JP2019025574A - 切断加工用刃物 - Google Patents

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Abstract

【課題】段ボールシート等のシート材に形成するスリットの切断面を綺麗な状態とすることができる切断加工用刃物を提供する。【解決手段】シート材にスリットを形成するための切断加工用刃物であって、刃物本体と、スリットを形成する溝切り刃と、剛性材料からなる押圧部とを備え、前記刃物本体は、扇形状に形成されており、前記溝切り刃は、前記刃物本体の外周部に沿って前記刃物本体の厚み方向両側縁にそれぞれ設けられており、前記押圧部は、前記刃物本体の厚み方向両側縁にそれぞれ設けられる各溝切り刃の間における前記刃物本体の外周部上に配置されており、該押圧部は、前記溝切り刃の刃先部よりも前記刃物本体の径方向外方へ突出する突出端面と、前記突出端面の各側縁及び前記溝切り刃の各刃先部をそれぞれ接続する傾斜面状の押圧補助面とを備え、前記押圧補助面には、複数の凹部からなる凹部群が形成されている切断加工用刃物。【選択図】図3

Description

本発明は、切断加工用刃物に関する。特に、ダンボールシート等のシート材にスリットを形成する切断加工用刃物に関する。
物を保管又は移動等させるための包装箱として、図15に示すような段ボールシート50を組み立てて製造される段ボール箱が知られている。この段ボール箱の上蓋及び底板は、段ボールシート50の一部にスリット51,52を形成して切り離された部分を互いに重なり合うように折り畳んで形成される。
このスリット51,52の形成に際して、溝切り装置が用いられるのが一般的であり、この溝切り装置には、図16に示すような切断加工用刃物60がよく用いられる(例えば、特許文献1の従来技術参照)。
この切断加工用刃物60は、扇形状に形成された刃物本体部61に切込生成刃62と切断刃63とが一体形成されている。切込生成刃62は、刃物本体61の外周面の一端から径方向外方に、刃物本体61の端面と面一になるように突出しており、端面の幅方向両側に角部64を備えている。切断刃63は、刃物本体部61の外周面に沿って、刃物本体61の厚み方向両側にそれぞれ設けられている。
切断加工用刃物60は、図17及び図18に示すような溝切り装置70に取り付けられる。図17は溝切り装置の概略構成を示す側面図であり、図18は正面図である。この溝切り装置70には、上述した切断加工用刃物60が2枚取り付けられるが、それぞれの刃物を切断加工用刃物60a,60bとして、溝切り装置70の構成について以下説明する。
溝切り装置70は、上側回転軸71及び下側回転軸72を備えている。上側回転軸71及び下側回転軸72は、互いに平行に、シート給送ラインLを挟んで対向するように配置されており、それぞれ円盤状の一対の上側回転ホルダ73,73及び一対の下側回転ホルダ74,74を備えている。
一対の上側回転ホルダ73,73には、2枚の切断加工用刃物60a,60bがそれぞれボルト等の締結具(図示せず)により挟持されている。これら切断加工用刃物60a、60bは、一対の回転ホルダ73,73の外周に沿って所定の間隔を空けて、かつ、それぞれの切込生成刃62a,62bが、外周方向に沿って向き合うように取り付けられる。これに対し、一対の下側回転ホルダ74,74のそれぞれの対向面には、2枚の受刃75,75が、切断加工用刃物60a及び60bの厚み寸法に対応した所定間隔をあけて取り付けられる。
次に、以上の構成を備えた溝切り装置70を用いて、段ボールシート50にスリットを形成する方法を説明する。図17に示すように、上側回転ホルダ73,73及び下側回転ホルダ74,74を回転させた状態で、溝切り装置70のシート給送ラインL上に沿って、段ボールシート50を図17の右側から溝切り装置70に給送する。これにより、切断加工用刃物60aが、受刃75,75の隙間に挟み込まれて、段ボールシート50が切断され、図15に示すような終端部53を終点とした前方スリット51が形成される。同様に、他方の切断加工用刃物60bが、受刃75,75の隙間に挟み込まれて、段ボールシート50が切断され、始端部54を起点とした後方スリット52が形成される。
