JP2019026353A - ブリスタシート搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブリスタシートに過度のダメージが加わることをより確実に防止しつつ小型化を図ることができ、さらには、生産性を向上できるブリスタシート搬送装置を提供する。【解決手段】PTPシート搬送装置61は、ブリスタフィルムを打抜くことで得られたPTPシート1を下流の後工程装置51へと搬送する。PTPシート搬送装置61は、PTPシート1を後工程装置51に対し直線経路に沿って搬送する直線搬送装置62と、打抜きにより落下したPTPシート1をその場から、直線搬送装置62による搬送方向と直交する方向に沿って直線搬送装置62側へと移動させるスライド移動装置とを備える。PTPシート搬送装置61により、PTPシート1は、直線搬送装置62による搬送方向と直交する方向に沿って予め位置をずらされた上で、直線経路に沿って後工程装置51へと搬送される。【選択図】図9

Description

本発明は、所定の内容物を収容したブリスタシートを搬送するためのブリスタシート搬送装置に関する。
ブリスタシートは、錠剤やカプセル等の内容物が収容されるポケット部の形成された容器フィルムと、その容器フィルムに対しポケット部の開口側を密封するように取着されるカバーフィルムとを備えている。
ブリスタシートは、ブリスタ包装機によって製造される。ブリスタ包装機は、帯状の容器フィルムに対しポケット部を形成するポケット部形成手段、ポケット部に内容物を充填する充填手段、容器フィルムへと帯状のカバーフィルムを取着する取着手段、容器フィルムに対しカバーフィルムが取着されてなる帯状のブリスタフィルムを打抜くことで、ブリスタシートを得る打抜手段などを備えている。また、打抜かれて落下したブリスタシートは、コンベアなどを有するブリスタシート搬送装置によって、ブリスタシートを包装するための包装装置や、ブリスタシートを積層するための積層装置、ブリスタシートを分配搬送するための分配搬送装置などの後工程装置へと搬送される。
ところで、後工程装置に合わせるべく、ブリスタシート搬送装置による搬送中に、ブリスタシートの位置を搬送方向と交わる方向に沿ってずらしていく(移動させていく)ことがある。
このようなブリスタシートの位置を搬送中にずらしていく手法としては、次述する第一の手法及び第二の手法を挙げることができる。第一の手法は、搬送方向に対し斜めに延びるガイドを設け、当該ガイドにブリスタシートの外縁を摺動させた状態でブリスタシートを移動させていく手法である(例えば、特許文献1等参照)。また、第二の手法は、搬送方向に対し斜めに延びるレールを設け、ブリスタシートの載置されたケージをレールに接触させつつレールの延びる方向に沿って移動させることで、ブリスタシートの位置を徐々にずらしていく手法である(例えば、特許文献2等参照)。
特開昭57−131623号公報 実開昭57−151326号公報
しかしながら、上記各手法は、ブリスタシートの位置を徐々にずらしていく手法であるため、ブリスタシートの搬送方向に沿った距離が比較的長いものとなってしまい、結果として、装置の大型化を招いてしまうおそれがある。
これに対し、例えば、ガイドやレールの角度を増大させることで、搬送方向に沿った距離の短縮化を図ることが考えられる。しかしながら、この場合、第一の手法では、ガイドに対するブリスタシートの接触抵抗が増大してしまい、ブリスタシートに過度のダメージが加わってしまうおそれがある。また、第二の手法では、特にレールの角度が変化する箇所(ケージの移動方向が変化する箇所)において、レールに対するケージの接触抵抗が増大してしまい、ケージの摩耗などが生じやすくなってしまうおそれがある。
さらに、上記各手法においては、製造されるブリスタシートの品種変更などに対応すべく、ブリスタシートのずらし量(搬送方向と交わる方向への移動量)の変更を必要とする場合がある。この場合、ガイドやレールの位置を動かすなどの各種設定変更を行う必要があり、そのための作業に手間や時間を要し、生産性の低下を招いてしまうおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ブリスタシートに過度のダメージが加わること等をより確実に防止しつつ小型化を図ることができ、さらには、生産性を向上させることができるブリスタシート搬送装置を提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段1.帯状の容器フィルムに形成されたポケット部に対し内容物が収容されるとともに、前記ポケット部を塞ぐように前記容器フィルムに対し帯状のカバーフィルムが取着されてなるブリスタフィルムを打抜くことで得られたブリスタシートを下流の後工程装置へと搬送するためのブリスタシート搬送装置であって、
前記ブリスタシートを前記後工程装置に対し直線経路に沿って搬送する直線搬送手段と、
打抜きにより落下した前記ブリスタシートをその場から、前記直線搬送手段による搬送方向と直交する方向に沿って前記直線搬送手段側へと移動させるスライド移動手段とを備えることを特徴とするブリスタシート搬送装置。
上記手段1によれば、打抜きにより落下したブリスタシートは、まず、スライド移動手段によって、直線搬送手段による搬送方向と直交する方向に沿って、その場から直線搬送手段側へと移動させられる。そして、移動させられたブリスタシートは、直線搬送手段により、直線経路に沿って後工程装置へと搬送される。すなわち、ブリスタシートは、搬送方向と直交する方向に沿って予め位置をずらされた上で、直線経路に沿って搬送される。従って、搬送中にブリスタシートの位置を徐々にずらしていく従来手法と比べて、搬送方向に沿った距離を短いものとすることができる。これにより、装置の小型化を効果的に図ることができる。また、搬送中にブリスタシートへと過度のダメージが加わってしまうことをより確実に防止できる。さらに、直線搬送手段及びスライド移動手段は、ブリスタシートを移動させている際に動作方向が変化しないため、これら手段における摩耗などをより確実に抑制することができ、耐久性を高めることができる。
