以下、本発明を具体化した実施例について図面を参照しつつ説明する。
(実施例)
図1に示すように、実施例の画像形成装置1は、本発明の画像形成装置の具体的態様の一例である。画像形成装置1は、電子写真方式により、シートSHに複数色の画像を形成するカラーレーザプリンタである。
図1では、紙面右側を装置の前側と規定し、装置を前側から見た場合に左手に来る側、すなわち紙面手前側を装置の左側と規定して、前後、左右及び上下の各方向を表示する。そして、図2以降の各図に示す各方向は、全て図1に示す各方向に対応させて表示する。以下、図1等に基づいて、画像形成装置1が備える各構成要素について説明する。
<全体構成>
図1に示すように、画像形成装置1は、装置本体2、供給部20、画像形成部3、排出部29及び再搬送ユニット10を備えている。
装置本体2は、筐体と、筐体内に設けられた図示しないフレーム部材とを含んで構成されている。装置本体2内には、カセット収容部2Aが設けられている。カセット収容部2Aは、装置本体2の前面の下部分に開口し、装置本体2の後面の近傍まで凹設された内部空間である。
カセット収容部2Aには、シートカセット2Cが装着されている。シートカセット2Cは、上方が開放された略箱状体である。シートカセット2Cの内部には、画像形成されるシートSHが積層状態で収容される。シートSHは、用紙やOHPシート等である。図示は省略するが、シートカセット2Cは、カセット収容部2Aから前方に引き出されることにより、装置本体2から取り外し可能となっている。
装置本体2の上面には、排出トレイ2Dが設けられている。排出トレイ2Dには、画像形成を終えたシートSHが排出される
供給部20、画像形成部3及び排出部29は、装置本体2内において、カセット収容部2A及びシートカセット2Cよりも上方に設けられている。供給部20、画像形成部3及び排出部29は、図示しないフレーム部材に組み付けられている。装置本体2内には、図示しない制御部及び駆動源が設けられている。供給部20、画像形成部3及び排出部29は、制御部に制御され、駆動源の駆動力が伝達されることにより作動する。
再搬送ユニット10は、装置本体2内において、カセット収容部2A及びシートカセット2Cよりも下方に設けられている。図2〜図4に示すように、再搬送ユニット10は、装置本体2に対して着脱可能に設けられている。
再搬送ユニット10の構成については後で詳しく説明するが、再搬送ユニット10には、4つの係合部111U、111D、112U、112Dが形成されている。左方の係合部111U、111Dは、再搬送ユニット10の第1ガイド部材110の左側面からそれぞれ左向きに突出し、かつ互いに前後方向に離間している。右方の係合部112U、112Dは、第1ガイド部材110の右側面からそれぞれ右向きに突出し、かつ互いに前後方向に離間している。
再搬送ユニット10は、係合部111U、111D、112U、112Dが図示しないフレーム部材に係合することにより、装置本体2に装着されている。図示は省略するが、再搬送ユニット10は、シートカセット2Cが装置本体2から取り外されてカセット収容部2Aが空きスペースになった状態で前方に引き出されることにより、装置本体2から取り外し可能となっている。
図1、図3及び図4に示すように、装置本体2内には、本体側伝達部2Gが設けられている。本体側伝達部2Gは、再搬送ユニット10の第1ガイド部材110の左側面よりも左方の位置で図示しないフレーム部材に組み付けられている。つまり、図1において、本体側伝達部2Gは、再搬送ユニット10に対して紙面手前側に位置している。
図4に示すように、本体側伝達部2Gは、再搬送ユニット10が装置本体2に装着された状態で、再搬送ユニット10の第1伝達部81に連結している。供給部20、画像形成部3及び排出部29が制御部に制御されて作動する際、図示しない駆動源の駆動力が本体側伝達部2Gを経由して第1伝達部81に伝達されることにより、再搬送ユニット10が作動する。なお、本体側伝達部2Gは、再搬送ユニット10を装置本体2から取り外す際、第1伝達部81との連結が遮断される。
図1に示すように、装置本体2内には、搬送経路P1と再搬送経路P2とが設けられている。
搬送経路P1は、シートカセット2Cの前端部から上向きにUターンしながら供給部20を経由した後、後向きに略水平に進んで画像形成部3を経由し、さらに上向きにUターンしながら排出部29を経由して排出トレイ2Dに至る経路である。
再搬送経路P2は、排出部29から装置本体2の後面側に設けられた第1再搬送ガイド2R、2Sに沿って下向きに進んだ後、前向きに略水平に進んで再搬送ユニット10を経由し、さらにシートカセット2Cの前端部に配置された第2再搬送ガイド2Tに沿って上向きに進んで供給部20に至る経路である。
供給部20は、シートカセット2Cに収容されたシートSHを供給ローラ21、分離ローラ22及び分離パッド22Aにより1枚ずつ搬送経路P1に送り出す。そして、供給部20は、搬送経路P1のUターンする部位に配設された搬送ローラ23A、24A及びレジストローラ23B、24Bにより、シートSHを画像形成部3に向けて搬送する。
画像形成部3は、カラー印刷が可能な、いわゆるダイレクトタンデム方式のものである。画像形成部3は、プロセスカートリッジ7、スキャナ部8及び定着器9等を有する周知のものである。
プロセスカートリッジ7は、ブラック、イエロー、マゼンダ、シアンの4色のトナーに対応し、搬送経路P1の略水平部分に沿って直列する4つのカートリッジの集合体である。プロセスカートリッジ7は、各色のトナーにそれぞれ対応する4個の感光ドラム5や、図示しない現像ローラ、帯電器及びトナー収容部等を有している。
スキャナ部8は、レーザ光源、ポリゴンミラー、fθレンズ及び反射鏡等から構成されている。スキャナ部8は、上方からレーザビームをプロセスカートリッジ7内の各感光ドラム5に照射する。
定着器9は、プロセスカートリッジ7よりも後方に設けられている。定着器9は、搬送経路P1に対して上側に位置する加熱ローラ9Aと、搬送経路P1を挟んで下から加熱ローラ9Aに向けて押圧される加圧ローラ9Bとを有している。定着器9は、プロセスカートリッジ7の下方を通過したシートSHを加熱ローラ9Aと加圧ローラ9Bとにより加熱加圧する。
加熱ローラ9A及び加圧ローラ9Bよりも後方には、センサ3Sが搬送経路P1に臨むように設けられている。センサ3Sは、例えば、シートSHに当接して揺動するアクチュエータの変位をフォトインタラプタ等の光学式センサ等により検出する周知のものが採用される。
定着器9を通過するシートSHをセンサ3Sが検知すると、その検知結果が図示しない制御部に伝達される。制御部は、その検知結果に基づいて、画像形成部3による画像形成動作の進行状況を判断し、上記の各構成要素の作動や停止のタイミングを制御する。
画像形成部3は、以下のようにして、搬送経路P1に沿って搬送されるシートSHに画像を形成する。すなわち、各感光ドラム5の表面は、その回転に伴って、帯電器により一様に正帯電された後、スキャナ部8から照射されるレーザビームの高速走査により露光される。これにより、各感光ドラム5の表面には、シートSHに形成すべき画像に対応した静電潜像が形成される。次に、トナー収容部からトナーが静電潜像に対応して各感光ドラム5の表面に供給される。シートSHがシートカセット2Cに収容されている状態では、シートSHの一方の面SH1は、下を向いている。そして、シートSHが搬送経路P1に沿って搬送されて画像形成部3を通過する際、一方の面SH1は、上を向いて感光体ドラム5と対面する。そして、各感光ドラム5の表面上に担持されたトナーがシートSHの一方の面SH1に転写され、定着器9で加熱加圧される。その結果、トナーがシートSHに定着する。
