JP4523820B2 - スロッタナイフ - Google Patents

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Description

本発明は、段ボールシート等のシートに溝加工を行なう、スロッタナイフに関するものである。
以下、図5〜図7により背景技術について説明する。図5は、製函機の概略構成を示す模式的な側面図、図6は溝加工された段ボールシートを示す正面図、図7は従来のスロッタヘッドの詳細を示す模式的な断面図である。
製函機においては、図5に示すように、一般に、段ボールシート1は、給紙部2で一枚ずつ下流工程に供給され、下流工程では、印刷部3で所定の印刷が施され、クリーザスロッタ部4で罫入れや溝切りが行なわれることで、図6に示すような形状に加工される。
次に、クリーザスロッタ部4について詳細に説明する。図5に示すように、クリーザスロッタ部4には、上クリーザ軸5U,下クリーザ軸5L,上スロッタ軸6U及び下スロッタ軸6Lがそなえられている。上クリーザ軸5Uにはリング状の上クリーザヘッド7Uが、下クリーザ軸5Lにはリング状の下クリーザヘッド7Lがそなえられている。上スロッタ軸6Uには上スロッタヘッド8がそなえられ、この上スロッタヘッド8には2枚の上スロッタナイフ10,11が取り付けられている。また、下スロッタ軸6Lには下スロッタヘッド9がそなえられ、下スロッタヘッド9には2枚の下スロッタナイフ12が取り付けられている。
図7に示すように、上スロッタナイフ10,11は、ボルト等(図示省略)によって上スロッタヘッド8に円周方向の位置が調整可能に取り付けられている。これにより、深さd(図6参照)が異なる段ボール箱を製造することができる。2枚の下スロッタナイフ12は、下スロッタヘッド9にスペーサ13を挟んでボルト等(図示省略)によって取り付けられている。
段ボールシート1は、上スロッタヘッド8の外周部8aと下スロッタヘッド9の外周部9aとに挟まれて移送される。そして、段ボールシート1が供給されるタイミングに合わせて、上スロッタナイフ10,11は段ボールシート1に進入し、2枚の下スロッタナイフ12の間に嵌入して、図6に示すような、段ボールシート1の溝加工を行なう。
ここで、上スロッタナイフ10により、段ボールシート1の進行方向(図6の矢印A方向)における上流側の溝SUが加工され、上スロッタナイフ11により、下流側の溝SLが加工される。
ところで、上スロッタナイフ10,11には、例えば図5に示すように、突起部10a,11aをそなえたものが使われる。このような突起部10a,11aを装備する理由は、溝SU,SL(以下、溝SU,SLを特に区別しない場合には、溝Sと記す)の側面S1を切る時には、上スロッタナイフ10,11と下スロッタナイフ12とのせん断により切ることができるが、溝Sの端部S2を切るときには、上スロッタナイフ10,11の刃を受ける下側の受部材が無いため、せん断や押し切りでは切断できないためである。そこで、上スロッタナイフ10,11の先端に突起部10a,11aを装備して、この突起部10a,11aにより段ボールシート1を突き刺して、溝Sの端部S2を切断するようにしている。
また、上スロッタナイフ10,11の端面部10b,11bは、通常、半径方向(すなわち、上スロッタナイフ10,11の回転円の中心)に向かう平坦な面として形成されている。このように端面部10b,11bを形成するのは、加工上最も一般的であり、加工性も良いためである。
しかし、このような端面部10bを有する上スロッタナイフ10により段ボールシート1の上流側の溝SUを加工すると、図8(溝加工不良の状態を示す段ボールシートの溝加工部分の正面図)に示すように、溝SUの端部S2の角に破れBが発生するといった溝加工不良が生じてしまう。以下、この概要を図9,図10により説明する。図9は溝加工不良を起こす原因を説明するための図であり、従来のスロッタヘッド要部の模式的な断面図である。図10は、特許文献1記載の技術を説明するための図であり、スロッタナイフ要部の模式的な断面図である。
