JP2019025676A - 金型の組立方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】金型を成形機に容易に取り付けることができるようにする。
【解決手段】金型1は、複数の下側分割型6〜9を積み重ねて構成された下型2と、複数の上側分割型12〜14を積み重ねて構成された上型3と、を有している。第1下側分割型6を成形機4の下型取付ベース部5上に固定し、第1下側分割型6上に第2乃至第4下側分割型7〜9のうちの下方のものから順次位置決めした状態で積み重ねて第1下側分割型6に固定し、第4下側分割型(下側成形型)9の上に、複数の上側分割型12〜14のうちの最も下方に位置する第1上側分割型(上側成形型)12を位置決めした状態で載せ、第1上側分割型12の上に、第2及び第3上側分割型13,14の下方に位置するものから順次位置決めした状態で載せた後、第1乃至第3上側分割型12〜14を成形機4の昇降可能な上型取付ベース部11に固定する。
【選択図】図1
【解決手段】金型1は、複数の下側分割型6〜9を積み重ねて構成された下型2と、複数の上側分割型12〜14を積み重ねて構成された上型3と、を有している。第1下側分割型6を成形機4の下型取付ベース部5上に固定し、第1下側分割型6上に第2乃至第4下側分割型7〜9のうちの下方のものから順次位置決めした状態で積み重ねて第1下側分割型6に固定し、第4下側分割型(下側成形型)9の上に、複数の上側分割型12〜14のうちの最も下方に位置する第1上側分割型(上側成形型)12を位置決めした状態で載せ、第1上側分割型12の上に、第2及び第3上側分割型13,14の下方に位置するものから順次位置決めした状態で載せた後、第1乃至第3上側分割型12〜14を成形機4の昇降可能な上型取付ベース部11に固定する。
【選択図】図1
Description
この発明は、樹脂製品の製造に使用される金型の組立方法に関するものである。
一般的に、樹脂製品の製造に使用される金型は、固定型と可動型とに分割され、製品成形時に可動型が型締め機構によって固定型に押し付けられ(型締めされ)、製品取り出し時に可動型が型締め機構によって固定型から離される(離型させられる)ようになっている。そして、固定型及び可動型は、樹脂製品の成形方法の特徴に応じて、温度調節回路を内蔵した温度調節プレートや断熱プレート等の複数の型部品によって構成されている(特許文献1及び2参照)。
このような固定型及び可動型は、それぞれが成形機とは別の金型組立作業台上で組み立てられた後に成形機に取り付けられることになるが、全体の重量が作業員一人で持ち上げることが困難な重さであるため、天井クレーン等の搬送機械で金型組立作業台から成形機まで搬送し、複数の作業員によって成形機に取り付けられている。
しかしながら、金型は、成形機の構造によって天井クレーン等の搬送機械を使用できない場合があると、成形機への取付作業の多くを複数の作業員の手で行わなければならず、作業員の労力が非常に多く、作業が困難であるため、成形機への取付作業に多くの時間を要していた。
そこで、本発明は、金型を成形機に容易に取り付けることができるようにした金型の組立方法の提供を目的とする。
本発明は、複数の下側分割型6〜9を積み重ねて構成された下型2と、複数の上側分割型12〜14を積み重ねて構成された上型3と、を有する金型1の組立方法に関するものである。本発明の金型1の組立方法は、前記複数の下側分割型6〜9のうちの最も下方に位置するものを第1下側分割型6とすると、前記第1下側分割型6を成形機4の下型取付ベース部5上に固定し、前記第1下側分割型6上に他の前記複数の下側分割型7〜9のうちの下方のものから順次位置決めした状態で積み重ねて前記第1下側分割型6に固定し、前記複数の下側分割型6〜9のうちの最も上方に位置するものを下側成形型9とし、前記複数の上側分割型12〜14のうちの最も下方に位置するものを上側成形型12とすると、前記下側成形型9の上に前記上側成形型12を位置決めした状態で載せ、前記上側成形型12の上に、他の前記複数の上側分割型13,14の下方に位置するものから順次位置決めした状態で載せた後、前記複数の上側分割型12〜14を前記成形機4の昇降可能な上型取付ベース部11に固定するようになっている。