加えて、スライド移動手段によるブリスタシートの移動距離を増減させることで、ブリスタシートのずらし量(搬送方向と直交する方向の移動量)を変更することができる。従って、製造されるブリスタシートの品種変更などを行う場合に、ブリスタシートのずらし量を極めて容易に変更することができる。これにより、品種変更等に対応するための作業に要する手間や労力を著しく低減させることができ、生産性を向上させることができる。
手段2.前記後工程装置は、前記直線搬送手段により搬送されてきた前記ブリスタシートを受取って保持する受取手段を具備しており、
前記スライド移動手段は、移動後の前記ブリスタシートの長手方向の中心を前記直交する方向に沿った所定の目標位置に位置合わせするように構成されており、
前記受取手段は、前記目標位置に位置合わせされた状態で直線搬送された前記ブリスタシートを受取って保持することで、前記ブリスタシートの前記中心に位置する部分、及び、前記ブリスタシートの前記中心を挟んで位置する部分のうちの少なくとも一方を保持した状態となるように構成されていることを特徴とする手段1に記載のブリスタシート搬送装置。
上記手段2によれば、スライド移動手段は、移動後のブリスタシートの長手方向の中心を、搬送方向と直交する方向に沿った所定の目標位置に位置合わせする。移動されたブリスタシートは、直線搬送手段によって前記中心が目標位置に位置合わせされた状態で後工程装置へと搬送される。そして、受取手段は、目標位置に位置合わせされたブリスタシートを受取って保持することで、ブリスタシートの前記中心に位置する部分、及び、ブリスタシートの前記中心を挟んで位置する部分のうちの少なくとも一方を保持する。つまり、受取手段は、ブリスタシートをバランスのよい状態で保持する。
このように上記手段2によれば、スライド移動手段によって、ブリスタシートの長手方向の中心を目標位置に位置合わせする。そのため、製造されるブリスタシートの品種が変更されること等によりブリスタシートの長さが変わったとしても、受取手段によってブリスタシートをバランスよく保持することができる。
手段3.前記スライド移動手段は、前記ブリスタシートを押圧することで移動させる爪部を備えることを特徴とする手段1又は2に記載のブリスタシート搬送装置。
上記手段3によれば、スライド移動手段は、爪部でブリスタシートを押圧して移動させるように構成されている。従って、スライド移動手段を比較的簡素な構成とすることができ、装置の製造等に係るコストの抑制をより確実に図ることができる。また、爪部によりブリスタシートを押圧して移動させることで、ブリスタシートを想定通りに搬送することがより確実に可能となる。これにより、装置の動作安定性を高めることができる。
手段4.前記ブリスタシートの外縁には、前記爪部による押圧対象となる直線状の被押圧部が設けられ、
前記爪部は、前記被押圧部のうち、その中心とその一端との間に位置する部位、及び、その中心とその他端との間に位置する部位をそれぞれ押圧することで、前記被押圧部が前記直線搬送手段による搬送方向と平行な状態となるように前記ブリスタシートの姿勢を矯正可能に構成されていることを特徴とする手段3に記載のブリスタシート搬送装置。
上記手段4によれば、爪部によるブリスタシートの移動時に、被押圧部が直線搬送手段による搬送方向と平行な状態となるようにブリスタシートの姿勢が矯正される。従って、後工程装置に対し、ブリスタシートをより確実に正しい姿勢で受け渡すことができる。また、爪部による押圧によってブリスタシートの姿勢を矯正するため、姿勢を矯正するための手段を特段設ける必要はない。そのため、装置の複雑化を防止することができ、装置の製造等に係るコストの抑制を一層確実に図ることができる。
手段5.打抜きにより2枚の前記ブリスタシートが、隙間をあけて前記直交する方向に並んだ状態で落下するように構成されており、
前記両ブリスタシートのうちの一方を移動させる前記爪部と、前記両ブリスタシートのうちの他方を移動させる前記爪部とが、前記両ブリスタシートの落下時に前記隙間に配置され、前記両ブリスタシートの落下後に相互に離間する方向に移動することで前記両ブリスタシートをそれぞれ同時に移動させるように構成されていることを特徴とする手段3又は4に記載のブリスタシート搬送装置。
上記手段5によれば、両爪部は、両ブリスタシートの落下時に、両ブリスタシート間の隙間に配置されている。すなわち、両爪部は、ブリスタシートを移動させるときのスタート位置に予め配置されている。そのため、両ブリスタシートが落下した直後に、これらブリスタシートを移動させることができる。これにより、両爪部によって2枚のブリスタシートを同時に移動させることと相俟って、搬送効率を効果的に高めることができる。
手段6.前記スライド移動手段は、所定の検査手段により不良判定された前記ブリスタシートを所定の不良排出部へと移動可能に構成されていることを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載のブリスタシート搬送装置。
上記手段6によれば、スライド移動手段は、直線搬送手段に対しブリスタシートを移動させる機能のみならず、不良排出部に対しブリスタシートを移動させる機能をも備えており、直線搬送手段及び不良排出部の一方に対し、ブリスタシートを選択的に移動させることができる。従って、不良排出部に対しブリスタシートを移動させるための手段を別途設ける場合と比較して、装置の簡素化をより確実に図ることができる。
