JP3180461U - ディスプレイ用具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】左右の側面板2L,2Rを可撓性材により爪部8を有して形成した。この爪部8を、側面板2L,2Rの対向位置で各々内側に突出し外側に撓み可能とし、また左右で対に形成した。この対をなす爪部対8L,8Rを、側面板2L,2Rの前後方向に物品厚さTに応じた間隔を置いて複数対形成し、この複数対の爪部対のうち、前後方向に隣接する2対の爪部対8L,8R;8L,8R相互間に物品Aを抜き差し自在に差し込み保持可能とした。
【選択図】図1
Description
これは、前壁、一対の側壁、後壁及び底壁を備え、前後に並べて収納した商品を、天面を開放した状態で陳列するディスプレイ用具(陳列箱)において、側壁の内面にスポンジシートを貼り付け、同スポンジシートを商品の側面に圧接させ、その摩擦により商品の転倒を防止する、というものである。
また、商品を引き抜く際の力を含め、何らかの力が作用して商品が傾きかけた場合に、商品を定位置(直立姿勢)に復元する力は作用せず、一旦傾くと、そのずれた位置、姿勢のままに保持されてしまい、陳列の美観が低下する。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の考案において、前記左右の側面板の各外側面前後方向には、前記各爪部の前記側面板外側への撓み時の突出寸法以上の厚さを有するガード板が添設されることを特徴とする。
請求項3に記載の考案は、請求項1又は2に記載の考案において、前記前面板は、前方に延出しつつ下り傾斜する、各種情報を掲示可能のプレート部を有することを特徴とする。
請求項4に記載の考案は、請求項1ないし3のいずれか1の項に記載の考案において、前記複数対の爪部対のうちの最前方に位置する爪部対は、前記前面板から前記物品の前後面相互間寸法に応じた間隔を置いて形成され、その前面板及び前記最前方に位置する爪部対相互間に、最前列の物品を抜き差し自在に差し込み保持可能であることを特徴とする。
請求項5に記載の考案は、請求項1ないし4のいずれか1の項に記載の考案において、前記複数対の爪部対のうちの最後方に位置する爪部対は、前記左右の側面板の後端から前記物品の前後面相互間寸法に応じた間隔を置いて形成され、前記左右の側面板の後端側に直立部材が位置する場合に、この直立部材及び前記最後方に位置する爪部対相互間に、最後列の物品を抜き差し自在に差し込み保持可能であることを特徴とする。
請求項6に記載の考案は、請求項1ないし4のいずれか1の項に記載の考案において、前記左右の側面板の後端に後面板を備え、この後面板は、前記複数対の爪部対のうちの最後方に位置する爪部対から前記物品の前後面相互間寸法に応じた間隔を置いて位置し、この後面板及び前記最後方に位置する爪部対相互間に、最後列の物品を抜き差し自在に差し込み保持可能であることを特徴とする。
請求項7に記載の考案は、請求項1ないし6のいずれか1の項に記載の考案において、前記爪部は、前記側面板に形成される窓部の前後側いずれか一辺から延出する可撓片の自由端部の上下方向に、横断面視∠形に突出形成されることを特徴とする。
請求項8に記載の考案は、請求項1ないし7のいずれか1の項に記載の考案において、前記前面板及び前記爪部を有する左右の側面板は、各々合成樹脂成形により透光性を有して形成されることを特徴とする。
請求項2に記載の考案によれば、本考案に係るディスプレイ用具を左右方向に複数個密着して並べて置いた場合であって、一方のディスプレイ用具の側面板の爪部が物品の抜き差し時に外側に撓んで突出したときでも、ガード板によって同側面板に隣接、対向する他方のディスプレイ用具の側面板の爪部と干渉し合うこと(絡み合う等)を回避できる。また、ガード板は可撓性を有する側面板の補強板としても役立つ。
請求項3に記載の考案によれば、プレート部によって収納、陳列される物品の広告、説明等、各種情報の掲示に役立つ。
請求項4に記載の考案によれば、最前方に位置する爪部対を有効利用でき、収納可能の物品を1個増やせる。
請求項5に記載の考案によれば、最後方に位置する爪部対を有効利用でき、収納可能の物品を1個増やせる。
請求項6に記載の考案によれば、左右の側面板の後端側に直立部材が位置しなくても最後方に位置する爪部対を有効利用でき、収納可能の物品を1個増やせる。
請求項7に記載の考案によれば、物品の収納、陳列状態において、その物品の前面(又は後面)に爪部の直立面、つまり物品の前面と平行な面が当接するので、物品の良好な保持に役立つ。また、物品の後面(又は前面)に爪部の傾斜面側が当接するので、物品を抜き差しする方向に対しては、物品ヘの圧接力がないか弱い設定(簡単な強弱設定)でその物品の抜き差しを支障なく容易に行わせることができる。物品が傾いたり倒れたりする方向に対しては、それを抑制あるいは復元する力(直立姿勢保持力)が作用して物品が倒れることを防止でき、陳列の美観低下や商品が見えにくくなることを防止できる。