本発明に係る金型の組立方法によれば、金型の各分割型を下方のものから成形機の下型取付ベース部上に位置決めしながら順次積み重ねて組み立てるようになっているため、一人の作業員が金型を成形機に容易に取り付けることができ、金型の成形機への取付作業を効率的に行うことが可能になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳述する。
図1及び図2は、金型1の構造を示す図である。なお、図1(a)は、下型2の平面図(金型1を図1(b)のA1−A1線に沿って分割して示す平面図)である。また、図1(b)は、金型1の正面図である。また、図2は、上型3の平面図(金型1を図1(b)のA2−A2線に沿って分割して示す平面図)である。
図1及び図2に示すように、金型1は、成形機4の下型取付ベース部5上に、複数の下側分割型6〜9を積み重ねて構成された下型2が固定され、成形機4の型締め装置10における昇降可能な上型取付ベース部11に、複数の上側分割型12〜14を積み重ねて構成された上型3が固定されている。そして、この金型3は、下型2の最上部に位置する下側分割型(下側成形型)9と上型3の最下部に位置する上側分割型(上側成形型)12との突き合わせ面15側にキャビティ等の成形品形成部16が設けられている。
下型2は、最も下方に位置する第1下側分割型6から最も上方に位置する下側成形型(第4下側分割型)9まで4枚の下側分割型6〜9が積み重ねられている。そして、下側成形型(第4下側分割型)9は、内部に温度調節回路(図示せず)が内蔵され、その温度調節回路内を蒸気又は水が流動するようになっている。また、第3下側分割型8は、内部に金型冷却回路(図示せず)が内蔵され、その金型冷却回路内を冷却水が流動するようになっている。そして、第3下側分割型8と第4下側分割型9との間には、断熱板17が介装されている。このように、下型2は、複数の下側分割型6〜9に分割されることにより、1枚の下側分割型(6、7、8、又は9)の重量を作業者が一人で持ち運べる重さ(例えば、10kg)に制限することができる。なお、下側成形型9は、温度調節回路内蔵金型部分(図示せず)と成形品形成部用金型部分(図示せず)とに分割し、これら温度調節回路内蔵金型部分と成形品形成部用金型部分とをボルト等の固定手段で一体化してもよい。また、下型2において、第2乃至第4下側分割型7〜9は、平面視した形状が矩形形状で且つ同一の大きさに形成されている。また、下型2において、断熱板17は、平面視した形状が矩形形状で且つ各下側分割型7〜9よりも小さく形成されている。
上型3は、最も下方に位置する上側成形型(第1上側分割型)12から最も上方に位置する第3上側分割型)14まで3枚の上側分割型12〜14が積み重ねられている。そして、上側成形型(第1上側分割型)12は、内部に温度調節回路(図示せず)が内蔵され、その温度調節回路内を蒸気又は水が流動するようになっている。また、第2上側分割型13は、内部に金型冷却回路(図示せず)が内蔵され、その金型冷却回路内を冷却水が流動するようになっている。そして、第1上側分割型12と第2上側分割型13との間には、断熱板13が介装されている。このように、上型3は、複数の上側分割型12〜14に分割されることにより、1枚の上側分割型(12、13、又は14)の重量を作業者が一人で持ち運べる重さ(例えば、10kg)に制限することができる。なお、上側成形型12は、温度調節回路内蔵金型部分(図示せず)と成形品形成部用金型部分(図示せず)とに分割し、これら温度調節回路内蔵金型部分と成形品形成部用金型部分とをボルト等の固定手段で一体化してもよい。また、上型3において、第1及び第2上側分割型12,13は、平面視した形状が矩形形状で且つ第2乃至第4下側分割型7〜9と同一の大きさに形成されている。また、上型3において、断熱板18は、平面視した形状が矩形形状で且つ第1及び第2上側分割型12,13よりも小さく形成されている。
以下に、このような金型1の構造及び金型1の組立方法を詳述する。
