合物(電荷輸送物質(正孔輸送性化合物))70部、
[式2]
および、ポリカーボネート(商品名:ユーピロンZ400、三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製、ビスフェノールZ型のポリカーボネート)100部を、モノクロロベンゼン600部/ジメトキシメタン200部の混合溶剤に溶解させることによって、電荷輸送層用塗布液を調製した。この電荷輸送層用塗布液を電荷発生層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を30分間100℃で乾燥させることによって、膜厚15μmの電荷輸送層を形成した。
次に、1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタン(商品名:ゼオローラーH、日本ゼオン(株)製)20部/1−プロパノール20部の混合溶剤をポリフロンフィルター(商品名PF−040、アドバンテック東洋(株)製)で濾過した。その後、下記式(3)で示される正孔輸送性化合物90部、
[式3]
1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタン70部、および、1−プロパノール70部を混合溶剤に加えた。これをポリフロンフィルター(商品名:PF−020、アドバンテック東洋(株)製)で濾過することによって、第二電荷輸送層(保護層)用塗布液を調製した。
この第二電荷輸送層用塗布液を電荷輸送層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を大気中において10分間50℃で乾燥させた。その後、窒素中において加速電圧150kV、ビーム電流3.0mAの条件で支持体を200rpmで回転させながら、1.6秒間電子線を塗膜に照射した。引き続いて、窒素中において25℃から125℃まで30秒かけて昇温させ、塗膜の加熱硬化反応を行った。なお、このときの電子線の吸収線量を測定したところ、15kGyであった。また、電子線照射およびその後の加熱硬化反応時の雰囲気の酸素濃度は15ppm以下であった。
次に、大気中において25℃まで塗膜を自然冷却し、大気中において30分間100℃で加熱処理を行うことによって、膜厚5μmの第二電荷輸送層(保護層)を形成した。
このようにして、表面に凹部を形成する前の電子写真感光体(凹部形成前の電子写真感光体)を作製した。
〈モールド圧接形状転写による凹部の形成〉
図7に示す圧接形状転写加工装置に、モールドとして図4に示すモールド(最長径X:50μm、間隔Y1およびY2:50μm、高さH:2.0μmのドーム型形状)を設置し、作製した凹部形成前の電子写真感光体に対して表面加工を行った。加工時には、電子写真感光体の表面の温度が110℃になるように、電子写真感光体およびモールドの温度を制御し、3.0MPaの圧力で電子写真感光体と加圧部材を押し付けながら、電子写真感光体を周方向に回転させて、電子写真感光体の表面に凹部を形成した。このようにして、表面に凹部を有する電子写真感光体を作製した。
(感光体ドラム膜厚検知)
図8を用いて、感光体ドラム1表面の状態を光学的に検知するセンサーの一例について説明する。光学センサーV1は現像装置4の下流で1次転写ローラー92の間に、感光体ドラム1の表面から5mmの位置で固定配置される。測定時以外はソレノイド(不図示)駆動による光学センサーシャッターV2で測定部をカバーする。
光学センサーV1は主に、発光部および受光部からなっており、発光部から出力された光を偏光板1に通し偏光とする。像担持体表面においては発光部から出力された光はφ1mmnスポットを形成する。その後に、像坦持体表面からの正反射成分は受光部において、発光部と同じ角度を向いている偏光板2を通り、光量センサーで検出される。発光部は赤外光LED(ピーク波長1000nm)を用いており、光量は8bitの入力値に応じて線形に変えられるようになっている。
光学センサーV1の出力は、感光体ドラム1表面のパターンの形状によって変化する。図9は本実施形態における感光体ドラム1の膜厚が耐久に伴い減少した際、光学センサーV1の出力値がどのように変化するかをプロットした一例である。
プロセスカートリッジ8を画像形成装置に初めてセットした際に情報表示パネルV4を使って、反射光量が適正値になるように発光部の発光量の初期値を設定する。
図9において、初期の状態が1.6Vであり、そこから画像出力が繰り返されていくにつれて出力値が増加していく。この出力値の変化は、感光体ドラム1の摩耗が主に平面部で優先的に進行し、凹部においてはほぼ摩耗しないために起こると考えられる。出力値の増加率は感光体ドラム1上のパターンによる。本実施形態においては、初期に光学センサーV1の出力値が1.60±0.01Vとなるように調整した場合、感光体ドラム1の膜厚が1um減少すると、光学センサーV1の出力値は0.2V増加する関係となった。
