JP2019027305A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブローオフバルブの作動時間を最適に設定する。
【解決手段】本発明の一の態様は内燃機関の制御装置を提供する。内燃機関1は、ターボチャージャ14と、ターボチャージャのコンプレッサ14Cをバイパスするバイパス通路8と、バイパス通路に設けられたブローオフバルブ18とを備える。制御装置は、ブローオフバルブを制御するように構成された制御ユニット100を備える。制御ユニットは、ブローオフバルブの作動開始直前の所定時間内におけるアクセル開度の最大値に基づいて、ブローオフバルブの作動時間を設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は内燃機関の制御装置に関する。
例えば車両用の内燃機関において、ターボチャージャと、ターボチャージャのコンプレッサをバイパスするバイパス通路と、バイパス通路に設けられたブローオフバルブとを備えたものが公知である(例えば特許文献1−3参照)。
ブローオフバルブは、内燃機関の減速時に発生するコンプレッサのサージングに起因したサージ音(ボフ音とも称される)を抑制するためのバルブである。すなわち、減速時にスロットルバルブが急速に閉じられるとスロットルバルブとコンプレッサの間の吸気圧が上昇し、吸気がコンプレッサ内を逆流するサージングが生じることがある。このサージングにより、乗員には不快なサージ音という騒音が発生する。そこでこうした減速時には、ブローオフバルブを作動すなわち開弁し、吸気をコンプレッサ内ではなくバイパス通路内で逆流させ、サージングとサージ音の発生を抑制している。
特開2001−280144号公報 特開2006−266216号公報 特開2007−77897号公報
ブローオフバルブを作動させるタイミングは、サージングが生じるような内燃機関の減速時であることが望ましい。このため従来は、例えばスロットルバルブ開度および吸気圧の減少速度に基づいてブローオフバルブの作動タイミングを決定している(特許文献1参照)。
しかし、ブローオフバルブの作動開始後の作動時間については、効果的な提案が見受けられず、改善の余地が残されている。
そこで本発明は、かかる事情に鑑みて創案され、その目的は、ブローオフバルブの作動時間を最適に設定し得る内燃機関の制御装置を提供することにある。
本発明の一の態様によれば、
内燃機関の制御装置であって、
前記内燃機関は、ターボチャージャと、前記ターボチャージャのコンプレッサをバイパスするバイパス通路と、前記バイパス通路に設けられたブローオフバルブとを備え、
前記制御装置は、前記ブローオフバルブを制御するように構成された制御ユニットを備え、
前記制御ユニットは、前記ブローオフバルブの作動開始直前の所定時間内におけるアクセル開度の最大値に基づいて、前記ブローオフバルブの作動時間を設定する
ことを特徴とする内燃機関の制御装置が提供される。
好ましくは、前記制御ユニットは、前記アクセル開度の最大値が大きいほど前記作動時間を長く設定する。
本発明によれば、ブローオフバルブの作動時間を最適に設定することができる。
本発明の実施形態の構成を示す概略図である。 メインルーチンのフローチャートである。 許可条件の成立・非成立を判断するためのサブルーチンのフローチャートである。 禁止条件の成立・非成立を判断するためのサブルーチンのフローチャートである。 開始条件の成立・非成立を判断するためのサブルーチンのフローチャートである。 アクセル開度の変化を示すタイムチャートである。 作動時間を設定するためのマップを示す。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお本発明は以下の実施形態に限定されない点に留意すべきである。
図1は、本発明の実施形態の構成を示す概略図である。内燃機関(エンジンともいう)1は、車両(図示せず)に搭載された多気筒エンジンである。本実施形態において、車両はトラック等の大型車両であり、これに搭載される車両動力源としてのエンジン1は直列4気筒CNGエンジンである。しかしながら、車両および内燃機関の種類、形式、用途等に特に限定はなく、例えば車両は乗用車等の小型車両であってもよいし、エンジン1はガソリンエンジンまたはディーゼルエンジン(圧縮着火式内燃機関)であってもよい。なおCNGエンジンは、ガソリンエンジンと同様の火花点火式内燃機関の一種である。