排出部29は、排出ローラ29A、排出ピンチローラ29B及びフラッパ29Fを有している。
排出ローラ29A及び排出ピンチローラ29Bは、搬送経路P1の最下流側に位置して、排出トレイ2Dに臨んでいる。排出ローラ29Aは、図示しない制御部に制御されて正回転及び逆回転する。排出ピンチローラ29Bは、排出ローラ29Aに向けて押圧されている。排出ピンチローラ29Bは、排出ローラ29Aの正回転及び逆回転によって従動回転する。
シートSHの一方の面SH1にのみに対して画像形成動作を行う場合、排出ローラ29A及び排出ピンチローラ29Bは、定着器9を通過したシートSHを挟んだ状態で排出ローラ29Aが正回転することにより、シートSHを排出トレイ2Dに排出する。
フラッパ29Fは、装置本体2内における排出ローラ29A及び排出ピンチローラ29Bより後方かつ下方に設けられている。フラッパ29Fは、その下端部が図示しないフレーム部材に揺動可能に支持されており、図1に実線で示す位置と、図1に二点鎖線で示す位置との間で揺動可能とされている。
フラッパ29Fは、図示しないバネによって、図1に二点鎖線で示す位置に保持されている。このバネの付勢力は、搬送経路P1上を搬送されるシートSHがフラッパ29Fに当接することにより、フラッパ29Fが図1に実線で示す位置に揺動する程度に弱くされている。
フラッパ29Fは、シートSHが搬送経路P1に沿って排出トレイ2Dに向かって搬送される場合、そのシートSHに押されて図1に実線で示す位置に揺動し、そのシートSHの搬送を妨げない。そして、フラッパ29Fは、シートSHが排出ローラ29A及び排出ピンチローラ29Bに挟まれる位置に到達するように、そのシートSHを案内する。
その一方、フラッパ29Fは、図1に二点鎖線で示す位置では、上端側が搬送経路P1を跨いで、再搬送経路P2に沿う状態となる。これにより、フラッパ29Fは、シートSHが再搬送される際、そのシートSHを再搬送経路P2に案内する。
上述した排出ローラ29A、排出ピンチローラ29B、センサ3S及びフラッパ29Fは、シートSHの反転機構を兼ねており、以下のようにして、一方の面SH1に画像が形成されたシートSHを反転させる。
すなわち、排出ローラ29A及び排出ピンチローラ29BがシートSHを挟んで排出トレイ2Dに向けて排出する途中において、センサ3SがシートSHの後端縁を検知しなくなってから所定のタイミングで、図示しない制御部が排出ローラ29Aを正回転から逆回転に切り替える。所定のタイミングは、シートSHの後端縁がフラッパ29Fを通過して、フラッパ29Fが図1に二点鎖線で示す位置に揺動した後となるように設定されている。その結果、そのシートSHは、排出ローラ29A、排出ピンチローラ29B及びフラッパ29Fにより、再搬送経路P2に送り出される。そして、再搬送経路P2に沿って搬送されるシートSHは、第1再搬送ガイド2R、2Sに案内されて、再搬送ユニット10に到達する。
再搬送経路P2に沿ってシートSHが搬送される再搬送方向D1は、再搬送ユニット10を通過する際、前向きに略水平に進む方向となる。
図1〜図4に示すように、再搬送ユニット10は、第1ローラ51、第2ローラ52、第3ローラ53及びピンチローラ51P、52P、53Pを有している。第1ローラ51及び第2ローラ52は、本発明の「ローラ」の一例である。
図1及び図4に示すように、第1ローラ51及び第2ローラ52は、再搬送ユニット10における再搬送方向D1の下流側端部に配置され、再搬送経路P2の略水平部分の下側に位置している。図1〜図3に示すように、ピンチローラ51Pは、再搬送経路P2を挟んで上から第1ローラ51に向けて押圧されている。ピンチローラ52Pは、再搬送経路P2を挟んで上から第2ローラ52に向けて押圧されている。
図1及び図4に示すように、第3ローラ53は、再搬送ユニット10における再搬送方向D1の上流側端部に配置され、再搬送経路P2の略水平部分の下側に位置している。図1〜図3に示すように、ピンチローラ53Pは、再搬送経路P2を挟んで上から第3ローラ53に向けて押圧されている。
第1ローラ51、第2ローラ52及び第3ローラ53は、図示しない駆動源の駆動力が本体側伝達部2Gを経由して第1伝達部81に伝達されることにより回転する。
図1に示すように、シートSHが再搬送経路P2に沿って搬送されて再搬送ユニット10に到達すると、そのシートSHは、一方の面SH1を上に向けた状態で、第3ローラ53及びピンチローラ53Pに挟まれて前方に搬送される。次に、そのシートSHは、第1ローラ51及びピンチローラ51Pと、第2ローラ52及びピンチローラ52Pとに挟まれて前方に搬送され、さらに第2再搬送ガイド2Tに沿って上向きに搬送されて搬送経路P1に合流する。すると、その再搬送されるシートSHは、供給部20の搬送ローラ23A、24A及びレジストローラ23B、24Bにより、再び搬送経路P1に沿って搬送され、一方の面SH1とは反対の面を上に向けた状態で画像形成部3を通過する。これにより、シートSHにおける一方の面SH1とは反対の面にも画像が形成される。こうして、両面に画像が形成されたシートSHは、排出ローラ29A及び排出ピンチローラ29Bによって排出トレイ2Dに排出される。
<再搬送ユニットの構成部品>
次に、再搬送ユニット10の具体的構成について詳しく説明する。再搬送ユニット10は、図4、図5、図7及び図8に示すように、第1ガイド部材110と、第1ガイド部材110にそれぞれ組み付けられた規制ガイド30、第1伝達部81、第2伝達部82、第3伝達部83、駆動軸40、第3ローラ駆動軸53S、第1アース部材71及び第3アース部材73とを有している。
また、再搬送ユニット10は、駆動軸40に一体回転可能に固定された第1ローラ51及び第2ローラ52と、第3ローラ駆動軸53Sに一体回転可能に固定された第3ローラ53とを有している。
さらに、再搬送ユニット10は、図2、図3、図6、図9及び図10に示すように、第1ガイド部材110に対して互いに重なる状態で連結された第2ガイド部材120及び補強部材60を有している。
また、再搬送ユニット10は、図2、図3、図6及び図10に示すように、第2ガイド部材120にそれぞれ組み付けられたピンチローラ51P、52P、53P及び第2アース部材72を有している。
<第1ガイド部材の構成>
図4及び図5等に示すように、第1ガイド部材110は、例えば熱可塑性樹脂の射出成形等により製造される略矩形平板状の一体成形品である。第1ガイド部材110は、搬送面100を有している。搬送面100は、第1ガイド部材110に形成されるリブや凹凸形状の上端縁によって形成されている。搬送面100は、第1ガイド部材110の上面の一部を構成している。
図4に示すように、搬送面100は、再搬送方向D1において第1ガイド部材110の上流側端部110Uから下流側端部110Dまで延びている。搬送面100の幅方向W1は、左右方向である。搬送面100の幅方向W1の中心線CL1は、第1ガイド部材110の幅方向W1の中央に位置して再搬送方向D1である前後方向に延びている。搬送面100の幅方向一端縁101は、中心線CL1に対して左方に位置して中心線CL1と平行に延びている。搬送面100の幅方向他端縁102は、中心線CL1に対して右方に位置して中心線CL1と平行に延びている。