図9に示すように、上スロッタ軸6Uの軸心OUと、下スロッタ軸6Lの軸心OLとが、段ボールシート1の進行方向に対して垂直に配置されているものとする。また、段ボールシート1は水平に送られるものとする。
上スロッタナイフ10の突起部10aは、上スロッタヘッド8の外周部8aから突出しているので、図9の実線で示すように、上下スロッタ軸の軸心OU,OLを結ぶ線OULと角度αをなして、N点において段ボールシート1と最初に接触し(このスロッタナイフの位置N点を以後「切始位置」とする)、このN点から溝加工が開始される。ここで、切始位置N点での段ボールシート1と突起部10aとの接触点をP点とし、このP点は、溝SUの端部S2となる。
次に、図9に二点鎖線で示すように、上スロッタヘッド8がα(ラジアン)だけ回転すると、上スロッタナイフ10の端面部10bは、OUL上にあるQ1点の位置にくる(このスロッタナイフの位置を以後「垂直位置」とする)。ここで、Q1Nの距離は、上スロッタヘッド8の外周部8aの半径をR0とすると、
1N=R0・TAN(α)
である。一方、段ボールシート1の溝SUの端部S2(P点)は、段ボールシート1は上スロッタヘッド8の外周部8aにより移送されるため、上スロッタナイフ10の端面部10bがQ1点に到達した時、R0・αだけ進行することになる。R0・TAN(α)>R0・αなので、P点は、Q1点の手前のP1点の位置にくることになる。すなわち、段ボールシート1の溝SUの端部S2はP1点までしか進行していないのに対し,上スロッタナイフ10の端面部10bは、P1点よりも下流側のQ1点まで進行しようとすることになる。これは、上スロッタナイフ10の端面部10bが、段ボールシート1の中の溝SUの端部S2をP11(下式参照)だけ押し進むことになる。
11=R0・TAN(α)−R0・α
上スロッタナイフ10がこのように段ボールシート1に対し進むと、当然ながら、図8に示すように溝SUの端部S2の角に破れBが発生し易い。なお、図8では、便宜上Q11の大きさを拡大して示しており、実際は、Q11はこれ程大きくないが、溝SUの端部S2には角張った角部があるため、応力集中が生じ、破れBが発生し易いのである。
この問題を解決するために、特許文献1には、図10に示すように、上スロッタナイフ20の端面部20bに、突起部20aの先端と上スロッタナイフ20の回転中心とを結んだ面よりも凹ませた、逃げ部20cを形成する技術が開示されている。このような構成により、上スロッタナイフ20の端面部が段ボールシートの溝の端部に干渉するのが低減され、上スロッタナイフ20が段ボールシートに対し進行した際に、溝の端部の角に破れが発生しないようにしている。
特開2001−287285号公報
ところで、特許文献1記載の技術によれば、上スロッタナイフ20が段ボールシートに接触開始してから垂直位置に来るまでの間、段ボールシートの溝の端部に破れが発生することを抑制することが可能である。しかしながら、段ボールシートに溝加工する際には、上スロッタナイフ20が段ボールシートから離れるときにも破れが発生するという課題があり、特許文献1記載の技術では、上スロッタナイフ20が段ボールシートから離れるときに生じる同様の課題に対する解決策がなんら示されていない。
図10において実線で示すように、上スロッタナイフ20の突起部20aの先端がOUL上、すなわち上スロッタナイフ20が垂直位置にあり、上スロッタナイフ20の端面部20bが段ボールシート1の上面とQ3点で接しているとする。ここで、Q3点とP1点が一致するよう逃げ量Dを付け、Q3点の位置は図9のP1点の位置でもあるとする。スロッタヘッド8が回転して、二点鎖線のように上スロッタナイフ20の突起部20aが段ボールシート1から離れる寸前まで進行したとする(以下、この上スロッタナイフ20の位置を「離脱位置」とする)。そして、離脱位置での段ボールシート1と上スロッタナイフ20の突起部20aとの接触点をQ2点とする。離脱位置では、前述のP1点はP2点まで進んでいる。図9の切り始めのときと全く同じように,突起部20aと段ボールシート1との接点Q2点はP2点より下流側になる。すなわち、上スロッタナイフ20の端面部20bが段ボールシート1より早く進んで,溝Sの端部S2を押すようになり,図8に示したのと同様な破れBが,この上スロッタナイフ20が段ボールシート1から離れる過程でも発生し易い。