エンジン1は、エンジン本体2と、エンジン本体2に接続された吸気通路3および排気通路4と、ターボチャージャ14と、インジェクタ7とを備える。エンジン本体2は、シリンダヘッド、シリンダブロック、クランクケース等の構造部品と、その内部に収容されたピストン、クランクシャフト、バルブ等の可動部品とを含む。
インジェクタ7は、各気筒に設けられ、吸気ポート内に燃料であるCNGを噴射する。また各気筒に点火プラグ5が設けられる。
吸気通路3は、エンジン本体2(特にシリンダヘッド)に接続された吸気マニホールド10と、吸気マニホールド10の上流端に接続された吸気管11とにより主に画成される。吸気マニホールド10は、吸気管11から送られてきた吸気を各気筒の吸気ポートに分配供給する。吸気管11には、上流側から順に、エアクリーナ12、エアフローメータ13、ターボチャージャ14のコンプレッサ14C、インタークーラ15、および電子制御式の吸気スロットルバルブ16が設けられる。エアフローメータ13は、エンジン1の単位時間当たりの吸入空気量すなわち吸気流量を検出するためのセンサで、MAFセンサ等とも称される。
排気通路4は、エンジン本体2(特にシリンダヘッド)に接続された排気マニホールド20と、排気マニホールド20の下流側に配置された排気管21とにより主に画成される。排気マニホールド20は、各気筒の排気ポートから送られてきた排気ガスを集合する。排気管21、もしくは排気マニホールド20と排気管21の間には、ターボチャージャ14のタービン14Tが設けられる。タービン14Tより下流側の排気管21には三元触媒からなる触媒22が設けられる。
エンジン1はEGR装置30も備える。EGR装置30は、排気通路4内(特に排気マニホールド20内)の排気ガスの一部(「EGRガス」という)を吸気通路3内(特に吸気マニホールド10内)に還流させるためのEGR通路31と、EGR通路31を流れるEGRガスを冷却するEGRクーラ32と、EGRガスの流量を調節するためのEGRバルブ33とを備える。
またエンジン1は、ターボチャージャ14のコンプレッサ14Cをバイパスするバイパス通路8と、バイパス通路8に設けられたブローオフバルブ18とを備える。バイパス通路8は、コンプレッサ14C付近の上下流側の吸気通路3を連結する。ブローオフバルブ18は、コンプレッサ14Cのサージングが発生し得るような状況下で作動すなわち開弁され、そのサージングを防止または抑制するためのバルブである。ブローオフバルブ18はオフ時に停止すなわち閉弁状態となるノーマルクローズタイプであり、オン時には作動すなわち開弁状態となる。
他方、本実施形態に係る制御装置は、制御ユニットもしくはコントローラをなす電子制御ユニット(以下「ECU」と称す)100と、後述するセンサ類とを備える。ECU100はCPU、ROM、RAM、入出力ポートおよび記憶装置等を含む。ECU100は、インジェクタ7、点火プラグ5、吸気スロットルバルブ16、EGRバルブ33、ブローオフバルブ18を制御するように構成され、プログラムされている。
センサ類に関しては、上述のエアフローメータ13の他、エンジンの回転速度(具体的には単位時間当たりの回転数(rpm))を検出するための回転速度センサ40と、アクセル開度を検出するためのアクセル開度センサ41とが設けられる。また、触媒22に流入する排気ガスの空気過剰率λを検出するためのλセンサ42が設けられている。これらセンサ類の出力信号はECU100に送られる。
また、過給圧もしくはブースト圧を検出するためのブースト圧センサ47が設けられ、その出力信号もECU100に送られる。ブースト圧センサ47は、本実施形態では吸気スロットルバルブ16の下流側で且つ吸気マニホールド10の直前の吸気管11に設置されているが、この設置位置は任意であり、例えば吸気マニホールド10に設置してもよい。
次に、本実施形態の制御について説明する。制御はECU100により所定の演算周期τ(例えば10msec)毎に繰り返し実行される。
ECU100はまず、図2に示すメインルーチンに従って制御を実行する。
ステップS101において、ECU100は、ブローオフバルブ18の作動を許可する許可条件が成立しているか否かを判断する。