先ず、図3及び図4に示すように、第1下側分割型6は、4箇所のボルト穴20が成形機4の下型取付ベース部5の4箇所のボルト収容穴21及びねじ穴22に合致するように、下側取付ベース部5上に載せられた後、ボルト23によって下側取付ベース部5に固定される。次に、第1下側分割型6に形成された一対の位置決めピン収容穴24,24には、位置決めピン25,25がそれぞれ収容される。この位置決めピン25及び位置決めピン収容穴24は、第1下側分割型6の矩形形状の上面6aの中心Cに対して2回対称になる位置に配置されている。
先ず、図3及び図4に示すように、第1下側分割型6は、4箇所のボルト穴20が成形機4の下型取付ベース部5の4箇所のボルト収容穴21及びねじ穴22に合致するように、下側取付ベース部5上に載せられた後、ボルト23によって下側取付ベース部5に固定される。次に、第1下側分割型6に形成された一対の位置決めピン収容穴24,24には、位置決めピン25,25がそれぞれ収容される。この位置決めピン25及び位置決めピン収容穴24は、第1下側分割型6の矩形形状の上面6aの中心Cに対して2回対称になる位置に配置されている。
次に、図5に示すように、第2下側分割型7を第1下側分割型6の上に載せる。この際、第2下側分割型7は、表裏に貫通する位置決め穴26が第1下側分割型6の上方へ向かって突出する位置決めピン25に係合するように位置合わせをしながら第1下側分割型6上に載せる。そして、第2下側分割型7に形成された位置決めピン収容穴27には、第2下側分割型7と第3下側分割型8の位置決め用の位置決めピン28を収容する。この位置決めピン28及び位置決めピン収容穴27は、第2下側分割型7の矩形形状の上面7aの中心Cに対して2回対称となる位置で、且つ、第1下側分割型6の位置決めピン25及び位置決め収容穴24とずれた位置に配置されている。
次に、図6に示すように、第3下側分割型8を第2下側分割型7の上に載せる。この際、第3下側分割型8は、位置決め穴30,30が第2下側分割型7の上方へ向かって突出する位置決めピン28,28に係合するように位置合わせをしながら第2下側分割型7上に載せる。また、第3下側分割型8は、位置決め穴30,30を第2下側分割型7から上方へ向かって突出する位置決めピン28,28に係合することにより、ボルト収容穴31が第2下側分割型7のボルト穴32及び第1下側分割型6のねじ穴33に合致し(図4及び図5参照)、ボルト収容穴31及び第2下側分割型7のボルト穴32に挿入したボルト34によって、第2下側分割型7と共に第1下側分割型6に締め付け固定される。また、第3下側分割型8は、矩形形状の上面8a(金型1の上下方向に直交する仮想平面であるx−y平面と平行の面)の中心Cに位置決め穴35が形成されている。また、第3下側分割型8は、矩形形状の上面8aの長尺方向がx−y平面のx方向と平行に位置し、矩形形状の上面8aの短尺方向がx−y平面のy方向と平行に位置している。そして、第3下側分割型8は、上面8aの中心C(位置決め穴35の中心)を通りx方向に平行な仮想中心線を第1中心線36とし、上面8aの中心C(位置決め穴35の中心)を通りy方向と平行な(第1中心線36と直交する)仮想中心線を第2中心線37とすると、第1中心線36上の位置で且つ上面8aの中心Cに対して対称の位置にそれぞれ位置決めピン収容穴38,38が形成され、第2中心線37上の位置で且つ上面8aの中心Cに対して対称の位置にそれぞれ位置決めピン収容穴38,38が形成されている。これら位置決めピン収容穴38,38は、上面8aの中心Cから遠く離れた位置(上面8aの+x方向の端部寄りの位置、上面8aの−x方向の端部寄りの位置、上面8aの+y方向の端部寄りの位置、上面8aの−y方向の端部寄りの位置)にあり、下側成形型(第4下側分割型)9を第3下側分割型8に対して位置決めするための丸棒状の位置決めピン40(回転方向位置決めピン)が収容される。なお、位置決めピン収容穴38は、丸穴状に形成され、位置決めピン40が抜け落ちないように、位置決めピン40の下端が底面に引っ掛かるようになっている。
次に、図7に示すように、断熱板17を第3下側分割型8の上に載せる。この際、断熱板18は、中央のセンターピン貫通穴41と第3下側分割型8の中央の位置決め穴35とを位置合わせするように第3下側分割型8の上に載せ、複数のボルト収容穴42にそれぞれ収容したボルト43によって第3下側分割型8の上面8aに固定される。