また、従来の上スロッタナイフ10,20の突起部の先端エッジは、図11(a)に示すように直線刃(刃先が一定高さで連続する刃)21に形成されるか、図11(b)のように段ボールシート1へ食い込みやすくするため鋸刃22に形成されたものが使われている。しかし、何れであったとしても、基本的にはスロッタナイフの端面部は平面で構成され,側面部とは鋭い直角23で交わるように構成されるのが一般であった。このため形成される溝SUの端部S2は直角で応力集中しやすく破れやすいといった課題が生じる。
さらに、図10から分かるように、スロッタナイフ20が段ボールシート1から離れるときは,段ボールシート1の上側ライナをすくい上げるように抜けていくので、この時突起部20aの角がライナを引っかけ易く、溝SUの端部S2の破れの発生が多くなるという不具合がある。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、スロッタナイフがシートに切り溝を形成する際に生じる溝加工部分の破れの発生を抑制し、溝加工の品質を向上させることができるようにした、スロッタナイフを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明のスロッタナイフは、シートに溝を加工するスロッタナイフであって、該スロッタナイフの回転方向の先端部の端面と側面とが滑らかな曲面で接続され、該先端部の外周側エッジ部に、突き刺し切断により該溝を加工する突起部をそなえ、該端面は、該回転方向の断面(スロッタナイフの円周接線の方向の面で切った断面、以下同。)が曲線で形成されていることを特徴としている。
請求項記載の本発明のスロッタナイフは、請求項記載のスロッタナイフにおいて、該先端部は、該回転方向の断面が円弧状に形成されていることを特徴としている。
請求項記載の本発明のスロッタナイフは、請求項1又は2に記載のスロッタナイフにおいて、該端面には、該突起部の先端部と該スロッタナイフの回転中心とを結んだ基準面よりも凹ませた逃げ部が形成されていることを特徴としている。
請求項記載の本発明のスロッタナイフは、請求項1〜の何れか1項に記載のスロッタナイフにおいて、該突起部は、複数の刃先が並んでなる鋸刃状に形成されていることを特徴としている。
請求項記載の本発明のスロッタナイフは、請求項記載のスロッタナイフにおいて、該鋸刃状の該複数の刃先は、一定の高さに形成されていることを特徴としている。
請求項記載の本発明のスロッタナイフは、請求項1〜の何れか1項に記載のスロッタナイフにおいて、該突起部は、全長にわたって一定の高さで刃先が連続した直線刃状に形成されていることを特徴としている。
請求項記載の本発明のスロッタナイフは、請求項1〜の何れか1項に記載のスロッタナイフにおいて、該シートは段ボールシートであって、段ボールシート製函機に用いられていることを特徴としている。
請求項1記載の本発明のスロッタナイフによれば、スロッタナイフがシートに接触する際には、スロッタナイフの回転方向の先端部の端面の外周側エッジ部にそなえられた突起部がシートに突き刺さり、突き刺し切断によりシートに溝加工を開始する。スロッタナイフの先端部の端面と側面とは滑らかな曲面で接続されているので、この先端部の端面の外周側エッジにそなえらえた突起部も該側面と滑らかな曲面で接続されることになり、シートに加工される溝の端部も、溝の側面と滑らかな曲線で接続されることになる。スリッタナイフによりシート切断過程では、スロッタナイフの先端部の移動量の方がシート移動量よりも大きいことから、スロッタナイフの先端部の端面がシートに加工された溝の端部を押すことになるが、シートに加工された溝の端部には角張った切断箇所がなくなるので、溝をスロッタナイフ先端部で押されても、極端な応力集中がなくなって、シートに加工された溝に破れが発生しにくくなる。
