JP2019026278A - 紙製什器 - Google Patents

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Abstract

【課題】嵩張らずに輸送や携行ができ、転倒し難く、商品を容易に取り出すことができ、陳列する商品の内容が確認し易い紙製什器を提供する。【解決手段】一枚の台紙1bから組み立てられてなる紙製什器1aであって、矩形状の底部40の前後左右に前壁部10、後壁部20、左右の側壁部(30L、30R)が上方に立設されてなり、底部の前後に前壁部と後壁部が連続し、後壁部の左右に上方から下方に向かって後方に傾斜する平行四辺形状の側壁部が連続し、前壁部の左右に連続するフラップ(13L、13R、14L、14R)が側壁部の内面側に重ねられつつ後壁部に接続され、後壁部には後方に突出されてなる突起(22L、22R)と前壁部に対して上方に突出する背面領域21とを備え、突起は、水平面に載置された底部と同一面に当接している。【選択図】図3

Description

この発明は、店頭などにおいて商品を陳列するための紙製什器に関する。
店頭などにおいて商品を取出可能に陳列するための什器がある。什器としては、棚など、店内に固定されているものもあるが、レジのカウンターなどに設置される「カウンターディスプレイ」などとも呼ばれる什器もある。この種の什器は、期間限定の販促などを目的として臨時に設置されるものも多い。そして、臨時に設置される什器は、設置と撤去が容易な紙製である場合が多い。また、紙製什器が陳列の対象とする商品には薄板状のものがある。例えば、ブリスターパックに収納された乾電池などである。なお、以下の特許文献1には乾電池を収納するためのブリスターパックについて記載されている。そして、紙製什器は、店頭に設置されている状態では上方が開口する箱状で、薄板状の商品は互いに重ねられつつ什器の内面に立て掛けられた状態で陳列される。
図1に、乾電池110を収納したブリスターパック100と、そのブリスターパック100を陳列するための什器1を示した。図1(A)は、ブリスターパック100の外観図であり、図1(B)は空の什器1を示している。図1(C)は、什器1によってブリスターパック100が陳列されている状態を示している。図1(A)に示したように、ブリスターパック100は、厚紙などからなる台紙101の一主面102側に乾電池110の収納部103が貼着されるなどして一体化されたものである。収納部103は透明の樹脂からなり、内部の乾電池110が視認できるようになっている。そして、少なくとも台紙101の一主面102側には、商品名などの文字や図案などからなる加飾104が施され、ブリスターパック100を一主面102側から見ると、商品に関する情報も視認できるようになっている。
ここで、ブリスターパック100における台紙101の一主面102を前面とし、当該前面102に収納部103があるものとする。また、図1(B)、(C)に示したように、什器1が載置される水平面に対する法線方向を上下方向とし、その水平面側を下方として上下の各方向を規定する。ブリスターパック100における前後方向を什器1における前後方向とし、上下、前後の各方向と直交する方向を左右方向とする。そして、前方から後方を見たときの状態によって左と右の各方向を規定することとする。
図1(B)に示したように、ここに例示した什器1は、上方が開口する箱状で、底部2の前後左右に壁部(3〜6)が立設されている。ブリスターパック100は、前後方向に重ねられつつ、什器1の後壁部4の内面に立て掛けられた状態で陳列される。什器1の外面は、文字や図案などの加飾7が施される印刷面になっており、什器1によって陳列されている乾電池110についての情報を告知するための領域として使用される。また、前壁部3には開口部8が形成されている。それによって、ブリスターパック100内の乾電池110が什器1の前壁部3で隠されないようになっている。さらに、例示した什器1では、左右の側壁部(5、6)の上縁辺9の前端側が後方から前方に向かって傾斜を下るように形成されており、前壁部3が、後壁部4よりも低背となっている。それによって、什器1内の前方にあるブリスターパック100を容易に取り出せるようになっている。
特開2016−175674号公報