PTPシートの斜視図である。 PTPシートの部分拡大断面図である。 PTPフィルム及びスクラップ部などを示す平面模式図である。 打抜かれて落下するPTPシートの斜視図である。 PTP包装機の概略構成図である。 PTPシート搬送装置等の平面模式図である。 PTPシート搬送装置等の斜視模式図である。 Y方向搬送台に落下するPTPシート等を示す拡大斜視模式図である。 直線搬送装置へと移動させられるPTPシート等を示す斜視模式図である。 不良排出部へと移動させられるPTPシート等を示す斜視模式図である。 搬送凸部によって搬送されるPTPシート等を示す斜視模式図である。 受取部によって保持されるPTPシート等を示す斜視模式図である。 別の実施形態における受取部等を示す斜視模式図である。
以下、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。まず、ブリスタシートとしてのPTPシート1について説明する。図1及び図2に示すように、PTPシート1は、複数のポケット部2を備えた容器フィルム3と、ポケット部2を塞ぐようにして容器フィルム3に取着されたカバーフィルム4とを有している。
容器フィルム3は、例えばPP(ポリプロピレン)やPVC(ポリ塩化ビニル)等の透明又は半透明な熱可塑性樹脂材料などによって形成されている。一方、カバーフィルム4は、例えばポリプロピレン樹脂等からなるシーラントが表面に塗布された不透明材料(例えば、アルミニウム箔等)により構成されている。
PTPシート1は、平面視略矩形状をなしており、外縁にそれぞれ直線状をなす長辺部LSと短辺部SSとを一対ずつ備えている。PTPシート1には、シート長手方向に沿って配列された5個のポケット部2からなるポケット列が、シート短手方向に2列形成されている。つまり、計10個のポケット部2が形成されている。各ポケット部2には、内容物としての錠剤5が1つずつ収容されている。
PTPシート1は、帯状の容器フィルム3及び帯状のカバーフィルム4から形成された帯状のPTPフィルム6(図3参照)がシート状に打抜かれることにより製造される。本実施形態では、PTPフィルム6がブリスタフィルムに相当する。本実施形態において、PTPフィルム6は、その幅方向に沿って2シート分のポケット部2が配列された構成となっており、一度の打抜きにより2枚のPTPシートが得られるようになっている。
尚、PTPシート1におけるポケット部2の数や配置を適宜変更してもよい。また、PTPフィルム6は、その幅方向に沿って1シート分のポケット部2が配列された構成であってもよいし、その幅方向に沿って3シート分以上のポケット部2が配列された構成であってもよい。
次に、上記PTPシート1を製造するためのブリスタ包装機としてのPTP包装機10の概略構成について図5を参照して説明する。
PTP包装機10の最上流側では、帯状の容器フィルム3の原反がロール状に巻回されている。ロール状に巻回された容器フィルム3の引出し端側は、ガイドロール13に案内されている。容器フィルム3は、ガイドロール13の下流側において間欠送りロール14に掛装されている。間欠送りロール14は、間欠的に回転するモータに連結されており、容器フィルム3を間欠的に搬送する。
ガイドロール13と間欠送りロール14との間には、容器フィルム3の搬送経路に沿って、加熱装置15及びポケット部形成装置16が順に配設されている。そして、加熱装置15によって容器フィルム3が加熱されて該容器フィルム3が比較的柔軟になった状態において、ポケット部形成装置16によって容器フィルム3の所定位置に複数のポケット部2が形成される。ポケット部2の形成は、間欠送りロール14による容器フィルム3の搬送動作間のインターバルの際に行われる。
間欠送りロール14から送り出された容器フィルム3は、テンションロール18、ガイドロール19及びフィルム受けロール20の順に掛装されている。フィルム受けロール20は、一定回転するモータに連結されているため、容器フィルム3を連続的に且つ一定速度で搬送する。テンションロール18は、容器フィルム3を弾性力によって緊張する側へ引っ張った状態とされており、前記間欠送りロール14とフィルム受けロール20との搬送動作の相違による容器フィルム3の弛みを防止して容器フィルム3を常時緊張状態に保持する。
ガイドロール19とフィルム受けロール20との間には、容器フィルム3の搬送経路に沿って、錠剤充填装置21と検査手段としての検査装置22とがこの順序で配設されている。
錠剤充填装置21は、ポケット部2に錠剤5を自動的に充填する充填手段としての機能を有する。錠剤充填装置21は、フィルム受けロール20による容器フィルム3の搬送動作と同期して、所定間隔毎にシャッタを開くことで錠剤5を落下させるものであり、このシャッタ開放動作に伴って各ポケット部2に錠剤5が充填される。
検査装置22は、錠剤5における割れや欠け、錠剤5に対する異物の付着の有無、及び、錠剤5の形状や大きさが製造品種と適合しているか否か等について検査を行う装置である。検査装置22による検査結果は、後述する制御装置71へと入力される。
一方、帯状に形成されたカバーフィルム4の原反は、最上流側においてロール状に巻回されている。
ロール状に巻回されたカバーフィルム4の引出し端は、ガイドロール26によって加熱ロール27の方へと案内されている。加熱ロール27は、フィルム受けロール20に圧接可能となっており、両ロール20,27間に容器フィルム3及びカバーフィルム4が送り込まれるようになっている。そして、容器フィルム3及びカバーフィルム4が、両ロール20,27間を加熱圧接状態で通過することにより、容器フィルム3にカバーフィルム4が貼着され、ポケット部2がカバーフィルム4で塞がれる。これにより、錠剤5が各ポケット部2に充填された帯状のPTPフィルム6が製造される。