また、スロッタナイフがシートから離れるとき、突起部がシートの上ライナをすくい上げた場合も、極端な応力集中がなくなって、シートの溝に破れが発生しにくくなる。
さらに、端面は、回転方向の断面が曲線で形成されているので、溝の角が応力集中を起こして破れることを減少させることができる。
請求項記載の本発明のスロッタナイフによれば、先端部は、回転方向の断面が円弧状に形成されているので、溝の角が応力集中を起こして破れることをより減少させることができる。
請求項記載の本発明のスロッタナイフによれば、スロッタナイフとシートとが干渉してシートに加工された溝に破れが発生することを抑制することができる。
請求項記載の本発明のスロッタナイフによれば、シートに刃先が確実に突き刺さり、切れ味が維持できて、確実に溝加工をすることができる。
請求項記載の本発明のスロッタナイフによれば、段ボールシート製函機に用いて好適のスロッタナイフを得ることができる。
以下、図面により、本発明の実施形態について説明する。ここで、従来と同じ部材等は、従来の説明と同一の符号で説明する。
図1〜図3は本発明の一実施形態に係る段ボール製函機用スロッタナイフにかかるもので、図1はその先端部を示す斜視図,図2はその突起部を示す、図1の正投影図,図3はそれにより溝加工された段ボールシートを示す正面図である。さらに、既に従来技術として説明した図5〜図10についても適宜流用して説明する。
本発明のスロッタナイフ30(図1参照)は、製函機におけるクリーザスロッタ部4(図5参照)に装備された進行方向上流側の上スロッタナイフであり、従来の上スロッタナイフ10と同様に、ボルト(図示省略)によって円周方向の位置が調整可能に取り付けられ、深さが異なる段ボール箱を製造することができるようになっている。また、このスロッタナイフ30に対向して設けられた下スロッタヘッドには図7に示すような2枚の下スロッタナイフ12がスペーサ13を挟んで取り付けられ、本発明のスロッタナイフ30は、この2枚の下スロッタナイフ12の間に嵌入して段ボールシート1の溝加工を行なうようになっている。
そして、本発明のスロッタナイフ30は、図1に示すように、その突起部近傍の形状に特徴がある。すなわち、従来の上スロッタナイフ10,20と同様に、その回転方向(進行方向)前方にスロッタナイフ30外周面よりも外方へ突出した突起部30aが形成されており、段ボールシート1の進行方向上流側の溝SUを加工するようになっている。
この突起部自体は、従来と同様に、溝SUの端部S2は剪断や押し切りでは切れないため、この突起部30aにより段ボールシートを突き刺して溝SUの端部S2を切断するものである。
そして、本発明のスロッタナイフ30の大きな特徴として、スロッタナイフ30の回転方向の先端部30eの端面30bと側面30fとを接続した面が、図2(b)に示すように、回転方向の断面(図1(a)のX−X矢視断面)が、円弧状に形成されている。
また、突起部30aは、複数の刃先が並んでなる鋸刃状に形成され、この鋸刃は、図2(a)に示すように回転方向に鋭角β1、図2(c)に示すように刃幅方向に鋭角β2の角度をもつ鋭いものとする。
さらに、この突起部30aは、図2(a)に示すように、その鋸刃状の刃先がスロッタナイフの回転方向の長さを所定値Tに形成され、また、その刃先の先端(先端エッジ)30cは、全長にわたって一定値Hの高さでスロッタナイフ外周面よりも突出するように形成されている。ここで、所定値T,一定値Hは、突起部30aが段ボールシート1に確実に突き刺さり、かつ溝加工することができる値とする。