販促用途などに供される紙製什器は、販促の主催者が、販促期間に合わせて什器を各所に輸送したり、各所に派遣する販促要員に携行させたりする。そして、店員や販促要員は、店頭にて、店内の商品や什器と共に携行した商品を什器に移し替える。しかし、図1に示したような薄板状の商品を陳列するための従来の紙製什器は、各部がのり付けされて組み立てられた状態で提供されている。そのため、輸送時や携行時における什器の梱包寸法が大きくなってしまい、輸送コストが嵩んだり、携行できる什器の数が限定されたりする。什器は、紙製の立体物であり、輸送時や携行時に振動や衝撃によって型崩れなどを起こす可能性もある。型崩れを防止するために厳重に梱包すれば、輸送コストがさらに嵩み、携行できる什器の数がさらに少なくなる。
また、従来の紙製什器は、販促などの用途に十分に対応できる機能を有しているとは言い難い。例えば、商品を購入する人の心理としては、上方が開口する箱の中に前後に重なった状態で収納されている商品を取り出す際、最も前方にある商品よりも、奥側の商品から取り出す傾向がある。しかし、従来の紙製什器では、薄板状の商品が前後に重なっていると、上方から商品をつまんで取り出すことが難しい。
電池のブリスターパックなど、什器の重量に対して比較的重い商品を陳列する場合には、什器内の商品の数が少なくなった際に、什器の後壁部の内面に商品を立て掛けると什器自体が転倒する可能性がある。
従来の紙製什器では、陳列している商品についての情報を告知するために利用できる領域も限られている。例えば、什器の前壁部は、商品自体がよく見えるように開口などが形成されており、告知のための領域が狭くなる。什器の後壁部の内面側に加飾を施しても、什器内の商品によってその加飾が隠れてしまう。側壁部の加飾を確認するためには、前方を向いている薄板状の商品に対して什器を側方からのぞき込む必要があり、加飾の内容が視認される機会が少ない。什器の左右に他の商品などが置かれれば、加飾自体を視認することができない。
そこで、本発明は、輸送や携行に際して嵩張ったり型崩れを起こしたりすることがなく、転倒し難く、重ねられた状態の薄板状の商品を容易に取り出すことができ、さらには陳列している商品の内容が容易に確認できる紙製什器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、薄板状の物品を前後方向に重ねた状態で陳列するための紙製什器であって、
一枚の台紙から組み立てられて、矩形状の底部を水平面上に載置した際に、当該底部の前後左右に前壁部、後壁部、および左右の側壁部が上方に立設されてなり、
前記底部の前縁辺と後縁辺にそれぞれ前壁部と後壁部が連続し、
前記後壁部の左右に側壁部が連続し、
前記前壁部の左右にフラップが連続し、
前記側壁部は、平行四辺形状で、上縁と下縁が前後方向に平行で、前端側と後端側が上方から下方に向かって前方に傾斜し、
前記フラップは、前記側壁部の内面側に重ねられつつ、後壁部に接続され、
前記後壁部は、一部を残して切り欠かれることで形成された舌片が後方に突出されてなる突起と、前記前壁部に対して上方に突出する背面領域とを備え、
前記突起は、少なくとも一部が前記水平面に載置された前記底部と同一面に当接している、
ことを特徴とする紙製什器としている。
前記背面領域が、左右方向の折り線から前方に折り曲げられて前記台紙の一部が重複されてなる紙製什器としてもよい。さらに、前記背面領域の前面に加飾が施されている紙製什器とすることもできる。
より好ましくは、前記突起が、前記後壁部と前記側壁部の境界を基部として左右に離間して形成されて、前記側壁部に連続する面によって形成されている紙製什器とすることである。
本発明の一態様には、上記いずれかに記載の前記紙製什器の起源となる台紙も含まれ、当該台紙は、
水平面上に載置された前記紙製什器を当該水平面状に展開したときに、左右対称に形成され、
前方から後方に向かって、前記前壁部、前記底部、前記後壁部のそれぞれに対応する矩形状の領域がこの順に左右方向に横断する谷折り線を介して連続し、
前記後壁部の左右の縁辺に前記側壁部に対応する平行四辺形状の領域が前方に傾斜して翼状に連続し、
前記前壁部の左縁辺と右縁辺に前方に傾斜する平行四辺形状のフラップが翼状に連続し、
前記フラップは、左右先端側に差し込みを備え、
前記後壁部には、前記差し込みに対応する切り込みが前記側壁部との境界に沿って形成されているとともに、前記突起の起源となる切り込みが形成されている、
ことを特徴とする紙製什器用台紙である。
本発明の一態様によれば、輸送や携行に際して嵩張ったり型崩れを起こしたりすることがなく、転倒し難く、重ねられた状態の薄板状の商品を容易に取り出すことができ、さらには陳列している商品の内容が容易に確認できる紙製什器が提供される。なお、その他の効果については以下の記載で明らかにする。