特開平9−39118号公報
ところが、従来から用いられている切断加工用刃物を用いてスリット加工を行った場合、その切断面の全域或いは一部領域が、図19(a)〜(c)に示すように、湾曲した状態や、波打った状態、或いは、ギザギザな状態となってしまうという問題があった。このような切断不良部が発生してしまうと、シート材の見た目が悪く、該シート材の商品価値が低下することとなる。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、段ボールシート等のシート材に形成するスリットの切断面を綺麗な状態とすることができる切断加工用刃物を提供することを目的とする。
本発明の前記目的は、シート材にスリットを形成するための切断加工用刃物であって、刃物本体と、スリットを形成する溝切り刃と、剛性材料からなる押圧部とを備え、前記刃物本体は、扇形状に形成されており、前記溝切り刃は、前記刃物本体の外周部に沿って前記刃物本体の厚み方向両側縁にそれぞれ設けられており、前記押圧部は、前記刃物本体の厚み方向両側縁にそれぞれ設けられる各溝切り刃の間における前記刃物本体の外周部上に配置されており、該押圧部は、前記溝切り刃の刃先部よりも前記刃物本体の径方向外方へ突出する突出端面と、前記突出端面の各側縁及び前記溝切り刃の各刃先部をそれぞれ接続する傾斜面状の押圧補助面とを備え、前記押圧補助面には、複数の凹部からなる凹部群が形成されている切断加工用刃物により達成される。
このような押圧部を備えているため、段ボールシート等のシート材にスリットを形成する際、突出端面がシート材を押圧して該シート材を変形させた後、溝切り刃がシート材を切断することとなる。溝切り刃によって切断されるシート材の所定個所は、切断される直前に、突出端面によるシート材の押圧により張力が作用してピンと張られた状態となるため、溝切り刃がシート材の所定位置にしっかりと食い込み、スムーズに切断されることとなる。更に、突出端面がシート材を押圧して該シート材を変形させる際、押圧補助面も同様にシート材を押圧して変形させることとなるが、このとき、押圧補助面に形成される複数の凹部の内部にシート材が部分的に食い込むことになる為、溝切り刃によってシート材が切断される際の該シート材の位置ズレをより効果的に抑制することができる。この結果、切断面の全域或いは一部領域が、湾曲した状態や、波打った状態、或いは、ギザギザな状態となってしまうことを効果的に防止し、綺麗な切断面を有するスリットを形成することが可能となる。ここで、溝切り刃の刃先部の形状は特に限定されないが、該溝切り刃の刃先部は、ノコ歯状に形成されることが好ましい。
また、上記切断加工用刃物において、前記押圧部は、前記刃物本体の外周部に沿うように構成されていることが好ましい。このように、押圧部を刃物本体の外周部に沿うように構成することにより、シート材に形成されるスリット全域において、その切断面を綺麗な状態とすることが可能となる。
また、前記押圧部の突出端面は、平滑な湾曲面であることが好ましい。このように、押圧部の突出端面を平滑な湾曲面とすることにより、シート材におけるスリット形成領域を、均一な押圧力で押圧変形させることが可能となり、この結果、スリットの切断面をより一層綺麗な状態とすることができる。
また、前記各凹部は、前記刃物本体の周方向に沿って前記押圧補助面の全域に形成されていることが好ましい。このような構成を採用することにより、シート材に形成されるスリット全域において、その切断面を綺麗な状態とすることが可能となる。
また、前記凹部群は、第1の凹部と、前記第1の凹部とは異なる形状を有する第2の凹部とを少なくとも備えるように構成されることが好ましい。このように異なる形状を備える凹部の集合として凹部群を構成することにより、より一層、溝切り刃によってシート材が切断される際の該シート材の位置ズレを効果的に抑制することができ、切断面の全域或いは一部領域が、湾曲した状態や、波打った状態、或いは、ギザギザな状態となってしまうことを効果的に防止し、綺麗な切断面を有するスリットを形成することが可能となる。
また、前記凹部群が備える複数の凹部の内、少なくとも一部の凹部が、前記押圧端面の側縁の一部を含むように構成してもよい。また、前記凹部群が備える複数の凹部の内、少なくとも一部の凹部の周縁の一部分が、前記溝切り刃の刃先部の一部を構成するようにしてもよい。