本発明の一実施形態としてのスロッタナイフはこのように構成されているので、以下のような作用・効果がある。
スロッタナイフ30の回転方向の先端部30eの端面30bと側面30fとが接続した面が円弧状に形成されているので、先端部30eには角張った角部がなくなり、図3に示すように、段ボールシート1に加工される溝SUの端部S2も、溝SUの側面S1と滑らかな曲線で接続され、角張った切断箇所がなくなることになる。スリッタナイフ30による段ボールシート1の切断過程では、スロッタナイフ30の先端部30eの移動量の方が段ボールシート1の移動量よりも大きいことから、スロッタナイフ30の先端部30eの端面30bが段ボールシート1に加工された溝の端部を押すことになるが、角張った切断箇所がない溝SUの端部S2が、同様に角張った角部がないスロッタナイフ30先端部30eで押されても、極端な応力集中がなくなって、溝SUの端部S2に破れが発生しにくくなる。
また、スロッタナイフ30が段ボールシート1から離れるとき突起部30aが段ボールシート1の上ライナをすくい上げた場合も、極端な応力集中がなくなって、段ボールシート1の溝SUに破れが発生しにくくなる。
また、突起部30aは複数の刃先が並んでなる鋸刃状に形成され、その鋸刃状の刃先がスロッタナイフ30の回転方向の長さを所定値Tに形成され、また、刃先の先端(先端エッジ)30cが、全長にわたって一定値Hの高さでスロッタナイフ30外周面よりも突出するように形成されているので、段ボールシート1に刃先が容易に突き刺さり、切れ味が維持できて、確実に溝加工をすることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
例えば、本実施形態では、スロッタナイフ30の回転方向の先端部30eは凹凸のない円筒状であるが、特許文献1記載の技術の上スロッタナイフ20と同様に、図4に示すように、スロッタナイフ30の先端部30eの端面30bの突起部30a近傍に逃げ部30dを設けても良い。この逃げ部30dは、段ボールシート1の走行速度とスロッタナイフ30の周速度との速度差に起因して、突起部30aによって溝SUの端部S2を突き刺し切断した後に、端面30bが溝SUの端部S2に干渉するのを低減するためのものである。この逃げ部30dは、図10に示すように、端面30bにおいて、突起部30aの先端部がOUL上にある時、突起部30aの先端部とOUとを結んだ面よりも、その回転方向後方側へ凹ませた形状に形成されている。
このように構成することにより、スロッタナイフ30が段ボールシート1に接触し切断開始してから垂直位置OULに至る間、スロッタナイフ30が段ボールシート1に干渉して端面部30bが溝SUの端部S2を押して溝SUに破れが発生することを抑制するのに優
れた効果がある。
また、本実施形態では、図1,図2に示すように、スロッタナイフ30の先端部30eの端面30bと側面30fとを接続した曲面を完全な円弧形状としているが、その形状は完全な円弧に限らず、スロッタナイフ30の端面30bの回転方向の断面が曲線で形成されていればよい。
また、スロッタナイフ30の突起部30aの刃先は、鋭角βの鋸刃状に形成されているが、この形状に限られるものではない。段ボールシート1に刃先が確実に突き刺さり、段ボールシート1の溝加工をすることができるように形成されていれば、いかなる形状であっても良く、例えば、全長にわたって一定の高さで刃先が連続した直線刃状でも良い。
また、切断するシートは段ボールシートに限るものではなく、一定の剛性を有する他のシート(例えば、板紙,樹脂材,ベニヤ板,発泡スチロール,プラスチックなど)でも良い。