従来の紙製什器を示す図である。 本発明の実施例に係る紙製什器を前方から見たときの斜視図である。 本発明の実施例に係る紙製什器を後方から見たときの斜視図である。 本発明の実施例に係る紙製什器の起源となる台紙を示す平面図である。
本発明の実施例について、以下に添付図面を参照しつつ説明する。なお以下の説明に用いた図面において、同一または類似の部分に同一の符号を付して重複する説明を省略することがある。ある図面において符号を付した部分について、不要であれば他の図面ではその部分に符号を付さない場合もある。また、以下の図面においても、図1にて規定した上下左右前後の各方向を採用することとする。
===実施例===
<外観形状と構造>
本発明の実施例に係る紙製什器が陳列対象としている商品は、薄板状のものであればよく、例えば、錠剤状菓子が収納された扁平箱状の樹脂製容器などがある。ここでは、図1(A)に示した乾電池が収納されたブリスターパック(以下、商品100とも言う)を陳列するための紙製什器(以下、什器とも言う)を本発明の実施例として挙げる。図2は、本発明の実施例係る什器1aを右上前方から見た斜視図である。図2(A)は、什器1aによって商品100が陳列されている状態を示している。また図2(B)は空の什器1aを示している。
図2(A)、(B)に示したように、図示した什器1aは、矩形状の底部40の前後左右に前壁部10、後壁部20、および左右の側壁部(30L30R)が立設して、上方が矩形状に開口する箱状である。そして、外面には文字や図案などの加飾7が施されている。商品100は、什器1aの後壁部20の内面側に立て掛けられるようにして前後方向に重ねられた状態で収納される。前壁部10には上縁辺11に開放端を有してU字型に切り欠かれてなる開口部12が形成され、什器1aに収納された最も前方の商品100や、商品100の収納部103内の乾電池110が当該開口部12を介して視認できるようになっている。もちろん開口部12は、適宜な形状に切りかかれた孔であってもよい。また、前壁部10の外面には加飾7が施されている。
左右の側壁部(30L、30R)は、平行四辺形状で、上縁と下縁が前後方向に平行で、前端側と後端側が上方から下方に向かって前方に傾斜している。それによって、什器1aは、総体的に後方に傾いた外観形状を有している。また、前壁部10の左右上端側には側壁部(30L、30R)の外面に重ねられつつ、当該側壁部(30L、30R)に形成された切り込み(31L、31R)に挿通されて前壁部10と側壁部(30L、30R)とを接続させるフラップ(14L、14R)が形成されている。さらに、前壁部10の左右下端側には、左右上端側のフラップ(14L、14R)とは別のフラップ(13L、13R)が連続し、図2(B)に示したように、このフラップ(13L、13R)に設けられた図示されていない差し込みが側壁部(30L、30R)の内面側に重ねられつつ、後壁部20に設けられた図示されていない切り込みに挿通されている。なお、左と右の側壁部(30L、30R)のそれぞれの下縁辺には、底部40の上面側に重ねられる左側のフラップ32Lと右側のフラップ(図示せず)が形成されている。
そして、以上の外観形状と構造を備えた什器1aによれば、什器1a内に収納されて前後に重ねられた状態にある複数の商品100を前方から見ると、前後に隣接する商品(100、100)のうち、後方の商品100の上端側が前方の商品100に隠れずに露出する。それによって、利用者が、その露出した部分をつまんで後方側の商品100を容易に取り出すことができる。また什器1aは、前方から見ると、後壁部20が前壁部10に対して上方に大きく突出し、後壁部20において、前壁部10よりも上方に突出した領域(以下、背面領域21とも言う)に加飾7が施されている。
背面領域21は、実際には、前壁部10の2倍程度の上下高を有する台紙部分からなり、その台紙部分の上端側が前方に折り返されていることで形成されている。したがって、背面領域21では、前壁部10や側壁部(30L、30R)の外面と同じ面が前方から視認される。しかも、背面領域21が前壁部10に対して大きく上方に突出しているため、背面領域21の加飾7が什器1aに収納されている商品100によって隠れることがない。したがって、本実施例の什器1aでは、商品の告知領域となる面積を増大させることができる。しかも、背面領域21における前面は、側壁部(30L、30R)や前壁部10の外面と同じ面であることから、台紙には、什器1aの外面となる表裏一方の面にのみ加飾7を施しておけばよい。すなわち、什器1aを構成する台紙の表裏一方の面を全て素地のままにしておくことができ、什器1aを安価に製造することができる。
