JP2019027362A - 4サイクルエンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】 コンパクトな構成によって、ピストンの膨張行程のストロークが圧縮行程のストロークより長くなるように設定可能にすること。【解決手段】 4サイクルエンジン100であって、クランクジャーナル41に同軸的に固定される第1歯車61と、第1歯車61と連動可能にされ、クランクピン42に同軸的に枢支される第2歯車62と、第2歯車62に固着されてクランクピン42に枢支され、クランクピン42と偏心量eをなす外周円70Aを備える偏心ピン70とを有し、コンロッド50の大端部51に設けた大端孔51Aが偏心ピン70の外周円70Aに枢支され、ピストン30の膨張行程のストロークが吸入行程のストロークより長くなるように設定されてなるもの。【選択図】 図1

Description

本発明は4サイクルエンジンに関する。
4サイクルエンジンは、シリンダと、クランクケースと、シリンダ内を摺動するピストンと、クランクケースに枢支されるクランクジャーナルを備えたクランクシャフトと、クランクシャフトのクランクピンに大端部が連結され、ピストンに小端部が連結されるコンロッドとを有して構成されている。
特許文献1に記載の4サイクルエンジンは、シリンダ軸線に対するオフセット量が変更可能なガイド部材と、ガイド部材に摺動自在に案内されるスライダと、一端がピストンに接続されて他端がスライダに接続された第1コンロッドと、一端が第1コンロッドに接続されて他端がクランクシャフトに接続された第2コンロッドと、ガイド部材のオフセット量を膨張行程のストロークが圧縮行程のストロークよりも長くなるようにクランクシャフトの回転位相に応じて変更するオフセット量変更手段とを備えることとしている。
特許文献1に記載の4サイクルエンジンによれば、ピストンの膨張行程のストロークが圧縮行程のストロークより長くなるように設定される。従って、圧縮行程で圧縮された混合気が爆発燃焼して生ずる燃焼ガスの圧力・温度エネルギーを、膨張行程においてより長時間に渡ってクランクジャーナルの回転力として取り出すことができ、エンジンの熱効率を向上できる。
特開2007-71107号公報
しかしながら、特許文献1に記載の4サイクルエンジンでは、ピストンの膨張行程のストロークが圧縮行程のストロークより長くなるように設定可能にするために、クランクシャフトの周辺に、ガイド部材と、スライダと、第1コンロッドと、第2コンロッドと、オフセット量変更手段とからなるリンク機構を備える必要があり、構成複雑である。
本発明の課題は、コンパクトな構成によって、ピストンの膨張行程のストロークが圧縮行程のストロークより長くなるように設定可能にすることにある。
請求項1に係る発明は、シリンダと、クランクケースと、シリンダ内を摺動するピストンと、クランクケースに枢支されるクランクジャーナルを備えたクランクシャフトと、クランクシャフトのクランクピンに大端部が連結され、ピストンに小端部が連結されるコンロッドとを有してなる4サイクルエンジンであって、クランクジャーナルに同軸をなすように配置され、クランクケースの側に固定される第1歯車と、第1歯車と連動可能にされ、クランクピンに同軸的に枢支される第2歯車と、第2歯車に固着されてクランクピンに枢支され、クランクピンと偏心量eをなす外周円を備える偏心ピンとを有し、コンロッドの大端部に設けた大端孔が偏心ピンの外周円に枢支され、ピストンが吸入行程の終了時又は膨張行程の終了時の下死点にあるとき、コンロッドの大端孔の中心とクランクピンの中心が、コンロッドの大端部と小端部を結ぶ中心線上、かつシリンダの中心線上に位置付けられ、ピストンの膨張行程のストロークが吸入行程のストロークより長くなるように設定されてなるようにしたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において更に、前記第1歯車の歯数が第2歯車の歯数の1/2であるようにしたものである。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において更に、前記第1歯車と第2歯車が伝動媒体を介して接続され、前記クランクシャフトのクランクジャーナルが1回転するときに、偏心ピンが1/2回転するように設定されたものである。
請求項4に係る発明は、請求項2に係る発明において更に、前記第1歯車と第2歯車が直接的に噛合い接続され、前記クランクシャフトのクランクジャーナルが1回転するときに、偏心ピンが1.5回転するように設定されたものである。