次に、図8に示すように、下側成形型(第4下側分割型)9を断熱板17の上に載せる。この際、下側成形型9は、下面9bの中心Cに形成された丸穴状の位置決めピン収容穴44に収容された丸棒状の第1の位置決め用センターピン45が断熱板17のセンターピン貫通穴41及び第3下側分割型8の位置決め穴35に収容され、下面9bの4箇所に形成された長穴46(位置決め穴)が第3下側分割型8から上方へ向かって突出する位置決めピン40に係合するように、断熱板17の上に位置合わせしながら載せる。その後、下側成形型9は、平面視した形状が矩形形状の上面側の4コーナー部近傍に形成されたフック係合凹所47に、ボルト48を内蔵した固定手段50のフック50aが引っ掛けられ、ボルト48の雄ねじが第1下側分割型6の雌ねじ51に螺合させられることにより、固定手段50と共にボルト48で第1下側分割型6に固定される。また、下側成形型9は、上面9a側で且つ第3下側分割型8の4箇所の位置決めピン40に対応する位置(第3下側分割型8の位置決めピン40のz方向に沿った位置)に、それぞれ丸穴状の位置決めピン収容穴52が形成され、その位置決めピン収容穴52に丸棒状の位置決めピン53(回転方向位置決めピン)が着脱可能な状態で収容されている。なお、位置決めピン53は、位置決めピン収容穴52から抜け落ちないように、下端が位置決めピン収容穴52の底面に引っ掛かるようになっている。
次に、図9に示すように、上側成形型12(第1上側分割型)を下側成形型9の上に載せる。この際、上側成形型12は、下面12bの4箇所に形成された長穴54が下側成形型9から上方へ向かって突出する位置決めピン53に係合するように、下側成形型9の上に位置合わせしながら載せる。この上側成形型12の下面12bの4箇所に形成された長穴54は、下側成形型9に形成された長穴46に対応して設けられており、上側成形型12を平面視した場合の形状が下側成形型9の長穴46と同一形状になっている。このように、上側成形型12は、下側成形型9に対して4箇所の位置決めピン53によって中心Cに対する回転方向の位置決めがされる。また、上側成形型12は、上面12a側の中心Cに形成された丸穴状の位置決めピン収容穴55に、第2上側分割型13を上側成形型12に対して位置決めするための丸棒状の第2の位置決め用センターピン56が収容されている。また、上側成形型12は、上面12a側で且つ下側成形型9の4箇所の位置決めピン53に対応する位置(下側成形型9の位置決めピン53のz方向に沿った位置)に、それぞれ丸穴状の位置決めピン収容穴57が形成され、その位置決めピン収容穴57に丸棒状の位置決めピン58(回転方向位置決めピン)が収容されている。なお、位置決めピン58は、位置決めピン収容穴57から抜け落ちないように、位置決めピン収容穴57の底面に引っ掛かるようになっている。
次に、図10に示すように、第2上側分割型13は、下面13b側に予め複数のボルト60で断熱板18が固定されており、断熱板18を介して上側成形型12の上に載せられる。この際、第2上側分割型13は、断熱板18のセンターピン貫通穴61に上側成形型12の上方へ向かって突出する第2の位置決め用センターピン56を係合し、下面13bの中心Cに形成された位置決め穴62を第2の位置決め用センターピン56に係合すると共に、下面13bの4箇所に形成された長穴63が上側成形型12から上方へ向かって突出する位置決めピン58に係合するように、上側成形型12の上に位置合わせしながら載せる。この第2上側分割型13の下面13bの4箇所に形成された長穴63は、上側成形型12に形成された長穴54に対応して設けられており、第2上側分割型13を平面した場合の形状が上側成形型12の長穴54と同一形状になっている。また、第2上側分割型13は、位置決めピン収容穴64が形成されており、この位置決めピン収容穴64に第3上側分割型14を位置決めした状態で載せるための位置決めピン65が収容されている。この第2上側分割型13の位置決めピン収容穴64は、第3下側分割型8の位置決め穴30に対応する位置(第3下側分割型8の位置決め穴30のz方向に沿った位置)に形成されている。