また、前記押圧部は、前記刃物本体に対して着脱自在に取り付け可能に構成されていることが好ましい。
本発明によれば、段ボールシート等のシート材に形成するスリットの切断面を綺麗な状態とすることができる切断加工用刃物を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る切断加工用刃物の平面図である。 図1のA−A断面図である。 図1に示す切断加工用刃物の断面形状の変形例を示す要部拡大断面図である。 図1に示す切断加工用刃物の断面形状の変形例を示す要部拡大断面図である。 図1に示す切断加工用刃物の要部拡大平面図である。 図1に示す切断加工用刃物によってスリット加工されるシート材の状態を説明する説明図である。 図1に示す切断加工用刃物によってスリット加工されるシート材の状態を説明する説明図である。 図1に示す切断加工用刃物の断面形状の変形例を示す要部拡大断面図である。 図1に示す切断加工用刃物の断面形状の変形例を示す要部拡大断面図である。 図1に示す切断加工用刃物の断面形状の変形例を示す要部拡大断面図である。 図1に示す切断加工用刃物が有する複数の凹部に関する変形例を示す要部拡大平面図である。 図1に示す切断加工用刃物が有する複数の凹部に関する変形例を示す要部拡大平面図である。 図1に示す切断加工用刃物の変形例を示す要部拡大平面図である。 図1に示す切断加工用刃物の変形例を示す要部拡大平面図である。 スリットが形成された後の段ボールシートの概略平面図である。 従来の切断加工用刃物の平面図である。 図1に示す切断加工用刃物が取り付けられた溝切り装置の概略構成を示す側面図である。 図1に示す切断加工用刃物が取り付けられた溝切り装置の概略構成を示す正面図である。 段ボールシートに形成されたスリットの一例を示す拡大図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる切断加工用刃物を示す平面図であり、図2は、そのA−A断面図である。切断加工用刃物1は、段ボールシートや合成樹脂製シート等のシート材にスリットを形成するための刃物であり、図1及び図2に示すように、刃物本体2と、溝切り刃21と、押圧部3と、切込生成刃4とを備えている。
刃物本体2は、ステンレスや鉄、工具鋼等の金属材料により形成されており、図1に示すように、平面視において扇形状に形成されている。
溝切り刃21は、従来の切断加工用刃物60(図16参照)と同様に、刃物本体2の外周部に沿って、刃物本体2の厚み方向両側縁にそれぞれ設けられている。
押圧部3は、刃物本体2の厚み方向両側縁にそれぞれ設けられる各溝切り刃21により挟まれる領域であって、刃物本体2の外周部上に配置されており、溝切り刃21の刃先部よりも刃物本体2の径方向外方へ突出する突出端面31を備えている。この押圧部3は、ステンレスや鉄、工具鋼等といった剛性のある金属材料により構成されている。押圧部3は、刃物本体2の外周部に沿うように構成されており、該押圧部3の一方の端部は、刃物本体2の外周部の一方の周方向端部位置2aに配置されている。また、押圧部3の他方の端部は、刃物本体2の外周面の他方の周方向端部位置2bに配置される切込生成刃4の近傍に配置されている。また、押圧部3の突出端面31は、平滑な湾曲面となるように形成されている。溝切り刃21の刃先に対する突出端面31の突出量Hは、スリットが形成される段ボールシート50の厚さ若しくは硬さ、又は溝切り装置の回転軸71,72の回転速度等により適宜決められるものであるが、例えば、溝切り刃21の刃先に対する突出端面31の突出量Hが、10mm以下となるように設定することが好ましい。