(a)コンロッドの大端部(大端孔)は、クランクピンと偏心量eをなす偏心ピンの外周円に枢支される。従って、ピストンが2往復(クランクシャフトが2回転)して吸入行程、圧縮行程、膨張行程、排出行程の4行程(1サイクル)を完了する過程で、クランクシャフトのクランクピンがクランクジャーナルまわりを2回転するとき、コンロッドの大端部の中心(大端孔の中心)の回転軌道Kは図1(又は図8)に1点鎖線で示す通りになる。
(b)ピストンが吸入行程の開始時にあるときのコンロッドの大端孔の中心とクランクピンの中心の各位置と、ピストンが膨張行程の開始時にあるときのコンロッドの大端孔の中心とクランクピンの中心の各位置とは、上述の回転軌道Kによれば、シリンダの中心線に関して互いに線対称をなす。従って、ピストンの膨張行程の開始時の上死点位置C(図5、図12)と、ピストンの吸入行程の開始時の上死点位置A(図3、図10)は、同一高さ位置になる。
(c)ピストンが吸入行程の終了時又は膨張行程の終了時の下死点にあるとき、上述の回転軌道Kによれば、コンロッドの大端孔の中心とクランクピンの中心は、コンロッドの大端部と小端部を結ぶ中心線上にあり、かつシリンダの中心線上にある。従って、ピストンの膨張行程の終了時のピストンの下死点位置D(図6、図13)は、ピストンの吸入行程の終了時のピストンの下死点位置B(図4、図11)よりも2eだけ下方に長く、低い位置になる。
(d)上述(b)、(c)によれば、ピストンの膨張行程のストローク(膨張行程の開始時の上死点C乃至膨張行程の終了時の下死点D)は、ピストンの吸入行程のストローク(吸入行程の開始時の上死点A乃至吸入行程の終了時の下死点B)より、2eだけ長くなる。
(e)第1歯車をクランクジャーナルに同軸的に固定し、第2歯車をクランクピンに同軸的に枢支し、第2歯車に固着した偏心ピンをクランクピンに枢支し、コンロッドの大端部を偏心ピンの外周縁に枢支したことにより、コンパクトな構成によって、ピストンの膨張行程のストロークが圧縮行程のストロークより長くなるように設定できる。
図1は実施例1の4サイクルエンジンを示す模式正面図である。 図2は図1の模式断面図である。 図3は吸入行程開始時の上死点状態を示す模式図である。 図4は吸入行程終了時の下死点状態を示す模式図である。 図5は膨張行程開始時の上死点状態を示す模式図である。 図6は膨張行程終了時の下死点状態を示す模式図である。 図7は1サイクルにおけるピストンの上死点からの変位を示す模式図である。 図8は実施例2の4サイクルエンジンを示す模式正面図である。 図9は図8の模式断面図である。 図10は吸入行程開始時の上死点状態を示す模式図である。 図11は吸入行程終了時の下死点状態を示す模式図である。 図12は膨張行程開始時の上死点状態を示す模式図である。 図13は膨張行程終了時の下死点状態を示す模式図である。 図14は1サイクルにおけるピストンの上死点からの変位を示す模式図である。
(実施例1)(図1乃至図7)
実施例1に係る4サイクルエンジン100は、図1、図2(点火機構及び給排気バルブ機構等は省略してある)に示す如く、シリンダ10と、クランクケース20と、シリンダ10内を摺動するピストン30と、クランクケース20に枢支されるクランクジャーナル41を備えたクランクシャフト40と、クランクシャフト40のクランクピン42に大端部51が連結され、ピストン30に小端部52が連結されるコンロッド50とを有して構成される。クランクシャフト40は、クランクジャーナル41とクランクピン42をクランクウエブ43によってつないでいる。
4サイクルエンジン100にあっては、ピストン30が2往復(クランクシャフト40が2回転)して、図3に示す吸入行程の開始乃至図4に示す吸入行程の終了までの吸入行程、図4に示す圧縮行程の開始乃至図5に示す圧縮行程の終了までの圧縮行程、図5に示す膨張行程の開始乃至図6に示す膨張行程の終了までの膨張行程、図6に示す排出行程の開始乃至図3に示す排出行程の終了までの排出行程の4行程(1サイクル)を完了する。
しかるに、4サイクルエンジン100は、第1歯車61と第2歯車62と中間歯車63を有する。第1歯車61は、クランクジャーナル41に同軸をなすように配置され、クランクケース20の側に固定されていて、クランクケース20に対して不動とされる。第2歯車62は、伝動媒体としての中間歯車63を介して第1歯車61と連動可能に接続され、クランクピン42に同軸的に枢支される。尚、本実施形態では、第1歯車61は、支軸61Aがクランクジャーナル41の中心軸上に設けた中空孔に貫通配置され、該支軸61Aの一端に結合した取付部61Bがクランクケース20の側に固定される。中間歯車63はクランクウエブ43に設けた支軸43Aに枢支される。