次に、図11に示すように、第3上側分割型14を第2上側分割型13の上に載せる。この際、第3上側分割型14は、第2上側分割型13の一対の位置決めピン65,65に対応して形成された一対の位置決め穴66,66を第2上側分割型13から上方へ向かって突出する位置決めピン65,65に係合するように、第2上側分割型13の上に位置合わせしながら載せる。また、第3上側分割型14は、位置決め穴66,66を第2上側分割型13から上方へ向かって突出する位置決めピン65,65に係合することにより、ボルト収容穴67が第2上側分割型13のねじ穴68に位置合わせされるため、ボルト収容穴67に収容したボルト70で第2上側分割型13に固定される。なお、第3上側分割型14のボルト収容穴67は、第2上側分割型13の複数のねじ穴68に対応して複数設けられている。したがって、第3上側分割型14は、複数のボルト70によって第2上側分割型13に確実に固定される。
次に、図12に示すように、上側成形型12と第2上側分割型13は、両側面12c,13c,12d,13dが接続手段71,71によって固定される。接続手段71は、上側成形型12と第2上側分割型13とに跨って位置する板状部材72と、板状部材72の一端側を上側成形型12の側面12c(12d)に固定する第1のボルト73と、板状部材72の他端側を第2上側分割型13の側面13c(13d)に固定する第2のボルト74と、によって構成されている。これにより、第3上側分割型14にボルト70で固定された第2上側分割型13が接続手段71によって上側成形型12に固定されるため、上側成形型12、第2上側分割型13、及び第3上側分割型14が一体化する。また、一対の接続手段71,71は、上側成形型12の上面12aの中心C(第2の位置決め用センターピン56の中心)に対して2回対称の位置にある。
次に、図13に示すように、成形機4の型締め装置10を作動させ、型締め装置10の昇降可能な上型取付ベース部11を第3上側分割型14の上面14aに当接させる。次に、平面視した形状が矩形形状の第3上側分割型14は、4箇所のコーナー部分の近傍がボルト75で型締め装置10の上型取付ベース部11に固定される。これにより、上型3は、型締め装置10の上型取付ベース部11に固定される。
次に、図14に示すように、上型3は、成形機4の型締め装置10によって下型2から離され、下型2との間に作業用スペース76が確保される。この際、上側成形型12を下側成形型9に対して位置決めする位置決めピン53は、下側成形型9の上方(z方向)へ向かって突出しているため(露出しているため)、下側成形型9の位置決めピン収容穴52から作業者によって容易に抜き取られる(図8参照)。したがって、本実施形態の金型の組立方法によって組み立てられる金型1は、下型2と上型3との突き合わせ面15側に位置決めピン53が突出していないため、キャビティ等の成形品形成部16から成形済みの製品を製品搬出アーム等で取り出す際に、製品搬出アーム等の作動範囲が位置決めピン53で制限されることがない。このような本実施形態に係る金型の組立方法によって組み立てられた金型1に対し、下型(固定型)と上型(可動型)との突き合わせ面側に位置決めピンが突出している従来の金型(例えば、特開2008−188815号公報に記載された金型)は、キャビティ等の成形品形成部から成形済みの製品を製品搬出アーム等で取り出す際に、製品搬出アーム等の作動範囲が位置決めピンで制限されるという問題を生じる場合がある。
次に、図14及び図15に示すように、上側成形型12は、平面視した形状が矩形形状の下面側の4コーナー部近傍に形成されたフック係合凹所77に、ボルト78を内蔵した上側固定手段80のフック80aが引っ掛けられ、ボルト78の雄ねじ78aが第3上側分割型14の雌ねじ81に螺合させられることにより、上側固定手段80と共にボルト78で第3上側分割型14に固定される。
以上のように、上型3は、第3上側分割型14が複数のボルト75で型締め装置10の上型取付ベース部11に固定され、第3上側分割型14と第2上側分割型13とが複数のボルト70で固定され、断熱板18が複数のボルト60で第2上側分割型13に固定され、第2上側分割型13と上型成形型12(第1上型分割型)とが一対の接続手段71で固定され、上型成形型12、断熱板18、及び第2上側分割型13が4箇所の上側固定手段80によって第3上側分割型14に締め付け固定されるため、全体が一体として確実に型締め装置10の上型取付ベース部11に固定される。