フィルム受けロール20から送り出されたPTPフィルム6は、テンションロール28及び間欠送りロール29の順に掛装されている。間欠送りロール29は、間欠的に回転するモータに連結されているため、PTPフィルム6を間欠的に搬送する。テンションロール28は、PTPフィルム6を弾性力によって緊張する側へ引っ張った状態とされており、フィルム受けロール20と間欠送りロール29との搬送動作の相違によるPTPフィルム6の弛みを防止してPTPフィルム6を常時緊張状態に保持する。
間欠送りロール29から送り出されたPTPフィルム6は、テンションロール31及び間欠送りロール32の順に掛装されている。間欠送りロール32は、間欠的に回転するモータに連結されているため、PTPフィルム6を間欠的に搬送する。テンションロール31は、PTPフィルム6を弾性力によって緊張する側へ引っ張った状態とされており、間欠送りロール29,32間でのPTPフィルム6の弛みを防止する。
間欠送りロール29とテンションロール31との間には、PTPフィルム6の搬送経路に沿って、スリット形成装置33及び刻印装置34が順に配設されている。スリット形成装置33は、PTPフィルム6の所定位置に切離用スリットを形成する機能を有する。刻印装置34は、PTPフィルム6の所定位置(例えばタグ部)に刻印を付す機能を有する。
間欠送りロール32から送り出されたPTPフィルム6は、その下流側においてテンションロール35及び連続送りロール36の順に掛装されている。間欠送りロール32とテンションロール35との間には、PTPフィルム6の搬送経路に沿って、シート打抜装置37が配設されている。シート打抜装置37は、PTPフィルム6をPTPシート1単位にその外縁を打抜く打抜手段としての機能を有する。本実施形態では、シート打抜装置37によって、PTPフィルム6の幅方向に並ぶ2枚分のPTPシート1に相当する部分LA1,LA2が一度に打抜かれる(図3参照)。部分LA1,LA2は、PTPフィルム6の幅方向中心を基準として対称であり、相互に離間した状態となっている。但し、部分LA1,LA2間の距離は十分に小さなものとされているため、後述するスクラップ部40を減らすことができ、ひいては生産コストの低減を図ることができるようになっている。
シート打抜装置37によって打抜かれた両PTPシート1は、シート打抜装置37に設けられた図示しないプッシャによって下方へと押圧されつつ、ブリスタシート搬送装置としてのPTPシート搬送装置61へと落下する。このとき、両PTPシート1は、隙間Sをあけて並んだ状態でPTPシート搬送装置61へと落下する(図4参照)。そして、落下した両PTPシート1は、PTPシート搬送装置61によって下流の後工程装置51へと搬送される。隙間Sは、部分LA1,LA2間の距離に対応するものであり、小さなもの(例えば、3〜5mm程度)となっている。後工程装置51及びPTPシート搬送装置61については後に説明する。
シート打抜装置37による打抜き後には、帯状のスクラップ部40が残る。スクラップ部40は、テンションロール35及び連続送りロール36に案内された後、連続送りロール36の下流側に位置する裁断装置39に導かれる。連続送りロール36は従動ロールが圧接されており、スクラップ部40を挟持しながら搬送動作を行う。裁断装置39は、スクラップ部40を所定寸法に裁断する機能を有する。裁断されたスクラップ部40はスクラップ用ホッパ41に貯留された後、別途廃棄処理される。
尚、上記各ロール14,19,20,29,31,32などは、そのロール表面とポケット部2とが対向する位置関係となっているが、各ロール14等の表面には、ポケット部2が収容される凹部が形成されているため、基本的には、ポケット部2が潰れてしまうことがない。また、ポケット部2が各ロール14等の凹部に収容されながら送り動作が行われることで、間欠送り動作や連続送り動作が確実に行われる。
次いで、後工程装置51について説明する。後工程装置51は、例えば、PTPシート1を集積する集積装置やPTPシート1を包装する包装装置、PTPシート1をより下流の装置へと分配搬送するための分配搬送装置などである。後工程装置51は、図6や図7の模式図に示すように、搬送されてきたPTPシート1を受取って保持するための受取手段としての受取部52を複数備えている。
受取部52は、固定挟持部52aと、固定挟持部52aの鉛直上方に位置する昇降挟持部52bとを備えている。固定挟持部52aは、後述するX方向搬送台621と同じ高さに配置されている。昇降挟持部52bは、図示しない駆動手段によって上下方向に移動可能とされており、固定挟持部52aとの間でPTPシート1を挟持することでPTPシート1を保持する。本実施形態において、両挟持部52a,52bは、PTPシート1の長手方向の中心に位置する部分を保持するように設定されており、PTPシート1をバランスのよい状態で保持可能である。また、両挟持部52a,52bによるPTPシート1の保持タイミングは、後述する搬送凸部622の移動に合わせたものに予め設定されている。
PTPシート1を保持した受取部52は、所定方向に移動することで、受け取ったPTPシート1を次の工程へと搬送する。尚、PTPシート1を保持した受取部52が移動した後には、次にPTPシート1を受取るための受取部52が新たに配置される。
次いで、PTPシート搬送装置61について説明する。PTPシート搬送装置61は、落下した両PTPシート1の間隔を広げるとともに、両PTPシート1を後工程装置51へと搬送するための装置である。PTPシート搬送装置61によって両PTPシート1の間隔を広げるのは、打抜かれて落下した両PTPシート1間の隙間Sが小さいことから、両受取部52によって両PTPシート1を受取るために、両PTPシート1の間隔を前記両受取部52の間隔に合うものとする必要があるためである。