4サイクルエンジン100は、偏心ピン70を有する。偏心ピン70は、第2歯車62に固着されてクランクピン42に枢支され、クランクピン42と偏心量eをなす外周円70Aを備える。
4サイクルエンジン100は、コンロッド50の大端部51に設けた大端孔51Aが偏心ピン70の外周円70Aに枢支される。そして、4サイクルエンジン100は、ピストン30が吸入行程の終了時(図4)又は膨張行程の終了時(図6)の下死点B、Dにあるとき、コンロッド50の大端孔51Aの中心51cとクランクピン42の中心42cが、コンロッド50の大端部51と小端部52を結ぶ中心線上、かつシリンダ10の中心線上に位置付けられる。これにより、4サイクルエンジン100は、ピストン30の膨張行程のストローク(図5に示した膨張行程の開始時の上死点C乃至図6に示した膨張行程の終了時の下死点Dの距離)が、吸入行程のストローク(図3に示した吸入行程の開始時の上死点A乃至図4に示した吸入行程の終了時の下死点Bの距離)より長くなるように設定される。
このとき、クラックシャフト40のクランクジャーナル41に同軸をなすように配置され、クランクケース20の側に固定されている第1歯車61の歯数が、クランクピン42に枢支されている第2歯車62の歯数の1/2とされ、クラックシャフト40がθ1回転するときに、クランクピン42に枢支されている第2歯車62及び偏心ピン70はθ1/2回転する。また、クラックシャフト40の回転方向に対し、クランクピン42に枢支されている第2歯車62及び偏心ピン70の回転方向は中間歯車63の介在によって逆向きとなる。従って、クランクシャフト40の回転角θ1に対し、偏心ピン70の回転角θ2はθ2=θ1−θ1/2=θ1/2になる。
本実施例の4サイクルエンジン100によれば以下の作用効果を奏する。
(a)コンロッド50の大端部51(大端孔51A)は、クランクピン42と偏心量eをなす偏心ピン70の外周円70Aに枢支される。従って、ピストン30が2往復(クランクシャフト40が2回転)して吸入行程、圧縮行程、膨張行程、排出行程の4行程(1サイクル)を完了する過程で、クランクシャフト40のクランクピン42がクランクジャーナル41まわりを2回転するとき、コンロッド50の大端部51の中心(大端孔51Aの中心51c)の回転軌道Kは図1に1点鎖線で示す通りになる。
(b)ピストン30が吸入行程の開始時にあるときのコンロッド50の大端孔51Aの中心51cとクランクピン42の中心の各位置と、ピストン30が膨張行程の開始時にあるときのコンロッド50の大端孔51Aの中心51cとクランクピン42の中心の各位置とは、上述の回転軌道Kによれば、シリンダの中心線に関して互いに線対称をなす。従って、ピストン30の膨張行程の開始時の上死点位置C(図5)と、ピストン30の吸入行程の開始時の上死点位置A(図3)は、同一高さ位置になる。
(c)ピストン30が吸入行程の終了時又は膨張行程の終了時の下死点にあるとき、上述の回転軌道Kによれば、コンロッド50の大端孔51Aの中心51cとクランクピン42の中心は、コンロッド50の大端部51と小端部を結ぶ中心線上にあり、かつシリンダの中心線上にある。従って、ピストン30の膨張行程の終了時のピストン30の下死点位置D(図6)は、ピストン30の吸入行程の終了時のピストン30の下死点位置B(図4)よりも2eだけ下方に長く、低い位置になる。
(d)上述(b)、(c)によれば、ピストン30の膨張行程のストローク(膨張行程の開始時の上死点C乃至膨張行程の終了時の下死点D)は、ピストン30の吸入行程のストローク(吸入行程の開始時の上死点A乃至吸入行程の終了時の下死点B)より、2eだけ長くなる。
従って、圧縮行程で圧縮された混合気が爆発燃焼して生ずる燃焼ガスの圧力・温度エネルギーを、膨張行程においてより長時間に渡ってクランクジャーナル41の回転力として取り出すことができ、エンジン100の熱効率を向上できる。
(e)第1歯車61をクランクジャーナル41に同軸的に固定し、第2歯車62をクランクピン42に同軸的に枢支し、第2歯車62に固着した偏心ピン70をクランクピン42に枢支し、コンロッド50の大端部51を偏心ピン70の外周縁に枢支したことにより、コンパクトな構成によって、ピストン30の膨張行程のストロークが圧縮行程のストロークより長くなるように設定できる。