請求項8に記載の考案によれば、収納された物品の表面に印刷された文字、図等の情報やプレート部に掲示された物品の広告、説明等、各種情報が透視可能となる。
本考案用具は、図1〜図5に示すように、前面板1、対向する左右の側面板2L,2R及び底面板3を備えて天面を開放したほぼ箱状に形成される。そして、図6に示すように、商品等の物品Aを立てた状態で前後方向に複数個並べて収納し陳列するディスプレイ用具である。
本実施形態では、左右の側面板2L,2Rは合成樹脂成形等により連結板部4と共に一体に形成されるため、その下側の開口(底面)は側面板2L,2Rの連結板部4で塞がれる。しかし、側面板2L,2Rは(したがってそれらの連結板部4も)、可撓性を有する合成樹脂薄板から形成されるので、強度的に連結板部4は本来の底面板としては機能し難い。したがって、底面板3が連結板部4の下面に重ねて貼り付けられる。
この場合、プレート部5には、物品Aの広告、説明等、各種情報が掲示可能である。ここでは、プレート部5は先端部分が折り返され傾斜部6の裏面に重ねられてクリップ部7が形成され、このクリップ部7にカードを抜き差し自在に差し込める。プレート部5の傾斜部6の表面にラベル等を貼り付けることも可能である。上記カードやラベル等には、物品Aの広告、説明等、各種情報が記入あるいは印刷されて情報掲示がなされる。
なお、プレート部5の先端部分の折り返し高さ位置は、本実施形態では底面板3の高さ位置とほぼ同位置であり、本考案用具を棚板面等に置いた場合の姿勢の安定化にプレート部5が役立つ。
このように物品Aを収納位置に抜き差し自在に差し込み保持可能とする構成について、以下に説明する。
この爪部8は、左右の側面板2L,2Rの対向位置で各々内側(本考案用具がなす箱状形態の内側)に突出し、その内側から押されると外側に撓み可能であって、左右L,Rで対をなす。
また、この左右で対をなす爪部対8L,8R(爪部8L,8Rで一対の爪部対をなす)が、左右の側面板2L,2Rの前後方向に、上記物品Aの前後面相互間寸法(以下、物品厚さと記す。)Tに応じた間隔を置いて複数対形成、本実施形態では物品厚さTにほぼ等しいか、それを上回る間隔を置いて4対形成される。
そして、この4対の爪部対8L,8Rのうち、前後方向に隣接する2対の爪部対8L,8R相互間、つまり最も近くに位置する4個の爪部8相互を結ぶ四辺形内に、上記物品Aを抜き差し自在に差し込み保持(収納)可能に構成される。
すなわち、上記4対の爪部対8L,8Rのうちの最前方に位置する爪部対(以下、最前方の爪部対と記す。)8L,8Rを、前面板1から物品厚さTに応じた間隔を置いて、本実施形態では物品厚さTを上回る間隔を置いて形成する。そして、その前面板1及び最前方の爪部対8L,8R相互間に、最前列の物品Aを抜き差し自在に差し込み保持可能に構成される。
このような構成によれば、最前方の爪部対8L,8Rを有効利用でき、収納可能の物品Aを1個増やせる。
このような構成によれば、最後方の爪部対8L,8Rを有効利用でき、収納可能の物品Aを1個増やせる。
例えば、図2、図5から分かるように、各側面板2L,2Rに形成される四辺形の窓部9の後側の一辺から前側の一辺に向けて延出する可撓片10の自由端部の上下方向に、各側面板2L,2R(可撓片10)の平面部分から内側に向けて直立し、中間点から上記平面部分に向けて折り返される∠形に形成される。
このような構成によれば、物品Aの収納、陳列状態(2対の爪部対8L,8R相互間に物品Aを差し込み保持している状態)において、少なくともその物品Aの前面又は後面、図示例では前面に爪部8の直立面、つまり物品Aの前面と平行な面8aが当接するので、物品Aの良好な保持に役立つ。
また、物品Aの後面又は前面、図示例では後面に爪部8の傾斜面8b側が当接するので、上記物品Aの前面が爪部8の直立面8aに当接することと相俟って、次の効果を発揮できる。すなわち、物品Aを抜き差しする方向に対しては、物品Aヘの圧接力がないか弱い設定(簡単な強弱設定)でその物品Aの抜き差しを支障なく容易に行わせることができる。一方、物品Aが傾いたり倒れたりする方向に対しては、それを抑制あるいは復元する力(直立姿勢保持力)が作用して物品が倒れることを防止でき、陳列の美観低下を防止できる。
ここでガード板11L,11Rは、各爪部8位置に重ならないように爪部8の高さ位置を外した高さ位置に固着されることは勿論である。本実施形態では、ガード板11L,11Rは爪部8の高さ位置よりも低い高さ位置に固着される。
このガード板11L,11Rによれば、本考案用具を左右方向に複数個(列)密着して並べて置いた場合に次のような効果を発揮できる。すなわち、そのように並べて置いた場合であって、一方の本考案用具の側面板2L,2Rの爪部8が物品Aの抜き差し(出し入れ)時に外側に撓んで突出したときでも、同側面板2L,2Rに隣接、対向する他方の本考案用具の側面板2L,2Rの爪部8と干渉し合うこと(絡み合う等)を回避できる。また、可撓性を有する側面板2L,2Rの補強板としても機能する。