搬送面100は、再搬送経路P2の略水平部分に沿って再搬送方向D1に搬送されるシートSHを下から案内可能となっている。搬送面100の幅方向W1の長さ、すなわち、幅方向一端縁101と幅方向他端縁102との距離は、再搬送されるシートSHの最大幅に対応する大きさに設定されている。再搬送されるシートSHの最大幅は、具体的には、リーガルサイズやA4サイズの用紙の幅である。
図5に示すように、第1ガイド部材110には、規制ガイド支持面130が形成されている。規制ガイド支持面130は、第1ガイド部材110に形成されるリブや凹凸形状の上端縁によって形成されている。規制ガイド支持面130は、図4に示す搬送面100の幅方向一端縁101に沿って細長く延びている。規制ガイド支持面130は、搬送面100と重なる範囲にあって、搬送面100より若干低くなっている。規制ガイド支持面130は、第1ガイド部材110の上流側端部110Uの近傍から第1ガイド部材110の中間部まで再搬送方向D1に延びている。
図5及び図7に示すように、第1ガイド部材110には、位置決め面131及び位置決め凸部132が形成されている。位置決め面131は、規制ガイド支持面130の後端に接続して下向きに延び、かつ幅方向W1に延びる平面である。位置決め凸部132は、規制ガイド支持面130の前端よりも前方で上向きに突出する円柱軸である。
図4及び図5等に示すように、第1ガイド部材110は、それぞれ搬送面100の外側に位置する第1ガイド端部111及び第2ガイド端部112を有している。図4に示すように、第1ガイド端部111は、第1ガイド部材110の左側面から、搬送面100の幅方向一端縁101までの部分であって、第1ガイド部材110の上流側端部110Uから下流側端部110Dまで延びている。第2ガイド端部112は、第1ガイド部材110の右側面から、搬送面100の幅方向他端縁102までの部分であって、第1ガイド部材110の上流側端部110Uから下流側端部110Dまで延びている。
図4、図5、図7及び図8に示すように、第1ガイド部材110には、第1収容部180、第2収容部140及び第3収容部153が形成されている。
第1収容部180は、第1ガイド端部111の上面から下向きに凹み、かつ、第1ガイド部材110の上流側端部110Uの近傍から下流側端部110Dの近傍まで再搬送方向D1に細長く延びている。
第2収容部140は、第1ガイド部材110の下流側端部110Dの近傍において、搬送面100から下向きに凹み、かつ、幅方向W1に延びている。図4に示すように、第2収容部140は、搬送面100の幅方向一端縁101を超えて第1ガイド端部111まで延び、第1収容部180に連通している。また、第2収容部140は、搬送面100の幅方向他端縁102を超えて第2ガイド端部112まで延びている。
図4及び図5に示すように、第3収容部153は、第1ガイド部材110の上流側端部110Uの近傍において、搬送面100の左寄りの部分から下向きに凹み、かつ、幅方向W1に短く延びている。図4に示すように、第3収容部153は、搬送面100の幅方向一端縁101を超えて第1ガイド端部111まで延び、第1収容部180に連通している。
図5に示すように、第1ガイド部材110の第1ガイド端部111には、下流側端部110Dに近い位置にネジ穴119Aが形成され、上流側端部110Uに近い位置にネジ穴119Dが形成されている。第1ガイド部材110の第2ガイド端部112には、下流側端部110Dに近い位置にネジ穴119B、119Cが形成され、上流側端部110Uに近い位置にネジ穴119Eが形成されている。
<規制ガイドの構成>
図4、図5及び図7に示すように、規制ガイド30は、金属板材が断面略C字形状に折り曲げ加工されてなる。つまり、規制ガイド30は、導電性を有している。規制ガイド30は、再搬送方向D1において上流側端部30Uから下流側端部30Dまで再搬送方向D1に細長く延びている。
図5に示すように、規制ガイド30における上向きに立ち上がり、かつ再搬送方向D1に延びる平板部は、規制壁30Kとされている。
規制ガイド30には、第1位置決め片31及び第2位置決め片32が形成されている。第1位置決め片31は、規制ガイド30の上流側端部30Uから下向きに屈曲する小片である。第2位置決め片32は、規制ガイド30の下流側端部30Dから下向きに屈曲した後に前向きに屈曲する小片である。第2位置決め片32には、長穴が上下方向に貫通するように形成されている。
図7に示すように、規制ガイド30は、第1ガイド部材110の規制ガイド支持面130に載置された状態で、第1位置決め片31が第1ガイド部材110の位置決め面131に当接され、かつ第2位置決め片32の長穴に位置決め凸部132が挿入されることにより、第1ガイド部材110に装着される。その結果、図4に示すように、規制ガイド30の規制壁30Kは、搬送面100の幅方向一端縁101上に位置して再搬送方向D1に延びた状態となる。規制ガイド30は、搬送面100上を再搬送されるシートSHの左端縁に規制壁30Kを当接させることで、シートSHの幅方向W1の位置を規制するようになっている。
<第1伝達部、第2伝達部及び第3伝達部の構成>
図4、図5及び図7に示すように、第1伝達部81、第2伝達部82及び第3伝達部83は、搬送面100の幅方向一端縁101側に設けられている。
第1伝達部81は、回転軸心X81周りに回転可能に第1ガイド部材110の第1ガイド端部111に設けられている。回転軸心X81は、第1ガイド部材110における上流側端部110Uと下流側端部110Dとの略中間の位置で幅方向W1に延びている。第1伝達部81の左端部は、第1ガイド部材110の左側面から露出している。第1伝達部81の右端部は第1収容部180に進入している。第1伝達部81の右端部には、傘歯車81Gが一体回転可能に固定されている。図4に示すように、第1伝達部81の左端部は、装置本体2の本体側伝達部2Gに連結している。
図4、図5及び図7に示すように、第2伝達部82は、第1ガイド端部111の第1収容部180に収容されている。第2伝達部82は、第1伝達部81の傘歯車81Gに噛み合う傘歯車82Fを有している。第2伝達部82は、傘歯車82Fから再搬送方向D1の下流側に延びており、その下流側端部に傘歯車82Gが一体回転可能に固定されている。
第3伝達部83は、第1収容部180に収容され、第2伝達部82の傘歯車82Fに一体回転可能に連結されている。第3伝達部83は、傘歯車82Fから再搬送方向D1の上流側に延びており、その上流側端部に傘歯車83Gが一体回転可能に固定されている。
<駆動軸、第1ローラ及び第2ローラの構成>
図4、図5、図7及び図8に示すように、駆動軸40は、金属製の円柱軸である。駆動軸40は、幅方向W1に延びる状態で第2収容部140に収容されている。駆動軸40の左端部41側は、第1軸受241に挿通されている。駆動軸40の右端部42側は、第2軸受242に挿通されている。駆動軸40の左端部41は、本発明の「駆動軸の一端部」の一例である。駆動軸40の右端部42は、本発明の「駆動軸の他端部」の一例である。
図4及び図5に示すように、第2収容部140には、搬送面100に重なる範囲であって搬送面100の幅方向一端縁101に対して右方にずれた位置に、第1軸受保持部141が形成されている。また、第2収容部140には、搬送面100の外側であって、搬送面100の幅方向他端縁102に対して右方にずれた位置に、すなわち、第2ガイド端部112に、第2軸受保持部142が形成されている。