(f)第1歯車61と第2歯車62の間に中間歯車63を介在させたことにより、クランクジャーナル41に対するクランクピン42の回転半径が定まっているときの第1歯車61と第2歯車62の歯数(歯車径)の設計の自由度、又は第1歯車61と第2歯車62の歯数(歯車径)が定まっているときのクランクジャーナル41に対するクランクピン42の回転半径の設計の自由度をそれぞれ高めることができる。
尚、図1に示す如く、クランクシャフト40のクランクジャーナル41の中心oを原点とし、シリンダ10の中心線をY軸、原点を通ってY軸に直交する直線をX軸とするXY座標上で、4サイクルエンジン100の1サイクルにおいて移動する、コンロッド50の大端部51の位置(大端孔51Aの中心51cの位置)(X,Y)を算定し、更にはシリンダ10の中心線上におけるコンロッド50の小端部52の位置Y´をピストン30の位置として算定すれば以下の通りになる。
クランクシャフト40におけるクランクピン42の回転半径をR1、クランクシャフト40の回転角をθ1とするとき、クランクピン42の位置(X1,Y1)は、
X1=R1・sin …(1)
Y1=R1・cosθ1 …(2)
となり、クランクピン42に対する偏心ピン70の偏心量をe、偏心ピン70の回転角をθ2(θ2=θ1/2)とするとき、クランクピン42の位置(X1,Y1)に対するコンロッド50の大端部51の位置ずれ量(X2,Y2)は、
X2=e・sinθ2 …(3)
Y2=e・cosθ2 …(4)
となる。このとき、コンロッド50の大端部51の位置(X,Y)は、
X=X1+X2 …(5)
Y=Y1+Y2 …(6)
となり、コンロッド50の大端部51乃至小端部52の中心間距離をL、シリンダ10の中心線に対するコンロッド50の首振角をφ(φ=sin(-1)(X/L))とするとき、シリンダ10の中心線上におけるコンロッド50の小端部52の位置(換言すれば、ピストン30の位置)Y´は、
Y´=L・cosφ+Y …(7)
となる。
上述(1)式乃至(7)式において、例えば、R1=41.78mm、e=10mm、L=120.00mmとしたとき、θ1が0.0度(図6の下死点位置D)、45.0度(図1)、180.0度、188.6度(図3の上死点位置A)、360.0度(図4の下死点位置B)、531.4度(図5の上死点位置C)、540.0度、720.0度(図6の下死点位置D)にあるときのY1、X1、θ2、Y2、X2、Y、X、φ、Y´は表1に示す通りとなり、ピストン30の上死点からの位置YPは図7に示した通りになる。
Figure 2019027362
表1、図7によれば、ピストン30の膨張行程の開始時の上死点位置Cは162.00mm、ピストン30の吸入行程の開始の上死点位置Aは162.00mmであり、それらの上死点位置A、Cは同一高さ位置になることが検証された。
また、ピストン30の膨張行程の終了時の下死点位置Dは、68.22mmであり、ピストン30の吸入行程の終了時の下死点位置B=88.22mmよりも2e=20mmだけ下方に長く、低い位置になることが検証された。
(実施例2)(図8乃至図14)
実施例2に係る4サイクルエンジン200が、実施例1に係る4サイクルエンジン100と異なる点は、図8、図9に示す如く、第1歯車61と第2歯車62を直接的に噛合い接続させたことにある。
この4サイクルエンジン200では、クラックシャフト40のクランクジャーナル41に同軸をなすように配置され、クランクケース20の側に固定されている第1歯車61の歯数が、クランクピン42に枢支されている第2歯車62の歯数の1/2とされ、クラックシャフト40がθ1回転するときに、クランクピン42に枢支されている第2歯車62及び偏心ピン70はθ1/2回転する。また、クラックシャフト40の回転方向に対し、クランクピン42に枢支されている第2歯車62及び偏心ピン70の回転方向は、両歯車61,62の直接的な噛合い接続によって同一向きとなる。従って、クランクシャフト40の回転角θ1に対し、偏心ピン70の回転角θ2はθ2=θ1+θ1/2=1.5θ1になる。
従って、4サイクルエンジン200にあっても、4サイクルエンジン100と同様に、ピストン30が2往復(クランクシャフト40が2回転)して、図10に示す吸入行程の開始乃至図11に示す吸入行程の終了までの吸入行程、図11に示す圧縮行程の開始乃至図12に示す圧縮行程の終了までの圧縮行程、図12に示す膨張行程の開始乃至図13に示す膨張行程の終了までの膨張行程、図13に示す排出行程の開始乃至図10に示す排出行程の終了までの排出行程の4行程(1サイクル)を完了する。