非成立の場合、ECU100は、ステップS108に進んでブローオフバルブ18を停止(閉弁)状態とし、ステップS109でバルブ作動フラグFGをオフ(OFF)にし、ルーチンを終える。
他方、成立の場合、ECU100は、ステップS102に進んで、ブローオフバルブ18の作動を禁止する禁止条件が成立しているか否かを判断する。
成立の場合、ECU100は、ステップS108に進む。他方、非成立の場合、ECU100は、ステップS103に進んでバルブ作動フラグFGがオン(ON)か否かを判断する。
オフの場合、ECU100は、ステップS104に進んで、ブローオフバルブ18の作動を開始する開始条件(もしくはトリガー条件)が成立しているか否かを判断する。
非成立の場合、ECU100は、ステップS108に進む。他方、成立の場合、ECU100は、ステップS105に進んでブローオフバルブ18を作動(開弁)状態とし、ステップS106でバルブ作動フラグFGをオンにする。
次いでECU100は、ステップS107に進んで、ブローオフバルブ18の作動時間Topを後述のように設定すると共に、その設定された作動時間Topが経過したか否かを判断する。未経過の場合はルーチンを終え、経過の場合はステップS108に進む。なお作動時間Topの始期はブローオフバルブ18の作動開始時期である。
他方、ステップS103でバルブ作動フラグFGがオンの場合、ECU100はステップS107に進む。
このメインルーチンによれば、許可条件成立(S101:イエス)、禁止条件非成立(S102:ノー)の場合、バルブ作動フラグFGが初期状態でオフ(S103:ノー)なので、ステップS104に進み、ここで開始条件成立(S104:イエス)ならば、ステップS105でブローオフバルブ18の作動が開始され、ステップS106でバルブ作動フラグFGがオンされる。そして作動時間Top未経過(S107:ノー)なので今回のルーチンが終了される。
次回のルーチン実行時期(演算時期)では、ステップS103がイエスなので、ブローオフバルブ18の作動状態が維持されたまま、ステップS107に至り、ステップS107の判断がなされる。ステップS107で作動時間Top経過(S107:イエス)となるまで、ブローオフバルブ18の作動が維持される。
ステップS107で作動時間Top経過(S107:イエス)となると、ステップS108に進んでブローオフバルブ18が停止され、ステップS109でバルブ作動フラグFGがオフされる。以上でブローオフバルブ18の1回の作動が終了する。
次に、前述の各条件の成立・非成立を判断するためのサブルーチンについて説明する。
図3は、ステップS101における許可条件の成立・非成立を判断するためのサブルーチンである。ECU100は、ステップS201〜S204の各条件(AND条件)が全て満たされたときにステップS205で許可条件を成立とし、ステップS201〜S204の各条件のうち一つでも満たされない場合はステップS206で許可条件を非成立とする。
ステップS201において、ECU100は、回転速度センサ40により検出されたエンジン回転数Neが所定の閾値Neth以上か否かを判断する。
イエスの場合、ステップS202において、ECU100は、ブースト圧センサ47により検出されたブースト圧Pbが所定の閾値Pbth以上か否かを判断する。
イエスの場合、ステップS203において、ECU100は、上述の各センサに異常がないか否かを判断する。なお各センサの異常の有無は、ECU100に備えられている診断機能によりECU100が常時把握している。
イエスの場合、ステップS204において、ECU100は、ブローオフバルブ18に異常がないか否かを判断する。この異常の有無もECU100は常時把握している。特にECU100は、ブローオフバルブ18の弁体を駆動するバルブリレーに異常がないか否かを判断する。
イエスの場合、ステップS205において、ECU100は、許可条件を成立とする。他方、ステップS201〜S204のいずれかがノーの場合、ECU100は、ステップS206で許可条件を非成立とする。
閾値Neth,Pbthは、エンジンが少なくともアイドル運転状態ではなく、それよりも若干高い回転数以上で運転していることを示すような値とされる。こうした状況でなければ、減速時にスロットルバルブ16が閉弁されてもサージングが発生せず、ブローオフバルブ18を作動させる必要がないと考えられるからである。具体的には閾値Nethは、所定のアイドル回転数(例えば約550rpm)よりも若干高い値(例えば約1000rpm)に設定され、閾値Pbthは、エンジン回転数が閾値Nethであるときのブースト圧付近の値(例えば約110kPa)に設定されている。