PTPシート搬送装置61は、直線搬送手段としての直線搬送装置62と、スライド移動手段としてのスライド移動装置63と、不良排出部64(図7等では不図示)とを備えている。直線搬送装置62、スライド移動装置63及び不良排出部64は、二組設けられており、一組は、落下した両PTPシート1のうちの一方に対応し、もう一組は、両PTPシートのうちの他方に対応する。また、これらは、平面視対称の状態で設けられている。
直線搬送装置62は、X方向搬送台621と、搬送凸部622を有するコンベアベルト623とを備えている。
X方向搬送台621は、PTPシート1の搬送路であり、PTPシート1はX方向搬送台621に載置された状態で搬送される。X方向搬送台621は、上面(PTPシート1の被載置面)が平坦状をなす長板状をなしており、受取部52の直手前まで延びている。X方向搬送台621は、平面視したときに、その幅方向中心を通る仮想線が受取部52の中心を通る位置に配置されている。
搬送凸部622は、一対の板状部材からなり、コンベアベルト623の幅方向両端部に、所定間隔毎に立設されている。コンベアベルト623は、図示しない所定の駆動手段により、後工程装置51に接近する経路及び後工程装置51から離れる経路を含む環状の移動経路に沿って移動する。搬送凸部622のうち後工程装置51に接近移動しているものは、X方向搬送台621よりも上方へと突出した状態となるように構成されている。このため、X方向搬送台621に載置されたPTPシート1は、搬送凸部622によって押されることで、後工程装置51に対し直線経路に沿って搬送される。
また、スライド移動装置63は、Y方向搬送台631、往復移動部632及びストッパ部633を備えている。
Y方向搬送台631は、上面が平坦な長板状をなしており、前記一対のX方向搬送台621同士の間において、前記シート打抜装置37の直下に設けられている。すなわち、シート打抜装置37によって打抜かれた両PTPシート1は、Y方向搬送台631の上面に対し並んだ状態で落下するようになっている。尚、Y方向搬送台631は、直線搬送装置62によるPTPシート1の搬送方向と直交する方向に延びている。
往復移動部632は、一対の板状部材からなり、Y方向搬送台631よりも上方へと突出した爪部632aを備えている。また、往復移動部632は、図示しない駆動手段によって、直線搬送装置62によるPTPシート1の搬送方向と直交する方向に沿って往復移動可能に構成されている。往復移動部632を動作させる駆動手段としては、ボールねじやベルトプーリなどを備えたモータ等を挙げることができるが、勿論、これら以外のものであってもよい。
往復移動部632は、通常、所定の初期位置に配置されている。初期位置は、打抜かれた両PTPシート1間の隙間Sに、爪部632aが配置された状態となる位置である。初期位置に配置された往復移動部632が直線搬送装置62側へと移動し、爪部632aがPTPシート1を押圧することで、直線搬送装置62による搬送方向と直交する方向に沿ってPTPシート1が直線搬送装置62側へと移動させられる。
ここで、爪部632aによるPTPシート1の押圧対象は、両短辺部SSのうち隙間Sを形成する側の短辺部SSとなっている。本実施形態では、短辺部SSが被押圧部に相当する。爪部632aは、短辺部SSのうち、その中心とその一端との間に位置する部位、及び、その中心とその他端との間に位置する部位をそれぞれ押圧するように設定されている。これにより、PTPシート1を移動させる際に、短辺部SSが直線搬送装置62による搬送方向と平行な状態となるようにPTPシート1の姿勢が矯正される。
また、爪部632aの厚さは、前記隙間Sの大きさの半分未満とされている。従って、両往復移動部632がそれぞれ初期位置に配置され、両爪部632aが隣接した状態となったとき、両爪部632aの合計厚さは隙間Sの大きさ未満となる。これにより、両PTPシート1が落下する際に、爪部632aの上部に対するPTPシート1の接触が抑制され、落下後のPTPシート1の位置や向きに大きなバラツキが生じないようになっている。
ストッパ部633は、爪部632aにより押圧されて移動するPTPシート1を受け止めて、直線搬送装置62による搬送方向と直交する方向に沿った一定位置に、移動後のPTPシート1を位置決めするためのものである。ストッパ部633は、所定の上方位置及び所定の下方位置の間で上下方向に沿って移動可能に設けられているが、基本的には、前記上方位置に配置されている。前記上方位置に配置されたストッパ部633は、直線搬送装置62による搬送方向と直交する方向に沿って、爪部632aと相対した状態となっており、爪部632aの押圧により移動しているPTPシート1と接触することでこれを停止させる。ストッパ部633によって停止したPTPシート1の長手方向の中心は、直線搬送装置62による搬送方向と直交する方向に沿った目標位置Tに位置合わせされた状態となるように構成されている(図6参照)。
一方、ストッパ部633が前記下方位置に配置されると、PTPシート1の移動は規制されない。従って、PTPシート1は、ストッパ部633の上方を通過して、不良排出部64側へと移動可能となる。
尚、ストッパ部633は、図示しない所定の駆動手段によって、スライド移動装置63による搬送方向に沿った配置位置を適宜変更可能とされている。従って、製造されるPTPシート1の品種変更などに伴いPTPシート1の長さが変更された場合には、ストッパ部633の位置を変更することで、ストッパ部633によって停止したPTPシート1の長手方向の中心を、前記目標位置Tに位置合わせすることが容易に可能となっている。
不良排出部64は、検査装置22により不良判定されたPTPシート1(不良シート)を搬送する搬送手段(例えば、コンベアなど)や、不良シートを収容する収容箱などからなり、不良シートを対象とした所定の機能を有するものである。不良排出部64は、ストッパ部633を挟んで、スライド移動装置63によるPTPシート1の移動経路とは反対側に設けられている。