ところで、実施例に係る什器1aは、総体的に後方に傾いた形状を有し、後壁部20の内面に商品100を立て掛けたときに転倒し易い形状である。そのため実施例に係る什器1aでは、転倒を防止するための構造を備えている。図3に什器1aを後方から見たときの図を示した。図3(A)は、什器1aを左上後方から見たときの斜視図であり、この図3(A)では、商品100が収納されている状態を示した。図3(B)は、什器1aを右下後方から見たときの斜視図である。図3(A)、(B)に示したように、後壁部20には、左右の下端に、一部を残して切り欠かれることで形成された舌片が後方に突出されてなる突起(22L、22R)を備えている。この例では、左右の突起(以下、転倒防止突起(22L、22R)とも言う)は、左右の側壁部(30L、30R)の後縁辺の下端側を基端とし、左右の側壁部(30L、30R)と面一になるように形成されている。そして、本実施例の什器1aでは、水平面に載置された際、この転倒防止突起(22L、22R)の下縁辺の少なくとも一部が当該水平面に当接し、什器1aが後方に転倒することを抑止している。なお、後壁部20には、転倒防止突起(22L、22R)の上方に左右の縁辺に沿うスリット状の開口部(以下、スリット(23L、23R)とも言う)が形成されており、このスリット(23L、23R)の起源となった切り込みが、帯状の舌片(24L、24R)として後方に突出している。そして、前壁部10の左右下端側に連続するフラップ(図2:符号13L、13R)の後端に形成された差し込み(15L、15R)がこのスリット(23L、23R)に挿通されている。
<台紙>
本実施例の什器1aは、陳列状態にある商品100が確認し易く、かつ取り出し易い後方に傾いた外観形状を有しつつ、転倒防止突起22を備えて転倒し難くなっている。さらに、本実施例の什器1aは、輸送時や携行時に嵩張らないように、1枚の台紙から組み立てることができるようになっている。また、説明書などがなくても直感的に組み立てられるようにもなっている。
図4に、図2および図3に示した本実施例の什器1aの起源となる台紙1bを示した。図4では、台紙1bを水平面に置いたときの図を示しており、水平面に載置した什器1aの底部40に対して、前後左右の壁部(10、20、30L、30R)を展開したときの状態を示している。すなわち、図4は、加飾7が施されて什器1aの外面となる面(以下、おもて面とも言う)が下方に面し、商品100が収納されて什器1aの内方となる面(以下、裏面とも言う)が上方を向いた状態を示している。
図4に示したように、台紙1bは、左右対称に形成されており、左右中央に、前方から後方に向かって、什器1aにおける前壁部10、底部40、および後壁部20に対応する矩形状の領域(以下、前壁部10、底部40、および後壁部20とも言う)が、左右方向の谷折り線(51、52)を介してこの順に連続している。また、後壁部20は前壁部10よりも前後長が長く、台紙1bにおいて、上述した背面領域21に対応する領域21bにも、左右方向の谷折り線53が形成されている。
前壁部10の左右には、平行四辺形状のフラップ(13L、13R、14L、14R)が谷折り線(54L、54R)を介して翼状に連続し、後壁部20の左右には、平行四辺形状の左右の側壁部(30L、30R)が谷折り線(55L、55R)を介して翼状に連続している。なお、後壁部20と左右の側壁部(30L、30R)との境界にある谷折り線(55L、55R)は、当該境界の全長にわたって形成されておらず、一部に間隙を有して間欠的に形成されている。
前壁部10の左右に連続するフラップ(13L、13R、14L、14R)は、後端側の面積の大きな領域部分(以下、大フラップ(13L、13R)とも言う)と、前端側の面積の小さな領域部分(以下、小フラップ(14L、14R)とも言う)とが谷折り線(54L、54R)を基端として左右前方に延長する斜めの切り込み(56L、56R)によって分割されている。また、大小のフラップ(13L、13R、14L、14R)を分断する切り込み(56L、56R)の基端は、前開口部12を経由して壁部10を左右方向に横断する山折り線57に連続している。そして、左と右の大フラップ(13L、13R)の左端と右端には、前後方向を長辺とした矩形状の差し込み(15L、15R)が形成され、左と右の小フラップ(14L、14R)の左端と右端には、半円状の差し込み(16L、16R)が形成されている。