図4、図7及び図8に示すように、第1軸受241が第1軸受保持部141に保持され、かつ、第2軸受242が第2軸受保持部142に保持されることにより、駆動軸40が第1ガイド部材110に回転可能に支持されている。図4に示すように、駆動軸40は、規制ガイド30の下流側端部30Dよりも再搬送方向D1の下流側に配置されて、搬送面100の幅方向一端縁101から幅方向他端縁102まで延びている。駆動軸40の左端部41は、搬送面100の幅方向一端縁101を超えて左方に延びている。駆動軸40の右端部42は、搬送面100の幅方向他端縁102を超えて右方に延びている。
図7等に示すように、駆動軸40の左端部41は、第1収容部180に進入している。駆動軸40の左端部41には、傘歯車41Gが一体回転可能に固定されている。傘歯車41Gは、第2伝達部82の傘歯車82Gと噛み合っている。
第1ローラ51及び第2ローラ52は、導電性を有する弾性材料によって構成されている。第1ローラ51及び第2ローラ52は、幅方向W1において互いに離間する位置で、駆動軸40に一体回転可能に固定されている。第2収容部140は、第1ローラ51及び第2ローラ52に対応する範囲が大きく凹んでいる。
図4に示すように、第1ローラ51は、搬送面100の幅方向W1の中心線CL1に対して左方にずれた位置に配置されている。また、第1ローラ51は、中心線CL1よりも幅方向一端縁101に近い位置に配置されている。第2ローラ52は、中心線CL1に対して右方にずれた位置に配置されている。また、第2ローラ52は、中心線CL1よりも幅方向他端縁102に近い位置に配置されている。第1ローラ51の右端面と第2ローラ52の左端面とは、幅方向W1において離間している。第1ローラ51の左端面と幅方向一端縁101とは、幅方向W1において離間している。第2ローラ52の右端面と幅方向他端縁102とは、幅方向W1において離間している。つまり、第1ローラ51及び第2ローラ52は、搬送面100の幅方向一部に配置されているのであって、搬送面100の幅方向全部、すなわち幅方向一端縁101から幅方向他端縁102までの全範囲には配置されていない。
駆動軸40、第1ローラ51及び第2ローラ52は、図示しない駆動源の駆動力が本体側伝達部2G、第1伝達部81及び第2伝達部82を経由して駆動軸40の傘歯車41Gに伝達されることにより回転する。
<第3ローラ駆動軸及び第3ローラの構成>
図4、図5及び図7に示すように、第3ローラ駆動軸53Sは、幅方向W1に短く延びる円柱軸である。第3ローラ駆動軸53Sは、両端部に軸受が装着された状態で、第3収容部153に収容されている。図4に示すように、第3ローラ駆動軸53Sの左端部は、搬送面100の幅方向一端縁101を超えて左方に延び、第1収容部180に進入している。第3ローラ駆動軸53Sの左端部には、傘歯車53Gが一体回転可能に固定されている。傘歯車53Gは、第3伝達部83の傘歯車83Gと噛み合っている。
第3ローラ53は、搬送面100の幅方向一端縁101に近い位置に配置され、第3ローラ駆動軸53Sに一体回転可能に固定されている。
第3ローラ駆動軸53S及び第3ローラ53は、図示しない駆動源の駆動力が本体側伝達部2G、第1伝達部81、第2伝達部82の傘歯車82F及び第3伝達部83を経由して第3ローラ駆動軸53Sの傘歯車53Gに伝達されることにより回転する。
<第2ガイド部材及び3個のピンチローラの構成>
図2、図3及び図6に示すように、第2ガイド部材120は、例えば熱可塑性樹脂の射出成形等により製造される略矩形平板状の一体成形品である。第2ガイド部材120は、第1ガイド部材110の上側に対向して配置されている。図3に示すように、第2ガイド部材120の幅方向W1の長さは、第1ガイド部材110の幅方向W1の長さと同程度の大きさに設定されている。
図2及び図3に示すように、再搬送方向D1において、第2ガイド部材120の上流側端部120Uは、第1ガイド部材110の上流側端部110Uよりも僅かに上流側に位置している。再搬送方向D1において、第2ガイド部材120の下流側端部120Dは、第1ガイド部材110の下流側端部110Dよりも上流側、かつ駆動軸40よりも下流側に位置している。また、第2ガイド部材120の下流側端部120Dは、幅方向W1の中央部が再搬送方向D1の上流側に向かって凹んでいる。
図示は省略するが、第2ガイド部材120の下面は、第1ガイド部材110の搬送面100に対向する範囲が平坦な案内面とされている。
図6に示すように、第2ガイド部材120には、ピンチローラ保持部125A、125B、125Cが形成されている。ピンチローラ保持部125Aは、第2ガイド部材120における下流側端部120D側かつ左側の角部の近傍に位置している。ピンチローラ保持部125Bは、第2ガイド部材120における下流側端部120D側かつ右側の角部の近傍に位置している。ピンチローラ保持部125Cは、第2ガイド部材120における上流側端部120U側かつ左側の角部の近傍に位置している。
ピンチローラ51Pは、付勢バネ51Tとともに、ピンチローラ保持部125Aに組み付けられている。ピンチローラ52Pは、付勢バネ52Tとともに、ピンチローラ保持部125Bに組み付けられている。ピンチローラ53Pは、付勢バネ53Tとともに、ピンチローラ保持部125Cに組み付けられている。付勢バネ51T、52T、53Tはそれぞれ、ピンチローラ51、52P、53Pを下向きに付勢している。
図3に示すように、ピンチローラ53Pの回転軸心X53Pは、ピンチローラ53Pの右端部が左端部よりも再搬送方向D1の下流側にずれるように傾斜している。
図6に示すように、第2ガイド部材120におけるピンチローラ保持部125Aよりも左方にずれた位置には、挿通穴129Aが貫設されている。第2ガイド部材120におけるピンチローラ保持部125Bよりも右方にずれた位置には、挿通穴129B、129Cが貫設されている。第2ガイド部材120におけるピンチローラ保持部125Cよりも左方にずれた位置には、挿通穴129Dが貫設されている。第2ガイド部材120における上流側端部120U側かつ右側の角部の近傍には、挿通穴129Eが貫設されている。
第2ガイド部材120における挿通穴129Aの近傍には、円柱軸である係合凸部128Aが上向きに凸設されている。第2ガイド部材120における挿通穴129B、129Cの近傍には、矩形穴である係合穴128B、128Cが貫設されている。
<補強部材の構成>
図2、図3及び図6に示すように、補強部材60は、金属製の略矩形板状部材である。補強部材60は、第2ガイド部材120の上側に配置されている。図3に示すように、補強部材60の幅方向W1の長さは、第2ガイド部材120の幅方向W1の長さよりも若干小さい大きさに設定されている。
図3に示すように、補強部材60は、搬送面100の幅方向一端縁101から幅方向他端縁102まで延びている。補強部材60の左端部61は、搬送面100の幅方向一端縁101よりも左方まで延びている。補強部材60の右端部61は、搬送面100の幅方向他端縁102よりも右方まで延びている。補強部材60の左端部61は、本発明の「補強部材の一端部」の一例である。補強部材60の右端部62は、本発明の「補強部材の他端部」の一例である。
補強部材60は、規制ガイド30の下流側端部30Dよりも再搬送方向D1の下流側に配置されている。図2及び図3に示すように、再搬送方向D1において、補強部材60の上流側端部60Uは、第2ガイド部材120の係合穴128Cの後端縁とほぼ一致する位置にある。再搬送方向D1において、補強部材60の下流側端部60Dは、第2ガイド部材120の下流側端部120Dよりも僅かに上流側に位置している。また、補強部材60の下流側端部60Dは、第2ガイド部材120の下流側端部120Dに沿って、幅方向W1の中央部が再搬送方向D1の上流側に向かって凹んでいる。