また、PTP包装機10は、制御装置71(図5参照)を有している。制御装置71は、例えば、錠剤充填装置21やシート打抜装置37など、PTP包装機10の各種装置の駆動制御を行う。上述のPTPシート搬送装置61もまた、この制御装置71によってその動作が制御される。
制御装置71は、演算手段としてのCPUや、各種プログラムを記憶するROM、演算データや入出力データなどの各種データを一時的に記憶するRAM、各種データを記憶するための記憶媒体などを備えた、いわゆるコンピュータシステムにより構成されている。制御装置71は、上述のPTPシート搬送装置61に関し、両搬送凸部622、両往復移動部632及び両ストッパ部633を個別に移動させることが可能とされている。但し、本実施形態において、制御装置71は、両搬送凸部622を常に一定の速度で移動させるように構成されている。
制御装置71には、図示しない入力手段によって、PTPシート1のサイズ(特に長さ)に関する情報が入力可能となっている。制御装置71は、PTPシート1のサイズに関する情報が入力されると、PTPシート1を移動させる際の往復移動部632の基本移動量と、スライド移動装置63による搬送方向に沿ったストッパ部633の配置位置とを決定する。
基本移動量は、検査装置22により良判定されたPTPシート1を搬送する際における往復移動部632の移動量である。基本移動量は、決定したストッパ部633の配置位置とPTPシート1の長さに基づき決定される。
また、ストッパ部633の配置位置は、例えば、ストッパ部633からX方向搬送台621の幅方向中心までの距離が、PTPシート1の長さの半分となる位置に決定される。決定した配置位置にストッパ部633を配置することで、当該ストッパ部633に接触して停止したPTPシート1の長手方向の中心は、前記目標位置Tに位置合わせされることになる。
加えて、制御装置71は、決定した基本移動量とストッパ部633の配置位置とを前記記憶媒体に記憶するとともに、決定した配置位置にストッパ部633を移動させる。尚、本実施形態では、ストッパ部633を決定した配置位置に設置した状態で、初期位置に配置された往復移動部632を基本移動量だけ移動させると、移動後の往復移動部632の爪部632aとストッパ部633との間の距離は、PTPシート1の長さと同じか当該長さよりも若干大きなものとなる。従って、ストッパ部633と爪部632aとによってPTPシート1を挟み込まないようにしつつ、ストッパ部633に接触したPTPシート1の戻り移動を爪部632aによって防止できるようになっている。これにより、PTPシート1の破損防止を図りつつ、移動後のPTPシート1を精度よく狙いの位置に配置することが可能となっている。
さらに、制御装置71は、PTPシート1がY方向搬送台631へと落下したことを把握すると、搬送凸部622によってPTPシート1の移動が干渉されないタイミングで、初期位置にある往復移動部632を基本的には基本移動量だけ移動させる。尚、制御装置71は、シート打抜装置37の動作タイミングや、落下中又は落下後のPTPシート1を検知する物体検知センサ(図示せず)による検知結果に基づき、Y方向搬送台631へのPTPシート1の落下を把握する。
制御装置71は、基本的には上記のようにPTPシート1を移動させるが、検査装置22から入力された検査結果に基づき、移動対象のPTPシート1が不良であると判定した場合、PTPシート1を不良排出部64へと搬送するための制御を行う。すなわち、制御装置71は、不良判定に係るPTPシート1に対応するストッパ部633を下方位置へと移動させるとともに、当該PTPシート1を搬送対象とする往復移動部632を、初期位置から直線搬送装置62側へと最大限移動させる。これにより、不良判定に係るPTPシート1は、ストッパ部633で受け止められることなく、不良排出部64へと搬送される。
加えて、制御装置71は、初期位置から往復移動部632を移動させた後、当該往復移動部632を次のシート打抜装置37による打抜動作の前に初期位置へと戻す。これは、搬送対象のPTPシート1の良否に関わらず行われる。
また、本実施形態では、前記入力手段を介して、制御装置71に対し往復移動部632の移動速度(特に、PTPシート1を搬送する際の速度)を入力可能となっている。制御装置71は、入力された移動速度に従って往復移動部632を移動させる。移動速度を調節することで、PTPシート1に加わる衝撃の緩和や、PTPシート1のより安定的な搬送を図ることができる。
次いで、PTPシート搬送装置61によるPTPシート1の搬送工程について説明する。搬送工程では、まず、シート打抜装置37による打抜前に、往復移動部632が初期位置に配置され、打抜かれる両PTPシート1間の隙間Sに対応する部位の直下に両爪部632aが配置された状態となる。これにより、図8に示すように、打抜きにより2枚のPTPシート1が落下したときには、両爪部632aが隙間Sに配置された状態となる。
また、搬送対象のPTPシート1が、検査装置22により良判定されている場合には、このPTPシート1に対応するストッパ部633が上方位置に配置される。一方、搬送対象のPTPシート1が、検査装置22により不良判定されている場合には、このPTPシート1に対応するストッパ部633が下方位置に配置される。
打抜きにより両PTPシート1がY方向搬送台631に落下すると、搬送凸部622によってPTPシート1の移動が干渉されないタイミングで、両往復移動部632ひいては爪部632aが相互に離間する方向に移動することで、両PTPシート1をその場(落下位置)からそれぞれ同時に直線搬送装置62側へと移動させる。