台紙1bにおける後壁部20の領域は、左および右の側壁部(30L、30R)よりも後方に突出するように延長して形成されている。また、側壁部(30L、30R)よりも後方に突出する領域21bは、前後長をほぼ二分する位置に谷折り線53が形成されている。そして、後壁部20をこの谷折り線53で折り返すことで、什器1aにおける上述した背面領域21が形成される。また、後壁部20の左右両端には、大フラップ(13L、13R)の差し込み(15L、15R)に対応して、什器1aにおけるスリット(図3:符号23L、23R)に対応する切り込み(124L、124R)が形成されている。当該切り込み(124L、124R)は、底の浅いコの字型に形成され、このコの字の端部間は、後壁部20と左右の側壁部(30L、30R)との境界にある谷折り線(55L、55R)が形成されていない。
また後壁部20には上述した転倒防止突起(図3:符号22L、22R)の外形に沿う形状の切り込み(122L、122R)が形成されており、この切り込み(122L、122R)は、後壁部20と左右の側壁部(30L、30R)との境界の前端側に端部を有して先端が互いに対向するように形成されている。なお、この切り込み(122L、122R)の端部間にも後壁部20と側壁部(30L、30R)の境界にある谷折り線(55L、55R)が形成されていない。
左右の側壁部(30L、30R)は、左右の縁辺の後端側が、左右方向に幅狭の平行四辺形状に切りかかれており、それによって、後方から前方に至る途上に段差(33L、33R)が形成されている。すなわち、左右の側壁部(30L、30R)は、後端側よりも前端側の方が幅広になっている。そして後端側の幅狭の領域内には、小フラップ(14L、14R)の差し込み(16L、16R)に対応する半円状の切り込み(31L、31R)が形成されている。また什器1aにおける側壁部(30L、30R)の下縁辺は、谷折り線(58L、58R)であり、台紙1bにおいて、左右の側壁部(30L、30R)の前端側には、この谷折り線(58L、58R)を介してフラップ(以下、側壁部フラップ(32L、32Rとも言う)が接続されている。台紙1bは、上記の構成や構造により、利用者が容易に什器1aとして組み立てることができるように形成されている。
<組立手順>
本実施例の什器1aの起源となる台紙1bは、上述した構成や構造により、店員や販促要員などの利用者が、什器1aを容易に組み立てることができるようになっている。そして、以下では図2〜図4を参照しつつ、上述した台紙1bを用いて什器1aを組み立てる手順を説明する。
本実施例の什器1aの起源となる台紙1bは、左右対称に形成されて、底部40に対して前後左右の壁部(10、20、30L、30R)の境界は全て谷折り線(51、52、55L、55R)である。そして、側壁部(30L、30R)が後壁部20に連続していることから、利用者は、台紙1bにおいて、前後方向に連続する前壁部10、底部40、および後壁部20を、互いの境界に形成されている左右方向の谷折り線(51、52)で直角に屈曲させることが容易に理解できる。
底部40に対して前壁部10と後壁部20を立ち上げると、側壁部(30L、30R)が自然に後壁部20と前壁部10との間に配置され、前壁部10の大小のフラップ(13L、13R、14L、14R)も自然に前壁部10と後壁部20との間に配置される。また、台紙1bにおいて、前壁部10から後壁部20に至る前後方向に連続する領域の左右に形成されている大小のフラップ(13L、13R、14L、14R)と左右の側壁部(30L、30R)との境界も全て谷折り線(54L、54R、55L、55R)である。そのため、利用者は、後壁部20に対して左右の側壁部(30L、30R)を谷折り線(54L、54R)で立ち上げるとともに、前壁部10に対して左右の大小のフラップ(13L、13R、14L、14R)を立ち上げる必要があることが容易に理解できる。