つまり、補強部材60は、第2ガイド部材120からはみ出さない形状とされている。これにより、補強部材60は、第1ガイド部材110の搬送面110と第2ガイド部材120の下面との間を通過するシートSHに接触しないようになっている。
図6に示すように、補強部材60の上流側端部60U及び下流側端部60Dは、下向きに折り曲げられている。これにより、補強部材60の幅方向W1の剛性が向上している。
補強部材60の左端部61には、挿通穴69及び位置決め穴68Aが貫設されている。補強部材60の右端部62には、当接部68B、68Cが形成されている。当接部68Bは、補強部材60の右端部62の下流側端部60D側から下向きに屈曲した後に右向きに屈曲する小片である。当接部68Cは、補強部材60の右端部62の上流側端部60U側から下向きに屈曲した後に右向きに屈曲する小片である。
<第1ガイド部材に対する第2ガイド部材及び補強部材の連結構成>
図9に示すように、補強部材60は、右端部62の当接部68Bが第2ガイド部材120の係合穴128Bを通過して第2ガイド部材120の下面側に潜り込み、第2ガイド部材120に下から当接する状態とされる。また、右端部62の当接部68Cが第2ガイド部材120の係合穴128Cを通過して第2ガイド部材120の下面側に潜り込み、第2ガイド部材120に下から当接する状態とされる。
また、図10に示すように、補強部材60は、左端部61の位置決め穴68Aに第2ガイド部材120の係合凸部128Aが挿入され、挿通穴69が第2ガイド部材120の挿通穴129Aと重なる状態とされる。
次に、図6に示すネジ109Aが補強部材60の挿通穴69と、第2ガイド部材120の挿通穴129Aとに挿入され、図5に示す第1ガイド部材110のネジ穴119Aにねじ込まれる。これにより、図2及び図10等に示すように、補強部材60の左端部61が第2ガイド部材120を介在させた状態で、第1ガイド部材110の第1ガイド端部111に連結される。
また、図6に示すネジ109B、109Cが第2ガイド部材120の挿通穴129B、129Cに挿入され、図5に示す第1ガイド部材110のネジ穴119B、119Cにねじ込まれる。これにより、図2及び図9等に示すように、補強部材60の右端部62が第2ガイド部材120を介在させた状態で、第1ガイド部材110の第2ガイド端部112に連結される。
さらに、図6に示すネジ109D、109Eが第2ガイド部材120の挿通穴129D、129Eに挿入され、図5に示す第1ガイド部材110のネジ穴119D、119Eにねじ込まれる。これにより、図2等に示すように、第2ガイド部材120の上流側端部120Uが第1ガイド部材110の第1ガイド端部111と第2ガイド端部112とに連結される。
こうして、第2ガイド部材120及び補強部材60が第1ガイド部材110に対して互いに重なる状態で連結されると、ピンチローラ51Pは第1ローラ51に向けて押圧された状態となり、ピンチローラ52Pは第2ローラ52に向けて押圧された状態となり、ピンチローラ53Pは第3ローラ53に向けて押圧された状態となる。
第1ローラ51、第2ローラ52及び第3ローラ53が回転すると、ピンチローラ51P、52P、53Pが従動回転する。再搬送経路P2に沿って搬送されて再搬送ユニット10に到達したシートSHは、第1ガイド部材110の上流側端部110U側において、第3ローラ53とピンチローラ53Pとに挟まれて再搬送方向D1に搬送される。この際、図3に示すように、ピンチローラ53Pの回転軸心X53Pが傾斜していることにより、再搬送されるシートSHは、再搬送方向D1に進むにつれて規制ガイド30の規制壁30Kに接近するように斜行する。その結果、再搬送されるシートSHの左端縁が規制壁30Kに当接し、シートSHの幅方向W1の位置が規制される。そして、そのシートSHは、第1ガイド部材110の下流側端部110D側において、第1ローラ51とピンチローラ51Pとに挟まれ、かつ第2ローラ52とピンチローラ52Pとに挟まれ、画像形成部3に向けて再搬送される。
<第1アース部材の構成>
図5、図8及び図9に示すように、第1アース部材71は、ばね鋼等である金属製の線材が折り曲げ加工されて形成されている。第1アース部材71は、再搬送方向D1の下流側端部71Dから再搬送方向D1の上流側に向けて延び、その途中に、円環部71Aが形成されている。第1アース部材71における再搬送方向D1の上流側端部71Uは、コイル状に巻かれて上向きに突出している。
駆動軸40の右端部42側を支持する第2軸受242は、摺動性に優れ、かつ導電性を有するプラスチックからなる。第2軸受242は、第2軸受本体242A、延出部242B及び突起242Cを有している。
第2軸受本体242Aは、駆動軸40の右端部42を挿通させている。延出部242Bは、第2軸受本体242Aから再搬送方向D1の上流側に延びている。突起242Cは、延出部242Bの右側面から右方に突出している。
第1ガイド部材110の第2ガイド端部112において、第2軸受保持部142よりも再搬送方向D1の上流側には、コイル収容部142Cが下向きに凹設されている。コイル収容部142Cは、第2軸受保持部142と連通している。
図8及び図9に示すように、第1アース部材71は、コイル状の上流側端部71Uがコイル収容部142Cに収容され、円環部71Aが第2軸受242の突起242Cに係止され、下流側端部71Dが第2軸受242の第2軸受本体242Aに上から当接する状態で、第1ガイド部材110の第2ガイド端部112に組み付けられている。
図4に示すように、第1アース部材71は、第1ガイド部材110の搬送面100の幅方向他端縁102側に、より詳しくは、搬送面100の幅方向他端縁102に対して搬送面100の外側に配置されている。
図9及び図11に示すように、第1アース部材71の下流側端部71Dは、第2軸受本体242Aを付勢力F1によって下向きに押圧する。これにより、第2軸受242と、第2軸受242に支持された駆動軸40の右端部42とが位置決めされる。また、第1アース部材71の下流側端部71Dは、導電性を有する第2軸受242を介して、駆動軸40の右端部42と電気的に接続されている。
第1アース部材71の上流側端部71Uは、補強部材60の当接部68Cを付勢力F2によって上向きに押圧する。これにより、補強部材60の当接部68Cが第2ガイド部材120と強固に一体化される。また、第1アース部材71の上流側端部71Uは、金属製の補強部材60の当接部68Cと電気的に接続されている。
<第2アース部材の構成>
図6及び図10に示すように、第2アース部材72は、第1アース部材71と同様に、ばね鋼等である金属製の線材が折り曲げ加工されて形成されている。第2アース部材72における再搬送方向D1の下流側端部72Dは、略V字形状に折り曲げられている。第2アース部材72は、下流側端部72Dから再搬送方向D1の上流側に向けて延びた後に屈曲して右向きに延びている。第2アース部材72は、右向きに延びた先にコイル状に巻かれたコイル部72Cが形成され、コイル部72Cから下方かつ右方に下り傾斜するように延びた後、屈曲して上方かつ右方に上り傾斜するように突出している。第2アース部材72における再搬送方向D1の上流側端部72Uは、その上方かつ右方に上り傾斜する部分である。