各センサに異常がなく、ブローオフバルブ18にも異常がない場合に許可条件成立とするので、異常状態を前提とした制御を予め排除でき、制御の信頼性を高められる。
図4は、ステップS102における禁止条件の成立・非成立を判断するためのサブルーチンである。ECU100は、ステップS301,S302の各条件(OR条件)のいずれかが満たされた場合にステップS303で禁止条件を成立とし、ステップS301,S302の各条件のいずれも満たされない場合にステップS304で禁止条件を非成立とする。
ステップS301において、ECU100は、アクセル開度センサ41により検出されたアクセル開度Acが所定の閾値Acth以上か否かを判断する。イエスの場合、ECU100は、ステップS303に進んで禁止条件を成立とする。
他方、ノーの場合、ステップS302において、ECU100は、吸気スロットルバルブ16のスロットル開度THが所定の閾値THth以上か否かを判断する。イエスの場合、ECU100は、ステップS303に進んで禁止条件を成立とする。他方、ノーの場合、ECU100は、ステップS304に進んで禁止条件を非成立とする。
閾値Acth,THthは、エンジンが加速中もしくは高負荷運転中であることを示すような値とされる。こうした状況でブローオフバルブ18が作動されると、ブースト圧が低下し、エンジン出力が低下し、ドライバビリティが悪化するからである。具体的には閾値Acthは、エンジンが加速中もしくは高負荷運転中であるときのアクセル開度の最小値付近に設定される。閾値THthも、エンジンが加速中もしくは高負荷運転中であるときのスロットル開度の最小値付近に設定される。
ここで、特殊な制御が実行されている場合を除き、スロットル開度THは通常、アクセル開度Acに追従するようにECU100により制御される。従ってスロットル開度THはアクセル開度Acと概ね一致しているとして差し支えない。しかしながらアクセル開度Acが急変する場合には、スロットル開度THがアクセル開度Acに完全に追従できない応答遅れが発生する。
スロットル開度THは、ECU100が吸気スロットルバルブ16に指示する目標開度であり、ECU100の内部値である。しかしながら、吸気スロットルバルブ16に開度センサが設けられスロットル開度がフィードバック制御される場合は、その開度センサの値をスロットル開度THとしてもよい。
図5は、ステップS104における開始条件の成立・非成立を判断するためのサブルーチンである。ECU100は、ステップS401,S402の各条件(AND条件)が両方満たされるか、または、ステップS403,S404の各条件(AND条件)が両方満たされる場合に、ステップS405で開始条件を成立とし、そうでない場合にステップS406で開始条件を非成立とする。
ステップS401において、ECU100は、アクセル開度センサ41により検出されたアクセル開度Acが所定の閾値Acth2以下か否かを判断する。イエスの場合、ECU100は、ステップS402に進んで、所定時間当たりのアクセル開度の減少量ΔAc、すなわちアクセル開度減少速度ΔAcが、所定の閾値ΔActh以上か否かを判断する。イエスの場合、ECU100は、ステップS405に進んで、開始条件を成立とする。
他方、ステップS401,S402のいずれかがノーの場合、ECU100は、ステップS403に進んで、スロットル開度THが所定の閾値THth2以下か否かを判断する。イエスの場合、ECU100は、ステップS404に進んで、所定時間当たりのスロットル開度の減少量ΔTH、すなわちスロットル開度減少速度ΔTHが、所定の閾値ΔTHth以上か否かを判断する。イエスの場合、ECU100は、ステップS405に進んで、開始条件を成立とする。ノーの場合、ECU100は、ステップS406に進んで、開始条件を非成立とする。
閾値Acth2,ΔActh,THth2,ΔTHthはいずれも、エンジンが減速中であることを示すような値とされる。例えばドライバがアクセルペダルを踏み込んだ状態から解放(レットオフ)し、スロットルバルブ16が急速に閉じられると、エンジンが減速状態となり、コンプレッサ14Cとスロットルバルブ16の間の吸気圧が高くかつ吸気流速が少ない状態となる。これによりサージングが発生し、サージ音が発生する。この場合、減速前のアクセル開度が大きい程、減速開始時の吸気圧が大きくなり、サージングが顕著となる。