次に、図16に示すように、金型1は、型締め装置10を作動させ、上型3を下型2に突き合わせることにより、図1(b)の型締め状態になる。
以上のように、本実施形態に係る金型1の組立方法によれば、金型1の各分割型6,7,8,9,12,13,14を下方のものから成形機4の下型取付ベース部5上に位置決めしながら順次積み重ねて組み立てるようになっているため、一人の作業員が金型1を成形機4に容易に取り付けることができ、金型1の成形機4への取付作業を効率的に行うことが可能になる。
また、本実施形態に係る金型1の組立方法によれば、金型1の下型2を成形機4の下型取付ベース部5に固定し、金型1の上型3を成形機4の型締め装置10の上型取付ベース部11に固定した後、下型2の下側成形型9と上型3の上側成形型12を位置決めする複数の位置決めピン53が取り除かれるため、製品搬出アーム等の作動範囲が位置決めピン53で制限されることがない。
また、本実施形態に係る金型1の組立方法によれば、下側成形型9と第3下側分割型8とに熱膨張差が生じても、熱膨張差の影響を受け難い下側成形型9の下面9bの中心Cが第1の位置決めセンターピン45で第3下側分割型8に位置決めされ、第3下側分割型8の位置決めピン収容穴38に収容された位置決めピン40(回転方向位置決めピン)が下側成形型9の長穴46内をスライドして下側成形型9と第3下側分割型8との熱膨張差を吸収できるようになっている。また、本実施形態に係る金型1の組立方法によれば、上側成形型12と第2上側分割型13とに熱膨張差が生じても、熱膨張差の影響を受け難い上側成形型12の上面12aの中心Cが第2の位置決めセンターピン56で第2上側分割型13に位置決めされ、上側成形型12の位置決めピン収容穴57に収容された位置決めピン58(回転方向位置決めピン)が第2上側分割型13の長穴63内をスライドして上側成形型12と第2上側分割型13との熱膨張差を吸収できるようになっている。したがって、本実施形態に係る金型1の組立方法によれば、下側成形型9と上側成形型12が熱膨張するような金型1を高精度で成形機4に組み付けることができる。
なお、本発明に係る金型1の組立方法は、下側成形型9と上側成形型12のいずれか一方にのみ温度調節回路が内蔵されている場合にも適用できる。例えば、本発明に係る金型1の組立方法は、下側成形型9が温度調節回路を内蔵し、上側成形型12が温度調節回路を内蔵していない場合にも適用できる。この場合、上側成形型12と第2上側分割型13との間に介装された断熱板18を省略でき、金型冷却回路を内蔵しない第2上側分割型13を使用することが可能である。また、本発明に係る金型1の組立方法は、上側成形型12が温度調節回路を内蔵し、下側成形型9が温度調節回路を内蔵していない場合にも適用できる。この場合、下側成形型9と第3下側分割型8との間に介装された断熱板17を省略でき、金型冷却回路を内蔵しない第3下側分割型8を使用することが可能である。また、本発明に係る金型1の組立方法は、下側成形型9及び上側成形型12のいずれも温度調節回路を内蔵しない場合にも適用できる。この場合、金型1は、断熱板17,18を省略すると共に、金型冷却回路を内蔵しない第3下側分割型8及び第2上側分割型13を使用することができる。
また、本発明に係る金型1の組立方法は、各分割型6〜9,12〜14を平面視した形状が矩形形状の金型1に限定されず、各分割型6〜9,12〜14を平面視した形状が矩形形状以外の形状(円形、六角形等)の金型1にも適用できる。
また、本発明に係る金型1の組立方法が適用される金型1は、下側成形型9と上側成形型12を位置決めする位置決めピン53を、少なくとも第1中心線36上と第2中心線37上にそれぞれ1箇所配置すればよい。
1……金型、2……下型、3……上型、4……成形機、5……下型取付ベース部、6……第1下側分割型、7……第2下側分割型、8……第3下側分割型、9……第4下側分割型(下側成形型)、11……上型取付ベース部、12……第1上型分割型(上側成形型)、13……第2上側分割型、14……第3上側分割型
Claims (2)
- 複数の下側分割型を積み重ねて構成された下型と、複数の上側分割型を積み重ねて構成された上型と、を有する金型の組立方法において、