本発明の一実施形態としてのスロッタナイフの先端部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態としてのスロッタナイフの突起部を示す、図1の正投影図であって、(a)はその側面図,(b)はその上面図,(c)はその正面図である。 本発明の一実施形態としてのスロッタナイフにより溝加工された段ボールシートを示す正面図である。 本発明の一実施形態の変形例としてのスロッタナイフの先端部を示す図であって、(a)はその斜視図,(b)はその側面図である。 一般的な製函機の概略構成を示す模式的な側面図である。 溝加工された段ボールシートを示す正面図である。 従来のスロッタヘッドの詳細を示す模式的な断面図である。 溝加工不良の状態を示す段ボールシートの溝加工部分の正面図である。 溝加工不良を起こす原因を説明するための図であり、従来のスロッタヘッド要部の模式的な断面図である。 特許文献1記載の技術を説明するための図であり、スロッタナイフ要部の模式的な断面図である。 従来のスロッタナイフの先端部を示す図であって、(a)はその突起部が直線刃に形成されている図を示し、(b)はその突起部が鋸刃に形成されている図を示す。
符号の説明
1 段ボールシート
2 給紙部
3 印刷部
4 クリーザスロッタ部
U 上クリーザ軸
L 下クリーザ軸
U 上スロッタ軸
L 下スロッタ軸
U 上クリーザヘッド
L 下クリーザヘッド
8 上スロッタヘッド
8a 上スロッタヘッドの外周部
9 下スロッタヘッド
9a 下スロッタヘッドの外周部
10,11 上スロッタナイフ
10a,11a 上スロッタナイフの突起部
10b,11b 上スロッタナイフの端面部
12 下スロッタナイフ
13 スペーサ
20 上スロッタナイフ
20a 突起部
20b 端面部
20c 逃げ部
21 突起部先端(直線刃)
22 突起部先端(鋸刃)
23 端面部と側面の交線
30 スロッタナイフ
30a 突起部
30b 端面
30c 先端エッジ
30d 逃げ部
30e 先端部
30f 側面
A 段ボールシートの進行方向
B 破れ
d 段ボール箱の深さ
D 逃げ量
H 突起部の高さ
N 切始位置
P 切始位置での上スロッタナイフ突起部とシートとの最初の接触点(溝Sの端部S2に当たる部分)
1 垂直位置でのPの位置
2 離脱位置でのPの位置
1,Q3 垂直位置での上スロッタナイフ端面部とシートとの接触位置
2 離脱位置での上スロッタナイフ突起部とシートとの接触点
0 上スロッタヘッド外周部の半径
1 上スロッタナイフ突起部の半径
U 溝(段ボールシート進行方向上流側)
L 溝(段ボールシート進行方向下流側)
1 溝Sの側面
2 溝Sの端部
T 突起部の円周方向長さ
α 切始位置でのスロッタナイフ端面部と中心線OULのなす角
β 突起部の刃先角

Claims (7)

  1. シートに溝を加工するスロッタナイフであって、
    該スロッタナイフの回転方向の先端部の端面と側面とが滑らかな曲面で接続され、
    該先端部の外周側エッジ部に、突き刺し切断により該溝を加工する突起部をそなえ、該端面は、該回転方向の断面が曲線で形成されていることを特徴とする、スロッタナイフ。
  2. 該先端部は、該回転方向の断面が円弧状に形成されていることを特徴とする、請求項記載のスロッタナイフ。
  3. 該端面には、該突起部の先端部と該スロッタナイフの回転中心とを結んだ基準面よりも凹ませた逃げ部が形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のスロッタナイフ。
  4. 該突起部は、複数の刃先が並んでなる鋸刃状に形成されていることを特徴とする、請求項1〜の何れか1項に記載のスロッタナイフ。
  5. 該鋸刃状の該複数の刃先は、一定の高さに形成されていることを特徴とする、請求項記載のスロッタナイフ。
  6. 該突起部は、全長にわたって一定の高さで刃先が連続した直線刃状に形成されていることを特徴とする、請求項1〜の何れか1項に記載のスロッタナイフ。
  7. 該シートは段ボールシートであって、段ボールシート製函機に用いられていることを特徴とする、請求項1〜の何れか1項に記載のスロッタナイフ。
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