そして、台紙1bにおける後壁部20の前端側に形成されている切り込み(122L、122R)の端部には側壁部(30L、30R)との境界にある谷折り線(55L、55R)が形成されていないことから、左右の側壁部(30L、30R)を後壁部20に対して立ち上げると、この切り込み(122L、122R)によって形成された舌片状の領域が、転倒防止用突起(22L、22R)として、後壁部20のおもて面側に自動的に突出する。さらに、後壁部20におけるコの字型の切り込み(124L、124R)も幅の狭い舌片(24L、24R)として、後壁部20のおもて面側に自動的に突出する。それによって、後壁部20には、側壁部(30L、30R)との境界に沿うスリット(23L、23R)が形成される。
さらに、什器1aの形状を維持するために各所に設けられたスリット(23L、23R)や切り込み(31L、31R)に挿通される差し込み(15L、15R、16L、16R)は、前壁部10の大小のフラップ(13L、13R、14L、14R)にのみ形成されており、これらのフラップ(13L、13R、14L、14R)を側壁部(30L、30R)に沿わせるように屈曲させると全ての差し込み(15L、15R、16L、16R)が後方に向かって突出し、その差し込みの(15L、15R、16L、16R)の先端側に対応するスリット(23L、23R)や切り込み(31L、31R)が配置されるように形成されている。そのため、利用者は、差し込み(15L、15R、16L、16R)とスリット(23L、23R)や切り込み(31L、31R)との対応関係を容易に理解できる。
具体的には、前壁部10の左右に形成されている大小のフラップ(13L、13R、14L、14R)は、切り込み(56L、56R)によって個別に形成された領域であり、前壁部10に対面する後壁部20に大フラップ(13L、13R)の差し込み(15L、15R)に対応するスリット(23L、23R)のみが形成されていることから、大フラップを側壁部(30L、30R)の内側に重ねることが容易に理解できる。
左右の小フラップ(14L、14R)は、台紙1bにおける唯一の山折り線57で前壁部10の上端側と一体的に前方に屈曲することができ、かつその屈曲位置が側壁部(30L、30R)の段差(33L、33R)の位置に一致していることから、側壁部(30L、30R)の外面側に小フラップ(14L、14R)を重ねることが容易に理解できる。そして、小フラップ(14L、14R)の差し込み(16L、16R)と、側壁部(30L、30R)のその差し込み(16L、16R)に対応する切り込み(31L、31R)がともに半円形であるため、上記の山折り線57により屈曲している前壁部10の上端側を前壁部10の下端側と面一にさせようとすると、小フラップ(14L、14R)が、山折り線57の左右の端部を基点として側壁部(30L、30R)の外面側に沿って回動し、半円形の差し込み(16L、16R)が切り込み(31L、31R)に自然に差し込まれる。すなわち、小フラップ(14L、14R)を撓ませることなく、差し込み(16L、16R)を切り込み(31L、31R)に挿通させることができる。なお、左右の側壁フラップ(32L、32R)については、底部40の上面側に配置されるものであることは常識的にも直感的にも理解できるはずである。そして、ここまでの手順により、対応関係にある差し込み(15L、15R、16L、16R)とスリット(23L、23R)や切り込み(31L、31L)を係合させると、商品100を陳列するための収納空間が形成される。
そして、後壁部20において、前壁部10に対して上下方向に突出した領域には谷折り線53が形成されていることから、商品100を陳列する状態となるように底部40の外面を水平面に向けると、後壁部20の上端側が自然に前方に折れ曲がる。後壁部20において、この折れ曲がった領域を前方に折り返し、背面領域21を形成すれば、図2、図3に示した外観形状を有する什器1aが完成する。
このように、本実施例に係る什器1aでは、上述した構成や構造を有する1枚の台紙1bを起源として、直感的に容易に組み立てることができる。また、本実施例の什器1aは、ブリスターパックに収納された乾電池など、重量のある商品100を陳列する場合でも、十分な強度を有して変形し難くなっている。例えば、大フラップ(13L、13R)が、前壁部10と後壁部20とに架け渡されつつ、側壁部(30L、30R)の内面側に重ねられることで、側壁部(30L、30R)が補強される。また、後壁部20に重量のある商品100が立て掛けられたときに、大フラップ(13L、13R)が後壁部20に加わる後方への力を前壁部10に伝えて後壁部20の変形が抑止される。