そして、4サイクルエンジン200によれば、4サイクルエンジン100における前述(a)乃至(e)と同様の作用効果を奏する。
また、4サイクルエンジン200において、図8に示す如く、クランクシャフト40のクランクジャーナル41の中心oを原点とする、4サイクルエンジン100におけると同様のXY座標上で、4サイクルエンジン200の1サイクルにおいて移動する、コンロッド50の大端部51の位置(大端孔51Aの中心51cの位置)(X,Y)を算定し、更にはシリンダ10の中心線上におけるコンロッド50の小端部52の位置Y´をピストン30の位置として前述(7)式によって算定すれば、表2、図14を得るものになる(但し、θ2=1.5θ1)。
即ち、前述(1)式乃至(7)式において、例えば、R1=41.78mm、e=10mm、L=120.00mmとしたとき、θ1が0.0度(図13の下死点位置D)、45.0度(図8)、162.9度(図10の上死点位置A)、180.0度、360.0度(図11の下死点位置B)、540.0度、557.1度(図12の上死点位置C、720.0度(図13の下死点位置D)にあるときのY1、X1、θ2、Y2、X2、Y、X、φ、Y´は表2に示す通りとなり、ピストン30の上死点からの位置YPは図14に示した通りになる。
Figure 2019027362
表2、図14によれば、ピストン30の膨張行程の開始時の上死点位置Cは164.22mm、ピストン30の吸入行程の開始の上死点位置Aは164.22mmであり、それらの上死点位置A、Cは同一高さ位置になることが検証された。
また、ピストン30の膨張行程の終了時の下死点位置Dは、68.22mmであり、ピストン30の吸入行程の終了時の下死点位置B=88.22mmよりも2e=20mmだけ下方に長く、低い位置になることが検証された。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
本発明によれば、コンパクトな構成によって、ピストンの膨張行程のストロークが圧縮行程のストロークより長くなるように設定できる。
100、200 4サイクルエンジン
10 シリンダ
20 クランクケース
30 ピストン
40 クランクシャフト
41 クランクジャーナル
42 クランクピン
50 コンロッド
51 大端部
51A 大端孔
52 小端部
61 第1歯車
62 第2歯車
70 偏心ピン
70A 外周面

Claims (4)

  1. シリンダと、
    クランクケースと、
    シリンダ内を摺動するピストンと、
    クランクケースに枢支されるクランクジャーナルを備えたクランクシャフトと、
    クランクシャフトのクランクピンに大端部が連結され、ピストンに小端部が連結されるコンロッドとを有してなる4サイクルエンジンであって、
    クランクジャーナルに同軸をなすように配置され、クランクケースの側に固定される第1歯車と、
    第1歯車と連動可能にされ、クランクピンに同軸的に枢支される第2歯車と、
    第2歯車に固着されてクランクピンに枢支され、クランクピンと偏心量eをなす外周円を備える偏心ピンとを有し、
    コンロッドの大端部に設けた大端孔が偏心ピンの外周円に枢支され、ピストンが吸入行程の終了時又は膨張行程の終了時の下死点にあるとき、コンロッドの大端孔の中心とクランクピンの中心が、コンロッドの大端部と小端部を結ぶ中心線上、かつシリンダの中心線上に位置付けられ、ピストンの膨張行程のストロークが吸入行程のストロークより長くなるように設定されてなる4サイクルエンジン。
  2. 前記第1歯車の歯数が第2歯車の歯数の1/2である請求項1に記載の4サイクルエンジン。
  3. 前記第1歯車と第2歯車が伝動媒体を介して接続され、前記クランクシャフトのクランクジャーナルが1回転するときに、偏心ピンが1/2回転するように設定される請求項2に記載の4サイクルエンジン。
  4. 前記第1歯車と第2歯車が直接的に噛合い接続され、前記クランクシャフトのクランクジャーナルが1回転するときに、偏心ピンが1.5回転するように設定される請求項2に記載の4サイクルエンジン。
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