このとき、搬送対象のPTPシート1が良判定されたものであれば、往復移動部632は、基本移動量だけ移動する。その結果、図9に示すように、両PTPシート1は、ストッパ部633の配置位置まで移動して停止する。また、両PTPシート1の移動時には、爪部632aによって短辺部SSの上述した位置が押圧されるため、短辺部SSが直線搬送装置62による搬送方向と平行な状態となるように、両PTPシート1の姿勢が矯正される。さらに、PTPシート1がストッパ部633と接触して停止したとき、当該PTPシート1の長手方向の中心は、前記目標位置Tに位置合わせされた状態となる(図6参照)。
一方、搬送対象のPTPシート1が不良判定されたものであれば、往復移動部632は最大限移動する。その結果、図10に示すように、不良判定されたPTPシート1は、下方位置に配置されたストッパ部633の上方を通過して、不良排出部64へと移動する。
その後、図11に示すように、往復移動部632が初期位置に戻るとともに、搬送凸部622により長辺部LSが押圧されることで、良品判定されたPTPシート1は、その長手方向の中心が前記目標位置Tに位置合わせされた状態で、後工程装置51へと搬送される。そして、図12に示すように、搬送凸部622により搬送されたPTPシート1は、昇降挟持部52bが下動することで受取部52によって保持される。PTPシート1は目標位置Tに位置合わせされているため、受取部52は、PTPシート1におけるその長手方向中心に位置する部分を保持した状態となる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、打抜きにより落下したPTPシート1は、その場から直線搬送装置62側へと移動され、直線搬送装置62による搬送方向と直交する方向に沿って予め位置をずらされた上で、直線経路に沿って後工程装置51へと搬送される。従って、搬送中にPTPシート1の位置を徐々にずらしていく手法と比べて、搬送方向に沿った距離を短いものとすることができる。これにより、PTPシート搬送装置61の小型化を効果的に図ることができる。また、搬送中にPTPシート1へと過度のダメージが加わってしまうことをより確実に防止できる。さらに、直線搬送装置62及びスライド移動装置63は、PTPシート1を移動させている際に動作方向が変化しないため、これら装置62,63の構成部における摩耗などをより確実に抑制することができ、耐久性を高めることができる。
加えて、基本移動量を変更し、スライド移動装置63(爪部632a)によるPTPシート1の移動距離を増減させることで、PTPシート1のずらし量(直線搬送装置62による搬送方向と直交する方向の移動量)を変更することができる。従って、製造されるPTPシート1の品種変更などを行う場合に、PTPシート1のずらし量を極めて容易に変更することができる。これにより、品種変更等に対応するための作業に要する手間や労力を著しく低減させることができ、生産性を向上させることができる。
また、スライド移動装置63によって、PTPシート1の長手方向の中心が目標位置Tに位置合わせされる。そのため、製造されるPTPシート1の品種が変更されること等によりPTPシート1の長さが変わったとしても、受取部52によってPTPシート1をバランスのよい状態で保持することができる。
さらに、スライド移動装置63は、爪部632aでPTPシート1を押圧して移動させるように構成されている。従って、スライド移動装置63を比較的簡素な構成とすることができ、装置の製造等に係るコストの抑制をより確実に図ることができる。また、爪部632aによりPTPシート1を押圧して移動させるため、PTPシート1を想定通りに搬送することがより確実に可能となる。これにより、装置の動作安定性を高めることができる。
加えて、爪部632aによるPTPシート1の移動時には、短辺部SSが直線搬送装置62による搬送方向と平行な状態となるようにPTPシート1の姿勢が矯正される。従って、後工程装置51に対し、PTPシート1をより確実に正しい姿勢で受け渡すことができる。また、爪部632aによる押圧によってPTPシート1の姿勢を矯正するため、姿勢を矯正するための手段を特段設ける必要はない。そのため、装置の複雑化を防止することができ、装置の製造等に係るコストの抑制を一層確実に図ることができる。
また、両爪部632aは、両PTPシート1の落下時に、両PTPシート1間の隙間Sに配置されている。すなわち、両爪部632aは、PTPシート1を移動させるときのスタート位置に予め配置されている。そのため、両PTPシート1が落下した直後に、これらPTPシート1を移動させることができる。これにより、両爪部632aによって2枚のPTPシート1を同時に移動させることと相俟って、搬送効率を効果的に高めることができる。
加えて、スライド移動装置63は、直線搬送装置62に対しPTPシート1を移動させる機能のみならず、不良排出部64に対し、不良判定されたPTPシート1を移動させる機能をも備えており、直線搬送装置62及び不良排出部64の一方に対し、PTPシート1を選択的に移動させることができる。従って、不良排出部64に対しPTPシート1を移動させるための手段を別途設ける場合と比較して、PTPシート搬送装置61の簡素化をより確実に図ることができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態において、受取部52は、PTPシート1の長手方向中心に位置する部分を保持するように構成されているが、図13に示すように、PTPシート1における長手方向中心を挟んで位置する部分を保持するように受取部53を構成してもよい。勿論、受取部は、PTPシート1における長手方向中心に位置する部分と長手方向中心を挟んで位置する部分とを保持するものであってもよい。
(b)上記実施形態において、PTPシート搬送装置61は、打抜きにより得られた2枚のPTPシート1を搬送するように構成されている。これに対し、打抜きにより1枚又は3枚以上のPTPシート1を得る場合には、1枚又は3枚以上のPTPシート1を搬送するようにPTPシート搬送装置を構成してもよい。また、搬送されるPTPシート1の枚数に応じて、後工程装置51における受取部52の数などを適宜変更してもよい。