また、押圧部3は、図2の断面図に示すように、突出端面31の長手方向に沿う側縁と、溝切り刃21の刃先部とを接続する傾斜面状の押圧補助面32を突出端面31の両側に備えている。本実施形態においては、押圧補助面32を、断面視において、直線状の傾斜面となるように構成している。ここで、突出端面31の側縁と溝切り刃21の刃先部とを接続する押圧補助面32は、図3の要部拡大断面図に示すように、溝切り刃21の刃先が先鋭となるような傾斜面として構成してもよく、或いは、図4の要部拡大断面図に示すように、刃先が鈍角を構成するような傾斜面として構成してもよい。この押圧補助面32には、図5の要部拡大平面図に示すように、複数の凹部321からなる凹部群が形成されている。凹部群を構成する各凹部321は、刃物本体の周方向に沿って押圧補助面32の全域に分散して形成されている。ここで、図3(a)及び図4(a)は、図5におけるB−B断面位置に対応する断面図であり、図3(b)及び図4(b)は、図5におけるC−C断面に対応する断面図である。なお、本実施形態においては、同一の形態を有するように各凹部321を構成している(図5においては、平面視において円形の凹部321が形成されている)。なお、各凹部321は、シート材切断時において、シート材の一部が食い込むように構成される限りにおいて、その大きさや形状は特に限定されない。また、各凹部321は、所定間隔をあけて、前記刃物本体の周方向に沿って押圧補助面32に形成されることが好ましいが、例えば、特に、シート材に形成されるスリットにおいて、その切断面が湾曲してしまう個所や波打ってしまう個所等に対応する刃物本体の周方向位置における押圧補助面32の所定位置に形成するように構成してもよい。
切込生成刃4は、切断加工用刃物1によりスリット加工されるときに出る屑片の一端を段ボールシートから切り落とすための刃部であり、刃物本体2の外周面の一端から径方向外方に、刃物本体2の端面と面一になるように突出しており、端面の幅方向両側に角部を備えている。
以上の構成を備えた切断加工用刃物1は、例えば図17及び図18に示すような溝切り装置70に取り付けられて使用される。段ボールシートにスリットを形成する方法は、上記背景技術で説明した方法と同一であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る切断用加工刃物1は、刃物本体2の厚み方向両側縁にそれぞれ設けられる各溝切り刃21の間における刃物本体2の外周部上に配置され、溝切り刃21の刃先よりも刃物本体2の径方向外方へ突出する突出端面31を有する剛性材料からなる押圧部3を備えているため、段ボールシート等のシート材にスリットを形成する際、図6に示すように、突出端面31がシート材を最初に押圧して該シート材を変形させた後、溝切り刃21がシート材を切断することとなる。溝切り刃21によって切断されるシート材50の所定個所は、切断される直前に、突出端面31によるシート材の押圧により張力が作用してピンと張られた状態となるため、溝切り刃21がシート材50の所定位置にしっかりと食い込み、スムーズに切断されることとなる。この結果、切断面の全域或いは一部領域が、湾曲した状態や、波打った状態、或いは、ギザギザな状態となってしまうことを効果的に防止し、綺麗な切断面を有するスリットを形成することが可能となる。
また、押圧部3は、刃物本体2の外周部に沿うようにその略全域に構成されているため、シート材50に形成されるスリット全域において、その切断面を綺麗な状態とすることが可能となる。また、押圧部3の突出端面31は、平滑な湾曲面であることから、シート材50におけるスリット形成領域を、均一な押圧力で押圧変形させることが可能となる。この結果、スリットの切断面をより一層綺麗な状態とすることができる。
更に、本実施形態に係る切断用加工刃物1は、押圧部3が、突出端面31の側縁と溝切り刃21の刃先とを接続する傾斜面状の押圧補助面32を備え、当該押圧補助面32に、複数の凹部321からなる凹部群をそなえるように構成されている。このような構成により、押圧部3によってシート材50の押圧変形を進行させた場合に、図7に示すように、押圧補助面32も同様にシート材50を押圧して変形させることとなる。この押圧補助面32の押圧作用により、押圧補助面32に形成される複数の凹部321の内部にシート材が部分的に食い込むことになり、溝切り刃21の刃先近傍に存在するシート材50の一部領域を確実にホールドし押さえることができるため、シート材50に対する溝切り刃21の位置が切断前にズレたり、切断途中で溝切り刃21の刃先が滑ってしまうことを防止してスリット加工を行うことができる。この結果、切断面の全域或いは一部領域が、湾曲した状態や、波打った状態、或いは、ギザギザな状態となってしまうことを効果的に防止し、綺麗な切断面を有するスリットを形成することが可能となる。