図6に示すように、第2ガイド部材120における挿通穴129Aよりも左方かつ後方にずれた位置には、第2アース保持部127Aが形成されている。第2アース保持部127Aは、幅方向W1において互いに対向する一対の板状片である。図6及び図10に示すように、第2ガイド部材120における第2アース保持部127Aよりも後方にずれた位置には、第2アース保持部127Bが形成されている。第2アース保持部127Bは、かぎ爪状の突起である。第2ガイド部材120における第2アース保持部127Bよりも後方にずれた位置には、第2アース保持部127Cが形成されている。第2アース保持部127Cは、下向きに凹む溝が形成された板状片である。第2アース保持部127A、127B、127Cは、第2ガイド部材120の左側面に沿って直線状に並んでいる。
第2ガイド部材120における第2アース保持部127Cよりも後方にずれた位置には、第2アース挿通穴127Hが貫設されている。第2ガイド部材120における第2アース挿通穴127Hの後端縁の近傍には、第2アース保持部127Dが形成されている。第2アース保持部127Dは、第2アース挿通穴127Hの後端縁を超えるように前向きに突出する凸部である。
図3及び図10に示すように、第2アース部材72は、搬送面100の幅方向一端縁101側に設けられている。第2アース部材72の下流側端部72Dからコイル部72Cまでの部分は、第2ガイド部材120の上側に配置されている。第2アース部材72の下流側端部72Dは、略V字形状に折り曲げられた状態で、第2ガイド部材120と補強部材60の左端部61との間に入り込み、第2ガイド部材120の第2アース保持部127Aに保持されている。第2アース部材72は、下流側端部72Dから再搬送方向D1の上流側に向けて直線状に延びる部分が第2ガイド部材120の第2アース保持部127B、127Cによって保持されている。
さらに、第2アース部材72は、コイル部72Cが第2ガイド部材120の第2アース保持部127Dに係止され、コイル部72Cから上流側端部72Uまでの部分が第2ガイド部材120の第2アース挿通穴127Hを通過して、第2ガイド部材120の下側に潜り込んでいる。第2アース部材72の上流側端部72Uは、第2ガイド部材120の下側で規制ガイド30に当接している。第2アース部材72が第2ガイド部材120の下側に潜り込む位置は、第1伝達部81よりも再搬送方向D1の上流側である。
図10及び図11に示すように、第2アース部材72の下流側端部72Dは、補強部材60を付勢力F3によって上向きに付勢している。また、第2アース部材72の下流側端部72Dは、金属製の補強部材60の左端部61と電気的に接続されている。
図11に示すように、第2アース部材72の上流側端部72Uは、規制ガイド30を付勢力F4によって下向きに付勢するとともに、付勢力F5によって右向きに付勢している。規制ガイド30は、付勢力F4によって規制ガイド支持面130に押し付けられて、上下方向において位置決めされる。また、規制ガイド30は、付勢力F5によって、第2位置決め片32の長穴の左端縁が位置決め凸部132に押し付けられて、左右方向において位置決めされる。この際、規制ガイド30は、規制壁30Kの位置が搬送面100の幅方向一端縁101と一致するように左向きに付勢される。また、第2アース部材72の上流側端部72Uは、金属製の規制ガイド30と電気的に接続されている。
図3及び図11に示すように、第2アース部材72は、再搬送方向D1において規制ガイド30の下流側端部30Dよりも下流側に配置された第1部分72Aと、下流側端部30Dよりも上流側に配置された第2部分72Bとに区分けされる。
第1部分72Aは、搬送面100の幅方向一端縁101に対して搬送面100の外側に、すなわち、上面視した場合に第1ガイド部材110の第1ガイド端部111と重なる位置に配置されている。
第2部分72Bは、上面視した場合に第1ガイド部材110の第1ガイド端部111と重なる位置で、第1部分72Aに連続して再搬送方向D1の上流側に向かって延び、その後に屈曲して規制ガイド30に近づく方向に、すなわち右方に延びている。
<第3アース部材の構成>
図5及び図7に示すように、第3アース部材73は、第1アース部材71及び第2アース部材72と同様に、ばね鋼等である金属製の線材が折り曲げ加工されて形成されている。第3アース部材73は、コイル部73C、押圧部73A及び突出部73Bを有している。
図7に示すように、第1ガイド部材110の第1ガイド端部111には、位置決め面131よりも左方にずれた位置で上向きに突出するコイル部保持部117が形成されている。コイル部73Cは、コイル部保持部117に保持されている。
押圧部73Aは、コイル部73Cから右方に延びて、規制ガイド30の第1位置決め片31に当接している。図7及び図11に示すように、押圧部73Aは、第1位置決め片31を付勢力F6によって再搬送方向D1の下流側に向けて、すなわち、前向きに付勢している。第1位置決め片31が付勢力F6によって第1ガイド部材110の位置決め面131に押し付けられることにより、規制ガイド30が前後方向において位置決めされる。また、押圧部73Aは、金属製の規制ガイド30の第1位置決め片31と電気的に接続されている。
図7に示すように、突出部73Bは、コイル部73Cから再搬送方向D1の上流側に延びて、略V字形状に折り曲げられている。突出部73Bは、略V字の頂点部分が再搬送方向D1の上流側に向かって突出している。突出部73Bの先端は、第1ガイド部材110の上流側端部110Uよりも後方に突出している。
図4及び図11に示すように、装置本体2の図示しないフレーム部材には、アース端子2Eが設けられている。アース端子2Eは、第1ガイド部材110における上流側端部110U側かつ左側の角部に対して後から対向している。アース端子2Eには、略矩形穴である開口部2Hが形成されている。なお、開口部2Hの形状は穴には限定されず、切り欠き等であってもよい。
突出部73Bは、アース端子2Eの開口部2Hに入り込む状態でアース端子2Eと電気的に接続されている。
<第1ローラ及び第2ローラからアース端子に至るアース経路の構成>
図11に示すように、再搬送ユニット10は、再搬送されるシートSHから除電するアース経路を有している。すなわち、シートSHに帯電した電荷が第1ローラ51及び第2ローラ52を経由して駆動軸40に伝わり、駆動軸40の右端部42から第2軸受242を経由して、第1アース部材71の下流側端部71Dに伝わる。次に、その電荷は、第1アース部材71の上流側端部71Uから補強部材60の右端部62の当接部68Cに伝わり、補強部材60の左端部61から第2アース部材72の下流側端部72Dに伝わる。次に、その電荷は、第2アース部材72の上流側端部72Uから規制ガイド30に伝わり、規制ガイド30の第1位置決め片31から第3アース部材73の押圧部73Aに伝わる。最後に、その電荷は、第3アース部材73の突出部73Bからアース端子2Eに伝わる。
<駆動軸の左端部を支持する第1軸受の組み付け構成>
図4及び図7に示すように、駆動軸40の左端部41側を支持する第1軸受241は、搬送面100に重なる範囲であって搬送面100の幅方向一端縁101に対して右方にずれた位置に形成された第1軸受保持部141に保持されている。つまり、搬送面100上を再搬送されるシートSHに当接し得る位置に第1軸受241を配置することによって、再搬送ユニット10を小型化している。このため、第1軸受241は、図12〜図18を示して説明するように、再搬送されるシートSHの先端が引っ掛かる不具合を抑制するための対策が施されているとともに、組み付け作業が容易化されている。