転倒防止突起(22L、22R)は、後壁部20と側壁部(30L、30R)との境界を基部とし、当該基部には折れ線(55L、55R)が形成されていない。そのため、転倒防止突起(22L、22R)が基部で不用意に屈曲することがない。また、転倒防止突起(22L、22R)は、面の縁辺で什器1aを支えており、什器1aが倒れる方向に力が加わっても変形し難い構造を有している。
そして什器1aは、総体的に後傾した外観形状を有して優れた美観を有している。さらに、小フラップ(14L、14R)が、側壁部(30L、30R)の外面側に重ねられて、側壁部(30L、30R)の前端側を外方から支持しつつ、この前端側が左右外方に開かないようにしている。すなわち、小フラップ(14L、14R)は、前方から見たときの什器1aの美観を維持する機能も担っている。
===その他の実施例===
転倒防止突起の構造や形状は上記実施例のものでなくてもよく、商品が軽量であれば、基部に折れ線が形成されていてもよい。あるいは、後壁部と底部との境界を基部として後壁部を切り欠いて形成した舌片を転倒防止突起とするなど、適宜な形状や構造を採用することができる。いずれにしても、転倒防止突起は、後面の一部領域が切り欠かれて後方に突出された舌片によって構成され、水平面に載置された什器において、その舌片の少なくとも一部が水平面に当接するように形成されていればよい。前壁部には少なくとも後壁部に接続するフラップがあればよい。もちろん、所定の壁部同士を接続するための差し込みや切り込みの形状や構造は適宜に設定することができる。
1,1a 紙製什器、1b 台紙、2,40 底部、3,10 前壁部、4,
20 後壁部、5,6,30L,30R 側壁部、7 加飾、
8,12 前壁部の開口部、13L,13R 大フラップ、
14L,14R 小フラップ、15L,15R,16L,16R 差し込み、
22L,22R 転倒防止突起、23L,23R スリット、
31L,31R 切り込み

Claims (5)

  1. 薄板状の物品を前後方向に重ねた状態で陳列するための紙製什器であって、
    一枚の台紙から組み立てられて、矩形状の底部を水平面上に載置した際に、当該底部の前後左右に前壁部、後壁部、および左右の側壁部が上方に立設されてなり、
    前記底部の前縁辺と後縁辺にそれぞれ前壁部と後壁部が連続し、
    前記後壁部の左右に側壁部が連続し、
    前記前壁部の左右にフラップが連続し、
    前記側壁部は、平行四辺形状で、上縁と下縁が前後方向に平行で、前端側と後端側が上方から下方に向かって前方に傾斜し、
    前記フラップは、前記側壁部の内面側に重ねられつつ、後壁部に接続され、
    前記後壁部は、一部を残して切り欠かれることで形成された舌片が後方に突出されてなる突起と、前記前壁部に対して上方に突出する背面領域とを備え、
    前記突起は、少なくとも一部が前記水平面に載置された前記底部と同一面に当接している、
    ことを特徴とする紙製什器。
  2. 請求項1に記載の紙製什器において、前記背面領域は、左右方向の折り線から前方に折り曲げられて前記台紙の一部が重複されてなることを特徴とする紙製什器。
  3. 請求項2に記載の紙製什器において、前記背面領域の前面に加飾が施されていることを特徴とする紙製什器。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の紙製什器において、前記突起は、前記後壁部と前記側壁部の境界を基部として左右に離間して形成されて、前記側壁部に連続する面によって形成されていることを特徴とする紙製什器。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の前記紙製什器の起源となる台紙であって、
    水平面上に載置された前記紙製什器を当該水平面状に展開したときに、左右対称に形成され、
    前方から後方に向かって、前記前壁部、前記底部、前記後壁部のそれぞれに対応する矩形状の領域がこの順に左右方向に横断する谷折り線を介して連続し、
    前記後壁部の左右の縁辺に前記側壁部に対応する平行四辺形状の領域が前方に傾斜して翼状に連続し、
    前記前壁部の左縁辺と右縁辺に前方に傾斜する平行四辺形状のフラップが翼状に連続し、
    前記フラップは、左右先端側に差し込みを備え、
    前記後壁部には、前記差し込みに対応する切り込みが前記側壁部との境界に沿って形成されているとともに、前記突起の起源となる切り込みが形成されている、
    ことを特徴とする紙製什器用台紙。
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