また、物品Aの後面(又は前面)に爪部8の傾斜面8b側が当接するので、上記物品Aの前面(又は後面)が爪部8の上記直立面8aに当接することと相俟って、次の効果を発揮できる。すなわち、物品Aを抜き差しする方向に対しては、物品Aヘの圧接力がないか弱い設定(簡単な強弱設定)でその物品Aの抜き差しを支障なく容易に行わせることができる。一方、物品Aが傾いたり倒れたりする方向に対しては、それを抑制あるいは復元する力(直立姿勢保持力)が作用して物品が倒れることを防止でき、陳列の美観低下や商品が見えにくくなることを防止できる。
更に、側面板2L,2Rに有する爪部8によって、つまり側面板2L,2R単体で、物品Aの傾きや転倒を防止する。したがって、従来のディスプレイ用具における側壁に貼り付けられたスポンジシート等の剥がれは生じなく、物品Aの抜き差しの繰り返し(経年使用)による側面板2L,2R上端縁部における美観低下を防止できる。
この場合、後面板は、複数対の爪部対のうちの最後方の爪部対から物品厚さに応じた間隔を置いた位置、換言すれば上記直立部材の位置に相当する位置に配置され、この後面板及び最後方の爪部対相互間に、最後列の物品を抜き差し自在に差し込み保持可能とする。
このような構成によれば、上記直立部材の有無に拘わらず最後方の爪部対を有効利用でき、収納可能の物品Aを1個増やせる。
Claims (8)
- 前面板、左右の側面板及び底面板を備えて天面を開放したほぼ箱状をなし、物品を立てた状態で前後方向に並べて収納し陳列するディスプレイ用具において、
前記左右の側面板は可撓性材により爪部を有して形成され、
前記爪部は、前記左右の側面板の対向位置で各々内側に突出し外側に撓み可能であって左右で対をなし、
この左右で対をなす爪部対が前記左右の側面板の前後方向に前記物品の前後面相互間寸法に応じた間隔を置いて複数対形成され、
この複数対の爪部対のうち、前後方向に隣接する2対の爪部対相互間に、前記物品を抜き差し自在に差し込み保持可能であることを特徴とするディスプレイ用具。 - 前記左右の側面板の各外側面前後方向には、前記各爪部の前記側面板外側への撓み時の突出寸法以上の厚さを有するガード板が添設されることを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ用具。
- 前記前面板は、前方に延出しつつ下り傾斜する、各種情報を掲示可能のプレート部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のディスプレイ用具。
- 前記複数対の爪部対のうちの最前方に位置する爪部対は、前記前面板から前記物品の前後面相互間寸法に応じた間隔を置いて形成され、その前面板及び前記最前方に位置する爪部対相互間に、最前列の物品を抜き差し自在に差し込み保持可能であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1の項に記載のディスプレイ用具。
- 前記複数対の爪部対のうちの最後方に位置する爪部対は、前記左右の側面板の後端から前記物品の前後面相互間寸法に応じた間隔を置いて形成され、前記左右の側面板の後端側に直立部材が位置する場合に、この直立部材及び前記最後方に位置する爪部対相互間に、最後列の物品を抜き差し自在に差し込み保持可能であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1の項に記載のディスプレイ用具。
- 前記左右の側面板の後端に後面板を備え、
この後面板は、前記複数対の爪部対のうちの最後方に位置する爪部対から前記物品の前後面相互間寸法に応じた間隔を置いて位置し、この後面板及び前記最後方に位置する爪部対相互間に、最後列の物品を抜き差し自在に差し込み保持可能であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1の項に記載のディスプレイ用具。 - 前記爪部は、前記側面板に形成される窓部の前後側いずれか一辺から延出する可撓片の自由端部の上下方向に、横断面視∠形に突出形成されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1の項に記載のディスプレイ用具。
- 前記前面板及び前記爪部を有する左右の側面板は、各々合成樹脂成形により透光性を有して形成されることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1の項に記載のディスプレイ用具。
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