図12に示すように、第1軸受241は、第1軸受本体241A、カバー部241C、第1延出部245、第2延出部246及び係合爪部241Dを有している。なお、第1軸受241の形状の説明は、図13及び図14等に示すように、第1軸受保持部141に保持された状態の第1軸受241の姿勢を基準とする。
図12に示すように、第1軸受本体241Aは、駆動軸40を回転軸心X40周りに回転可能に保持する滑り軸受としての機能を有する円筒体である。図14に示すように、第1軸受保持部141には、U字溝部141Uが搬送面100から下向きに凹設されている。U字溝部141Uは、回転軸心X40を軸心する円筒面を有しており、円筒面の上部分が180°より小さい角度範囲で切り欠かれている。第1軸受本体241Aは、図14の紙面奥側から回転軸心X40に沿ってU字溝部141Uに進入することによりU字溝部141Uに嵌合し、上下方向及び前後方向において位置決めされる。
搬送面100におけるU字溝部141Uよりも再搬送方向D1の上流側は、第1軸受本体241Aの外周面よりも高い位置で略水平に延びている。このような段差により、搬送面100上を再搬送されるシートSHが第1軸受本体241Aに引っ掛からないようになっている。
搬送面100におけるU字溝部141Uよりも再搬送方向D1の下流側には、第1軸受本体241A及び駆動軸40よりも低くされた逃げ面100Aが形成されている。カバー部241Cは、第1軸受本体241Aの外周面から再搬送方向D1の下流側に向けて略水平に突出し、逃げ面100Aに上から重なる板状片である。図7及び図14に示すように、カバー部241Cが第1軸受本体241Aと逃げ面100Aとの隙間を覆うことにより、搬送面100上を再搬送されるシートSHがその隙間に引っ掛からないようになっている。
図12に示すように、第1延出部245及び第2延出部246は、第1軸受本体241Aの右端に接続する板状片である。図13に示すように、第1延出部245は、第1軸受保持部141内で、第1軸受本体241Aから再搬送方向D1の上流側に向けて延びている。第2延出部246は、第1軸受保持部141内で、第1軸受本体241Aから再搬送方向D1の下流側に向けて延びている。
第1延出部245の上端面は、再搬送方向D1の上流側に向けて下り傾斜している。第2延出部246の上端面は、第1延出部245の上端面に接続し、再搬送方向D1の下流側に向けて略水平に延びている。
搬送面100における第1軸受保持部141よりも再搬送方向D1の上流側は、第1延出部245の上端面よりも高い位置で略水平に延びている。このような段差により、搬送面100上を再搬送されるシートSHが第1延出部245及び第2延出部246に引っ掛からないようになっている。
係合爪部241Dは、第2延出部246における再搬送方向D1の下流側かつ上側の角部に接続している。係合爪部241Dは、再搬送方向D1の下流側に短く延びた後に屈曲して、下向きに延びている。係合爪部241Dの下端部は、再搬送方向D1の上流側に向けて鍵爪状に曲がっている。
第1軸受保持部141における再搬送方向D1の下流側の底部には、挿通穴141Hが貫設されている。係合爪部241Dが挿通穴141Hに挿通され、係合爪部241Dの鍵爪が挿通穴141Hの端縁に係合することにより、第1軸受241が回転軸心X40周りで位置決めされる。
次に、第1ガイド部材110に第1軸受241を取り付ける作業手順を説明する。図15に示すように、第1軸受241に駆動軸40の左端部41側が挿通され、傘歯車41Gが駆動軸40の左端部41に固定された状態で、駆動軸40を第2収容部140に進入させるとともに、傘歯車41Gを第1収容部180に進入させて、第2伝達部82の傘歯車82Gと噛み合わせる。この際、第1軸受241は、第1軸受保持部141に対して左方にずれた位置で、第2延出部246及び係合爪部241Dが駆動軸40の真上に位置する状態とされる。
これにより、図16に示すように、第1軸受241の第1延出部245及び第2延出部246が第2収容部140の幅の狭い部分の内壁面に前後方向から挟まれ、かつ、第1延出部245が第2収容部140の底部に当接する状態となる。その結果、駆動軸40及び第1軸受本体241Aの軸心が回転軸心X40と一致し、傘歯車41Gが傘歯車82Gと好適に噛み合う状態となる。
次に、図17に示すように、第1軸受241を回転軸心X40に沿って右方にスライドさせて、第1軸受本体241AをU字溝部141Uに嵌合させる。次に、図18に示すように、第2延出部246及び係合爪部241Dを第1軸受保持部141に進入させるように、第1軸受241を回転軸心X40周りに回転させる。そして、第1軸受241を図16に示す位置から図13に示す位置まで回転軸心X40周りに90°回転させることにより、係合爪部241Dの鍵爪が挿通穴141Hの端縁に係合し、第1軸受241の取り付け作業が完了する。
<作用効果>
実施例の画像形成装置1では、図4等に示すように、金属製であって剛性の高い駆動軸40を有することにより、駆動軸40が撓むことを抑制することができる。これにより、例えば厚紙等のシートSHを搬送する場合であっても、確実にそのシートSHを搬送することができる。また、駆動軸40が搬送面100の幅方向一端縁101から幅方向他端縁102まで延びることにより、第1ローラ51及び第2ローラ52の配置や長さを自由に設計したり、必要に応じて例えば第3ローラを追加するなど、ローラの数を増やしたりすることも可能である。また、図2等に示すように、金属製であって剛性の高い補強部材60が搬送面100の幅方向一端縁101から幅方向他端縁102まで延びて第1ガイド部材110に連結されることにより、第1ガイド部材110が補強され、搬送面100の変形が抑制される。これらの結果、第1ローラ51及び第2ローラ52は、再搬送されるシートSHに対して、搬送力を確実に伝達できる。
したがって、実施例の画像形成装置1では、再搬送ユニット10の搬送能力の向上を実現できる。
さらに、この画像形成装置1では、摩擦等によって帯電するシートSHにおける第1ローラ51及び第2ローラ52に当接される箇所が過剰に除電されて、シートSHに幅方向W1の帯電斑が生じるおそれがあり、その帯電斑に応じて印刷画像の濃淡が発生するおそれがある。この点、この画像形成装置1では、図11に示すように、再搬送されるシートSHから除電するアース経路は、第1ローラ51、第2ローラ52、駆動軸40、第2軸受242、第1アース部材71、補強部材60、第2アース部材72、規制ガイド30及び第3アース部材73を経由して、アース端子2Eに接続される。このため、電荷がアース経路を緩やかに流れるので、シートSHにおける第1ローラ51及び第2ローラ52に当接される箇所が過剰に除電されることを抑制でき、その結果、印刷画像の濃淡の発生を抑制できる。
また、この画像形成装置1では、図2等に示すように、再搬送ユニット10は、第1ガイド部材110の上側に対向して配置された第2ガイド部材120を有している。そして、補強部材60は、第2ガイド部材120の上側に配置され、第2ガイド部材120を介在させた状態で第1ガイド部材110に連結されている。これにより、補強部材60が第1ガイド部材110及び第2ガイド部材120を補強するので、搬送面100の変形が一層抑制される。また、第2ガイド部材120の上側に配置された補強部材60が再搬送されるシートSHに接触しないので、シートSHに帯電した電荷が補強部材60に直に伝わらない。その結果、上述したアース経路による除電を効果的に行うことができる。