(c)上記実施形態では、入力されたPTPシート1のサイズに応じて、制御装置71により、往復移動部632の基本移動量やストッパ部633の配置位置が決定されるように構成されているが、前記入力手段を介して、制御装置71に対し、基本移動量やストッパ部633の配置位置に関する情報を直接入力してもよい。
また、上記実施形態では、制御装置71によりストッパ部633を移動させることで、ストッパ部633の配置位置を変更可能とされているが、手作業によってストッパ部633の配置位置を変更可能としてもよい。尚、ストッパ部633は、PTPシート1を受けることができるものであれば足りるため、基本的には小型であり、その移動は容易である。従って、ストッパ部633を手作業で移動させる場合であっても、作業時に、過度の手間や労力を要するといったことは生じにくい。
(d)上記実施形態において、両往復移動部632(両爪部632a)は個別に移動可能とされているが、両往復移動部632(両爪部632a)が常に同時に移動するように構成してもよい。尚、この場合には、1つの駆動手段から所定のリンク機構を介して両往復移動部632(両爪部632a)へと駆動力が伝達されるように構成してもよい。
(e)上記実施形態において、検査装置22は、容器フィルム3に対するカバーフィルム4の取着前の段階に対応して設けられているが、検査装置を、容器フィルム3に対するカバーフィルム4の取着後の段階に対応して設けてもよい。勿論、容器フィルム3に対するカバーフィルム4の取着前及び取着後の双方の段階に対応して複数の検査装置を設けてもよい。
(f)上記実施形態において、PTPシート1における爪部632aによる押圧対象は短辺部SSとされているが、長辺部LSを爪部632aによる押圧対象としてもよい。
(g)上記実施形態では、ブリスタシートとしてPTPシート1を挙げているが、PTPシート1以外のブリスタシートに対し本発明の技術思想を適用してもよい。また、上記実施形態では、内容物として錠剤5を挙げているが、内容物は、カプセルや電子部品などであってもよい。
1…PTPシート(ブリスタシート)、2…ポケット部、3…容器フィルム、4…ポケット部、5…錠剤(内容物)、6…PTPフィルム(ブリスタフィルム)、51…後工程装置、52…受取部(受取手段)、61…PTPシート(ブリスタシート搬送装置)、62…直線搬送装置(直線搬送手段)、63…スライド移動装置(スライド移動手段)、64…不良排出部、632a…爪部、S…隙間、SS…短辺部(被押圧部)、T…目標位置。

Claims (6)

  1. 帯状の容器フィルムに形成されたポケット部に対し内容物が収容されるとともに、前記ポケット部を塞ぐように前記容器フィルムに対し帯状のカバーフィルムが取着されてなるブリスタフィルムを打抜くことで得られたブリスタシートを下流の後工程装置へと搬送するためのブリスタシート搬送装置であって、
    前記ブリスタシートを前記後工程装置に対し直線経路に沿って搬送する直線搬送手段と、
    打抜きにより落下した前記ブリスタシートをその場から、前記直線搬送手段による搬送方向と直交する方向に沿って前記直線搬送手段側へと移動させるスライド移動手段とを備えることを特徴とするブリスタシート搬送装置。
  2. 前記後工程装置は、前記直線搬送手段により搬送されてきた前記ブリスタシートを受取って保持する受取手段を具備しており、
    前記スライド移動手段は、移動後の前記ブリスタシートの長手方向の中心を前記直交する方向に沿った所定の目標位置に位置合わせするように構成されており、
    前記受取手段は、前記目標位置に位置合わせされた状態で直線搬送された前記ブリスタシートを受取って保持することで、前記ブリスタシートの前記中心に位置する部分、及び、前記ブリスタシートの前記中心を挟んで位置する部分のうちの少なくとも一方を保持した状態となるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のブリスタシート搬送装置。
  3. 前記スライド移動手段は、前記ブリスタシートを押圧することで移動させる爪部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のブリスタシート搬送装置。
  4. 前記ブリスタシートの外縁には、前記爪部による押圧対象となる直線状の被押圧部が設けられ、
    前記爪部は、前記被押圧部のうち、その中心とその一端との間に位置する部位、及び、その中心とその他端との間に位置する部位をそれぞれ押圧することで、前記被押圧部が前記直線搬送手段による搬送方向と平行な状態となるように前記ブリスタシートの姿勢を矯正可能に構成されていることを特徴とする請求項3に記載のブリスタシート搬送装置。
  5. 打抜きにより2枚の前記ブリスタシートが、隙間をあけて前記直交する方向に並んだ状態で落下するように構成されており、
    前記両ブリスタシートのうちの一方を移動させる前記爪部と、前記両ブリスタシートのうちの他方を移動させる前記爪部とが、前記両ブリスタシートの落下時に前記隙間に配置され、前記両ブリスタシートの落下後に相互に離間する方向に移動することで前記両ブリスタシートをそれぞれ同時に移動させるように構成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載のブリスタシート搬送装置。
  6. 前記スライド移動手段は、所定の検査手段により不良判定された前記ブリスタシートを所定の不良排出部へと移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のブリスタシート搬送装置。
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