しかしながら本実施形態では、こうした状況のときに開始条件が成立するよう、閾値Acth2,ΔActh,THth2,ΔTHthが設定されている。従ってブローオフバルブ18を作動させ、コンプレッサ14Cとスロットルバルブ16の間の吸気をバイパス通路8を通じて逆流させ、コンプレッサ14Cの上流側に逃がし、サージングおよびサージ音の発生を防止もしくは抑制することができる。
ここで用いるアクセル開度の閾値Acth2は、前述の閾値Acth(図4)より小さい値とされ、例えば約50%とされる。また図6に示すように、現在tnのアクセル開度減少速度ΔAcnは式:ΔAcn=Acn-3−Acnによって算出される。τは演算周期である。ここでは所定時間を3演算周期(3τ)と定め、その3演算周期間のアクセル開度減少量をアクセル開度減少速度ΔAcと定義している。しかしながら所定時間は3演算周期に限られず、任意に設定できる。なお図6は、tnの時点で開始条件が成立した場合(すなわちAc≦Acth2かつΔAc≧ΔActhが満たされた場合)を示す。
スロットル開度についても同様である。ここで用いるスロットル開度の閾値THth2は、前述の閾値THth(図4)より小さい値とされ、例えば約50%かそれより小さい値とされる。また現在tnのスロットル開度減少速度ΔTHnは式:ΔTHn=THn-3−THnによって算出され、3演算周期間のアクセル開度減少量と定義される。
次に、ステップS107(図2)の最初の実行時に設定される作動時間Topの設定方法を説明する。
ECU100は、ブローオフバルブ18の作動開始直前の所定時間内におけるアクセル開度の最大値に基づいて、ブローオフバルブ18の作動時間Topを設定する。すなわちECU100は、ステップS104の作動開始条件が成立する直前のアクセル開度の最大値に基づいて作動時間Topを設定する。
図6に示すように、ECU100は、現在tnから5演算周期(5τ)前tn-5までの演算時期毎のアクセル開度Acの検出値をバッファに記憶する。そしてその間のアクセル開度Acの最大値Acmaxnを現在tnのアクセル開度の最大値として定める。
図示例では現在tnの時点で作動開始条件が成立し、ブローオフバルブ18の作動が開始される。従って、ブローオフバルブ18の作動開始直前の所定時間5τ内におけるアクセル開度の最大値はAcmaxnである。なお所定時間は5τに限らず任意に設定できる。
次にECU100は、予め記憶した図7に示すようなマップから、アクセル開度の最大値Acmaxに対応した作動時間Topを決定する。マップにおいては、アクセル開度の最大値Acmaxが大きいほど長い作動時間Topが設定されている。よってECU100は、アクセル開度の最大値Acmaxが大きいほど作動時間Topを長く設定する。
ブローオフバルブ18の作動開始直前のアクセル開度の最大値Acmaxが大きいほど、ブローオフバルブ18の作動開始時におけるコンプレッサ下流側(コンプレッサ14Cとスロットルバルブ16の間)の吸気圧は高い傾向にある。従って、その最大値Acmaxが大きいほどブローオフバルブ18の作動時間Topを長くすることで、より多くの量の吸気をコンプレッサ下流側からバイパス通路18を通じてコンプレッサ上流側に逃がし、吸気圧を確実に低減させ、サージングおよびサージ音の発生を確実に抑制することができる。
他方、吸気を過剰に逃がしてしまうと吸気圧が下がり過ぎ、次回加速時にブースト圧の立ち上がりが悪化しドライバビリティを損なう。本実施形態では、最大値Acmaxが小さいほどブローオフバルブ18の作動時間Topを短くするので、こうした吸気圧の過剰低減によるドライバビリティ悪化を抑制することができる。つまり本実施形態によれば、サージングおよびサージ音の抑制とドライバビリティの両立を図ることができる。
図7に示すように、ECU100は、最大値Acmaxが所定の境界アクセル開度Ac1以下の小開度領域では、最大値Acmaxにほぼ比例した作動時間Topを設定する。他方ECU100は、最大値Acmaxが境界アクセル開度Ac1より大の大開度領域では、最大値Acmaxに対する作動時間Topの増加率(傾き)を小開度領域より大きくし、かつ、最大値Acmaxの増大につれ増加率が徐々に低下していく特性に基づいて、作動時間Topを設定する。