さらに、この画像形成装置1では、図3等に示すように、第2アース部材72は、再搬送方向D1において規制ガイド30の下流側端部30Dよりも下流側に配置された第1部分72Aと、下流側端部30Dよりも上流側に配置された第2部分72Bとを有している。そして、第1部分72Aは、搬送面100の幅方向一端縁101に対して搬送面100の外側に、すなわち、上面視した場合に第1ガイド部材110の第1ガイド端部111と重なる位置に配置されている。また、第2部分72Bは、上面視した場合に第1ガイド部材110の第1ガイド端部111と重なる位置で、第1部分72Aに連続して再搬送方向D1の上流側に向かって延び、その後に屈曲して規制ガイド30に近づく方向に延びている。このように配置された第1部分72A及び第2部分72Bを有する第2アース部材72は、シートSHが過度に斜行しながら搬送面100上を搬送されたとしても、そのシートSHに接触し難い。その結果、再搬送されるシートSHの詰まりを抑制できる。
また、この画像形成装置1では、図11に示すように、第2アース部材72の第2部分72Bの一部である上流側端部72Uは、規制ガイド30を付勢力F4によって下向きに付勢するとともに、付勢力F5によって右向きに付勢している。これにより、規制ガイド30は、付勢力F4によって規制ガイド支持面130に押し付けられて、上下方向において位置決めされる。また、規制ガイド30は、付勢力F5によって、第2位置決め片32の長穴の左端縁が位置決め凸部132に押し付けられて、左右方向において位置決めされる。この際、規制ガイド30は、規制壁30Kの位置が搬送面100の幅方向一端縁101と一致するように左向きに付勢される。その結果、再搬送されるシートSHの左端縁を規制壁30Kによって精度良く規制してシートSHの幅方向W1の位置決めを行うことができるので、シートSHの斜行を一層抑制できる。
さらに、この画像形成装置1では、図7及び図11に示すように、第3アース部材73の押圧部73Aは、規制ガイド30の第1位置決め片31を付勢力F6によって再搬送方向D1の下流側に向けて、すなわち、前向きに付勢している。第1位置決め片31が付勢力F6によって第1ガイド部材110の位置決め面131に押し付けられることにより、規制ガイド30が前後方向において位置決めされる。この際、第3アース部材73が規制ガイド30を付勢する付勢力F6の方向は、第2アース部材72の第2部分72Bが規制ガイド30を付勢する付勢力F4、F5の方向とは異なる方向であるので、互いの付勢作用を阻害しない。その結果、再搬送されるシートSHの左端縁を規制壁30Kによって一層精度良く行うことができ、斜行をより一層抑制できる。
また、この画像形成装置1では、図4及び図11に示すように、第3アース部材73の突出部73Bは、アース端子2Eの開口部2Hに入り込む状態でアース端子2Eに接続している。これにより、第3アース部材73の突出部73Bとアース端子2Eの開口部2Hとが良好な導通状態で接続されるので、上述したアース経路を確実に接地することができる。
さらに、この画像形成装置1では、図3及び図10等に示すように、第2アース部材72は、第2ガイド部材120の上側に配置され、第1伝達部81よりも再搬送方向D1の上流側において第2ガイド部材120の下側に潜り込み、規制ガイド30に当接している。これにより、第2アース部材72と第1伝達部81との干渉を抑制しつつ、第2アース部材72の配置スペースを容易に確保できる。
また、この画像形成装置1では、図10及び図11等に示すように、第2アース部材72の下流側端部72Dは、略V字形状に折り曲げられた状態で、第2ガイド部材120と補強部材60の左端部61との間に入り込み、補強部材60を付勢力F3によって上向きに付勢している。これにより、第2アース部材72の下流側端部72Dを第2ガイド部材120と補強部材60との狭い隙間に容易に配置することができ、また、その下流側端部72Dを補強部材60に対して良好な導通状態で接続することができる。
さらに、この画像形成装置1では、図4等に示すように、第1アース部材71は、搬送面100の幅方向他端縁102に対して搬送面100の外側に、すなわち、第1ガイド部材110の第2ガイド端部112に配置されている。このように配置された第1アース部材71は、シートSHが過度に斜行しながら搬送面100上を搬送されたとしても、そのシートSHに接触し難い。その結果、再搬送されるシートSHの詰まりを抑制できる。
また、この画像形成装置1では、図9及び図11等に示すように、第1アース部材71のコイル状の上流側端部71Uは、補強部材60の右端部62に形成された当接部68Cを付勢力F2によって上向きに付勢しつつ当接部68Cに接続している。つまり、アース経路の一部を構成する第1アース部材71が補強部材60の当接部68Cを第2ガイド部材120に向けて押圧する押圧機能も有するので、部品点数の削減、及び組付作業の簡素化を実現できる。また、第1アース部材71の上流側端部71Uによって第2ガイド部材120に向けて押圧された補強部材60の当接部68Cが第2ガイド部材120と強固に一体化される。その結果、補強部材60と第2ガイド部材120とにより、第1ガイド部材110を一層効果的に補強できる。
さらに、この画像形成装置1では、図9及び図11等に示すように、第1アース部材71の下流側端部71Dは、駆動軸40の右端部42を付勢力F1によって下向きに付勢しつつ駆動軸40の右端部42に接続している。つまり、アース経路の一部を構成する第1アース部材71が第1ガイド部材110に対して駆動軸40の右端部42を位置決めする機能も有するので、部品点数の削減、及び組付作業の簡素化を実現できる。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、図19に変形例を示すように、実施例の画像形成装置1に係る再搬送ユニット10に組み付けられる第2ガイド部材120を再搬送ユニット10から分離し、第2ガイド部材120を装置本体2側に設けてもよい。この場合、第2ガイド部材120は、装置本体2の図示しないフレーム部材に組み付けられて、カセット収容部2Aの下方に配置される。補強部材60は、左端部61及び右端部62が直に第1ガイド部材110の第1ガイド端部111及び第2ガイド端部112に連結される。そして、再搬送ユニット10が装置本体2に装着された状態で、第2ガイド部材120の下流側端部120Dが第1ガイド部材110と補強部材60との間に進入する。このような変形例でも、実施例の画像形成装置1と同様に、再搬送ユニット10の搬送能力の向上を実現できる。
実施例では、第1伝達部81が傘歯車81Gを有し、第2伝達部82が傘歯車82F、82Gを有しているがこの構成には限定されない。例えば、第1伝達部及び第2伝達部は、プーリー&タイミングベルトを有する構成であってもよい。
実施例では、駆動軸40に2つのローラ、すなわち第1ローラ51及び第2ローラ52が設けられているがこの構成には限定されない。駆動軸に設けられるローラが搬送面の幅方向一部に配置される構成であって、搬送面の幅方向全部、すなわち幅方向一端縁から幅方向他端縁までの全範囲に配置されない構成であれば、ローラが1つでも、3つ以上であってもよい。このような構成でも、搬送面上を再搬送されるシートにおけるローラに当接される箇所が過剰に除電されることを抑制でき、その結果、印刷画像の濃淡の発生を抑制できる。
実施例では、第2アース部材72の第1部分72Aが第2ガイド部材120の上側に配置されているがこの構成には限定されない。例えば、第2アース部材の第1部分が第2ガイド部材の下側に配置されてもよい。また、第2アース部材の全体が第2ガイド部材の下側に配置されてもよい。