以上、本発明の一実施形態に係る切断加工用刃物1について説明したが、切断加工用刃物1の具体的構成は、上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態においては、図2(図3〜図4)に示すように、押圧補助面32を、断面視において、直線状の傾斜面となるように構成しているが、図8に示すように、断面視において、押圧補助面32が、押圧部3の突出方向とは反対方向に窪む湾曲面状となるように構成してもよい。ここで、押圧部3の突出方向とは反対方向に窪む湾曲面状とは、図8に示すように、断面視において、突出端面31の側縁と溝切り刃21の刃先とを接続するなだらかな曲面により形成される面の他、図9の断面図に示すように、平面部32aと曲面部32bとを組み合して形成される面や、図10の断面図に示すように、複数の平面部32aを組み合わせて形成される面をも含む概念である。ここで、図8〜図10は、図5におけるB−B断面位置に対応する断面図である。
また、上記実施形態においては、図5に示すように、押圧補助面32に形成される凹部群を構成する各凹部321は、その開口縁と、押圧端面31の長手方向に沿う側縁との間に所定の間隔を設けて配置されているが、このような構成に限定されず、例えば、図11の要部拡大平面図に示すように、押圧端面31の長手方向に沿う側縁の一部が、各凹部321の一部分(開口縁の一部)となるように、各凹部321を構成してもよい。つまり、凹部321が、押圧端面の側縁の一部を含むように構成してもよい。このような構成により、突出端面31と押圧補助面32とによりシート材50を押圧変形させつつ、溝切り刃21の刃先部によってシート材50を切断する際の、シート材50に対する溝切り刃21の位置がズレたり、切断途中で溝切り刃21の刃先が滑ってしまうことをより効果的に防止してスリット加工を行うことができる。この結果、切断面の全域或いは一部領域が、湾曲した状態や、波打った状態、或いは、ギザギザな状態となってしまうことを効果的に防止し、綺麗な切断面を有するスリットを形成することが可能となる。なお、図11に示すように、凹部群が備える複数の凹部321の内、全ての凹部321に関して、押圧端面31の長手方向に沿う側縁の一部が、各凹部321の一部分(開口縁の一部分)を構成するように構成してもよく、或いは、凹部群が備える複数の凹部321の内の少なくとも一部について、押圧端面31の長手方向に沿う側縁の一部が、凹部321の一部分を構成するように構成してもよい。
また、上記実施形態においては、押圧補助面32に形成される凹部群に関し、同一の形態を有するように各凹部321を構成しているが、このような構成に限定されず、例えば、図12の要部拡大平面図に示すように、異なる形態を有する凹部の集合として凹部群を構成してもよい。なお、図12においては、凹部群を、第1の凹部321aと、当該第1の凹部321aとは異なる形状を有する第2の凹部321bとの2種類の形態を有する凹部の集合として構成している。なお、図12においては、第1の凹部321aの開口縁の直径が、第2の凹部321bの開口縁の直径よりも大きくなるように構成している。また、図12においては、形態の異なる2種類の凹部321a,321bを備えるように凹部群を構成しているが、形態の異なる3種類以上の凹部を備えるように凹部群を構成してもよい。また、図12においては、第1の凹部321a及び第2の凹部321bを、刃物本体の周方向に沿って交互に配置するように構成しているが、このような配置に限定されず、ランダムに各凹部321を配置してもよい。
また、上記実施形態においては、図5に示すように、各凹部321の開口縁が、平面視において、円形となるように構成しているが、このような形態に特に限定されず、様々な形態として凹部321を構成することができる。