小開度領域では、ブローオフバルブ18の作動開始時におけるコンプレッサ下流側の吸気圧がそれ程高くないため、増加率の小さい比例特性とすれば十分である。他方、大開度領域では、ブローオフバルブ18の作動開始時におけるコンプレッサ下流側の吸気圧が比較的高いため、小開度領域より増加率を大きくする必要がある。もっとも最大値Acmaxが高くなる程に吸気圧は飽和する傾向にあるので、この特性に合わせて増加率も徐々に低下させている。こうしたマップに従って作動時間Topを設定することで、ブローオフバルブ18の作動開始時における吸気圧の大きさに適した最適な作動時間Topを設定することができる。
このように本実施形態によれば、ブローオフバルブ18の作動開始直前の所定時間内におけるアクセル開度の最大値に基づいて、ブローオフバルブ18の作動時間Topを設定するので、ブローオフバルブの作動時間を最適に設定することができる。そしてサージングおよびサージ音を従来よりも確実に抑制することができる。
また本実施形態によれば、アクセル開度の最大値Acmaxが大きいほど作動時間Topを長く設定するので、ブローオフバルブの作動時間をより最適に設定することができる。
また本実施形態によれば、アクセル開度に対して応答遅れのあるスロットル開度ではなく、ドライバの意思がタイムラグ無く反映されているアクセル開度の最大値に基づいて作動時間Topを設定するので、応答遅れの影響を排除して作動時間を最適に設定することができる。
以上、本発明の実施形態を詳細に述べたが、本発明の実施形態は他にも様々考えられる。
(1)例えば、図5に示した開始条件は変更可能であり、ステップS401,S402のアクセル開度に関する条件と、ステップS403,S404のスロットル開度に関する条件との一方のみを残し、他方を省略してもよい。この場合、ドライバに対しレスポンスの良いアクセル開度に関する条件を残すのが好ましい。
(2)図3に示した許可条件も変更可能である。例えばステップS203,S204の条件を省略してもよい。ステップS201,S202の一方を省略してもよい。あるいは、許可条件自体(図1のステップS101)を省略する変形例も可能である。
(3)図4に示した禁止条件も変更可能である。例えばステップS301,S302の条件の一方のみを残し、他方を省略してもよい。この場合、ドライバに対しレスポンスの良いアクセル開度に関する条件を定めたステップS301を残すのが好ましい。あるいは、禁止条件自体(図1のステップS102)を省略する変形例も可能である。
(4)図7に示した最大値Acmaxと作動時間Topの関係も変更可能である。例えば最大値Acmaxに拘わらず作動時間Topを一定としてもよい。
本発明の実施形態は前述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本発明に含まれる。従って本発明は、限定的に解釈されるべきではなく、本発明の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
1 内燃機関(エンジン)
8 バイパス通路
14 ターボチャージャ
14C コンプレッサ
18 ブローオフバルブ
100 電子制御ユニット(ECU)

Claims (2)

  1. 内燃機関の制御装置であって、
    前記内燃機関は、ターボチャージャと、前記ターボチャージャのコンプレッサをバイパスするバイパス通路と、前記バイパス通路に設けられたブローオフバルブとを備え、
    前記制御装置は、前記ブローオフバルブを制御するように構成された制御ユニットを備え、
    前記制御ユニットは、前記ブローオフバルブの作動開始直前の所定時間内におけるアクセル開度の最大値に基づいて、前記ブローオフバルブの作動時間を設定する
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記制御ユニットは、前記アクセル開度の最大値が大きいほど前記作動時間を長く設定する
    請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
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