前記複数の下側分割型のうちの最も下方に位置するものを第1下側分割型とすると、前記第1下側分割型を成形機の下型取付ベース部上に固定し、
前記第1下側分割型上に他の前記複数の下側分割型のうちの下方のものから順次位置決めした状態で積み重ねて前記第1下側分割型に固定し、
前記複数の下側分割型のうちの最も上方に位置するものを下側成形型とし、前記複数の上側分割型のうちの最も下方に位置するものを上側成形型とすると、前記下側成形型の上に前記上側成形型を位置決めした状態で載せ、
前記上側成形型の上に、他の前記複数の上側分割型の下方に位置するものから順次位置決めした状態で載せた後、
前記複数の上側分割型を前記成形機の昇降可能な上型取付ベース部に固定する、
ことを特徴とする金型の組立方法。 - 前記下側成形型の下面の中央には、第1の位置決め用センターピンが下方に向けて突出するように取り付けられ、
前記第1の位置決め用センターピンは、前記複数の下側分割型のうちの前記下側成形型の下方に位置する前記下側分割型の位置決め穴に係合され、
前記上側成形型の上面の中央には、第2の位置決め用センターピンが上方に向けて突出するように取り付けられ、
前記第2の位置決め用センターピンは、前記複数の上側分割型のうちの前記上側成形型の上方に位置する前記上側分割型の位置決め穴に係合され、
前記金型の上下方向に直交する仮想平面をx−y平面とし、前記下側成形型の前記x−y平面に投影した形状の中心を通り且つ前記x−y平面に沿って延びる仮想直線を第1中心線とし、前記下側成形型の前記x−y平面に投影した形状の中心を通り且つ前記x−y平面に沿って延びる仮想中心線であって、前記第1中心線に直交する仮想中心線を第2中心線とすると、
前記第1の位置決め用センターピンの中心及び前記第2の位置決め用センターピンの中心は、前記第1中心線と前記第2中心線の交点に位置し、
前記下側成形型と前記上側成形型とを前記第1の位置決め用センターピン及び前記第2の位置決め用センターピンに対して回り止めする回転方向位置決めピンは、前記第1中心線上と前記第2中心線上とに少なくとも一対配置され、前記下側成形型に形成された丸穴に抜き差しできるように嵌合されると共に、前記上側成形型に形成された長穴に抜き差しできるように嵌合され、
前記長穴は、前記第1中心線又は前記第2中心線に沿った方向が長手方向になるように形成され、
前記回転方向位置決めピンは、前記複数の上側分割型を前記上型取付ベース部に固定し、前記成形機の昇降可能な前記上型取付ベース部によって前記上型を前記下型から離した後、前記下側成形型の前記丸穴から取り外される、
ことを特徴とする請求項1に記載の金型の組立方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017144356A JP2019025676A (ja) | 2017-07-26 | 2017-07-26 | 金型の組立方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2019025676A true JP2019025676A (ja) | 2019-02-21 |
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JP (1) | JP2019025676A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109702174A (zh) * | 2019-03-07 | 2019-05-03 | 佛山市顺德区铭固模具有限公司 | 热挤压分流模具定位方法及实现该方法的热挤压分流模具 |
KR102274849B1 (ko) * | 2020-12-23 | 2021-07-07 | 왕미진 | 사출성형을 위한 금형의 조립방법 |
KR102322848B1 (ko) * | 2020-07-17 | 2021-11-04 | 오충근 | 수직 사출성형기의 금형셋트 센터링 방법 |
-
2017
- 2017-07-26 JP JP2017144356A patent/JP2019025676A/ja active Pending
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