図10を参照して、本実施形態におけるプロセスカートリッジ寿命検知制御の内容を以下に示す。感光体ドラム1の膜厚測定は、電源ON時、画像形成直前、画像形成後、画像形成中の紙間など、トナーが感光体ドラム1上の光学センサーV1の測定部に存在しない場合に実施可能である(S11)。
まず光学センサーシャッターV2を開き(S12)、発光部光量を所定の値にして反射光量を光量センサーで測定する(S13)。測定が終了したら、光学センサーシャッターV2を閉じる(S14)。
本実施形態における感光体ドラム1の場合、表層が2um削れた場合、出力画像にスジが入ったり、白地部にトナーが被る等の画像不良が発生することが検討によりわかっている。そこで、膜厚を光学センサーV1の測定結果から計算した結果として、光学センサーV1の出力値が初期に対して0.4V以上増加、本実施形態においては、2.00Vを超えた場合には、情報表示パネルV4に対してプロセスカートリッジの寿命であると判断し(S15)、画像不良が発生する可能性があり交換を促す警告表示を行う(S16)。
(第2の実施形態)
以下に、本発明における第2の実施形態の説明をする。なお、同構成の部分については説明を適宜省略する。図11に、本実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す。本実施形態の画像形成装置は、光学センサーV1の位置が感光体クリーニングブレード7の直後に移動している以外は、第1の実施形態と共通の構成のカラーレーザープリンタである。
図12を参照して、本実施形態におけるプロセスカートリッジ寿命検知制御の内容を以下に示す。クリーニングブレード7の直後に光学センサーV1の位置を配することで、トナーが光学センサーV1の測定部に来ることは無い。よって、膜厚測定が第1の実施形態のタイミングに加えて、感光体ドラム1が非回転時にも実施可能である。光学センサーV1の出力値に対する感光体ドラム1の膜厚の関係は、非回転時と回転時に差は見られなかった。
まず光学センサーシャッターV2を開き(S21)、発光部光量を所定の値にして反射光量を光量センサーで測定する(S22)。測定が終了したら、光学センサーシャッターV2を閉じる(S23)。
膜厚を光学センサーV1の測定結果から計算した結果として、光学センサーV1の出力値が初期に対して0.4V以上増加、本実施形態においては、2.00Vを超えた場合には、情報表示パネルV4に対してプロセスカートリッジの寿命であると判断し(S24)、画像不良が発生する可能性があり交換を促す警告表示を行う(S25)。
以上、上述した第1、第2の実施形態によれば、高耐久化した感光体ドラム表面に複数の各々独立した凹凸部を形成し、光学センサーによって表面を測定することで感光体ドラムの膜厚を把握して正確な寿命検知を行うことのできる、プロセスカートリッジを備えた画像形成装置を提供することができる。 そして、従来の手法では測定が困難な高寿命像担持体の膜厚を、簡便かつ確実に測定できる画像形成装置を作成することが可能になった。また、本体内に導入しやすく、また頻繁な制御が可能である。
(その他の実施形態)
上述した実施形態においては、像担持体としてドラム形状の感光体を備えた画像形成装置を用いて説明したが、感光体ドラムの代わりにベルト形状の像担持体のうち、表層に凹凸を設けたものであれば好適に機能する。
1 感光体ドラム
2 帯電ローラ
2f 帯電ローラクリーニング部材
2g 帯電ローラクリーニング部材支持部材
3 露光手段
4 現像手段
5 トナー補給ユニット
7 感光体ドラムクリーニングブレード
8 プロセスカートリッジ
9 中間転写ユニット
10 2次転写ローラ
11 中間転写体清掃手段
12 給紙ローラ
13 定着手段
19 感光体ドラム駆動手段
20 中間転写ベルト駆動手段
40 現像容器
41 現像スリーブ
42 現像剤規制ブレード
43、44 現像剤攪拌部材
45 トナー濃度検知センサ
46 現像剤
51 スクリュー
91 中間転写体
92 1次転写ローラ
93 1次転写電圧電源
94 駆動ローラ
95 テンションローラ
96 2次転写対向ローラ
P 転写材
L 画像露光
V1 光学センサー
V2 光学センサーシャッター
V3 CPU(制御手段)
V4 情報表示パネル

Claims (2)

  1. 像担持体と、
    該像担持体の表面の反射光量を測定する測定手段と、
    を有する画像形成装置において、
    前記像担持体の表面に複数の各々独立した凹凸部が形成され、
    前記測定手段の測定結果から前記像担持体の膜厚を計算することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記像担持体の表面の反射光量の測定結果が、所定の値を上回ったことを検知し警告を表示することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。

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