また、図13や図14の要部拡大平面図に示すように、溝切り刃21の刃先部が、刃物本体の周方向に沿って伸びるノコ歯状に形成してもよい。このようなノコ歯状の刃先部は、例えば、凹部群が形成される前段階の傾斜面状の押圧補助面32をエンドミル等の切削工具により所定深さ切削する工程を、刃物本体2の周方向に沿って順次行っていくことにより形成することができる。このような切削工程を経ることにより、ノコ歯状の刃先部を形成しつつ、同時に、複数の凹部321も傾斜面状の押圧補助面32に形成することが可能となる。また、この図13及び図14に示される構成においては、凹部群が備える複数の凹部321の内、少なくとも一部の凹部の周縁の一部分が、溝切り刃21の刃先部の一部(ノコ歯状の刃先)を構成している。このような構成により、突出端面31と押圧補助面32とによりシート材50を押圧変形させつつ、溝切り刃21の刃先部によってシート材50を切断する際の、シート材50に対する溝切り刃21の位置がズレたり、切断途中で溝切り刃21の刃先が滑ってしまうことをより効果的に防止してスリット加工を行うことができる。この結果、切断面の全域或いは一部領域が、湾曲した状態や、波打った状態、或いは、ギザギザな状態となってしまうことを効果的に防止し、綺麗な切断面を有するスリットを形成することが可能となる。
また、上記実施形態においては、刃物本体2を構成する素材から押圧部3を形成し、刃物本体2と押圧部3とは一体的となるように構成されているが、例えば、押圧部3が、刃物本体2に対して着脱自在に取り付け可能となるように構成してもよい。具体的には、例えば、刃物本体2の内周部側から外周部側に貫通する貫通孔を形成し、刃物本体2の内周部側から当該貫通孔に挿入されるボルトにより、刃物本体2とは別体として構成される押圧部3を、刃物本体2の外周部上に固定できるように構成してもよい。このような構成によれば、刃物本体2の外周部と押圧部3との間にプレート状のスペーサ部材を介在させて、押圧部3を刃物本体2に設置することが可能となり、押圧部3の突出端面31の位置(突出量)を所望の位置(所望の突出量)に設定することが可能となる。
1 切断加工用刃物
2 刃物本体
21 溝切り刃
3 押圧部
31 突出端面
32 押圧補助面
321 凹部
4 切込生成刃
50 シート材

Claims (9)

  1. シート材にスリットを形成するための切断加工用刃物であって、
    刃物本体と、スリットを形成する溝切り刃と、剛性材料からなる押圧部とを備え、
    前記刃物本体は、扇形状に形成されており、
    前記溝切り刃は、前記刃物本体の外周部に沿って前記刃物本体の厚み方向両側縁にそれぞれ設けられており、
    前記押圧部は、前記刃物本体の厚み方向両側縁にそれぞれ設けられる各溝切り刃の間における前記刃物本体の外周部上に配置されており、
    該押圧部は、前記溝切り刃の刃先部よりも前記刃物本体の径方向外方へ突出する突出端面と、前記突出端面の各側縁及び前記溝切り刃の各刃先部をそれぞれ接続する傾斜面状の押圧補助面とを備え、
    前記押圧補助面には、複数の凹部からなる凹部群が形成されている切断加工用刃物。
  2. 前記押圧部は、前記刃物本体の外周部に沿うように構成されている請求項1に記載の切断加工用刃物。
  3. 前記押圧部の突出端面は、平滑な湾曲面である請求項1又は2に記載の切断加工用刃物。
  4. 前記各凹部は、前記刃物本体の周方向に沿って前記押圧補助面の全域に形成されている請求項1から3のいずれかに記載の切断加工用刃物。
  5. 前記凹部群は、第1の凹部と、前記第1の凹部とは異なる形状を有する第2の凹部とを少なくとも備えるように構成される請求項1から4のいずれかに記載の切断加工用刃物。
  6. 前記溝切り刃の刃先部は、ノコ歯状に形成されている請求項1から5のいずれかに記載の切断加工用刃物。
  7. 前記凹部群が備える複数の凹部の内、少なくとも一部の凹部が、前記押圧端面の側縁の一部を含むように構成される請求項1から6のいずれかに記載の切断加工用刃物。
  8. 前記凹部群が備える複数の凹部の内、少なくとも一部の凹部の周縁の一部分が、前記溝切り刃の刃先部の一部を構成する請求項1から7のいずれかに記載の切断加工用刃物。
  9. 前記押圧部は、前記刃物本体に対して着脱自在に取り付け可能に構成されている請求項1から8のいずれかに記載の切断加工用刃物。

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